目次
- 働く動機を理解するのが重要! 仕事のやりがいは誰でも見つけられる
- まずは前提を理解しよう! やりがいのある仕事とは?
- やりがいのある仕事とは「前向きな気持ちで取り組める仕事」
- どんないいことがある? 仕事にやりがいを見出すことで得られるメリット
- ①日々の生活に充実感を得られる
- ②何事にも前向きな気持ちで取り組める
- ③できることの幅が増える
- ④自分に自信を持てるようになる
- 仕事のやりがいを見つけるうえでもっておきたい心構え3カ条
- ①「仕事で感じられるやりがい」は人それぞれでまったく違う
- ②やりがいは当事者意識を持つことで生まれやすくなる
- ③仕事を続けるなかでやりがいを感じられることもある
- 仕事のやりがいは「なぜ働くのか」を深掘りすることで見つけ出せる!
- 働く動機から見つけよう! 自分にとっての仕事のやりがいを探し出す3ステップ
- ステップ①まずは自己分析で「なぜ働くのか」を書き出す
- ステップ②働く動機が内的要因か外的要因のどちらなのか把握する
- ステップ③要因を深掘りして自分にとってのやりがいを言語化する
- やりがいを探すヒントに! 多くの人が仕事のやりがいを感じやすい場面
- ①誰かの役に立ったと感じたとき
- ②自分の成長を実感できたとき
- ③自分の長所や強みを活かせたとき
- ④自分の成果が認められて評価されたとき
- ⑤収入や報酬が上がったとき
- 選択肢はさまざま! やりがいのある仕事に就くための方法3選
- 「求めるやりがい+仕事」で検索して求人を探し応募する
- やりがいを感じられる職種への部署異動を申し出る
- 資格取得やスキルを習得してキャリアアップを目指す
- 仕事のやりがいが見つからない……そんなときに実践したいこと
- ①周りの人に相談する
- ②他の人のやりがいを参考にする
- ③仕事のなかでやりがいを見つける意識を持つ
- ④反対にモチベーションが上がらないことを分析する
- 自分の働く動機を分析してやりがいのある仕事を見つけよう!
働く動機を理解するのが重要! 仕事のやりがいは誰でも見つけられる
仕事のやりがいについて悩んでいる人から、よくこんな相談を受けます。そもそも仕事のやりがいを見つけることの意味がわからない、自分がどんなことにやりがいを感じるのかわからない、そう悩む気持ちはとてもよくわかります。
あなたが心から「これだ!」と思えるやりがいを見つけるためには、「なぜ働くのか」というあなたなりの働く動機を深掘りして、どんな場面でやりがいを感じるのかを少しずつ分析していくことが大切です。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ、仕事にやりがいを見出すことで得られるメリットと仕事のやりがいを探し出すためのステップ、やりがいが見つからないときに実践すべきことまで解説します。一緒にあなただけの仕事のやりがいを見つけていきましょう。
まずは前提を理解しよう! やりがいのある仕事とは?
そもそもやりがいのある仕事とはなんでしょうか? 「やりがい」という言葉は漠然としていてイメージが付きにくい部分もありますよね。
ここでは、やりがいのある仕事の定義について解説していきます。自分にとってやりがいのある仕事を見つけるためにも、まずは前提をここでしっかりとチェックしていきましょう。
やりがいのある仕事とは「前向きな気持ちで取り組める仕事」
やりがいとは人それぞれで感じるものであって、やりがいのある仕事を明確に定義することは難しいです。
ただ、仕事をすることで精神的に満たされて、前向きな気持ちで取り組める状態になれるような仕事はやりがいのある仕事と言えるでしょう。たとえば、仕事を通して以下のような場面を経験できるなら、それはやりがいにつながる可能性が高いです。
- 仕事を通してやりがいを感じられる場面
- 顧客の求める提案ができ満足してもらえた
- 自身のスキルや能力を仕事を通じて成長できた
- 上司から仕事ぶりを評価してもらった
- 同僚の仕事を手伝ってとても感謝された
本田 百合香
どんないいことがある? 仕事にやりがいを見出すことで得られるメリット
