目次
- 週4日勤務の特徴を知って自分に合った働き方を見極めよう!
- 週4日勤務って実際どうなの? まずは基礎知識をチェック!
- 週4日勤務とは?
- 週4日勤務を導入している日本の企業
- 週4日勤務のメリット
- 週4日勤務のデメリット
- 正社員でも週4日勤務がしたい! 希望を叶えるおすすめ職種10選!
- 多様な働き方が可能! IT・Web系職種
- シフト制で休日が調整しやすい! 接客業や福祉系職種
- 人手不足解消のため働き方の多様化が進む! ドライバー職
- 仕事量を自由に調整! フリーランス
- 週4日勤務を軸に就活するなら+αの理由の深掘りが必須!
- 週4日勤務が自分にベスト? もとめる働き方を見極める自己分析3ステップ
- ステップ①週4日勤務に魅力を感じた理由を深掘りする
- ステップ②週4日勤務以外で希望を叶える方法がないか考える
- ステップ③週4日勤務とそれ以外の働き方のどちらが自分にマッチするか考える
- 週4日勤務だけが当てはまる条件? ほかにも選べる働き方をチェック
- 「フレックスタイム制」で毎日の就業時間を自由に調整
- 「時短勤務」で1日の労働時間を6時間にする
- 「ABW」で働く場所と時間を自由に決める
- 「多様な正社員」で仕事内容・勤務地・就業時間を選ぶ
- 求人が見つからない……週4日勤務可能な募集を見つけるには?
- 求人サイトで「週4日以上」で検索
- エージェントサービスを利用する
- ハローワークを利用する
- まずは週4日勤務の特徴を知って自分に合った働き方への第一歩を踏み出そう!
週4日勤務の特徴を知って自分に合った働き方を見極めよう!
週4日勤務という働き方について調べている人から、よくこんな相談をもらいます。週4日勤務となると、休日が増えるのでプライベートがとても充実しますよね。魅力を感じる人も少なくないはず。
ただ、週4日勤務が現実的に可能かどうかは選ぶ職種や働く環境によるもの。それに休みが増えるといったメリットだけでなく、見過ごせないデメリットもあります。働き方を考えるうえでは、ただ休みが多いからで決めるのではなく、あなたのライフスタイルにマッチしたものを見極めることが大切です。
この記事では、週4日勤務の実態からそれを実現しやすい職種、週4勤務以外にも選べる選択肢からあなたにぴったりの働き方を見極める方法まで、キャリアアドバイザーの意見を交えて解説しています。一緒に自分に一番合う働き方について考えてみましょう。
週4日勤務って実際どうなの? まずは基礎知識をチェック!
週4日勤務と聞くと休みが多いメリットがまず目につきますが、「もしかしたら給料が減るのでは? 」「その分ハードワークになりそう……」など、デメリットも気になりますよね。
松下 建都
ここからは、そもそも週4日勤務とはどんな働き方なのかを改めて解説し、その実態を紐解いていきます。週4日勤務をするとあなたにどんな影響があるのか、ここでイメージを固めていきましょう。
週4日勤務とは?
