状況別お手本つき! 職歴なしの履歴書で内定を獲得する6つの秘策

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書き方例付き!職歴なしの履歴書は○○を必ず記載しよう!

目次

  1. 職歴なしの履歴書で選考突破するには職歴以外のアピールが超重要!
  2. まずは押さえておこう! 「職歴なし」の定義とは?  
  3. 状況別のお手本つきで解説! 履歴書の職歴欄の書き方
  4. 記載できるような職歴がない場合の書き方
  5. 正社員経験がなくアルバイト経験のみの場合の書き方
  6. アルバイト経験はあるがすぐに辞めてしまった場合の書き方
  7. 正社員経験がなく派遣・契約社員経験のみの場合の書き方
  8. 早期離職して就職・転職を目指す第二新卒の場合の書き方
  9. 職歴なしの履歴書で就活に挑むうえで必ず押さえておくべきこと
  10. 履歴書に書ける職歴がなくても就活は突破可能
  11. 企業からは経歴面で不安に思われやすいことは事実
  12. 「職歴なし」の履歴書で就活に挑むなら持てるすべてをアピールする姿勢が超重要!
  13. 職歴以外のすべてをアピールしよう! 魅力が伝わる履歴書を書くための6つのポイント
  14. ①志望企業で働きたいという熱意が伝わる志望動機を書く
  15. ②人柄や性格が伝わる自己PRを書く
  16. ③職歴のない空白期間の理由を丁寧に書く
  17. ④業界や仕事内容に合った資格を取得して書く
  18. ⑤応募する企業の仕事につながる経験を優先して書く
  19. ⑥アルバイト経験を職務経歴書にまとめてより強くアピールする
  20. アルバイト経験からあなたの魅力を伝えよう! 職務経歴書の書き方のコツ3選
  21. ①アルバイトで工夫を凝らした取り組みから積極性を伝える
  22. ②数字で表せる経験から成果や実績などをアピールする
  23. ③社員や顧客に感謝された経験から人柄や性格を伝える
  24. これだけは避けたい! 職歴なしの履歴書を作成する際の注意点
  25. 噓や虚偽など内容を盛った記載をしない
  26. 自己PRや志望動機はできるだけ簡潔に記載する
  27. 空欄はできるだけ埋める
  28. 職歴以外のすべてをアピール! 職歴なしでも魅力が伝わる履歴書で選考突破を狙おう

職歴なしの履歴書で選考突破するには職歴以外のアピールが超重要!

職歴なしの履歴書の書き方に迷っている人が抱きやすい悩み

職歴がなく履歴書の経歴欄になんて書けば良いのかわからないという人から、よくこのような相談を受けます。履歴書に書ける職歴がないと、空白のままでも良いのか、職歴なしと書いたら良いのかなど、書き方に迷ってしまいますよね。

結論から言えば、職歴なしの人はその事実を履歴書に書くしかありません。その代わり、職歴以外のところをいかにアピールできるかがとても重要です。自分が持てるすべてを使ってアピールする気持ちで臨めば、内定をつかみ取ることができますよ。

この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交え、職歴がない場合の履歴書の書き方や職歴なしの履歴書でも選考突破が狙える理由、魅力が伝わる履歴書を書くためのポイントまで徹底解説。職歴なしでも魅力の伝わる履歴書を書けるようになりたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

また職歴なしでの就職活動に不安を感じている人は、こちらの記事も併せて参考にしてみましょう。職歴なしでも内定を獲得するための必須準備などについても紹介していますよ。

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まずは押さえておこう! 「職歴なし」の定義とは?  

