目次
- 働くのが怖いのは甘えじゃない! 原因の見つけ方や克服法を押さえよう
- 「働くのが怖い」と感じたときにこそ覚えておきたい3つのこと
- ①働いた経験がないため怖いのは当然のこと
- ②怖さを克服していきいきと働いている人はたくさんいる
- ③働くのが怖い「原因」を見極めることで不安は軽減できる
- まずは行動指針を立てよう! 働くのが怖い状態から脱出する3ステップ
- ステップ①働くのが怖いと感じる原因を特定する
- ステップ②現状を抜け出すための対処法を実践する
- ステップ③行動を継続して働くことへの抵抗感をなくす
- 当てはまるものがないかチェック! 働くのが怖いと感じる7つの原因
- ①自分に自信が持てない
- ②一から関係性を築いていけるかわからない
- ③アルバイトなどで失敗したトラウマがある
- ④働くことへのハードルを高くしすぎている
- ⑤働いたことがないためどうなるか不安
- ⑥働くことに関するネガティブな話を見聞きした
- ⑦心の病気の可能性がある
- 自分自身を見つめてみよう! 働くのが怖い原因を特定する3つの手順
- ①怖いことや不安な気持ちをすべて書き出す
- ②書き出した要素から自分の状態を冷静に見つめなおす
- ③原因として一番強いと思う要素をピックアップする
- 少しずつ動き出そう! 働くのが怖い状態から抜け出すための8つの行動
- ①仕事に関する本で「働くこと」へのあらゆる考え方を知る
- ②多くの場所に出掛けてさまざまな働き方があることを知る
- ③楽しみながら働いている人の話を聞く
- ④大学や専門機関に悩みを相談する
- ⑤趣味のコミュニティに参加して仕事を楽しむヒントを得る
- ⑥ボランティア活動をして仕事の疑似体験をする
- ⑦求人サイトに登録だけでもしてみる
- ⑧単発や短期のアルバイトで働いてみる
- 働くのが怖いと感じている人にこそおすすめの仕事5選
- リモート出勤できる仕事
- 1人でもできる仕事
- プレッシャーの少ない仕事
- 単純作業の多い仕事
- 初心者でも採用されやすい仕事
- どうしても働くのが怖い……そんな感情から抜け出せないときの2つの考え方
- ①つらかった過去と現在を切り離して考える
- ②未来への不安はまだ起こっていないことだと割り切る
- 働くのが怖いことについてよくある質問に回答!
- 働くのが怖い状態でも焦らなくて大丈夫! 段階を踏んで自分なりの働き方を考えよう
働くのが怖いのは甘えじゃない! 原因の見つけ方や克服法を押さえよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく
「働くのが怖くてなかなか就活を始められません……。」
「働くのが怖いという感情を克服する方法はないでしょうか?」
といった相談や質問を受けます。
周りが就活を始め出して自分も始めなければとは思っているけれど、過去の体験や未来への不安から働くのが怖くなり、なかなか動き出せないという人もいるのではないでしょうか。また、克服法がわからずに悩んでいる人もいますよね。
ただ、そもそも「働くのが怖い」と感じるのは自然なことです。「怖がってるのは自分だけ」「甘えだ」と自分を責める必要はまったくありませんよ。
そして、働くのが怖いという感情は、原因を紐解いて自分に合った対処法を実践することで克服できるものです。一つずつ不安を解消しながら、働くことへの抵抗感をなくしていきましょう。
「働くのが怖い」と感じたときにこそ覚えておきたい3つのこと
就活生
キャリアアドバイザー
そうなのですね。
それではまずは、働くのが怖いと感じたときに覚えておきたいことをお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
働くのが怖いと感じているときはどうして良いかわからず困惑してしまうこともありますよね。そんなときにこそ役立つ、不安を感じたときに覚えておきたいことを3つお伝えします。不安になったときは確認してくださいね。
①働いた経験がないため怖いのは当然のこと
アルバイトやインターンで働いてみたことはあるけれど、まだ社会に出て働いた経験がないという人がほとんどですよね。人は先が見えないと強く不安を感じてしまうものです。働いた経験がないことでイメージが湧きづらく怖いと感じてしまうのかもしれません。
まずは「働くのが怖い」という感情になることは、誰でも感じてしまう可能性があるものであることを覚えておきましょう。
働くのが怖いと感じたときは、働くとはどういうことかをまず理解するところから始めるのも良いかもしれません。こちらの記事では働くとはどういうことかについて解説していますので、ぜひあわせて読んで理解を深めてくださいね。
関連記事
就活で「働くとは?」と聞かれたら? 回答の見つけ方と伝え方を紹介
面接で「働くとは何か」を聞かれたら、自分の考え方や価値観を言語化して答えることで面接官の印象に残りやすくなります。 この記事では、「働くとは何か」を質問する意図や、答え方や考え方、例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に志望意欲をアピールしましょう!
