面接を突破する志望理由・志望動機の答え方|OK・NG例あり

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この記事のアドバイザー

  • 吉川 智也

    大学卒業後、2010年にマイナビに入社。300社以上の採用支援をしてきた経験をもとに、各大… 続きを読む

  • 塩田 健斗

    大学卒業後、ポートに新卒入社。メディア広告の営業とマーケティング職としてファーストキャリア… 続きを読む

コラムの目次

  1. 面接通過率アップには志望理由・志望動機のブラッシュアップが不可欠
  2. まずは面接官が質問する意図を把握しておこう
  3. 志望度の高さを知りたい
  4. 社風や方針にマッチするかを知りたい
  5. 選考フェーズ別!知っておきたい志望理由・動機のポイント
  6. 一次面接:差別化をはかる大きなチャンス
  7. 最終面接:より納得感を意識しよう
  8. Will・Can・Mustのセンターを意識しよう
  9. Will:やりたいこと
  10. Can:できること
  11. Must:すべきこと
  12. 企業に興味を持てない人はCanに軸足をおいてみよう
  13. 志望度の高さは企業にかける時間に比例する
  14. 面接官に伝わる志望理由・志望動機の構成
  15. ①企業で実現したいこと
  16. ②過去の経験に基づく動機
  17. ③なぜ志望する企業なのか
  18. ④どのように活躍するのか
  19. 忘れていけない重要要素! 話し方やマナーも基本を押さえよう
  20. 話し方・長さもチェック
  21. マナーをチェック
  22. 要注意! マイナスの印象を与えるNG志望動機・志望理由
  23. ①「なぜこの企業なのか」が伝わらない漠然とした内容
  24. ②紹介されたから
  25. ③給料や福利厚生重視
  26. ④勉強したいから
  27. 自宅から勤務地が近いから
  28. 志望動機・志望理由に関するその他の質問例
  29. 企業選びの軸を教えてください
  30. 5年後・10年後のビジョンを教えてください
  31. この業界を志望する理由は何ですか?
  32. 他に受けている業界や企業はありますか?
  33. 入社後取り組みたい仕事について教えてください
  34. 企業の評価ポイントを理解し響く志望理由を伝えよう

面接の志望動機に自信がない人は〇〇を意識しよう!

面接通過率アップには志望理由・志望動機のブラッシュアップが不可欠

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「志望理由がなかなかうまく伝えられている実感がないなぁ」
「もっと刺さる志望理由・動機で差をつけたい!」

書類選考に受かり、いざ面接となって志望理由・志望動機の伝え方で相談におとずれる就活生は多くいます。志望理由・動機は合否を分ける非常に重要な要素であり、内定まで道のりで必ず乗り越えるべき対策です。

記事では企業が志望理由・志望動機をたずねる理由、伝え方などの重要エッセンスを徹底解説しますので、紹介したポイントをすべて押さえると差をつける志望理由・動機を伝えられるはずです。

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まずは面接官が質問する意図を把握しておこう

志望理由・志望動機をブラッシュアップするためにはまず、面接官が志望理由・動機を聞く意図を把握する必要があります。

意図を理解せずに、どこの企業でも当てはまるような抽象的で当たり障りのない回答をしていては選考を突破するのは難しいといえます。

面接官が志望理由・動機を質問する意図
  • 志望度の確認
  • 社風や会社方針とのマッチング度の確認

志望度の高さを知りたい

企業にとって就活生の志望度の高さは非常に重要です。いくら能力があっても、志望度の高さがわからなければ企業は採用に不安に感じてしまいます。「長く働いて活躍するのは難しい」「他の企業でもいいんじゃないかな」などと考えるからです。

リクルートの就職活動・採用活動に関する振り返り調査によると、企業が採用基準で重視する項目においても78%の企業が「自社への熱意」を挙げています。このように、企業側としてはモチベーション高く長期で活躍してくれる人物を採用したいと思っていることがわかるでしょう。

熱意の伝え方についてはこちらの記事も参考にしてくださいね。

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社風や方針にマッチするかを知りたい

志望度の高さと重なる点もありますが、「社風や方針にマッチするかをはかるため」という点も挙げられます。企業として人材を採用する目的の1つとして掲げるのは、「長期にわたる組織の活性化」。企業としては採用した人物が早期に離職するのは避けたいことです。

