目次
- 上司と合わないと感じたら原因の深掘りから次に取るべき行動を見極めよう!
- 上司と合わないと感じたときに忘れないでほしい3つの前提
- ①上司と合わないのは必ずしも自分に原因があるわけじゃない
- ②上司と合わないことで悩む人は多い
- ③上司と合わない状況をそのままにするのはリスクがある
- 上司と「なぜ」「どこが」合わないのかを徹底的に洗い出すことが解決の道!
- 原因分析の第一ステップ! 上司と合わないと感じる原因を2つに分類しよう
- ①上司側の姿勢や仕事の進め方に原因があるパターン
- ②自分の接し方や先入観に原因があるパターン
- 上司と合わないと感じる原因が上司側にある場合の6つの対処法
- 原因例①上司の態度や考え方に問題がある
- 原因例②何事も自分の価値観で判断する
- 原因例③問題が起きたときに適切な対処をしない
- 原因例④独自の仕事の進め方を押しつけている
- 原因例⑤感情的になりやすい
- 原因例⑥ハラスメントをしている
- 上司と合わないと感じる原因が自分にある場合の5つの対処法
- 原因例①上司の意見を素直に受け入れられない
- 原因例②一方的に苦手意識を持っている
- 原因例③上司と部下という関係性を必要以上に意識している
- 原因例④自己評価と客観的な評価がかみ合っていない
- 原因例⑤上司の短所に目が行ってしまう
- 冷静に分析しよう! 「上司と合わない」の原因を見極める4ステップ
- ステップ①上司と合わないと感じる瞬間を書き出す
- ステップ②特に強いストレスを感じるものをピックアップする
- ステップ③自分と上司どちらに原因がある可能性が高いか考える
- ステップ④周りに相談して客観的な意見をもらい判断する
- どうしても上司と合わないと感じる場合のネクストアクション4選
- ①リフレッシュして気持ちを切り替える
- ②反面教師ととらえて自分のスキルアップに活かす
- ③部署異動を打診する
- ④転職を検討する
- 絶対避けたい! 上司と合わないと感じたときにしてはいけない5つのNG行動
- ①周囲に上司の悪口を言う
- ②上司に意図的に反発する
- ③無理にコミュニケーションを取ろうとする
- ④自分を責める
- ⑤ひたすら我慢する
- 上司と合わないと感じたら原因解明と11の対処法を参考に次の行動を見極めよう!
上司と合わないと感じたら原因の深掘りから次に取るべき行動を見極めよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
職場の上司と合わずに悩んでいる人から、よくこんな相談をもらいます。
職場の人間関係は、仕事へのモチベーションにも影響することが多いですよね。特に合わないと感じる相手が上司となると、仕事が円滑に進められなくなってしまったり、うまくコミュニケーションが取れなかったりと、仕事がしづらくなることもあるでしょう。
上司と合わないと思ったときは、まずその原因を考える必要があります。なぜ上司と合わないと感じるのか、その原因を見極めたうえで適切な対処法を試しましょう。
この記事では、上司と合わないと感じる原因例や原因別の対処法について解説しています。一緒に上司と合わないという悩みの解決を目指し、今のあなたの状況に合わせたベストな対処法を理解しましょう。
上司と合わないと感じたときに忘れないでほしい3つの前提
上司と合わないと感じた時、自分を責めてしまったり自分だけが悩んでいるのでは? と不安に思うこともありますよね。しかし後ろ向きに考えてしまうことでますます気持ちが落ち込み、解決に向けた行動ができなくなってしまう可能性がありますよ。
ここからは、上司と合わないと感じたときに覚えておいてほしい前提について解説します。今の状況を冷静に分析するためにも、まずは気持ちの作り方から理解しましょう。
①上司と合わないのは必ずしも自分に原因があるわけじゃない
上司と合わない原因を考えたとき「合わないのは自分のせい」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。しかし上司と合わないのは、必ずしも自分に原因があるわけではないということは覚えておきましょう。
自分よりも立場が上だったり、経験を積んでいたとしても、上司も一人の人間です。どうしても相性が合わないことや、場合によっては上司に問題があることもありますよ。
自分のせいだと思い込んでしまうと、原因究明をするにも冷静に考えられなくなってしまいます。まずは自分をむやみに責めるのをやめましょう。