そもそも仕事のやりがいを見つけるメリットはあるのだろうか? このように、仕事のやりがいを見つけること自体に疑問を感じている場合もあるかもしれません。ただ、仕事のやりがいを見出すことには多くのメリットがありますよ。
ここからは、仕事のやりがいを見出すことで得られる4つのメリットについて解説していきます。仕事のやりがいを見つける意味をここで理解しておきましょう。
①日々の生活に充実感を得られる
- 仕事のやりがいは充実感を与えてくれる
- 充実感を得ることで熱意を持って取り組めたり活力が生まれたりする
充実感を得られるのは仕事のやりがいを通して得られるメリットの一つです。
たとえば、やりがいをもって取り組める仕事では夢中になってあっという間に時間が過ぎてしまう、なんてこともあります。やりたくないような仕事をだらだらと続ける状態よりも、そちらの方がずっと充実感を感じられるはずですよね。
その充実感は仕事にも良い循環を与えてくれます。充実しているからこそ、目の前の仕事に熱意を持って取り組めるようになり、「もっと頑張ろう」という活力が生まれるのです。
松下 建都
せっかく同じ時間を過ごすなら、充実感のあるものにしたいですよね。
②何事にも前向きな気持ちで取り組める
- やりがいは仕事を続けていく原動力
- やりがいを得ることで業務効率も上げられる
やりがいは仕事を続けていくうえでの原動力のようなものです。やりがいがなければ、仕事を続けている意味を感じられず、前向きな気持ちで取り組めなかったり、「なんでこの仕事をしているんだろう」とモチベーションを保てなくなってしまったりします。
やりがいを感じることができれば、そのやりがいが原動力となり、仕事に前向きな気持ちで取り組めるようになります。その結果、業務の効率も上がり、さらにやりがいを感じられるという良いループを作り出すことができるのです。
③できることの幅が増える
- やりがいを感じることで新しい目標に向けてチャレンジしやすくなる
- チャレンジを通して新しい知識やスキルを習得することができる
仕事にやりがいを感じられると仕事へのモチベーションも高くなりますし、「もっとこうしよう」「まだまだできることはあるかも」と思えるようになって、新しい目標に向けてチャレンジできるようにもなります。
新しいチャレンジをしていくと、今まで知らなかったスキルや経験などを習得できますよね。また、さまざまな人とかかわり、新しい知識を教えてもらえる機会も増えてきます。そうして自然と自分のできることの幅が広がっていくのです。
④自分に自信を持てるようになる
- やりがいのある仕事は情熱を注げたり熱心に取り組むことができる
- 一生懸命取り組んだ仕事は周りの評価につながり自分の自信にもつながってくる
やりがいをもって取り組めている仕事は情熱を注げていたり、苦労を苦労と思わず熱心に取り組めます。その取り組みは周りからの評価につながり、結果的に自分が力を入れてきたことへの自信につながります。
たとえば、商品開発のプロジェクトを任されて一生懸命に取り組んだ結果、新しい商品を生み出すことができ、会社の業績に貢献できたのであれば、自分の行動は間違っていなかったと自信につながるはずです。
米田 有希
仕事を通じて自信がつくと自己肯定感が上がり、「自分ならできる」「もっと挑戦したい」と、より仕事にも意欲的に取り組めるようになります。仕事のやりがいにはそのようなメリットもあるのです。
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やりがいを感じる仕事は、モチベーションを高める効果もありますよ。高いモチベーションは、業務に対する前向きな気持ちにつながり、ストレスやネガティブな感情を抑えるのに役立ちます。
また、やりがいのある仕事に取り組むことは、日常の楽しみや喜びを増やす効果があります。仕事が単なる義務ではなく、自己成長や達成感を得られる場となり、ストレスを減らすことができるでしょう。
ほかにも、やりがいを感じる仕事に取り組むと、自分の努力や成果に対して、周囲からポジティブな反応を受けることが増えてきます。このような反応をもらうことで、自己肯定感が高まる効果もありますよ。
仕事のやりがいを見つけるうえでもっておきたい心構え3カ条