「週4日勤務」とは、1週間のうち4日働き、3日を休日にする働き方です。働き方改革の一環で、社員が仕事とプライベート両方を大切にした働き方ができるように考えられたものですね。
最近では大手企業が率先してこの週4日勤務の推進に取り組んでいたり、人手不足の企業が社員の多様な働き方を認め、応募を増やす目的で導入している場合もあります。
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週4日勤務を導入している日本の企業
この「週4日勤務」、自分の周りにはあまり実践している人がいないし、本当にできる企業なんてあるのか? 具体的な導入例を知らないといまいち想像ができないかもしませんね。
厚生労働省が発表している、企業の労働時間、賃金制度についての調査結果をまとめた「令和5年就労条件総合調査」を見ると、週4日勤務に限定した調査結果ではないものの、2023年の時点で「完全週休2日制よりも休日の日数が実質的に多い制度」を設けている企業は全体の7.5%です。
かなり少ないものの、実施している企業があることがわかりますね。
- 佐川急便:一部地域の正社員を対象に実施
- Zホールディングス(旧:ヤフー):育児や介護中の従業員を対象に週4日制を選択することができる「えらべる勤務制度」を導入
- ユニクロ:1日10時間勤務、土日を含む週4日の勤務で、通常の週5日、8時間勤務と同額の給与が支給される(参考:ユニクロ(UNIQLO)地域正社員(フルタイマー)中途採用情報)
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キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
すでに週4日勤務を試験的に始めている企業もあったり、業界によっては深刻な人手不足に陥っていることから、週4日勤務を含めた新しい働き方を導入する企業が増える可能性はおおいにあります。
ただ、コロナ禍でのテレワークなどの推奨やフレックスなどの制度導入は、どうしても人材や資金などの条件が揃っている大手からゆっくりと下へ降りてくるもの。もしあなたが中小企業での勤務となる場合、週4日勤務の実現には時間が掛かるかもしれません。
また、業種によって週4日勤務が可能な業種と物理的に不可能な業種も存在する為、すべての人が週4日勤務を選択できるまでにはまだ時間が掛かるでしょう。
週4日勤務のメリット
- 休みが多いのでプライベートの時間が確保しやすい
- スキルアップや副業に取り組む時間が確保できキャリアを自由に形成しやすい
- 生産性が上がる可能性がある
週4日勤務のメリットは、何と言ってもプライベートを充実させやすいことです。自由な時間が増えるので、私生活を優先できる機会が増えるでしょう。
また、今の仕事以外に興味のある分野や取り組みたいことがあれば、休日をその時間にあてることができます。本業だけに縛られない自由な働き方ができるのも魅力の1つです。
ほかにも体をしっかりと休めることで気持ちをリフレッシュさせることができ、その分一人ひとりの生産性が上がって企業にも良い影響が出ることが考えられます。
内閣府が発表している、ワーク・ライフ・バランスについての調査結果をまとめた「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス) に関する参考統計データ」を見ても、仕事と生活のバランスが良くなるよう考慮されていると感じる人の方が仕事への意欲が高いことが調査結果に現れていますね。
週4日勤務のデメリット
- 1日の就業時間が増える可能性がある
- 収入が下がる可能性がある
- キャリアの選択肢が限られる可能性がある
週4日勤務を選ぶときに注意しなければならないのは、ただ休日を増やすのは難しいということ。休日が増える分、1日の就業時間を伸ばしたり、給与を抑えて調整する場合が多いのです。
また、一概には言えないもののキャリアの選択肢が狭まる可能性も考えられます。特に昇進を目指す場合に言えることですが、責任ある立場の人の出勤日数が少ないと全体の作業が滞る可能性があるので、企業としても役職のあるポジションは任せづらいのが実情です。現実的に可能かどうかも考える必要がありますね。
松下 建都
現在は多様な働き方について見直されていますが、実際にそれが可能かどうかは職種やポジションによっても変わりますよ。
正社員でも週4日勤務がしたい! 希望を叶えるおすすめ職種10選!