②上司と合わないことで悩む人は多い
ときには「ほかの人はうまくやっているのに、自分だけ上司と合わないと感じてしまう」と考えてしまうこともあるでしょう。しかし、上司と合わないことに悩みを抱えている人はあなただけではありません。
Biz Hitsが2021年に全国の働く男女500人を対象に実施した、働く人が上司に感じることに関する調査の結果をまとめた「嫌いな上司に関する意識調査」によると、職場に苦手な上司がいると答えた人は全体で73.2%います。
約7割の人が上司と合わないことで悩んでいるのがわかりますね。職場には多くの人がいるので、相性が合うかどうかも人それぞれです。上司と合わないと悩むことは、決してめずらしいことではありませんよ。
③上司と合わない状況をそのままにするのはリスクがある
上司と合わないと思いながらも問題なく働けるなら無理に行動を起こす必要はありませんが、誰もが気にせずにいられるわけではありませんよね。場合によっては、上司と合わない状況を放置していることでさまざまなリスクにつながる可能性があります。
- モチベーションが下がり仕事に集中できなくなる
- 人事評価の際に影響する可能性がある
- 心身に悪影響を及ぼす場合がある
今上司と合わないことでストレスを抱えているなら、それが深刻な事態になる前に対処をする必要があります。我慢していても状況は変わらないので、今できることを少しずつ実践していくことが大切です。
もしすでに上司と合わないと感じるストレスから「会社に行きたくない」と考えてしまうことがあるなら、こちらの記事を参考にしてください。あなたの身を守るための行動指針を解説しています。
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上司と「なぜ」「どこが」合わないのかを徹底的に洗い出すことが解決の道!
上司と合わないと感じたときには、仕事や心身に影響を及ぼす前に早めの対策をすることが重要です。ただしその対策法を見極めるには、今のあなたの状況を冷静に分析する必要がありますよ。
上司と合わないのはなぜか、どこが合わないのかを明確にすることで、どのように対処すれば良いのかがわかります。行動を起こす前に、まず上司と合わないと感じる原因を洗い出し適した対処法を見つけましょう。
上司と合わない原因を見極める方法や、それに合わせた対処法はこの先で解説しているので、しっかりと目をとおしてくださいね。
原因分析の第一ステップ! 上司と合わないと感じる原因を2つに分類しよう
上司と合わない原因を見つけるにしても、漠然と「何が原因なんだろう」と考えていてはなかなか見つからないこともあると思います。そこで、まずは上司と合わないと感じる原因が上司にあるのか、自分にあるのかを見極めることから始めましょう。
ここで冷静にどちらに原因があるのかを見極めることで、悩み解消に向けた行動指針が定まります。あなたの場合はどちらに原因がある可能性が高いのかを考えてみてくださいね。
①上司側の姿勢や仕事の進め方に原因があるパターン
上司と合わないと感じる原因が上司にある時、相手の考え方や振る舞い方に明らかな問題があることがあります。普段の上司の振る舞い方に注目し、問題があると感じられる点がないかを考えてみましょう。
もし自分だけで考えるのが難しいなら、第三者に相談してみるのもおすすめです。できるだけ客観的な意見をもらえるよう、上司とのかかわりが少ない人やプライベートの友人などに相談するのが良いですよ。
本田 百合香
第三者に相談するときは、できるだけ私情を挟まず上司の振る舞いについて事実のみを伝えることを心掛けましょう。憶測や想像が混じってしまうと客観視しにくくなります。
②自分の接し方や先入観に原因があるパターン
上司と合わないと感じる理由が自分にある場合は、あなた自身が上司に対しマイナスなイメージを持っているために相手の本質を理解できていない場合があります。
苦手意識を持つとどうしても上司の悪い面にばかり目が向いてしまいやすくなるので、できるだけ多角的に上司を見たり、上司の良いところに意識的に目を向けてみてください。
そのように普段の上司の行動を見た時、もし少しでも良い点が見つけられた場合はあなた自身の考え方を変えるのが解決の近道である可能性がありますよ。
松下 建都
周りの人に上司の良い面について聞いてみるのもおすすめです。そのような人の視点を理解したうえで上司を見た時、あなたがどう感じるかを考えてみましょう。
