研究職に向いている人は? 仕事内容から志望動機の書き方まで網羅

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  • 上原 正嵩

    大学では、カンボジアなど途上国の学力水準を向上させる学生団体を大学内で設立・運営。副代表を… 続きを読む

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    幼稚園から高校まで野球を打ち込み、所属大学野球大会で優勝。4番ピッチャーとしてMVPを獲得… 続きを読む

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    大学卒業後、2010年にマイナビに入社。300社以上の採用支援をしてきた経験をもとに、各大… 続きを読む

コラムの目次

  1. 研究職は狭き門!まずは研究職について知ろう
  2. 研究職の仕事内容とは?
  3. 基礎研究
  4. 応用研究
  5. 企業と大学の研究職の違い
  6. 研究職の年収はおよそ500万円以上が相場
  7. 日本人の平均年収よりも高い
  8. 企業の研究職に就くことが難しい理由
  9. 新卒・中途採用の募集が少ない
  10. 採用条件のハードルが高い
  11. 研究職に向いている人の4つの特徴を知ろう
  12. 探究心が強い
  13. 失敗しても挫けない
  14. 判断力がある
  15. さまざまな立場の人を連携できる
  16. 研究職に就く2つのメリット
  17. ①自分の研究が社会に役立つやりがいがある
  18. ②整った環境で研究に打ち込める
  19. 必ず知っておきたい研究職の2つのデメリット
  20. ①キャリアチェンジが難しい
  21. ②研究が打ち切られる可能性もある
  22. 研究職に就くには? 今からできること
  23. 専門分野の研究を深めておく
  24. 視野を広く持つ
  25. 周りとのコミュニケーションも大切にする
  26. 研究職の志望動機に盛り込むとよいポイント
  27. ①自分の研究内容がどう活かせるか
  28. ②企業のどんな取り組みに興味があるのか
  29. ③入社後、どんな研究をしたいか
  30. 研究職の志望動機の例文
  31. 自分の研究と企業の製品を関連づけた例文
  32. 周りと協力できることをアピールした例文
  33. 企業の取り組みに興味があることを伝える例文
  34. 入社後のビジョンを伝える例文
  35. 文系でも研究職は目指せる! 研究職に就く方法
  36. 大学教員や文系の研究職を目指す
  37. 全学部対象の募集に応募する
  38. 将来どうなる?企業における研究職のキャリアパスは大きく2つ
  39. ①マネージャーを目指す
  40. ②スペシャリストを目指す
  41. 大学の研究職に移るパターンもある
  42. 研究職に就くには自分の研究にしっかり取り組もう

https://www.youtube.com/watch?v=yEGZH9NYqkc?c=UCQVSXO2iwgwCJI-OKSc8-EQ

研究職は狭き門!まずは研究職について知ろう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

就活生の中には、「研究職ってどうやったらなれますか」と相談に訪れる人も多くいます。確かに、白衣を身にまとって黙々と研究に勤しむ姿はかっこいいですし、やりがいがありそうですよね。

一方、研究職は倍率が高く採用のハードルが高いのが現状です。狭き門なので、研究職を目指す場合、まずは研究職の仕事内容や研究職に向いている人の特徴などを知ることが重要です。

この記事では研究職に就くために押さえておきたい情報のほか、今からできることや志望動機の例文までまとめていますので、研究職の就活に生かしてください。

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研究職の仕事内容とは?

研究職は、企業や大学、公的機関の研究所で研究に携わる職業です。研究といっても、研究所によって研究する分野が変わるので、就活の際は「どんな研究に興味があるのか」をはっきりと決めておくことが大切です。

また、研究職は主に「基礎研究」「応用研究」の2つの職種に分かれており、仕事内容が異なります。それぞれの仕事内容の違いとともに、企業と大学の研究職の違いについても見ていきましょう。

基礎研究

基礎研究では、未知の物質や原理を発見し、仮説の検証や解明をおこないます。いわば、前人未到の分野を開拓する職種といえますね。独創的なアイデアを駆使しながら何度も研究を重ねていく仕事内容なので、根気と探求心が必要です。研究機関は分野にもよりますが、長期にわたることがほとんどです。

