目次
- 仕事でミスばかりなときこそ変わるチャンス! 原因から対処法を見極めよう
- 「仕事でミスばかりしてしまう」と悩むあなたに知っておいてほしいこと
- 若手のうちはミスが増えてしまうのは自然なこと
- ミスが発生するのは仕方ないものと上司も理解している
- 「同じミスが何度も続く」のは周囲の信頼を失う可能性も
- 仕事でミスばかりしてしまうのはなぜ? 考えられる7つの原因
- ①そもそも仕事に慣れていない
- ②「なぜミスをしたのか」が理解できていない
- ③一人で抱え込みすぎてしまっている
- ④メモを取る習慣がない
- ⑤仕事内容自体が自分に合っていない
- ⑥心身が疲れていて集中できていない
- ⑦職場環境や人間関係が悪い
- 今すぐ始められる! 仕事でのミスをできるだけ減らすための対策6選
- ①自分の仕事の内容とスケジュールを「見える化」する
- ②常に優先順位を考えながらタスクをこなす
- ③仕事内容や進捗の確認作業は怠らない
- ④整理整頓など「集中できる環境づくり」を徹底する
- ⑤わからないことは独断で決めずに周囲に相談する
- ⑥生活習慣に気を付けて心身を健康に保つ
- これだけは覚えておこう! 仕事でミスをしたらすべき4つの対処
- ①まずは自分のミスを認めて状況を把握する
- ②上司や関係者への報告と謝罪も忘れずにおこなう
- ③一度したミスは必ず振り返り二度と起きないようにする
- ④ミスの原因と改善策は周囲の人と共有する
- 落ち込みすぎてしまう人向け! 仕事でミスをした際の気持ちの切り替え方法
- 信頼できる人に相談する
- 「これ以上のミスを防げた」と考える
- ミスばかり続いてしまうときは思い切って休む
- 仕事でミスばかりしてしまうときは成長のチャンスと捉え次の行動に活かそう
仕事でミスばかりなときこそ変わるチャンス! 原因から対処法を見極めよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの今井です。就職したものの仕事でミスしてばかりで落ち込んでいる人から、こんな相談を受けることがありました。
「仕事でミスばかりしてつらいです。もう怒られたくないです」
「どうやったらミスをなくせるのでしょうか」
仕事でミスが続くと本当につらいですよね。キャリアアドバイザーとして日々相談を受ける中でも、とくに多いのがこういった「仕事の失敗について」です。一つ言えるのは、どうやってなくすか、よりもどうやって「繰り返さないようにするか」が大切だということです。
そこでこの記事では、仕事でミスばかりしてしまうときの原因と対策、実際にミスをしてしまった際の気持ちの切り替え方などを解説します。仕事でミスばかり続いて落ち込みがちだという場合は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「仕事でミスばかりしてしまう」と悩むあなたに知っておいてほしいこと

仕事でミスばかり続いてしまうと、「自分に能力が足りていないせいなのかな」「同期に比べてどうせ自分なんて……」と、ついつい自分を責めてしまいがち。上司からの指摘が続けば、「この人は自分のことが嫌いなのかな」などと他責的に感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、そもそも仕事でミスをしてしまうのは悪いことなのでしょうか。まずは、「仕事でミスをすること」について、詳しく解説していきます。
若手のうちはミスが増えてしまうのは自然なこと
入社して間もない人は、仕事の進め方や職場での人間関係、そもそも「働く」ということに慣れていません。仕事で必要なスキルや知識を持っていないため、業務を進めるうえでミスをしてしまうことは、ある意味当たり前です。
つまり、若手社員がミスをしてしまうことは、業界や職種に関係なく一般的なこと。ミスをしたからといって、自分を責めすぎてしまうのはやめましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!ミスにも種類がある
人として当たり前のことを徹底する意識を持とう!
