ESの研究内容は何を書く? 基本の型から文字数制限別の例文まで紹介

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    大学卒業後、2010年にマイナビに入社。300社以上の採用支援をしてきた経験をもとに、各大… 続きを読む

コラムの目次

  1. ESの研究内容は基本の型を押さえれば迷わず書ける!
  2. ESの研究内容は何を書く欄?
  3. 学部生:研究が始まっていなければ研究する予定の内容を書く
  4. 院生:現在の研究内容をわかりやすく簡潔に書く
  5. ESの研究内容から企業は何が知りたい?
  6. 専門分野や興味のあることを知りたい
  7. 学生の思考力や考え方を知りたい
  8. 研究を通して得た学びを知りたい
  9. 5ステップで完成! ESで研究内容について書く時の基本の型
  10. ①研究内容を簡潔に説明する
  11. ②研究内容を選んだ理由を述べる
  12. ➂研究の具体的な取り組みを盛り込む
  13. ④研究を通して得た学びを述べる
  14. ⑤研究で得た学びを今後どう活かすかで締める
  15. 研究が始まっていない場合のESの研究内容の書き方
  16. 研究が始まっていないことを正直を書く
  17. 研究する予定の内容をわかる範囲で書く
  18. ESの研究内容について質の高い回答をするためのポイント
  19. 簡単な言い回しを意識する
  20. 図やグラフなどを活用する
  21. 質問をしてもらうための余白を作る
  22. 熱意が伝わる言葉やポジティブな言葉を使う
  23. ESで研究内容について書く時の注意点
  24. 文字数制限をオーバーしない
  25. 専門用語を使わない
  26. 複雑な内容をそのまま書かない
  27. 文字ばかりで説明しようとしない
  28. 文字数制限別! ESの研究内容に書くべき内容
  29. 50文字:研究内容のみを簡潔に述べる
  30. 100文字:研究内容・得た学び・活かし方まで書く
  31. 200文字:具体的な取り組みもしっかりと書く
  32. 文字数制限別! ESの研究内容の例文
  33. 50文字:学部生・院生の場合
  34. 100文字:学部生・院生の場合
  35. 200文字:学部生・院生の場合
  36. 50文字:研究が始まっていない学部生の場合
  37. 100文字:研究が始まっていない学部生の場合
  38. 200文字:研究が始まっていない学部生の場合
  39. 読み手に自分自身の魅力が伝わる研究内容を書こう

ESの研究内容は基本の型を押さえれば迷わず書ける!

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活を始め学生が増え始めると、

「ESの研究内容とは、何を書く欄なのでしょうか?」
「まだゼミも始まっていないのですが、どうすれば良いのでしょうか?」

など、エントリーシート(ES)の研究内容に関する質問が多く寄せられます。ゼミや研究が始まる時期は、大学や学部によって異なっており、どこのゼミに所属するかすら決まっていないという人やゼミが始まっていても具体的な研究が始まっていないという人も多いと思います。

そこで今回は、ESの研究内容に書くべき内容について解説します。研究がすでに始まっている人の書き方はもちろんですが、ゼミや研究がまったく始まっていない人の書き方についても解説するので、ESの研究内容に何を書こうか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

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ESの研究内容は何を書く欄?

ESの研究内容は、研究が始まっているか始まっていないかによって、書くべき内容が異なります。つまり学部生と院生では、書く内容が大きく異なるのです。

そこでここからは、ESの研究内容に何を書くべきかということについて、学部生と院生に分けて解説します。そもそも何を書けば良いかわからないという人は、一度目を通してみてください。

学部生:研究が始まっていなければ研究する予定の内容を書く

学部生とは、4年制大学に通っている学生のことを指しますが、就活を始める人が多い時期である大学3年生の春や夏ごろには、まだゼミが始まったところで、研究は始まっていないという人も多いと思います。

研究が始まっていない場合、ESの研究内容には、研究する予定の内容を書くようにしましょう。細かい内容が決まっていなくても、ゼミを選んだ時点で大まかな専門分野が決まっていると思います。

また、所属するゼミも決まっていない場合は、自分の所属する学部や学科を考慮したうえで、自分が研究したいと考えている内容について書きましょう。

研究内容がすでに決まっているという学部生は、次に解説する院生の内容を参考に書き進めてみてください。

院生:現在の研究内容をわかりやすく簡潔に書く

院生は、学部生の頃に研究していた内容があると思いますが、基本的に現在大学院で研究している内容をメインにして書くようにしましょう。

研究内容は、専門的で難解な内容であったり、研究がいくつも絡みあったりしていると思いますが、ESの研究内容では、相手に伝わりやすいよう、わかりやすく簡潔に書くことが何よりも大切です