ここまでで仕事のやりがいとは何なのか、見つけることでどんなメリットが得られるのか、前提知識について解説してきました。
ここからは、仕事のやりがいを見つけるうえでもっておきたい心構えについて解説していきます。ここの認識がブレていると、いくら探してもやりがいを見出すことができない、という悪循環に陥ってしまう可能性もあるので、しっかりとチェックしておきましょう。
①「仕事で感じられるやりがい」は人それぞれでまったく違う
まず大前提として、仕事で感じられるやりがいは人それぞれで違うということを覚えておきましょう。
ある人は誰かから褒められるのがやりがいかもしれませんし、別の人はお金を稼ぐことにやりがいを感じるかもしれません。もしあなたが「あの人は仕事にやりがいを持っていてすごいな」と感じたとしても、それはあなたに合ったやりがいとは違うかもしれませんよね。
本田 百合香
まずは自分が「どんなことにやりがいを感じるか」を見極めていくことが大切です。詳しい見つけ方は後ほど解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
②やりがいは当事者意識を持つことで生まれやすくなる
やりがいを感じられないのは仕事のせいだけでなく、自分の意識が問題なケースもあります。
たとえば、誰かにやらされている仕事ではやりがいを感じるのは難しいかもしれません。というのも、やらされている仕事は「この仕事をやるのは自分じゃなくてもいい」という意識が働き、熱意を注げていない状態ともいえるからです。
- この仕事をやるのは自分でなくてもいい→当事者意識がない(やりがいにつながりにくい)
- この仕事は自分でないといけないんだ!→当事者意識がある(やりがいにつながりやすい)
逆を言えば、「この仕事は自分でないといけないんだ 」と仕事への主体性を高めて当事者意識を持つことで、仕事のやりがいを感じやすくなります。仕事をするうえで最善の方法は何なのか考え、自分の役割を果たそうとするなかでもやりがいは生まれてきます。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
仕事に対して当事者意識を持つことは、自分がその仕事を担当する意味や価値を理解し、自分の役割を大切にする姿勢がやりがいを生み出してくれます。
では、当事者意識を持ちやすくするためにはどうしたらいいのか? 大切なのは、周りのせいにする考え方をやめて、自分自身ですべての責任を持つという意識を変えることです。日頃から他責思考で考えるのではなく、自分自身と向き合い、自分に何か要因はなかったか、改善できる点はないか、と考える視点を持っておくことを心掛けてみましょう。その結果、仕事でもやりがいを感じやすくなるかもしれませんよ。
③仕事を続けるなかでやりがいを感じられることもある
人によっては仕事を続けるなかでやりがいを感じられるようになる人もいます。最初は興味のない仕事だったとしても、続けているうちに楽しさを見出し、それがやりがいにつながることは、実はよくあることなのです。
その視点で考えれば、やりがいが見つからないのではなく、まだ見出せていないだけの可能性もあります。今の仕事に少しでも楽しさや面白さを感じる場面があるのなら、仕事を続けていくなかでやりがいが見つかるかもしれません。
米田 有希
自分のやりがいがどうしてもわからない場合は、まずは目の前の仕事に一生懸命取り組んでみるのも一つの手ですよ。
仕事のやりがいは「なぜ働くのか」を深掘りすることで見つけ出せる!
- 働く動機がわからないと自分がどんなことにやりがいを感じるのかわからない
- まずは自分がどんな動機で仕事をしているのか言語化するのが大切
- 言語化によって仕事に求めていることを具体的にイメージできる
仕事のやりがいを見つけるうえで外せない大事なポイントがあります。それは「自分はなぜ働くのか」という、働く動機を深掘りすることです。
働く動機はあなたの仕事に対する気持ちの根幹にある部分ともいえ、働く動機がわからないことには、自分がどんなことにやりがいを感じるのかわからないままです。
