【例文10選】面接で最近の気になるニュースを聞かれたときの答え方

この記事のアドバイザー

  • 吉川 智也

    大学卒業後、2010年にマイナビに入社。300社以上の採用支援をしてきた経験をもとに、各大… 続きを読む

  • 桑原 翔

    大学卒業後、アミューズメント業界で接客と店舗管理、人材教育を経験。不動産業界を経験した後、ポート入社

  • 伴 美寿々

    大学卒業後、宝飾店に就職。店舗管理と人材育成を経験した後、業界トップの塾の社長・役員秘書を経て現職

コラムの目次

  1. 面接前に最近のニュースの内容や考えをまとめておこう
  2. 面接で最近のニュースが問われる3つの理由
  3. ①情報感度を測るため
  4. ②社会問題への意識を見るため
  5. ③学生の個性や人となりを知るため
  6. そもそも「最近」とはいつまで?
  7. 面接で取り上げる最近のニュースのOK・NG内容
  8. OK:社会・経済全体の問題
  9. OK:志望先に関係すること
  10. NG:政治や宗教、思想に関すること
  11. NG:芸能に関すること
  12. 気になるニュースの見つけ方
  13. 新聞やテレビ
  14. ニュースサイトやアプリ
  15. 面接で最近のニュースについて答える3つのポイント
  16. ①気になったニュースを述べる
  17. ②ニュースの内容とその理由を伝える
  18. ③自分の考えでまとめる
  19. 最近のニュースについてのOK例文
  20. 例文①業界に関すること
  21. 例文②業界に関すること
  22. 例文③業界に関すること
  23. 例文④業界に関すること
  24. 例文⑤業界に関すること
  25. 例文⑥社会問題に関すること
  26. 例文⑦社会問題に関すること
  27. 例文⑧社会問題に関すること
  28. 例文⑨社会問題に関すること
  29. 例文⑩社会問題に関すること
  30. 最近のニュースについて答えるためには日頃から情報収集をしよう

最近のニュースの答え方は動画でも解説中!!

面接前に最近のニュースの内容や考えをまとめておこう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から

「面接で答えるニュースはどんなのがいいんですか?」
「ニュースの内容でNGなものってあるんですか?」
「こないだ面接で気になるニュースについて聞かれて詰まってしまいました」

という声を多く聞きます。日頃ニュースをよく見たり読んだりする学生は、気になるニュースを聞かれた際にすぐに浮かぶ人が多いのではないでしょうか。しかし、ニュースにあまり興味や関心がない就活生にとって、このような質問は難しく感じやすいです。

本番で焦らないためにも、事前に取り上げるニュースの内容や自分の考えをまとめておきましょう。この記事では、ニュースの選び方や伝え方のコツについて紹介していきます。

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面接で最近のニュースが問われる3つの理由

面接で最近のニュースについて上手に答えるには、質問の意図をあらかじめ知っておく必要があります。面接の質問にはすべて意図があり、何の理由もなく聞かれるということはありません。

つまり、それぞれで評価されているポイントがあるということで、これを把握しておくとよりスムーズなアピールができます。面接で最近のニュースについて問われる理由は、大きく3つに分けられます。それぞれの理由を深掘りして、何が評価されているのか把握しておきましょう。

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①情報感度を測るため

情報感度とは、周囲に対する興味関心、情報を得ようとする意識のこと。端的に言えば情報収集力であり、普段からアンテナを張って、幅広い情報、知識を得ようとしているかが見られています。情報感度はどの業界・企業でも重要です。

情報感度が高い人ほど有益な情報を素早く知ることができ、それが成長にもつながります。新卒では就職後の成長を見越したポテンシャル採用が多いため、成長できる素地が備わっていることは特に重要視されています。現在は情報社会でもありますし、正しい情報を素早く確実に収集できるのは、社会で生き抜くための必須のスキルとも言えるでしょう。

②社会問題への意識を見るため

社会問題への意識を見ることも、面接官が最近のニュースについて質問する理由のひとつです。簡単に言えば、最近のニュースについて自分の考えを持っている=社会に対しての意識があるとみなされ、評価の対象となります。大切なのは、自分が生きている社会に対してきちんと関心を持てているかどうかです。

気になるニュースが提示できずに無関心と思われると評価は下げられるため注意が必要です。社会問題への意識とは、いわば社会に対して責任感を持っているかどうかともいえます。気になるニュースが提示できないと、責任感がないとも思われかねないため注意しましょう。