早期の離職理由として多くあるのは入社前には気づかなかった社風や会社方針のミスマッチです。そのため、企業側は入社後のミスマッチを回避するために、人柄や学生の成し遂げたいことを把握し、自社の社風や方針にマッチするかを知りたいと思っています。

企業の社風を分析する方法や、自分に合った社風の見つけ方など、社風についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。

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選考フェーズ別!知っておきたい志望理由・動機のポイント


就活生

え、一次面接と最終面接では同じ回答じゃダメなんですか?


キャリアアドバイザー

もちろん軸をぶらしてはいけませんが、選考に進むにつれてブラッシュアップする必要があります 。


就活生

ブラッシュアップ……。


キャリアアドバイザー

ぴんときていないみたいですね。選考フェーズごとの企業の立場を考えながら見てみましょう。

上記では企業の質問する意図を紹介しましたが、適切な対策にさらに役立てるために選考フェーズごとの企業の意図や心構えを解説します。

一次面接:差別化をはかる大きなチャンス

企業と初めての対面となる一次面接ですが、志望理由・志望動機をそれほど重要視しない企業があるのも事実です。就活生の企業・業界研究がまだ深くされていないこともあり、「興味を持ったポイント」程度でも及第点としている企業もあります。

一方、企業にとっては一次面接でも最終面接でも「この企業に入りたい!」と志望度高く選考にきてほしい気持ちは変わりません。周りの就活生で志望理由・動機がまだ練られていないからこそ、しっかり伝えると面接官の印象に強く残ります。

さまざまな質問の回答のなかでも、一次面接での志望理由・動機は特に差別化をはかれるチャンスととらえて対策するのもいいでしょう。

最終面接:より納得感を意識しよう

最終面接では志望理由・動機が合否を分ける重要な評価ポイントといえるでしょう。企業は前段階の選考で就活生の能力も人柄も申し分ないと考えているので、「なぜこの業界なのか」「なぜこの企業なのか」といった熱意をいかに説得力をもって伝えられるかが重要なのです。

最終面接の前の段階で得た知識や感じたこと、理解を深めたポイントをしっかり棚卸し、最終面接の志望動機に落とし込みましょう。

志望動機は最終面接の一つ、社長面接でももっとも重要視されます。入社への熱意をどのように問われるのか、こちらの記事で確認しておきましょう。

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キャリアアドバイザーコメント

塩田 健斗プロフィール

選考を進める中でアップデートしよう

選考フェーズが最終に近づけば近づくほど、志望動機の質は高いものを求められます。1次面接では「説明会」で聞いた情報をもとに志望動機を作ると思いますが、2次・最終になるにつれて多くの社員と会い逆質問などを通してより多くの情報を得た状態で面接に望むことができているはずです。

そのため、1次面接の段階では「なぜこの業界、職種か」程度の志望動機でも問題ないこともありますが、2次・最終に進めば進むほど「なぜその業界の中でその会社なのか」を求めるようになります。そのため、一次選考に通過したからと言ってその志望動機を頼りに最終選考まで臨もう!というのは難しい考えなので、選考回数を増すごとに志望動機をアップデートしていく感覚を持ちましょう。

Will・Can・Mustのセンターを意識しよう

志望動機の回答はどのような要素を意識すればいいでしょうか。今回紹介するのは、「Will・Can・Must」の視点です。この3要素を押さえると、企業の意図も反映した説得力のある志望動機となるので、3つの要素をしっかり伝えきれているのかを意識しましょう。

また、選考対策だけでなく入社後にミスマッチを回避することにもつながるため非常におすすめの方法ですよ。

Will:やりたいこと

「Will」は企業に入社して自分がやりたい仕事のことです。入社後に「こんな仕事をしてみたい」「このようなキャリアを歩みたい」など仕事を通じて思い描く将来像と言っていいでしょう。

企業に就職するには「Will」を持つことは最低条件ですし、就活生側の「Will」と企業側が「やってもらいたい仕事」が合致することは非常に重要になります。面接官は志望動機を聞くことで就活生の「やりたいこと」と企業の仕事内容がマッチしているかを確認しているといっていいでしょう。

