選択基準は市場価値を高められるか|応援されるGIVE精神のある人を目指せ

W-ENDLESS(ウェンドレス) 代表取締役CEO 菅原隆太郎さん

Ryutaro Sugahara・高校2年で中退することを考えていたとき、塾講師である恩師との出会いがきっかけで大学受験を決意。2009年に関西学院大学経済学部に入学。在学中に2度の起業を経験。2013年にインターネット広告代理店に新卒入社。2014年12月にwebコンサルティング・インターネット広告・webメディア事業などを展開するW-ENDLESS(ウェンドレス)を創業し、現職

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人生観の土台は大学受験成功という絶対的な成功体験

これまでの人生の土台には、大学受験に合格したという絶対的な成功体験があると思います。この成功体験があったからこそ、「努力すればなんでも成功する」と信じて起業ができ、ある程度の規模にまで成長させることができました。

この成功体験には、恩師である塾講師との出会いが深く関係しています。もともと偏差値の低い高校に通っていたのですが、途中で退学することを検討していました。さらに父が病気になり経済的にも不安を抱えていたこともあり、「自分の人生、お先真っ暗」だと思っていました。

そんな時に「人生一発逆転しませんか」と書かれた塾からのDM(ダイレクトメール)が自宅に届きました。怪しいと思いながらも(笑)、その塾に行ったことが恩師との出会いです。

その塾の講師だった恩師は、高校でもあまり勉強してこなかった自分に対して「りゅうちゃんなら行けるよ」と自分の可能性をひたすら信じてくれる人でした。「誰でも無限の可能性がある」と夢を与えてくれる人だったからこそ、周りを巻き込んで一日17時間も勉強するほど努力することができ、受検にも合格できたのだと思います。

最初の起業のきっかけは「生活がしていけない」と追い詰められたことからでした。大学在学中、子どもができたため「稼がなければならない」「バイト代だけでは生活していけない」という単純な理由で起業をすることにしました。

しかしあまり深く考えずに始めてしまった結果、飲食業の事業で失敗してしまい借金を抱える結果になってしまいました。次の事業も失敗に終わってしまったため、周りと同じように就活をすることにしました。

就活では、IT業界が伸びていたためそこに絞りました。内定をもらったインターネット広告代理店では、当時子どもがいることから金銭面を気遣ってもらって、大学4年生の1年間はアルバイトとして働かせてもらい、卒業後に正社員として入社しました。

大学時代と合わせて2年間働いた後、23歳で再び起業を決意しW-ENDLESSを創業しました。大学時代の起業の失敗は、人材マネジメントにありました。2年間かけて、ファーストキャリアで組織のあり方を学べたのは本当に良かったです。

2度の失敗を乗り越えて再び起業しようと思えたのは、失敗の原因を学べたことと、やはり大学受験成功という絶対的な成功体験が根底にあります。この経験から、起業も「頑張ればいける」と思えたからこそ、再度挑戦することができました。

「企業と従業員は同盟関係」。対等な目線で企業を選ぼう

私の場合は「大学受験」という成功体験あって、それを糧に頑張ってきました。でも誰もが、就活の時点で絶対的な成功体験を持っているわけではないとも思っています。そんな人にこそ、「何も成し遂げたことがないからこそ働こう」と伝えたいです。仕事を通して成し遂げたいことを見つければいいと思います。

社会に出て直後は、成し遂げたいことが見つからなくて悩む人も多いかもしれません。まずは「社会を知る」という広い視点を持っておくと良いと思います。そこから自分が成し遂げたいことを絞っていってください。

たとえば私の場合は、新入社員だった当時はインターネット広告の営業をしていたので、さまざまな業種を見ることができました。さまざまな業種のビジネスモデルを知れたからこそ、「やっぱりWebだ」と確信することができました。

これまでの経験を振り返ってみても、新卒で選ぶキャリアはとても大事だと思います。私も、ファーストキャリアで学んだ大きな企業での人材マネジメントの知識は今でも活きています。

就活生は「選考されている」という考えを持ちがちですが、自分で企業を選ぶという姿勢も大切だと思います。まずファーストキャリアで持つべき視点は、自分がいかに成長できる環境か。新卒2~3年目の先輩と話したほうがいいです。これまでどのような挑戦をしてきたか聞ければ、入社後の自分のリアルが見えてきます。

