家電業界は生活に根付く重要産業! 抱える課題と将来性を徹底解剖

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この記事のアドバイザー

  • 上村 京久

    幼稚園から高校まで野球を打ち込み、所属大学野球大会で優勝。4番ピッチャーとしてMVPを獲得… 続きを読む

  • 加藤 大智

    大学時代は、特別支援学校・小学校でイベントの企画・運営をするボランティアに注力。教職課程を… 続きを読む

  • 長尾 美慧

    大学卒業後、アミューズメント業界に就職。年間売上高2億円を超える2店舗兼任し、店舗立ち上げ… 続きを読む

  • 塩田 健斗

    大学卒業後、ポートに新卒入社。メディア広告の営業とマーケティング職としてファーストキャリア… 続きを読む

コラムの目次

  1. 家電業界の全容を徹底解説! 就職を目指すなら必ず押さえたい最新トレンド
  2. 主に2種類に分けられる! 家電業界の定義と主な製品を解説
  3. AV機器:テレビなど映像や音声を記録・再生する電子機器
  4. 白物家電:家庭用の生活家電
  5. 業界理解に直結! 家電業界のビジネスモデルを押さえよう
  6. 製造:材料を輸入して自社工場へ
  7. 販売:流通業者から販売店へ
  8. 職種別に解説! 家電業界の6つの仕事内容
  9. ①営業:自社製品を国内外で営業
  10. ②生産:生産ラインの設計・管理
  11. ③研究:自社製品の技術研究
  12. ④開発:自社製品の設計・製品化
  13. ⑤企画:自社製品の企画立案
  14. ⑥販売:家電製品の販売
  15. 家電業界の現状は? 4つのポイントから最新トレンドを解説
  16. ①テレビ離れでAV機器の売上が減少している
  17. ②白物家電の売上は横ばい傾向にある
  18. ③中国や韓国の家電メーカーが成長傾向にある
  19. ④生産施設をもたないファブレス企業も台頭している
  20. 要チェック! 家電業界が抱える今後の3つの課題
  21. ①少子高齢化で売上低迷への対策
  22. ②高付加価値化による差別化
  23. ③IoTなど最新技術への対応が必要
  24. 家電業界の主要企業6選! ならではの特徴をチェックしよう
  25. ①日立製作所
  26. ②ソニー
  27. ③パナソニック
  28. ④三菱電機
  29. ⑤富士通
  30. ⑥ビックカメラ
  31. 志望動機の参考にしよう! 家電業界に就職する3つのメリット
  32. ①モノづくりの最前線に携われる
  33. ②グローバルな舞台で活躍できる
  34. ③年収水準が高く安定して仕事ができる
  35. 3ステップで解説! 家電業界ならではの志望動機の書き方
  36. ステップ①なぜ家電業界なのかを示す
  37. ステップ②なぜその企業なのかを明確にする
  38. ステップ③自分がどう貢献できるかのビジョンを描く
  39. 職種別! 家電業界の志望動機例文6選
  40. 例文①営業
  41. 例文②生産
  42. 例文③研究
  43. 例文④開発
  44. 例文⑤企画
  45. 例文⑥販売
  46. 家電業界を目指す就活生からのよくある質問に回答!
  47. 家電業界の現状と課題を押さえベストな適職を見極めよう!

家電業界の全容を徹底解説! 就職を目指すなら必ず押さえたい最新トレンド

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「家電業界ってどんな業界ですか?」
「家電業界で活躍する職種と仕事内容を教えてください。」

家電業界に興味をもって就活を進める学生から、このような質問が多く寄せられています。

家電業界は私たちの生活と密接にかかわる業界ですが、具体的にどんなビジネスモデルで、どんな職種があるのかよくわからない人は意外と多いです。家電業界を志望先に選ぶなら、まずは理解を深めて、自分に合う業界かをしっかりと見極めることが大切ですよ。

この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、家電業界の概要から職種、有名企業例から志望動機のコツまでを詳しく解説していきます。ぜひ最後までチェックしてくださいね。

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主に2種類に分けられる! 家電業界の定義と主な製品を解説

家電業界で取り扱う2種類の製品
  • AV機器:テレビなど映像や音声を記録・再生する電子機器
  • 白物家電:家庭用の生活家電


キャリアアドバイザー

家電業界の定義は何だと思いますか?


就活生

ええと……。家電をつくって、販売する業界でしょうか?


キャリアアドバイザー

そうですね! 家電業界とは、人の生活に欠かせない家電全般を製造・販売する業界です。家電業界が扱う家電はさまざまありますが、大きくは2つのタイプに分けられますよ。

家電業界の取り扱う製品は、主にAV機器と白物家電の2つに分けられます。それぞれの特徴を押さえることが家電業界への理解を深めることにもつながるので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。

AV機器:テレビなど映像や音声を記録・再生する電子機器

AV機器は、映像や音声を記録・再生する電子機器です。Audio Visual(オーディオ・ビジュアル)を略してAV機器と呼んでいます。

代表的なAV機器
  • テレビ
  • DVDプレイヤー
  • ブルーレイレコーダー
  • ビデオカメラ
  • オーディオ
  • ヘッドフォン

AV機器の用途は、ブルーレイレコーダーで好きなテレビ番組を録画したり、ビデオカメラで思い出を動画として記録したりとさまざまです。生活必需品というよりも、生活に楽しさや豊かさをもたらす目的で使われています

