「Plan」だけでは成長できない|失敗を恐れない「Do」で生き抜く力を得よう

エコスマート 代表取締役 奈良 秀二さん

Shuji Nara・1981年鹿児島県生まれ。鹿児島実業高等学校を経て大学を卒業後、2004年に東証一部上場企業の光通信へ入社。入社1年後フィナンシャル事業部(現:NFCホールディングス※2014年にJASDAQスタンダードに上場)に異動。コールセンター長、事業部長、パートナー事業を経験。2010年3月退職。2010年10月にエコスマートを設立し、現職

サッカーを通じて学んだのは「成長には行動しかない」ということ

これまでの経歴を通して、常に大切にしてきたのは「まずは行動する」という考え方です。何事も行動を続けることで成長につなげてきました。

この考え方の原点は、小学校から大学まで12年間打ち込んだサッカーです。サッカーを始めたきっかけは、初めて持久走で負けて悔しかったから。悔しさを味わい、サッカーを始めるという「行動」を起こしました。

サッカーの上達にも行動を起こすしか方法はありません。まずはボールを買おう、見よう見まねでボールを蹴ってみよう、と行動して初めて上達します。考えるだけでは上手くならない。行動と努力を繰り返すことで自分が成長していくことを体感しました。

もちろんサッカー経験の中で挫折もありました。高校3年生の全国大会では「自分が活躍してヒーローになろう」と意気込んでいたにもかかわらず、試合に出場することはできませんでした。高校生活の集大成となる最後の大会です。「誰よりも努力したのにどうして」と大きな屈辱を味わいました。

そこで腐らずに前を向けたのは、高校サッカー界で有名な松澤総監督の「成功している人ほど挫折している」という言葉があったからです。挫折こそ成長や成功につながるのだと、前向きに捉えることができました。

「失敗を恐れずに行動し成長する」という私の考え方の軸は、こうした経験を経て形成されたのだと思います。失敗や苦い経験を味わったことは、現在においてもビジネスや人生の基礎となっています。最終的には、はずれくじも当たりくじに変えてきました(笑)。

実力主義の環境に揉まれ、世の中の仕組みを学んだ

ファーストキャリアの判断基準となったのは、「実力主義の環境かどうか」です。昔から大切にしている「力無き正義は無力」という地元鹿児島・薩摩の教えが影響していると思います。

実力がないと世の中を変えられない、家族を守れない、力と正義感どちらも欠けてはいけないという思いがありました。だからこそ実力をつけたかったのです。

実力主義の環境に身を置くため、営業という選択肢しか頭にありませんでした。そこで入社したのが光通信です。最初はインターネット回線の営業をおこなっていましたが、会社の事業拡大により、1年後突然保険のフィナンシャル事業部となりました。

突然商品ががらりと変わったことで、最初はその変化に戸惑う部分もありました。しかし、次第に保険商品の営業こそ本当の実力主義だと感じるようになったのです。

インターネット回線と異なり、金融商品はキャンペーンや割引の適用が法律上一切できません。だからこそ、コミュニケーション能力や提案力がないと成果を出せない世界です。本当の実力主義である保険の営業、ここで1番を獲りたいと思うようになりました。

新入社員の頃から常に誰よりも行動することを意識し、営業成績が評価されてコールセンター長を経験しました。また事業部長にも抜擢され、さまざまな部署を経験したことで「どのように販売するのか」「なぜ会社はこの商品を推奨しているのか」など世の中の仕組みを学べたと思います。

こうした経験の中で、次第に「自分で仕組みを作りたい」という気持ちが芽生えていきました。会社では当時2万名ほど従業員がいましたし、縦割り社会でまだ自分が決定権を得ることはできませんでした。「お客様や従業員にこんなことがしたい」と思っても叶えられません。

そこで光通信を退職し、自分で会社を立ち上げたのが現在のエコスマートです。

「行動」を軸に歩んできた奈良さんの人生

もちろん起業はハードルが高いと感じていましたが、会社を辞めて「もうやるしかない」という気持ちで1人でスタート。貯金は全て無くなり借金までしました。特に経営面は経験がなかったため、寝ずに働いていた記憶があります。

創業期はとにかくがむしゃらでした。何でもありでとにかく気合いで走っていたと思います。今振り返ると、楽しくもありましたが浅はかでした(笑)。

今は、規律がない組織は拡大できないと感じています。行き当たりばったりな経営ではだめだと。でもこれは行動したからこそわかったことです。1回壁にぶち当たらないと絶対にわかりません。創業期の経験があるからこそ今の考えが生まれています。

キャリアを歩むうえで大切なのは「まず動く」という考え方

これからキャリアを歩む皆さんに伝えたいのは「とにかく早く行動する」ということです。成長が早い人はとにかく行動が早いと、これまでの経験からも感じます。逆になかなか活躍できないのは、考えてばかりで一歩踏み出せない人です。