「情報科学」「生命科学」などの分野は、研究の成果が社会で活用されるのが比較的に早い傾向にあります。ただ、「数学」「素粒子物理学」などの分野は、社会に適用されるまで時間がかかります。


キャリアアドバイザー

基本的には、新しい知識を得るために行われているので、製品開発や利益などに直接つながるものではありません。ただ、近い未来に向けて発展的な研究成果を残すことで、新たな製品・サービスなどのビジネスに結びつくというやりがいがあります。

応用研究

応用研究とは、基礎研究を通じて解明された事柄を活用し、実用化する方法を模索する研究のことです。新しい材料や製品、システムの導入や、既存の材料や製品、システムの改良を目的としています。

基礎研究とは違い、製品やサービスなどのビジネスに直結するのが応用研究の特徴です。明確な期日を決めて研究に取り組むケースが多い職種でもあります。

高い専門性が問われますが、特定のサービスや業界に精通した人であれば、即戦力になる可能性があります。たとえば、栄養学を学んだ人が、その知識を生かして食品系の研究・開発に携わることができるのです。 

企業と大学の研究職の違い

  • 企業:応用研究がメイン。商品化など利益をえるビジネスとしておこなわれる
  • 大学:基礎研究がメイン。5~10年など長期間にわたる

研究職の主な勤務先は、企業や大学、公的機関の研究所です。企業の研究職は、研究を通じて製品やサービスを開発し、売り上げを伸ばすことが主な目的です。

そのため、仕事内容は応用研究がメインになります。ただ、上層部からビジネスや利益に発展しにくいと判断された場合は、研究自体が中止されるデメリットがあるのも事実です。

とはいえ、研究結果が実際の製品やサービスにつながることで、達成感が得られやすいというメリットもあります。

一方、大学の研究職の仕事内容は基礎研究がメインです。研究期間は長期にわたり、成果が見えにくい傾向があります。粘り強さが問われる職種ですが、5~10年先の未来を見越してコツコツと地道な作業に取り組める人には最適です。

研究職の採用が多い企業としては重電メーカーが挙げられます。重電メーカーについてはこちらの記事を参考にしてくださいね。

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キャリアアドバイザーコメント

上村 京久プロフィール

プレッシャーより達成感を感じる人に向いているのが応用研究

基礎研究や応用研究を目指す人たちにはそれぞれ特徴があります。基礎研究は利益へ直接結びつかないので、「技術を発見すること」「新しい物質をつくること」に喜びを感じる人が目指す傾向にあります。

基礎研究で発見された知識を製品化へつなげるのが応用研究です。知識を活用して「既存製品の品質向上がしたい」「製品開発がしたい」人が多く志望しています。研究して製品化した商品が市場に出ることに「達成感」を感じる人が向いているでしょう。研究の成果が出て「安堵感」を抱くタイプの人は「こんなプレッシャーを35年も続けるのは無理」と違う道に進みがちです。

あなたが研究職に向いているか、確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

研究職の年収はおよそ500万円以上が相場

「研究職」と聞くと、給料が高いイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査結果」によると、研究職の年収の相場はおよそ544万円という結果が出ています。

給料の内訳は、通常の企業勤めの人と同じく、基本給やボーナス、残業手当などで構成されています。ただ、能力給制度を取り入れている研究所が多いので、スキルや年齢によって給与は上下します。もちろん、分野を始め、大学・企業、公的機関などの勤務先によっても相場は異なるので一概には言えないため、あくまで参考として把握しておくのが良いでしょう。 

日本人の平均年収よりも高い

年収およそ544万円を高いと思うか、低いと思うかは人によって違うでしょう。ただ、日本人の平均年収(令和4年分)はおよそ458万円なので、それと比べると研究職の年収は90万円以上高いことになります。もちろん、先ほども申し上げたように働く場所や扱う分野によっても異なる点もあるので参考として把握しておくと良いでしょう。

研究職の求人は、大学院を卒業していることを応募条件として掲げていることが少なくありません。高学歴の人や専門的な知識を身に付けた人が就職するので、自然と給料は高くなります。