記事を読む
②怖さを克服していきいきと働いている人はたくさんいる
働くのが怖いと悩んでいて、その悩みを果たして解決することができるのか不安に思うかもしれませんね。
1つだけ伝えておきたいのは、もともと働くのが怖いと悩んでいたとしても、それを乗り越えて今はいきいきと働いている人はたくさんいるということです。解決方法もたくさんありますし、視野が広がったり、時間が経つだけで怖いという気持ちはいつの間にか消えていることもあります。
今は怖いと感じていたとしても、深く悩みすぎる必要はまったくありませんよ。まずは気楽に考えて興味のあるものにトライしてみる、そのくらいの気楽さで少しずつ自分の気持ちに向き合っていきましょう。
③働くのが怖い「原因」を見極めることで不安は軽減できる
働くのが怖いと感じてしまい、どうして良いかわからなくなっている人も多いでしょう。そのときには、なぜ自分は働くのが怖いと感じてしまうのか「原因」を特定することで、不安を軽減できる可能性があります。
マイナスな感情のときは、感じた思いが先行してしまい事実や現実を頭の中でネガティブな方向に解釈してしまいがちです。そのため、なぜ今自分がこのような状態になっているのかの原因を明らかにし、頭と感情を整理することで客観的に自分を見れるようになります。
頭がこんがらがって何をしたら良いかわからないというときは、落ち着いて自分の状態を確認し、根本にある原因を特定することから始めると良いですよ。
キャリアアドバイザー
働くのが怖い原因の種類と原因を特定する方法については、後ほど解説するので自分と照らし合わせながら確認してみてくださいね。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
まずは行動指針を立てよう! 働くのが怖い状態から脱出する3ステップ
就活生
働くのが怖いと感じているのは自分だけではないのですね。少し安心しました。
でも早くこの状態から抜け出したくて……。
どうしたら良いでしょうか?
キャリアアドバイザー
そのままの状態が続くのはつらいですよね。
働くのが怖い状態から抜け出すにはステップを踏む必要があるので、順番に解説していきますね。
働くのが怖いと感じている状態のまま放っておくと、状態がさらに悪化してしまいかねません。ただ、だからといって焦りは禁物です。まずは働くのが怖い状態から抜け出す方法を3ステップで解説していくので、1つずつ順を追って見ていきましょう。
キャリアアドバイザー
各ステップの細かな内容については、記事の中盤から後半にかけて具体的に解説していくので、まずは全体の流れを把握する感覚で見てみてくださいね。
ステップ①働くのが怖いと感じる原因を特定する
「働くのが怖いと感じている状態から早く抜け出したい!」と思うと、すぐに対処法を探したり、いろいろと行動に移してしまうこともありますよね。しかし、まずは働くのが怖いと感じてしまう「自分だけの原因」を特定することが重要です。
具体的には、まず働くのが怖いと感じてしまう原因にはどのようなものがあるのか、傾向を把握しましょう。そして、自分自身の性格や特性、今の状態などと照らし合わせながら「これが原因な気がするな」と感じたものをピックアップしていきます。
このようにしてまずは自分だけの原因を特定し、その原因を解決する適切なアプローチをしていきましょう。
キャリアアドバイザー
働くのが怖いと感じる原因にどのようなものがあるか、そして自分だけの原因の特定の仕方については後ほど解説しますね。
ステップ②現状を抜け出すための対処法を実践する
働くのが怖いと感じている原因が特定できたら、次は現状を抜け出すためにどのような行動を取れば良いか、解決するための「対処法」を実践していきましょう。
対処法にもいくつか種類がありますが、自分の状態に合った対処法を取り入れることが重要です。自分に合わない方法や心に負担を掛けてしまう方法であると、さらに状態を悪くさせてしまいかねません。
たとえば、働くのが怖いと感じる原因が「働いたことがないため、どのようなことが起こるか不安」というものであるならば、対象法としては「一度単発や短期のアルバイトをしてみて、少しでも働くイメージを湧きやすくする」などが考えられます。
このように、特定した原因と自分の状態との兼ね合いを見て、自分に合った対処法を選択できると良いですね。
キャリアアドバイザー
働くのが怖いと感じる原因が人によって違えば、対処法も人によってさまざまです。
記事の後半でいくつか紹介するので自分に合う方法を見つけて、実践してみてくださいね。
ステップ③行動を継続して働くことへの抵抗感をなくす
働くのが怖いという状態が続いている場合は、一度対処法を実践したからといってすぐに解決されるわけではありません。行動を繰り返したり継続していくことで徐々に気持ちが戻り、働くことへの抵抗感を軽減していくことができます。
対処法を実践して一瞬で解決できるとは思わず、ゆっくりと自分のペースで気持ちを慣らしていくことが大切ですよ。
当てはまるものがないかチェック! 働くのが怖いと感じる7つの原因
就活生
働くのが怖いと感じる原因を特定することがまず必要なのですね。
でも具体的に考えてみると、うまく言語化できないかもしれないです……。
キャリアアドバイザー
意外とはっきりできないものですよね。そこでここからはよくある7つの原因を紹介するので、今の気持ちや状態と照らし合わせながら確認してみましょう!
