履歴書に卒業見込みと記載する時のポイント|学歴欄の書き方も解説

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  • 柴崎 拓也

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    大学卒業後、2010年にマイナビに入社。300社以上の採用支援をしてきた経験をもとに、各大… 続きを読む

コラムの目次

  1. 卒業見込は間違い! 履歴書には卒業見込みと書こう
  2. 履歴書の学歴欄の正しい書き方を理解していない学生は多い
  3. 意味が異なる! 履歴書の「卒業見込み」「在学中」「卒業予定」の違い
  4. 卒業見込み
  5. 在学中
  6. 卒業予定
  7. 学歴における「卒業見込み」の意味を押さえよう
  8. 履歴書に卒業見込みと記載する条件
  9. 卒業に必要な単位を取得している・または取得予定である
  10. 留年の可能性がない
  11. 卒業単位を取得している4年生である
  12. 履歴書に卒業見込みと書く際に気をつけるポイント
  13. 「卒業見込」ではなく「卒業見込み」
  14. 「在学中」は大学1~2年時に使用するので基本使わない
  15. 「現在に至る」は学歴には使用しない
  16. 基本をしっかり押さえよう! 履歴書の学歴の書き方
  17. 学歴に1行を使う
  18. 西暦・和暦はどちらでも良い
  19. 中学校卒業から記入する
  20. 私立/公立は記載する
  21. 学校名・学部学科は正式名称を記載する
  22. 最終学歴は卒業見込みを記載する
  23. 卒業条件を満たしていることを証明する書類
  24. 卒業見込み証明書
  25. 成績証明書
  26. 卒業見込みの意味を正しく理解して履歴書に書こう

卒業見込は間違い! 履歴書には卒業見込みと書こう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、

「履歴書の最終学歴欄の記載方法について教えてください」
「“卒業見込み”と“卒業予定”、どちらを使えばいいのでしょうか?」

といった質問を受けます。初めての就職活動で履歴書の書き方を迷われる方も多いでしょう。就活中、履歴書の最終学歴欄には卒業の見込みである旨を記載しますが、表記として「卒業見込」は間違いで、履歴書には「卒業見込み」と記載しましょう。

履歴書では自己PRや志望動機に力を入れがちになりますが、採用担当者は学歴欄もしっかりと見ています。そのため「卒業見込み」と記載する理由を理解して履歴書を作成をするようにしましょう。

この記事では、書類選考通過の確率を上げるために、最終学歴欄に「卒業見込み」と記載する理由や履歴書の正しい書き方をお伝えしていきます。企業に履歴書を提出する前に再確認してみてください。

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履歴書の学歴欄の正しい書き方を理解していない学生は多い


就活生

企業に提出する履歴書はアルバイトに応募するときと同じような書き方でも問題ないでしょうか?


キャリアアドバイザー

最終学歴欄はどのように書きましたか?


就活生

確か、「在学中」と書いたような気がします…


キャリアアドバイザー

それは正しい書き方ではないので、書き方を理解できていないと思われて企業によっては書類選考を通過しない可能性が高いですよ。履歴書の書き方を正しく理解していきましょう。

履歴書の学歴欄は単にこれまでの学歴を記載するだけで良い訳ではなく、正しい書き方を理解しておく必要があります。ただ、多くの学生は履歴書では、志望動機や自己PRといった主要事項に注力して学歴欄といった項目を疎かにしがちです。

確かに履歴書では志望動機や自己PRも重要であること自体は間違いではありませんが、学歴欄の書き方にもルールがあり間違いは許されないので、きちんと理解しておきましょう。

履歴書全般の書き方についてはこちらを参考にしてみてください。

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キャリアアドバイザーコメント

酒井 栞里プロフィール

履歴書では社会人としてのルールやマナーも見られている

学生の中には、履歴書を書く際「内容が伝われば良いのでは」「アルバイトの採用試験で通ったから」といった理由で、自分流で書いてしまう人がいますが、そのような人は要注意です。ルールやマナーを無視した書き方をしてしまうと、「非常識な人」「アルバイト感覚で応募しているかも」といったマイナス印象を採用担当者に持たれてしまいます。