また、一般的な研究員から主任研究員に昇進すれば給与は上がります。さらに高収入を目指すなら、大手企業や国立研究開発法人の研究職への入社がおすすめです。 

企業の研究職に就くことが難しい理由

企業の研究職は倍率が高く、就職するのが難しいといわれています。その理由は主に「新卒・中途採用の募集が少ない」「採用のハードルが高い」の2つです。

そもそも、研究職は専門的な知識が必要なので、研究や開発に直結しない学部を卒業した人の場合はどうしても不利になってしまいます。それでは研究職の就職の現状をチェックして、今からできる対策を探していきましょう。 

新卒・中途採用の募集が少ない

研究職は、新卒・中途採用の募集が少ないので、ひとつの募集に対する倍率が高くなりがちです。倍率は多いときで100倍を超えることもあります。

また、研究職にはさまざまな分野がありますが、自分が研究したい分野の募集がかかるとは限りません。ただでさえ募集が少ない中で、特定の分野の研究に応募して内定をもらうのは、かなりハードルが高いといえるでしょう。


キャリアアドバイザー

採用を勝ち取るためには、専門性の向上や、分野・業界のリサーチが重要です。今後需要が高まりそうな研究分野や企業をチェックして、エントリーに備えましょう。 

採用条件のハードルが高い

採用のハードルが高いのも、研究職ならではの特徴です。まず、研究職の募集では、大学卒もしくは大学院卒であることや、専門的な分野を学んでいることが条件です。

加えて、研究職の募集をかける企業や大学の中には、採用の際に面接だけでなく筆記試験や実技試験をおこなうところもあります。そのほか、適性検査や論文やレポートの提出を求められるケースもあります。

それは、採用側が「応募者がどれだけ専門的な知識を身に付けているか」「会社(学校)の一員としてふさわしいか」を確認するためです。就活の際は、専攻していた分野のスキルを上げて、応募する企業や学校が求める人材を研究することをおすすめします。 

あなたが受けない方がいい職業を診断しよう

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

研究職に向いている人の4つの特徴を知ろう

研究職は一般的な職業とは違って、成果が見えにくく、ひとつの研究に膨大な時間がかかる仕事です。そのため研究員には、研究に取り組む熱意だけでなく、さまざまなものが必要です。

研究職に向いている人に共通する特徴をチェックして、自分に素質があるかどうか、はたまた足りないものはないか、確認していきましょう。

探究心が強い

探究心の強さは、多くの研究員に共通している気質です。研究職は、誰も足を踏み入れたことのない分野の探求や、既存の製品やシステムの改良が主な仕事です。

研究は長期間におよびますし、単調な作業を何度も繰り返すことになるので、熱意だけでは務まりません。「なぜ、こうなったのかな?」「この方法を試したら、どんな結果になるんだろう?」という好奇心や探求心が必要です。そのため、納得いくまでひとつのことに没頭しがちな人には、ぴったりの職種といえるでしょう。 

探究心が強い人の特徴は以下の記事で解説しているので、目を通してみてくださいね。

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失敗しても挫けない

研究がいつもスムーズに成功するとは限りません。何度もトライ&エラーを繰り返しながら、さまざまな方法を模索することが、研究職の仕事です。

何度も失敗したり、打開策が見つからず行き詰まったりすることもあるでしょう。場合によっては、これといった成果を残せずに研究が終了してしまうケースもあります。そのため、失敗しても挫けない精神力を持つ人は、研究員としてふさわしい人材です。 

判断力がある

研究職は判断力も問われる職業です。研究内容を選ぶときも、その研究に将来性があるかどうか、見極める力が必要です。研究に取りかかるときも、あらかじめテーマが決められているケースもありますが、自分でテーマや成果の目標を設定するケースもあります。

研究するにあたって、自説や仮説も自分で立てなければなりませんし、研究の切りどきも自分で決めなければなりません。こうした判断力を持って働ける人は、研究職に向いているでしょう。 