上司と合わないと感じる原因が上司側にある場合の6つの対処法
上司と合わないと感じる原因が上司にあるのか自分にあるのかを考えたうえで、やはり上司にあると思える場合は、そこからさらに深掘りして上司のどこに原因があるのかを考えてみましょう。
ここからは、上司に原因がある場合のよくある原因例と、原因に応じた対処法を解説していきます。自分自身にあてはめ、どのような対策が取れるか考えてみてください。
原因例①上司の態度や考え方に問題がある
●より上の立場の上司に相談してみよう
もし上司の態度や考え方に問題があると感じるなら、上司よりも上の立場の人に相談してみるのがおすすめです。その際は、上司のどのような態度や考え方に問題があるのかを具体的に伝えてくださいね。
- 気に入った相手とそうでない相手で態度が大きく違う
- 部下を軽んじていたりばかにするような発言が目立つ
合わないと感じる上司よりも上の立場の人に相談することで、その人から上司へ改善するよう進言してもらえる可能性があります。また合わないと感じる上司とのかかわりが深い人であれば、良いかかわり方をアドバイスしてくれることも期待できますよ。
米田 有希
もし上の立場の上司に相談がしづらい場合は、社内の相談窓口に頼るのもおすすめです。あなたの会社にそういった相談ができる窓口がないかを確認してみてくださいね。
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当事者である場合、自分の立場や思い込みから物事を判断してしまうケースが多くなり、客観的に事態を把握できていないことがあります。そのため、まずは自分の思い込みに振り回されていないか考えてみてください。一度冷静になり、自分が感じている不満の原因を整理しましょう。
一人で整理するのが難しい場合は、第三者に相談することも有効です。客観的な視点から、上司の態度や考え方に問題があるのかを一緒に検討することができますよ。
上の立場の上司に相談したときに不満に対する正当性がないと判断されてしまうと、対応してもらえない可能性がありますよ。そのような事態を防ぐためにも、客観的に見てもあなたの不満が正当なものかどうかをしっかり考えることが大切です。
原因例②何事も自分の価値観で判断する
●コミュニケーションを取って考え方をすり合わせていこう
もし合わない上司が多くの物事を自分基準で考えていたり、ワンマンなところがあると感じるなら、上司が周囲に自分の価値観を押しつけすぎており、その点にストレスを感じて「合わない」と感じているのかもしれません。
- 普段から周囲の言葉に耳を傾ける様子がない
- 会話のなかで自分視点の発言が多い
このような場合におすすめなのが、自ら積極的にコミュニケーションを取り、上司の考え方を理解する意識を持つことです。上司は上司なりの考え方を持っており、それがしっかりと共有できていないために価値観を押しつけているように見える場合もあります。
仮にそうではないにしても、相手の考え方を知ることである程度言動や判断に納得ができる可能性もありますよ。
松下 建都
合わない上司とコミュニケーションを取る際には、比較的上司と仲の良い人に取り持ってもらい、業務時間外に話すのもおすすめです。固い雰囲気になりすぎず、気楽な会話がしやすいですよ。
原因例③問題が起きたときに適切な対処をしない
●トラブルに対しどのように対応してほしいのかまで伝えよう
問題が起きた際に上司に適切な対処をしてもらえず、それが上司と合わないと感じる原因になっているパターンもあるでしょう。
- 問題を周囲の人に丸投げにする
- アドバイスを求めても応じない
このような場合は、トラブルが発生した際に上司に「どのようなトラブルが起き、どう対応してほしいのか」といったところまで報告するのがおすすめです。
具体的な解決策をふまえて伝えることで、上司もトラブル解決に向けて動きやすくなり、適切な対処をしてくれる可能性が高くなりますよ。
米田 有希
なかには「自分自身で解決することで成長してほしい」といった考えを持っている人もいます。まずは自分でできることはやったことと、そのうえでどうしてほしいのかまで伝えてみましょう。
原因例④独自の仕事の進め方を押しつけている
●必ずしも上司のやり方に従う必要はないことを覚えておこう