そのため、いきなり研究内容を書こうとせず、まずは研究内容を言語化したうえで、専門用語や複雑な部分を簡単な言い回しに変換することから始めてみましょう。

併せてゼミについてESで書く場合の記事も読んでおきましょう。

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キャリアアドバイザーコメント

吉田 実遊プロフィール

所属するゼミや研究室が決まっていない学部生は授業について書いてもOK

研究したい分野がある人は、興味がある研究内容について書けば問題ないです。ですが、人によっては興味がある分野を定められていないこともあると思います。中には、ゼミや研究室の配属が抽選のため、特定の研究内容について語ることができない人もいますよね。

このような人は、今までに学んだ授業について書くことがおすすめですよ。授業について詳しく語ることで、後に紹介する企業が知りたいことをアピールできます。ただし、専攻分野と異なる一般教養について書いてしまうと、回答がそれてしまいます。あくまでも自分の学部の専攻分野の授業について書くのが無難でしょう。

院生は高校生でもわかるように研究内容を書くことを意識しよう


取り組んでいる研究が非常に高度で有意義な内容であっても、その内容を第三者に伝えられなければ評価されるチャンスを失ってしまいます。そのため、専門的な知識がない高校生を想定して研究内容を書くと、ESを読んだ面接官の前提知識の有無にかかわらず理解できますね。

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ESの研究内容から企業は何が知りたい?

学生の立場からすると「研究内容を書いたところで何になるのだろう?」「研究内容よりガクチカについてたくさん書きたい」と思う人もいると思います。しかし、企業の立場からすると、研究内容から知りたい情報があるのです。

そこでここからは、ESの研究内容から企業が知りたいことについて解説します。企業の意図を理解しているかしていないかで、書き方や書く内容が大きく変わるので、ぜひ一度目を通してみてください。

専門分野や興味のあることを知りたい

新卒採用の多くは、採用面接を通して職種や配属先を決める企業が多いため、学生の専門分野や興味のあることを把握したいと考えている場合があります。

専門分野や興味のあることを把握することができれば、職種や配属先を決めるヒントになります。また、専門分野や興味のあることに関係のない職種になったとしても、専門分野の知識を活かすことができる仕事を任せることができます。

ESの研究内容だけで職種や配属先が決まるという可能性は低いですが、入社後に活躍できるよう、自分のことをしっかりアピールしておくことが大切です。

学生の思考力や考え方を知りたい

思考力は社会人にとって必須の力であり、物事に対する考え方は企業との相性の良し悪しにつながるため、企業にとって学生の思考力と考え方は知っておきたい情報です

ESの研究内容では、どのような取り組みをしたか、どんな過程で研究を進めたかなどが書かれることが多いため、その内容から学生の思考力や考え方を把握することができるのです。

そのため、文字数制限にもよりますが、自分の考えや思いなどを積極的に盛り込むようにしましょう。

研究を通して得た学びを知りたい

企業は、ESの研究内容から、学生に失敗や成功にかかわらず、経験から学ぶ力があるかを見極めている場合があります。

社会人になれば、毎日新しいことに挑戦することになります。経験から学びを得られる人は、成長速度が速いうえに、失敗を繰り返す可能性が低くなります

企業は、就社後に成長して活躍できる人材を求めています。そのため、ESの研究内容から、経験したことから学びを得ることができ、成長できる人材かどうかを見極めているのです。

キャリアアドバイザーコメント

津田 祥矢プロフィール

研究を通して得た学びが「ありきたり」にならないために研究内容の深堀りを意識しよう

研究の学びがありきたりになってしまうかどうかは、実は研究内容や取り組みが言語化されているかどうかが大切になります。研究へ取り組む姿勢についての説明が抽象的でわかりづらいときに、面接官は「学びがありきたり」と感じてしまうのです。

たとえば、研究の取り組みの説明は「毎週の報告会でディスカッションをし、意見を深めました」、学びは「コミュニケーションをとることの大切さ」と書かれていたら、少しありきたりな印象を持ってしまいますよね。

ところが、取り組み内容を具体化して「報告会のディスカッションで、1週間以上悩んでいたことの解決策をたった30分で考えられました。また解決策だけでなく、私が知らなかった書籍を教えてもらい、研究に役立てる情報が得られました」と内容をまとめます。すると、同じ学びの「コミュニケーションを取ることの大切さ」と言われても、具体的なコミュニケーションが想像できるため、ありきたりな内容に感じづらいですよね。