企業は採用が決まれば、就活生が提出した履歴書を長期に渡って重要な文書として扱います。労働基準法では、退職など雇用関係が解消した日から3年間は保管することを義務づけていて、企業では採用者の履歴書を30年、40年保管することも珍しくないことです。そのため、履歴書は「いつ、誰が見ても正しく理解できる」書き方が求められているのです。

このような背景もあることから、企業は履歴書をビジネス文書の一つとしてみなし、採用担当者はルールやマナーに則り正しく書けているかが気になるものです。自分本意で「自分がわかればいいや」の気持ちで書いてしまうと、ビジネスマナーが備わっていない人と思われてしまいます。ビジネス感のある履歴書にするために、正しい書き方を理解したうえで作成することをおすすめします。

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意味が異なる! 履歴書の「卒業見込み」「在学中」「卒業予定」の違い

履歴書に最終学歴を記載する際は「卒業見込み」「在学中」「卒業予定」の3つのパターンがあります。それぞれ意味が違い、履歴書にどの言葉を記載するかは提出するタイミングで異なります。

意味を理解しておらず誤った記載をすると企業からのマイナス評価につながりかねません。この3つのパターンの意味と使い方についてお伝えしますので、それぞれの違いを理解して正しい使い分けをするように心がけましょう。

「卒業見込み」「在学中」「卒業予定」の違い
  • 「卒業見込み」:卒業の見込みがあることを表し、就活の履歴書に記載
  • 「在学中」:大学1~2年生のときやアルバイトへの応募時に記載
  • 「卒業予定」:大学1~2年生の就活時など卒業までまだ期間があるときに記載  

卒業見込み

就活で履歴書を書く際の正しい学歴欄の記載は「卒業見込み」を使用します。卒業予定の年月、大学名、学科名のあとに「卒業見込み」と記載します。

卒業見込みの記載方法

〇年〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
〇年〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み

企業側は年度内に卒業して、翌年度には問題なく入社をする前提で内定を出します。内定者が卒業できずに入社できない事態になると、今までの採用活動にかかった費用や労力が無駄になってしまうため、卒業の見込みのない学生に内定を出すことはありません

「卒業見込み」という状況には、大学3年までに一定以上の単位数を取得していることなど大学の定めた条件があります。

意味を理解せずに「卒業見込み」と記載してしまうと、意図せずに虚偽の記載をすることになりかねませんので、必ず自身が「卒業見込み」に該当をするか確認して記載をしましょう。

在学中

アルバイトに応募する際に、「在学中」という言葉を使用したことがあるかもしれません。しかし、就活ではこの「在学中」と言う言葉を記載しないようにしてください。「在学中」という表現はただ単に大学に在学していることを表しているだけで、卒業を見込んでいる表現ではないからです

就活で「在学中」と記載すると卒業の見込みがないと思われる可能性があるので、記載しないようにしましょう。


キャリアアドバイザー

「在学中」と記載する状況は、大学1〜2年生がインターンシップへ応募する際に記載する履歴書やアルバイトに応募する際に使用します。

卒業予定

「卒業予定」と記載する状況は、大学1〜2年生で就活をする場合など、卒業がまだ先で確定ではない場合に使用します

「卒業予定」は「卒業見込み」と比較して、卒業の可能性が弱まる印象を持ちます。同義の意味を持つように見えますが「卒業予定」と記載してしまうと、企業側は「本当に卒業できるのか?」と疑念を持つ可能性がありますので、就活時には「卒業見込み」と記載した方が無難です。

学歴における「卒業見込み」の意味を押さえよう

上述の通り就活時には「卒業見込み」と記載するのですが、学歴における「卒業見込み」という言葉が持つ意味を正しく理解しておきましょう。

「卒業見込み」とは、卒業に必要な単位を全て取得しているなどの条件を満たしており、その年度内に卒業可能であることを意味しています。つまり、卒業がほぼ確定的な状況ということになります。

何となく履歴書の学歴を記載している学生の方も多いかと思いますが、正確な意味を持ちますので理解して履歴書を作成していきましょう。


キャリアアドバイザー

大学によっては卒業見込みの状態にならなければ、卒業見込証明書の発行をしてもらえない場合もあるため注意しておきましょう。

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履歴書に卒業見込みと記載する条件


就活生

「卒業見込み」と書いていい条件があるのはわかりましたが、具体的にはどのような条件なのでしょうか?