デメリットを理解したうえで、それでもやっぱり正社員として週4日勤務がしたい! ここからは、そんなあなたにおすすめの職種を紹介していきます。
これらすべてが確実に週4日勤務ができるわけではありませんが、働き方について考えているならぜひ参考にしてみてください。
多様な働き方が可能! IT・Web系職種
- webデザイナー:Webサイトのデザインをする
- プログラマー:システムが作動するようプログラミングする
パソコンがあれば場所にとらわれず仕事ができるIT・Web系の職種であれば、週4日勤務を実現できる可能性があります。
最近はフルリモートでできる仕事も増えているので、たとえば自宅で1日10時間勤務・週4日出勤といった形で週4日勤務を叶えるのも、ほかの職種に比べればあまり難しくはないかもしれません。
今この職種で働いているなら、前例がないかを調べたり、上司に事情を言って掛け合ってみるのも良いかもしれませんね。
本田 百合香
なお、すべてのIT系職種が週4日勤務をできるわけではありません。もし転職を考えるなら、希望通りの働き方ができる企業かどうかはよく調べておきましょう。
シフト制で休日が調整しやすい! 接客業や福祉系職種
- 販売員:顧客の接客をして商品を販売する
- タクシー運転手:タクシーを運転して乗客を希望する場所まで連れて行く
- 介護士:介護施設や支援を必要とする個人宅で介護の仕事をする
シフト制なら1カ月のうちにいつを休日にするか、何時から何時まで働くかなどを調整しやすくなります。接客業や福祉系の仕事であれば多くの場合シフト制なので、狙い目かもしれません。
ただ、多くの接客業は休日が書き入れ時。週4日勤務が実現できたとしても、土日や祝日は休めないことも考えられるので、仕事選びのときには要注意ですね。
松下 建都
求人サイトで「土日祝休み」「週4日からOK」などのワードで検索すると、希望の求人が見つけやすいのでおすすめです。働き方に関してサイトに明記されていないときは、応募時点のやり取りで希望の働き方ができるかどうか直接企業に確認しておくと安心ですよ。
人手不足解消のため働き方の多様化が進む! ドライバー職
- 配送ドライバー:企業や店舗、個人宅などに商品を運搬・配送する
- 送迎ドライバー:自宅や決まった拠点から目的地までの送迎をする
週4日勤務を導入する企業の背景には、従業員の私生活の充実はもちろん、人手不足解消の目的があることもあります。
特に週4日勤務の導入が増えているのはドライバー職。荷物を運ぶ配送ドライバー以外にも、施設への送迎を担当する送迎ドライバーやバスドライバーなども多様な働き方がしやすくなってきています。
ドライバーは時間によって行動する場合が多く、残業時間が少ないことが多いのも魅力の1つです。一方で、職種によっては深夜勤務が必要になる場合もあります。自分のライフスタイルをふまえてよくリサーチすることが大切ですね。
米田 有希
ドライバーである以上、普通免許はもちろん、中にはトラックの運転免許が必要になる場合もあります。企業によっては免許取得の支援をしてくれるので、不安があるなら援助制度があるかどうかも募集要項で確認しておきましょう。
仕事量を自由に調整! フリーランス
- Webライター:Webサイトに掲載する記事やWeb広告などの文章作成をする
- システムエンジニア(SE):ソフトウェアの設計・開発をする
- イラストレーター:クライアントの依頼に応じてイラストを制作する
フリーランスは仕事の量や仕事をする時間帯をすべて自分で決められるので、柔軟な仕事がしやすい働き方の1つです。仕事量をうまく調整すれば、週4日勤務を実現するのもそう難しくはないでしょう。
ただし、フリーランスは何よりも実力や実績が重視される働き方。それだけで生計を立てられるようになるまでには時間がかかりますし、高い技術はもちろん自分を売り出すためのマネジメント能力も必要になります。
松下 建都
自由な働き方ができる分、厳しい局面も多いのがフリーランス。収入源として考えるなら、しっかりと準備をする必要がありますね。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
成果に応じて収入が変わる営業スタイルの生命保険募集人や証券外務員、不動産営業などは、自分のペースでの営業活動が可能です。もし大口案件を多く持つ営業員で、1年分の利益につながる案件を獲得できれば働く時間のコントロールや週4日勤務、場合によってはそれ以下もできる可能性はあります。
ただし、上記の仕事は契約が取れなければ収入はゼロ。負担が重なって業界を去っていく人も多いことから、人によっては週5日勤務が4日勤務になったとしても負担が軽くならない可能性もあります。自身のスキルと負荷への耐性や性格なども考慮したうえで選択する必要がありますよ。
週4日勤務を軸に就活するなら+αの理由の深掘りが必須!
