自己分析の質を上げる4つの方法|オススメの本・サイトも紹介

この記事のアドバイザー

  • 吉川 智也

    大学卒業後、2010年にマイナビに入社。300社以上の採用支援をしてきた経験をもとに、各大… 続きを読む

  • 塩田 健斗

    大学卒業後、ポートに新卒入社。メディア広告の営業とマーケティング職としてファーストキャリア… 続きを読む

コラムの目次

  1. 自己分析をやらなかったことを後悔する就活生が多い
  2. 自己分析の3つの目的
  3. ①自分自身の強みや価値観の明確化
  4. ②就活の軸の明確化
  5. ③自分のことを企業に上手に伝える
  6. 方法【1】自己分析ツールを使う
  7. 方法【2】自分史
  8. ①自分史を作成する
  9. ②過去の経験を深掘りして自分に合う環境を理解する
  10. ③経験から自分の価値観や強みをまとめる
  11. 方法【3】モチベーショングラフ
  12. ①モチベーショングラフを作成する
  13. ②モチベーションが上下した理由を深掘りする
  14. ③理由を整理してモチベーションを左右する要素を割り出す
  15. 方法【4】マインドマップ
  16. 方法【5】他己分析
  17. 自己分析におすすめの本4選
  18. ①受かる!自己分析シート
  19. ②内定者はこう選んだ! 業界選び・仕事選び・自己分析・自己PR 完全版 2021年度版
  20. ③絶対内定2020 自己分析とキャリアデザインの描き方
  21. ④メモの魔力
  22. 自己分析ができるサイト3選
  23. ①エニアグラム
  24. ③16Personalities
  25. ③S-KIT
  26. 自己分析に関するよくある質問に回答!
  27. 自分の価値観や企業選びの軸を明確にしよう

自己分析の質を上げる4つの方法は動画でも解説中!!

こんにちは!キャリアアドバイザーの北原です。この記事では、自己分析の目的や具体的な方法についてご紹介していきます。自己分析とは、自分の過去の経験を整理して、長所や短所などの性格や物事に対する価値観について理解を深めることです。

端的に言うと「自分を知ること」です。就活では自分自身を企業に売り込む必要がありますが、自分がどのような人間なのか理解していないと十分にアピールをすることができません。ここでご紹介する自己分析の方法を実践することで自分の強みや価値観を明確にし、企業選びの失敗を防ぎましょう。

自己分析をやらなかったことを後悔する就活生が多い

「就活では自己分析が大切だ」
「自己分析を怠れば、第一志望の企業に入れない」

こういった話、就活中によく聞きますよね。しかし、自己分析をやりきっていない、そもそも自己分析を理解していないという就活生さんが多いのも現状…。自己分析をしないことには、就活のスタートが切れないと言っても過言ではありません。

なぜなら、自己分析をすることで初めて「本当に自分に合うのはどのような企業・職務なのか」を認知できるようになるためです。自分の性格や適性を理解していないと、向いていない仕事や居心地の悪い環境の中で働くことになり、「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう原因にもなります。

また、雇用開発センターがおこなったアンケートでは、「就活を振り返り、もっと早く取り組めばよかったことは何か」という質問に対して36%が「自己分析」と回答しています。就活に必要な取り組みが数多くある中で、自己分析が最も票を獲得しているのです。これは、自己分析の開始が遅れたことで、企業選びやES・履歴書の作成につまずいたからだと言えます。

自己分析をしていないと、「どの企業を志望すればいいのか」「ESや履歴書に何を書けばいいのか」という悩みが生じて就活がストップしてしまうのです。また、企業選びやES・履歴書の作成以外にも、OB訪問、説明会、筆記試験・面接対策など就活でやるべきことは多くあります。早めに自己分析を終わらせることで、その後の就職活動をスムーズに進めましょう。

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自己分析の3つの目的

就活生

就活に自己分析が必要な理由がイマイチわかりません。本当にしなくてはいけないんでしょうか。

キャリア
アドバイザー

自己分析はしなくてはいけないわけではありません。自分の強みをしっかりと理解している人には必要ないでしょう。
ですが、自分の強みや適性をきちんと整理し認知できている人は残念ながら多くはありません。

就活生

でも、僕は食品メーカーに就職したいことは決まってるんです。志望企業が決まっているのに、これ以上自分のことを分析して良いことってあるんですか?