奈良さんからのメッセージ

行動をするといつか失敗が出てきます。もちろん失敗しないに越したことはないですが、失敗して「次はこうしよう」「もう失敗しない」と考えることに価値があります。PDCAで言えば「Plan」より「Do」が大切です。

キャリアを振り返ってみても、実際に失敗の中から多くを学んできました。

たとえば、若手の頃は営業目標の数字を達成していたにもかかわらず、突然降格になり悔しい思いをしたこともありました。降格の理由は、数字を追い求めるあまりにルール違反と捉えられる行動があったからです。それがあって「数字で成果を出すことが全てじゃない。組織のルールを守ることも求められている」という学びを得ることができました。

また10名ほどのメンバーの責任者を任されたことがありました。「絶対に目標を達成しよう」という使命感だけで突っ走った結果、他のメンバーはついていけなくなり気付いたら周りに誰もいませんでした。しかしこの経験があったからこそ、組織の在り方を学べたのだと思います。

これまで苦い経験もたくさん積んできました。だからこそ、社会で生き残る力を得られたと感じています。こうした失敗がビジネスや人生における基礎となりました。

皆さんも知識ばかりでなく、行動して得た経験の方が身についているのではないでしょうか。若い今だからこそ、たくさん行動をして失敗することが成長につながるのだと思います。

成長し生き抜く力を得られる企業を選べ

企業選びで大切なこと、それは私の中で1つしかありません。「自分が成長できるか」です。

長い人生で生き抜くためにはたくさんの壁にぶつかるでしょう。だからこそ、若いときに1番大切なのは「生きていく力」を身につけることです。これを乗り越えたからこそ今の壁も乗り越えられる、そんな経験を若いうちはした方が良いと思いますね。

奈良さんからのアドバイス

昔と違って今は何でもある恵まれた環境ですから、個人が成長しにくいと感じています。もちろんやりがいや自分の特性なども必要な判断基準です。しかしこの時代だからこそ「成長できるか」を軸にしてほしいと思います。

具体的には成長企業やベンチャー企業の環境がおすすめです。拡大している会社にはそれだけの理由があります。拡大していない会社、もしくは現状維持の会社は中身が変わっても環境は変わりません。

会社が求めるあなたへの役割が明確で、そこをクリアすれば次のキャリアステップが用意されているような環境がベストです。それをまずは四の五の言わずにやりましょう。新卒こそ「評価者は誰か」「何を求めているのか」を考え評価を得る、それをがむしゃらに取り組むことが成長への近道です。

ぜひ成長No.1を目指してほしい。なぜなら、会社を成長させる事が経営のミッションだからです。皆さんが与えられた目標を120%をやり続けることで、企業のイノベーションになるでしょう。また国際社会での競争を勝ち抜ける、日本経済の礎となると思っております。

新入社員が成長できる環境

また、これからの時代を生き抜くためにリーダーシップを身に付けることも重要です。人が目的を叶える原動力は「人の思い」です。そして、人の思いを引っ張るのはリーダーシップがある人だからです。

2017年はAI元年と呼ばれ、AIのみならずテクノロジーの進化はわたしたちの働き方を変化させています。「AIによって人々の仕事が機械に置き換えられる=従来の仕事がなくなる」という危機感はありますが、リーダーの役割は決してAIに置き換わることはありません。

1人で目的を果たす事より、多数や組織で目的を果たす事の方がはるかに多いのが現実。 社会貢献や会社の存在意義における進行度を増やすには、その組織のトップ次第です。また、組織には役割や目標があり、必ずリーダーに責務が発生するのも事実です。

人の思いを引っ張り、責務を果たせるリーダーを目指してください。

客観的な視点を交えつつ最後は自分で決断すること。それが後悔のないキャリアにつながる

就活する時間は限られていますし、何度も経験するものでもありません。「どうすればいいの」と悩む人ばかりではないでしょうか。

そんなときは自分1人で抱え込まず、第三者の客観的な視点からフィードバックを貰うべきです。特に先輩など就活や仕事の経験がある人が良いですね。また最近では経営者と話をしたり考えを得たりするチャンスがたくさんあるので、そうした機会を活用するのも1つの手です。

しかしここで大切なのは、最後は自分で決断するということです。絶対に避けるべきなのは、「親が良いって言っていたから」など周りの意見で決めること。第三者の意見を聞いたうえで、自分の中で考える時間こそが最も大切です。

私も新卒で入社する際は、就職先についてアルバイト先の先輩やオーナー社員に相談しました。元々アルバイト先へ入社する予定だったのもあり、決まって周囲は猛反対でした。それでも自分の中で悩みぬき決断したからこそ、がむしゃらに頑張れたのだと思います。

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