目次
- 引き止められない退職理由の伝え方を理解しよう! 企業視点で考える対処法をチェック
- まず理解しておきたい退職に関する3つの基礎知識
- ①退職の申し出から2週間経過すれば退職は実質可能
- ②企業側が労働者の退職を拒否することは原則できない
- ③必ずしも本当の退職理由を伝える必要があるわけではない
- なぜすぐに退職できないの? 会社が退職希望者を引き止める3つのワケ
- ①企業側の不都合:人手不足や新たな人材を採用する状況を避けたい
- ②退職希望者の心配:会社を辞めて大丈夫かを心配している
- ③上司自身の評価の懸念:部下が辞めることで責任を問われるため
- 引き止められにくい退職理由5選! 例文付きで伝え方もチェックしよう
- ①今の会社ではできない分野に挑戦したい気持ちがある
- ②転職先が決まっている
- ③留学や資格取得など勉学に力を入れたい
- ④心身の体調が優れず仕事が続けられない
- ⑤引っ越しや身内の介護といったライフイベントがある
- 企業側で改善できてしまう? 引き止められやすい退職理由の3つの傾向
- ①待遇面への不満:給与や福利厚生など待遇に不満がある
- ②勤務体制への不満:残業時間の多さや勤務形態にミスマッチを感じている
- ③仕事内容への不満:任せられる業務が自分に合っていない
- どんな退職理由でも引き止められることはある! 強い意志と前向きな姿勢が重要
- ポジティブ変換がカギ! 引き止められないように退職理由を伝える4ステップ
- ステップ①退職理由として挙げられるものをすべて書き出す
- ステップ②書き出した内容を整理して一番大きな退職理由を明確にする
- ステップ③退職理由を自分なりの前向きな言葉に変換する
- ステップ④退職の意思が固いことを前提として伝える
- 強い意志を持とう! 退職時によくある引き止め例と対処法
- ①給料アップの交渉
- ②昇進・異動の持ち掛け
- ③退職日の延長
- ④感情に訴えて退職の申し出の取り下げを迫る
- ⑤将来の不安をあおる
- 自分以外の人にも頼ろう! 強く引き止められた場合の4つの対応方法
- ①別の上司に話してみる
- ②社内の相談窓口に連絡する
- ③労働基準監督署に連絡する
- ④就職エージェントに相談する
- 退職理由で引き止められないために入念に準備して円満退社しよう
引き止められない退職理由の伝え方を理解しよう! 企業視点で考える対処法をチェック
こんにちは。キャリアアドバイザーの今井です。
退職理由で悩んでいる人から、よくこのような相談をもらいます。
退職することを決めたものの「引き止められたらどうしよう」という気持ちから、なかなか退職したい旨を伝えられずに悩んでいる人もいますよね。
退職理由は人それぞれですが、引き止められにくい退職理由には特徴があります。また、引き止められないようにするには退職理由だけでなく、企業視点を意識したうえで伝え方も工夫することが大切です。
この記事では、引き止められにくい退職理由や伝え方のコツを解説します。また、よくある引き止め例やその際の対処法なども紹介するので、ぜひ退職する際の参考にしてくださいね。
まず理解しておきたい退職に関する3つの基礎知識
退職理由を伝える際に、引き止められないかどうか不安になる人は多くいます。ただ、引き止められにくい退職理由は何かを考える前に、退職とはどういうものかや退職理由で嘘をついてはいけないのかなど、退職に関する前提知識を確認しておくことも大切です。
まずは退職に関する前提を理解したうえで、どうすれば引き止められずに退職できるのかを見ていきましょう。
①退職の申し出から2週間経過すれば退職は実質可能
退職はいつまでに申し出れば良いか曖昧な人もいるのではないでしょうか。法律上では、民法第627条によって「退職の2週間前に退職の告知をおこなえば問題なく退職できる」と定められてます。つまり、2週間前に意思表示すれば退職は可能です。
しかし、企業によっては「就業規則」で別の期限が定められている場合もあります。たとえば、1カ月前に退職を申告することが定められている場合は、できる限りこの期日を守るようにしましょう。
就業規則は会社の規則であるため法的な拘束力はありません。そのため2週間前に申告していれば違法にはなりませんが、企業側もいろいろと対応が必要になるため負担を掛けることにつながる可能性もあるので意識しておきましょう。
本田 百合香
②企業側が労働者の退職を拒否することは原則できない
退職を考えている人のなかには「退職を拒否されたらどうしよう」と不安になっている人もいるかもしれません。しかし、企業側が労働者の退職を拒否することは原則できません。
日本の国民は「職業選択の自由」という権利を持つと憲法で定められています。そして、民法第627条では「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者はいつでも解約の申し入れをすることができる」と定められています。
つまり、退職する2週間前までに退職したい意思を表示すれば、法的には必ず退職することができるのです。どのような引き止められ方をしたとしても退職することは可能だと覚えておいてくださいね。
松下 建都