キャリア
アドバイザー

では、なぜ食品メーカーに就職したいのですか?

就活生

食品メーカーは企業として安定しているからです。

キャリア
アドバイザー

その回答だと、きっと書類選考で落とされてしまうでしょうね…。ここから自己分析をする目的について解説していくので、しっかりと見直してみてください。

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①自分自身の強みや価値観の明確化

自己分析の1つ目の目的は、自分自身の強みや価値観の明確化です。就活において、自分の強みや自分がどのような価値観を持っているのかを知ることは非常に重要です。強みや価値観を理解していると、「自分には何もない」という考えから脱却できるため、自信にも繋がります。

過去の経験を振り返り、どのような考え方をしてきたのか、取り組んできたのか、何が楽しくて何が嫌だったのか、周囲とどのように関わってきたのかなどを洗い出してみましょう。これまで経験してきた出来事の中に、今のあなたに繋がる強みや価値観が必ずあります。

また、思考を整理するためにはアウトプットが重要です。頭の中で考えるだけでなくどんどんと紙に書き出してみることをおすすめします。具体的な手順については後述しますので、まずは要点だけ覚えておいてください。

発言に説得力を持たせることができる

自分自身の強みや価値観を明確にすることで、発言に説得力を持たせることができます。説得力を持たせるためには、そう思った理由や背景を伝える必要があるのです。

例えば強みについて答える場合は、「私の強みは責任感です」とだけ答えるよりも、「私には課題をそのままにしない責任感があります。私は大学時代テニス部に所属し、部長を務めました。部活では〇〇のような困難がありましたが、このままではいけないと思い、〇〇することを部員に提案し乗り越えました。」と伝えた方がわかりやすいと思いませんか?

このように、強みを発揮した経験(大学生活での出来事)のエピソードを伝えると説得力がでて効果的にアピールできるのです。これは、強みを発揮した経験を見つける作業、すなわち自己分析を終えている学生にしかできません

企業の採用担当者もこれを理解しているため、強みのアピールに説得力がない=自己分析ができていないという風に判断してがっかりするでしょう。自己分析をしておくことで、発言に説得力を持たせるだけでなく、きちんと選考を受ける準備を整えてきたというやる気のアピールにもなるのです。

②就活の軸の明確化

自己分析の2つ目の目的は、就活の軸の明確化です。中途入社の場合は、キャリア採用といって企業が求める知識や経験をどれだけ満たしているかが重視されます。一方新卒採用は、ポテンシャル(可能性)採用です。企業が学生の将来の可能性を見据えた上で、自社マッチするかどうかが見られています。

このことから、学生にとっても就活の軸を明確にし、志望する企業や職種を選ぶ上での判断基準を定めておくことが重要になります。興味関心があるかどうか、能力が発揮できるかどうか、やりがいを得られるかどうかなど、自分が企業や職種に対して求めるものを明確にすることはもちろん、志望企業がこれらを満たしている必要があるのです

これらについて考えを深めるためには、自己分析をすることによって、自分の興味関心は何か、企業で発揮できる能力は何か、仕事に求めるやりがいは何かを明確にしておかなければなりません。これにより、自分にマッチする企業の特徴を割り出すことができるようになります。就活の軸を明確にする際も、アウトプットが重要です。頭の中で考えていることを、紙に書き出していきましょう。

企業選びのミスマッチを防ぐ

企業選びのミスマッチを防ぐというのは、自己分析をする大きなメリットだと言えます。就活を進めていく中で志望する業界や企業を絞り込んでいきますが、国内に420万社以上ある企業の中から志望先を選定するのは至難の技です。

厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況によると、新卒3年以内の離職率は32%で、約3人に1人が3年以内に仕事を辞めています。早期離職=ミスマッチが原因であることがほとんどであり、「自分に合う仕事ではなかった」「勤務体制や休日の条件が合わなかった」などの理由が考えられます。これらは就職前に想定できる内容であり、自己分析が十分にできていれば防げた可能性が高いです。