職歴とはこれまで経験してきた仕事のことを指します。つまりこれまで正社員で働いた経験がない場合は、履歴書に「職歴なし」と記載することになります。新卒の場合は職歴がなくて当たり前なので、記載できる職歴は基本的にありません。

そこで気になるのは「アルバイト経験は職歴に含まれるのか」ですよね。職歴は正社員経験を記載するのが一般的ですが、もし記載できる経験がないのであれば、アルバイト経験を記載することも可能です。

ただし、記載する場合は企業の募集内容に関連する経験に絞って記載するなど、工夫が必要不可欠である点は理解しておきましょう

  • 正社員、アルバイト経験ともになしの場合→職歴なしと記載
  • 正社員経験なし、アルバイト経験ありの場合→企業の業務内容などに関連のあるアルバイト経験に絞って職歴に記載

そもそも既卒についてわからない場合には、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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状況別のお手本つきで解説! 履歴書の職歴欄の書き方

状況別「職歴なし」の履歴書の書き方
松下 建都

松下 建都

履歴書の職歴欄は自分の情報を伝えるとても大切な部分。誤った書き方をしてマイナスな印象を残してしまわないよう、職歴の書き方はここでしっかりチェックしておきましょう。

履歴書にはある程度決まった書き方があります。その書き方を無視したり、間違えたりしてしまうと企業にあなたの情報を正しく伝えることができませんし、「ルールがわかっていない」「適当に書いたのかも」とマイナスなイメージがついてしまうかもしれません。

ここからは、職歴が一切ない、アルバイト経験だけはあるなど、それぞれの状況に合わせた履歴書の職歴欄の具体的な書き方を解説していきます。企業に自分の情報を正しく伝えるためにも、職歴なしの履歴書の書き方をマスターしていきましょう。

記載できるような職歴がない場合の書き方

職歴なしの履歴書記載例

正社員で働いた経験やアルバイト経験、どちらもない場合、履歴書には職歴「なし」と記載しましょう。「なし」は左詰めを基本として、その一段右下には「以上」を書くことも忘れないようにしてくださいね。

松下 建都

松下 建都

履歴書を書く際は、職歴だけでなく「入学年月や卒業年月が間違っていないか」や「学校名が正式名称になっているか」などもチェックしておきましょう。

正社員経験がなくアルバイト経験のみの場合の書き方

職歴なしの履歴書記載例(アルバイト経験あり)
米田 有希

米田 有希

正社員経験はなくともアルバイト経験ならあるという人は、職歴欄にアルバイト経験を記載しましょう。

ただし、アルバイト経験を記載する場合は、応募先の仕事内容にもっともマッチしていそうな経験に絞って書きましょう。そうすることで、アルバイト経験と仕事内容の関連性をアピールできます。

たとえば、接客業の就職を目指しているのであれば、飲食店のアルバイト経験を優先して記載するというようなイメージです。

アルバイト経験を記載する人はこちらの記事も参考にしてみてください。パターン別の記入例やマイナス印象をカバーする方法についても紹介しています。

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アルバイト経験はあるがすぐに辞めてしまった場合の書き方

職歴なしの履歴書記載例

アルバイトを始めたけどすぐに辞めてしまった場合は、履歴書に書かないのが無難。履歴書にアルバイト経験を記載する場合は、3カ月以上を1つの目安としてくださいね

1~2カ月だけのアルバイト経験を書いてしまうと、「長く続ける忍耐力がないのかな?」という印象を持たれてしまう可能性があります。面接の際に辞めた理由を深く聞かれる可能性も高くなってしまうので、無理に書く必要はありませんよ。

本田 百合香

本田 百合香

自分からあえて印象を下げるようなことを記載しなくても大丈夫です。正直に書きつつも、できるだけ良い面をアピールできるように記載していきましょう。

正社員経験がなく派遣・契約社員経験のみの場合の書き方

職歴なしの履歴書記載例(派遣・契約社員経験のみ)

派遣や契約社員の場合、職歴はどうしたら良いのかと悩む場合もあるかもしれませんね。正社員でなかったとしても派遣や契約社員も立派な職歴です。履歴書に記載するのが基本ですよ。

ただし、履歴書を作成する際は、雇用形態がわかるように明記しましょう。たとえば、「株式会社○○に入社(契約社員)」「株式会社○○に派遣社員として登録」などと書くのが一般的です。