若手の頃にミスをするのは仕方がないことですが、だからといってどのようなミスをしても許されるというわけではありません。たとえば初めて取り組む仕事だったり、知識やスキルが求められる業務であれば、ミスをしても責められることはほとんどありません。
一方、同僚や先輩に挨拶をしなかったり、ミスをしても謝らないなど、社会人以前に人として当たり前に必要なことをしなかった場合は、指導されるのも当然です。
ミスをすること自体は仕方がないことですが、ミスをするのが当たり前という周りの認識に甘え、誰でもできることも疎かにするのはただの甘えです。ミスが多くなってしまう分、挨拶など自分にできることは全力で取り組むという姿勢を持つことが大切ですよ。
ミスが発生するのは仕方ないものと上司も理解している
上司や組織のリーダーは、新入社員や若手社員がミスをすることを予想しています。新入社員が入社してすぐに完璧な仕事をするとは思っていないため、「新人がミスをしてしまうのは仕方がないこと」という考えのもと、指導をおこなっているのです。
また、今は課長や部長といった役職が付いている上司も、新人時代には今のあなたと同じように仕事でミスをしています。そういった経験から、今の立場でできる最大限のアドバイスをあなたに与えようとしてくれるはずです。
仕事でミスをすると上司から指摘されたり、ときには厳しめに叱られたりすることもあると思います。しかし、これは決してあなたを責めているわけではなく、社会人として一人前になるための指導をしてくれていると捉えることが大切です。
そうはいっても怒られるのが怖くてミスを必要以上に恐れてしまう場合は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
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「同じミスが何度も続く」のは周囲の信頼を失う可能性も
新人が慣れない業務でミスをしてしまうことは、ほとんどの場合は仕方がないことです。
しかし、同じ種類のミスが何度も続く場合は、周囲の信頼を失う可能性があることを理解しておきましょう。同じミスを何度もしてしまうのは、注意力や責任感が欠けている、学習意欲がないと受け止められることがあるためです。
仕事を進めるうえで、上司や先輩、同僚、クライアントからの信頼を得ることは欠かせません。重要なのは、ミスを犯すこと自体ではなく、ミスから学び、改善し続ける姿勢を示すことだと覚えておいてくださいね。
同じミスを繰り返して信頼を失ってしまわないよう、原因を把握して対策を講じることが重要です。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ「若手だから」に甘んじない
可能な限りミスはしない心掛けが大切
若手社員が仕事に全力で取り組んだうえでミスをしてしまった場合は、周囲の先輩や上司も快くサポートしてくれるはずです。周囲の人は結果だけでなく、その結果にいたるプロセスもしっかりと見ているので、一生懸命に取り組んだかどうか判断できます。
反対に、わざとミスをして周囲に迷惑をかけた場合は、当然ながら誰もサポートはしてくれないため、すべて自分で解決しなければならなくなります。また、故意のミスによって会社に悪影響を与えたり、違反行為をした場合は、何らかの処分を下されるケースもあります。
ミスの仕方も見られている
あなたが想像する以上に、先輩上司や同僚など周囲の人はあなたの仕事ぶりを見ています。「若手のうちはミスをするものだ」と自分から開き直るのは、そもそもそういった姿勢を見破られてしまいますし、信頼も失うのでやめておきましょう。大切なのは、新人だとか、若手だとか、そういった属性に寄りかかるのではなく、いまできることに全力で取り組むことです。その先で起きたミスならば、必ず周りの人が助けてくれますよ。
仕事でミスが続くことで結果的に「仕事が嫌い」という気持ちになる人もいるでしょう。以下の記事では、仕事のミスが原因で「仕事が嫌い」になったときの対処法を解説しています。併せて読んでみてください。
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自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
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仕事でミスばかりしてしまうのはなぜ? 考えられる7つの原因
- そもそも仕事に慣れていない
- 「なぜミスをしたのか」が理解できていない
- 一人で抱え込みすぎてしまっている
- メモを取る習慣がない
- 仕事内容自体が自分に合っていない
- 心身が疲れていて集中できていない
- 職場環境や人間関係が悪い
仕事でミスばかりしてしまう場合は、必ず何かしらの原因があります。また、必ずしも自分自身に原因があるわけではありません。
ミスを減らすためには、まずは自分がミスをしてしまう原因を把握することが重要です。なぜミスをしてしまうのかを理解できていなければ、どう対策したらいいのかもわからないですよね。
ここからは、仕事でミスばかりしてしまうよくある原因を7つ紹介します。思い当たるものはないか、一つ一つチェックしてみましょう。
①そもそも仕事に慣れていない
仕事でミスばかりしてしまう原因として、まずは仕事自体に慣れていないことが挙げられます。
また、ミスをしたからこそ、その仕事の重要性や周囲への影響を具体的に理解できるというケースもあります。仕事に早く慣れて一人前として活躍するために、新人の頃のミスは必要な要素ということを理解しておきましょう。
新人や初めての業界で働いている人にとって、業務に慣れるまでに時間がかかるのは当たり前のこと。むしろミスをすることで「次は絶対にミスをしないようにしよう」という心掛けにつながり、同じミスを繰り返さないようになります。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「聞く勇気」がミスをなくす
一刻も早く仕事に慣れたいときこそ周囲に頼ることが大切!