ミスマッチを防ぐには、企業選びの軸を明確にしておく必要があります。企業選びの軸とは、企業を選ぶ上で譲れない条件です。自己分析をして企業選びの軸を明確にしておくことで、自分に合う業界や企業を効率的に選定しましょう。自分に合わない業界や企業の研究に貴重な時間を使ってしまってはもったいないです。人によって企業選びの軸は違いますが、以下のようなものが一般的です。

企業選びの軸一覧
  • 興味関心
  • 能力を活かせる
  • やりがい
  • 事業内容
  • 教育制度
  • 社風
  • 業績
  • 知名度
  • 企業規模
  • 将来性
  • 給与・待遇
  • 福利厚生
  • 休日・休暇

企業選びの軸の例はこちらでさらに紹介しています。

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キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也プロフィール

will・Can・Mustの3つの軸を考えよう

自己分析をする際に考えたいのは、「Will=やりたいこと」「Can=出来ること」「Must=やらなければならないこと」の3つの軸。自らの考え方や経験を3つに分類することで、会社の志望理由や長所・短所、将来的にどうなりたいか、などを整理することができます。例えば「明るい性格の人」は、人と話すことに積極的(Can)で対人のお仕事が好き(Will)となります。

③自分のことを企業に上手に伝える

自己分析の3つ目の目的は、自分のことを企業に上手に伝えるためです。就活ではES、履歴書、面接において様々な角度から「あなたはどのような人ですか」という質問を投げかけられます。どのような質問がきても、自分の中に答えを持っておくことが大切です。

どんな優秀な人でも事前準備を怠れば即座に回答することは至難の業。
経歴やスキルについては履歴書に記入することで理解してもらえますが、物事に対する考え方や取り組み、価値観などは自分で説明できるようにしておく必要があります。

即戦力を重視する中途採用では経歴やスキルが伝えられれば問題ありませんが、新卒採用では目に見えない本質的なものが重視されるため、これらを引き出すために様々な質問が投げかけられます。そのため、まずは自己分析をして「自分はこのような人間です」という土台作りしておく必要があるのです。

これにより、質問に対する答えにも一貫性がでてきます。自分の強みや弱み、大切にしている価値観などを明確にした上で様々な質問に答えていくことで、あなたという人物について理解を深めてもらえ、印象が残りやすくなります。芯があるという印象も与えられるでしょう。

ESや履歴書をスムーズに作成できる

ESや履歴書の項目にどう答えればいいのかわからないという学生は多いと思います。特にESには企業独自の質問が設けられており、企業に対するアピールとして大きな意味を持ちます。「企業の関心を引くアピールをしなければならない」と思うと何も書けなくなってしまうかもしれませんが、ここでも自己分析が活きてきます。

事前に自己分析をしておくと、長所や短所に関する質問、学生時代に頑張ったこと、困難を乗り越えた経験などはすでに振り返り済みの内容になります。志望動機に関しても、自己分析で導き出した強みや価値観をベースに、企業との共通点や発揮できる能力を盛り込むことが可能です。ESや履歴書を書く前の自己分析は、就活生にとって必須と考えましょう。

方法【1】自己分析ツールを使う

自分の強み・弱みは、ツールを使えばかんたんにわかります

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方法【2】自分史

①自分史を作成する

自己分析をするには紙に書き出してアウトプットする必要がありますが、そこで効果的なのが自分史の作成です。まずは過去の経験を洗い出すことから始めましょう。小学生から現在に至るまでの印象に残っている出来事を時系列で書き出していくと整理しやすいです。

例えば、部活動やアルバイトでの役割や経験、嬉しかったことや悔しかったことなどの感情の変化を書いたりして、詳細に過去を振り返っていきましょう。例のように印象深い出来事を書いたら、その隣に当時の状況や心境、学んだことなどを書きます。この時に心がけたいのが「自分らしさ」です。自分の意思で選択したこと、興味があって取り組んだことを中心に書いていきましょう。

②過去の経験を深掘りして自分に合う環境を理解する

年表に印象深い経験を書き出せたら、さらに深掘りしていきます。自己分析では、この深掘りする作業が重要になります。過去の行動に対して「なぜ?」を繰り返していくことで、自分がどのような環境で力を発揮できるのか、どのような強みがあるのかがわかるのです。

