面接に遅刻した時の対処法｜連絡内容から謝罪メールまで完全網羅

面接に遅刻したら正しい対処が重要

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

就職面接は人生を左右するとても大事な場面です。そのため時間厳守が当たり前ですが、電車が遅延したり道に迷ったりすることで遅刻をする可能性もあります。

「面接に遅刻したら不合格だろう」と決めつけてしまいがちですが、面接に遅刻した際に正しく対処することで不合格を回避することもできます。

この記事を読んで面接に遅刻した際の対処法を知ることで、万が一の事態に備えることが可能です。

遅刻しそうな時は連絡しよう

就職面接に向かう時は、余裕を持って会場に行くのが一般的です。マイナビ学生の窓口の面接会場には何分前に到着するべき？ 就活経験者の約3割が◯分前！によると、面接開始15分前ごろに会場に到着するという人の割合が33.8%と最も多いです。

時間に余裕を持って面接会場に向かったとしても、電車遅延や道に迷うなどの予期せぬ事態が起きてしまうかもしれません。面接に遅刻しそうだと気づいた時点ですぐに連絡をしましょう。

こちらの記事では、面接の適切な到着時間や受付マナーについて解説しています。何分前に企業に到着し、何分前に受付を済ませておくべきかなど、細かい時間調整を押さえておくことで、余裕を持って面接に向かいましょう。

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メールではなく電話で連絡する

面接に遅刻する場合は、メールではなく必ず電話で連絡をしましょう。「メールの方が確実に届くからいいのでは」と思う人も多いかもしれませんが、メールで連絡をすると採用担当者がすぐに気付かない可能性があり、結果として連絡なしの遅刻となりかねません。

採用担当者に面接の時間までにメールを見てもらえなかったら、無断で遅刻したことと同じ扱いになるおそれがあります。

遅刻理由が正当な場合、すぐに電話をして相手に状況を理解してもらうことでリカバリーが出来る可能性があるのに対し、メール連絡のみの対応だと採用担当者が気づかない場合に不合格になる可能性もあるということを認識しておきましょう。

電話のかけ方はこちらの記事で詳しく解説しています。

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お詫び・理由・目安の到着時間を伝える

「遅刻するかも！」と思ってパニックになると、連絡をする際に何を伝えればいいかわからなくなる可能性も。遅刻の連絡をする際は「お詫び」「理由」「目安の到着時間」の3点を伝えましょう。

遅刻の連絡を入れる際に伝えるべきこと

遅刻に対するお詫び

公共交通機関の乱れなど必ずしも自分だけに責任がない場合でも、アポイントの時間に遅刻してしまうことは事実ですので、まず初めに必ずお詫びを述べましょう。

遅刻の理由

遅刻する理由を正直に伝えましょう。道に迷ったり、寝坊など自分に責任がある場合は隠したくなるでしょうが、自分の非を認めて誠意を持って話すことが大切です。

目安の到着時間

これから向かう場合の到着時刻の目安を伝えましょう。ぎりぎりの時間を伝えるのでなく、余裕を持った時間を伝えることで、さらなる遅刻を回避します。

こんな時どうする？ 状況別の対応

遅刻する際の連絡が必須といっても、その時の状況によって対応方法が異なります。例えば「前の企業の面接が長引いてしまった」「道に迷ってしまった」「寝坊してしまった」などの理由で大幅に遅刻する場合や、電車遅延で数分程度遅刻する場合では対応が変わってきます。状況別の対応方法について見ていきましょう。

時刻に間に合うか微妙な時も連絡は必須

面接時刻に間に合うか間に合わないか微妙な時は、「頑張って走ればギリギリ間に合うかもしれない」などと考えてしまいがちです。しかし、1分でも遅刻する可能性がある場合はすぐに連絡しましょう。

面接に遅刻すると企業側の時間を奪ってしまうだけでなく、「時間が守れない」というマイナスの印象を与えてしまうでしょう。遅刻の連絡をせずに面接を受けると、スタート時点でマイナス評価となるだけでなく、場合によっては面接が受けられないこともあるかもしれません。

1分でも遅刻する可能性があるときは「ギリギリ間に合うかも」と思わずに、必ず連絡をしてマイナスの印象を持たれることを回避しましょう。

間に合うか微妙な時の電話連絡

大幅に遅刻する場合は指示を仰ぐ

「前の企業の面接が長引いてしまった」「道に迷ってしまった」「寝坊してしまった」など、面接時刻から大幅に遅刻することが分かっている場合は、すぐに電話を入れて企業側に指示を仰ぎましょう。