仕事に慣れるまでの期間は業界や職種によって異なりますが、一般的には3カ月から半年程度が目安となります。業務経験はもちろん、周囲との関係構築や新しい職場での生活リズムなどを含め、慣れるまでに数カ月程度はかかるものです。ただ、なかにはもっと早く仕事に慣れたいと考えている人もいますよね。より早く仕事に慣れるには、積極的に先輩上司など周囲に頼ることが重要です。
もちろんわからないことを自分で調べることも大切ですが、新人の頃は調べるのにも時間がかかるほか、経験がないため自分で出した解決法が正しいのかさえ判断できません。効率的に仕事を進めるという意味でも、周囲を頼るべきなのです。
一回の相談を活かそうとする姿勢が大切
周囲の人も新人がわからないことだらけなのは理解しているので、嫌な対応をされることもありません。むしろわからないまま勝手に判断し、大きな失敗をされてしまう方が断然迷惑をかけてしまいます。
その点で、失敗したことは必ずメモしておくようにしてください。メモ帳でもエクセルでもなんでも構わないので、失敗した内容と解決した方法をリストにして残し、随時チェックすることで同じ失敗を防ぐことができます。リストが充実すれば自分だけのマニュアルにもなるため、自信を持って仕事に取り組めるようになります。
②「なぜミスをしたのか」が理解できていない
仕事でもミスは誰にでも起こり得ることです。しかし、ミスをしてしまった際にその背後にある理由や原因を明確に理解できていないと、同じミスを繰り返す可能性が高まります。
仕事でミスをした際、「ミスしちゃったな……」と落ち込むだけの人と「なぜ自分はミスをしてしまったのだろう?」と考える人では、その後のミスのしやすさや成長スピードに大きな差が生じます。
ミスをして反省するというのは、落ち込んだり謝ったりすることではありません。一度してしまったミスがなぜ起きたのかを把握し、上司や先輩からのアドバイスを受け入れながら改善しようとする姿勢が大切なのです。
③一人で抱え込みすぎてしまっている
仕事のストレスやプレッシャーが高まると、一人で問題を解決しようとし、周囲の助けを求めずに抱え込むことがあります。しかし、仕事をスムーズに進めるためにはチームでの協力が欠かせません。
単純に仕事量が多すぎてキャパオーバーになってしまったり、「周りの人に迷惑をかけたくない」という気持ちからすべて自己判断でおこなってしまったりするのも、ミスを繰り返してしまう原因の一つです。
何でもかんでも一人でこなそうとするのではなく、ときには仕事の依頼を断ったり、先輩や同僚に助けを求めるのも必要だということを理解しておきましょう。
④メモを取る習慣がない
メモを取る習慣がないのも、ミスが多発してしまう原因の一つ。
特に最近では、パソコンでタスク整理をしたりスマホで簡単にメモを取ったりすることも多いと思います。もちろんそれも悪いことではありませんが、紙にペンでメモを取ることは、頭のなかが整理されたり焦っている気持ちを落ち着かせたりする効果が期待できます。
自分にあったやり方が見つかるのがベストですが、それまではよりメリットの多い紙メモをおすすめします。
「メモなんか取らなくたって覚えていられる」と思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、日々さまざまな業務をこなしていると、記憶力の良い人でもついつい忘れてしまうことは珍しくありません。「メモを取る」と聞くと単純な作業のように思えますが、実はメリットがたくさんあるんですよ。
⑤仕事内容自体が自分に合っていない
人には、どうしても得意不得意があります。そのため、仕事内容が自分のスキルに見合っていなかったり、そもそも興味を持てない仕事をしたりしている場合、ミスを繰り返してしまうことがよくあります。
たとえば、身体を動かすことが苦手なのに外回りの仕事を任されてしまったり、もともと営業職を希望していたのに技術職に配属されてしまったりなどのケースが挙げられます。
特に同じ仕事を長く続けてもミスばかりしてしまう場合、そもそも仕事内容自体が自分に合っていない可能性が否定できません。このまま続けていてもモチベーションが維持できないと感じる場合、社内異動や転職を検討するのも一つの選択肢です。
