憧れの職業に抱いた「違和感」
リスタートを支えたのは
エージェントの存在

不動産業界/総合事務職内定
大妻女子大学文学部
Tさん

不動産業界/総合事務職内定 大妻女子大学文学部 Tさん

Tさん(大妻女子大学文学部)

3年生の5月から就職をスタート。志望職種を切り替えるも就活が上手く進まず、誰かに相談したいと考えエージェントに登録

キャビンアテンダントの仕事に憧れていたTさん。進学した大学も「キャビンアテンダントの仕事につながりやすい」という基準で選ぶほどでした。しかし将来の夢に向かって歩んでいた最中、インターンシップへの参加がきっかけで行き先に陰りが見えるように。「本当に自分に合った仕事なのだろうか」と考え抜いた末に、志望職種を変えることを決意しました。

将来の夢がなくなってしまったばかりか就活も振り出しに戻ってしまい、途方に暮れていたTさんの状況を大きく変えたのは、就職エージェントからの一本の電話。

「今となっては、エージェントなしの就活は考えられません」

そう語るTさんですが、もともとエージェントに抱いていた印象は最悪でした。そのマイナスイメージがなぜここまで大きく変わったのか。そして、Tさんはどのようにして納得のいく就職先を見つけたのか。今回はそのプロセスに迫ります。

ゼロからのスタートとなった就活。失意のなか一本の電話が転機に

就職活動はいつ頃から始められたのでしょうか。

就活を始めたのは大学3年生の5月です。もともとキャビンアテンダントになるのが夢だったので、航空会社の2週間程度のインターンに参加しました。そこでキャビンアテンダントの実際の仕事を初めて目にしたのですが、正直想像していた世界とはまったく違いました。

キラキラしているだけではなく大変な面も多く存在することはわかってはいたのですが、実際に体験すると人ではなく機械が自動で応対する部分が想像以上に多かったのです。閑散期というのもありましたが、もともと手持無沙汰でいることが苦手な自分には合わないと感じました。

そこでキャビンアテンダントへの就職は辞めて、別の職種への就職を考えるように。ただ大学に入学する前からキャビンアテンダントになることを目標にしていたので、その目標を失いこの先どのように就活を進めたら良いのか、頭が真っ白になったのを覚えています。

憧れの職業に違和感を覚えて就活が振り出しに……そこで出会ったのがエージェントだったんですね。

正直、キャビンアテンダントの道をあきらめてからの就活はあまりうまくいっていませんでした。就活情報サイトで求人を見たりはしていましたが、行きたい業界も定まっていなかったので、表示される求人数が膨大すぎて途方に暮れる日々だったと記憶しています。

希望の条件を設定して検索することもできますが、どうしても詳細な部分まで反映するのは難しいですよね。希望と合わない企業も出てきて、それらすべての企業の説明会に参加していたら時間がいくらあっても足りません。「私の就活、効率悪すぎかも……」と悩み始めました。

そんなときにかかってきたのが、キャリアパ-ク就職エージェントからの電話。普段ならエージェントからの電話には絶対出ないのですが、そのときは間違えて出てしまったのです。電話を取ったからにはすぐに切るわけにはいかないし、少しだけならと話を聞いてみたのが最初のきっかけでした。

エージェントへの印象は最悪。しかし次第にその気持ちに変化が

もともとはエージェントを利用するつもりではなかったのでしょうか。

実はエージェントへの印象は、最初はあまり良くなかったのです。というのも、大学の先輩がエージェントを利用していたのですが、自分の話すことをすぐに否定してきたり、特定の企業への就職を強引に進めてきたりと、とにかく最悪だったという話を聞いていたんですよね。

ほかにもインターネット上で「就職エージェントはやめとけ!」みたいな意見をたくさん目にしていたので、なんとなくエージェントは使わないほうが良いのかなと思っていました。

ただその一方で、自分一人での就活に限界を感じていたのも事実です。大学の友人に相談することも考えたのですが、周りは看護系に進む人や大学院に進学する人がほとんどで、自分と同じ境遇で就活している人がいなかったんですよね。就活は行き詰まっているし、周りに頼ることもできない。だったら一度くらい話だけでも聞いてみるかと面談を予約しました。

初回面談を受けてみた印象はいかがでしたか?

面談を受けて、エージェントにもともと抱いていた印象が180度変わりました。

初回面談では年間休日数や給与など、希望する条件を手あたり次第全部アドバイザーさんにぶつけました。もともと企業の求人自体は飽きるほど見ていたので、就職先に求める条件は自分のなかである程度決まっていたのです。

正直こんなにたくさん条件を言って嫌がられるんじゃないかなと思っていたのですが、アドバイザーさんは全部笑顔で受け止めてくれました。それどころか「後悔がないように、今思ってる希望は全部伝えたほうが良いよ!」と言ってくれたのです。

実は今回内定をいただいた事務系総合職という職種もアドバイザーさんから教えていただきました。もともと事務職に就きたいなとは何となく考えていたのですが、私自身ほかの人と競ったりするのが好きではなくて、だったら消去法で事務職かなというくらいの漠然とした志望動機でした。

ただ事務のように決まったタスクを淡々とこなすだけではなく、自身が成長できるような環境に身を置きたいとも思っていました。事務職と営業職の間くらいの仕事が理想だと思いつつも、適切な職種がわからない状況でしたね。