白物家電:家庭用の生活家電

冷蔵庫・洗濯機・エアコンなどの一般家庭用の生活家電を総称して白物家電と呼びます。こうした生活家電が普及し始めた当初、その多くが白色だったことから白物家電と呼ばれるようになりました。

趣味・娯楽としての側面が強いAV機器に対し、白物家電は生活に欠かせないものがほとんどです。家庭への普及率も高く、家電業界の中心を担っている家電といっても過言ではありません。

代表的な白物家電
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • エアコン
  • 電子レンジ
  • 炊飯器

長期の使用に耐えられるため頻繁な買い替えは必要ありませんが、不況期でも安定した需要を見込めるのが白物家電の強みです。人々の生活スタイルが変わっても、安定した需要で家電業界の業績を下支えしています。

業界理解に直結! 家電業界のビジネスモデルを押さえよう

家電が消費者の手元に届くまでの過程は主に「製造」と「販売」の2つに分けられます。材料を輸入して自社工場で家電を完成させ、販売店を通じて消費者に販売するのが大まかな流れです。

家電業界がどうやって成り立っているかを把握し、業界理解を深めるためにも、ここからはビジネスモデルを一緒に確認していきましょう。

製造:材料を輸入して自社工場へ

家電を製造するには、まず材料集めが必要です。製品によって必要となるものは変わるため、扱う材料はさまざまあります。

家電製造に必要な材料の例
  • アルミニウム
  • プラスチック
  • ガラス

国内だけでこれらの材料を調達するのは難しいため、材料を輸入して自社工場に運ぶことから家電の製造過程は始まります。

一部家電メーカーでは材料の調達から製造まですべて自社でおこなうケースも見られますが、調達は商社や卸売業者を通じておこなうのが一般的です。

調達した材料をもとに、自社の組み立て工場、もしくは委託先の工場で家電を組み立てていきます

販売:流通業者から販売店へ

完成した家電を販売店に卸すのが流通業者の役割です。流通業者には仲介手数料を得られるメリット、販売店にはさまざまな家電メーカーから仕入れられるメリットがあり、流通業者が家電メーカーと販売店の橋渡し役を担っています。

販売店に卸すのは流通業者の役割ですが、実際に消費者のもとに届けるのは販売店の役割です。販売店の代表例には、家電量販店や百貨店、ディスカウントストア、ホームセンターなどが挙げられますよ。


キャリアアドバイザー

家電メーカーから流通業者にわたり、そこから販売店を通じてエンドユーザーである私たちに届く、という流れを覚えておきましょう。

キャリアアドバイザーコメント

上村 京久プロフィール

家電業界のビジネスモデルの理解が就活対策の第一歩

家電業界を目指している人のなかには、どのような商品を取り扱っているのかくらいしか理解していない人もいるかもしれませんね。ただ家電業界を志望するなら、家電の製造から消費者の手元に届くまでの流れなど、全体のビジネスモデルも理解しておくことはとても重要です。

企業側は業界の概要やビジネスモデルについて、学生がある程度下調べしている前提で選考を進めているケースが多いです。将来的に家電業界に属する自社で働きたいという意欲があるなら、業界の基礎知識程度は理解しているだろうと企業側も考えるわけです。

そのような前提があるからこそ、もし面接で家電業界のビジネスモデルを理解していないことが企業側に伝われば、志望度が低いと判断され、選考を突破することは難しくなるかもしれません。ビジネスモデルを理解しておくことは重要な就活対策と意識して、まずはリサーチから始めていきましょう。

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職種別に解説! 家電業界の6つの仕事内容

普段の生活では、家電量販店で働く販売員くらいしか家電業界の人に接する機会はないですよね。実は家電業界には販売員以外にも多くの職種があり、家電メーカーや流通業者など幅広いフィールドで活躍しています。

代表的な職種とその仕事内容を知り、自分が家電業界で働くイメージを膨らませていきましょう。

①営業:自社製品を国内外で営業

営業職は、国内外の家電量販店を対象に自社製品を売り込む仕事です。製品に関する説明をはじめ、現地での認知度やニーズの調査、商談成立後のフォローアップなどを担当しています。

営業職に求められるスキル
  • コミュニケーション能力
  • 課題解決力
  • ヒアリング能力
  • トラブル対応力
  • ストレス耐性

営業職はいわば会社の顔であり、グローバルに活躍しやすい職種でもあります。多様な人とかかわりながら仕事をしたい人や、ノルマや目標に向かって努力することにやりがいを感じる人に向いています

営業職に向いているかどうかの見極め方はこちらの記事で解説しています。

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②生産:生産ラインの設計・管理

材料を調達してから製品を完成させるまでの一連の流れを管理するのが生産職の役割です。生産ラインの設計・管理、品質・在庫管理、工程計画に基づく生産の実施などがおもな業務となりますよ。

生産職に求められるスキル
  • マネジメント能力
  • 判断力
  • 論理的思考力
  • スケジュール管理能力
  • 課題解決力

生産職はモノづくりの根幹ともいえる過程を担う職種です。実際に家電が出来上がっていく様子を間近で見られるため、モノづくりに直接かかわりたい人や、生産の仕組みを改善させていきたい人に向いています