働くのが怖いと感じてしまう原因には、過去にトラウマがある場合や未来に対する不安などいくつかの種類があります。ここでは主に7つの原因を紹介するので、自分自身がどれに当てはまるのかチェックしながら見てみてくださいね。
①自分に自信が持てない
自分に自信が持てていない状態で過ごしていると、仕事においても「自分にできることはないんじゃないか」と不安が増してしまい、働くのが怖いと感じてしまうことがあります。
特に、過去に何かでミスをした経験や失敗したことに対して何かを言われた経験がある場合は、心に強く残ってしまっていることもありますよね。
つらかった感情があると「何をやってもミスしてしまうのではないか」と不安になり、またミスをして怒られ、さらにミスをしてというように、負のループから抜け出せなくなってしまっている可能性もあります。
キャリアアドバイザー
過去に自信を失うような体験はないけれど、漠然と自信がないと感じている場合は、自信がないと思ってしまう原因から考えてみましょう。
②一から関係性を築いていけるかわからない
仕事内容ではなく仕事をするうえでの「人間関係」が原因で、働くのが怖いと感じてしまっている場合があります。
学生時代はある程度仲の良い友人がいたり、関係性を築きやすいコミュニティがあることも多いですよね。
でも仕事となるとこれまでと同じようにいくか不安になってしまいがちです。社内の人と一から関係性を築いたり、仕事ならではの交渉ごとや取引先とのやりとりも発生するため、学生時代とは周囲の人とのかかわり方も変わってきます。
キャリアアドバイザー
このように、仕事をするうえで人間関係を一から構築することがきついと感じているせいで、働くこと自体に抵抗感が生まれてしまっている可能性もあるわけです。
③アルバイトなどで失敗したトラウマがある
「ミスをしてアルバイト先の人に迷惑をかけてしまった」「失敗して先輩から叱責を受け傷ついてしまった」など、過去のトラウマがあると、またミスをして怒られてしまうのではないかと考えてしまうこともありますよね。
その結果、「もう働きたくない……」という思いが強くなってしまっている。これもまた働くのが怖いと感じる原因としてよくあるものです。
④働くことへのハードルを高くしすぎている
「社会人になったらすべての仕事を完璧にこなさなければならない」などと、働くことへのハードルを過度に高くしていることも働くのが怖いと感じるよくある原因の1つです。
もちろん、仕事をミスなく取り組もうと意識することは大切ですが、そのせいで働くことにネガティブな印象がついてしまうのは避けたいですよね。
無意識のうちに自らハードルを上げてしまっていることが「怖い」の原因となっていないか、一度振り返ってみましょう。
⑤働いたことがないためどうなるか不安
実際に働いたことがないと「何が起こるかわからない」という不安から、働くのが怖いと感じてしまいやすいでしょう。
自分が働いているイメージが持てていないと、「本当にうまく働いていけるのかな」や「就職した企業が厳しい社風だったらどうしよう」というように、マイナスな状況を想像してしまいがちです。
未知のことに不安を感じることで、働くこと全般にまで怖さを感じてしまっている可能性があります。
⑥働くことに関するネガティブな話を見聞きした
仕事や働くことに関するネガティブな話を見たり聞いたりすると、働くことへの偏った考え方になる可能性があります。
たとえば、ドラマや映画などで仕事が大変だという内容の作品を見たり、大学の先輩から仕事がうまくいっていないなどの話を聞くと、そのイメージで働くことの印象が残ってしまうことがあるでしょう。また、SNSなどで仕事での不満や愚痴がたくさん書かれているのをみると不安になりますよね。
自分自身が実際に体験していないからこそ、ネガティブな情報の影響を強く受けてしまい、働くのが怖くなってしまうケースもあるのです。
⑦心の病気の可能性がある
働くことに対してずっと不安な状態が続いたり、焦燥感や自分の気持ちがコントロールできない感覚がある場合は、心の病気が原因の可能性もあります。
特に、何も起こっていないのに涙が止まらなくなったり、強い恐怖感に襲われたりするなど自分の意志とは無関係に身体に異変が起こった際は、危険信号です。そのまま放置しておくと体調を戻すのに多くの時間がかかってしまう可能性もあります。
働くのが怖いと感じる段階からさらに状態が悪化してしまっていると考えられるため、まずは体調を戻すことを考えることが最優先です。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
もし「心の病気かもしれない」と感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
就活は誰もが少なからずつらい思いをするものです。しかし、度を超えるとうつ状態になってしまい、普段は問題なくできることができなくなってしまう可能性もあり、就活が思ったように進まなくなることもあります。
心の病気になってしまった場合の症状として、「常に焦りや不安を感じる」「何事もネガティブに捉えてしまう」「不眠」「食欲不振」「注意力が散漫になる」「めまいや頭痛など身体の不調が現れる」などが挙げられます。これらはあくまで一例であり、症状は人によってさまざまなため一概にはいえません。しかし、複数当てはまる場合や、少しでも自覚がある場合は、まずは一度医療機関を受診することをおすすめします。
医療機関を受診して「心の病気である」と診断された場合は薬を処方してもらえたり、薬以外の対処方法も教えてもらえたりします。また、「心の病気ではない」という診察結果であれば、安心材料になるでしょう。結果がどうであれ、医療機関を受診することでマイナスに働くことはないため、少しでも不安を感じる場合は医療機関に頼りましょう。
自分自身を見つめてみよう! 働くのが怖い原因を特定する3つの手順
就活生
働くのが怖いと感じる原因はたくさんあるのですね。
自分が働くのが怖いと感じる原因は何なのか特定したいのですが、何か良い方法はありますか?