そこで、まずは自分がどんな動機をもって仕事をしているのか、もしくはしたいのかを知るところから始めましょう。さらに、その理由を掘り下げて言語化することで、自分が仕事に求めていることが具体的にイメージでき、あなたが感じる「やりがい」が見えてきます。
松下 建都
働く動機を掘り起こし、自分だけのやりがいのある仕事を見つけていく方法についてはこれから解説していくので、しっかりとチェックしてくださいね。
働く動機から見つけよう! 自分にとっての仕事のやりがいを探し出す3ステップ
まずは自分がなぜ働くのかを自己分析し、見出した動機をもとにやりがいを探していくことで、自分だけのやりがいが見つけることができます。
ここからは、その手順を3ステップに分けて解説していきます。1つずつ段階を進めながら実践していき、自分だけのやりがいを見つけていきましょう。
ステップ①まずは自己分析で「なぜ働くのか」を書き出す
まずは自己分析として、自分の働く理由を書き出してみましょう。頭の中で考えるのもいいですが、それでは後から見返したり、振り返ったりすることができないので、ぜひ紙に書き出してみてください。書き出す際は以下のようなイメージで実践してみてくださいね。
- 自分がかかわる人の役に立ちたい
- 自分の能力や経験を活かしたい
- 自分のやったことで誰かから褒められたい
- 収入を得て豊かな生活を送りたい
- 周りから評価されたい
本田 百合香
まずはまとまっていなくてもいいので、思いつく限り書き出していきましょう。次のステップで挙げたやりがいのなかから選択肢を絞っていき、自分だけのやりがいを見つけていきます。
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働く動機がなかなか思いつかないという人もいるかもしれません。そんなときに役立つ2つの方法を紹介しますね。
まずは、過去の成功体験を振り返る方法です。過去にどんな活動や仕事を経験してきたかを振り返り、どんなときに満足感や達成感を得られたのか思い出すことで、自分なりの働く理由を見つける手助けになるかもしれませんよ。仕事や活動を通じてポジティブな感情を得た瞬間には、あなたが何にやりがいを感じるのかを示すヒントが隠れているかもしれません。
もう一つは、将来のビジョンを描くということです。 5年後、10年後の自分がどうなっていたいのか、できるだけ具体的にイメージしてみてください。どのような仕事をしていて、どのような成果を上げていたいかを考えることで、自分だけの働く理由が見えてきます。うまくイメージができないなら、周りの人にアドバイスを求めるのもおすすめです。あなたが働くうえで大切にしたいことを、過去の振り返りと将来のイメージの2軸から考えてみましょう。
ステップ②働く動機が内的要因か外的要因のどちらなのか把握する
次に自分が書き出した働く動機が内的要因と外的要因のどちらなのか分析していきます。内的要因とは、環境などではなく、自分の中に要因があることを指します。たとえば、「人の役に立ちたい」という動機は自分の内面から生まれ出るものですよね。
逆に外的要因は自分ではなく周りの環境が影響する動機になります。たとえば、いくら周りから評価されたいと思っても、評価するのは第三者です。自分の頑張りではどうしようもできない部分もあります。
以下のように理由を要因別に分けてみて、自分がどちらの要因をやりがいに感じやすいか確認していきましょう。
- 自分がかかわる人の役に立ちたい、自分の能力や経験を活かしたい、自分のやったことで誰かから褒められたい→内的要因
- 収入を得て豊かな生活を送りたい、周りから評価されたい→外的要因
ステップ③要因を深掘りして自分にとってのやりがいを言語化する
最後のステップとして、やりがいに感じやすい要因から自分にとってのやりがいを言語化していきます。
たとえば、内的要因がやりがいにつながりそうだと感じたのであれば、自分はなぜ内的要因にやりがいを感じるのか、深掘りしていきます。具体的には、過去の経験などを振り返り、自分がやりがいを感じる理由を見つけ出すイメージです。
- 自分はなぜ内的要因にやりがいを感じるのだろう?
- 過去の経験で友達に勉強を教えたときにとても喜ばれて充実感を得られたから
- 「周りの人に何かを教えたときに喜ばれる」がやりがいにつながりそう!