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③研究:自社製品の技術研究

研究職は、家電に搭載する新しい技術の開発や、既存の技術の改良に努める仕事です。たとえば、冷蔵庫をより静かに稼働させるための技術、食洗器の洗浄力を高めるための技術など、より便利な家電を生み出すために日々研究しています。

研究職に求められるスキル
  • 主体性
  • 忍耐力
  • 学ぶ意欲
  • 計画性
  • 目標設定スキル

研究職に向いているのは、新しい技術・知識に触れるのが好きな人や、試行錯誤しながら成果を出すのが好きな人です。また、研究は1人で黙々と進めるものではなく、他の部署や社外の人とも良好な関係性を築き、ディスカッションをしながら進めていくことも求められますよ。

研究職の仕事内容や向いているタイプについてはこちらの記事を読んでください。

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④開発:自社製品の設計・製品化

開発職は実際に家電を設計・製品化する仕事です。研究とひとまとめにされるケースもありますが、新しい技術を考案する研究職に対し、開発職は研究結果をもとに製品の形にすることを仕事としています

開発職に求められるスキル
  • 情報収集力
  • 市場分析能力
  • 探求心
  • チャレンジ精神
  • 粘り強さ

製品化にかかわる点では研究職とよく似ていますが、開発職のほうがより消費者に近い立ち位置にあります。そのため、技術研究だけに没頭するのではなく、マーケティングのような仕事にもかかわりながら働きたい人に向いている職種です。

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⑤企画:自社製品の企画立案

家電の企画段階を担当するのが企画職です。消費者ニーズや市場を調査して集めたデータを分析し、どのような製品が求められているのか、競合他社と差別化を図るにはどんな製品が必要なのかを検討していきます。

企画職に求められるスキル
  • 市場分析能力
  • 潜在ニーズを把握する力
  • 発想力
  • プレゼンテーション能力
  • 客観的に物事を考える力

企画職が製品のイメージやアイディアを構想し、それに基づいて開発職が製品として形にしていくのが大まかな流れです。独創的なアイディアを出すのが得意な人や、モノづくりのアイデア段階から携わりたい人に向いています

企画職に求められるスキルはこちらの記事を参考にしてください。

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⑥販売:家電製品の販売

販売職に求められるスキル
  • 顧客のニーズを汲み取ることができるコミュニケーション能力
  • 家電製品に関する知識を継続的にインプットできる継続力
  • より良い接客を心掛け努力できる向上心

家電業界のなかでも、一番身近に接することの多い職種がこの販売職でしょう。家電量販店で顧客の相談に乗ったり、おすすめの商品を提案するなど、家電業界のなかでも、エンドユーザーである顧客に一番近い場所で接するのが販売職です。

求められるのは顧客のニーズを的確に汲み取るコミュニケーション能力だけでなく、扱う家電製品について詳しく説明できる、深い製品理解も必要となります


キャリアアドバイザー

直接感謝を伝えてもらえたり、役に立てた実感を得やすいなど、最も顧客に近いからこそやりがいを感じやすい職種ですね。

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キャリアアドバイザーコメント

加藤 大智プロフィール

求められるスキルが今なくても不安になる必要はない!

家電業界を目指しているものの、先で紹介したようなスキルがなく、本当にこのまま就活を進めて良いのか不安を感じている人もいると思います。

ただ、前提として知っておいてほしいのは、日本の新卒就活はポテンシャル採用が基本であるということです。入社前にどのようなスキルを持っているかではなく、入社後にどれだけ成長できそうかという基準で採用する企業が多いため、即戦力となるようなスキルの有無だけで合否を決めることは基本的にはありません。

ただ、志望職種に必要なスキルをアピールできれば、周囲と差別化できるのも事実です。もしスキルが見当たらない場合は、まず自己分析を再度やり直し、自分の強みを整理したうえで、志望職種に求められるスキルを細分化してみましょう。すると自分の強みと必要なスキルがマッチするポイントを見極めることができますよ。

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家電業界の現状は? 4つのポイントから最新トレンドを解説

家電業界は消費者ニーズに影響を受けやすく、変化の激しい業界です。特に、少子高齢化による人口減少、新型コロナウイルス感染症の拡大、若者のテレビ離れなどの社会問題とは密接なかかわりがあります。

家電業界が今どんな状況にあるのかを理解することは、自分に本当に合っているのかを判別する材料になるだけでなく、具体的な業界情報にまで言及できる魅力ある志望動機を作成することにもつながりますよ。ここでチェックしておきましょう。

①テレビ離れでAV機器の売上が減少している

総務省がデジタル経済の変動についてまとめた「令和元年版 情報通信白書」によると、2000年~2015年にかけて一日のテレビ視聴時間は60代の年齢層を除いて減少傾向にあり、家電業界に少なくない影響を及ぼしています。

そうしたテレビ離れに伴って売上に影響が出ているのがAV機器です。電子情報技術産業協会が公開している「民生用電子機器国内出荷統計」によると、2020年の映像機器の国内出荷実績は6,558億円でしたが、2023年には5,100億円に減少しています