さまざまな立場の人を連携できる

研究職は、一人で作業に取り組むことがあるものの、全体的に見るとチームで研究を進めるケースがほとんどです。特に、企業の研究職はその傾向が強く、同僚や上司、後輩や他部署の研究員と情報を共有する機会がたくさんあります。そのため、コミュニケーション力や協調性など、さまざまな立場の人とも連携できる力がある人も、研究職に向いています。 

研究職に就く2つのメリット

研究職は「知りたい」という知的好奇心を満たすにはぴったりの職種といえます。黙々と作業に取り組めますし、続けていれば新しい発見と出会えるクリエイティブな仕事です。

もちろんそれ以外にも研究職にはさまざまなメリットがあります。それでは、研究職に就くメリットをチェックして、その魅力をさらに知っていきましょう。 

①自分の研究が社会に役立つやりがいがある

自分の研究が社会に役立つやりがいがあるのは、研究職ならではのメリットです。基礎研究の場合は、未開拓の分野を開拓することになるので、自分の手によって人類初の発見や偉業を達成できるチャンスがあります。

応用研究では、製品の開発やシステムの改良によって、企業の製品やサービスなどが生まれ変わって世に出回るので、自分の努力を目で見て実感できます。自分の研究によって社会貢献できれば、達成感を得られるだけでなくモチベーションの維持にもつながるでしょう。 

②整った環境で研究に打ち込める

研究職は、整った環境で研究に打ち込めるというメリットもあります。多くの研究所では、研究に必要な費用をかけているので、実験道具や装置、そのほか備品などがそろっています。大企業の研究所の場合は、環境や設備に多額を投資しているので、「○○がなくて困る」といった心配もありません。 

また、研究職は倍率が高く、採用のハードルが高いのですが、逆に、その高いハードルを越えた優秀な人材が集まっている職場ともいえます。そのため、優秀な同僚とともに、お互いに高め合いながら成長できるのです。

実験器具・設備・人に恵まれた環境下なら、作業効率も上がりますし、費用の不安なく黙々と作業に取り組めるでしょう。

こちらの記事では研究職を含めた黙々と仕事できる職種について詳しく解説しています。特徴や魅力についても紹介していますのであわせて参考にしてみてください。

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研究職に向いている人は? 仕事内容から志望動機の書き方まで網羅

研究職は募集も少なく倍率も高いので、仕事内容や現状、今からできることをチェックして備えていきましょう。 この記事では研究職の仕事内容、向いている人、志望動機のポイントなどをキャリアアドバイザーが解説します。 志望動機例文も参考にしてくださいね!

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研究職が就職先として候補になる学科としては、数学科も挙げられるでしょう。数学科の就職先などについて詳しく知りたい場合はこちらの記事もチェックしておきましょう。

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必ず知っておきたい研究職の2つのデメリット

研究職は、社会にも貢献できることに加えて、整った環境下で研究ができるというメリットがあります。しかし、研究職はいいことだけではありません。

将来的なキャリアを考えた場合のデメリットや、研究中にぶつかるデメリットもあります。研究職を目指す際は、デメリットやリスクを知った上で「本当に自分が目指したいものなのか」を再確認しましょう。 

①キャリアチェンジが難しい

研究職は専門職であるがゆえに、キャリアチェンジが難しいというデメリットもあります。たとえば、分子生物学や免疫学などの専門分野を、一般職で生かすのは難しいでしょう。

転職の際は、その職種の経験者が優遇される傾向があります。研究職という珍しい職歴は一目置かれるかもしれませんが、「即戦力になるか」という観点で見ると、なかなか厳しいものがあります

とはいえ、食品やIT系の研究・開発に携わった場合は、食品系やIT系の会社へ転職できるでしょう。一般企業であっても学歴を優先して採用してくれるケースも少なくありません。

②研究が打ち切られる可能性もある

研究職では、研究が急に打ち切られることもあります。基礎研究の場合は、長い期間同じテーマで研究することが多いのですが、長い年月をかけたからといって必ず成果が出るとは限りません。

長期間取り組んでも、これといった成果が残せないケースもあります。研究にはコストがかかるので、将来性のない研究は途中で打ち切られてしまうことも少なくありません

企業の研究所の場合は、企業の利益を優先していることから、研究に期限が設けられていることもあります。そのため、期限に間に合いそうにない研究やコストがかかる研究は打ち切られやすいというシビアな面もあります。