松下 建都
「どこで」「誰に」「どんなこと」をして自分が満足感を得られたのかを知ることで、より具体的な仕事のやりがいを見つけられるようになりますよ。
やりがいを探すヒントに! 多くの人が仕事のやりがいを感じやすい場面
仕事のやりがいを見つけていくにあたって、他の人たちがどのような場面でやりがいを感じているのか参考にするのもおすすめですよ。
ここからは、やりがいを探すヒントとなるような多くの人が仕事のやりがいを感じやすい場面を紹介していきます。他の人たちがやりがいを感じやすい場面を参考にして、自分がどんな場面でやりがいを感じられそうかチェックしてみてくださいね。
①誰かの役に立ったと感じたとき
- 「ありがとう」や「助かります」など感謝の言葉をもらえると嬉しくなるから
- 役に立てた実感から自己肯定感が上がり自分の自信にもつながるから
本田 百合香
「ありがとう」や「助かります」など、感謝の言葉をもらい誰かの役に立ったと思えるときもやりがいを感じやすいですよ。
怒られるよりも褒められたり、感謝されたりする方がやりがいにつながりますよね。これは「自分がやったことに意味があった」と感じやすくなり、自己肯定感が上がるからです。
自己肯定感が上がると自然と自信もついてきて、「もっと褒めてもらおう」「もっと誰かの役に立ちたい」という気持ちが大きくなっていきます。その気持ちがさらなるやりがいにつながっていくのです。
②自分の成長を実感できたとき
- 新しい経験を積むことで過去の自分より成長できたと感じるから
- さらに成長したいという前向きな気持ちで仕事に取り組めるから
自分の成長を実感できたときも仕事のやりがいを感じやすい場面の1つです。仕事を続けていくなかで新しいスキルが身に付いたり、いろいろな経験を積んだりすることで、自身の成長を実感できるでしょう。
そういった場面で、過去の自分と今の自分を比べて、成長できたことにやりがいを感じられるようになるのです。
松下 建都
自分の成長がやりがいにつながると「さらに成長したい! 」という気持ちが強くなってきます。そうなれば、どんどん成長とやりがいを感じられるようになりますよ。
③自分の長所や強みを活かせたとき
- 長所や強みを発揮できると周りの人に感謝されやすくなるから
- 自分にしかできない仕事だと思えるので自己肯定感が上がりやすくなるから
仕事のやりがいを感じられない一つの要因に「自分の能力を活かせていない」というものがあります。逆を言えば、自分の長所や強みを活かせた場面ではやりがいを感じやすくなるのです。
本田 百合香
たとえば、リーダーシップが強みなのであれば、チームのリーダーとして活躍できる仕事に就くことでやりがいを感じやすくなりますよね。
周りの人と比べて目立った能力を発揮できるという場面は自信ややりがいにつながります。自分の長所や強みが仕事に活かせるか、今一度振り返ってみてくださいね。
④自分の成果が認められて評価されたとき
- 評価されることで「頑張ってきてよかった」と思えるから
- 周りから評価されることで自分の頑張りが報われたと感じることができるから
松下 建都
自分が取り組んだ仕事への成果が認められて評価されるとき、喜びを感じてやりがいを見出せるケースもあります。
仕事にはつらいときや大変なときもあるでしょう。そんな中でもあきらめることなく、自分の力を存分に発揮した結果、目標を達成したり、周りから評価されたりする場面もあるはずです。
評価されたことによって「仕事を頑張ってよかった」とやりがいを感じられるのです。評価される場面で、自分がやりがいを感じることができるか確認してみてくださいね。
⑤収入や報酬が上がったとき
- 仕事の頑張りが目に見えた数字ではっきりと見て取れるから
- 使えるお金が増えるので日々の生活に充実感を得られるから
人によっては収入や報酬があがったときにやりがいを感じることもあります。自分が頑張っている仕事が目に見えた数字で評価されるのは確かにうれしいですよね。
もしあなたが自分の生活を豊かにしたいと思っているなら、収入や報酬が上がることでやりがいにつながることもあるでしょう。趣味に使えるお金が増えたり、家族に使ってあげられるお金が増えたりすることで、充実感を得やすくなります。
米田 有希
どんなに強みが活かせる仕事でも、収入や報酬が少ないとやりがいを感じられなくなることも。自分はどの程度の報酬や収入でやりがいを感じるのかはチェックしておくといいですよ。
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ほかの人が感じるやりがいを参考にすることは、自分のやりがいを見つけるうえでとても役に立ちますよ。どのような活動や仕事から充実感や喜びを得ているのかを知ることで、自分自身にとっても当てはまる部分や魅力的に感じる部分、興味深く感じられる点を見つけられます。