上司に自己流の仕事の進め方を教えてもらっても、それが自分に合っていなければかえって仕事がしづらくなってしまいますよね。善意によるものだとしても、それが負担に感じられることもあるかもしれません。
- 自分のやり方に反すると怒る
- 自分のやり方とかみ合っていないと感じる点を頭ごなしに指摘する
合わない上司に仕事の進め方を押しつけられている時、忘れないでほしいのは必ずしもそれに従う必要はないということです。上司のやり方の方が仕事のパフォーマンスが上がるなら取り入れ、そうでないなら取り入れないという線引きをしておきましょう。
ただしどうしても立場上従うほかない場合は、上司よりも上の立場の人に相談するのがおすすめです。上司に対して意見を言うのは難しい場合もあると思うので、上の立場の人から注意を促してもらいましょう。
本田 百合香
とはいえ自分よりも経験を積んでいる相手からのアドバイスなので、上司の仕事の進め方を自分流にアレンジして取り組んでみるのもおすすめです。
原因例⑤感情的になりやすい
●一定の距離を置いて接しよう
上司の感情の波が激しく、すぐに感情的になる場合も上司と合わないと感じる原因の一つとして挙げられます。
- 声を荒げることが多い
- 気分によって周囲に接する際の態度が大きく変わる
上司の雰囲気が悪かったりすぐに声を荒げるような状態だと、仕事に集中するのが難しくなってしまいますよね。そのようなときは、上司の感情に必要以上に左右されないよう一定の距離を置いて接するのがおすすめです。
松下 建都
上司からできるだけ離れた場所で仕事をする、もしくは上司とのやり取りを事務的なものにとどめるだけでも、相手の感情に影響されるのを防ぐことができますよ。
上司と距離を置くためには、一人で黙々とできる仕事をするのもおすすめです。こちらの記事で黙々とできる仕事を紹介しているので、参考にしてください。
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在宅ワークに切り替えられるなら、打診してみるのも視野に入れてください。こちらの記事で在宅ワークがしやすい職種を紹介しているので、該当するようであれば掛け合ってみましょう。
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原因例⑥ハラスメントをしている
●第三者にハラスメントを報告しよう
もし上司が明らかなハラスメントをしているなら、合わないと感じる原因は間違いなく上司にあります。
- 仕事には関係ない容姿やプライベートなどに関することに言及される
- 暴力をふるう
このようなときは自分で何とかしようとするのではなく、第三者に報告しましょう。上層部や社内の窓口、ホットラインに報告して早急に改善を図る必要があります。
米田 有希
もしそういった機関が社内にないなら、外部の窓口に相談することもできます。自分の身を守るためにも、積極的に第三者を頼りましょう。
- こころの耳:厚生労働省の働く人向けサポート窓口
- ハラスメントホットライン:労務専門の社会保険労務士の相談サービス
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上司に何かしら働きかけるなら、できる限り穏便にことを運びたいですよね。そのためには、一方的に相手を責めないことが重要です。ハラスメントなどの例を除けば、どんな出来事も必ずしもどちらか一方が悪いということはありませんよね。相手にも事情があるので、一方的に相手を責めないよう気をつけましょう。相手を責めるのではなく、お互いの状況を理解し合う姿勢が大切ですよ。
また相手に焦点を当てるだけではなく、自分自身も振り返りをすることが大切です。自分にも悪い点がある可能性があるので、冷静に自分の言動や態度、行動に落ち度はなかったのか、相手に対する影響はどうだったのかを考えましょう。必要であれば自分の悪かった点を素直に認め、謝罪することも重要です。
自分の悪い点があったことを認め、謝罪することで、上司も真摯に向き合ってくれる可能性が高まります。お互いに理解し合い、問題を解決に向けて協力する姿勢が大切ですよ。
上司と合わないと感じる原因が自分にある場合の5つの対処法
上司と合わないと感じた時、その原因が自分の可能性があるなら、あなたの考え方や行動を少し変えるだけで解決ができることもありますよ。ここからは、上司と合わないと感じる原因が自分にある場合のおもな原因と対処法について解説していきます。
原因例①上司の意見を素直に受け入れられない