例のように「取り組んだ内容」「取り組んだ理由」「工夫したポイント」「困難だったこと」「困難をどのように乗り越えたか」「取り組みから学んだこと」の項目を設けて詳細に整理していきます。

まずは、自分がどのような環境で力を発揮できるのかをまとめましょう。この例では「取り組んだ理由」→「お世話になっている店長に恩返しがしたかった」、「困難をどのように乗り越えたか」→「店長に納得してもらうまで提案、スタッフにはプライベートで遊んでいるときに提案」などから、「人の役に立つことが実感でき、スタッフ同士の距離が近く風通しのよい環境で力を発揮することができる」ことがわかります。

キャリアアドバイザーコメント

塩田 健斗プロフィール

なぜ続けてこれたのか?頑張れたのか?を振り返ってみよう

自己分析の第一歩は自分の行動、思考に疑問を持つことです。すべての行動や思考には必ず理由が存在します。例えば、あなたが野球を中学生から大学まで約10年間やっていたとします。それはなぜ続けられたのでしょうか?勝ち負けがはっきりしていることが好きだったから?厳しい環境で成長できることが好きだったから?同じ志を持つ仲間と何かを成し遂げるのが好きだったから?理由は様々ありますよね。

自分が続けてきたことひとつを例に挙げても、自分自身がどんな思いを持って続けていたのかがわかりますよね。このようにバイトやサークル、習い事など様々なことを「なぜ」続けてこれたのか?頑張れたのか?を振り返ってみましょう!自己分析はそういった疑問を投げかけ、細かく分析していくことから始まります。

時間がない人におすすめ!
ツールを使えば自己分析が3分で完了します

自分の弱みはわかっても、強みは思いつかないものですよね。「それ強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。

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③経験から自分の価値観や強みをまとめる

次に、自分の価値観や強みをまとめていきます。課題に対してどのような解決策を講じたのか、解決する過程でどのような考え方や行動をしたのかに注目して抽象化しましょう。

「工夫したポイント」→「様々な本を読みLINE@のヒントを得た→売上に大きく貢献」、「困難をどのように乗り越えたか」→「店長に納得してもらうまで提案(他の店舗の成功事例、他の店舗への聞き込みなど説得させるための努力もあり)、他のバイトスタッフへも共有」などから、「課題に対する当事者意識や責任感が強い。また、解決策を店長とスタッフそれぞれに合わせた形で提案することで、全員に配慮しながらまとめることができる」ことがわかります。

このことから、強みは「集団の先頭に立ちメンバーをまとめるリーダーシップ」になります。リーダーシップには、この他にもメンバーの成長を見守り支えるなどの様々なタイプがあります。

今回の場合は、自分が考案した解決策を店長やスタッフに持ちかけ、全員をまとめて実行に移したという流れから、「集団の先頭に立ち周囲をまとめるリーダーシップ」とすることでより具体的に強みをアピールできるのです。バイトリーダーとしての実績も、この強みを裏付ける経験となるでしょう。

自分史の作成方法はこちらの記事でも紹介しています。

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簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう

就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。

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自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう

自分の弱みはわかっても、強みは思いつかないものですよね。「それ強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。

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方法【3】モチベーショングラフ

①モチベーショングラフを作成する

モチベーショングラフを作成することで、自分がどのような環境で力を発揮できるのか、反対にやる気をなくしてしまうのはどういった環境なのかを把握することができます。これらを把握しておくことで、企業選びに役立てられるのです。自分史でも力を発揮できる環境について知ることができましたが、モチベーションに特化することで自分に合った環境をさらに明確にしていきましょう。

モチベーショングラフは、縦がモチベーションの上下、横が時間軸です。モチベーションを記入する際は、「その時の自分に満足していたかどうか」を考えるといいでしょう。時間軸については小学生から記入してもいいですし、出来事について比較的詳細に思い出せる高校生から記入してもいいです。

②モチベーションが上下した理由を深掘りする

モチベーションが上がったこと、下がったことについて書いたグラフが完成したら、それぞれの理由について考えやすいように上記の表のようにまとめます。

モチベーションが上下した理由について「なぜ?」を繰り返し深掘りしていきましょう。この例で言うと、モチベーションが上がるのは何かを始める時が多いのがわかりますが、深掘りしていくことで背景や取り組みをより詳しく把握することができます。