松下 建都

松下 建都

もし、契約社員から正社員に登用された場合は、その実績を明記しても良いでしょう。仕事ぶりを評価されたというアピールにつながりますよ。

今の仕事で正社員登用を目指している場合は、以下の記事で詳しく解説していますよ。登用されるための条件などを知りたい場合はぜひ参考にしてみてくださいね。

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早期離職して就職・転職を目指す第二新卒の場合の書き方

職歴なしの履歴書記載例(第二新卒)

新卒で就職したものの、第二新卒として早い段階で再度就職や転職を目指したい場合もありますよね。ただ、もし入社してすぐ辞めてしまったとしても、一度正社員として就職したというのはれっきとした職歴

履歴書の職歴欄にはアルバイト経験と同じように入社年月も含めて正確に記載しましょう。早く退職したから書きたくない……そう思ったとしても、職歴をあえて書かないのは経歴詐称と判断される可能性が高く、後から発覚すると何らかのペナルティを課されてしまうかもしれません。

米田 有希

米田 有希

自分の経歴は正確に記載する。履歴書の基本なので、どんなに就業期間が短かったとしても正社員として就職した経歴があるなら必ず職歴に記載しましょう。

第二新卒とは

明確な期間などの決まりはないものの、一般的には「学校を卒業後、企業に入社してから1〜3年で退職をしたり、転職を考えている人」を指す

第二新卒から転職を成功させる方法については、こちらの記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。

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また、第二新卒からの転職はやめとけと言われることもあります。その実態について、以下の記事で解説しているので併せて参考にしてみてくださいね。

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職歴なしの履歴書で就活に挑むうえで必ず押さえておくべきこと

職歴なしの履歴書を書くうえで必ず押さえておくべきこと

職歴なしの履歴書でも書類選考を通過できるのかなーー。そう不安に思う気持ちはとてもよくわかります。その不安を解消できるよう、ここからは職歴なしの履歴書でも就活を突破できるのかどうかなど、就活を進めていくうえで確認しておきたいポイントについて解説します。

このポイントを理解することで、自分がどんな対策をするべきかがはっきりとわかるようになるので、一緒に確認していきましょう。

履歴書に書ける職歴がなくても就活は突破可能

独立行政法人労働政策研究・研修機構が労働政策に関する調査についてまとめた労働政策研究報告書No.213(P124)によると、職歴なしからでも60%以上の人が正社員になれたというデータがあります。職歴なしの人でも就活を突破していくのは十分可能だといえますね。

しかし、職歴がない期間が長くなればなるほど、就活が不利になりやすい傾向にあります。職歴なしの期間を短くできるよう、できるだけ早めに行動することが大切ですよ

本田 百合香

本田 百合香

職歴がないからといって就職への道をあきらめる必要はありません。しっかりと対策を練っていけば就活を突破していけますよ!

企業からは経歴面で不安に思われやすいことは事実

職歴がないということは、履歴書の経歴上には空白期間が生まれるということ。そして空白期間があると企業から「その期間は何をしていたんだろう」と不安視されてしまい、就職への難易度が上がる傾向にあるのです。

松下 建都

松下 建都

たとえば、職歴がないことで企業は以下のような不安を抱いてしまう場合が多いです。

企業が職歴なしの人に抱く不安
  • ビジネスマナーが身についていないのではないか
  • 忍耐力がないのではないか
  • 何もスキルが身についていないのではないか

職歴なしで選考を突破するにはこれらの不安を払拭して、入社後に活躍できる人材だと伝えられるかどうかがカギ。履歴書を正しく丁寧に書くのはもちろんのこと、自己PR欄や資格欄をしっかり書くことでも企業の不安は取り除けます。

本田 百合香

本田 百合香

経歴面の不安を取り除ける履歴書の書き方についてはこの先の内容で解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

米田 有希

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企業の不安を払拭できる回答を準備しておこう!