仕事が合っていない場合の行動指針についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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⑥心身が疲れていて集中できていない
心身の疲れやストレスは、集中力や判断力を低下させ、ミスを誘発する要因となります。
特に入社したばかりの頃は、ただ毎日仕事をするというだけでも気が張ってしまい、身体も心も疲れてしまいがち。「上司に怒られないようにしなければ」という考えが、ストレスにつながってしまうことも少なくありません。
一度溜まってしまった心身の疲れは、1日や数日で解消できるものではありません。日頃から適切な睡眠とバランスの良い食事、自分なりのストレス解消法を取り入れることが大切です。仕事を効率良くおこなうためには、プライベートの充実も大切ですよ。
⑦職場環境や人間関係が悪い
ストレスの原因として、職場環境や人間関係が悪いことも挙げられます。どれだけ自分の好きな仕事であっても、毎日終電近くまで働いていたり、パワハラやセクハラが横行する環境にいたりしたら、ストレスは溜まる一方です。
もちろん、上司からの指摘のなかにはあなたを成長させるための言葉もあるはず。また、仕事を覚えるために残業が必要なこともあると思います。しかし、あまりにも労働時間が長すぎたり上司に人間性を否定されたりする場合、心も身体も壊れてしまいます。
職場環境や人間関係に問題がある場合は、体調を崩してしまう前に、職場環境や人間関係の改善に向けた取り組みをおこなうことが大切です。
人事部や第三者機関などに相談してみましょう。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージミスの原因がわからないときの対処法
第三者から冷静な意見をもらおう!
ミスばかりしてしまう原因が自分にあるのか、もしくは環境にあるのか、この点を判断できずに悩んでしまう人もいます。自分自身は当事者となるため、感情が入りやすいのはもちろんミスの原因を主観でしか考えることができず、冷静な判断がしづらくなるのは当然です。ミスの原因を冷静かつ正しく見極めなければ、改善が見込めずにまた同じミスをしてしまいますよ。
そこで対処法としておすすめなのが、第三者に相談して客観的な意見をもらうことです。社内で定期面談などの機会があれば、上司に相談して一緒に改善策を考えてもらうのが良いでしょう。上司はミスをしている実際の状況を見ているので、具体的な改善策も見つかりやすくなります。
相談相手は社内だけじゃない
また、もし社内の人に相談しづらいのであれば、家族や友人に相談してみるのも一つの方法です。ただ社外の人には詳しい状況はわからないため、具体的な状況などを丁寧に伝えるように意識してください。あなたの感情面などを含めるとただの愚痴になってしまい正確な判断がしづらくなるため、あくまで状況のみを伝えて客観的な目線での意見をもらうことが大切ですよ。
人間関係で仕事にストレスを感じている場合、こちらの記事の対処法もぜひチェックしてみてください。
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今すぐ始められる! 仕事でのミスをできるだけ減らすための対策6選
- 自分の仕事の内容とスケジュールを「見える化」する
- 常に優先順位を考えながらタスクをこなす
- 仕事内容や進捗の確認作業は怠らない
- 整理整頓など「集中できる環境づくり」を徹底する
- わからないことは独断で決めずに周囲に相談する
- 生活習慣に気を付けて心身を健康に保つ
仕事でのミスが悪いことではないとはいえ、できるだけミスをせずに仕事をしたいと思うのは当然のこと。ミスばかりして落ち込み、ますます仕事に身が入らない……。そんな悪循環は避けたいですよね。仕事でのミスは、事前の対策である程度予防することが可能です。
ここからは、仕事でのミスをできるだけ減らすための6つの対策を紹介します。どれも今すぐ始められるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
①自分の仕事の内容とスケジュールを「見える化」する
ミスを防ぐためには、自分の仕事内容とスケジュールを視覚的に管理することが重要です。TODOリストやカレンダーを使って、自分の仕事を整理しましょう。これにより、何をいつ終えるべきかが明確になり、タスクの重複や見落としを減らすことができます。