モチベーションが下がった出来事については、上がった時よりも詳細に把握しておくのがおすすめです。自分がモチベーションが下がる時の環境や傾向を把握しておくことで、企業選びにおいて該当する企業を避けることが可能になります。マイナスに作用する環境や人間関係を把握しておくことは、長く働くことができる企業を選ぶためにも大切です。

③理由を整理してモチベーションを左右する要素を割り出す

モチベーションが上下する場面について詳細に書き出したら、その理由を抜き出して整理しましょう。モチベーションが上がった理由と下がった理由を整理して抽象化すると、「明確な目標の有無」「良好な人間関係」「努力を認めてくれる環境」がモチベーションを左右する要素ということがわかります。

企業選びをする際は、「自分で定めた目標に向かって努力できること」「チームワークを大切にして支え合える環境」「提案を受け入れてもらいやすい環境」を重視するといいでしょう。これらを踏まえた上で、若手時から裁量を持って仕事を任せてもらえる環境なども視野に入れると、よりやりがいを感じられる企業を選べると思います。

就活生

自己分析についての理解はだいぶ深まりました。でも、この情報からどうやって志望業界や企業を選んでいくんでしょうか。

キャリア
アドバイザー

いい質問ですね。結論から言うと、自己分析は自分に合った企業や業界を選ぶことが目的ではありません。
どんな職務に向いているか、どんな環境なら強みを発揮できるのかをあなた自身が認知して、選択肢を広げることが目的です。

就活生

確かに言われてみると、いくら誰もが知ってるような有名企業に就職したって、自分に向いてない仕事だったら続けていく自信はないですね…。

キャリア
アドバイザー

どこに入るかだけが重要なのでなく、どこに入って何をやるか、そして何よりあなたが熱中しつづけられることは何かを探してみましょう。

方法【4】マインドマップ

自分史やモチベーショングラフはハードルが高く感じるという人は、マインドマップから作成してみるのがおすすめです。マインドマップとは、頭の中を見える化するツールです。

自分史やモチベーショングラフは過去の出来事を元に掘り下げていきますが、マインドマップでは、あらかじめ「性格」「学生時代の経験」「やりたいこと」「好きなこと」のようにテーマを決めておき、関連するワードを書き込んでいきます。

マインドマップはテーマに関連する単語をつなげていくだけの簡単なものですが、自分のやりたいことや好きなことを並べ、その理由やより具体的な内容を書くことで「どのような企業を選べばいいのか」「どのような仕事が向いているのか」を明確にすることができます。就活中に繰り返しマインドマップを作成して、頭の中を整理することもおすすめです。

具体的なやり方などはこちらの記事で詳しく解説しています。

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マインドマップで自己分析を進めるための3ステップ|活用例付き

マインドマップで広く深く自己分析を進めることで、自己理解を深めて効率的に自分をアピールすることができます! 今回はマインドマップでわかる自分の特性や、自己分析で使うメリットを紹介していきます。またマインドマップの作り方や活用例もキャリアアドバイザーが解説していくので参考にしてくださいね。

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方法【5】他己分析

他己分析をすることで、自己分析の精度を高めることができます。自己分析は自分と向き合う作業なので、自己分析を進めていく中で「自分はこんな性格ではない」「このような性格になりたい」という気持ちになることもあるはずです。

しかし、これでは本来の性格から離れてしまいます。そこで、他己分析をすることで客観的に自分の性格を把握することが大切です。

他己分析では、家族や友人など出来るだけ多くの人に自分について質問していきます。長所や短所、仕事の適性、印象に残ったエピソードの質問がおすすめです。質問をした後は、自分でおこなった自己分析の結果と照らし合わせます。自己分析の結果と他己分析の結果が一致している場合は、自信を持って強みと言えます。

しかし、結果が合わない場合は周囲から見た姿と内面との間にギャップがある可能性が高いです。自分が知らなかった弱みを指摘されるかもしれませんが、これから改善できることを前向きに受け止めましょう。

キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也プロフィール

客観的に見ると「すごいこと」に気づいていない学生は多い

「それって普通じゃないですか?」私が学生様を他己分析し、強みをお伝えした時に1番多いリアクションです。例えば、部活に週6日継続して練習に取り組んでいる学生様が居たとします。その練習を続けていること自体、凄いということに本人が気付いていないケースがありました。