企業の不安を払拭できる回答を準備しておこう!
企業が職歴なしの応募者に対して抱く不安の1つに、コミュニケーション能力があります。というのも、入社後、上司や先輩、取引先、顧客と円滑なコミュニケーションをとれるかどうかが重要視されるからです。

不安を払拭するためには、これまでの経験を通じてチームワークやコミュニケーション能力があるとアピールすることが重要です。

たとえば、アルバイト経験や学校のサークル活動、ボランティア活動などでチームワークやリーダーシップ、コミュニケーションスキルを発揮してきたと強調することが効果的です。具体的なプロジェクトでの役割やチームでの協力、問題解決、意思疎通などの経験を具体的に挙げましょう。

企業は、ポテンシャルや成長性を見極めながら採用を検討する場合もあるので、不安要素を払拭し、自身の能力をアピールすることにぜひトライしてみてくださいね。

「職歴なし」の履歴書で就活に挑むなら持てるすべてをアピールする姿勢が超重要!

職歴がないことは、どんなに頑張っても覆せない事実。そして企業が職歴のない履歴書を見て、就業経験がないことに不安を抱くのは仕方のないことです。

だからこそ、職歴なしの履歴書で就活に挑むなら、今までの自分の経験すべてをアピールするくらいの姿勢を持つことがとても重要です。職歴以外の部分でしっかりとあなたの魅力をアピールできれば、企業が抱く不安を払拭して内定をつかみ取ることも十分可能です

職歴なしの人でも魅力が伝わる履歴書の書き方、逆に魅力が伝わらない避けるべき書き方も解説していくので、自分ならどんなことをアピールできるのか考えながらチェックしてみてください。

職歴以外のすべてをアピールしよう! 魅力が伝わる履歴書を書くための6つのポイント

魅力が伝わる履歴書を書くための6つのポイント

職歴なしの人は職歴以外のすべてをアピールすることの重要性がわかったところで、実際に伝えるべきポイントを解説していきます。このポイントを意識してアピールすれば、職歴がなくともあなたの魅力が伝わり、選考を突破することができますよ。

米田 有希

米田 有希

職歴がないのであれば、それ以外のところで魅力を伝えるしかありません。ポイントを意識できないと、あなたの正しい魅力が伝わらなくなってしまうので、しっかりとチェックしていきましょう。

①志望企業で働きたいという熱意が伝わる志望動機を書く

職歴なしの人は、経験やスキルをアピールできない代わりに、熱意のこもった志望動機で固い入社の意思を伝えましょう。熱意の伝わる志望動機の作成については、以下のポイントを参考にしてみてくださいね。

熱意が伝わる志望動機の作成ポイント
  • 企業のホームページ(HP)を見て企業理念を調べて志望動機に盛り込む
  • ライバル企業を調べて、その企業でなければいけない理由を明確に書く
  • 仕事内容を調べてその仕事で何がやりたいのか明確に書く

企業のことを調べるのは大変に感じるかもしれません。しかし、内定を勝ち取るには書類作成に熱意をこめて周りと差別化していくしかありません

本田 百合香

本田 百合香

熱意の伝わる志望動機なら採用担当者の目に留まる確率も高くなります。会社のことを丁寧に調べて志望動機に盛り込んでいきましょう。

志望企業で働きたいという熱意が伝わる志望動機の例

販売員の仕事を通して、貴社が手掛けているブランド商品をより多くの人に手に取ってほしいという思いから志望いたしました。

私は貴社の商品を何度も使用したことがありますが、洗練されたスマートなデザインとリーズナブルな価格がとても魅力的だと感じています。貴社の「クリエイティブの力で笑顔の輪を広げていく」という企業理念の通り、私自身も何度も笑顔にさせてもらいました。

貴社の販売職は一人ひとりのお客さまを丁寧に接客することを心がけており、私が理想とする販売職の仕事にも合っていると感じています。アルバイト経験として接客経験があるため、その経験も活かしながら貴社に貢献していきたいと考えています。

本田 百合香

キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる

志望動機には「どのように企業に貢献できるのか」の視点を取り入れよう!