ただし、企業側のことを考えずに自分だけのことを考えて退職しようとすると、円満退社とはいかなくなります。企業側の事情も配慮して判断することも大切ですよ。
③必ずしも本当の退職理由を伝える必要があるわけではない
退職理由は必ず本当のことを伝えなければならないわけではありません。退職理由が伝えづらい内容であったり、状況的に本当の退職理由を伝えないほうが良い状況もあります。
たとえば人間関係や企業への不満などネガティブな退職理由の場合、理由を伝えることで周りとの関係性に影響が出る可能性もあります。
もちろん嘘をつくことはトラブルが発生する場合もあるため、極力避けるべきです。ただ、「一身上の都合」で伝えることも問題ないため、本当の理由を伝えなかったからといって法的に違反になることはないので安心してください。
米田 有希
嘘をつくことは避けつつ、自分や企業のことを総合的に考えて、円満に退社できるように伝え方を工夫しましょう。
なぜすぐに退職できないの? 会社が退職希望者を引き止める3つのワケ
そもそもなぜ企業は退職を引き止めるのか? その点も疑問に思うかもしれませんね。
企業が引き止める意図が理解出来れば対策も講じやすくなるので、退職を引き止められたくないと考えているなら、企業視点でイメージを膨らませることが大切ですよ。
①企業側の不都合:人手不足や新たな人材を採用する状況を避けたい
企業が退職者を引き止めるのは、少なくとも企業側に何らかの不都合が生じる可能性があるためです。特に社員が一人減ることで人手が不足したり、また新たに人材を採用する手間が発生することを避けたいと思っていることが多いと考えられます。
企業はどのような分野やサービスであっても、仕事を進めるには必ず人の力が必要です。社員が一人いなくなるだけでも誰かが代わりに対応する必要があるため、その穴埋めが必要になります。ポジションによっては業務自体が一度ストップしてしまう場合もあるかもしれません。
そのため、企業によっては強く引き止める場合もあるのです。
本田 百合香
企業によっては一人退職者が出ることで、別の社員の業務負担が増え、それに耐えかねた社員が退職するというように、連鎖的に退職が起きてしまうことを危惧しているところもありますよ。
②退職希望者の心配:会社を辞めて大丈夫かを心配している
会社都合ではなく、退職希望者本人が会社を辞めてしまって大丈夫なのかを心配して、上司個人の意思で引き止めている場合も考えられます。特に、仲の良かった上司であれば会社の不都合もあるなかで、本人の将来を親身になって考えていることもあるでしょう。
この場合は、しっかりと理由を話してその会社を辞めても大丈夫だと安心してもらえれば、本人の意思を尊重してくれる可能性が高いです。一方で「このまま会社を辞めたら危ない」と思った場合は、全力で引き止めるかもしれません。
上司が何を考えて引き止めているのかをしっかり見極める必要がありますが、親身になってくれる上司であれば、相談に乗ってもらうことも一つの手です。
松下 建都
自分の選択が本当に合っているのか、今一度考えるきっかけにしてみてくださいね。
③上司自身の評価の懸念:部下が辞めることで責任を問われるため
退職希望者のことを考えて引き止めている上司もいれば、上司自身の評価を気にして引き止めている場合もあります。これは、上司は部下を管理する立場のため、部下が辞めることで会社から責任を問われるケースがあるためです。
ただ、退職するかどうかは、自分の今の状況や今後のキャリアに基づいて決めることが大切です。企業や上司のことを気にして、納得のいかない状態で働き続けることのないように、引き止めの背景を見極めることは忘れないようにしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
退職するときは自分自身のことを中心に考えてしまいがちです。「どうやったら円満に退職できるか」「次の会社にスムーズに入社できるか」といった不安を感じやすいため、自分のことだけに集中してしまうのも無理はありません。
しかし、自分のことだけを考えた退職はトラブルを生む要因になることも事実です。たとえば、年間で一番忙しい繁忙期に退職を希望したり、引き継ぎを適当におこなって会社や次の担当者に迷惑をかける形で退職すれば、円満退職になりづらくなります。このような状況にならないためにも、会社の状況や事情、上司の気持ちなどをしっかりと理解することが重要です。現在の状況を把握して会社に配慮していることが伝われば、よりスムーズに退職できる可能性が高まりますよ。
また企業が引き止める理由として、上記で解説したほかにも採用への悪影響を懸念している会社もあります。退職者が出ることで会社全体の離職率が上がってしまうと、求職者から良くない印象を持たれてしまうため、退職希望者を引き止めているのです。ただ、この点に関しては退職者側に落ち度は一切なく、会社側が今後改善すべき問題なので、退職者自身が気にする必要はありませんよ。
引き止められにくい退職理由5選! 例文付きで伝え方もチェックしよう
企業が退職希望者を引き止める理由を理解したところで、次に気になるのは「ではどんな退職理由なら引き止められないのか」というところですよね。引き止められないようにするには、今後の自分自身がやることが明確になっていることが大切です。