キャリアアドバイザー

なかでも、テレビ・DVDビデオ・ブルーレイレコーダーの売上が激減しており、今後も若者のテレビ離れを背景にしたAV機器の売上の低調傾向は続く可能性があります。

②白物家電の売上は横ばい傾向にある

日本電機工業会が公開している「2024年度 電気機器の⾒通し」によると新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり需要によって売上が一時的に伸びて以来、微増減を繰り返しつつも、白物家電の売上は横ばい傾向にあります。

白物家電は買い替えに一定の需要があるものの、AV機器のように急激な需要の変化はほとんど見られません


キャリアアドバイザー

巣ごもり需要による売上の伸びに落ち着きが見られるため、今後も横ばい傾向が続くと考えられます。

③中国や韓国の家電メーカーが成長傾向にある

成長が著しいアジアの家電メーカーの例

中国を中心としたアジアのメーカーが成長傾向にあり、AV機器と白物家電のいずれの製品でも確固たる地位を築いています。

たとえば、中国の総合家電メーカー「ハイアール」は、白物家電のブランド別世界販売台数シェアで2008年から14年連続1位に輝いています。かつては日本の家電メーカも高い世界シェアを誇っていましたが、現在は新興国メーカーが躍進していることは押さえておきましょう。

④生産施設をもたないファブレス企業も台頭している

家電業界の新しいビジネスモデルとして、ファブレス企業と呼ばれる企業が台頭しています。ファブレスとは「生産施設をもたない」という意味の言葉で、ファブレス企業は生産施設をもたずに製造をすべて外部に委託する企業です。

ファブレス化の主なメリット
  • 初期投資や固定費を最小限に抑えられる
  • 自社の得意分野に集中して資金や人材を投入できる
  • 市場変化に柔軟に対応しやすい
  • 製品供給の中で生まれるリスクを分散できる

品質保証が難しい、情報や人材の流出リスクが高いといったデメリットはありますが、コストを抑制できるメリットの大きさからファブレス企業が増えています。家電業界のファブレス企業としては、斬新なアイデアと洗練されたデザインが魅力のバルミューダが代表的です

キャリアアドバイザーコメント

長尾 美慧プロフィール

さまざまな手段を活用して情報収集しよう!

業界のトレンドや現状を理解することは、就活の選考対策はもちろん、業界や志望企業の将来性を見極めるうえでも重要です。もし第一志望の企業に入社できたとしても、その企業や業界自体に将来性がなければ、不安を感じながら働くことになってしまうかもしれません。

業界の動きやトレンドをチェックする方法はいくつかありますが、まずおすすめなのは業界研究用の書籍を活用する方法です。各業界のトレンドや将来性についても細かくチェックすることができます。

また、トレンドを押さえるためにはやはり新聞やニュースが有効な手段です。最近ではスマートフォン(スマホ)のアプリなどでも情報収集できるので、ぜひ活用してみてください

業界研究を進めるうえでは、より効率的にリサーチするために業界研究ノートを作るのがおすすめです。詳しい方法はこちらの記事の解説がわかりやすいですよ。

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周りと差がつく業界研究ノートの作り方|状況別の活用法まで解説

業界研究ノートは就活成功に近づくツールです!今回は周りと差をつける業界研究ノートの作り方を紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、業界研究ノートに書くべき7つの項目や業界研究ノートの例も紹介しているので、業界研究ノート作成の参考にしてください。

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要チェック! 家電業界が抱える今後の3つの課題

家電業界の今後の課題
  1. 少子高齢化で売上低迷への対策
  2. 高付加価値化による差別化
  3. IoTなど最新技術への対応が必要

家電業界を目指すうえでは、ミスマッチな選択を避けるためにも、業界が抱えている課題を正しく把握することが大切です。特に、長く家電業界で働き続けたいと考えている人や、業界の安定性を就活の軸にしている人は、現状と合わせて今後の課題もチェックしておきましょう。

①少子高齢化で売上低迷への対策

先に解説した売上低迷の要因となっているのは、若者のテレビ離れや新興国メーカーの台頭だけではありません。日本では少子高齢化が進行し続けており、消費者の数自体が減っていくことにどう対応していくかが今後の課題です

消費者の数が減れば当然のことながら、新たに家電を購入する人、家電を買い替える人は減ります。また、一世帯当たりの人数が減少傾向にある点にも、目を向けなければなりません。単身世帯が増加すれば、需要の高い家電にも変化が生まれると予想されます。


キャリアアドバイザー

中長期的に家電の需要が縮小していくと見込まれるなか、人口減少に対応できるような新たなビジネスモデルが必要となっています。

②高付加価値化による差別化

新興国メーカーが高い世界シェアを誇るなかで、国内メーカーが安定的に成長していくには、高付加価値化による差別化が必要です。低価格を強みとする新興国メーカーに対し、「高品質」や「機能の多さ」での差別化が求められています

高付加価値製品の例としては、フィルターの自動掃除機能付きのエアコンや、炭を内釜に使った炊飯器などが挙げられます。これまでになかった家電製品は続々と登場しており、今後も高付加価値化の流れが加速していくと考えられますよ。

ただし、付加価値といっても、必要のない機能を多く搭載するだけでは根本的な課題の解決にはなりません。


キャリアアドバイザー

差別化のためには、時代や生活スタイルの変化に合わせて、本当に必要な価値を付け加えた家電が望まれています。

③IoTなど最新技術への対応が必要

差別化には、IoTやAI(人工知能)などの最新技術への対応も必要です。国内メーカーでは、家電にこれまで以上に便利な機能を搭載して、収益性の向上を図ろうとする動きが見られます