●上司の意見でなくあくまで自分の決断として受け入れよう
もし上司の意見がなかなか素直に受け入れられず、反発してしまうことが多いと感じるなら、相手の意見が正しくないという先入観があるのかもしれません。そのようなときは、上司の意見を自分のなかに落とし込んで解釈する意識をしてみましょう。
- 上司から意見を言われたシチュエーションを振り返る
- 自分がそのとき抱えていた問題を振り返る
- 上司の意見を受け入れた場合に考えられるプラスの影響を考える
上司の意見に従った際、事態がどのようにプラスに動くのかを想像してみることで、自分でも納得して上司の意見を取り入れた行動ができます。
本田 百合香
上司の言いなりになったのではなく、あくまで自分で必要性を感じたから行動に移したと考えることで、意見も受け入れやすくなりますよ。
原因例②一方的に苦手意識を持っている
●上司と良好な関係性を築いている人に上司について聞いてみよう
上司と合わないと感じた時、理由を考えてみても漠然と「怖そう」「きついことを言われそう」といった理由しか浮かばない場合、あなた自身が上司に一方的な先入観を抱いているだけである可能性もあります。
そのようなときは、上司と良好な関係性を築いている人の目線から上司を知るのがおすすめです。上司と仲の良い人に上司の良いところについて聞いてみましょう。
松下 建都
上司についてよく知らないだけで、意識的にコミュニケーションを取れば互いに打ち解け、合わないと感じることもなくなる可能性がありますよ。
原因例③上司と部下という関係性を必要以上に意識している
●必要以上に立場にこだわらず上司を多面的に理解しよう
上司と部下という立場の違いを意識しすぎてしまうと、上司に対して委縮してしまい「言うことを聞かないと」「逆らってはいけない」という気持ちが大きくなってしまう可能性があります。
そのような状況を打開するには、上司を多面的に理解する姿勢が大切です。まずは少しずつコミュニケーションを取る機会を増やし、上司に対するマイナスなイメージをなくしていくことから始めましょう。
- わからないことがあれば意識的に質問しにいく
- 質問しやすい雰囲気ができたら質問の後に「この作業苦手なんですよね」というような一言を添える
- 上司がある程度答えてくれるようになったら軽い世間話を添える
米田 有希
ただし上司とコミュニケーションを取るタイミングは見計らいましょう。あまり忙しくなさそうなタイミングで「今お時間よろしいですか?」といった確認をしてから会話をするのが良いですよ。
原因例④自己評価と客観的な評価がかみ合っていない
●第三者に自分を客観的に見てもらおう
努力が十分に評価されない、実力以上の仕事を押しつけられる……そのような状況では、上司と合わないと感じるばかりか仕事へのモチベーションも下がってしまいますよね。ただ、このような場合には自己評価と周囲からの評価が噛み合っていない可能性があります。
まずは第三者に相談し、自分の評価について聞いてみましょう。周りから見ればもっと頑張れると思えるポイントがあったり、反対に十分に実力があるのに謙遜ばかりしている印象である可能性もありますよ。
自分を客観的に見たときの評価を知ることで、上司の対応にも納得感が生まれます。それが上司と合わないと感じるストレスの解消につながりますよ。
本田 百合香
第三者から客観的な評価をもらうときは、できるだけ複数の人から話を聞きましょう。一人の意見に偏ってしまうと、正しく自己評価ができない可能性がありますよ。
原因例⑤上司の短所に目が行ってしまう
●上司の仕事によって生じているプラスの影響を知る
上司と合わないと感じる原因を考えた時、上司そのものというよりは仕事をするうえでの上司に対する不満が浮かぶこともあるかもしれません。そのような場合、上司の短所がその人のすべてであるという考えに陥っている可能性がありますよ。
まずは上司が普段どのようなことをしているのか、組織のなかでどのような役割を果たしているのかを知りましょう。そこから上司が職場に与えるプラスの影響を理解することで、上司と合わないという悩みの解消につながる場合がありますよ。
松下 建都
特に入社してから1年も経っていない場合、企業の組織の仕組みについてきちんと理解できていない可能性があります。上司がどのような役割を担っているのかを知り、良い面に目を向けましょう。