ほかの人の経験や視点から学べることは多いため、それを自分自身のやりがいを見つけるヒントにすることで、新たな自分のやりがいや可能性、今後の方向性が見つかるかもしれません。ぜひ、他の人のやりがいを参考にしながら、自分のやりがいを見つけてくださいね。
報酬に関して、なかにはボーナス制度がなくやりがいを感じていない人もいるのではないでしょうか。次の記事では、ボーナスがない会社だからこそできることを紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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選択肢はさまざま! やりがいのある仕事に就くための方法3選
本田 百合香
仕事のやりがいを見つける方法がわかったところで、次は実際にやりがいのある仕事に就く方法を確認していきましょう。
「どうすればやりがいのある仕事に就けるのか」というのも気になるポイントですよね。仕事のやりがいが見つかっても、やりがいを感じられる仕事に就けなければ充実感は得られないままです。
そうならないためにも、やりがいのある仕事に就く方法を知っておくことがとても大切です。これから解説する3つの方法を理解して、実践できるのものはないかチェックしていきましょう。
「求めるやりがい+仕事」で検索して求人を探し応募する
今の仕事でやりがいを感じられないと思ったのであれば、転職を考えるのも一つの選択肢です。やりがいを求めて転職するのであれば「求めるやりがい+仕事」で検索してみましょう。たとえば、以下のように調べることで、求めるやりがいに合う仕事が見つかりやすくなりますよ。
- やりがいが「収入や報酬の場合」→「収入 高い 仕事」で検索してみる→金融業界や情報通信業界など収入の高い傾向にある仕事が見つかる
- やりがいが「他人の役に立ちたいの場合」→「誰か 役に立てる 仕事」で検索してみる→医療業界や公務員(消防士や教師)など直接的に誰かの役に立てる仕事が見つかる
松下 建都
ただし、就職や転職は、環境や人間関係が変わる大きな決断です。やりがいを求めて転職なんてしなければよかったとならないよう、「今の環境を変えてまでやりがいを求めたいのか」という点はよく考えてみてくださいね。
やりがいを感じられる職種への部署異動を申し出る
「やりがいのある仕事はしたいけど転職まではしたくないな」というときは、社内で部署異動ができないか検討してみましょう。簡単には部署異動ができない場合もありますが、声を上げなければ現状が変わることもありません。
会社によっては社内公募制度を導入している会社もあります。社内公募とは、会社が力を入れたい部署や職種を社内で募集する制度です。部署異動とは違い、自分から手を上げて部署を変えられるのが特徴です。
- 今の部署で目に見える成果を上げる
- 移動先で活かせるスキルを身に付けておく
- 「スキルを身に付けたい」などポジティブな異動理由を用意する
- 自分から「この部署に異動したい」と申し出る
- 申し出る際に社内公募制度や自己申告制度を活用する
- 制度に則って書類提出や面接などを経て部署異動がかなう
米田 有希
他にも「自己申告制度」のような、自発的な部署異動を推奨する制度を導入している会社もあります。今の会社の規約を確認し、やりがいにつながる仕事への異動ができないかチェックしてみてくださいね。
資格取得やスキルを習得してキャリアアップを目指す
資格取得やスキルを習得してキャリアアップを目指すことで、やりがいを感じられる仕事を任せてもらえる可能性もあります。今の仕事を続けるなかでやりがいのある仕事を目指せないかどうかも今一度考えてみましょう。たとえば、以下のようなケースが挙げられます。
- 現在:看護助手→未来:看護師の資格を取得してさらに範囲の広い業務をこなせる看護師を目指す
- 現在:工事現場の担当者→未来:経験を積んでもっと大きな工事ができる現場監督を目指す
本田 百合香
少し時間がかかる方法ですが、資格取得やスキルを習得してまで目指す仕事であるということは、それだけやりがいへの想いが強いとも言えますよね。
仕事のやりがいが見つからない……そんなときに実践したいこと
やりがいの見つけ方を実践しても、「これだ! 」といえる仕事のやりがいが見つからないこともあります。その場合は、少し視点を変えてみるとやりがいが見つかるかもしれませんよ。
ここからは、仕事のやりがいがどうしても見つからないときに実践したい4つのことを解説していきます。
仕事のやりがいはそう簡単に見つかるものではありません。だからこそ、見つけようと意識しすぎるのではなく、さまざまな方法を試してみるのがおすすめです。
松下 建都
自分に合った仕事のやりがいを見つけるためにも、解説する方法をぜひ参考にしてみてくださいね。
①周りの人に相談する
- 頭の中で考えていたことを言語化することで思いがけない気づきを得られる
- 相手から話を聞くことで自分では思いつかなかったやりがいが見えてくる