そのため、志望動機を回答する際はその企業の仕事内容を踏まえたうえで「自分のやりたい仕事」を伝えていくとよいでしょう。

こうした将来の目標は応用がききやすく、面接官にアピールできるチャンスです。
ぜひここで印象付けておきましょう。

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Can:できること

「Can」は自分ができること、すなわち自分の能力や強みのことです。志望動機を回答する際にWillをしっかりと伝えられたとしても、それが実現できるという根拠がなければ面接官は納得することはできません

そのため、自分がいかに企業に貢献できる能力や強みを持った人間なのかをアピールするためには「Can」が必要になります。自分の能力や強みを把握するためには自己分析をおこなうことがおすすめですが、選考を通じて得たフォードバックからも客観的な自分のCanを知ることができます。

志望動機において「Will」の根拠として「Can」が必要になってくるので、「Will」を考える際はセットで「Can」を考える癖をつけていきましょう。

Must:すべきこと

「Must」は会社側が求めるスキルや意識のことです。入社後、「入社前に思い描いていた仕事と違う」とミスマッチを理由に早期退職をする人のほとんどは「Must」を理解していない場合といえるでしょう。

仕事は組織で進める以上、「自分のやりたい仕事」だけできるわけではなく、企業の利益目標の達成のためなど、ある意味でやるべき仕事やかなえるべきビジョンがあります

企業の求めること・ビジョンがCan・Mustとしっかり重なることをアピールすることで、「企業のことをよく理解している」「長く働いて活躍してくれそう」と評価してくれるはずです。

企業に興味を持てない人はCanに軸足をおいてみよう

相談におとずれる学生のなかには、「なかなか企業に興味を持てない」という理由から説得力のある志望動機を準備できないと悩む人も多くいます。

そういう場合は無理にWillを考えるのではなく、Canに軸足をおいてみるのも手です。どれだけWillがかなう企業でも自分のスキルや適性が及ばず、活躍できずにwill(やりたいこと)でなくなる可能性もあります。

まずは自分のできること、つまりスキルや適性をアピールし、その上で企業のMustもうまくとらえることで説得力ある志望理由・動機になることもあるので試してみましょう。

志望動機が思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ

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・内定者の志望動機を知りたい人

志望度の高さは企業にかける時間に比例する

企業に志望度の高さを理解してもらうには、その企業にかける時間を増やすことにほかなりません。時間をかけるとはまずは、企業を調べたり説明会などに参加することです。

「志望度が低いなぁ」と思われる学生の特徴は、企業研究にかける時間が少ないので、熱意も伝わりません。企業研究も不十分なので、過去の経験とうまく紐づいられないため、説得力にもかけます。「志望度の高さをしっかりアピールしたい」という人は、まずはその企業に時間をかけることを意識しましょう。

面接官に伝わる志望理由・志望動機の構成

どんなに志望理由・動機を用意して面接にのぞんでも、要点がまとまらずうまく伝えられなければ、意味はありませんよね。

面接官に響く伝え方や話す流れを紹介します。自分がエントリーシート(ES)に書いた志望理由・動機をあてはめてみましょう。下記のこの流れを踏まえることで、論理構成として面接官も聞きやすい内容となることでしょう。

①企業で実現したいこと

志望理由・動機を話す際、最初に伝えたいのが「企業で実現したいこと」です。企業で実現したいこと、つまり入社後のビジョンを語ることが大切です。

よく「結論から述べましょう」といわれますが、志望理由・動機の結論はまさに「実現したいこと」にあたるので、ビジョンから話す必要があります。

例えば、「私は〇〇に取り組むことで~~を実現したいと考え御社を志望しています」というように初めに結論を明示することで、結論に対する根拠を説明しやすくなります。初めて会う面接官に自分の話を理解してもらうためには簡潔な流れで話すことを心掛けましょう

②過去の経験に基づく動機

他の就活生と差別化させるポイントとなるのが、結論(企業で実現したいこと)の根拠をしっかりと説明することです。「企業で実現したいこと」を思うようになった動機を、自分の過去の経験と結びつけることが重要になります。