志望動機を作成する際に、上記の解説に加えて「どのように企業に貢献できるのか」という視点を取り入れることもおすすめします。

採用担当者は、「自分たちの企業に入社したらどのような価値を提供してくれるのか」を知りたいと思っています。志望企業において関連するスキルや経験を持っている場合、それをアピールし、自分の強みを明確に伝えることで、企業に貢献できるポイントを示すことができます。

また、将来的なキャリアビジョン、キャリアプランついて考え、自分の成長が企業の成長に寄与することをアピールできるよう、自己啓発への意欲や学習能力をアピールすることも大切です。

このように、志望動機を作成する際には、自分がどのように企業に貢献できるかを意識してみてください。具体的な行動にフォーカスし、自身の価値をアピールすることで、選考を突破できますよ。

②人柄や性格が伝わる自己PRを書く

自己PRを書く際のポイント
  • ポテンシャル採用を狙って人柄や性格を中心に書く
  • 企業がもとめている人柄や性格を確認したうえで自己PRに反映する

職歴がないから自己PRで書く内容が思いつかない……。そう悩んでしまうこともありますよね。

そこで意識してほしいのが、自己PRでは人柄や性格が伝わる内容を中心に書くということです。未経験可の募集では人柄などの内面を重要視するポテンシャル採用が多く、企業のもとめる人材像にマッチしていることをアピールできれば、経歴面の不利をカバーし内定に大きく近づけます

ただし、書こうとしている人柄や性格が企業からもとめられているかという点は事前に確認しておきましょう。もとめられていない性格や人柄をアピールしても効果は薄くなってしまいますよ。

松下 建都

松下 建都

自分の人柄や性格と企業のもとめている人物像のマッチ度を確認してから自己PRを書きましょう。

人柄や性格が伝わる自己PRの例

私の強みは責任感が強いことです。現在、飲食店でアルバイトをしていますが、2年ほど経験を積んでいるため、新人の教育を任されています。

教育する際は新人がミスをしても相手のせいにせず、ミスは自分がカバーして、責任を持って対応するようにしていました。その姿勢を社員から評価されて「○○さんのおかげで店がうまくいっている」と言っていただくことができました。

貴社へ入社できた際は、強みである責任感を発揮して、どんな仕事も最後までやり抜いていきます。

③職歴のない空白期間の理由を丁寧に書く

職歴のない空白期間の理由を書く際のポイント
  • 企業の不安を解消するために空白期間の取り組みを書く
  • 取り組みの詳しい内容は自己PRの欄に書く

職歴がない空白期間に何をやっていたのかという点は、企業から特に見られやすいポイント。どんなことをしていたのかを丁寧に書くことを意識してみてください。ただ長すぎると読みにくくなるので、履歴書の余白に1〜2行で理由を書くくらいのイメージです。

空白期間についての詳しい理由は自己PRの欄で説明しましょう。たとえば「資格の取得を目指していた」「親の介護を余儀なくされた」と理由をしっかりと明示しておけば、企業側も「だから職歴がないんだな」と納得することができます。

米田 有希

米田 有希

この納得感が重要なわけですね。履歴書を読んだ採用担当者の「空白期間に何をしていたんだろう」という疑問をすっきり解消できるよう、理由の記述は欠かせないのです。

空白期間に何も取り組めておらず理由が思いつかないときの記載例
  • 自分のやりたいことを見つけるために業界分析や企業研究に取り組んでいました
  • 自分の見識を広げようとさまざまなアルバイトを経験していました
  • 日雇い労働を続けていましたがもっとスキルを身につけたいと思い正社員を目指すことにしました

空白期間に何も取り組めておらず理由が思いつかないという場合は、就職への強い意欲や反省する気持ちなど前向きな内容を書くようにしましょう。

④業界や仕事内容に合った資格を取得して書く

資格を取得して履歴書に書く理由
  • 資格取得により高い専門性をアピールできるから
  • 資格取得までの努力の過程が伝わるから

可能なら応募する企業や職種に合った資格の取得にも挑戦してみましょう。資格を取得することで、それまでの努力してきた過程と、資格によるスキルから即戦力として活躍できるという2つの観点からアピールにつながります。