仕事内容とスケジュールの「見える化」の第一歩として、仕事を依頼されたときにメモを取る癖を付けるのが効果的です。仕事を依頼された日付と依頼者、期限は必ず記しましょう。
また、このメモを後から見返してノートなどに書き写すことで、頭のなかの整理にも役立ちますよ。
②常に優先順位を考えながらタスクをこなす
仕事でのミスを減らすためには、自分が抱えている仕事やタスクの優先順位を常に頭に入れておくことも欠かせません。複数の仕事を同時並行で進めたり頼まれた順にこなしたりするのではなく、時間とエネルギーを重要な仕事に集中させましょう。
優先順位を決める際のポイントは、「緊急度」と「重要度」に着目すること。一般的には、仕事の優先順位は以下のように決めることができます。
- 緊急度が高く重要度も高い:早く対応しないと他人にも自分にもマイナスになる
- 緊急度が高く重要度が低い:急ぎではあるが自分にとっては重要ではない
- 緊急度が低く重要度が高い:急ぎではないものの自分にとってプラスになる
- 緊急度が低く重要度も低い:急がなくても他人にも自分にもマイナスにならない
ただし、すべての仕事において必ずしもこの順位で取り組めば良いというわけではありません。慣れないうちは上司や先輩に確認しながら、正しく優先順位を付けられるように努めましょう。
③仕事内容や進捗の確認作業は怠らない
仕事でミスを防ぐためには、仕事内容や進捗の定期的な確認が不可欠です。確認を怠ったまま間違った方向に仕事を進めてしまうと、作業にかけた時間が無駄になるうえ、より大きなミスを招く原因にもなります。
また、クライアントなどに発注内容や納期などを確認する際には、口頭ではなくメールやチャットなどの文書でやり取りするようにしましょう。後々、言った言わないでトラブルになるのを防ぐことにつながります。
仕事内容が曖昧なときや、一段落した際には、上司に報告と確認をおこなう癖を付けましょう。定期的に確認をしていれば、後で修正が難しいミスを未然に防げます。
キャリアアドバイザーが読み解く!若手だからこその働き方のポイント
若手のうちは何事も早めの報連相が鉄則!
仕事内容や進捗の確認を行う際、「こんなことも聞いてよいのかな」など定期的に確認することに臆してしまう人もいると思いますが、そのような不安を抱く必要は一切ありません。なぜなら周囲は若手に経験がないのを当然理解しているので、こまめな確認に抵抗を感じる人はほとんどいないからです。定期的に確認作業をしながら仕事を進められるのは、新人や若手の特権でもあります。
また確認作業を丁寧にすることは、経験の浅い若手がミスを減らすうえで最も効果的です。ミス自体を減らすのはもちろん、早めに確認を取っておけば万が一ミスが発生した際にも軌道修正ができるため、周囲も早めに相談してほしいと思っていますよ。
「聞かない」が一番危ない
反対に確認しないまま勝手に仕事を進めて大きなミスに気付いたときには、多くの人を巻き込んで対処しなければならず多大な迷惑をかけることにもなりかねません。わからないことや不安なことがあったらはっきり「わからない」と意思表示することは、若手にとって非常に重要な役割です。若手の場合、周りに頼れる人の方が信頼もされやすいため、丁寧な確認作業を徹底しましょう。
④整理整頓など「集中できる環境づくり」を徹底する
- デスク上や引き出し内が整理整頓されている
- パソコン内のファイルが整理されている
- 目に入るところに仕事に不要なものがない
- 周囲の声や騒音が少ない
集中力が続かなくてミスばかりしてしまうという場合は、集中できる環境を作ることから始めてみるのもおすすめです。
デスク上やパソコン内のファイルが整理整頓されていると、集中力を高め、ミスを減少させる助けになります。デスクや作業スペースから不必要なものを取り除いて、必要なものが手元にある状態を維持しましょう。
また、毎日の仕事が単調でマンネリ化しているという場合は、作業する場所を変えてみるのもおすすめ。社内の会議室や作業スペースを使ったり、在宅ワークを取り入れたりして新鮮さを忘れないようにしてみましょう。
⑤わからないことは独断で決めずに周囲に相談する
ミスを防ぐためには、わからないことはわからないと認め、上司や先輩に相談することも重要です。他の人の意見や知識を利用することで、誤りやミスを防ぎ、より質の高い仕事を達成できます。