例えば、「なぜなら、私は学生時代~~の経験を通じて人から感謝されることにやりがいを持つことで自分の成長に繋げることができたからです」というように自分の経験から「実現したい」と思っていることの根拠を示すようにしましょう。結論に説得力を持たせられるかがこの経験にかかってきますので、重要なポイントです。

学生時代に打ち込んだことがある人はその経験も活かして考えてみましょう。

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例えばアルバイトの経験でも以下の記事のようにポイントを踏まえることで、面接官にしっかりとアピールすることができます。

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③なぜ志望する企業なのか

自分の伝えたビジョンを実現するためには、なぜその企業でなければならないのかを説明する必要があります。数ある企業の中から選ぶわけですから、「うちじゃなくてもいいんじゃない?」と面接官に思われないようにすることが重要です。

「業界の中でも、御社は~~という点に注力されているので、御社で働くことができれば私が目標としている(ビジョン)に向けて成長していけると考えました」という流れは非常に説得力がありますよね。

その企業の特徴・強み・事業戦略などと自分のビジョンを絡めることで「自分のビジョンを実現できるのは御社だけ」という構成にすることで熱意が伝わる志望理由・動機となります。

その企業ならではの強みを見つけるうえでは、企業の特徴を押さえること大切です。こちらの記事では新聞社に特化した志望動機のコツを解説しているので、新聞社に興味のある人はぜひチェックしてみてください。

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④どのように活躍するのか

最後の締めくくりとしては「どのように活躍するのか」という未来視点の抱負を述べることで「ここで働きたい」という積極的な意思を伝えられるでしょう。

例えば、「御社に入社することができれば、私の強みである〇〇を活かして世の中に求められる製品を生み出し、(ビジョン)実現に向けて頑張っていきたいと思います」というように、自分の特徴をどの仕事で発揮するのかを触れたうえで抱負を語ることで、面接官の印象に残る志望理由・動機となります。

自分の強みがわからない人は、こちらの記事を参考にしてみてください。

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キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也プロフィール

履歴書は見出し・面接は本編の位置づけで

学生さんの中には志望動機を履歴書に書いた通り読み上げる方がいます。しかし、面接の場にわざわざ呼ばれているにもかかわらず履歴書を見たらわかる内容であれば面接を受ける意味はありません。

面談の際に私はよく「履歴書は見出し、面接は本編みたいなもの」と学生さんに伝えています。例えば、ここでは②の過去の経験に基づく動機がそれにあたります。履歴書では「過去のサッカー部の経験からも切磋琢磨できる環境で働きたいと考えています」と書く程度が読み手としても読みやすい文章量で動機の原体験が何なのか?はとらえることができます。

そして面接ではこの部分を「私が所属していたサッカー部はスポーツ推薦で入学している猛者たちが所属していたので負けないように食らいついてそのチームメイトの何倍も練習に打ち込むことで互いにいい関係を築き上げられました」などと具体的に話すことで話が膨らみ具体的にどう切磋琢磨していたのか?が伝わります。履歴書という見出しを読んでもらい、興味を持ってもらえたら本番の面接でさらに魅力が伝わるように話を膨らましましょう。

志望動機が思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ

「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。

無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、熱意がなくても、強みが伝わり採用したいと思わせる志望動機が完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

 実際にツールで作成した志望動機例文 
 (鉄道会社の場合) 

私には、将来社会に貢献していることを肌で実感できる鉄道職で働きたいという思いがあります。中でも貴社は、日本の大動脈である東海道新幹線のサービス充実を促進しつつも超電導リニア開発を推進しており、日本の今と未来を背負っているという強い使命感を持っておられる点に魅力を感じました。そして、ユーザーに最も近い位置で働き、サービスを提供する運輸系統を志望します。インターンシップやOB訪問、社員懇談会でお会いした全ての社員の方々から、安全・安定輸送への情熱や人としての魅力を肌で感じ、私も貴社の最大の財産である「人」の一翼を担いたいと強く思いました。
例文のような志望動機の作成方法を見てみる

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話し方・長さもチェック

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面接官に高評価を得られる面接の受け答えは以下の記事で紹介しています。