③学生の個性や人となりを知るため

一口に最近のニュースといっても幅広く、何を取り上げるかは当然人によって違います。そのため、どのようなニュースを取り上げるかによって、個性も見られていると考えましょう。

実際、リクルートがおこなった「就職活動・採用活動に関する振り返り調査」によると、企業が選考において重視する項目について「人柄」と答えた企業は93.1%で1番多い回答となっています。

最近気になるニュースは、ここ最近の出来事の中でもっとも印象に残った出来事です。同じニュースを見ても関心を抱く人と抱かない人に分かれることはありますし、何を印象深く感じるかによって、その人の個性が現れるでしょう。

こちらの記事では、面接でよく聞かれる質問を紹介しています。回答例文13個とあわせて参考にしてみてくださいね。

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そもそも「最近」とはいつまで?


就活生

記憶に残っているのって東京オリンピックくらいなのですが……。「最近」っていつからいつまでのことを指すのでしょうか?

最近のニュースについて考える前に、そもそも「最近」とはいつのことを指すのかよくわからない学生もいるのではないでしょうか。単刀直入にいうと、現在からおよそ1年以内のニュースであれば「最近のニュース」としてトピックを選んでかまいません。特に「最近」に厳密な決まりはないからです。

とはいえ数年前のニュースは「最近」には含まれないことが多いです。最近のニュースについて答える場合は、直近1年以内のニュースを選ぶようにしましょう。

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面接で取り上げる最近のニュースのOK・NG内容


就活生

最近気になるニュースと言えば、好きなアイドルの脱退くらいですね!


キャリアアドバイザー

たしかにそれはショックですよね。でも、面接で取り上げる話題は芸能系よりも社会や志望先に関する内容の方が好ましいですよ。

最近のニュースについて問われた時には、アピールするための題材も重要です。ニュースに対する意見も評価の対象ですが、それだけではなく、何を選ぶのかも評価の指標として見られています。

まずは、アピールの大前提となる部分で好印象を与えることが大切であるため、提示するニュースは慎重に選ばなければなりません。自分がもっとも気になることなら基本的には何でもいいですが、選択肢を少し工夫するだけでさらに評価を獲得しやすくなることは覚えておきましょう。

なお最近のニュースと似た質問で、最近関心のあることは何かを聞かれることがあります。その場合はニュースに限定する必要はありません。詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね。

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キャリアアドバイザーコメント

伴 美寿々

SNS関連の情報を過信せずに新聞記事で情報収集しよう

志望先業界の話などは面接官のほうが詳しいため、特に注意をしてください。ネット(特にSNS関連)に出回っている情報がすべて正しいわけではありません。出来れば、新聞記事で情報を収集するようにしましょう。ひとつの記事の情報を過信せず、類似の記事は2つ以上読むように心掛けてください。

また、ニュースに関して自分の意見を伝える際、その回答がご自身の就活の軸と方向性が違っていると不信感を与えてしまいます。知ったかぶりをせず事前にしっかりと情報の収集をし、どの方向から質問されてもご自身の就活の軸とぶれない回答ができるよう考えをまとめてみましょう!

就活におけるSNSの活用方法はこちらの記事を参考にしましょう。

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OK:社会・経済全体の問題

社会や経済全体の問題については、業界や企業に関係なく提示ができます。どの業界・企業でも社会・経済に属し、大きく関係しているため、これらのニュースなら多少なりとも関連性があります。また、大きな問題に目を向けることで、社会問題への意識、社会に対する責任感もアピールできて、評価もプラスに働きやすいでしょう

ビジネス関連のニュースを取り上げるのが無難ですが、注意点として面接官の方がより詳しい情報を知っているという可能性があります。突っ込んだ質問が飛んでくる可能性もあるため、話題になっているビジネス関連のニュースを選ぶ際は、興味関心が高く自分も詳しく話せるものがいいですね。面接官の興味を惹きつつも、面接官があまり知らないような分野がおすすめです。

時事問題について面接前に調べる際は、こちらの記事を読んでみてくださいね。

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OK:志望先に関係すること

志望先の業界・企業に関係するニュースに興味があるなら、それらを題材にしても構いません。志望先に大きく関係することに興味を示すと、イコール志望先への興味と判断され、志望度の高さがアピールできる場合もあります。ただし、志望先に関係することでも、ネガティブなニュースは控えたほうがよく、企業批判になりそうな場合は別のニュースを選びましょう。