キャリアアドバイザー
原因を特定するためには、一度頭を整理して客観的に自分の気持ちと状態を把握することが重要です。
3つの手順があるので順番に解説していきますね。
働くのが怖い原因はいくつかありますが、どの原因なのかは人それぞれの状況や状態によって異なります。自分が働くのが怖いと感じる原因を特定する方法を3つの手順に沿って解説するので、一緒に確認していきましょう。
①怖いことや不安な気持ちをすべて書き出す
まず最初に、今の自分の気持ちや状態を客観的に把握するため、怖いと感じていることや浮かんできた不安な気持ちをそのままひたすら書き出しましょう。
書き出す際は、紙でもPC上でもどちらでも問題ありません。ただ、紙の方が図や線も手軽に書けるため自由度が高いことに加え、一目で全体の内容を見渡すことができるのでおすすめです。
またこの際、「働くことが怖い理由はこれだろう」と予測して書いてしまうと、自分でも気づけない奥底にある悩みや原因が出てこない可能性もあります。そのため、今感じている気持ちや不安なことをフラットにすべて書き出すことがポイントです。
キャリアアドバイザー
ほかの人に見せるものではなく、あくまで自分の状態を客観視するためのものです。
自分の心に嘘をつかず正直に書きましょう。
②書き出した要素から自分の状態を冷静に見つめなおす
自分の今の気持ちや不安なことをすべて書き出し切ったら、次は書き出したあらゆる要素を見て、自分の状態が今どうなっているのかを冷静に見つめ直してみましょう。
頭だけで考えていると、1つの要素を深掘りしていく間にほかの要素を忘れてしまったり、各要素の関係性がとらえづらいために頭の中がこんがらがってしまい、なかなか考えがまとまりません。一度自分の頭の中を外から覗き見る感覚で客観視できると良いですね。
また、客観的に自分の状態を見つめ直すことで、思いがけない要素同士がつながり、本質的な原因が浮き彫りになることもあります。
いったん主観的な気持ちから離れて、自分の状態を把握してみてください。
③原因として一番強いと思う要素をピックアップする
客観的に自分の状態を把握した後は、働くのが怖いと感じている原因を特定していきます。「これが一番の原因だろう」と感じた要素をピックアップしてみましょう。
その後、その要素を選んだ理由を深掘りして考えていくと、自分だけの原因が徐々に見えてきますよ。
あとは、特定した原因にアプローチするための自分に合った対処法を見極め、働くのが怖いという感情から抜け出せるように行動していくだけです。内面に向き合い行動を続けていくことがなにより大切と覚えておいてくださいね。
キャリアアドバイザー
具体的な対処法は後ほど解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
そもそも「働くことが怖い」と感じている感情の原因が「働くこと」ではなく、他のことである可能性もあります。
たとえば、友人の就活が順調に進んでいる中で、自分だけ遅れていると感じてしまい就活から逃げだしたくなっているパターンなどがよく見受けられます。周囲は内定を獲得できているのに、自分だけうまく就活を進められていないと感じた際は「自分自身を企業から否定されている・受け入れてもらえない」などと否定的な考え方になりがちです。就活がうまくいくか不安になったり、「仮に就職しても評価されないのではないか」と働くこと自体に恐怖を感じてしまうこともあります。
他にも、幼少期の思い出が関係しているパターンもあります。たとえば父親や母親など身近な人が毎日つらそうに働いていたり、仕事が原因で心の病気になってしまっていた記憶があると、反射的に仕事に対して嫌悪感を抱いてしまうことも少なくありません。こういったトラウマは無意識的なもののため、なかなか気付きづらいものです。このように「働くことが怖い」と感じる原因はさまざまです。就活以外にも、友人や家族、遠い過去も含めて振り返ってみると、意外なところから原因が見つかるかもしれませんね。
少しずつ動き出そう! 働くのが怖い状態から抜け出すための8つの行動
就活生
働くのが怖いと感じている原因を見つけられた気がします。
次はどうすればいいでしょうか。
キャリアアドバイザー
次は解決のために動き出していきましょう!