キャリアアドバイザー

そうですね。「卒業見込み」と書いて良いきちんと理解しておくのは大切ですので解説していきますね。

就職活動を早くから始める学生や4年生になっても単位がまだ残っている学生にとっては、自身が「卒業見込み」に該当しているかわからない場合がありますよね。

ここからは、どのような条件であれば「卒業見込み」と記載できるのか、解説しますね。

卒業に必要な単位を取得している・または取得予定である

現時点で卒業に必要な単位をすでに取得しているのであれば、問題なく「卒業見込み」と記載できます。大学3年生で現時点では卒業までの単位が足りていなくても、卒業までに必要単位が取得できる場合は「卒業見込み」と記載することが可能です。

大学によって「卒業見込み」に該当する要件もあるので、事前に確認しておく方が無難と言えるでしょう。

ただし、大学1〜2年生で順調に単位を取得していたとしても、卒業まではまだ遠いですので履歴書への記載は「在学中」「卒業予定」と記載した方が良いです

留年の可能性がない

卒業に必要な単位を取得している状態であれば、基本的には留年の可能性がないので「卒業見込み」と記載することができます

留年になるパターン
  1. 卒業に必要な単位数を取得できない
    欠席が多いことや成績不良で単位を落とし、卒業に必要な単位数が足りない場合は留年になってしまいます。
  2. 必修授業の単位を落とす
    大学3年までに必修授業の単位を落としても次年度に再履修を受けることも可能ですが、大学4年生で必修授業の単位を落としてしまうと、留年になってしまいます。

このパターンに当てはまる場合は「卒業見込み」と書けませんので気をつけてください。

卒業単位を取得している4年生である

大学4年生で、すでに卒業までの必要単位を取得していれば「卒業見込み」と記載することができます。その一方で、大学4年生で卒業までの必要単位が取得不可能となった場合は「卒業見込み」と書くことはできません。

4年生になると就活などで忙しくなり、単位の取得がギリギリで卒業できない可能性があると不安になりますよね。早い段階で単位を取るようにして、4年生のときには時間に余裕ができるように取り組むようにしましょう

履歴書に卒業見込みと書く際に気をつけるポイント


就活生

卒業見込みの条件は良く理解できました!ただ、稀に“卒業見込“という書き方も見るのですが、どちらの書き方が正しいのですか?


キャリアアドバイザー

良い質問ですね!確かに“卒業見込”と書いてある記載例も見かけることもありますがこれは誤りなので注意しましょうね。その他の注意点も併せて解説します。

履歴書の学歴欄を書く際に気をつけるポイントはいくつかあります。どれも無意識のうちに使いがちですので、きちんと理解しましょうね。

「卒業見込」ではなく「卒業見込み」

「卒業見込」の表記は実は略式の表記で正しい表記ではありません。履歴書は企業側に保管義務が生じる公式なビジネス文書であり重要な書類の一部なので、正しく記載することがマナーです

「卒業見込」と書いてしまったという理由だけで不採用になることは考えにくいですが、場合によってはビジネスマナーがないと思われる可能性もあるかもしれません。そのため履歴書には「卒業見込み」と記載するようにしましょう。

大学院の場合は「修了見込み」

「卒業見込み」はあくまでも大学生に対して使う表現であり、大学院生は「修了見込み」と記載します。また、すでに課程を修了していれば「修了」と記載するようにしましょう。決して「卒業見込み」「卒業」と書かないように注意してくださいね。

もう1つの注意点は修士課程(博士前期課程)と博士課程(博士後期課程)を分けて書くようにすることです。これは修士課程と博士課程を別の課程と考えられているからです。それぞれの課程に「入学」「修了(見込み)」と記載するようにしましょう。