自己分析をおこなう際、自分の考え方や性格から強みを探してしまう方が多いです。しかし、他者に対して自身の強みを証明する際の根拠となるのは今までの行動です。周囲の友人と他己分析しあい、お互いの強みを見つけ合うのもいいかもしれませんね。

このほかにおすすめの自己分析方法についてはこちらの記事で紹介しています。自分の強みや弱みが見つけやすくなりますよ。

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自己分析におすすめの本4選

①受かる!自己分析シート

受かる!自己分析シートでは、就活の5つのステップにわかれて41のシートが用意されています。STEP1の自己分析シートでは25個の質問が用意されており、強みややりたいことを発見することが可能です。STEP2の他己分析シートでは、周囲からの評価を見直して自分の強みを再確認します。

そして、STEP3の企業研究シートで、知識・経験、人脈、社内制度などの項目を整理し、STEP4で自己PR作成シートや志望動機作成シートを使ってエントリーシートや履歴書を仕上げていきます。そして、STEP5でエントリーシートと履歴書を提出するという流れです。

シートを埋めていくだけで自己分析が進み、自分に対する理解を深めながら企業研究、エントリーシート・履歴書の提出まで終えることができます。就活の準備を何もしていないという人の強い味方となる1冊です。

②内定者はこう選んだ! 業界選び・仕事選び・自己分析・自己PR 完全版 2021年度版

内定者はこう選んだ! 業界選び・仕事選び・自己分析・自己PR 完全版 2021年度版では、就活の最大の目的は、やりがいを感じる仕事に就くことだとしています。実際に38業界の現状と23職種の業務内容を解説しており、自分に合った業界や企業を見つめるためのコンテンツが充実しているのが特徴です。

自己分析の章には仕事やプライベートで大切にしたいことが一覧になったシートがあり、自分で優先順位をつけることができます。「未来設計自己分析シート」では25歳まで、25歳〜、30歳〜という風に年齢ごとに仕事とプライベートについて書き込んでいきます。また、過去を振り返る「根っこ探し自己分析シート」を使ってやりたい仕事について考えを深めていくことが可能です。

③絶対内定2020 自己分析とキャリアデザインの描き方

絶対内定2020 自己分析とキャリアデザインの描き方では、自己分析の結果を知ることではなく、心から自覚することが重要だとしています。自分と向き合うためのツールとして、100近い「我究ワークシート」を用意しているのがポイントです。ワークシートには、親に愛された記憶や恋愛についての項目もあります。

これらを考えることで、より素の自分について理解を深めることができるでしょう。就活の自己分析本としては珍しい内容ですが、とことん自分と向き合うためには外せない内容とも言えます。中には、トラウマがある人もいるかもしれません。しかし、勇気を持って過去の嫌な記憶も書くことで、何が今の自分を作り上げ、どのように成長してきたのかを考える機会となるでしょう。

④メモの魔力

メモの魔力は、ビジネスパーソン向けに書かれた本ですが、第三章に「メモで自分を知る」とあり、著者なりの自己分析の意義と方法がまとめられています。著者の前田裕二さんはSHOWROOMというアイドルやモデル、アーティストがネット上でライブ配信ができるサービスを運営している会社の代表取締役社長を務めています。前田さんは就活生の時、「自己分析ノート」を30冊分書いていて、その方法をフレームワーク化しています。

就活の時だけでなく、人生の中での軸を見つける方法として、自己分析は必要と書かれています。それを「メモ」として実践していく、前田さんらしい自己分析の方法が掲載されています。この記事の中で紹介した「自分史の作成」「モチベーショングラフ」「マインドマップ」「他己分析」を実施し、さらに自己分析を深めたいという方はぜひ読んでみてください。

自己分析ができるサイト3選

①エニアグラム

自己分析ができるサイトの1つ目は、エニアグラムです。エニアグラムでは「20歳の自分だったらどうするか」で回答を選択していきます。これは、エニアグラムにおいて、20歳以下がその人の本質であると定義されているためです。全90問の質問に答えることで、9つのタイプに分類されます。