特に、研究に費用をかけられない小さな研究所の場合は、打ち切られるスピードも速いので、研究スキルだけでなく要領のよさや判断力も重要です。 

キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也プロフィール

研究を生涯の仕事にできることがメリット

研究職のメリットは「自分の好きな研究を続けて給料が貰える」ことです。研究内容は自分の趣向と違うものを任されることが多いですが、「仮説を立てて調査し物事の真理に迫る」という研究そのものを続けることができます。知的好奇心が満たされるので、仕事にやりがいを感じる人も多いです。

デメリットは、特に薬品などを使う場合、体質に合わない可能性があるということです。医療系や化学系の研究の場合、いろいろな薬品を使って研究します。知らない間に肌に付着したり揮発性の高い薬品を吸い込んだりして、アレルギー反応が出ることもあります。研究職は「研究ができる」という理想を抱いて希望する人が多いですが、現実には本人の体質が許さず途中で断念してしまう人もいる職種です。

あなたが受けない方がいい職業を確認しておこう

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

研究職に就くには? 今からできること

研究職は狭き門と呼ばれる職種なので、事前の備えが必要です。もちろん、学生の人は今ある課題に取り組むことを優先すべきですが、そのほかにも就活に向けてすべきことはたくさんあります。

ここからは、研究職に就くために今からできることを解説します。まだ実行していないことがある場合は、すぐに実行して研究職の採用試験や面接に備えましょう。

研究職に限らず理系学生がおこなうべき対策についてはこちらの記事を参考にしてください。

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専門分野の研究を深めておく

特定の分野の研究職に就きたい場合は、その分野の研究を深めましょう。研究職を目指す学生の中には、大学入学のときから専門分野を決めて研究室を選んでいる人もいます。

そのため、まず周りと差をつけるためには、早い段階から自分の学びたい専門分野を決めることが重要です。一方、最近になってから研究したい分野が見つかった場合は、とにかく実績を積み上げましょう。


キャリアアドバイザー

専門分野に関する研究実績は、就活の際の自己PRとして有効です。さらに、実績の一環としてインターンシップに参加すれば、実務経験が積めるのでおすすめです。 

理系学生はとくにインターンへの参加をおすすめします。おすすめの理由といいターン選考の対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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視野を広く持つ

研究職を目指すにあたって、視野を広く持つのも大切なプロセスです。研究中は、目標とする成果が達成できずに、行き詰まってしまうこともあるでしょう。

そんなときは「○○の方法を試してみよう」「○○のデータを参考にしてみよう」といった広い視野を持つことで、打開策が見つかるかもしれません。場合によってはテーマそのものや、研究の方向性を変えることもあるでしょう。固定概念にとらわれず、さまざまな角度から問題点を探し、あらゆる方法を試してみましょう。 

周りとのコミュニケーションも大切にする

研究職はチームで研究に取り組むので、コミュニケーション能力も必須スキルです。たとえば、研究所では研究の進歩状況や自分が発見したことを同僚や上司に伝えます。参考にした資料やその日のスケジュールを共有することもあるでしょう。研究に行き詰まったときは、周りの人から助言をもらうこともあります。

後輩やメンバーに手伝ってほしいことがあれば、その指示も出すので「相手に分かりやすく伝える力」も問われます。そのため、就活の前には、「人の話を聞く力」「伝えたいことを相手に伝える力」を磨きましょう

研究職に必要なコミュニケーション能力の種類
  • 自身の研究結果を周囲に報告する営業力
  • 分からないことを周囲に聞ける素直さ
  • 自身の学びを周囲や後輩に伝える教育力
  • 周囲の状況を理解して協力できるサポート力
  • 相手の考えや意見を否定しない包容力

キャリアアドバイザーコメント

上原 正嵩プロフィール

問題解決能力とプレゼン力を鍛えよう

研究職に就いた学生は「問題解決能力の高さがアピールできるエピソード」を準備していましたよ。研究職は、研究が行き詰まったときにメンバーの力を借りて乗り越える能力が求められるからです。そのため今までの経験のなかから、周囲と協力して問題を解決したようなエピソードをアピール材料として用意しましょう。