働くのが怖い状態から抜け出すための行動を8つ紹介するので、「これはできそうだな」と思ったものから実践してみてくださいね。
働くのが怖い原因が特定できたら、その原因を解決するために動き出していきましょう。
ここからはその際に参考となる8つの対処法を紹介しますが、それぞれ取り掛かるハードルの高さが異なるので、今の自分の状態にあわせて選んでみてください。
興味を持ったものから実践してみると思いがけない効果がある場合もあるので、まずは気になったものからでも実践していきましょう。
キャリアアドバイザー
一般的に取り掛かりやすいものから順に紹介しているので、一から順番に実践してみるのも良いですよ。
①仕事に関する本で「働くこと」へのあらゆる考え方を知る
働くのが怖いと感じたときは、マイナス思考になってしまったり、視野が狭くなり選択肢が狭まってしまうことがあります。
そのようなときは、仕事に関する本を読んでいろいろな考え方やとらえ方の人がいることを知るのがおすすめです。本を読むことで、自分だけでは気づけない働くことの良い部分を発見できることもありますよ。
まずは1冊自分が興味を持った本を読んでみましょう。本を読むときは自分の心に響いた言葉や今後活かせそうと思う情報に線やマーカーで印をつけておくと便利です。感じたことをメモしておくのもおすすめですよ。
働くのが怖いと感じている人におすすめの本をいくつか紹介しますので、もし興味が湧いたらこれらの本から読んでみてください。
- 『働くってどんなこと?人はなぜ仕事をするの?』ギヨーム・ル・ブラン (著)
- 『嫌われる勇気』岸見 一郎、古賀 史健(著)
- 『「社会人になるのが怖い」と思ったら読む会社の超基本』神野沙樹(著)
キャリアアドバイザー
そのときだけではなく、今後悩んだときに振り替えることで、自分を元気づけてくれるサポーター的な存在になってくれます。
②多くの場所に出掛けてさまざまな働き方があることを知る
家の中で考えることに息詰まってしまったときは、実際に外に出ていろいろな場所に出掛けてみましょう。そうすると、それぞれの場所で働いている人も目に入るので、世の中にはさまざまな働き方があると知ることができます。
働くのが怖いと感じているときは、自分自身の中で「働くとはこういうものなんだ」という固定観念のようなものがある可能性があり、特定の考え方に縛られると視野が狭くなってしまいがちです。
一度外に出てみると、働く人を見て今までの働くことへのイメージが変わるかもしれません。たとえば、自分が仕事をせずともコワーキングスペースに行ってみて働き方を観察してみたり、カフェや小売店に足を運んで働いている姿を見てみるのも良いですね。
実際に働いている姿を目にすることで、いきいきと働いている人がいることにも気づけるでしょう。
キャリアアドバイザー
外に出ること自体に抵抗感がある人は、少し元気になってきたらで大丈夫です。
自分の気持ちに素直になって、気が向いたらふらっと出掛けてみると気分も良くなるかもしれませんよ。
③楽しみながら働いている人の話を聞く
働くのが怖いと感じているときは、働くことに対してマイナスなイメージが強い場合があります。自分の考え方にとらわれすぎないためにも、自分の周りに楽しみながら働いている人がいたら、その人に直接話を聞いてみましょう。
たとえば、親戚や家族の知人などの近しい人に聞くのも良いですし、大学の先輩に聞いてみることやOB・OG訪問をおこなうのも良いですね。
また、話を聞く際には以下のような質問をベースに深掘りしていくと、働くことに対するその人なりの想いを聞き出しやすいですよ。
- 働くことに対して何を楽しいと感じているのか
- どうして楽しいのか
- つらいときはないのか
- つらくなったときはどのように考えているのか
キャリアアドバイザー
働くのが楽しい人の中には、働くことだけでなく根本的にいろいろな物事を楽しめるような人もいます。
その考え方が自分に合うかどうか、きつくないかどうかを見極めたうえで、取り入れられそうな部分は積極的に吸収できると良いですね。
上記で述べたOB・OG訪問のやり方についてはこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事
OB・OG訪問攻略ガイド|企業理解や選考に役立てるコツを解説
OB・OG訪問をして周囲と差をつけよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「OB・OG訪問って必要なんですか?」「OB・OGってどうやって見つければいいんですか?」 就活生から、こんな声を聞くことがあります。 […]
記事を読む
④大学や専門機関に悩みを相談する
周りに相談する人があまりいない状況のときは、大学のキャリアセンターや就職活動の専門機関に悩みを相談してみるのも手段の1つです。
大学のキャリアセンターや就職活動の専門機関は働くことに対する悩みを聞く体制が整っているため、気負わず気軽に相談することができます。
また、日ごろからさまざまな相談を受けているため、働くのが怖いと感じたときの適切な対処法や解決策が多く蓄積しています。専門的な観点からアドバイスをもらえたり、いろいろな選択肢を提示してもらえることもあるので、ぜひ積極的に活用してみることをおすすめしますよ。