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上司と合わないと感じていると、どうしても上司の短所に目が行ってしまうことが多くなると思います。そのようなときは、自分の短所についても考えてみましょう。自分にも短所があることがわかれば、上司の短所も受け入れやすくなる可能性があります。
自分にも短所や課題があり、ときには周りの人にフォローしてもらったり、力を借りることがあるはずです。同じように、上司の短所に対しても自分がフォローしよう、という意欲を持つことができたら良いですね。上司の短所を理解し、補うことで関係性が改善する可能性がありますよ。
また、上司の短所がどうしても受け止められない内容なときや自分の信念と反する場合などは、反面教師としてとらえることも一つの方法です。「上司としてどうなんだろう?」と感じたのであれば、自分の理想とする上司像を考える機会になります。理想の上司像に近づくためにできることや改善すべき点を考え、行動することで自己成長につなげましょう。
冷静に分析しよう! 「上司と合わない」の原因を見極める4ステップ
上司と合わないと感じる原因例を見てみてもぴんと来るものがなかった場合は、あなた自身がどのようなモヤモヤを抱えているのかを明確にする必要があります。
ここからは、上司と合わないと感じる原因を見極めるための4ステップを解説していきますよ。一緒に分析を進め、上司と合わないと感じる理由を理解しましょう。
ステップ①上司と合わないと感じる瞬間を書き出す
上司と合わないと感じる原因を考えるときは、まず業務をしていて「上司と合わないな」と感じた瞬間を思い返してみましょう。
このとき紙に書き出して可視化することで考えが整理でき、より原因が解明しやすくなりますよ。心当たりがあればすべて書き出しておきましょう。
本田 百合香
自覚はなくても、些細なことの積み重ねが大きなストレスにつながっている可能性もあります。少しの違和感も見落とさないよう、丁寧に振り返ってみましょう。
ステップ②特に強いストレスを感じるものをピックアップする
上司と合わないと感じる瞬間を書き出したら、そのなかから特に大きなストレスや長期的なストレスにつながっている要因をピックアップしてみましょう。
このとき消去法で考えていくと、ピックアップしやすくなります。ストレスを感じるときはあるものの、我慢できるというものを選択肢から消していき、残ったものが大きなストレス要因ということになりますよ。
ステップ③自分と上司どちらに原因がある可能性が高いか考える
大きなストレス要因がピックアップできたら、次にそのストレスの原因が上司と自分のどちらにあるのかを考えてみましょう。「原因分析の第一ステップ! 上司と合わないと感じる原因を2つに分類しよう」の内容を参考にしてくださいね。
ストレス要因を複数ピックアップしている場合は、一つひとつ分けて考えてみてください。上司と合わないと感じる原因は必ずしも上司か自分のどちらかにあるわけではなく、双方にある可能性も十分にありますよ。
ステップ④周りに相談して客観的な意見をもらい判断する
上司と自分のどちらに合わないと感じる原因があるのかを考える時、どうしても主観的な視点で考えてしまいやすくなります。冷静な判断ができていない場合もあるので、最後に第三者の意見を聞いてみましょう。
- 家族
- 信頼できる友人
- 同じ部署の同僚や先輩
- ほかの部署の同僚や先輩
このとき、複数の立場の人に話を聞いてみるのがおすすめです。同じ職場の人に聞くとしても、立場によって上司やあなたの見え方は変わります。多くの意見を参考に、上司と合わないと感じる原因を分析してみましょう。
どうしても上司と合わないと感じる場合のネクストアクション4選
上司と合わないと感じた時、原因に合わせて対策をしてもどうしてもモヤモヤが解消できないこともあるかもしれません。そういったストレスがあなたの心身に不調を及ぼす可能性もあるので、そうなる前に次の手を打つ必要がありますよ。
ここからは、対処法を試してみても悩みが解消できないときに検討してほしい方法を紹介します。
①リフレッシュして気持ちを切り替える
どうしても上司と合わないという気持ちが払拭できないときは、プライベートの時間を使い気持ちを切り替えるよう工夫してみましょう。根本的な解決にはならなくとも、ある程度ストレスを解消することができますよ。
- 旅行をする
- 趣味に没頭する
- 仕事とは関係のない友人に合う