ここでは、引き止められにくい退職理由を紹介したうえで、どのように伝えれば良いのか例文付きで解説していきます。自分が今思っている退職理由と照らし合わせながら確認してみてくださいね。
①今の会社ではできない分野に挑戦したい気持ちがある
転職理由としてはポジティブな理由であると企業側や上司も引き止めにくくなります。特に今の会社では携われない分野や仕事内容を調整したい気持ちがあると、企業側ではどうしようもできないため個人の意見を尊重せざるを得ないでしょう。
この際「どのような分野で何をしたいのか」や「今後どのようなキャリアを歩みたいのか」などを聞かれた際に応えられるよう、退職した後のビジョンを明確にしておくことがポイントです。
この点が曖昧だと「もう少しうちの会社で考えてからでも良いんじゃないか」と引き止められる場合もあります。以下のようにビジョンを明確にして伝えてみてください。
自分自身の今後のキャリアを考えたときに、今おこなっている〇〇分野の仕事から方向転換をして、〇〇の分野で一から新たに挑戦してみたい気持ちが強くなりました。しかし、当社ではこの分野に携わることが難しいため、退職させていただきたく思っています。
今後は〇〇の分野で〇〇のスキルを磨き、将来的には〇〇に携われる存在としてキャリアを歩みたいと考えています。私の都合で大変恐縮でございますが、何卒ご理解いただけると幸いです。
本田 百合香
退職理由として話したビジョンが今の会社でもできることであると引き止められます。そのため、今いる会社では本当にできないことなのか事前に調べておき、別の会社でないと携われないことだとしっかり伝えましょう。
キャリアビジョンが明確にならないと悩んでいる人は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。
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②転職先が決まっている
退職の意思が明確で、次の転職先も決まっているようなら企業側も引き止めることは難しいと判断することが多いですよ。
反対に転職先が決まっていない場合は、まだ転職するかどうか迷っていると考えられ引き止められる可能性があります。相談ベースで退職を迷っていることを伝えるのであれば良いですが、すでに退職の意思が明確なら、できるだけ転職先が決まった状態で伝えるのがおすすめです。
以下のように伝えてみましょう。
突然のことで大変申し訳ないのですが、少し前から自分の今後のキャリアについて考え、転職活動をおこなっておりました。そして、先日内定をいただき、〇月〇日より勤務する形で調整を始めています。
そのため、当社を〇月〇日で退職させていただきたいと考えています。
いろいろとお世話になったにもかかわらず、事前に相談せず大変申し訳ございません。
退職日までは今の仕事に誠心誠意取り組み、業務の引き継ぎも漏れなくおこなわせていただきます。
恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
松下 建都
上司によっては相談せずに次の転職先を決めて話を進めたことに落胆する場合もあるかもしれません。ただ、職業の選択は個人の自由です。そのうえで、経緯や理由を伝えるようにすることで上司も納得しやすくなるでしょう。
③留学や資格取得など勉学に力を入れたい
今の仕事から離れて留学や資格取得など、人生を長い目で見て勉学に力を入れたいという理由も引き止められにくいです。
そもそも、会社や上司がその人の人生自体を決めることはできません。今後の自分の人生を考えたときに、今の仕事よりも優先するべきだと判断した旨を伝えると良いでしょう。
また、どこにどのくらい留学するのか、どのような資格を何のために取得しようと思っているのかを明確にしておくと、引き止められる可能性が低くなります。
プランが曖昧な状態だと「留学はもう少し先でも良いのではないか」「今の仕事を続けながらでも資格取得を目指せるのではないか」などと、引き止められかねません。
以下のように、はっきりと伝えましょう。
海外でビジネスのスキルを磨くため、アメリカへの留学を目指し3年前より勉強を進めていました。先日大学院に合格し、〇月より入学する予定となっています。そのため、〇月いっぱいで当社を退職させていただきたいと考えています。
突然の申し出となり大変申し訳ございません。
退職する〇月までは、精一杯尽力いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
米田 有希
会社や上司が社員の人生を左右できないのは当然ですが、会社側も退職までの期間が短いと代わりの人員を確保するのに負担が大きくなってしまいます。応援してもらいつつスムーズに退職するには、今後の見通しが立ったら早めに伝えられると良いですね。
④心身の体調が優れず仕事が続けられない
今の仕事が続けられないような心身の体調不良が理由なら、退職もやむを得ないと判断されるでしょう。
通常業務をおこなえないことは、会社側にとっても理想的な状態ではありません。もし、心身に不調がある状態で勤務を続行させた場合は企業側に責任が発生するため、企業としても無理には引き止めません。