キャリアアドバイザー
誰かに話を聞いてもらうだけでも、自分の頭が整理されたり気持ちが楽になったりすることがあるので、考えがまとまらないときこそ誰かに相談してみるのがおすすめです。
⑤趣味のコミュニティに参加して仕事を楽しむヒントを得る
自分が楽しいと思える趣味や居心地が良いと思えるコミュニティに参加してみるのもおすすめの手段。仕事を楽しめるような思わぬヒントが見つかることもあります。
たとえば、料理教室に通い料理が苦手な人に少し作り方を教えたら感謝され、その瞬間に「教えるのって楽しい」と感じるかもしれません。きっかけは料理ですが「自分には教えることが向いているのかも」と気づく機会になる可能性があります。
また、趣味は仕事のことや現実のことから少し離れて1つのことに没頭できたり、好きなことで胸がいっぱいになっている時間であることが多いため、気分も明るく考え方も前向きになれるでしょう。
まずは気分を上げて、共通の趣味を持つ人と交流する中で働くことへの抵抗感をなくしていき、仕事を楽しめるような要素も見つけられると良いですね。
⑥ボランティア活動をして仕事の疑似体験をする
ボランティア活動に参加して、仕事を疑似体験しながら働くことのやりがいや楽しさを考えてみるのも1つの手段です。
その点、ボランティア活動は仕事とは異なり、自分が行動したことに対して給料という形で報酬が支払われるわけではありません。そのため、「純粋に〇〇をするのが楽しい」や「自分が人の役に立っているんだ」という素直な気持ちを感じることができますよ。
ボランティアの活動の内容がそのまま仕事として活かせることもあるので、まずは活動を通じて「自分は人のために何をしているときに充実感を感じるのか」を考えられると良いですね。
⑦求人サイトに登録だけでもしてみる
働くことに対して少し抵抗感が取れてきたら、就職活動を始める準備として、まずは求人サイトの登録だけでもしてみると良いでしょう。
未知のことや未経験のものに取り掛かるときは勇気のいることですよね。まずは動き出すためのきっかけを作っておくと行動へのハードルを下げることができます。求人サイトに登録だけでもして、世の中にある仕事にさらっと目を通してみると、自分が気づけていなかった働き方や働くことへの考え方が見つかる場合もありますよ。
いきなり働きたい業界や職業を考える必要はありません。まずは、どのような仕事があるのか、自分の気持ちが動くのかを確認するくらいの気持ちで実践してみましょう。
⑧単発や短期のアルバイトで働いてみる
自分の気持ちがある程度整理され「少し働いてみたいな」と思ったら、まずは単発や短期間のアルバイトで働いてみるのも1つの手です。
社会人として正社員で働いた経験がなくとも、アルバイト経験があるのとないのとでは、働くことへのイメージのしやすさが異なってきます。数日でも働いてみることで自分の適性や好き嫌いがわかることもあるので、おすすめです。
また、正社員であるとアルバイトよりも入退社するのにも多くの時間と労力、そしてほかの人にも迷惑がかかってしまいかねません。まずはアルバイトで働いてみてからこれからどのような方向性で就職活動をしていくのか、考えてみるのも良いですね。
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
何をしても働くことへの恐怖心から抜け出せない人もいるかもしれません。そのようなときは、働くことのプラス面に目を向けてみてはいかがでしょうか。
社会人として働く中で、どのような仕事内容でもつらいことや大変なことは必ずあり、正直楽しいことばかりとはいえません。一方で、仕事をすることで感じるプラス面もあります。たとえば、顧客に商品やサービスの導入を提案し、それによって顧客から感謝されることがあれば、やりがいや達成感を感じられるでしょう。ほかにも、自分がかかわった商品やサービスを街中の広告や店頭で目にした際、多くの人の役に立っている実感が湧き、やりがいにつながります。
もちろん、働くことへのやりがいは楽して感じられるわけではなく、業務での苦労を乗り越えた先に生まれるものです。逆にいえば、努力をすれば必ず達成感ややりがいを得られるともいえます。それが仕事の楽しさです。就活中は仕事のプラス面をなかなかイメージしづらいかもしれません。しかし、仕事はつらいだけでなく、考え方によっては楽しさややりがいを感じられることを覚えておけば、モチベーションにもつながるのではないでしょうか。
働くのが怖いと感じている人にこそおすすめの仕事5選
就活生
働くのが怖いと感じたときの対処法があることを知ることができたので、まずは自分ができるものから実践してみようと思います。
ところで、働くのが怖いと感じている自分が働きやすい仕事にはどんなものがあるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
はい、もちろんありますよ。
働くのが怖いと感じている人は「自分にあう仕事」に就くことが重要です。相性の合わない仕事はうまくいきづらいく働くのが怖いと感じてしまう可能性があるので、仕事への抵抗感少ない仕事を選びましょう。