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マナーをチェック

一次面接ではマナーがしっかりできているかの要素も重要になってきます。基本を押さえておきましょう。

下記の記事ではマナーも紹介しています。

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要注意! マイナスの印象を与えるNG志望動機・志望理由

志望理由・志望動機を答える際に面接官にマイナスな印象を与えてしまうNGな志望理由・志望動機もあります。自分では志望理由・動機のコツを押さえているつもりで何気なくいっていても、NGな表現だったということもあり得ます。

上記で説明した要素が抜けているなど重複する部分もありますので、すべてチェックしましょう。

①「なぜこの企業なのか」が伝わらない漠然とした内容

「なぜこの企業なのか」が伝わらない漠然とした内容となっているものは非常に。繰り返しになりますが、面接官が志望理由・動機を聞くのは志望度を確認するためです。

そのため、「その企業でなければならない」理由を触れていない漠然とした内容の志望理由・動機の場合、面接官は「当社でなく他の企業でも当てはまるのでは?」と思ってしまい、マイナスの印象を抱いてしまうのでNGです。

具体的なエピソードや過去の経験談を交えながら「その企業でなければならない」理由を話すことで志望理由・動機を伝えるようにしましょう。

例文

私は社会に役立つ製品を提供することを通じて、社会貢献をしたいと考え御社を志望しました。『製品の提供を通じて、社会の発展に寄与する』という理念から、御社は数々の製品を生み出し、人々の生活を豊かにしている会社で、私はそのような御社の理念に共感しました。将来は御社の一員として世の中になくてはならない製品を提供することで社会の発展に寄与していきたいと考えております。

「社会貢献をしたい」「理念に共感」とったようにどこの企業にも当てはまるような志望理由・動機になっているので内容が漠然としている印象を与えます。事業内容などもう少し詳しい仕事について「やりたいこと」を伝える方が良いでしょう。

社会貢献について志望動機で触れたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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②紹介されたから

志望理由・志望動機が「紹介されたから」と答えてしまうこともマイナスの印象を与えるNG例の1つです。実際、その企業の選考を受けるきっかけとして、大学関係者(教授や先輩)・知人・就活エージェントなどから紹介をされるケースはあります。

ただ、「紹介されたから」というのは、その企業を志望している理由にはなりません。面接官は「なぜこの企業なのか」「この企業で何をしたいのか」を知りたいと思っているので、「紹介されたから」と答えてしまっては「採用されたらどこでもいいのか」というようなマイナスの印象を抱いてしまうのは当然ですよね。

その企業を受けるに至った経緯を話すのではなく、どのような経緯に関係なく「その企業でなければならない理由」「その企業でしたいこと」を伝えるようにしましょう。

例文

私が御社を志望した理由は就職エージェントに「業界の中でもトップクラスの優良企業」と紹介をされたからです。私は若いうちから裁量権を持って働きたいと考えていますが、就職エージェントからは御社は優良企業な上に、若手からでも活躍ができる環境があると伺いました。若いうちからバリバリ働くことで、御社に貢献していきたいと考えています。

「紹介された」というのは志望する理由にはなっておらず、NGです。エージェントを利用すること自体は悪くはありませんが、全てエージェント任せで「自分の意見は?やりたいことは?」というマイナスの印象を与えるので気をつけましょう。

③給料や福利厚生重視

「給料がいいから」「福利厚生が充実しているから」といった志望理由・動機も面接官にはマイナスの印象を与えてしまうNG例の1つです。仕事をするうえでは、給料や福利厚生はとても大切な条件といえますが、面接官の立場からすると企業の制度面に魅力を感じているだけで「仕事への理解はしていないのでは?」という不安を抱いてしまいます。

また、給料や福利厚生などの制度面を重視していると、「もっと条件のいい企業が見つかれば辞めるのでは?」と懸念を持たざるを得ません。そのため、志望理由・動機を答える際に給料や福利厚生を重視するのはやめましょう。