後の5ステップでも紹介しましたが、具体的な取り組みを盛り込むことは大切になるので、時間をかけて経験の振り返りを実践しましょう。

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5ステップで完成! ESで研究内容について書く時の基本の型

ESの研究内容について、書くべき内容がわかっていても、どのように書き進めれば良いかがわからず悩んでしまう人もいると思います。

そこでここからは、ESの研究内容を書く時の基本の型を5つのステップに分けて解説します。研究内容についてうまくまとまらなかったり、なかなかペンが進まないという人は、ぜひこの型をもとに書いてみてください。

①研究内容を簡潔に説明する

冒頭は、研究内容の簡単な説明から書き始めます。はじめに話の大枠を書いておくと、読み手が書かれている内容を理解しやすくなるのです。

説明の中では、専門分野や研究のテーマをわかりやすく説明しましょう。専門用語などを使わず、わかりやすく説明しようとすると、文章が長くなってしまうかもしれません。

しかし、冒頭からダラダラと書いてしまうと、読み手の理解が浅くなる危険性があります。そのため、冒頭は簡潔にまとめることを意識し、足りない内容は後から説明するようにします。

②研究内容を選んだ理由を述べる

研究の説明の次は、研究内容を選んだ理由について書いていきます。研究内容を選んだ理由は、ありきたりな内容や表面的な内容にならないよう、注意しましょう

説得力のある理由を書くためには、深い自己分析が必要です。研究内容を選んだ理由を深く掘り進めていけば、大学・学部を選んだ理由にもつながる場合が多くあります。

さらに、大学・学部を選んだ理由を深堀りすれば、そのテーマやジャンルに興味を抱いた個人的な経験やその経験によって抱いた思いなどが思い浮かびあがってきます。


キャリアアドバイザー

「ESに個人的なことを書くなんて良いの?」と思うかもしれませんが、むしろ書くことによって、熱意や思いが伝わり、ほかの学生との差別化ができるのです。

➂研究の具体的な取り組みを盛り込む

研究内容を選んだ理由のあとは、研究の具体的な取り組みについて書いていきます。具体的な取り組みは、この後に書く「研究を通して得た学び」とつながっている方が内容がスムーズになるため、研究を通して得た学びに結び付けられるエピソードにすることがおすすめです

たとえば、研究の中で苦労したエピソードや自分の努力によって上手くいったエピソード、他者と協力したエピソードなどがおすすめです。

また、具体的な取り組みと研究を通して得た学びは、その後に書く「研究で得た学びを今後どう活かすか」にもつながっているため、「入社して何をしたいか」「どのように働きたいか」などを考えたうえで、逆算して考えていくのもおすすめです。

④研究を通して得た学びを述べる

次は、研究を通して得た学びを書きます。さきほど解説したように、研究の具体的な取り組みに紐づいた学びを書く場合は、話のつながりが自然と生まれるので、そのまま書き進めていきましょう。

一方で、具体的な取り組みに結び付けられない学びであれば、どういった経験の中で学びを得たのかを書く必要があります。

また、研究を通して得た学びは、論理的思考やスケジュール管理能力、データをまとめ管理する力など、小さなことや些細なことで構わないので、自信をもって書きましょう。逆に、事実よりも誇張してしまったり、嘘をついてしまったりする方が危険です。

就活で嘘をつくリスクについてはこちらを参考にしましょう。

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就活で嘘をつくことには、たくさんのリスクがあります。この記事では、嘘と嘘ではないの境界線や、嘘のエピソードを話さなくていい対策もキャリアアドバイザーが紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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⑤研究で得た学びを今後どう活かすかで締める

最後は、研究で得た学びの活かし方について書き、全体を締めます。学びの活かし方といわれると、壮大な夢や目標と結びつけなければならないと思い、書きづらく感じるかもしれません。

しかし、そんなに大それたことを書かなければならないわけではありません。

  • 研究を通して得たスケジュール管理能力を活かして効率良く仕事を進め、同僚やチームメンバーを支えたい
  • 論理的思考を活かして、顧客の課題を最短で解決できる方法を提案したい