成長できる環境は、ベンチャー企業にも大手企業にも存在します。ベンチャー企業では業務をしながら学んでいけるため、スピーディーに成長できる環境があります。大手企業は丁寧な教育体制があるからこそ、長いキャリアでの成長が臨めます。

挑戦してスピード感をもって成長していきたいならベンチャー企業。腰を据えて成長していきたければ大手企業のほうが向いていたりと、キャリア選択は人それぞれだと思っています。

伸びている企業はチャンスも多い

ただ、間違いないと確信しているのは、伸びている企業に入ることが成長への近道だということです。企業を大きく成長させているところは、経験できることも増えていきます。つまり、伸びている企業でなければ、そもそも挑戦できるチャンスもなく、失敗もできません。そしてそこから学んで成長することもできません。

従業員と会社は、いわば「同盟」です。企業にスキルや時間を提供する代わりに、自分が成長できる環境や給与などをもらいます。転職しても、その縁やつながりは今後のキャリアにおいてずっと続くのです。だからこそ、一緒に時間を共有したいかも考えてファーストキャリアを選ぶと良いと思います。

見返りを求めないGIVERが周りに応援される

キャリア=市場価値」というキャリア観を持っています。これまでを振り返ってみて、自分の人生において幸せかどうかも大切だと思います。

市場価値とは、知識やスキル、経験に加えて、「周りからどれだけ頼られるか」「周りにどれだけ助けてもらえるか」で決まってくると思います。まず知識やスキル、経験に関しては、どれだけ物事の本質を考えられているかで変わります。

子どもは成長がすごく早いですよね。なぜかというと、どんなことでも興味関心を持って「なんで?」「どういうこと?」と常に物事の本質を知ろうという姿勢があるからだと思います。「疑問があったら聞く」ということを意識してみれば、身につくスキルや知識の量も増えると思います。

あとは、目標に対して計画や戦略があった上での頑張りが必要です。ただがむしゃらにやるだけでは、生産性が低いです。つまり、成長も遅くなります。この2点を意識しておけば、知識や経験、スキルなどの能力面での市場価値は高められます。

それに加えて、周りから頼られる・助けてもらえる人には、人望があります。つまり、周りから応援してもらえる人だと思います。

ビジネスの世界では、一人で何もできません。チームだからこそ大きなことを成し遂げられるため、協調性も必要です。チームでうまくやっていくためには、「応援される力」が必要です。人のために見返りを求めずにGIVEできる人が応援されるのではないでしょうか。

それに加えて大事なのは「素直さ」。素直であれば周りの声にも耳を傾けられるし、結果周りからも「頑張れ」って思われるはずですよね。

この「素直さ」は、今後のIT業界でも求められると思っています。変化がとても大きい時代だからこそ、その変化に素直に適応できる人材が必要です。そして新しいシステムがどんどん出てくる世の中では、謙虚に学ぶ姿勢のある人は市場価値が高いと思います。IT業界では、挑戦して、たとえ失敗してもそこから学べるメンタルがある人が求められています。

「悪い時こそ本質」。失敗から学べることが大きいほうを選ぼう

何かに迷ったら必ず「変化が大きいほう」を選びます。なぜなら、変化が大きければそこから学べることが大きいと思うからです。もちろん何かに挑戦すれば、失敗することもあるでしょう。でも、そこから学べることが大きいほうを選ぶと、成長も大きいです。

自分の学びは、社員の学びになると思っています。だからこそ選ぶときの考え方は、どっちが成長できるか。個人としても会社としても、成長できるほうを選びます。

重要なのは、「失敗からいかに学ぶか」だと考えています。就活の時でも、入社してからも大きな壁にぶつかることもあると思います。でもそういうときは、「良い時はたまたま、悪い時こそが本質」という考えを持ってください。

失敗してしまったり、状況が悪いときこそ、改善すべきポイントが見えてきます。良いことはほぼないと考えて、悪い時の状況を見つめ直すことができれば、どんな挑戦をしても成長できる人材になれると思います。

取材・執筆:山本梨香子

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