志望理由・動機を答えるときは「自分が何をしたいか」「将来どうなりたいか」という視点で伝えるようにしましょう。

例文

私は給料が良い点と福利厚生が充実している点に魅力を感じ、御社を志望しています。私はどんな仕事でも頑張れる人間だと自負していますので、仕事内容ではなく給料待遇が良いこと、有給休暇取得率の高い企業で働きたいと考えています。そのような観点で、御社は給料・福利厚生面で好待遇の企業ですので、私の軸を一致しています。御社の一員としてどんな仕事でも頑張りたいと思います。

素直さは大切ですが、志望理由・動機を答えるときに待遇面を軸に回答するのはおすすめできません。志望理由・動機はあくまで事業内容や仕事内容に照らし合わせたもので回答する方が好ましいといえるでしょう。

福利厚生について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。

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④勉強したいから

「勉強したいから」という志望理由も注意が必要です。一見、前向きで向上心があるように感じますが、「あたえられるだけで、企業に貢献する視点がない」ととらえられる可能性もあります。「企業が自分を採用するメリット」を伝えられるようにしましょう。

「強みの〇〇を活かして貢献したい」というように自発性をアピールしたうえで、「足りない部分はしっかりと学んで成長していきたい」と前向きな姿勢を伝える方がよいでしょう。

例文

私が御社を志望する理由は研修制度が充実していて、御社でしっかりと勉強することで成長ができると感じたからです。御社は人材育成に力を入れていることからも分かる通り、教育体制がしっかりと整った企業と感じています。研修を通じてしっかりと勉強していくことで、一早く御社の中で貢献できるようになりたいです。

成長していきたいという意欲はわかりますが、企業は学校とは違い学ぶ場所ではなく仕事をする場所です。そのため、その企業に入りたい理由が「学びたい」となっていては目的がずれており、受け身に感じられるので避けるようにしましょう。

自宅から勤務地が近いから

企業を選ぶ際に勤務地を重視する人が多くいますが、「自宅から勤務地が近いから」という志望理由・動機も避けましょう。

就活生には「勤務地」は重要な要素の1つでしょうが、企業側からしてみれば「転勤になったら辞めるのか」「勤務地だけで選ぶのなら他の企業でもよいのでは」と考えてしまいます。企業側が重視するのは「どこで働くか」というより、「どんな仕事をしたいのか」「どんな人間になりたいのか」という点です。

例文

私は地元の発展に貢献したいと考え、御社を志望しています。御社は私の地元である京都に本社を置き、地域の発展に古くから貢献されてきた企業です。私は社会人として生まれ育った地元の活性化に貢献することで、少しでも地元が発展できればと考えています、そのため、御社に入社することで仕事を通じて地元をより一層魅力ある街に変化させていきたいと考えています。

地元に恩返しがしたいという思いは伝わりますが、面接官からすると「地元で働きたいだけなのでは」と感じてしまします。地元で働きたいという思い自体は問題ありませんが、「その場所で働きたい」ということをアピールするのではなく、事業内容や仕事内容を全面的に深掘りして話すようにしましょう。

キャリアアドバイザーコメント

塩田 健斗プロフィール

自分らしさを出せるかがポイント

学生さんと面談をしていて、①の「なぜこの企業なのか」が伝わらない漠然とした内容は皆さんよくやりがちです。上の例文ほど極端な例はありませんが、「これって誰でも言えそうだよね」という漠然とした内容になってしまうことはよくあります。

そのため、私は必ず学生さんに志望動機を作る際には「自分の考えや経験を含めるように気をつけること」を伝えます。例えば、「私が建設業界を志望する理由は歴史に名を残すような建物を建設したいと思ったからです」だけで伝えるよりも「私が建設業界を志望する理由は歴史に名を残すような建物を建設したいと思ったからです。幼少期から日本史が好きで、歴史上の城や建築物を観光することが大好きでした。そのため、自分自身も後世に残るような建物づくりに携わりたいと思っております。」とお話するほうが、その学生さんらしい志望動機になりますし、面接官の記憶にも残りやすいです。

ぜひ自分らしい志望動機を作ってみてください。

志望動機がどうしても思い浮かばないときはこちらの記事にある対処法を実践してみましょう!