そのほか、研究職に就くための必要な要素は「プレゼンテーション力」です。研究職は、社内の経営層やクライアントに「なぜその研究が必要なのか」などを伝えなくてはいけません。そのため、自分がしている研究を専門家以外の人に伝える能力が必要となります。社内外に研究の必要性が認められたほうが、研究予算もおりやすくなりますよ。

問題解決力の高め方は以下の記事が詳しいので、確認してみてくださいね。

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研究職の志望動機に盛り込むとよいポイント

研究職の求人に応募するにあたって、気になるのが志望動機の書き方ですよね。研究職は専門的な職種ですが、志望動機の流れは一般職と同じです。

基本的には、「実績をPR」「その企業のどんな部分に惹かれたのか」「入社後のビジョン」この3つを盛り込みます。それでは、具体的にどんな内容を盛り込むのか、チェックしていきましょう。

研究職に限らず技術職の志望動機について知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。

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①自分の研究内容がどう活かせるか

まず、研究職の志望動機に盛り込むべきポイントは「自分の研究内容をどう活かせるか」です。志望先の研究分野と自分が学んできた研究分野が一致する場合は、分野が共通している点や学生時代に身に付けた知識や実績などをアピールしましょう。分野や実績によっては、即戦力として採用される確率がぐんと上がります。

どんなテーマで研究してどんな成果を残したのかなど、具体的な内容を盛り込むと好印象を与えられるでしょう。その上で、志望先の研究で活かせるポイントを伝えましょう。

研究概要をアピールしたい場合はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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②企業のどんな取り組みに興味があるのか

「企業のどんな取り組みに興味があるのか」も盛り込みましょう。志望動機には、企業分析が欠かせません。

その企業の研究所が取り組んでいる研究内容や実績を調べて、感銘を受けたポイントをピックアップしてみましょう。企業の事業について触れることで、企業に対する興味や誠実さがアピールできます。

企業のホームページをチェックすることはもちろん、インターンシップや企業説明会、職場見学にも積極的に足を運んでみましょう。 

③入社後、どんな研究をしたいか

入社後のビジョンを盛り込むと、採用担当の人に熱意が伝わりやすくなります。入社後に自分がやってみたい研究や、携わってみたい製品やシステムを志望動機に書きましょう。

自分が学生時代に学んでいた分野と関連させると、説得力が生まれるのでおすすめです。採用担当者に自分が働いているイメージを持ってもらえるように、研究のときのポジションや得意な作業についても具体的に伝えましょう。また、「○○賞を取りたい」「○○の称号を手に入れたい」などの目標があれば積極的に口に出してみましょう。

面接で志望動機を伝えるときは適切な長さがあります。こちらの記事も参考にしてみてください。

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コミュニケーション能力は特に厳しくみられる

研究職の面接で特に厳しくみられるのは「コミュニケーション能力」です。研究職は大学や公的機関、海外企業などとプロジェクトチームを組んで研究を分担することが多いからです。社外とチームを組まないケースでも社内の商品企画部や生産部との連携は欠かせません。協調性とコミュニケーション能力があるかどうかはしっかりチェックされます。

また、志望動機を書くときは「決められた期間内に成果が出せる」人材であることも伝わるようにしましょう。大学の研究と異なり企業の研究は、限られた期限と予算のなかで成果をあげたり製品化させたりすることが求められるからです。

研究職の志望動機の例文

研究職の志望動機では、自分が学んだ研究内容の活かし方や志望先への興味、そして入社後のビジョンを語ることがポイントです。ただ「具体的にどんな内容やいい回しをすればいいか分からない」という就活生もいるでしょう。

そこで志望動機の例文を種類ごとにピックアップしてみました。文章の流れや、より意欲をアピールできるコツをチェックしていきましょう。

自分の研究と企業の製品を関連づけた例文

例文

私が御社を志望した理由は、今までの研究内容が御社の製品に活かせるからです。私は大学院で半導体に関する研究所に所属し、応用化学の研究に取り組んでいました。半導体極薄膜の形成過程や、電気伝導機構に関する研究をする中で、半導体のさらなる可能性を見出しました。