大学院修士課程を修了していないときの記載方法

〇年〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 修士課程 入学
〇年〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 修士課程 修了見込み

大学院博士課程を修了していないときの記載方法

〇年〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 修士課程 入学
〇年〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 修士課程 修了
〇年〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 博士課程 入学
〇年〇月 〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻 博士課程 修了見込み

学歴を書く際は誤字に注意が必要です。こちらの記事にて詳しく解説してますので是非参考にしてみてください。

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「在学中」は大学1~2年時に使用するので基本使わない

「在学中」という表現は就活中には基本的に使用せず、大学1〜2年生がインターンで企業へ提出する履歴書やアルバイトに応募する際の履歴書に使用します。

「在学中」という表現が誤りという訳ではありませんが、就活中に使用してしまうと企業側に「卒業はできるのか?」という不安を抱かれる恐れがあります

そのため、就活中には「在学中」とは記載せずに「卒業見込み」と記載するようにしましょう。

「現在に至る」は学歴には使用しない

履歴書を書く際に「現在に至る」という表現を使っていることを見たことがあるかもしれません。ただ、この言葉は学生が使う言葉ではなく、転職活動中の社会人が職歴欄に記載する言葉になります

「現在に至る」は「今、その状態にある」という意味になるため、そのような意味では学生も皆さんも「卒業見込み」の状態にあるのですが、学校に在学している状態を表現する言葉ではないので、誤って記載しないようにしてくださいね。

キャリアアドバイザーコメント

吉川 智也プロフィール

単位取得の目途が立っていれば「卒業業見込み」と記載できる

学生の中には卒業認定の単位をすべて取得しないと「卒業見込み」は書けないと思っている人がいますが、今伝えたように3年生でも単位取得の目途が立っている場合は「卒業見込み」を書くことができます。

新卒採用の募集要項を見てみると、応募条件に「令和〇年3月卒業見込みの学生」とされている場合が多くあります。そのため、「私は応募条件に合致しています」と企業の要望に応える意味でも履歴書には、しっかり「卒業見込み」と書くようにしましょう。採用担当者は「卒業見込み」が書かれていないと、「卒業できるのかな」と不安になるかもしれませんので、細部まで丁寧に書くようにします。

一方で、留年が決まっていたり、何らかの事情で卒業ができない場合は、新卒であっても残念ながら「卒業見込み」は書くことができません。学歴欄の「卒業見込み」は、応募条件の評価対象になっている意味を正しく理解したうえで書くようにしましょう。

履歴書の日付の書き方にもマナーがあります。是非こちらの記事を参考にしましょう。

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履歴書に時間がかかっている人は、「履歴書マニュアル」を活用しよう

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基本をしっかり押さえよう! 履歴書の学歴の書き方

学歴欄の記載には細かいポイントが多々あります。些細なことかもしれませんが、基本はしっかりと理解するようにしてください。

履歴書の書き方の基本を押さえておくことで、企業側の印象を下げることは防げますし、場合によってはビジネスマナーを身につけていると好印象を持ってもらえるかもしれません。

履歴書の学歴の書き方を把握して書類選考を有利に進めていきましょう。

学歴に1行を使う

履歴書に学歴を書き出す際には学歴・職歴欄の1行目に「学歴」と中央に書き、その次の行から実際の学歴を記入するようにしましょう。1行目から実際の学歴を記入しないように注意してくださいね。

西暦・和暦はどちらでも良い

西暦・和暦はどちらで記載しても構いません。ただし、どちらかに統一するように記載しましょう。これは学歴のみならず、履歴書全体で統一をしてください。

気を付けるポイントとして、元号が令和になった2019年は4月までが「平成」で、5月以降は「令和」です。間違えやすいので、しっかり把握をしましょう。

  • 2019年1月1日~2019年4月30日=平成31年
  • 2019年5月1日~2019年12月31日=令和元年

また和暦を「平成=H」「令和=R」などと、アルファベット記載で省略するのはマナー違反です。履歴書は正式なビジネス文書ですので省略はしないようにしましょう。

中学校卒業から記入する

学歴をどの時点から書けば良いのかは、厳格なルールはありませんが、一般的には義務教育が終了する中学校卒業時時点から書き始めると良いでしょう。

中学校までは義務教育ですので中学校卒業年を書くと、中学校の入学年や小学校の入学年・卒業年が自動的にわかります。間違ったからといって、これだけでマイナス評価となることは考えにくいですが一般的な基本は押さえておきましょう。