休日に楽しみな予定を入れるだけでも、仕事へのモチベーションが上がることがあります。職場でのストレスを溜め込むのではなく、適度に発散してうまく付き合っていく意識をするだけでも状況が改善する可能性がありますよ。
松下 建都
リフレッシュをしているからといって「大丈夫」とは思わず、体調や心境の変化に気を配りましょう。無意識にストレスを溜めていることもあるので、見逃さないように注意してください。
②反面教師ととらえて自分のスキルアップに活かす
上司と合わないという思いを払拭できない、かつ合わないと思う原因が上司にあるなら、上司の態度や行動を反面教師ととらえて自分自身のスキルアップに活かすのも手段の一つです。
「自分はこうならないようにしよう」「周りにはこうして接しよう」と不満を学びに変えることで、過度なストレスを受けることなく仕事に向き合えるようになる可能性もありますよ。
米田 有希
受け取り方一つ変えるだけでも、気の持ちようが変わることがあります。上司の言動に感情を揺さぶられることなく、一歩引いた視点で見る意識をしてみてください。
③部署異動を打診する
どうしても上司と合わないという思いが消えず、それが大きなストレスにつながっているなら、部署異動で状況改善を図るのも一つの手です。
同じ社内であっても、部署が変わるだけで周囲の環境も大きく変わります。場合によっては合わない上司と顔を合わせる機会がほとんどなくなることもあるので、今の部署で働くことにこだわりがなく、仕事内容が変わっても問題ないなら部署異動を検討してみてください。
本田 百合香
ただし、部署異動を打診してもすぐに異動できるわけではないことは覚えておきましょう。また確実に希望がかなうわけではない点に注意が必要です。
④転職を検討する
合わない上司と同じ環境にいることそのものが苦痛だったり、部署異動ができそうにない場合は思い切って転職を検討するのも手段の一つです。
転職活動をするとなるとすぐに実行に移すのは難しいかもしれませんが、強いストレスを感じる環境に長く居続けることは大きな負担になります。場合によっては仕事をすること自体が難しくなる可能性があるので、そうなる前に身を守るための行動を起こしましょう。
松下 建都
転職先を見つけてから退職をするのが安心ですが、もしそれを待てないほど追い詰められているなら、先に退職をして休養期間を作るのも手です。状況に合わせて選択肢を検討してくださいね。
自分の状況を考えたら転職が一番良さそうだけど、いざ転職するとなると不安……そのようなときは、こちらの記事を見てください。転職に対する不安との向き合い方・解消法がわかります。
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転職は不安なことが多いですよね。良い転職先は見つかるのか、転職先でうまくやっていけるのか……そう考えるとなかなか一歩踏み出せない人も少なくありません。この記事では、専門家のアドバイスを交えて転職の不安を解消する方法や成功に導く心構えを解説。一緒に新たなキャリアへ自信に満ちた一歩を踏み出しましょう。
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絶対避けたい! 上司と合わないと感じたときにしてはいけない5つのNG行動
上司と合わないと思った時、それを改善するための行動を起こすことは大切ですが、反対にしてはいけないこともあります。
NG行動をきちんと理解していないとますます状況が悪くなってしまったり、自分を追い込むことにつながる場合があるので、そうならないためにもこの先の内容を欠かさずにチェックしておきましょう。
①周囲に上司の悪口を言う
同じ職場の人に愚痴をこぼす程度なら構いませんが、それがエスカレートして悪意ある悪口になってしまったり事実と異なることを周囲に言いふらしてしまうことがないよう注意しましょう。
それが本人に伝わってしまえばますます関係性が悪くなるのはもちろん、周囲のあなたへのイメージが悪くなる可能性もあります。同じ職場の人に話すなら軽い愚痴や相談にとどめ、それ以上のことを言わないようにしてくださいね。
②上司に意図的に反発する
上司と合わないと感じていると、指示を受けることに対する嫌悪感から反発したくなることもあるかもしれません。しかしそのように上司に反発するのは避けてください。
冷静に考えたうえで上司の考えに違和感があるなら、場合によっては反発することが必要な場合もあるでしょう。しかし、ただ「この人に従いたくない」という思いから感情のまま反発してしまうと、上司との関係は悪くなる一方です。