以下のように現状と医師からの発言を伝えると、説得力をもった退職理由になります。
2カ月前より持病が悪化してしまい、病院に通院しています。経過を見ていただいた医師より、完治するまで時間がかかるため一度療養に専念すべきだと言われました。
そのため、退職させていただき、自分自身の治療に専念させていただきたいと思います。
急なことで大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。
本田 百合香
心身に不調が出るケースはさまざまですが、職場や仕事内容が原因で心身に不調が出た場合は、たとえ引き止めにあったとしてもその企業で仕事を続けるべきではありません。自分の心身を第一に優先して辞めるために動きましょう。
仕事が「しんどい」と感じ、退職したいと思っている人もいますよね。「しんどい」ことを退職理由として伝える際には伝え方があるので、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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いざ退職するタイミングで引き止めをおこなう企業は多いです。スムーズに退職したい人向けに、引き留められないための退職理由の作り方や伝え方をキャリアアドバイザーが徹底解説します。
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⑤引っ越しや身内の介護といったライフイベントがある
家庭の事情やライフイベントによって退職したい、というのも引き止められにくい理由の一つです。企業はあくまで仕事面で労働契約を交わしているため、労働者自身のプライベートなことには関与することはできません。
たとえば、パートナーの転勤が決まり遠くへ引っ越す場合や、身内で介護に専念する必要が出た場合などが考えられます。そのほかにも自分の今後の人生にかかわるライフイベントに対しては、企業側は引き止めることが難しいです。
以下のように、経緯や現状、今後の動きなどを話すことでスムーズに退職しやすくなりますよ。
身内のことで大変恐縮ですが、母親の介護が必要となり2人の兄弟と話し合った結果、私が地元に戻ることになりました。すでに地元に戻って就く仕事も決まっています。
突然のことで大変申し訳ないのですが、〇月付けで退職させていただきたく思っています。恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
松下 建都
自分では意図しないライフイベントが突然発生する場合もあります。その際は、急遽会社を退職する必要があることもありますが、企業側に伝えやすいようにしっかり整理しておけると良いですね。
企業側で改善できてしまう? 引き止められやすい退職理由の3つの傾向
引き止められにくい退職理由がある一方で、内容的に引き止められやすい退職理由もあります。特に企業側で改善できてしまうような理由は引き止められやすいですよ。
ここでは、引き止められやすい退職理由を大きく3つの傾向で区分して、その特徴を解説していきます。自分の思っている退職理由と照らし合わせながら確認してみてくださいね。
①待遇面への不満:給与や福利厚生など待遇に不満がある
給与や福利厚生などの企業の待遇に不満があることを、おもな退職理由として伝えると引き止められる可能性が高いです。
たしかに待遇面に不満があると退職につながりやすいですが、待遇に関しては企業側が改善できるものです。「これから改善するから辞めないでほしい」と打診されやすい傾向にありますよ。
本当に改善される企業であればまだ良いですが、口約束だけだと改善されない可能性もあります。そうなると、また同じ条件で働き続けることになり、貴重なキャリア形成の時間が無駄になってしまうかもしれません。待遇面について不満がある場合でも、メインの理由ではなく、補足的な理由として伝えることをおすすめします。
②勤務体制への不満:残業時間の多さや勤務形態にミスマッチを感じている
退職理由として多い内容ですが、残業時間の多さや勤務形態が自分に合わないといった勤務体制への不満も、引き止められやすい退職理由だといえます。
特に残業時間の多さは体力的にもきつくなりやすく、退職理由としてはよく挙げられがちです。しかし、これも企業側で改善できる理由なので、それが改善できれば残れるのか? と打診されるケースは多いですよ。
米田 有希
勤務体制への不満だけを理由に退職しようとすると、改善すると言われてしまったら自分の退職理由自体がなくなってしまうため、これらを退職理由にする際は注意が必要です。
③仕事内容への不満:任せられる業務が自分に合っていない
任せられる業務が自分の実力や自分のやりたいことに合っていないなどの、仕事内容の不満も引き止められやすい退職理由の一つです。
この理由は日々の担当業務を変えたり、ほかの部署へ異動させることで解決できる可能性が高いため、引き止められやすいです。
もちろん、話し合いのなかで自分にマッチする業務ができるようになるなら、自分の希望を伝えてその企業に残るのも一つの選択肢ですね。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