貴社では、スマートフォンを始めとする電子機器・そしてシステムの改良に取り組んでおり、自身がこれまで学んできた知識を活かせると思っています。入社後は、半導体の研究を活かしてスマートフォンを始めとする電子機器の製品改良に携わりたいと思っております。世の中のニーズを先取りした研究に取り組み、貴社の利益と科学の発展を実現するのが目標です。

自身の研究内容を具体的かつ簡潔に伝えながら、企業の製品とうまくつなげています。しっかり企業研究をしている印象が伝わり、学生時代の研究成果もイメージできるでしょう。

周りと協力できることをアピールした例文

例文

私は周りと協力をして研究の成果につなげることができます。大学時代は食品・生化学の研究室で、同級生や先輩、後輩や教授と一丸になって研究に取り組んでおりました。その中で、最優秀の学生しか選ばれないラボリーダーに任命され、ラボチームの統制をおこないました。

ラボリーダーをする中で、研究室におけるチームワークの大切さや、そしてリーダーとして信頼されるためのコミュニケーション力を学びました。研究は、一人ひとりで作業する場面もありますが、「今、誰がどんな作業をしているのか」「どの人にどんな作業が向いているのか」を把握しなければ、テンポのよい研究にはなりません。

大学時代に培ったリーダーシップ、そしてコミュニケーション力を貴社でも役立てればと思い、志望いたしました。

研究職では周りとの連携が大切だと理解していることを伝えられます。ラボリーダーという具体的な実績によって、周りからの信頼度の高さも伝わるでしょう

また、食品業界の志望動機の作成方法はこちらでも紹介していますので、合わせて参考にしてみてくださいね。

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企業の取り組みに興味があることを伝える例文

例文

貴社の「おいしさ」「健康」「衛生」をモットーに掲げた商品研究に深く共感し、志望いたしました。私は以前から「食品研究は、理論上のものではなく顧客のニーズに応えること」が大切だと思っておりました。

そこで、企業説明会にて貴社の理念や方針、そして食品研究にあたって○○の取り組みを導入していることを知り、ぜひとも貴社の事業に携わりたいと考えました。

私も顧客においしさや健康、安全を届けられる研究員になれるよう、今後も研究を続けてより良い商品開発に携わりたいです。 

食品業界の志望動機の作成方法はこちらでも紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

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志望動機では「その企業を選んだ理由」を論理的に伝える必要があります。その企業のモットーや取り組みを具体的に挙げることで、企業理解を示すことができます

入社後のビジョンを伝える例文

例文

私は学生時代の研究を活かして、入社後は御社の研究に貢献したいです。学生時代は生物学の研究をメインに学んでおりました。その中で「生分解性ポリマー(自然に還るプラスチック)」に興味を抱き、この研究・開発を取り入れている貴社と出会いました。

企業説明会では貴社の地球環境に配慮した活動に深く共感し、見学会やインターンシップに参加させていただきました。インターンシップでは、生分解性ポリマーの研究に関連する○○の研究にまつわるディスカッションやワークをおこない、ますます入社への熱意がわいてきました。

入社後は、生分解性ポリマーの研究に取り組むことはもちろん、○○賞の受賞を目指して、貴社に貢献できるよう日々努めさせていただきます。

研究内容の紹介だけで終わらず、企業に共感した点や具体的な目標も挙げています。入社後のビジョンを伝えることで視座の高さが伝わるでしょう

うまく志望動機が書けないときは、こちらの記事も参考にしてみてください。

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文系でも研究職は目指せる! 研究職に就く方法

研究職と聞くと「理系の人しか目指せない職種」と思っている人もいるでしょう。確かに研究職は理系の分野が多いので、理系の大学や大学院を卒業した人たちが多く目指しています。

とはいえ、研究職は文系の人でも目指せます。大学教授なら文系の人でも目指せますし、文系の研究職もあります。それでは、文系の人が研究職に就く方法をチェックしていきましょう。 