本田 百合香

本田 百合香

たとえば、未経験からプログラマーになりたいのであれば、IT系の資格を取得することでアピールにつながります。事務系の仕事を目指すのであれば、簿記やMOSなどの資格を取得するのもおすすめです。

入社意欲も高いと評価されやすくなるので、希望する職種のアピールにつながる資格については、余裕があればぜひ取得を目指していきましょう。

⑤応募する企業の仕事につながる経験を優先して書く

応募する企業の仕事につながる経験を優先して書く際のポイント
  • 自分のこれまでの経験すべてを書こうとしない
  • 応募する業界や職種に関係しそうな経験に絞って書く

職歴はなくても、これまでの人生でアルバイトやボランティア、インターンシップなどの経験があれば、その経験を記載してアピールするのも効果的です。ただし、履歴書に書く際は、全部の経験をアピールしようとするのではなく、応募する企業の仕事に近い経験を優先して書くのがいいでしょう

なぜなら、企業の採用担当者は送られてきた履歴書をまんべんなく見ているわけではないからです。気になるところがあれば、その部分を重点的に見ます。企業の仕事に合った経験を優先して書くことで、その部分に目が留まり、興味を持ってもらえる可能性が高くなるのです。

たとえば、工場勤務の就職を目指しているのであれば、接客業のアルバイト経験よりも倉庫での検品作業のアルバイト経験の方が仕事のつながりがあるといえますよね。

米田 有希

米田 有希

何かアピールしたいからといって志望企業と関係ない経験を記載するのは逆効果になってしまいますよ。アピールにつながる経験を書くようにしましょう。

松下 建都

キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる

応募する企業の情報を集める手段はさまざまある!

応募する企業の仕事につながる経験を優先して書くためには、志望企業の業務内容を深く理解しておくことが重要です。そのリサーチ方法についていくつか紹介しますね。

①志望企業のホームページや求人情報、企業情報などを詳しく確認しましょう。企業のビジョンやミッション、主な事業領域、製品やサービスについての情報を得ることができます。先輩のインタビューを掲載していることもありますよ。

②志望企業が開催する説明会に参加し、企業の業務内容や文化への理解を深めるのもおすすめです。プレゼンテーションや質疑応答の機会を通じて、企業の担当者から直接情報を得ることができます。

③カジュアル面談や社員との懇親会など、企業の関係者と直接話す機会があれば、積極的に参加しましょう。その際に、1日の業務内容や仕事の詳細について質問できれば、具体的かつリアルな情報をゲットできますよ。

④現在、または過去に志望企業で働いていたOB・OGの人に話を聞いてみるのも、業務内容や職場の雰囲気についての情報を得られる手段。SNSやインターネット、学校のキャリアセンターを通じて、OB・OG訪問の機会をぜひ探してみてください。

これらの方法を参考にしながら、志望企業の業務内容の理解を深めてみてくださいね。

⑥アルバイト経験を職務経歴書にまとめてより強くアピールする

職務経歴書にアルバイトを書く場合

アルバイト経験を特にアピールしたいのであれば、履歴書だけでなく、職務経歴書にアルバイト経験を記載してアピールするのもおすすめの方法です。職務経歴書とは、応募者が「どのような企業でどのような業務をおこなってきたのか」を確認するための書類を指しますよ。

職務経歴書であれば、履歴書よりもこれまでのアルバイト経験を詳細に記載することができます。記載する内容は以下を参考にしてみてください。あなたのアルバイトへ取り組む姿勢や人柄、性格などが伝わりますよ。

職務経歴書に記載できる内容の例
  • アルバイトの中でどんなことを学んだか
  • どんなことを意識して業務に取り組んできたか
  • 周りからどんな評価を受けていたのか
松下 建都

松下 建都

魅力が伝わる職務経歴書の書き方については、次から詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

アルバイト経験からあなたの魅力を伝えよう! 職務経歴書の書き方のコツ3選

アルバイト経験を活かした職務経歴書の書き方のコツ
  1. アルバイトで工夫を凝らした取り組みから積極性を伝える
  2. 数字で表せる経験から成果や実績などをアピールする
  3. 社員や顧客に感謝された経験から人柄や性格を伝える