このように、小さなことでも良いので、「入社後本当にこんな働きをしてくれそう」と読み手に思ってもらえるような具体性と再現性の高さを意識しましょう

また、その企業に対する熱意を示したい場合は、企業のビジョンや経営方針、事業の方向性などに沿った内容を書いておくと好印象を与えられる可能性が高まります。

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研究が始まっていない場合のESの研究内容の書き方

ゼミや研究が始まっていない学部生は、ESの研究内容について書きたくても書けないという状態だと思います。

しかし、書くことがないからといって「特になし」と書いてしまったり、空欄のままESを提出してしまったりすると、意欲がないと捉えられてしまい印象が悪くなってしまう可能性があります。

そこでここからは、研究が始まっていない場合のESの研究内容の書き方について解説します。研究が始まっておらず、何を書けば良いか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

研究が始まっていないことを正直を書く

まずは、冒頭に研究が始まっていないことを正直に書きましょう。研究が始まっていないという状況は、大学のカリキュラムや方針と関係することなので、企業も学生を責めたり、研究が始まっていないから不合格になったりすることは、まずありません。

逆に、研究が始まっていないにもかかわらず、嘘をついて研究内容を書いてしまう方が危険です。面接の際に質問されたり、具体的に話してほしいと言われてしまったりすると、上手く答えられずすぐに嘘がバレてしまうでしょう。

また、自分と同じ大学・学部に通う学生が、同じ企業を受けており、研究が始まっていないことを伝えれば、すぐに嘘に気づかれることになるのです。

研究する予定の内容をわかる範囲で書く

研究が始まっていないことを正直に伝えた後は、研究する予定のない世をわかる範囲で書いていきましょう。

自分が所属する学部や学科、専攻から、どんな分野の研究をすることになるか推測できる人もいると思います。また、推測が難しい場合は、自分の興味があることや研究したいと思っている内容を書いていきましょう

ただ、所属する学部や学科をまったく考慮せず関係のない内容を書いてしまうと、「本当にその研究ができるのか?」と疑問を持たれてしまう可能性があるため、注意しましょう。

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北浦 ひよりプロフィール

見栄を張って研究内容で嘘つくと採用ミスマッチにつながってしまう

内定獲得したい想いが強くなり、他の学生と差をつけるためにも見栄を張って研究内容を書きたくなることもありますよね。説明したとおり嘘であることがバレてしまうリスクもありますが、もし仮に嘘がバレなかったとしても採用ミスマッチになる可能性が高いため事実のみを記載するようにしましょう。

企業が採用面接で重視していることは、自己PRや志望動機だけでなく研究内容も同様です。そのため、見栄を張って記入した研究内容が評価され採用される可能性もありますよ。一見、内定というメリットが大きいと感じますが、入社後ミスマッチという大きなデメリットもあります。

研究内容が評価されると、取り組んだことが活かせる部署やチームへの配属になります。見栄を張って研究内容を書いてしまうと、就活だけでなく入社後の配属にも影響をしてしまうのです。ミスマッチによる短期離職は転職のハードルも上がってしまうので、正直に研究が始まっていないことを書くことが重要ですね。

ESの研究内容について質の高い回答をするためのポイント

ESの研究内容回答の質を高めるポイント
  • 簡単な言い回しを意識する
  • 図やグラフなどを活用する
  • 質問をしてもらうための余白を作る
  • 熱意が伝わる言葉やポジティブな言葉を使う

ESの研究内容は、専門分野や研究内容が企業と相性が良いかという部分で評価されていると考える学生もいますよね。しかし、専門分野や研究内容に関係なく、文章の書き方や回答内容によって好印象を与えることができます。

そこでここからは、ESの研究内容について質の高い解答をするためのポイントについて解説します。自分が書いた内容に自信を持てない人は、ぜひこれから紹介するポイントを実践してみてください。

簡単な言い回しを意識する

ESの研究内容を書く際には、簡単な言い回しを意識することが大切です。研究内容は複雑なものが多く、研究過程をそのまま言語化しただけだと、読み手に内容が伝わりづらくなってしまいます。

そのため、複雑な部分を簡単な言葉を使って説明したり、複雑な部分を思い切って省いてみたりするなど、工夫をこらすようにしましょう

自分の書いた文章が、わかりやすいかどうかということは、自分自身で判断せず友人や家族などの第三者に感想をもらうことがおすすめです。

図やグラフなどを活用する

ESに図やグラフを書くことに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、研究内容をわかりやすく伝えるために必要であれば、積極的に使いましょう。