たとえば志望先で不祥事があった場合、最近気になるニュースとしてそれに触れるのはNGです。ネガティブな印象のあるものを提示すると、それだけでイメージが悪くなるため注意しましょう。基本的には明るいイメージのあるニュースを選び、マイナスの印象を与えないようポジティブに関心事を述べることが大切です。

NG:政治や宗教、思想に関すること

政治や宗教に関しては相手の支持や立場がわかりません。仮に「先日の衆議院議員選挙ではA党が大勝をおさめた」と述べた際に、面接官が対立政党であるB党を支持していた場合、気分を悪くさせてしまう恐れもあります。

さらに、厚生労働省が採用選考の指針をまとめた公正な採用選考の基本によると、本人に責任のない事項や本来自由であるべき事項を企業側が把握することは就職差別につながるおそれがあるとされています。ニュースとして自分で答える場合は問題ないかもしれませんが、企業が把握することには変わりありません。

宗教や思想などに関する内容以外のニュースを取り上げた方がいいでしょう。加えて、本人に責任のない事項や自由であるべき事項については以下のようなものがあります。

本人に責任のない事項
  • 本籍・出生地に関すること (注:「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることはこれに該当します)
  • 家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)(注:家族の仕事の有無・職種・勤務先などや家族構成はこれに該当します)
  • 住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)
  • 生活環境・家庭環境などに関すること
本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)
  • 宗教に関すること
  • 支持政党に関すること
  • 人生観、生活信条に関すること
  • 尊敬する人物に関すること
  • 思想に関すること
  • 労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること
  • 購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること

NG:芸能に関すること

「最近の気になるニュース」を答える際は、そのニュースに対する自分の意見を述べることが最も大切とお伝えしましたが、芸能に関するニュースでは、ニュースからそういった自分の興味関心や考え方のアピールへつなげることが少し難しいです

企業の意図ともそぐわないため、芸能に関するニュースも控えたほうが無難でしょう。

気になるニュースの見つけ方


就活生

新聞やテレビを見ていないので、最近気になるニュースなんてないのですが……。


キャリアアドバイザー

たしかに、そういう場合もありますよね。そんなときは情報収集の方法をいくつか紹介するので、ぜひ自分に合った方法で気になるニュースを探してみてください!

最近のニュースについて答える際は、そのニュースの内容に加えて社会や経済の流れをきちんと理解しておくことが不可欠です。自身の意見そのものには正解も不正解もありませんが、こういった情報まで把握していないとそもそもニュースの内容自体を捉えにくいです。

スマホで情報収集できる時代なので、電車の移動時間などを活用して情報収集をしましょうね。ここからはおすすめのアプリや媒体を紹介します。

新聞やテレビ

特に実家に住んでいる場合は、親が新聞をとっていることもあるでしょう。その場合はまずは新聞に目を通してみることから始めましょう。おすすめは日本経済新聞です。日経新聞では経済に関するニュースが多く乗せられているため、業界や企業研究にもつながりますよ

また新聞をとることが難しい場合は、テレビから情報を得るのもひとつの手です。通学時間や授業の空きコマ、選考の移動時間などのスキマ時間にニュースや情報番組を見てみると良いでしょう。

新聞・テレビのおすすめ
  • 新聞
    ・日本経済新聞
  • テレビ
    ・ワールドビジネスサテライト
    ・がっちりマンデー!

ニュースサイトやアプリ

先ほどスキマ時間でニュースを見ようとお伝えしましたが、スキマ時間の活用方法としてはニュースサイトやアプリの利用も挙げられます。サイトによっては時事問題の解説があったり、業界に特化したものもあるのでぜひ調べてみてください

ニュースサイトやアプリのおすすめ
  • NewsPicks
  • スマートニュース
  • ダイヤモンドオンライン

面接で最近のニュースについて答える3つのポイント

最近のニュースを問われたなら、気になったものを提示する必要がありますが、単に「このニュースが気になった」と述べるだけでは不十分です。評価されるには、アピールの方法を工夫する必要があります。

同じニュースを例に挙げる場合でも、どのように伝えるかによって印象は大きく変わります。評価が大幅に変わることも少なくないため、上手に回答するポイントを知っておきましょう。回答時のポイントは大きく3つに分けられます。

①気になったニュースを述べる

「最近気になったニュースは?」と質問されたら、「最近気になったのは、○○のニュースです」と、結論ファーストで述べることが大切です。これはどの質問でも言えることですが、最初に結論を提示しておかないとアピールの印象が薄れやすいため注意しなければなりません。結論を後回しにすると、全体を通して何を伝えたいのかがわからず、話がわかりづらくなります。