もし週4日勤務が可能な企業に転職したいと考えているなら、選考対策にも力を入れなければいけません。志望動機が「週4日勤務がしたいから」では、採用してくれる企業もなかなかないでしょう。
また、あなた自身の働き方について考えるときも、ただ週4日勤務への憧れで仕事を選んでしまうと、ミスマッチにつながる可能性があります。週4日勤務を軸にすえて就活をするのは良いのですが、そもそもなぜ週4日にする必要があるのかはしっかりと考えましょう。
大切なのは、週4日勤務以外にも軸となる、+αの理由を深掘りすること。たとえば育児や介護、個人的な目標を達成するため、今力を入れたいことがほかにあるから、何でも構いません。第二の軸になるような条件の深掘りをしましょう。
本田 百合香
「どうしても週4日勤務じゃないといけない」という理由がないなら、その決断はもう少し考えてみるべきかもしれませんね。
週4日勤務が自分にベスト? もとめる働き方を見極める自己分析3ステップ
週4日勤務をミスマッチのない形で実現させるには、「どうしても週4日勤務じゃないといけない」という明確な理由が必要です。ここからは、あなたのベストな働き方が本当に週4日勤務なのかをチェックする簡単な方法を3ステップで紹介します。
このステップで今後の働き方のイメージも固まるはずです。自己分析もかねて一緒に考えていきましょう。
ステップ①週4日勤務に魅力を感じた理由を深掘りする
まずは週4日勤務がしたいと思ったきっかけを思い返し、その理由を深掘りすることから始めましょう。
ただ「もっとプライベートの時間を確保したい」と思ったにしても、そう思うに至った「理由」があるはずです。 たとえば、家族といる時間を増やしたい、趣味をもっと充実させたい、仕事の時間が憂鬱、業務量が多すぎてプライベートが休息だけの時間になってしまう、などいろいろあるでしょう。
まずはあなただけの「週4勤務がいいと思う理由」を明確にすることが大切です。
米田 有希
ここは本当に週4日勤務が必要かどうか、その答えになる部分です。しっかりあなた自身と向き合って考えてみましょう。
- 趣味のキャンプに没頭すると2日間の休日があっという間に過ぎるので、きちんと体を休める日も作りたい
- 2日間の休みでは仕事の疲れが取れないくらいに仕事の負担が大きい
ステップ②週4日勤務以外で希望を叶える方法がないか考える
週4日勤務がしたい理由を深掘りできたら、どのようにすればその希望が叶えられるかを具体的にイメージしましょう。もしかすると、週4日勤務にこだわらなくとも希望を叶える方法はあるかもしれません。
たとえば家族といる時間を増やしたいと思ったとき、もしその家族が仕事や学校に通っているなら、平日の休みを増やしても希望が叶ったとは言えないかもしれません。
それよりは、毎日の残業時間を減らす、週何日かは早上がりするなど、週4日勤務にこだわらない方が希望を叶えやすい場合があります。
- 金曜日に午後休をもらってキャンプに行って土曜日にかけて楽しめば、日曜日はゆっくり休むことができる
- 2日間で仕事の疲れが取り切れないくらい仕事の負担が大きいので、業務量を調整してもらえば改善するかもしれない
ステップ③週4日勤務とそれ以外の働き方のどちらが自分にマッチするか考える
週4日勤務以外の選択肢が見つかったら、最後にその両方を天秤にかけて考えてみましょう。
週4日勤務のデメリットも考慮したとき、はたしてあなたに合っているのは週4日勤務にすることなのか、ほかの働き方なのか、ここはあなた自身としっかり向き合って考えてみてくださいね。
本田 百合香
週4日勤務によって1日の労働時間が増えるのか、収入が減るのか、そのほかの影響があるのかは、企業によって違います。いろいろなパターンを想定してみるのがおすすめです。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
週4日勤務にこだわりすぎるあまり、自分の能力を活かしたり、イキイキと働くことができるかどうかを考えることを忘れないようにしましょう。
そのうえでプライベートを充実させたり、家族との接し方を理想に近づけるにはどうするべきか? 週4日ではなく週3日を目指す、もしくは週5日で勤務時間を短縮するのが良いのかなどを考えてみてください。
週4日勤務をすることがどの程度重要なのか? 出勤日数が減るに伴い収入が減っても良いのか? 空いた時間を何に使いたいのか? そこを見落とさず、あなたにとって優先順位が高いものは何かをしっかりと見極めたうえで判断しましょう。
週4日勤務だけが当てはまる条件? ほかにも選べる働き方をチェック