たとえば、研究の過程で得たデータや研究結果などを図やグラフで表すと、文章で表した場合と比べ、一目で内容がわかるため、読み手にも伝わりやすくなります

また、研究の過程を文章で書くのではなく、番号を振って箇条書きにすると、簡潔でわかりやすくなるでしょう。

質問をしてもらうための余白を作る

ESの研究内容は、書ける場所が限られているため、書きたいことがたくさんあっても、すべて書き切ることはできないことがあります。

そういった場合は、面接時に質問をしてもらえるように、あえて内容に余白を作っておくことがおすすめです

たとえば、研究で得た学びについて書く時に、どういった経緯でその学びを得たのかということを「教授からのアドバイス」「これまでにない失敗」など抽象度の高い内容にしておき、読み手に「どんなアドバイスをもらったのかな?」「どんな失敗をしたのかな?」などと疑問をもってもらえるように余白を作るのです。

こうすることで、興味を持ってもらえることはもちろん、もっと話を聞いてみたいと思ってもらえる可能性が高まるため、必然的に面接に呼ばれる可能性も上げることができるでしょう。

熱意が伝わる言葉やポジティブな言葉を使う

同じ内容について書かれている文章でも、ポジティブな言葉が多く使われている方が、読み手に「この学生は前向きな思考の持ち主だな」「言葉から研究の楽しさが伝わってくる」など、良い印象を与えられる場合があります。

一方で、ネガティブな言葉ばかりが使われている文章だと、研究を嫌々やらされている雰囲気や後ろ向きな人柄が伝わってしまうかもしれません。

また、研究内容を淡々と書かれているのではなく、自分の思いや熱意が書かれていれば、研究テーマに対する思いの強さや情熱を伝えることができます

このように、選ぶ言葉によって、文章のイメージやESのイメージ、学生のイメージが左右されることもあるので、丁寧に言葉を選びましょう。

ESで研究内容について書く時の注意点

情熱をもっておこなってきた研究について書こうとすると、熱が入り過ぎてしまい自分にしかわからないような文章になっていたりしませんか。

強い気持ちや熱い思いがこもっていることはとても良いことですが、内容が伝わらなかったり、読み手の読む気を削いでしまったりすると、せっかくの努力が台なしになってしまいます。

そこでここからは、ESの研究内容について書く時の注意点を4つ紹介します。一度書き終えた人は、自分が書いた文章に当てはまらないかを確認してみてください。

文字数制限をオーバーしない

ESの中には、各欄に文字数制限が書かれているものがあります。そういった場合は、必ず文字数制限に収まるように書きましょう。

また、文字数制限に収まっていたとしても、あまりにも文字数が少ないと、意欲や志望度が低いと思われかねないので、文字数制限の80%以上になることを目指して書くことが基本です

文字数制限がなかったとしても、たくさんのことを書くためにあえて文字を小さくして書いてしまうと、読み手に内容が伝わりづらくなってしまったり、読む意欲をそいでしまったりする可能性があるので、やめておきましょう。

文字数についてはこちらの記事も読んでおきましょう。

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専門用語を使わない

専門的な研究の内容を説明するとなると、ほぼ必ず関連する専門用語が出てきますよね。しかし、ESで専門用語を使うのは危険です。

学生からすると、研究で当たり前に使っている言葉であっても、読み手からすると意味がわからないという場合は多々あります。そのため、専門用語の使用は極力避け、専門用語をどうしても使いたい場合は、その言葉の意味の説明も簡潔におこないましょう。


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また、専門用語と気づかずに使ってしまっている場合もあるので、所属する学部が異なる友人や専門知識がないであろう家族などに、一度確認してもらうと安心です。

複雑な内容をそのまま書かない

研究の過程は、何段階ものステップがあるため、それをすべて説明しようとすると、内容が複雑になってしまうのも仕方のないことです。

しかし、ESの研究内容が複雑な内容であったり、読み手が理解しにくい内容になったりしていると、伝えたいことが伝わらず、不本意な結果になる可能性もあります。そのため、できる限り簡単な言い回しで説明するように工夫しましょう。理想の状態は、小学生や中学生の子どもでも簡単に理解できる文章です。

文字ばかりで説明しようとしない

研究内容や研究結果をすべて文字だけで表そうとすると、文章が長くなりすぎてしまったり、内容が伝わりづらくなってしまいます。

そのため、研究の過程やポイントなどを箇条書きで書いたり、研究の過程や結果をグラフや図に表したりすることがおすすめです

ただ、研究内容の欄は小さいことが多いので、欄からはみ出してしまったり、文字が小さくて読みづらくなったりしないように注意する必要があります。

文字数制限別! ESの研究内容に書くべき内容

基本的には、先ほど紹介した基本の型に沿って書いた文章の方が、研究内容や自分自身の魅力や強みが伝わるのですが、ESの形式によっては研究内容の欄が小さく、すべてを書き切れないということがあります。