スムーズに退職するためにも、引き止められにくい退職理由をしっかりと考え、会社に伝えることは重要です。これまでお世話になった会社への感謝や配慮という意味でも、退職理由は意識しておくべき部分になります。
ただ、心の底から納得のいく転職を実現するには、自分のなかにある本当の退職理由を見つめ直すことがなによりも大切です。引き止められない退職理由ばかりを意識して本当の退職理由を見失ってしまえば、退職後に後悔する可能性もあります。そのためにも、引き止められない退職理由よりも先に、なぜ今の会社を退職したいのか、自分の本音を知っておきましょう。この本音は必ずしも会社に伝える必要はないので、会社側からどう思われるかなど周りの目を気にする必要はありませんよ。
また、自分のなかの本当の退職理由を導き出す際には、今の会社に対する不満や足りていない部分を書き出すのがおすすめです。実際に書き出すことで頭のなかも整理されるほか、書き出した内容に優先順位をつけることで本当の退職理由も見えてきます。書き出した会社に対する不満や足りていない部分は、次の転職先に求める条件を整理する際にも活用することができます。納得のいく転職の実現に向け、ぜひ実践してみてくださいね。
どんな退職理由でも引き止められることはある! 強い意志と前向きな姿勢が重要
- 退職の意思が固まっているのであれば、必ず退職するという強い意志を持って臨む
- なるべく退職や今後に対して前向きな姿勢を見せるように意識する
ここまでにさまざまな退職理由を解説してきましたが、企業側の事情もあるため、どんな退職理由でも引き止められる可能性はあります。
退職したい思いが強く、引き止められたくないという思いもあるかと思いますが、引き止められないようにするのと同時に、引き止められたときにどう対処するかを考えておくことが重要です。
まずは、退職の意思が固まっているのならば「絶対に退職するんだ」という強い意志を持って、臨みましょう。精神論的に聞こえてしまうかもしれませんが、退職することや今後の進路への覚悟が見えると、企業側も引き止めにくくなります。
そして、前向きな姿勢でいることも大切です。後ろ向きな理由であると「うちの会社に残って仕事をしたほうが良いんじゃない?」と、企業側も声をかけやすくなります。すでに前向きに退職をとらえ次を見すえているのであれば、企業も必要以上に口を出すことはないでしょう。
強い気持ちをもって自分の意思を伝えてくださいね。
松下 建都
この後、引き止められないようにする姿勢ややり方と、引き止められた場合の対処法を解説していきます。
ポジティブ変換がカギ! 引き止められないように退職理由を伝える4ステップ
引き止められない退職理由を考えることも大事ですが、引き止められないように伝え方を工夫することも重要になります。
ポイントは自分が思う退職理由をポジティブな理由に変換することです。その方法をステップ形式で順を追って説明していくので、実践してみてくださいね。
ステップ①退職理由として挙げられるものをすべて書き出す
まずは、自分のなかで退職したいと思ったポイントや出来事をすべて書き出してみましょう。この際、ネガティブな理由でもポジティブな理由でも、理由の大きさ関係なくすべて書き出すことがポイントです。
- 上司からの評価が自分の頑張りに見合わないと感じる
- 任される仕事量が増えていることもあり、残業時間が多く体力的にきついと感じている
- 今自分が担当している業務とは異なる分野で自分の力を試したい気持ちもある
一度考えていたことを吐き出すことで、頭がすっきりして物事を考えやすくなります。また、退職理由が一覧で見れるので、視覚的に自分の気持ちがわかるでしょう。
このとき、その考えに至った経緯まで辿っておくと、自分の本当の退職理由を見つけやすくなります。そうすると次は自分にマッチした仕事にも就きやすくなりますよ。
米田 有希
書き出す際に手が止まってしまう場合は、マインドマップを使って自分の状況を整理したり、少しでも退職したいと思う要素に対して「なぜ」と自分に問いかけて深掘りすると良いですよ。
ステップ②書き出した内容を整理して一番大きな退職理由を明確にする
自分が思う退職理由をすべて書き出したら、次は書き出した内容を整理して、自分のなかで「これが根本の理由だ」と思う退職理由を明確にしていきます。
この際、書き出した退職理由同士が似ていたり、内容的につながるものがないか確認してみてください。そして、同じ系統のもの同士でグループを作ってみましょう。こうすることで、自分が何にどのようなことを感じていたのかわかりやすくなります。
このように整理したうえで、自分にとって何が一番の退職理由かを考えてみてください。それが退職の決め手となり、強い意思を持てる源泉になります。
- 書き出した退職理由同士で似ていたりつながりそうな内容がないか、チェックする
- 同じ系統同士の内容をグループ化する
- まとめたなかで、自分にとって一番大きな退職理由は何かを明確にする
ステップ③退職理由を自分なりの前向きな言葉に変換する
自分のなかで一番大きな退職理由が明確になったら、自分なりに前向きな言葉に変換してみましょう。