周囲に気軽に相談できるのは若手のうちの特権と捉え、わからないことはすぐに確認するようにしましょう。
「早く一人前になりたい」と思う気持ちもわかりますが、そのせいで周囲の信頼を失ってしまったら意味がありませんよね。また、仕事は決して一人きりで進めるものではありません。他人に相談することは、社会人としての成長にもつながります。
⑥生活習慣に気を付けて心身を健康に保つ
- 質の良い睡眠を取る
- 1日3食バランスの良い食事を心掛ける
- 自分に合ったストレス解消法を見つける
- プライベートを充実させる
- 疲れを感じるときには休む
仕事のミスは、心身の健康に関連することも多いです。適切な栄養、睡眠、運動、ストレス管理を心掛けましょう。生活習慣に気を付けることで、集中力が向上し、仕事のミスを減少させるのに役立ちます。
心身を健康に保つためには、適度な休息とプライベートの充実も欠かせません。入社したての頃は難しいかもしれませんが、仕事は仕事、プライベートはプライベートと割り切り、適切なバランスを維持することが大切です。
これだけは覚えておこう! 仕事でミスをしたらすべき4つの対処

仕事をしていると、「気を付けていたのにミスをしてしまった……」なんてこともあると思います。
仕事でミスをしてしまった際には、被害が最小限に収まるよう適切に対処しましょう。また、ミスをただの事実として片付けてしまうのではなく、成長の機会と捉えて、次に活かそうとすることも重要です。
ここからは、仕事でミスをしてしまった場合の対処法を4つ紹介します。
①まずは自分のミスを認めて状況を把握する
仕事でミスが発生した際に最初にすべきことは、自分のミスを認めることです。
ミスをすると焦ってしまい、冷静な判断ができなくなりがちです。ミスをしたことを認めず「まだ取り返せる」と隠そうとすると、後になって取り返しのつかないことにもなりかねません。
また、ミスをしたからといって自己嫌悪に陥るばかりではいつまで経っても現状は変わりません。反省や改善はひとまず後回しにして、まずは冷静に状況を把握し、次にどのように進むかを考えることが重要です。
何が誤ったのか、なぜそのようなミスが発生したのか、その背後にある要因を特定しましょう。
②上司や関係者への報告と謝罪も忘れずにおこなう
仕事でのミスは、自分だけでなく周囲の人にも大きな影響を与える可能性があります。ミスが起こった現状を自分なりに整理できたら、できるだけ早めに上司に報告しましょう。報告の際には、嘘偽りなく、言い訳をせずに現状をしっかり報告することが重要です。
また、報告と同時に関係者へ謝罪をすることも大切です。謝罪は誠実で責任感のある態度を示す手段であり、相手との信頼関係を維持する助けになります。謝罪の際に、ミスの原因や影響について率直に説明し、対処策を共有することも重要です。
一通り落ち着いたら、フォローしてくれた方々へのお礼も忘れないようにしましょう。
怒られるのが嫌だからといってミスを放置してしまったり言い訳をしたりするのは、絶対に避けましょう。さらに被害が広がったり、責任感がないとみなされてしまう可能性があります。
③一度したミスは必ず振り返り二度と起きないようにする
上司への報告や関係者への謝罪、対処などが終わったら、必ずミスの原因を明らかにし、同じミスを二度と繰り返さないように改善策を講じることが不可欠です。
たとえば、クライアントへの連絡を忘れてしまったというミスの背景には、自分がやるべきことが整理できていなかったという理由があるかもしれません。自分のタスク一つ一つをメモに書き出して「見える化」しておく癖を付けておくことで、同じミスは防げるはずです。
ミスには必ず何かしらの原因があります。ミスの発生経緯を詳細に分析し、なぜミスが起こってしまったのかを特定しましょう。
④ミスの原因と改善策は周囲の人と共有する
ミスを分析し、改善策を見つけたら、その情報を周囲の人と共有しましょう。共有することで、同じミスが他の人によって繰り返されるのを防ぎます。また、ミスの原因や対処法をまとめる行為そのものが、次に同じミスをしないための対策にもなります。
さらに、他の人の視点や知識を取り入れることで、自分のなかにも新しい気付きが生まれるかもしれません。ミスにかかわらず、チームや社内でさまざまな情報を共有することは、組織全体の生産性向上に役立ちます。