面接予定時刻の前後も他の学生の面接で埋まっている可能性が高いので、面接に大幅に遅れる場合、その日は面接ができないと判断される場合もあります。

企業側のスケジュールに余裕がある場合は、その日のうちに面接を再調整してもらえるケースもあるでしょう。面接に大幅に遅刻するとわかった場合はすぐに電話を入れて企業側の指示を仰いでください。

面接に大幅に遅刻する際の電話連絡

電車の中にいる場合は先にメールを送る

電車の中で遅刻になることがわかったら、一度電車を降りて電話連絡するのがいいでしょう。一般的に公共交通機関の中で電話するのはマナー違反なので、電車の中での電話はトラブルに繋がりかねません。

電車が止まっている状況などで降りることが難しい場合は、先に「謝罪および遅刻する旨」をメールで送りましょう。その後、電車が降りられるようになった後に、すぐに電話連絡をしましょう。

ただし、長時間電車が止まってしまうことが予想される場合は、「緊急事態」なので電話で連絡しても仕方ありません。周りの方に迷惑にならないように配慮は必要ですが、こうした緊急事態の際は電話連絡の方が適切といえるでしょう。

遅刻する際のメール連絡

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メール連絡後の電話連絡

面接に遅刻した時の対処法

面接に遅刻してしまったにも関わらず、面接の機会を与えてもらった場合、どのようなことを気をつければいいのでしょうか。面接に遅刻してしまったことへの謝罪はもちろん、面接の機会を再度与えてもらったことへの感謝の意を伝えることも当然のマナーです。

遅刻したことで焦ったり落ち込んだりするかもしれませんが、面接のチャンスを得られたのであれば「遅刻したことの挽回のチャンス」と捉えて対処していきましょう。

謝罪・遅刻の理由・お礼を伝える

面接会場に到着し、面接が始まったらすぐに「遅刻したことへの謝罪」「遅刻理由」「面接の場を設けてくれたことへのお礼」を伝えましょう。事前に電話で伝えたからといってそのまま面接に挑むのではなく、必ず遅刻したことに対するお詫びを伝えます。

そして、遅刻の理由について言い訳にならないように端的に述べた上で、遅刻したにも関わらず面接を受けさせてもらえることへの感謝を伝えましょう。理由を問わず、遅刻をした場合は不合格とする企業があることや、忙しい合間をぬって時間を再調整してくれたことを考えれば、感謝の気持ちを伝えるのは当然です。

気持ちを切り替えて質問に答えよう

面接に遅刻したことで焦ったり、落ち込んだりすることは当然といえます。ただ、ネガティブな気持ちのまま面接に臨んでも決して良い結果には繋がりません。最初に「謝罪・遅刻の理由・お礼」を伝えたら、遅刻のことは引きずらずに気持ちを切り替えて質問に答えていきましょう。

失敗やミスは誰でもしますが、その後の対応で大きく印象が変わってきます。社会人になれば不測の事態の時こそ対応力が求められるので、遅刻してしまった時こそリカバリー力を発揮してアピールするチャンスといえるでしょう。

「遅刻した時こそ挽回する姿勢が大切だ」と捉えて面接に臨むことで、マイナスだった評価をプラスの評価に変えていける可能性もあります。

途中から面接を挽回する方法についてはこちらの記事も参考になりますよ。

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遅刻の理由別の謝罪例文

いかなる理由であっても謝罪が必須です。どのように謝罪すべきかを理由別の例文でみていきましょう。

例文①寝坊

例文②体調不良

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例文③交通機関の乱れ

例文④道に迷った

例文⑤前の企業の面接が長引いた

面接後に謝罪のメールを送ろう

面接に遅刻してしまった場合は、面接終了後に謝罪メールを送りましょう。面接の場で謝罪は述べていますが、当日中に改めて謝罪の意思を伝えることで、丁寧な対応ができる印象を与えることができます。

謝罪メールを送る場合、面接終了後すみやかに送るようにしてください。数日空けてメールを送ると逆に悪い印象を与えてしまうので、謝罪メールは当日か、翌日までに送りましょう。

謝罪の言葉・感謝・入社の意思を伝える

謝罪メールを送る際に注意したいポイントは、面接に遅刻したことに対するお詫びの意思を示すことはもちろん、遅刻したにも関わらず面接を受けさせて頂けたことに対する感謝の気持ちを伝えることです。