たとえばダイキンや日立製作所からは、スマホで遠隔操作できるエアコンが販売されてます。一世帯当たりの人数が減少して単身世帯が増えている、現代の新たなニーズに応えた製品例のひとつです。

ほかにも、洗剤と柔軟剤を自動投入してくれる洗濯機など、便利な機能を搭載した家電が次々と登場しています。


キャリアアドバイザー

消費者のニーズに応えながら、いかに最新技術に対応していくかが家電業界の今後の課題です。

キャリアアドバイザーコメント

塩田 健斗プロフィール

業界の課題感を理解しておくことは入社後にも役立つ!

各業界の現状や課題を学生のうちからしっかりと認識し、課題解決のために何が必要なのかを自分なりに考えておくことは、入社前の就活対策はもちろん、入社後にすぐ活躍できるかどうかという部分にも大きくかかわってきます。

まず就活対策についてですが、業界に対する理解度の高さを企業側に伝えることができれば、志望度の高さや熱意もアピールすることができます。熱心な業界研究で課題を洗い出し、自分なりの解決策まで考えている学生の評価が高くなるのは当然ですよね。

また、入社前の段階で業界の全体像や課題まで理解しておけば、入社後も周囲から評価されやすく、すぐに活躍できる可能性が高まります。このほか、入社後も安心して長く働き続けるために、業界の将来性や安定性を見極めるという点でも、学生のうちから業界の課題を正しく把握しておくことは重要です。

家電業界の主要企業6選! ならではの特徴をチェックしよう

家電業界の主要企業
  1. 日立製作所
  2. ソニー
  3. パナソニック
  4. 三菱電機
  5. 富士通
  6. ビックカメラ

同じ家電業界の企業でも、力を入れている事業、強みをもっている分野は異なります。それぞれの特徴や取り組みを理解して、どの企業なら自分がやりたいことを実現できそうか考えてみましょう。

ここからは家電業界を代表する企業を6社取り上げて解説していきます。

①日立製作所

【基本情報】
  • 本社:東京都千代田区
  • 代表者:代表執行役 執行役社長兼CEO 小島 啓二
  • 設立:1920年
  • 従業員数:連結368,247名、単独29,485名(2022年3月末時点)
  • 事業内容:デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズなど

日立製作所は、トヨタ自動車に次ぐ国内第2位の従業員数を誇る企業です。総合電機メーカーとして、一般家庭で使われる家電はもちろん、原子力発電プラントや路面電車など大規模な製品の製造も手がけています。

家電領域での日立の強みは白物家電です。通常より食材の鮮度を保てる「真空チルド(冷蔵庫)」や、内部をより清潔に保つ「ステンレス・クリーン システム(エアコン)」など、独自の技術で差別化を図っています。

②ソニー

【基本情報】
  • 本社:東京都港区
  • 代表者:会長CEO 吉田 憲一郎、社長COO兼CFO 十時 裕樹
  • 設立:1946年
  • 従業員数:連結113,000名(2023年3月31日時点)
  • 事業内容: ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エンタテインメント・テクノロジー&サービス、イメージング&センシング・ソリューション、金融など

ゲームやカメラ、オーディオなどで有名なソニーは、業界トップクラスの総合電機メーカーです。ゲーム領域やエンタテインメント領域を主力事業とし、電気自動車やドローン、おしゃべりロボットのような新しい取り組みにもチャレンジしています。

高度な技術が搭載されたゲーム機器やイヤホンで知られる通り、画像処理技術と音響技術に長けているのが強みです。その強みを家電領域でも活かし、高性能な家電を多く販売しています。

③パナソニック

【基本情報】
  • 本社:東京都港区
  • 代表者:代表取締役 社長執行役員 CEO 品田正弘
  • 設立:1918年
  • 従業員数:約94,000名
  • 事業内容:家電・空質空調・食品流通・電気設備・デバイスなどの開発・製造・販売

パナソニックは、設立から100年以上の歴史を持つ老舗総合電機メーカーです。事業の幅は広く、家電以外では車載エレクトロニクスや住宅設備建材、電子材料などを取り扱っています。幅広く性能の高い家電を揃える企業です。

また、家電製品の企画・製造で築き上げたノウハウや技術は世界的にみても非常に高いものとなっています。それらの知見をインフラ設備や住宅設備など他領域の製品にも展開しており、各領域で存在感を発揮しているのも強みの一つですね

④三菱電機

【基本情報】
  • 本社:東京都千代田区
  • 代表者:漆間 啓
  • 設立:1921年
  • 従業員数:連結149,655名(2023年3月末現在)
  • 事業内容:インフラ、インダストリー・モビリティ、ライフ、ビジネスプラットフォーム

三菱電機は、三菱財閥を前身とする三菱グループの総合電機メーカーです。一般家庭で使われる家電に限らず、無線通信機器や人工衛星、タービン発電機、エレベーターなど幅広い製品を取り扱っています。