退職理由となると、むしろネガティブなもののほうが多いですよね。しかし、ネガティブな理由は企業が改善案を持ち出しやすく、引き止められる可能性が高まります。
退職に対して前向きな理由であれば、そもそも企業が改善する余地がなくなるため、後ろ向きな理由よりも引き止められることは低くなるでしょう。
たとえば、以下のように変換してみると良いですよ。
- 上司からの評価が自分の頑張りと見合わないと感じる
⇒より自分に合う仕事で自分の力を発揮したい - 任される仕事量が増えていることもあり、残業時間が多く体力的にきついと感じている
⇒多くの業務を任せてもらえるのはうれしいが、今後の長いキャリアを考えたときに自分の体調を優先して仕事に臨みたい
本田 百合香
ネガティブな理由のままだと円満退社も難しくなるうえ、退職後の自分の行動も後ろ向きになってしまうかもしれません。自分の気持ちを前向きにするためにも意識してみてくださいね。
ステップ④退職の意思が固いことを前提として伝える
退職理由を自分なりに前向きな言葉に言い換えられたら、退職の意思が固いことを前提にして退職したい旨をはっきりと伝えましょう。
企業側は退職を迷っている人に対しては、引き止めようとします。ときには退職しないように条件を出してくることもあるでしょう。このときに自分の退職の意思が固まっていないと、目の前の提案に対して退職の意思が揺らいでしまうかもしれません。以下のことを意識しておくと自分の支えになりますよ。
- 自分のなかで退職の意思が固いかを再確認する
- なぜ退職するのかが明確になっているかチェックする
- これからどうするか見通しが立っているかを自分に問う
固い意思を持ったうえで退職したい旨を伝え、すでに退職に向けて動き出しているのであれば、今後の自分の人生に向かって進んでいることを示せると良いですね。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
上記のような退職理由を伝えるまでの事前準備だけでなく、実際に上司に退職の意思を伝える際の言い方や伝えるタイミング次第で、引き止め度合いも変わります。引き止め度合いを弱める言い方の一つとして、本音をストレートに言うことを避ける方法があります。たとえば、本当の退職理由が残業の多さや人間関係だった場合、そのままストレートに伝えると「改善するから考え直してほしい」と引き止められてしまいかねません。
本音を受け入れてもらう形がベストではありますが、引き止められそうな場合は会社側が引き止めづらい前向きな理由などに言い換えるのも一つの手です。
また、退職の意思をなるべく早く伝えることも重要です。民法上は2週間前であれば問題ありませんが、最低でも1ヶ月前には伝えることで、人員配置や後任選定にかける時間に余裕が生まれ、人手不足を理由に引き止められる可能性も低くなります。ただ、半年前や1年前など時期が早すぎた場合、引き止められる機会も増えてしまう点には注意が必要です。
また、伝えるタイミングとして繁忙期はなるべく避けたほうが良いです。繁忙期は人手が一番必要な時期であるため「繁忙期が終わるまでは辞めないでほしい」など、引き止められやすくなります。余裕のある時期に伝えるのがおすすめですよ。
強い意志を持とう! 退職時によくある引き止め例と対処法
ここまでに引き止められないような退職理由の伝え方を解説していきましたが、いくら準備しても実際に引き止めにあったらどうしようと不安な人もいますよね。どういう引き止められ方をするのか気になる人もいるでしょう。
そこでここでは、よくある引き止め例を紹介します。引き止めにあったときの対処法もあわせて解説するので、参考にしてみてくださいね。
米田 有希
引き止められても揺るがないよう、強い意志を持って伝えることが大事ですよ。
①給料アップの交渉
- 退職理由をあらためて言語化する
- 金銭面での不安をなくしておく
今の会社に不満がある場合や競合他社に転職しようとしている場合などは、「給料を上げるから残ってほしい」と交渉されやすいです。特に、待遇面を理由に退職を伝えた場合は提案として持ち出されやすいでしょう。
しかし、給料が上がったとしても今自分が不満に思っていることが解決されるとは限りません。もちろん給与面に不満がある場合であれば応じても良いかと思いますが、別に理由がある場合はいずれ同じ不満が湧き出て、仕事がつらくなってしまう可能性があります。
給料アップの交渉をされたら、気持ちが揺らいでしまう前に自分の本来の目的を振り返ってみましょう。退職したいと思った根本の原因を解決できるのか、給料がアップすれば問題ないのか、自分に問いかけてみてくださいね。
本田 百合香
退職を申し出たときに金銭面で揺らがないように、ある程度生活できるお金をもっておけるとベストです。
②昇進・異動の持ち掛け
- 自分の本当の退職理由は何かを再度確認しておく
- 昇進・異動することで自分の問題が解決されるのかよく考えて返答する
- 退職を申し出た後に昇進・異動をして、社内で自分にどんな影響が出そうかを考える