米田 有希
仕事のやりがいが見つからないのは、自分の頭のなかでやりがいについてうまく整理できていないのかもしれません。そんなときは、周りの人に相談してみるのも1つの方法ですよ。
頭のなかで考えていたことを話すために言語化することで、思いがけない発見を得られる場合もあります。また、相談相手から話を聞くことで、自分では思いつかなかったような仕事のやりがいに気付くこともあるでしょう。
やりがいが見つからず一人で悶々と悩んでしまうようであれば、ぜひ身近な人に相談してみてください。モヤモヤを解決する突破口が見つかるかもしれませんよ。
- 家族
- 友人・知人
- OB・OG
- 会社の上司・同僚
- 就職エージェント
②他の人のやりがいを参考にする
- 自分では考えつかなかったようなやりがいを見つけられる
- 著名人のやりがいを参考にすることで自分の刺激にもつながる
先に解説したとおり、他の人がどんなやりがいをもって仕事をしているのか参考にしてみるのもおすすめの方法です。
たとえば、好きな芸能人の仕事のやりがいを調べてみてもいいかもしれません。「仕事にそんなやりがいを持っているのか」と理解できれば、自分の仕事のやりがいを見つけるきっかけにもなりますよ。
本田 百合香
著名な人は何かしらのやりがいをもって仕事に情熱を注いでいるケースが多いです。そのやりがいを知ることで、自分では思いつかなかったようなやりがいが見つかることもあるはずです。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
有名な人のやりがいを参考にする以外に、身近な人の仕事のやりがいを参考にする方法も有効です。身近な人の成功体験や仕事への情熱を知ることで、自分の仕事に対する新たな視点ややりがいを見つけることができるかもしれません。よく知っている相手なら、「なぜそのやりがいを持てるのか」ということも理解しやすいでしょう。
また身近とはいえ、会社の上司や同僚、家族や友人などはそれぞれに立場があり、まったく違う経験を積んできています。異なるバックボーンを持つ人、異なる職業で異なる働き方をしている人と話すことで、新たなやりがいが見つかるかもしれません。
身近な人の仕事のやりがいを参考にし、自分だけのやりがいを見つけるヒントにしていきましょう。
③仕事のなかでやりがいを見つける意識を持つ
- 最初はできなかったことが徐々にできるようになることがやりがいにつながる
- 仕事への解像度が高くなっていくことで自然とやりがいが見つかる
先に解説したように、やりがいは仕事を続けるなかで見つかっていく可能性もあります。最初はできなかったことが徐々にできてくると、それがやりがいにつながってきます。
そもそも、目の前のことに一生懸命取り組んで「この仕事が楽しいな」と感じるためには、時間がかかるものです。だからこそ、今無理に見つけようとするのではなく、仕事を続けていくなかで見つける意識を持つことも大切ですよ。
松下 建都
焦ってやりがいを探す必要はありません。自然と見つかるものだとして、まずは目の前のことにひたむきに取り組む姿勢も大切です。
④反対にモチベーションが上がらないことを分析する
- モチベーションが上がらないことの方が見つけやすいから
- 消去法のように消していくことで残ったものがやりがいにつながりやすいから
米田 有希
やりがいを見つけようとするのではなく、自分のやりがいにつながらないことを分析してみるのも、おすすめの方法ですよ。
「自分にとってのやりがいはこれだ! 」という明確なやりがいは、なかなか見つからないものです。そんなときは反対に「モチベーションが上がらない」「やる気が起きない」というマイナスに感じてしまう場面を想像してみてください。
その場面を避けて、自分のモチベーションが前向きなときこそが、やりがいにつながる場面かもしれません。消去法のように自分にとって都合の悪いものをどんどん消していくイメージです。そうすれば、自然とやりがいにつながりやすい場面が見えてくるはずですよ。
自分の働く動機を分析してやりがいのある仕事を見つけよう!
仕事にやりがいを見出すことで得られるメリットと仕事のやりがいを探し出すためのステップ、やりがいが見つからないときに実践すべきことを解説しました。
自分だけのやりがいを見つけるには、やりがいを見つけることのメリットを知り、そもそも自分が「どんな動機で働きたいのか」を明確にするのがとても大切です。
ここまで解説をしてきた内容を参考に、まずは自分が働く動機を深掘りしてみましょう。深掘りした内容からあなたがどんな理由で働きたいのかが見えてくるはずです。やりがいのある仕事を目指すためにも、私たちと一緒に、あなただけの仕事のやりがいを見つけていきましょう。
仕事のやりがいは人生を豊かにするための1つの要素です。やりがいを見つけることは、自分の人生を充実させることにもつながりますよ。