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志望動機・志望理由に関するその他の質問例

志望動機や志望理由は「志望動機を教えてください」と直接的に聞かれるだけとは限りません。他の質問でも間接的に志望動機・志望理由を確認するための聞き方があります。

これまで説明してきた要素をアレンジして、回答を用意しておきましょう。

志望動機・志望理由を確認するその他の質問例
  • 「企業選びの軸を教えてください」
  • 「5年後・10年後のビジョンを教えてください」
  • 「この業界を志望する理由は何ですか?」
  • 「他に受けている業界や企業はありますか?」
  • 「入社後取り組みたい仕事について教えてください」

企業選びの軸を教えてください

企業選びの軸は、「なぜ自社を選んだのか」をより知りたい意図があります。どのような視点で企業を選び、その軸は過去のどんな経験から形成されているのか、を把握することで企業はより明確に学生のことが知ることができます。

企業選びの軸がしっかりしたものであっても、企業の価値観や方針にマッチしていなければ採用されるのは難しいのでしょう。「自社の価値観や方針にマッチするか」「仕事をするモチベーションは何か」。そうした視点をもって、企業のどの部分が自分の価値観と合致しているかを把握しておくとよいでしょう。

例文

私の企業選びの軸は「マネジメント能力を身につけて成長できる環境があるか」という点です。

マネジメント能力を身につけるためにはヒト・モノ・カネのリソースを最大化させることが求められると考えています。そのため、1つの仕事を極めるスペシャリストとして働くのではなく、多くの部署を経験して多面的に物事を判断できる人間になりたいと考えています。

また、御社はジョブ・ローテーションを積極的におこなっている企業であり、ジェネラリストを育成していくことに注力をしている企業ですので、御社で働くことでマネジメント能力を高めていくことができると考えています。

就活の軸が非常に明確に提示され、はやい段階で成長し、今後のキャリア形成への意識も伝わります。注意しておきたいのは、面接官としては「業界や事業を選んだ軸は?」と思う可能性があることです。深掘りされたときにその理由もしっかり伝えられるように用意しておきましょう。

企業選びの軸についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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5年後・10年後のビジョンを教えてください

面接官がその質問をする意図は、その将来の長期的なビジョンを達成させるために、5年や10年といった中長期的なスパンでどのようなキャリアパスを描いているのかを把握するためです。

長期的なビジョンは個々人の目標なので内容はどのようなものでも問題ありませんが、達成するためのアプローチは業界や企業によって大きく異なるものですので、5年後・10年後のキャリアビジョンが自社のキャリアパスとかけ離れていないかを見極めています。

長期的なビジョンを達成するためのアプローチがその企業で歩めるキャリアパスとずれていないかを確認しておくとよいでしょう。

例文

私は将来、付加価値の高い製品を生み出すことで海外事業を拡大させたいと考えています。

そのため、5年後までには海外赴任を経験することで、多様な価値観や海外の潜在的ニーズを把握する力を養いたいです。また、10年後までには商品企画に携わる部署で働くことで、若いうちの海外経験を活かして商品提案をしていきたいと考えています。

御社のキャリアパスを見ていても、若手のうちから積極的に海外経験をさせることが多いですので、私の将来の目標を達成できるキャリアを歩めると考えています。

自分のビジョンを明確に伝えつつ、そのビジョンを志望企業で叶えることができるとうまく一致している例です。Must(すべきこと)も意識してもいいですよ。

この業界を志望する理由は何ですか?

「この業界を志望する理由は?」という業界の志望理由を聞くことでも、その企業への志望動機・志望理由を確認することにつながっています。業界を選択した理由を問うことで、業界に対する理解度をはかるだけでなく、数ある業界の中でどういった点を差別化してこの業界を選んだのかを把握することができます。

例えば、「グローバルを舞台にビジネスの橋渡しをしたい」という軸を持っている場合、「グローバル」という点においては商社や商船など多くの業界が当てはまりますが、それに加えて「ビジネスの橋渡しをしたい」という点も含めると商社が該当します。

このように、自分の軸に沿った選択ができているのか、業界そのものの本質的な違いを理解できているのかを問われているので、業界ごとの違いや特徴を理解して自分の軸に沿った回答をするようにしましょう。