週4日勤務のデメリットを考えると、やっぱり自分に合ってるのはそのほかの働き方かも……そう思ったときは、具体的にどんな働き方があるのかを知る必要があります。
ここからは、勤務時間や働く場所、仕事内容などの調整を可能にする制度について解説していきます。あなたにぴったりの働き方がないか、ここも欠かさずにチェックしておきましょう。
「フレックスタイム制」で毎日の就業時間を自由に調整
厚生労働省が発表している、フレックスタイム制導入についてのパンフレット「フレックスタイム制のわかりやすい解説&導入の手引き」では、「一定の期間についてあらかじめ定めた総労働時間の範囲内で、労働者が⽇々の始業・終業時刻、労働時間を⾃ら決めることのできる制度」としています。
つまり、毎日の始業・終業時刻、労働時間を働いている人が自分で決めることができる制度です。
たとえば、1カ月間の労働時間が160時間と決められている場合、1カ月間の合計が160時間になれば、1日10時間働く日や、5時間ほどで仕事を切り上げる日があっても良い、というような働き方ができるようになりますよ。
松下 建都
ただし、24時間いつでも好きな時間に働くことができるわけではありません。企業からはこの時間は必ず出勤すること、と定められた時間帯があり、その時間帯には必ず出勤している必要があります。
「時短勤務」で1日の労働時間を6時間にする
「時短勤務」は、育児・介護休業法によって定められている制度です。1日の労働時間を原則6時間にして短縮勤務をすることができます。仕事と同時に育児や介護をしている人へ向けた制度ですね。
そのため、育児や介護をしている人以外はこの制度を利用できない点は注意です。また、育児に関しては基本的に子どもが3歳になるまでという決まりがあるので、いつまでも時短勤務を続けていられるわけでもない点には注意しましょう。
米田 有希
要介護状態の家族を介護している人に対しては、連続3年以上短時間勤務ができるような制度を作ることが義務とされています。あなたの職場でも一度確認してみるのが良いですね。
「ABW」で働く場所と時間を自由に決める
「ABW」は、働いている人が仕事内容やその日の気分に合わせて、働く場所や時間を自由に選択する働き方です。基本的に出社時間にオフィスに出社して仕事をするという働き方が一般的ですが、ABWを採用している企業では自由な働き方ができますよ。
たとえば考え事をするときはカフェで、作業をしっかり進めるときはオフィスでなど、自分が一番力を発揮できる働き方ができる制度ですね。時間に関しても、決められた総労働時間を満たしていればいつでも働くことができます。
本田 百合香
かなり自由な働き方ができるので、週4日勤務でなくともプライベートを充実させやすい制度の1つですね。
「多様な正社員」で仕事内容・勤務地・就業時間を選ぶ
自由な働き方をする方法の1つに「多様な正社員」もあります。厚生労働省が推進する多様な働き方についてまとめた「多様な働き方の実現応援サイト」によると、多様な正社員は「職務内容、勤務地、労働時間などをライフスタイルに合わせて選択できる正社員」を指すものです。
おもに「職務限定正社員」「勤務地限定正社員」「時間限定正社員」の3つの働き方があり、名前の通り仕事内容や働く場所、時間を限定できる働き方を指します。
- 職務限定正社員:特に高度な技術を必要とする仕事の場合に多く、仕事内容を限定し専門性の高い働き方をする
- 勤務地限定正社員:転勤の範囲が制限されていたり、引越しが必要になるような遠距離の転勤がない働き方をする
- 時間限定正社員:育児や介護をしている人が対象となる場合が多く、1日の労働時間を通常の正社員よりも短くし、場合によっては残業も免除された働き方をする
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
正社員という形での多様な働き方採用をしている企業は、大手に集中している傾向があります。しかし、大手だからこそ積極的に地域採用をしていることが多いので、尻込みせずに応募してみるのがおすすめです。
また、資格などを持っていれば、資格保持者を必要とする企業があなたの希望に沿った柔軟な対応をしてくれる場合もあります。特に中小企業の場合、条件を提示すればそれ相応に答えてくれたり、小規模な企業だからこそ融通が利くこともありえます。
そういった意味では、固定概念を捨て視野を広げて企業探しをすることが重要になってくるかもしれません。
求人が見つからない……週4日勤務可能な募集を見つけるには?