また、情報を端的に伝えられないと思われたり、退屈な印象を持たれたりして、マイナスイメージにもなりやすいため注意しましょう。冒頭で結論を述べておくと、その後に続く具体的な内容が面接官にも伝わりやすいです。

書き出しの重要性はこちらの記事でも解説しています。

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②ニュースの内容とその理由を伝える

次に、そのニュースの具体的な内容を説明します。このときはニュースの概要がわかる程度に、簡潔に説明することを心掛けてください。

そのうえで、なぜそのニュースが気になったのかという理由についても併せて述べます。面接官はニュースの内容そのものよりも、ニュースに対する就活生の考えを知りたいと考えています。

ニュースが気になった理由とは、いわばその人が何に対して興味を持つのかを示すポイントでもあり、個性を知るための重要な手掛かりになるでしょう。面接官は個性を知ることで、企業が自社にマッチしているかどうかを判断します。気になった理由の中で自分との関連や共通点を交えることができれば、自分の人柄や経験も同時に伝えることができますよ。

キャリアアドバイザーコメント

桑原 翔

ニュースを選んだ理由は現在取り組んでいることや経験を交えると効果的

気になるニュースを選んだ理由を効果的に伝えるには、自分が現在取り組んでいることや経験などを踏まえて話しましょう。そうすることで、採用担当も「そのような経験からこういったニュースを意識的に吸収しているんだな。であれば、他のこういったことも自分から情報収集ができるんだろうな」とイメージ出来ます。

また、過去、現在の話からニュースをピックアップするのもいいですが、企業もしくは業界に入社するために常日頃からピックアップしたニュースを見ているというような未来に向けた理由でも採用担当者に伝わりやすいかと思います。過去、現在、未来、受けようとしている企業、業界この5つから理由を考えてみてください。

③自分の考えでまとめる

ニュースに対する意見はその人の個性をもっとも色濃く表す部分で、ここが最重要視されていると言っても過言ではありません。巷で話題のニュースを紹介するだけなら誰でもできますよね。しかし、面接官はあなたの価値観や人柄、そして物事に対する問題意識などを見たいと考えています。客観的な事実だけでなく、自分がどう思っているのかという意見を話すことであなたという人の価値観や考え方を探ることができます。

ただし、ニュースのコメンテーターなどの意見をそのまま真似するのはNGです。自分の頭で考えていない意見は、面接官にすぐに見破られてしまいます。面接官が求めているのは完璧な回答ではなくあなた自身の考えなので、どんな回答であれ自信を持って答えましょう。

最近のニュースについてのOK例文

例文①業界に関すること

例文

私が最近気になったのは、地方創成で全国各地に東京に本社を持つ企業が支社を設立しているというニュースです。私の出身地には就職したいと思える企業が少なく、進学を気に県外に出る若者が多いのですが、地方創成が開始されてから続々と東京の企業が進出し、今ではデザイナーの姉もUターンして地元に住んでいます。

姉は地元に残りたかったのですが、就職先がないことを理由に都内で働いていました。この件で、私は地方創成は人々の人生に大きな影響を与える取り組みだと感じました。今後も都心の企業が地方に進出し、地方もそれを受け入れる世の中が当たり前になればいいと考えます。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザー

この例文では、地方創生を取り上げています。自分の出身地が抱えていた問題が、地方創生の取り組みにより解消されつつあるという内容であり、姉の具体例を盛り込むことでよりわかりやすく伝えられています。人々の人生に大きな影響を与える取り組みという考えもあり、前向きな感情が伝わる例文です。

例文②業界に関すること

例文

私は近年自動車業界において「カーシェアリング」が普及しているというニュースが気になりました。

私もそのニュースで初めて知ったのですが、レンタカーよりも短期間で手軽に自動車を利用できるのがカーシェアリングだそうです。ネット上で予約などが可能なため手軽にサービスを利用できるのが時代に合っており非常に良いと感じています。車を買う必要はないけれども短期間利用したい、そういったニーズに応えられる、現代ならではのサービスだと感じています。

もちろんこのサービスがさらに普及すれば、自動車業界にとっては大きなダメージとなることも想像できます。とはいえニーズもありますし、このサービスは人と自動車とのかかわりを継続していくために必要なことだとも思うので、自動車業界の今後の展望として新たな販売チャンネルを構築していくことが必要になると考えています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザー

業界についてよく調べられていることがわかる例文です。自動車業界の今後の方向性についても考えられていることが伝わり、志望意欲の高さが感じられますね。

自動車業界について詳しく知りたい学生はこちらの記事もぜひ読んでみてください。

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例文③業界に関すること

例文

私が最近気になっていることは、日本の人口が減り続けており、2030年には1億2千万人、2050年には約1億人にまで減少するというニュースです。

そのニュースを目にしたときに、生命保険業界においては新規加入者を増やしていくのがさらに厳しくなっていくのではないかと感じました。同時に、複数の生命保険会社同士の顧客獲得争いも激しくなっていくのではとも思っています。

この人口減少については、すぐに増加に転換できるものではないと思っています。そうではなくて、人口減少を見据えて生命保険会社各社が顧客に対しどのようにアプローチをかけていくかが大切だと考えます。従来のサービスだけでなく、変化する社会のニーズを柔軟に汲み取って、時代に沿ったサービスを提供していく必要があると考えました。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザー

気になるニュースを志望業界事に置き換えた発言ができている点から、業界への熱意が感じられますね。今後の方向性についても示されており、この回答だけで意欲が十分伝わるものになっています。

この例文に挙がっている生命保険業界についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。

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例文④業界に関すること

例文

私は、無料で漫画を読むことのできる海賊版サイトの運営者が逮捕されたというニュースが非常に気になっています。

実際、私の周りにも海賊版サイトを利用して漫画を読んでいる人もおり、漫画が読みたくなったらとりあえず海賊版サイトを開くという考え方が広まっていることに危機感を感じています。今回はひとまず非常に有名な海賊版サイトの運営者が逮捕されたことで、こういった海賊版サイトに対しても実際に警察が関与してくることを示せたのは、運営者に対し危機感を煽れたのではないかと思っています。

とはいえまだまだ読者の考え方も変わらないと思いますし、ニーズがある以上今後海賊版サイトが永久に消えることは不可能だとも思います。今後は運営者だけでなく海賊版サイトの利用者にも罰金を課すなど、利用者側に対してさらに危機感を煽るような政策が必要だと思っています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザー

マスコミ業界や出版業界の課題を自分事としてとらえ、問題意識を持っていることがよくわかります。具体的に自分ができる取り組みや、業界でやりたい取り組みにまで言及できるとより強いアピールとなるでしょう。

出版社に興味がある学生はこちらの記事で知識をつけておくと良いでしょう。

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例文⑤業界に関すること

例文

私は最近介業界でIT化が進んでいるというニュースを目にし、それが気になっています。

介護そのものを手助けするロボットや訓練支援、見守り支援など、介護の中でもさまざまな分野の製品やサービスが開発されているそうです。介護はマニュアルではできないので、人がおこなうことしかできないのかと思っていましたが、介護そのものを手助けするようなロボットが開発されていることに驚きました。ただ、少子高齢化により人出不足が叫ばれている今、こういったロボットの開発はその問題の解決に一役買うのではと思っています。

また、人出不足を解消する技術だけでなく、人と人とをつなぐうえでも何か効率化ができるようなITツールがあればなお良いのではと思います。スタッフ間の情報共有など、人がおこなう業務を効率化できるような何かの開発に目を向けていきたいです。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザー

介護業界のトピックについて目を向けたうえで、そこからさらに業界を良くするための施策についても述べられているのが良いですね。業界のことを調べ理解し、自分事としてとらえているのがよくわかります。

例文⑥社会問題に関すること

例文

私が気になっているのは若者の選挙の投票率の低さです。

先日、都議会議員選挙がおこなわれましたが、その際の投票率が非常に低かったうえに20代の投票率がもっとも低かったことに対して疑問を持ちました。今後の社会を担うのは私たち若者ですから、今後は若者が積極的に政治に目を向けていく必要があると思います。

たとえば、20代と60代では考え方や社会におけるあり方に違いがあるはずです。しかし、現在の社会はどちらかで言うならば60代の意見が反映されたものになっており、若者がやりにくさを感じても無理はありません。それなのにもかかわらずその若者が投票をしないようでは、いつまでも状況は変わるはずがないでしょう。

未来を作るのは私たち若者です。もっと私たち若者が政治に目を向け投票に行くことで、より過ごしやすい社会がつくり出せると思います。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザー

投票率の低さについて、社会状況なども踏まえながら自分なりの考えを述べられていますね。投票するべき理由を公平な視点から伝えられており、非常に好印象が持てます。

例文⑦社会問題に関すること

例文

私は近年広まりを見せているSDGsの取り組みについて、傘のシェアリングサービスが広まっているというニュースが気になっています。

東京など都心部では、最近駅などによく傘が置かれており、急な雨などの際に自由に使えるようなシェアリングサービスが広まっているのは認知していましたが、それが札幌市でもスタートしたというニュースを耳にし、初めは少し驚きました。