例文

私が商社業界を志望しているのは「グローバルを舞台にビジネスの橋渡しをしたい」と考えたからです。親の仕事の影響で海外生活が長かった私にとって、日本の製品やサービスが海外の中で認められていることに誇りを感じ、将来は日本の製品やサービスを世界中に広めていきたいと考えました。

商社業界であれば、長年培った海外ビジネスのノウハウを活かして「海外に進出したい」企業をサポートすることができます。以上のことから、商社業界に入ることで「グローバルを舞台にビジネスの橋渡し」をする仕事をしていきたいと考えています。

商社を目指す理由も明確で、力強い意思を感じる回答です。一方で、商社に限らずグローバルを舞台にビジネスの橋渡しをしたいと思われるおそれがあることです。商社でなければいけない理由を付け加えるとなおよい回答になるでしょう。

他に受けている業界や企業はありますか?

面接官は他に受けている業界や企業を聞くことで、選択肢を限定せずに視野を広げて就職活動をしているのか、企業選びの軸がぶれずに就活をしているのかを把握しておく必要があります。

いくら「御社が第一志望です」と言われたとしても、他に軸に合っていないような業界や企業を受けていれば、「本当に当社が第一志望なの?」と不安を抱かれるでしょう。他の業界や同業他社もしっかりと見て比較したうえで、その企業を選んでいることが伝われば、「数ある選択肢の中から考えたうえで、当社を選んだ」と理解してもらいやすくなります。

例文

コンサル業界以外にも銀行業界・素材業界を受けています。私は「世の中の課題に対して、ニーズを満たす解決策を提案する仕事をしたい」と考えをもとに、それらの業界を受けています。それぞれの業界は提案する手段がサービス/戦略・お金・製品と違いますが、顧客のニーズを満たす提案ができるという点において共通しています。

その中でもコンサル業界を選ぶ理由は、自分の提案力のみで勝負できる世界だと考えているからです。銀行であれば「お金」を軸に、素材であれば「製品」を軸に解決策を考えなければなりません。一方でコンサル業界であれば、顧客のニーズを解決できればアプローチは自分のオリジナルなので、自分の提案力を最大限高められる業界だと考え、志望しています。

受けている業界は違いますが、共通点を明確化している点はいいですね。また、その中でもコンサルティング業界の強みに触れていることは説得力があります。

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入社後取り組みたい仕事について教えてください

面接官が入社後に取り組みたい仕事について聞くことも、その企業への志望度を確認しているといえます。その企業で実現したい長期的なビジョンを持っていたとしても、具体的にどのような仕事をして達成するのかをイメージしていなければ、本当にその企業に入りたいということは伝わりません。

目的と手段が一致していなければ説得力はなくなるので、入社後に取り組みたい仕事については「その企業で実現可能な仕事」かつ「自分のビジョンを達成するために最適な手段」となっているかを確認しておきましょう。

例文

私は御社の海外事業の発展に寄与したいと考えています。シェアNo1の国内事業を軸に、今後成長が見込まれる新興国への販路拡大は御社の成長には不可欠だと考えているため、私は海外営業部を希望しています。

学生時代に留学経験で培った語学力と異文化コミュニケーションスキルを活かして、海外営業部の一員として海外販路拡大に貢献して海外事業の売上比率を高めていきたいです。

具体的には、各国の現地拠点と連携を図って国や地域ごとに求められるニーズの違いを把握して、ニーズを満たす製品を提案していきたいと考えています。海外事業を発展させて将来的には国内事業規模を超えられるように頑張りたいと思います。

例文では企業の事業内容を把握したうえで、自分のスキルをどう生かすことができるのかもしっかりアピールできています。

企業の評価ポイントを理解し響く志望理由を伝えよう

志望理由・動機で大切なのは、まずは企業の意図を理解すること。その意図に基づいて自分の強みや希望をいかに活かせるのかという点です。

面接で聞かれた際は「なぜその企業なのか」「なぜその仕事なのか」というような「なぜ」をしっかりと深掘りをして、具体的な志望動機・志望理由を伝えるようにしましょう。

今回紹介したポイントを自分にあてはまて好評価な志望理由・動機で内定に一歩近づきましょう。

記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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