退職の引き止めとしては昇進や異動の持ち掛けをされることもありえます。転職の理由が何かにもよりますが、昇進・異動して自身の不満の解決や目的の達成につながらないのであれば、提案を受けたとしても本質的な問題が解決されないため、また辞めたくなるかもしれません。
昇進や異動を持ち掛けられたらすぐに返答せず、まずは自分に適したポジションなのかを確認し、納得感を持って仕事ができそうか自分を見つめなおして返答すると良いですよ。
③退職日の延長
- 引継ぎのスケジュールを組んでおき、問題ないことを伝えられるようにしておく
- 退職後のスケジュールを明確にしておく
人手が不足している場合は急に辞められると企業側も困るため、退職日を先に伸ばしてほしいと打診されやすいですよ。
たとえば「退職は受け入れるけれど、半年後にしてもらいたい」など、退職日を先に設定することで、その期間にもう一度検討してもらうように促す企業もあります。
もちろん企業側が本当に困っている場合もあるので、その点は考慮しつつ判断する必要がありますが、予定通りに退職を進めたいということなら転職先への入社スケジュールを明確に決めておくと良いですね。
企業側は転職先もかかわるスケジュールを簡単に引き延ばすことはできないため、延長の打診は難しいと判断して引き止めないこともあります。
松下 建都
有休消化や後任への引継ぎなどの日数もある程度把握しておけると、退職交渉の際にスムーズに話し合いが進みますよ。
④感情に訴えて退職の申し出の取り下げを迫る
- 退職後の自分の人生と会社への影響は切り離して考えておく
- 就業規則を確認しておき、自由に退職できる権利があることを主張する
条件や交渉などはせず、退職希望者の感情に訴えかけて退職の申し出を取り下げようとする企業もあります。特に良心に訴えるような内容が多いです。
たとえば「今辞められると〇〇プロジェクトが進まなくなる」や「ここで辞めたらチームの皆が大変になるぞ」など、少し脅しのような発言をされることもあるかもしれません。
ですが、一人の社員が辞めて立ち行かなくなることはあまりありません。そのため、ここで罪悪感を感じる必要はありません。
このように迫られたときは、感情に流されないように気を付けましょう。しつこく迫ってくる場合は、会社の就業規則に定められていることを証拠として提示し、自由に退職できる旨を主張してみてください。
本田 百合香
もちろん、今まで一緒に過ごした社員や雇ってくれた会社に感謝することは大切です。ただし、退職することと感謝することは分けて、自分の人生を考えたときにベストな選択をしましょう。
⑤将来の不安をあおる
- 自分の未来は会社ではなく自分が決めるのだという強い意志を持っておく
- 今後のキャリアや見通しを具体的に立てておく
なかには、退職希望者の不安をあおって、退職を思いとどまらせようとする企業もあります。たとえば「うちの会社を出てやっていけると思っているのか」や「今の君の段階だとうちより良いところには行けないよ」など、個人の能力や人格を否定されることもあるかもしれません。
このような会社の場合は、あくまでも自分以外の一意見だととらえてはっきりと退職する旨を貫き通すのがおすすめです。
自分の将来は自分で決めることが大切になります。これからどうなるかわからないときこそ、自分の意思で決めたことが最大の勇気になるでしょう。他者に流されず、後々後悔しない選択をしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
上記のような引き止めの事例は実際におこなう企業もありますが、企業の対応次第で退職すべきか悩んでしまえば、納得のいく転職は実現しにくくなります。企業側の対応に左右されない強い意志を持つには、退職を伝えるタイミングですでに転職先を決めておくことが有効です。次の行き先や入社時期が決まっていれば、将来の不安もあまりなく、昇給や昇進などの交渉を受けたとしても退職の意志を貫くことができるはずです。
また、転職先の候補があるだけでも、強い意志を持ちやすくなります。転職先が確定しているわけではありませんが、最終的な目標ややるべきことが明確なので、転職に対する不安感も少なく、退職への強い気持ちを持つことができます。
自分なりに一生懸命考え抜いて退職を決心したにもかかわらず、企業の対応次第で簡単に意志を曲げてしまうのは、自分の将来にとってベストな選択とはいえませんよね。退職に対する強い意志を持って退職をスムーズに進めるためにも、退職を伝える時点で転職先を決めておく、もしくは、転職先の候補を見つけておくのがおすすめですよ。
自分以外の人にも頼ろう! 強く引き止められた場合の4つの対応方法
引き止め例とその対処法を紹介してきましたが、さらに強く引き止められる場合もあるかもしれません。その場合は、一人で抱え込まずに誰かに相談してみるのも一つの手です。
ここでは具体的にどのように対応すれば良いのかを解説するので、自分が取るべき方法はどれが良さそうか考えながら確認してみてくださいね。
①別の上司に話してみる
退職を申し出るときは、直属の上司に伝えるのが一般的です。しかし、その上司に過剰に引き止められた場合は、別の上司に話してみるのも一つの手ですよ。
企業は一つの組織ですが、働いている社員はそれぞれ考え方や性格も異なります。そのなかでは少なからず相性もあるでしょう。直属の上司に言いづらかったり、もしほかに信頼できる上司がいれば、相談することで退職しやすくなるかもしれません。