それに加えて、改めて入社の意思を伝えることで「この会社に入りたい！」という熱意と意思を示すことができるでしょう。

謝罪メールを送る際はテンプレートをそのまま引用するのではなく、自分の言葉で気持ちを述べることが大切です。テンプレートはあくまで構成や流れの目安にして、自分の気持ちを示していきましょう。

面接後に送る謝罪メールのOK・NG例文

謝罪メールを送る際は「遅刻に対するお詫び」「面接を受けさせてもらえた感謝」「入社の意思」を自分の言葉で伝えることが必要です。

一方で、謝罪メールに適さないのは「遅刻をしたことの理由を長々と述べる（言い訳になっている）」「テンプレートのように形式的になっている」内容です。それでは実際に謝罪メールのOK例文とNG例文を見てみましょう。

OK例文

NG例文

「不可抗力の理由ではありましたが」という部分は言い訳に聞こえます。また、「柔軟に対応して頂けたおかげで」という一文も上から目線に感じるので入れない方がいいでしょう。

遅刻を回避するコツ

ここまで面接に遅刻してきた際の対処方法を述べてきましたが、可能な限り遅刻は回避したいと誰もが考えるでしょう。

遅刻しない方法を事前に考えておくことで回避できることは多くあります。遅刻を回避するコツを知ることで「大事な面接に遅刻！」という事態にならないようにしましょう。

①企業までの経路や交通手段を調べておく

遅刻を回避するためのコツとして、道に迷いやすい人や地図が苦手な人はあらかじめ企業までの経路や交通手段を調べておくようにしましょう。道に迷う心配のない人であっても、目的地がわからなくなる可能性があります。

特にオフィス街であれば、外観が似たような建物が多く並んでいるので、事前に経路を調べておくのが確実です。Google Mapなどのスマホ地図アプリを使えば、最寄りの駅から企業までの経路を簡単に表示してくれます。ストリートビュー機能を使って周辺の目印になる建物を覚えておくといいでしょう。

また、交通手段についてはYahoo!乗換案内などのアプリを使うことで最適な交通ルートを簡単に調べることが可能です。

②余裕を持ったスケジュールに調整する

就活の予定を組む際にタイトなスケジュールを組むのではなく、余裕を持ったスケジュールに調整することも遅刻を回避するコツといえるでしょう。

ほとんどの企業が同時期に面接を開始するので、面接の日程が重なりがちです。また、「どうせ行くのであれば効率よく1日にまとめよう」と、面接と面接との空きが30分程度しかなくても強引に同じ日に設定する人もいるでしょう。

こうしたタイトなスケジュールでは、前の面接の予定が少し長引いただけでも予定が狂い、遅刻する可能性が出てきます。タイトなスケジュールを組むのではなく、不測の事態に備えてあらかじめ余裕を持ったスケジュール調整をしましょう。

面接には有利不利な時間帯もあります。
それを踏まえつつ、自分が行きやすい時間帯を選択するのも対策としては有効です。

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③遅刻を見越して1時間はやく行動する

遅刻を見越して1時間はやく行動するだけでも、遅刻を回避することができます。事前に企業までの経路や交通手段を調べていても、当日公共交通機関が動かなくなってしまってはどうしようもありません。

また、事前に地図を見て経路を予習していても、いざ駅から目的地まで目指すとなった際に道に迷うこともあるでしょう。このように、当日になってみないとわからないこともあります。そのため、面接に遅刻するリスクを考えた上で行動することが大切になってきます。

公共交通機関のトラブルや道に迷うことなどを想定した上で、面接がある日は1時間はやく行動することで遅刻を回避しましょう。

遅刻しそうな時はすぐに電話で連絡しよう

どんなに気をつけていても不測の事態によって遅刻する可能性はあります。遅刻するからといって、面接を諦めるのではなく、まずはすぐに採用担当者に電話で連絡しましょう。

間に合わないからといって諦めて何もせずにいるのは絶対にNG！その後の活動にも影響を及ぼす可能性が大きいです。

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予定通りに面接会場に到着するためにも、事前に回避方法を知っておくことで遅刻しないように努めることが大切です。しかし、万が一遅刻した場合は、今回紹介した「面接に遅刻した際の正しい対処方法」を実践して不合格を回避しましょう。