大学教員や文系の研究職を目指す

文系の人が研究職に就く1つ目のルートは、大学教授になることです。大学教授は、専門分野の研究をおこないながら、学生に学問を教えたり講演会に参加したりする仕事です

一般的な研究職値は違って「人前に立って教えること」も仕事内容に加わります。しかし、研究の成果を論文や学会で発表できるので、「学術が評価される」という点は変わりません。

大学教授のほかにも、国立国語研究所、国立美術館、国立文化財機構などの公的機関の研究所も文系の研究職に含まれます。ただ、公的機関であるがゆえに採用自体が少なく、大学教授(もしくは准教授)であることが応募条件として掲げられているケースがほとんどです。

全学部対象の募集に応募する

研究職の中には、全学部を対象にした求人を掲載しているところもあります。全学部対象、つまり理系も文系も応募条件ということです。もちろん、理系の研究は理系の学部を卒業した人のみが応募可能になっています。

しかし、コスメ系の研究職や臨床開発職の求人には全学部対象と書かれていることもあります。また「研究ではなく開発なら文系も可」という企業も少なくありません。求人数こそ少ないものの、可能性はゼロではないので、こまめに求人の募集要項をチェックしましょう

文系学生が主に目指す仕事は以下の記事でも紹介しているので、こちらの記事も参考にしながら研究職も検討してみましょう。

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将来どうなる?企業における研究職のキャリアパスは大きく2つ

就活は、入社がゴールではありません。入社後の「将来」を見据えて自分のキャリアパスを考えることで、企業選びや研究所選びが変わります。

研究所によってキャリアパスはそれぞれ異なりますが、一般的な企業の研究所のキャリアパスを大きく分けて2つピックアップしてみました。入社後にどんなルートでどんなポジションに就くのか、今のうちに把握して「企業選びの軸」を定めていきましょう。 

①マネージャーを目指す

研究職には「マネージャー」という管理職が存在します。ラボリーダーや主任を務めた後に、任命される役職です。

マネージャーは主に研究・開発の方向性や計画の決定、予算や経営に関する業務をおこなう、いわば研究チーム全体の取りまとめ役です。一般企業の「課長クラス」と同等のポジションともいわれています。

基本的には、研究がスムーズに進むように研究チームを先導、サポートすることが多いので、研究に参加する機会は少なくなってしまいます。ただ、リーダーシップやマネジメント能力を発揮できるポジションなので、一般の研究員では経験できない貴重な経験ができるでしょう

②スペシャリストを目指す

スペシャリストとは、特定の専門分野の知識とスキルを身に付けた「専門家」です。マネージャーとは違ってリーダー的な仕事はなく、論文の作成や学会活動への参加が仕事内容に入ります。

そのため、ひとつの分野の研究に専念したい人にはおすすめです。ただ、製品やシステムの向上のために他部門へ移動するケースもあります。企業によってはスペシャリストにステップアップするにあたって資格取得の支援を取り入れているところもあるので、応募前にチェックしてみましょう。 

大学の研究職に移るパターンもある

企業の研究員として働いた後、大学教授として活動するパターンもあります。40~50代の研究員に比較的よく見られるキャリアパスです。このキャリアパスでは、企業から大学にフィールドを大きく跨ぐことになるので、それだけ専門的な知識や指導力、そして人脈が問われます。

教授になるために「博士課程」を修了していることはもちろん、大学側が納得するような研究実績も必要です。準備期間は長くなりますが、企業の研究所とは別のフィールドで研究を続けたい人にはおすすめです。 

研究職に就くには自分の研究にしっかり取り組もう

研究職は求人の募集自体が少なく、倍率も高いので仕事に就くのはなかなか難しいでしょう。しかし、研究職の仕事内容や採用にあたっての現状、そして今からできることをチェックすることで、就活のスタートラインに立てます。

マネージャーやスペシャリスト、大学教授など、複数のキャリアパスを見据えることも職場選びにおいて重要です。専門分野の研究を深めて、視野を広く持ち、周りとのコミュニケーションも大切にしながら、研究職の就活へと備えていきましょう。

記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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