家電領域では、使いやすさとわかりやすさを重視した製品が多く、細かな点にまでこだわっているのが特徴です。たとえば、リモコンでテレビ画面を好きな角度に調整できる「オートターン」は、三菱電機ならではの技術として知られています。

⑤富士通

【基本情報】
  • 本社:東京都港区
  • 代表者:代表取締役社長 時田 隆仁
  • 設立:1935年
  • 従業員数:12,4000人(2022年時点)
  • 事業内容:ネットワーク関連機器、ソフトウェア、データ通信サービス、金融など

富士通は主に通信機器・パソコン・ITシステムを製造・販売する総合電機メーカーです。家電領域では、エアコンや加湿除菌脱臭機・脱臭機、小型カメラなどを手がけています。

テクノロジーソリューションを展開しており、特にITシステムの領域で強みをもっているのが特徴です。冷蔵庫やテレビのような主要な家電の製造には力を入れていませんが、IoTやAI化に欠かせないITシステムに強みをもっているのは、他にはない魅力といえます。

⑥ビックカメラ

【基本情報】
  • 本社:東京都豊島区
  • 代表者:代表取締役社長 秋保 徹
  • 設立:1980年
  • 従業員数:連結 10,200人 単体 4,448人(2023年8月31日時点)
  • 事業内容:カメラ、ビジュアル製品、オーディオ製品など

ビックカメラは全国に販売店をもつ、国内最大級の大手家電量販店チェーンです。取り扱う家電製品は多岐にわたり、都心部含め大型店舗を全国に展開しています。

設立以来取り扱っているカメラ関係の製品はもちろんのこと、医薬品やアウトドア製品、さらには住宅設備にかかわるものなど、取り扱っていないものはないと言えるほどの規模でビジネスを展開しています


キャリアアドバイザー

都市部の駅前に店舗を構えていることが多く、立地面でのアドバンテージがあることも魅力の一つです。

志望動機の参考にしよう! 家電業界に就職する3つのメリット

家電業界に興味はあるものの、具体的にどんなところに魅力を感じるのかをうまく言語化できていない人もいるかもしれませんね。

ここからは家電業界で働くことの魅力を具体的に3つ解説するので、自分が本当に家電業界を目指したいのか、自分にマッチしているのかを確認することや、志望動機の軸の参考として活用していきましょう。

①モノづくりの最前線に携われる

家電業界に就職するメリットとしてまず挙げられるのは、モノづくりの最前線に携われることです。人の生活に欠かせない家電の製造に携わり、自分の手がけた家電を実際に使ってもらえるのが家電業界ならではの魅力です

営業や企画は直接家電の製造にかかわるわけではありませんが、自社製品の魅力を伝えたり、アイデアを出したりする点で間接的に製造にかかわっています。かかわり方は違えど、どの職種もモノづくりに携わっていることに変わりありません。


キャリアアドバイザー

「形に残る仕事をしたい」という思いを実現しやすいのがモノづくりの仕事です。自分の働きを目に見える形で実感したい人にぴったりの業界といえます。

②グローバルな舞台で活躍できる

新興国メーカーが高い世界シェアを誇っているとはいえ、国内のメーカーも海外で一定の地位を確立しています。大手家電メーカーともなれば海外に広く事業展開しているケースが多く、グローバルな舞台で活躍できるのが魅力です

グローバルな活躍を特にイメージしやすいのは営業です。たとえば海外営業の仕事では、自社製品のプレゼンテーションや価格交渉、納期管理、各種手続きなどを現地法人や工場と協働で進めていきます。


キャリアアドバイザー

異なる文化・習慣の中で働くのはとても大変ですが、国内ではなかなかできない経験をできるのがグローバルな仕事の特徴です。

グローバルな働き方を新卒から実現したい人は、こちらの記事の解説が役立ちますよ。

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③年収水準が高く安定して仕事ができる

経済産業省の公開している「2023年版ものづくり白書」によると、家電業界が含まれる製造業は、サービス業に次ぐ国内第2位のGDPを誇る基幹産業です。家電メーカーを筆頭に世界的に高い知名度を誇る企業も多く、市場規模が大きいことから、年収水準が高い業界といえます

仕事で最も重視する要素は人それぞれですが、安定して働くためにはやはり「満足できる収入を得られるか」は重要な要素です。その点で家電業界は高い年収水準を期待できるため、就職するメリットのひとつといえます。


キャリアアドバイザー

ただ一概にすべての企業がそうであるとは言えないため、まずは気になる企業が見つかったら、新卒の給与額などをチェックしておきましょう。

こうした安定性に軸を置いて就職先を探したい人は、ぜひこちらの記事もチェックしておきましょう。

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3ステップで解説! 家電業界ならではの志望動機の書き方

「家電が好きだから」「好きな家電メーカーで働きたいから」といった理由で家電業界を志望する人もいるかもしれませんが、好きな気持ちだけでは志望動機の説得力に欠けるため、伝え方には工夫が必要です。

採用したら会社に貢献してくれそうな人材だと評価してもらえるよう、次の3ステップを意識しながら志望動機を作成していきましょう。

ステップ①なぜ家電業界なのかを示す

まずはなぜ家電業界を選んだのか、なぜ他の業界ではダメなのかを伝えましょう。数ある業界のなかでわざわざ家電業界を選んだのか具体的に説明できれば、志望動機に説得力が生まれます。