落ち込みすぎてしまう人向け! 仕事でミスをした際の気持ちの切り替え方法
- 信頼できる人に相談する
- 「これ以上のミスを防げた」と考える
- ミスばかり続いてしまうときは思い切って休む
入社したばかりで仕方がないとはいえ、仕事でミスばかりしていたら気分が落ち込んでしまいますよね。しかし、起こってしまったミスをいつまでも引きずっていては仕事に身が入らず、さらなるミスを引き起こしてしまう原因にもなります。
ここからは、仕事でミスをした際の気持ちの切り替え方法を紹介します。「仕事でミスを繰り返してしまいなかなか立ち直れない」という場合はぜひ試してみてくださいね。
信頼できる人に相談する
ミスをしてしまうと、どうしても自己肯定感が低くなったり不安が高まったりしてしまいがちです。ついつい落ち込んでしまうという場合は、信頼できる人に相談してみましょう。客観的な視点を取り入れることで、今までの自分になかった改善策が見つかるかもしれません。
ただし、社外の人に仕事の相談をする際には守秘義務に気を付ける必要があります。社内で扱っている個人情報や機密情報は伏せたうえで相談するようにしましょう。
具体的なアドバイスは得られなくても、話を聞いてもらうだけでも心が軽くなることはあります。仕事内容を理解している同僚や先輩でも良いですし、社内に相談できる人がいない場合は家族や友人など親しい人に相談してみるのがおすすめです。
「これ以上のミスを防げた」と考える
ミスをしてしまうのは仕方がないことですが、落ち込みすぎてしまう場合には発想の転換も役に立ちます。
また、何度も言うように、ミスは単なる問題ではなく次回のミスを防ぐ手段として活用できます。ミスから学び、成長する機会と捉えることで、自己評価を上げ、自信を取り戻すことにつながります。
どんなミスでも、放置している時間が長くなればなるほど周りへの影響や被害も大きくなるもの。言い換えれば、ミスに気付けた時点でそのミスは「最小限のミス」になります。「これ以上のミスを防げた」と考えるようにすると、気持ちが軽くなりますよ。
ミスばかり続いてしまうときは思い切って休む
一度のミスは仕方がないことだと捉えて早めに切り替えることが大切ですが、なかには気持ちの整理がつかずに今度は別のミスを引き起こしてしまうケースもあると思います。
もはや「ミスをしたくない」「仕事をするのが怖い」という気持ちそのものがストレスとなり、ミスの原因になってしまっているのです。適度な休息をとり、リフレッシュしたうえで休み明けを迎えましょう。
有休がとれるなら一度仕事のことを忘れて心も身体もしっかり休めましょう。何もしないと仕事のことを考えてしまうという場合は、趣味や運動などに没頭する時間を作るのがおすすめです。
休む手段としては休職も挙げられます。休職制度の利用も検討するうえでは、こちらの記事の解説もぜひチェックしておきましょう。
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休職中の給与がもらえるかは会社にもよりますし、休職の仕方にもよります。休職中の給与についてもらい方からもらえない場合の対策まで、キャリアアドバイザーが徹底解説します。
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仕事でミスばかりしてしまうときは成長のチャンスと捉え次の行動に活かそう
ここまで、仕事でミスばかりしてしまう原因や対策、実際にミスをしてしまった際の対処法や気持ちの切り替え方などを解説しました。
仕事でミスをしてしまうこと自体は、決して悪いことではありません。特に若いうちは仕事や職場に慣れていないことも多く、それは上司も理解しています。
ただし、同じミスを何度も繰り返すと周囲からの信頼を失ってしまう可能性があります。一度したミスは適切に対処し、成長の機会と捉えて次に活かすことが重要です。
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若手のうちは、仕事でミスをしたからといって落ち込みすぎてしまったり恥じたりするのではなく、むしろ成長の機会と捉えるべきです。ミスを含めてさまざまな経験を積むことで、少しずつ自分の仕事に自信を持てるようになりますよ。