いざ週4日勤務の求人について情報収集をしようと思っても、そもそも週4日勤務ができる求人自体があまり多くないのが実情。なかなか見つからないものですよね。
見つかったとしても、その多くは非正規雇用、なんてことも少なくないはず。週4日勤務で生計を立てるなら、正社員として働いた方が安心です。
ここからは、週4日勤務が可能な募集を効率的に見つけるための方法を解説していきます。
求人サイトで「週4日以上」で検索
- いつでも好きな時間に求人探しができる
- たくさんの企業の中から比較検討して情報収集ができる
求人サイトは空いた時間に手軽に仕事探しができ、たくさんの企業を比較検討しながら情報が集められる便利なツール。一方で、掲載される募集が多く自分にぴったりな求人を探すのに時間がかかるのがネックです。
そこで、効率的に求人を探すために「週4日以上」などで検索してみましょう。求人サイトの中には検索結果の絞り込み機能がついているものもあるので、「正社員」「月収20万以上」など、外せない条件を絞って探すことであなたにぴったりな求人が見つけやすくなりますよ。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
求人サイトで仕事を見つけたいと考えているのであれば、検索の機能を活用することや、1つのサイトに絞らず複数のサイトを利用して探してみるのが良いでしょう。
また、あえて首都圏などに絞って検索することで、そもそもの仕事の数の多さからヒットの可能性が上がるかもしれません。
週4日勤務に該当する仕事を自分で見つけるのはなかなか大変です。なるべく業界や職種を限定せず、幅広い視野で探すことも大切ですよ。週4日勤務ができる仕事があれば、まずは募集内容や企業概要だけでも見て興味を持つことができれば応募してみるのが良いですね。
エージェントサービスを利用する
- 自分に合った求人をエージェントが代わりに探してくれる
- 一対一でとことん寄り添ったサポートが受けられる
- 非公開求人を紹介してくれる場合もある
求人探しの際のおすすめは、エージェントサービスを使うこと。週4日勤務ができる求人を自分で探すのは大変ですよね。そんなとき、エージェントサービスはあなたの希望を一対一で親身に聞き、ぴったりな求人を紹介してくれます。
中にはネットには公開されていない非公開求人を紹介してくれることも。選択肢を広げるなら、ぜひエージェントサービスの活用を検討してみてください。
ハローワークを利用する
- 多くの求人の中から仕事探しができる
- 受けられるサポートが充実している
- 就職後のトラブルに関しての相談も可能
週4日勤務ができる企業を探すなら、ハローワークの利用もおすすめです。紹介している求人数が多いので、週4日勤務と条件を限定しても多くの選択肢の中から選べる可能性があります。
また、ハローワークでは求人紹介のほかにも書類選考や面接への対策など、さまざまなサポートを受けることができますよ。就職後のトラブルに対しての相談をすることもできるので、なかなか希望に合った求人が見つからないときは気軽に足を運んでみてください。
松下 建都
ただし、あくまで仕事探しをしている人が対象の機関なので、現在正社員として仕事をしている場合は利用できるサービスが一部制限されることは覚えておきましょう。
ハローワークに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
関連記事
ハローワークとは? 使い方や就活に役立つ8つのサービスを徹底解説
仕事探しにハローワークを使ってみたいけど、利用のハードルが高く感じてしまう人もいますよね。この記事では、そんなあなたのためにハローワークでできることや上手な使い方、初めてハローワークに行くときに必要なものを専門家のアドバイスを交えて解説。私たちと一緒にハローワークについて学んでみましょう。
記事を読む
まずは週4日勤務の特徴を知って自分に合った働き方への第一歩を踏み出そう!
ここまで、週4日勤務が実現しやすい職種やあなたにぴったりの働き方を見極める方法、週4日勤務以外にも希望を叶えられる可能性のある働き方について解説してきました。
週4日勤務はメリットもあればデメリットもあるもの。それぞれのライフスタイルや週4日勤務にする目的と照らし合わせて、よく考えたうえで決断をしなければミスマッチにつながる可能性もあります。
まずはなぜ週4日勤務がしたいのか? その理由の深掘りから始めて、あなたにぴったりな働き方を探してみましょう。
週4日勤務と聞くと休みが多いメリットがまず目につきますが、「もしかしたら給料が減るのでは? 」「その分ハードワークになりそう……」など、デメリットも気になりますよね。