そこでここからは、ESの研究内容に書くべき内容を50文字・100文字・200文字の3つに分けて解説します。この3パターンを作っておけば、多くのESに対応でき、非常に便利なので、時間がある時にまとめて作ってみてください。

50文字:研究内容のみを簡潔に述べる

文字数制限が50文字の場合は、書けることがかなり限られてしまうため、研究内容のみを簡潔に述べましょう。研究テーマが長い場合は、研究テーマのみを伝えてもOKです。

例文

私は、政治におけるジェンダー平等の課題と解決策について研究しています。

例文

私の研究テーマは、地球温暖化と肉食文化の関係性で、肉食文化が地球に与える影響について研究しています。

研究テーマの文字数が長い場合は、研究内容というよりも研究テーマをしっかりと伝えましょう。また、研究テーマの文字数が短い場合は、研究内容を説明する文章を加えましょう。

100文字:研究内容・得た学び・活かし方まで書く

100文字の場合は、研究内容を書いたうえで、その研究から得た学びと今後の活かし方を書くようにしましょう。

例文

私の研究テーマは、子どもの貧困の現状と課題です。この研究を通して、人から話を引き出す傾聴力を身につけました。社会人になったらこの傾聴力を活かして顧客の本音を引き出し、課題解決に繋げたいと思います。

100文字だと、書ける内容が限られるため、抽象的な内容となってしまい、違和感を感じるかもしれませんが、面接に進んだ時に質問をしてもらえると思って、思い切って余白を残しておいてみましょう

200文字:具体的な取り組みもしっかりと書く

200文字になると、50文字や100文字と比べ多くのことを書けるため、研究内容や研究を通して得た学び、学びの活かし方に加えて、具体的な取り組みを書きましょう。

具体的な取り組みには、50文字や100文字の例文に加え、自分のスキルや強み、人柄などをアピールする内容も盛り込めるため、戦略的に内容を考えるようにしましょう

また、具体的な取り組みを書いても、文字数が余っている場合は、研究テーマを選んだ理由についても書くと良いでしょう。

文字数制限別! ESの研究内容の例文

いざESを書こうとしても、自分のこととなるとなかなか内容がまとまらなかったり、書けたとしてもあまり自信が持てなかったりする人は多いと思います。

そこでここからは、学部生・院生の場合と研究が始まっていない学部生の場合の2パターンのOK例文とNG例文を紹介します。さらに、50文字・100文字・200文字、3種類の文字数制限に沿った例文となっているので、自分が必要な例文を見つけて活用してください。

50文字:学部生・院生の場合

研究が始まっている学部生や院生は、研究についてたくさん書きたいことがあると思いますが、50文字の場合は、研究テーマや内容を簡潔にまとめましょう

また、その中でできる限り専門用語を避け、専門的な知識を持っていない人でもわかりやすい内容になるよう心掛けましょう。

OK例文

例文

私は、企業が自社製品やサービスを分析する際に用いる「4P分析」の役割と可能性について研究しています(50文字)


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研究内容が50文字の中に上手く収まっていることはもちろん、どんなことを研究しているのかがよくわかる文章です。

また、4P分析については、短い言葉ですが、誰が読んでも理解できる言い回しになっているので、読み手に伝わりやすいでしょう。

NG例文

例文

私は、マーケティングにおける4P分析の役割と可能性について研究しています(37文字)


キャリアアドバイザー

マーケティング関連の企業に提出するESなら問題ありませんが、そういった企業でなければ、「4P分析」をわかりやすい言葉に変えるか説明を加えた方が読み手に親切です。

また、文字数も短いので、80%の40文字に到達できるよう、工夫する必要があります。

100文字:学部生・院生の場合

100文字の場合は、研究テーマと内容に加えて、研究を通して得た学びやスキル、それらを今後どのように活かすかについて書いていきます。

100文字も50文字と同様に書けることに限りがあるため、内容のわかりやすさを意識しつつも、文字数に収まるように内容を取捨選択する必要があります

OK例文

例文

私は、SNSが若者に与える影響を研究しています。研究を通して、情報収集能力を身につけました。社会人になった際には、この情報収集能力を活かして、商品開発に必要な情報を的確に集めたいと考えています(97文字)