ポイントは、過去の経験と結びつけて説明することです。たとえば、


就活生

子どもの頃から家電の仕組みに興味があり、製造の過程に携わってみたいと思うようになりました。

などと説明すると、きっかけが明確になります。

また、具体的なエピソードを交えると、より自分の人柄と価値観が伝わりやすくなります。エントリーシート(ES)や履歴書に記入する文字数に余裕がある場合は、エピソードを交えながら家電業界を選んだ理由を説明しましょう。

ステップ②なぜその企業なのかを明確にする

家電業界を選んだ理由に加え、志望企業を選んだ理由も重要です。どの企業にも言えるような志望動機では入社に向けた熱意が伝わりづらいため、家電業界のなかでもなぜ志望企業を選んだのか説明できるようにしておきましょう。

差別化のポイントは、企業ごとの特徴をよく理解することです。たとえば日立製作所が白物家電、ソニーが画像処理技術や音響技術に強みをもっているように、同じ家電業界の企業でも特徴は異なります。

また特徴を理解しないままでは、「冷蔵庫の製造に携わりたいのに、志望企業は冷蔵庫事業から撤退していた」といった事態に陥る可能性もありますよ。


キャリアアドバイザー

自分のやりたいことと一致する企業に入社するためにも、なぜ志望企業なのかが明確な志望動機を心掛けましょう。

志望企業の特徴をリサーチするため企業研究を進めるなら、ぜひこちらの記事もチェックしてくださいね。

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ステップ③自分がどう貢献できるかのビジョンを描く

志望動機では業界や企業への思いを伝えて終わりではなく、自分がどう企業に貢献できるかまで伝える必要があります。自分を採用するメリットを理解してもらえるよう、入社後のビジョンを描きましょう

たとえば営業を志望するなら、これまでの経験が営業の仕事にどう活かせるのか、どんな営業として会社に貢献していきたいのかを考えてみてください。

働く前から入社後のビジョンを描くのが難しい人は、OB・OG訪問やインターンシップへの参加がおすすめです。家電業界で実際に働く社員のキャリアが、自分の入社後のビジョンを描くヒントになるかもしれませんよ。

キャリアビジョンの考え方や例文はこちらの記事で解説しています。

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職種別! 家電業界の志望動機例文6選

ここまでの内容を踏まえて、家電業界の志望動機例文を職種別に6つ紹介します。「なぜ家電業界なのか」「なぜ志望企業なのか」「どう貢献できるか」の3点を具体的に説明するよう意識しながら、自分なりの志望動機を考えてみましょう。

例文①営業

例文

私は人の暮らしに大きな影響を与える家電業界の特色に魅了され、志望しました。

学生時代は、家庭教師派遣会社で新規顧客開拓のアルバイトを経験し、営業のやりがいと大変さを知りました。さまざまな業界の営業を比較検討するなかで、人の暮らしとの関連性が高く、営業の仕事を通じて人の役に立つ実感をよりダイレクトに感じやすいと思ったことが、家電業界を志望した理由です。

なかでも御社は顧客のこと第一に考えた製品企画をしており、自社製品が顧客の生活をいかに豊かにできるか、という点に重きを置いてビジネスを展開されています。御社であれば、営業をとおして顧客の役に立ちたいという自身の想いを叶え、仕事に誇りをもって働けると強く感じたことが、最終的な決め手です。

御社に入社後は、新規顧客開拓の営業経験と、大学で学んだ語学力を活かし、新しい販路を国内だけでなく国外にまで展開できるような、グローバルに活躍できる営業職として貢献します。


キャリアアドバイザー

営業はあらゆる業界に存在する職種なので、なぜ家電業界の営業を選んだのかがポイントになります。例文では「人の暮らしとの関連性が高い製品を扱いたい」と理由を挙げており、家電業界を志望する根拠が明確ですね。

営業職の志望動機の書きかたや例文はこちらの記事でも解説しています。

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例文②生産

例文

モノづくりの現場で活躍したいという思いから、家電業界の生産を志望しています。

小学校の頃に家電リサイクルの工場を見学する機会があり、見たこともない機械と作業員の手際の良い仕事によって、完璧に作業が進んでいく様子に感動しました。その経験から、人の生活に身近な家電を製造する現場で働きたいと思うようになりました。

御社は現場で働く従業員の声を大切にし、工場のDX化にも積極的に取り組んでいます。そんな御社の一員として、既存のやり方だけにとらわれず広い視点で現場を管理できる人材になるのが目標です。


キャリアアドバイザー

小学校時代の経験に基づく志望理由に説得力がありますね。志望企業ならではの特色に触れ、競合他社との差別化を図っている点も好印象です。

例文③研究

例文

機械操作が苦手な人でも使いやすい家電をつくりたいと思い、家電業界の研究を志望しました。

私は幼い頃から家電を見たり使ったりするのが好きで、特に目的もなく家電量販店に行っては最新の家電を眺めています。さまざまなメーカーの家電に触れるなか、最近の家電は機能が多すぎて少し使いづらいように感じました。

そのなかで御社は、使いやすさとわかりやすさを重視した家電を多く手がけています。私も御社の研究に携わり、機械操作が苦手な人でも直感的に操作できる家電を生み出したいと思います。