また、同じ会社の社員であるため、いくつか退職のケースを見てきていることもあるでしょう。企業のことをある程度わかっている人に相談することで、今後の動き方も見えてくる場合があります。
- 考えに共感し、別の経路から退職を掛け合ってくれる可能性がある
- 別の角度から意見をもらえる可能性がある
- 会社の就業規則や退職の仕方など、今後の動き方が見えやすくなる
本田 百合香
一人で悩まずに企業がどのような対応を取るのかも踏まえて、相談してみると良いですよ。
②社内の相談窓口に連絡する
きつい言葉や激しい引き止めにあった場合は、社内にある相談窓口に連絡してみてください。社内での問題として適切な処置をしてくれる場合が多くあります。
相談窓口は会社の規則に詳しいため、公平な立場で話を聞いてくれるでしょう。なかには、社員が働く環境や心身のケアに関する相談を兼ねている企業もあります。もし、自分でどうしたら良いかわからないとなったときは、頼ってみると良いですよ。
松下 建都
企業によって相談窓口の名称や連絡の仕方は異なるので、社内の資料などで確認し活用してみてくださいね。
- 退職に関する情報を詳しく聞くことができる
- 社内の問題として公平な立場で話を聞いてもらえる
- 考えが煮詰まってしまった際に心身ともにケアしてもらいながら相談に乗ってくれる
③労働基準監督署に連絡する
社外の相談場所として、労働基準監督署に連絡するのも選択肢の一つです。労働基準監督署は厚生労働省の一機関であり、企業が労働者に対して適切に対応できているかを確認する役割を担っています。
本来、企業と労働者は対等な立場であるべきですが、傾向として企業側の立場が優位になってしまうケースは実際多いです。労働基準監督署では労働者が不当な扱いを受けないように企業を監督する機関であるため、退職交渉の相談にも乗ってくれます。
また、守秘義務があるため、基本的に社内には情報が伝わることはありません。そのため、社内には話しづらい内容のものでも相談しやすいでしょう。退職について規則や法律について誰かに相談したいけれど、社内の人には話せないというときなどは頼ってみてくださいね。
- 労働者の味方として相談に乗ってくれる
- 守秘義務があり社内に情報が伝わらないため、話しづらい内容も本音で相談できる
④就職エージェントに相談する
転職活動中やこれから転職活動を始めようと思っている人は、就職エージェントに相談してみるのも良いですね。就職エージェントは就職・転職のプロであるため、退職時の対応に関しても幅広い知見を持っています。
特に今の職場から次の職場へ求職者をつなぐ役割を多く経験しているため、スムーズな退職方法についても詳しいです。相談できる人がいないという人は、気軽に連絡できるので一度活用してみることをおすすめします。
米田 有希
転職を考えている人は、退職から転職先を決めるまでサポートしてもらうのも良いですね。
- 就職に関する幅広い知見をもって、退職時の対応の仕方を教えてもらえる
- 退職交渉から、次の転職先を見つけるまでそのままサポートしてもらいやすい
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
退職を強く引き止められた場合に自分以外の人に頼ることは重要ですが、退職を考えた時点で、一人で抱え込まずに相談したり、周りの手を借りることも非常に大切です。
会社を退職する際には、さまざまな不安やストレスを抱えやすくなります。どれだけ前向きな理由での退職だとしても、これまでお世話になった会社に迷惑をかけてしまうことへの罪悪感や、新しい生活への不安などを感じてしまうものです。不安を抱えたまま退職手続きや転職活動を進めていると、冷静な判断ができずに退職後に後悔してしまうリスクも高まります。そのため、積極的に周りに頼ることを意識してみてください。
そして、退職を考えた時点で相談すべき相手は、本音を話せる人が良いでしょう。退職という人生の大きな分岐点だからこそ、自分の本心を話したうえで今後どうするべきかを一緒に考えていくことが何よりも大切なのです。家族や友人、信頼できる同僚や上司など、自分の本音を出せる人に、今の正直な気持ちや不安をすべて伝えてみてください。可能であれば複数の人に相談するのが良いですね。それぞれ立場や関係性の異なる人の意見や考えを聞くことで、より広い視点から退職について考えることができますよ。
退職理由で引き止められないために入念に準備して円満退社しよう
確実に引き止められないと言い切れる退職理由はありません。ただし、伝えるタイミングや伝え方次第で引き止められる確率を下げることはできます。
また、順を追って自分が思う退職理由を整理し明確にしておいたり、引き止められたときの対処法を知っておくことで、引き止められたときに自分の意思をブラさずに適切な判断をすることができるでしょう。
事前にしっかり準備して、自分も企業も納得した形で円満退社できるようにしましょう。
就業規則を守れていないと円満退社が難しくなるケースもあるため、できるだけ会社の規則に従って余裕を持って退職したい旨を伝えるようにしてくださいね。