先ほど解説したとおり、アピールできるアルバイト経験があれば、履歴書だけでなく職務経歴書を使ってアピールすることもできます。また、企業によっては履歴書と職務経歴書も併せて提出するようにもとめるところもあります。

履歴書だけでなく、職務経歴書の書き方も理解しておくとアピールできる幅が広がり、就活を有利に進めていけますよ。

ここからは、あなたの魅力が伝わる職務経歴書の書き方のコツを解説します。履歴書だけではアピールできない部分を存分に伝えられる職務経歴書を作っていきましょう。

①アルバイトで工夫を凝らした取り組みから積極性を伝える

アルバイト経験は職歴としては正社員経験ほど強く押し出せるものではないものの、仕事に近い経験であることに間違いありません。アルバイトをしている中で「こっちの方が効率的に仕事できそうだな」「こうすれば社員の負担が減るかも」と工夫を凝らした取り組みもきっとあるはずです。

その取り組みを職務経歴書に記載できれば、仕事へ積極的に取り組む姿勢をアピールできます。企業から「入社後も積極的に働いてくれそう」という印象を持たれるようになりますよ。

アルバイト中に工夫を凝らした例
  • 新商品を売り出す際に手書きのポップを作ることで親しみやすさを演出した
  • 新人でも接客ができるように接客のマニュアルを新しく作成した
  • 接客スキルを上げようと社員に改善点を聞きスキルを上げていった

本田 百合香

キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる

アルバイト経験でも伝え方によってはアピールポイントになる!

アルバイト経験は大したアピールにならないと思い込んでいるかもしれませんが、十分なアピールポイントとなる可能性がありますよ。

アルバイト経験を アピールする際には、どのような仕事を任されていたのかを具体的に示すことが重要です。たとえば、接客業のアルバイトであれば、顧客対応や問題解決、チームワークなどのスキルを磨いてきたことをアピールしましょう。

また、 アルバイトを通して、コミュニケーション能力、柔軟性、責任感、ストレス耐性など、さまざまな能力や資質を発揮する機会があったはずです。それらの能力や資質を具体的に伝え、どのように業務に貢献したかを説明してみてください。それがあなただけの魅力のアピールにつながるはずです。

アルバイト経験はあなたの働く姿勢を示す根拠となるもの。これまでの経験を自信を持って面接や履歴書で伝えていきましょう。

②数字で表せる経験から成果や実績などをアピールする

売り上げを〇%向上させたなど、客観的な成果や具体的な数字を用いてアピールすることもポイントの1つ。数字を用いると聞くと、大きな実績はないから書くことがないと感じるかもしれません。ただ、必ずしも大きな成果のみに限定する必要はなく、経験してきた年数や努力の数字でも十分アピールできます

たとえば、以下のように記載することで成果や実績がアピールしやすくなりますよ。

成果や実績などをアピールする例
  • 接客業で3年間アルバイトした経験を評価されてバイトリーダーに任命されました
  • 工場のアルバイトを2年間勤めた経験から目の前の作業に集中して取り組むことが得意です
本田 百合香

本田 百合香

アルバイトだから数字や実績でアピールできることはないという先入観を捨てて、これまでのアルバイト経験から数字で表せるものはないか探してみてくださいね。

③社員や顧客に感謝された経験から人柄や性格を伝える

感謝された経験から人柄や性格を伝える履歴書の書き方

誰かから感謝されたというエピソードも立派なアピールポイントです。特にあなたの人柄や性格が伝わりやすくなり、ポテンシャル採用を考えている企業にとっては大きなアピールにつながります。

感謝された経験を記載するときは「評価」という項目を設けましょう。取り組んだ内容を「評価」の欄に記載することで、感謝された経験が目立つようにアピールできますよ。

アルバイト中に感謝された経験を伝える例
  • 明るく気持ちの良い接客だとお客さまから褒めていただきました
  • 常に丁寧な仕事を心掛けたことで社員から「いつもありがとう」と褒めていただきました