キャリアアドバイザー

入社後に実現したいことが明確な例文ですね。機械操作が苦手な人でも使いやすい家電をつくるために、自分のどんなスキルや知識が活かせるのかまで言及すると、より活躍をイメージしてもらいやすい志望動機になりますよ。

例文④開発

例文

家電の製造に携わりたいと思い、開発を志望しました。

モノづくりのなかでも特に家電に興味をもったのは、人の生活との結びつきが強く、自分の仕事ぶりが形として見えるからです。開発に携わった家電がどう生活に役立っているのかがわかれば、日々の仕事にやりがいと高いモチベーションをもって働けると考えています。

なかでも御社は、冷蔵庫やエアコンを多く取り扱っています。白物家電に強みをもつ御社であれば、より人の生活への影響を実感しやすいと思い志望しました。


キャリアアドバイザー

数ある職種のなかでなぜ開発を志望しているのかが明確な例文ですね。企業の強みを理解していることを示せており、しっかりと企業研究してきた様子がうかがえます。

例文⑤企画

例文

従来のアイデアにとらわれない斬新な家電を考案したいと思い、家電業界の企画を志望しました。

家電を企画する仕事に興味をもったのは、所属する産業デザイン学科での学びがきっかけです。暮らしに役立つような製品を考えるなかで、人の生活に特に身近な家電を考案する楽しさを知りました。

なかでも御社は、スマホアプリを通じて家電に新機能やサービスを追加していく、斬新なアイデアを生み出しています。そんな御社の企画で、新たなスタイルで暮らしを便利にするような家電を考案したいと思います。


キャリアアドバイザー

エピソードのなかで大学の専攻について触れており、入社後もその知識を活かして活躍してくれそうな印象がありますね。具体的にどんなことを学んだのかも伝えると、現時点でもっている知識をアピールできます。

例文⑥販売

例文

御社が運営する家電量販店の〇〇店に昔からよく通っており、そこで働く販売員の方に強いあこがれを抱いたことがきっかけで、販売スタッフを志望しました。

中学生のころから自作PCを作るのが趣味と言えるくらい機械を触ることが好きで、頻繁に〇〇店に通っていました。そこに在籍されているスーパーアドバイザーの方にとても親身に相談に乗っていただいており、どんなことを相談しても明確に回答してくれるその姿に、ずっとあこがれを抱いていました。

そして、その憧れが「自分もこうなりたい」という思いに変わったことが、御社を志望したきっかけです。御社に入社後は販売員として経験を積み、3年後には自身もスーパーバイザーとして活躍したいと考えています。そして、そこで培った知見を他のスタッフにも展開して、店舗全体の接客のクオリティを高めていけるような人材として貢献します。


キャリアアドバイザー

販売を志望したきっかけが明確に伝わってくる志望動機ですね。具体的なことまで言及しているので、内容にも説得力があり熱意が伝わってきます。入社後の展望も、自身の成長だけでなく周囲にどう還元するかという点まで言及しているのもポイントです。

家電業界を目指す就活生からのよくある質問に回答!

最後に、家電業界を目指す就活生からのよくある質問にお答えします。入社後になって「やっぱり自分に家電業界は合っていなかった」と気づいてしまうようなことを避けるためにも、ここで疑問を解消しておきましょう。

  • 家電メーカーには将来性がないですか?

    家電は生活に欠かせないものであるため、家電メーカーの需要が完全になくなる心配はないと考えられます。新興国メーカーの台頭によって国内メーカーが押されている点も確かにありますが、国内メーカーならではの強みもあります。安全性や性能面での強みを活かし、新興国メーカーとの差別化ができれば将来性にも期待できます。そのためには、先に述べたように、製品の高付加価値化や最新技術への対応が必要です。価格での対抗が難しいなか、いかに別のところで独自の価値を見出せるかが、国内メーカーが長期的に成長していくためのカギになります。

  • 家電業界への就職はリスクが高いですか?

    家電業界に限らず、どの業界にも就職のリスクは少なからずあります。少子高齢化による人口減少や自然災害など、さまざまな要因によって、多くの業界ではビジネスモデルの見直しが迫られています。IoTやAI(人工知能)などの最新技術も目覚ましい進化を遂げており、今後については先行きが不透明な状況です。

    また、倒産のリスクが少ない大手企業でも、リストラの可能性はあります。「家電業界なら安心」「大手企業の〇〇なら一生安泰」とは言い切れないので、自分の強みの活かしやすさや社風との相性など、幅広い視点で志望先を選ぶことが大切です。

家電業界の現状と課題を押さえベストな適職を見極めよう!

家電業界と自分との相性を見極めるためには、業界の概要を押さえるだけでなく、業界の現状と将来の課題への理解が欠かせません。家電業界は現在どのような状況にあり、今後何が課題になっていくのかを知って就活に活かしましょう。

また、同じ家電業界の企業でも、力を入れている事業や強みをもっている分野は異なります。自分のやりたいことと一致する企業に入社するために、こうした企業ごとの違いにも注目して志望先を決めましょう。

志望動機が思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ

何社も選考に応募するとなると、正直、受かりたいけど熱意が低い企業もありますよね。実は、熱意がなくても受かる志望動機を作ることは可能です。

無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、熱意がなくても、強みが伝わり採用したいと思わせる志望動機が完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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