キャリアアドバイザー

研究内容がとても簡潔にまとまっているため、冒頭から好印象を与えられるでしょう。また、身につけたスキルやその活かし方についても具体的に書くことができています。

さらに、自分自身が商品開発に興味があることもアピールできています。

NG例文

例文

私は、SNSが10代の若者にどのような影響を与えるのかということについて研究しています。研究を通して、情報収集能力を身につけられたので、社会人になっても活かしていきたいと考えています(92文字)


キャリアアドバイザー

一見、きれいにまとまっているように見えますが、冒頭の研究内容の部分で細かい情報を書きすぎてしまったせいで、そのあとに書くべき、学びや学びの活かし方が抽象的な内容になってしまっています。

指定された文字数が少ないと感じるときは、できるだけ少ない文字数で多くのことを伝えられるよう、言い回しを工夫しましょう。

200文字:学部生・院生の場合

200文字の場合は、100文字の場合に書いた内容に加えて、研究の中でおこなった具体的な取り組みも加えましょう。

具体的な取り組みでは、研究の過程を淡々と書くのではなく、印象に残った経験や学びを得ることができたエピソードを書くと、自分自身の人柄や強みをアピールしやすくなるのでおすすめです

OK例文

例文

私は、保護犬や保護猫の増加を抑止するための施策について研究しています。

このテーマを選んだ理由は、小さい頃から保護犬を飼っており、殺処分されている犬や猫がいることが許せないと思い続けていたからです。

この研究の中で、多くのボランティアの方に取材をした結果、傾聴力が身に付きました。社会人になってからも、社会的に弱い立場の人に耳を傾け、寄り添える存在になりたいと考えています(185文字)


キャリアアドバイザー

あえて具体的な取り組みついて書かず、テーマを選んだ理由を重点的に書くことで、この学生の人柄や性格が伝わる内容になっています。

また、テーマを選んだ理由の部分には強い思いや情熱が感じられるような言葉選びとなっているので、好印象を与えられるでしょう。

NG例文

例文

私は、保護犬や保護猫の増加を抑止するための施策について研究しています。

研究のために、譲渡会に参加をしたり、保護シェルターのボランティアに参加するなど、保護犬や保護猫とさまざまな形で触れ合うことができました。

この研究を通して、多くのボランティアの方に取材をした結果、傾聴力が身に付きました。社会人になってからも、社会的に弱い立場の人に耳を傾け、寄り添える存在になりたいと考えています。(200文字)


キャリアアドバイザー

研究内容や研究を通して身についたスキルやその活かし方についてはよく書けていますが、取り組みの内容の書き方が、おこなった活動を列挙しているだけになっているため、内容が薄く、感想文のような印象を与えかねません。

そのため、1つの活動に絞って書き、具体的な内容を含めるようにしましょう。

50文字:研究が始まっていない学部生の場合

研究が始まっていない学生の場合、50文字という限られた文字数では、研究が始まっていないことを書くことが優先事項です

研究が始まっていないことを書いても文字数が余った場合は、研究したいと考えていることを簡潔にまとめて書きましょう。

OK例文

例文

私の大学では、ゼミが始まったばかりのため、研究は始まっておらず具体的な研究テーマが決まっていません(50文字)


キャリアアドバイザー

一見、不愛想な内容に見えるかもしれませんが、50文字の制限の中であれば、研究が始まっていないことを伝えることが第一優先事項となるので、この内容でまったく問題ありません。

また、研究内容が書けない理由や経緯がわかるので、読み手にも理解してもらいやすくなるでしょう。

NG例文

例文

私は、女性の社会進出のために必要となるサービスをテーマに研究を進めたいと考えています(44文字)


キャリアアドバイザー

提出されたESを確認するのは採用担当者が多いので大体の場合、研究が始まっていないと理解してもらえるかもしれません。

しかし、大学生の事情に精通していない人が、この文章を読めば「なぜ予定なのか?」「書くべき内容が間違っている」と思われてしまう可能性があるため、やはり研究が始まっていないことを冒頭で書いておく必要があります。

100文字:研究が始まっていない学部生の場合

100文字の場合は、研究が始まっていないことを書いても、かなりの文字数が残っていると思うので、自分が研究したいと思っている内容について、詳しく説明しましょう。

ただし、自分自身の興味や関心だけを書いてしまうと、説得力がなくなってしまう可能性が高いので、所属している学部や学科についても触れておきましょう

OK例文

例文

私の大学では、4年生から研究を始めるため、研究内容は決まっていません。しかし、私は幼少期から日本語の美しさに興味があり、文学部日本語学科に所属しているため、昭和初期の文学作品を扱いたいと考えています(100文字)