私立/公立は記載する

中学や高校の名称は、私立と公立を省略しないように記載します。これは全国には同じ学校名があり、誤解を防ぐためです。県立高校の場合は「県立○○高校」ではなく「○○県立○○高等学校」と記載するようにしましょう。

私立高校の場合

私立 〇〇高等学校

県立高校の場合

〇〇県立 〇〇高等学校

市立高校の場合

〇〇市立 〇〇高等学校

学校名・学部学科は正式名称を記載する

学校名や学部学科は省略せずに正式名称を記載しましょう。高校であれば「〇〇高校」ではなく、「〇〇高等学校」と書きます。また、大学であれば、学校名だけではなく学部・学科や専攻まで忘れずに記載しましょう。

特に大学に関しては、企業側が特定の学部・学科の学生を重点的に採用しているケースもあるため、学部・学科情報がアピールポイントになり得ますので忘れずに記載するようにしてくださいね

予備校は記載しない

なかには大学入学前に浪人生活を送っていた学生もいると思いますが、予備校は学歴欄に記載しないので気をつけましょう。

予備校や塾などは、あくまでも学校の補助的な役割を果たす機関であり正規の教育機関ではありません。もし面接時に高校卒業後の空白期間について面接官から聞かれたとしても、口頭で浪人したことを伝えるのみで構いません。

最終学歴は卒業見込みを記載する

就活での最終学歴の記載は「卒業見込み」と書くようにしましょう。一見、学歴が伝わればどう書いても良いと思われがちですが、採用担当者は年間に何百通もの履歴書を見ています。

少しの違和感でビジネスマナーがないと評価される可能性もあるので、細部までこだわって記載するように心がけましょう

学歴を書いていると、ついはみ出してしまうこともあるでしょう。はみ出してしまうことがどのように評価に影響するのか知りたい学生は、是非こちらの記事を参考にしてみてください。

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卒業条件を満たしていることを証明する書類

就活の提出書類として多くの企業が履歴書やエントリーシート(ES)の他に「卒業見込み証明書」や「成績証明書」の提出を求められます。

履歴書は学校指定のものや市販のものに自身で記入することになりますが、「卒業見込み証明書」と「成績証明書」は学校から発行してもらう書類です。しかもほとんどの企業が原本提出になりますので、併願するには複数枚をあらかじめ準備しなくてはなりません。

最後に就活には欠かせない提出書類である「卒業見込み証明書」と「成績証明書」について解説します。

卒業見込み証明書

「卒業見込み証明書」とは大学が卒業の見込みがあることを証明する書類です。企業側は大学内で卒業見込みの条件を満たしているか判断する資料として提出を求めます。この証明書を提出できないとなると、卒業が見込めないとして内定を出してもらえない可能性もあります。

大学が学生に「卒業見込み証明書」を発行したにもかかわらず、万が一卒業できないとなると大学の信用問題にかかわるため、証明書を発行するには各大学・各学部で発行基準が設けられています。