ここでは、働くことへの抵抗感が少ない仕事を5パターンにまとめています。自分との相性と照らしあわせながら自分にあう仕事を見極めてみてくださいね。
リモート出勤できる仕事
働くのが怖いと感じている人は、会社のオフィスでの仕事に抵抗感があることもありますよね。リモート出勤できる仕事であれば、家の中で作業を進められたり、働いているときでも1人の時間をある程度確保できるので気持ちが少し楽になります。
また、通勤時のストレスや周りに人がいる環境だと気になって仕事が手につきづらい人にも、リモート出勤できる仕事は向いているといえますね。
- デザイナー
- イラストレーター
- ライター
- カスタマーサポート
- システムエンジニア
- プログラマー
1人でもできる仕事
働くのが怖いと感じてしまう原因に「人とかかわるのが怖い」や「社内での関係構築を一からするのが難しい」など、人間関係に関する問題があります。1人でできる仕事であれば、対面で人とかかわるのが苦手な人もつらさを感じにくいでしょう。
また、1人でできる仕事は自分のペースに合わせて業務スピードを調整しやすいことも魅力の1つです。仕事に対して業務に追われてしまうイメージが強い人も、あまり抵抗感なく仕事に取り組めるでしょう。
- ネットショップ運営
- 動画編集者
- 花屋
- 塾の講師
- 宅配・配送ドライバー
- 写真撮影・販売
- カウンセラー
- 警備員
- 清掃員
キャリアアドバイザー
ただ、仕事である以上完全にほかの人とやり取りしない状況を作り出すのは難しいので、ある程度人とかかわる可能性があることは認識しておくと良いですね。
プレッシャーの少ない仕事
働くのが怖いと感じやすい人は責任感が強く真面目であることが多いため、心理的負担や不安感が強くなってしまう傾向にあります。そのため、業務でのプレッシャーが少ない仕事を選ぶのも良いでしょう。
ノルマの厳しい仕事や責任の重い職種などを選んでしまうと、重圧に押しつぶされて心の病気につながってしまう危険性もあります。自分の性格や特性と照らし合わせて、精神的にきつくならない仕事を探してみるのがおすすめです。
- 総務職
- 事務職
- 清掃員
- 警備員
- 図書館司書
- 工場作業員
- 検針員(ガス・電気)
- マンションやアパートの管理人
こちらの記事ではストレスの少ない仕事を紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
関連記事
ストレスの少ない仕事15選! ストレス要因から考える仕事の選び方
ストレスの少ない仕事に就くためには、自分がどのようなときにストレスを感じるのかを理解することが重要です。この記事ではキャリアアドバイザーがストレスが少ない仕事の特徴や、ストレスが少ないとされる仕事15選を解説します。ストレスの少ない仕事の選び方についても紹介しているので、ストレスなく働きたい学生は参考にしてくださいね。
記事を読む
ノルマの少ない仕事についてはこちらの記事で詳しく紹介していますよ。
関連記事
ノルマのない仕事に向いているかどうかの見極めが重要|職種17選
ノルマのない仕事にはメリットもデメリットもあります。自分がそもそもノルマがない仕事が向いているのかを見極めることが大切です。ノルマのない仕事を17選やメリットとデメリットまでキャリアアドバイザーが徹底解説します。
記事を読む
単純作業の多い仕事
働くのが怖いと感じてしまう人は未来に何が起こるのかわからないから不安になることも多い傾向にあります。そのため、毎日業務内容が変わったり臨機応変に対応すべきことが多く発生する仕事よりも、ある程度業務内容が決まっており単純作業が多い仕事も選択肢の1つとして候補に入れると良いでしょう。
また、業務範囲が広い仕事であると、多くのことに意識がいってしまい、1つのことに集中できずにミスしてしまうことも少なくありません。ルーティンや単純作業を中心とした仕事では1つのことに集中できるうえ、作業に慣れることで仕事がはかどりやすくなるので、心理的負担も軽減されますよ。
- 工場作業員
- 倉庫管理
- データ入力事務
初心者でも採用されやすい仕事
働くのが怖いと感じている原因の1つに「仕事へのハードルを高くしすぎていること」がありますが、初心者でも採用されやすい仕事であれば、あまり気負うことなく働いてからスキルや必要な対応力を身に着けることができます。
初心者を採用しているということは、企業側も一から教育しようという意志があり体制が整っている場合が多いため、自分に自信がなく働くのが怖いと感じている人でも心理的負担が少ないと考えられます。「まずはやってみる」気持ちでも挑戦できるので、興味がある人は応募してみると良いかもしれませんね。
- コールセンター
- 受付スタッフ
- 販売・接客業
- 事務職
- 営業職
どうしても働くのが怖い……そんな感情から抜け出せないときの2つの考え方
キャリアアドバイザー
ここまで働くのが怖いと感じている状態を抜け出すための方法を解説してきましたが、それでも怖いという感情を払拭しきれないこともありますよね。
就活生
はい、だいぶ気持ちが楽になったのですが、正直また働くのが怖い感情が戻ってきてしまいそうで不安です……。
キャリアアドバイザー
わかりました!