キャリアアドバイザー

研究内容が決まっていない背景が書かれているため、読み手に納得してもらいやすい冒頭の文章となっています。

また、自分の所属している学部と研究したいテーマ、幼少期からの興味などに一貫性があるため、好印象につながるでしょう。

NG例文

例文

研究テーマは、現在決まっておりません。しかし、私は小さい頃に読んだ金子みすゞ氏の「土と草」という詩に感銘を受け、今でも自分の中で大切な詩となっているので、研究テーマにしたいと考えています(95文字)


キャリアアドバイザー

冒頭の文章では、なぜ研究テーマが決まっていないのかがわからず、疑問や不信感を持たれてしまうかもしれません。

また、研究したいと考えている内容も、学問の観点というよりも、自分の趣味ではないかと捉えられてしまう可能性がある書き方なので、せめて自分が所属する学部と内容を結びつけるようにしましょう。

200文字:研究が始まっていない学部生の場合

200文字の場合は、研究が始まっていないことと、研究したいと考えている内容だけでは、文字数が余ってしまうと思います。

そのため、なぜその研究をしたいのかや研究をしたいと思ったきっかけなどについて書いておくと、内容に説得力が生まれます

OK例文

例文

私の大学では、先月ゼミの所属が決まったばかりなので、研究テーマは決まっておりません。

しかし、私は小さい頃から「男らしさ・女らしさ」など、日本の性別の捉え方に違和感を感じているため、ジェンダーに関する研究を進めたいと考えています。

特に、日本の政治における男女の比率の差は非常に大きいため、女性の政界進出を促進するクオータ制を導入した国々の政治やその実情について研究したいと考えています(193文字)


キャリアアドバイザー

研究したいテーマやそれに興味を持ったきっかけ、具体的に研究したいことが具体的に述べられているため、非常に説得力がある文章になっています。

また、テーマを選んだ理由からも強い思いを感じるため、好印象を与えられるでしょう。

NG例文

例文

私の大学では、先月ゼミの所属が決まったばかりなので、研究テーマは決まっておりません。

しかし、私は小さい頃から「男らしさ・女らしさ」など、日本の性別の捉え方に違和感を感じているため、ジェンダーに関する研究を進めたいと考えています。

日本では、「男性はこうでなければならない」「女性であればこうするのは当たり前」など個人を性別で判断し、枠に当てはめる傾向が強いことが大きな問題だと考えます(200文字)


キャリアアドバイザー

研究したいテーマやテーマを選んだきっかけは問題ありませんが、そのあとの問題提起の文章は、ESに書くべき内容ではないととらえられてしまう可能性があります。

文字数が余った場合は、より詳しい研究内容やどういった方法で研究を進めたいかなど、研究に沿った内容を書くようにしましょう。

キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也プロフィール

5W1Hを活用してESの研究内容をあらためて見直そう

家族や友人にチェックしてもらっても、面接官にちゃんと伝わるのか不安ということもありますよね。そのようなときは5W1Hを活用して見直すと、漏れなくセルフチェックができますよ。5W1Hとは、What(何を)・When(いつ)・Who(誰と)・Where(どこで)・Why(なぜ)・How(どのように)のことです。

面接官がESの研究内容を読んだときの疑問は、5W1Hがもとになっていることがほとんどです。たとえば、「なぜその研究に取り組んだのか」はWhy(なぜ)に当てはまり、ステップ②の研究を選んだ理由とも一致しますね。このように、自分の文章に対して説明が漏れている疑問点が残っていないかをチェックするとブラッシュアップが効率的にできます。ただし、文章すべての疑問に答えることはできないので、書かなくても良いことは省略することも大切ですね。

研究内容に限らずES作成で不安なときは、5W1Hを活用して不安を解消しましょう。

読み手に自分自身の魅力が伝わる研究内容を書こう

ESの研究内容は、何を書けば良いかわからず悩むことが多い部分です。

しかし、一度しっかりと作りこんでいれば、次からESを書く際は、少し内容を変えたり、文字数を調整したりするだけで良いので、ESに費やす時間を減らすことができます。

そのため、一度まとまった時間をとって、研究内容について書いてみましょう。また、研究内容の中に自分の強みやスキルを盛り込み、自分自身の魅力が伝わる内容になるよう工夫しましょう。

記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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