そこでアドバイザーさんが教えてくれたのが事務系総合職です。話を聞いた瞬間「まさに自分にピッタリの仕事だ!」と感じたのを覚えています。正直事務系総合職ってあまり聞きなじみのない職種ですし、自分一人で就活を進めていたら絶対にこの選択にはたどり着けていなかったでしょう。

良い意味で期待を裏切られたんですね! そこから就活はどのように進めましたか。

初回面談で本当にたくさんの条件をお伝えさせていただいて、それらに当てはまる企業が3社ほどあったのでそこの選考を受けました。

1社目は残念なことに落とされてしまいました。正直これまでの人生で何かに落とされる経験がなかったので、このときはかなり落ち込みました。自分でもここまで落ち込むのかと驚かされたのを覚えています。

ただそんなときもアドバイザーさんにすごく助けられました。アドバイザーさんが落ちてしまった企業から「どこを改善すべきか」といった具体的なフィードバックをもらってきてくれたおかげで、「面接に落ちてしまった」というマイナスの要素を「次の選考に活かせるヒントをもらった」というようにプラスに転換することができたのです。

一人だと落ちてしまったショックをズルズルと引きずっていたと思うので、今振り返ると「本当にアドバイザーさんがいて良かったな」と強く感じます。

▲就活時に使っていたノート

エージェントの存在が心の支えにもなっていたんですね。ちなみに面接については具体的にどのようなアドバイスを受けたのでしょうか。

いろいろなアドバイスをいただいたのですが、特に効果的だったのは面接での質問の回答方法です。もともと私は面接での想定質問に対して、回答を事前に準備しノートに書き出して、丸暗記しようとしていました。

そのせいで1社目の面接のときは質問されるたびにノートに書いた内容を一言一句思い出そうとしてしまい、面接官に目線が合っていないことを指摘されたり、回答につまってしまうことがあったのです。

そこでアドバイザーさんに相談したところ、文章をそのまま覚えるのではなくて、いくつかの要素に分解して記憶し、細かい部分は自分の言葉で話すようにしたら良いというアドバイスをもらいました。

この方法を実際に面接で試したところ、以前より明らかにスムーズに、なおかつ面接官の目を見ながら話すことができるようになりました。

逆質問についてアドバイスをいただいたのも覚えています。正直「何度も何度も面接をしてきたのに、いまさら新しく聞くことなんてない」と悩んでいたのです。

そこでアドバイザーさんに相談したところ、志望しているのが不動産系のベンチャー企業だったので、「変化の激しい不動産業界で急成長を遂げられた要因はなんですか?」という質問をおすすめされました。

実際この質問を面接で投げかけたところ、面接官の方に非常に高く評価していただいて、そのまま内定を貰うことができたんです。このアドバイスがなかったら、この企業には内定を貰えていなかったかもしれません。

信じるべきは「自分の目」。他人の言葉ではなく自らの行動で未来を切り開く

ご自身の就活を振り返って、エージェントとの出会いはどのような変化をもたらしたと思いますか。

一人で頑張らなくて良くなったというのが一番大きな変化だったと思います。自分一人で就活を進めていたときは、企業研究も面接対策も全部自分で調べてやらなきゃいけないし、落ち込んだときも自分で何とかしなければいけません。

もちろん大学の友人や先輩に頼ることはできますが、就活の状況や境遇は人によってまったく違います。100%自分に合わせた対策や相談というのはエージェントじゃないとできないですよね。

就活において常にマンツーマンで自分に向き合ってくれる人がいるというのは精神的に大きな支えになっていたと思います。今考えるとエージェントのいない就活っていうのは想像もできないですね。

最後に就活生に向けてメッセージをお願いします。

就活に限らず何事においても、最後は自分の目や耳で確かめたものを信じることが大切だと思います。

インターネット上の噂や周りの人の意見を参考にするのも、もちろん一つの手段です。ただ最終的な選択は、必ず自分の目で確かめたうえで判断することをおすすめしたいです。

ずっと憧れだったキャビンアテンダントの仕事が自分には合っていないと気づけたのも、最悪だと思っていたエージェントを思い切って利用してみて、理想の条件の企業から内定を貰えたのも、すべて自ら行動を起こして、自分の目で直接確かめたことがきっかけです。

結局最後に信じられるのは自信の体験だけ。後悔しないキャリア選択をするためには、他人の言葉に惑わされすぎずに、「自分の目」で判断することが大切だと多くの就活生に伝えたいです。

 

キャリアアドバイザーコメント

根岸 佑莉子

「本音」に向き合い第一志望内定までサポートします

Tさんとの面談で印象的だったのは、就職エージェントに対して非常に慎重な姿勢だったことです。その分、面談を重ねるにつれてだんだんと本音を打ち明けてくれるようになったのがすごくうれしかったのを覚えています。

目標達成に向けての努力を決しておこたらないTさん。志望する企業が決まってからは面接対策や企業研究を徹底的におこなってくれました。最終的に第一志望の企業に内定をもらえた要因は、Tさんの常に努力を継続する粘り強さにあると思います。

Tさんのどんなことにも前向きに挑戦する主体性を、これからのキャリアでも存分に発揮してほしいと心から思っています。