米田 有希
もし反発しそうになったときは一度グッと堪え、あなたの持つ意見が客観的に見ても正当なものなのかどうかよく考えましょう。
③無理にコミュニケーションを取ろうとする
合わないと感じる上司と無理にコミュニケーションを取ろうとすると、かえってストレスが溜まったり関係性が悪化する可能性があります。もし関係性を修復したいと思ったとしても、まずはどのような手段が有効かを考えることから始めましょう。
場合によってはコミュニケーションの積み重ねが状況改善につながることもありますが、誰しもそうとは限りません。上司と自分の関係性を見た時、どのようなアプローチが有効なのかをしっかりと考えることが大切です。
④自分を責める
上司と合わないと感じた時、その原因が自分にあると感じて自分を責めるのはやめましょう。人と人との関係性に関しては、どちらか一方にすべての責任があるのではなく、双方に改善点があったり、どちらにも責任がない場合もありますよ。
自分のせいだと思い込み冷静に状況分析ができなくなると、解決策はますます見えなくなってしまいます。また自分を責める気持ちがよりストレスを大きくすることもあり、悪循環に陥ってしまいますよ。
松下 建都
上司と合わないと感じたときはまずフラットな視点に立ち、今起こっている事実を見すえましょう。初めから自分が悪いと決めつけては、状況は改善できないということを覚えておいてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
どうしても自分を責めてしまうときは、客観的に自分を見つめて責めている自分の思考に気づきましょう。つい自分を責めようとしてしまった時、意識的に気持ちを切り替えることが大切です。まずはほかの楽しいことを考えたり、自分の好きなことに没頭して気持ちを切り替えてみてください。
また、自分に優しい眼差しを向けることも大切です。自分を責めてしまうときは、自分のできていないところにばかりにフォーカスしている可能性があります。仮にできていないことがあっても、できていることもたくさんありますよね。
あなたには良いところ、素晴らしいところが必ずあります。どんな些細なことでもできたことや自分の良いところを見つけることで、自分を責める気持ちが少しずつ和らぐ可能性がありますよ。ぜひ試してみてくださいね。
⑤ひたすら我慢する
上司と合わない気持ちをひたすら我慢するのも、解決にはつながらないうえによりいっそう自分自身に負担をかけてしまう可能性があります。
仮に上司と合わないと感じながらもあまり気にせずにいられるなら問題はありませんが、日々ストレスを感じているなら時間が解決してくれるのを待つ間にあなたの心身に不調を及ぼしてしまうかもしれません。
米田 有希
つらいと感じたときは我慢するのではなく、行動を起こしましょう。まずは周囲の人に相談することから始めてみてください。
上司と合わないと感じたら原因解明と11の対処法を参考に次の行動を見極めよう!
ここまで、上司と合わないと感じる原因の見極め方や対処法について解説してきました。上司と合わないと感じながら仕事をしていることは、さまざまな悪影響につながります。早いうちに行動を起こし、対策をすることが重要です。
まずはなぜ上司と合わないと感じるのかを冷静に分析し、ここで解説した11の対処法を参考に今の状況に最適な解決策について考えてみてください。
行動を起こすことで、つらいと感じる状況を改善することができます。勇気が要るかもしれませんが、まずはあなたの身を守ることを第一に考えて選択肢を見極めましょう。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
「上司と合わないのは自分が悪いのかな」と自分に責任があると考える必要はありません。上司と合わないことが自分のせい、相手のせいと決めつけることは避けましょう。冷静な視点で原因を追及することが大切です。
また自分より経験を積んでいたり、立場が上だったとしても、上司も一人の人間です。相性が合わないなと感じる知人や友人がいるように、上司であってもどうしても相性が合わないことがあるのは自然なことですよね。
なので、あまりにも相性が悪かったり、上司に問題があったりする場合は、仕事をするうえで支障がない範囲でかかわることを心掛けましょう。自分の性格や価値観を大切にしながら、上手にバランスを取ることをおすすめします。