しかし調べたところ、年間で傘の消費量は1億2,000万本、そのうちの8,000万本がごみとして廃棄されていることを知りました。傘の消費量などは知らなかったのですが、身近なところからも環境改善が図れることを学びました。ただ、こういった役立つシェアリングサービスがあるのにもかかわらずそれを知らない人も多いと思うので、こういった取り組みについてさらに周知していく活動も必要だと思います。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザー

気になったニュースからさらに自発的に関連する事象を調べている点から、主体的なイメージが持てますね。またニュースから先のことまで物事を広く考えられているのも良いです。

例文⑧社会問題に関すること

例文

私は、新型コロナウイルスの影響により飲食店の営業の仕方に変化が起きているというニュースが気になっています。

特に外食業態の飲食店では、外出自粛の影響により客数がかなり減ってきているようです。そこから、テイクアウトメニューの開発やデリバリー対応店舗を増やしているのに加え、お店によっては夜だけでなく昼の営業もおこなうなど、営業形態が大きく変わってきていると知りました。

このように、形態を変えてまでお店を継続しようとする姿勢からは大変な企業努力を感じられました。ただ営業形態が変化したということはユーザーのニーズが変わったということでもあるので、その分マーケティングや広報の仕方も変える必要があると思っています。お店の企業努力が報われるような工夫がしたい、それに貢献したいと考えるようになりました。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザー

社会的に調べるまでもないニュースは誰でも知っているものが多いため、選ぶ場合は切り口や伝え方を工夫する必要があります。ここでは「企業努力」「形態の変化」に目を付け、うまくまとめられていますね。

例文⑨社会問題に関すること

例文

私は最近、国同士を巻き込んだ戦争のニュースが気になっています。

どんな理由であれ、武力で問題を解決することが間違っていると思いますし、それに何の関係もない民間人が巻き込まれ、100人以上の命が犠牲になっていることに憤りを感じています。

この問題解決のために、具体的に私が何か行動することで変わることはないと思います。それでも、日本が同じ轍を踏まないように、以前話題になっていた憲法9条改正などの動きをよく見るようにしたり、自分から発信できることであれば積極的に取り組んでいきたいと感じています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」


キャリアアドバイザー

決めつけなどの強い口調にならずに自分の立場をはっきり示しつつ、できることについて具体的に述べられているのが良いですね。

例文⑩社会問題に関すること

例文

私は最近、2025年以降少子高齢化が加速するというニュースを目にしました。

1947~1949年の第一次ベビーブームで誕生したいわゆる団塊世代が、2025年に75歳以上の後期高齢者になるそうです。これにより後期高齢者数は全人口の約20%にあたる2,179万人になるとされています。計算してみると、これは1人の高齢者を20~64歳の現役世代が1人で支えるという構図になるそうです。

これまでの社会保障制度を支えてきた団塊世代が、2025年以降はそれを受給する側となります。現状のままだと、現役世代への負担が増え続けいつかこの制度が破綻してしまうのではないかと思います。ただ、急ぐべきは制度の見直しか出生率の向上かは私自身まだ判断がついていません。実際に働くようになってから、どちらの対策が現実的かつ取り組みやすいものかよく考えてみたいと思っています。

※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」


キャリアアドバイザー

少子高齢化について、自分自身でよく調べられている印象を受けます。自分の考えはまだ明確には持てていないものの、今後考えていきたいという姿勢が見えることから、主体的な性格であることもイメージできますね。

最近のニュースについて答えるためには日頃から情報収集をしよう

最近のニュースについて上手に答えるには、伝え方を工夫しなければなりませんが、まずは情報収集が肝心です。どれだけ上手に伝えるポイントを把握していても、アピールできる題材のニュースを知らないと伝えようがありません。ニュースを知っていること、細部まで理解していることは大前提の条件であり、まずはこれをクリアしましょう。

ニュースはテレビや新聞、ネットから得られ、方法は関係ありません。どのやり方でも正しい情報さえ得られているなら問題はなく、自分なりのやり方で、効率的に情報収集することが大切です。情報収集力は就職してからも必要で、社会に出てから大いに役立ちます。就活中から情報を集める力を身につけ、上手にアピールして面接の攻略を目指しましょう。

記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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