それではどうしても働くのが怖いと感じたときの考え方について一緒に確認していきましょう。
一度働くのが怖いという感情から抜け出して元気になったとしても、また同じ不安感が襲ってくるかもしれないと不安な人もいますよね。
そんなときには考え方や物事を見る視点を変えてみましょう。そのために役立つ3つの考え方を解説するので、困ったら思い出してみてくださいね。
①つらかった過去と現在を切り離して考える
「過去は過去、今は今」と過去と現在を切り離して考えてみましょう。
過去は「過ぎ去った時間」です。もちろん過去の事実は変えることはできません。しかし、過去への考え方やとらえ方は今の自分次第で変えることができます。
過去から学べるものは吸収して、今の自分を苦しめているものは遠ざけてみましょう。過去と現在を切り離して考えることで、前に踏み出しやすくなりますよ。
②未来への不安はまだ起こっていないことだと割り切る
未来に不安がある場合は、まだ起こっていないことだと割り切って考えることが重要です。
まだ何が起こるかわからない未来への不安が一歩踏み出すことを妨げている可能性があります。未来は「未だ来ていない時間」です。確かに何が起こるか不安なこともあるかと思いますが、あなたを苦しめる何かが起こったわけではありません。
また、未来は今の自分次第でいかようにも変えることができるものです。未来に不安を感じたとしても、いったんまだ起こっていないことだと割り切って、今起こっていることや今できることに集中してみましょう。
キャリアアドバイザー
「今」を変えていくことで思いもよらない新しい道が開けてくるかもしれませんよ。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
働くことが怖いと感じている人は、仕事への責任感が強い人が比較的多い傾向にあります。「仕事で人生が決まってしまう」といった思いから「就活は絶対に失敗できない」と強く構えてしまいがちです。
確かに人生100年時代といわれるなか、これから先何十年も仕事をする人も多いでしょうし、そのように考える気持ちもわかります。しかし、人生は仕事だけではありません。趣味を見つけたり、友人と楽しむ時間を確保して、プライベートを充実させている社会人はたくさんいます。社会人になると稼げるお金も増えるため、学生時代よりも良いお店に行くことができたり、趣味にお金をかけることもできます。学生時代は趣味がなくても、社会人になってから何か楽しめることを見つける人もいるでしょう。「仕事に人生のすべてを捧げなくても良い」と考えれば、就活も少し気楽になるかもしれません。
就職後に没頭できることを探すのはもちろんですが、もし今もつらいと感じているのであれば、小さなことでも良いので就活の合間に楽しめることを見つけてみるのはいかがでしょうか。就活中の息抜きになるのはもちろん、就職後も続く趣味にもつながるかもしれませんよ。
働くのが怖いことについてよくある質問に回答!
働くのが怖いと感じていると、このままで良いのかと不安になったり相談したいことも増えますよね。ここでは働くのが怖いことについて、学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
-
働くのが怖いと感じる原因は何ですか?
働くのが怖いと感じる原因にはいくつかありますが、大きく「過去の体験がトラウマとなっている場合」と「何が起こるかわからない未来への不安」に分けられます。過去の体験では、アルバイトなどで失敗したトラウマが強く残ってしまい働くこと自体に抵抗感が生まれている可能性があります。未来への不安では、まだ起こっていないことだけれど、働くことへのネガティブな話を見聞きして怖くなってしまうなどが考えられますね。
また、個人の特性や性格によるところも大きいと考えられます。責任感が強く真面目な性格だと過剰に働くことへのハードルを上げてしまうことで身動きが取れなくなってしまったり、自分に自信が持てていないために働いてもうまくいかないのではないかと不安になってしまうことがあるかもしれません。
働くのが怖い状態を放置しておくと心の病気に発展してしまう可能性もあるので、自分の状態をチェックして早めに対応しましょう。
-
働くのが怖いと感じたときの対処法を教えてください。
働くのが怖いと感じたときは、ステップを踏んで段階的に怖いという感情を紐解いていく必要があります。まずは怖いと感じる原因を特定しましょう。それからその原因に対して対処法を実践し、行動を継続していくことで働くことへの抵抗感をなくすことができます。
対処法としては、自分の状態に合わせてやりやすい行動から取り掛かるのがおすすめです。具体的には、働くことへのいろいろな考え方を知るために本を読んでみることや、さまざまな場所に出掛けて働いている人を観察してみるなどが取り掛かりやすいでしょう。また、大学のキャリアセンターや専門機関に悩みを相談してみることも1つの手段です。
自分が興味のあることから徐々に動き出してみると、気分も上がってきて働くのが怖いという感情にも向き合えるようになりますよ。
働くのが怖い状態でも焦らなくて大丈夫! 段階を踏んで自分なりの働き方を考えよう
働くのが怖いという感情は決して悪いものではありませんし、自分だけが感じているものでもありません。そのため「この状態を早く抜け出さなければ」と焦らなくても大丈夫です。むしろ、頭や気持ちを整理しないままやみくもに動き出すと、かえって状態を悪化させてしまうことになりかねません。
働くのが怖いと感じてしまうのには人それぞれ異なる原因があります。まずは自分だけの原因を特定したうえで、自分の状態や自分の特性に合った対処法を実践し継続していくことで、徐々に状態が改善されていきます。段階を踏んで働くことへの抵抗感をなくしていきましょう。
人生は働くことがすべてではありません。人生を大きくとらえて、自分に合った働き方を見つけ出して、ゆっくりと自分の人生を歩んでいってくださいね。
そろそろ就活を始めなければと思ってはいるのですが、働くのが怖いと感じてしまい、なかなか動き出せません……。
どうしたら良いでしょうか?