エニアグラムで分類される性格は以下のとおりです。

性格一覧
  1. 完全主義者
  2. 献身家
  3. 達者者
  4. 芸術家
  5. 研究者
  6. 堅実家
  7. 楽天家
  8. 統率者
  9. 調停者

それぞれのタイプで詳細な解説が用意されており、こだわり、プラス面、マイナス面、問題点などの一覧を見ることができます。職業適性の紹介もあるので、参考にするといいでしょう。

③16Personalities

16Personalitiesでは、60問の質問に答えることで16のタイプに分類されます。意識(内向型or外向型)、エネルギー(直感型or現実型)、気質(道理型or論理型)、戦術(探索型or計画型)、アイデンティティ(慎重型or自己主張型)のバランスや、性格についての詳しい解説を見ることができます。

16タイプは以下のようになっています。

分析家
  • 建築家
  • 論理学者
  • 指揮官
  • 討論者
外交官
  • 提唱者
  • 仲介者
  • 主人公
  • 広報運動家
番人
  • 管理者
  • 擁護者
  • 幹部
  • 領事官
探検家
  • 巨匠
  • 冒険家
  • 起業家
  • エンターテイナー

③S-KIT

S-KITは、所要時間65分の能力診断です。時間に余裕がある時に実施しましょう。「はい」「どちらでもない」「いいえ」で回答する質問や、簡単な国語や算数の問題も用意されています。体調や生活習慣に関する質問もあるため、多方面から自分について分析することが可能です。すべて回答することで「考える力」「行動する力」「対人能力」「健康能力」それぞれに点数がつきます。

その他にも、行動特性やモチベーションタイプも把握することが可能です。モチベーションタイプにはプロモータータイプやフレンドリータイプなどがあり、それぞれの性格の強みと弱みも確認することができます。「強みがない」と悩む人も、実施することで必ず強みを見つけられる診断といえます。

自己分析に関するよくある質問に回答!

就活で自己分析は必須ですが、どんな観点でおこなえばいいかがわからず迷う学生もたくさんいます。自己分析に関して学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答するので、ぜひチェックしてくださいね。

  • そもそもなぜ就活では自己分析をする必要があるのですか?

    自己分析をおこなうことで、過去の経験から強みや弱みを理解し、自分に合う企業や職種を選ぶことができますよ。また働くうえで自分の大切にしたい価値観や目標も明確になるため、就職してからも仕事のモチベーションを保ちやすくなるでしょう。このように、自分を知ることで入社後のミスマッチを減らしたり、目標をもって働くためにも自己分析は就活において非常に重要ですよ。

  • 自己分析をする際のおすすめの方法ってありますか?

    自己分析をする際は、フレームワークを活用するのがおすすめです。特に「自分史」は自分の過去の経験を洗い出し、自分の強みややりたいことを見つけるのに役立ちますよ。また第三者に自分の特徴を聞く「他己分析」では、自分では気づかなかった強みを見つけられたり、相手からの自分の印象を知ることもできます。

    自分の可能性を最大限に引き出すためにも複数の方法を組み合わせて、多様な観点から自分のことを振り返ってみてくださいね。

自分の価値観や企業選びの軸を明確にしよう

自己分析は就活の基礎となるものであり、「自分自身の強みや価値観の明確化」「就活の軸の明確化」「自分のことを企業に上手に伝える」という目的があります。自己分析で自分の考えや行動パターンを整理しておくことで、力を発揮できる環境を把握することができるのです。これにより、自分に合った企業選びをスムーズに進めることが可能になります。

この記事では、自己分析の方法として「自分史」「モチベーショングラフ」「マインドマップ」「他己分析」をご紹介しました。この中でも、特に自分史とモチベーショングラフの作成がおすすめです。自分史とモチベーショングラフで過去の出来事について振り返ることはもちろん、なぜそのような行動をしたのか、なぜそのように感じたのかなどの内面の変化についても詳細に見つめ直すことが大切です。

それぞれの出来事に共通する要素があれば、それが自分の強みや弱みと言えます。自己分析で自分の特性を理解することで、企業に自分を売り込むための武器を揃え、自信を持てるようになるのです。自己分析をしましょう。就活で後悔しないためにも。

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記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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