キャリアアドバイザー

「卒業見込み証明書」は大学4年生になると自然に発行基準を満たすわけではありませんので注意してくださいね。

成績証明書

「成績証明書」とは、大学で履修した講義名やゼミナール、取得単位数や科目ごとの評価が記載されている書類です

企業が成績証明書を提出をさせる意図は次のパターンがほとんどです。

  1. 取得単位数を確認する
    「卒業見込み証明書」は見込みの証明であり、単位数の詳細は記載されていません。卒業見込みの要件には該当しても、単位が卒業ギリギリのラインという場合もあります。そこで企業側は「成績証明書」を見て、問題なく卒業できるのかを判断します。
  2. 面接での内容とすり合わせる
    面接で「学生時代に力を入れた講義」「ゼミナールの内容」など学業にかかわる質問が出てくる場合があります。そこで面接で答えた内容と実際の評価をすり合わせる場合に「成績証明書」を使用します。面接の回答内容と実際の成績評価に相違があった場合はマイナス評価につながる可能性もあります。
  3. 成績を確認する
    どの企業も成績が優秀な人材を確保したいのは変わりありません。一概に成績のみで判断することはないのですが、面接での評価が同列の場合は「成績証明書」を見て判断する資料として使用します。
  4. 学生の興味がある分野を探る
    採用担当者が「成績証明書」に記載してある履修項目を見て、応募学生の興味のある分野を探る場合に使用します。興味のある分野を探ることで、人材像や取り組む姿勢なども見えてきます。面接の話題にも使われる場合もあります。このように企業側が求める人材像とマッチングを図る際に使用されます。

いずれも学内で発行可能

「卒業見込み証明書」や「成績証明書」いずれも学内で発行可能です。各大学で発行手続きが違いますので、確認をするようにしてください。発行には時間がかかるケースもあります。企業への提出期限が決まっているのであれば、早めに発行手続きをするようにしましょう。

原本の改ざんを防止するため「卒業見込み証明書」や「成績証明書」は基本的に厳封されて受け取ります。そのため、開封せずにそのまま企業へ提出するようにしましょう。

発行時期は学校によって異なる

「卒業見込み証明書」と「成績証明書」はそれぞれ発行時期が異なります。また大学によっても発行時期が違いますので、申請窓口に確認するようにしてください。

  • 卒業見込み証明書
    基本的には大学4年生になっていなければ発行されません。発行時期は大学によって違います。4月に発行可能の大学もあれば、6月に発行可能になる大学もあります。提出時期に「卒業見込み証明書」が発行できない場合は、採用担当者にその旨を伝えても構いません。
  • 成績証明書
    成績証明書は毎期の成績開示後に基本的に発行されます。そのため大学3年生でも発行が可能です。ここで注意して欲しいのは、提出期限に合わせて最新の「成績証明書」を提出するようにしましょう。たとえば、大学4年の5月に提出を求められた場合は大学3年次後期までの「成績証明書」になります。このように提出時期によって最新の「成績証明書」が違いますので、少し面倒かもしれませんがその都度発行するようにしましょう。

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成績証明書の提出漏れに注意しよう

新卒採用では、ほとんどの企業が成績証明書の提出を求めます。大学時代の学業の奮闘ぶりから入社後の活躍をイメージする採用担当者も多いと聞きます。特に技術職や研究職などは学業と仕事内容が直結していることも多く、成績証明書は選考では欠かせないものとなるでしょう。

ある大学院生は、募集要項に「院生は学部・院の両方の成績証明書を提出」と書かれているのを見落としてしまい、院の成績証明書のみを提出してしまいました。後日、企業から連絡があり、「学部時代の成績証明書も必要」と聞かされ非常に焦ったそうです。その学生は後から別で郵送することを許されたのですが、企業によっては「書類不備のため不合格」となる場合もあるかもしれません。募集要項をよく読み、不明な点は企業へ問い合わせるようにしましょう。

また一般的に就活が本格化する3月4月は、成績証明書を求める学生が多く通常より手続きに時間がかかる場合がありますので、余裕をもって申請するようにしましょう。

卒業見込みの意味を正しく理解して履歴書に書こう

履歴書作成の作業は、手書きの場合に間違えると最初から書き直すことになり、非常に手間がかかる作業です。しかし、履歴書は学生の皆さんがどのような学生生活を歩んできたのかをアピールできる文書でもあります。

提出書類はどうしても志望動機や自己PR、ESに意識が行きがちになりますが、学歴欄の記載も重要なポイントになります。

履歴書の学歴欄に書くべきは「卒業見込み」の意味を正しく理解して履歴書を完成させましょうね。

記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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