これだけは避けたい! 職歴なしの履歴書を作成する際の注意点

職歴なしの履歴書を作成する際の注意点
松下 建都

松下 建都

職歴がない人でも魅力が伝わる履歴書を書ける方法については解説してきたとおりですが、逆に企業からの評価が一気に下がってしまうような注意点もあります。

職歴がないからこそ、なるべく好印象に映る書き方は押さえておきたいところですよね。この注意点を意識すれば、あなたの情報が正しく伝わる履歴書が書けるようになりますよ。注意点をしっかりとチェックして、履歴書を作成していきましょう。

自分が書いた履歴書を誰かにチェックしてほしいというときは、ハローワークを利用するのがおすすめです。ハローワークの概要についてはこちらの記事で解説しているので参考にしてみてくださいね。

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噓や虚偽など内容を盛った記載をしない

書ける職歴がないから内容を盛ってしまおうかな──。職歴がないことへの不安から嘘や虚偽の内容を履歴書に書こうと考えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、アピールできる職歴がないからといって、嘘や虚偽の内容で履歴書を盛ってはいけません。職歴がないのであれば、正直に「職歴なし」と記載しましょう。もし嘘の経歴がバレてしまうと内定を取り消しになったり、入社後であれば解雇されたりしてしまう可能性もあります。

米田 有希

米田 有希

噓がバレないかと不安に思い続けるのはメンタル的にも苦しいもの。内容を盛ることなく正直に書くようにしてくださいね。

自己PRや志望動機はできるだけ簡潔に記載する

職歴がないからこそ、自己PRや志望動機を詳細に書いてアピールしたいところですよね。

しかし、詳細に書いて伝えようという気持ちが強すぎると、いろいろなことを書きすぎて、まとまりのない志望動機や自己PRになってしまうかもしれません。履歴書に書けるスペースは限られているので、伝えたいことを絞り、できるだけ簡潔に記載することが大切です

以下のポイントを押さえておくと簡潔に伝えたいことが伝わるようになりますよ。

簡潔に記載する方法
  • 無駄な表現をできるだけ削る
  • 1文を長くしすぎない
  • 遠回しな表現を避ける
本田 百合香

本田 百合香

書いた文章を読み直すだけでなく、口に出して読んでみると表現の違和感に気づくこともあります。自己PRや志望動機を何度も見直して、読みやすい履歴書を書いていきましょう。

空欄はできるだけ埋める

何も書くことがないからといって、空欄を埋めずに提出してしまうのは避けましょう。空欄を埋めずに提出してしまうと、企業は書くことがないのか、記入漏れなのか判断できなくなってしまいます。

もし、何も書くことがないのであれば、空欄のままにせず、「なし」「特になし」と記載するようにしてください。たとえば、記載できる資格がない場合でも、空欄にせず、「なし」「特になし」のどちらかを記載しましょう。

米田 有希

米田 有希

書くことがなくても、「なし」「特になし」と記載してあれば記入漏れとは思われないので、あなたの情報がしっかり伝わります。

米田 有希

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履歴書の空欄は会社や仕事への意欲がないととらえられることもある!

履歴書に空欄があると、志望度の低さや関心が欠如していると受け取られてしまう可能性があります。というのも、履歴書の記入に真剣に取り組んでいるかが、企業や仕事に対する意欲があるかを判断する要素になっているからです。

また、空欄があることで、採用担当者は「大事な書類でミスするということは注意力があまりないのかな?」と感じ、注意不足や不注意という印象を持たれてしまうかもしれません。

ですから、履歴書に空欄がある場合には、しっかりと埋めることが重要です。空欄を埋めることで情報の不足を解消し、採用担当者に意欲や熱意、真剣さを伝えていきましょう。

職歴以外のすべてをアピール! 職歴なしでも魅力が伝わる履歴書で選考突破を狙おう

職歴がない人の履歴書の書き方や、職歴なしの履歴書でも選考突破が狙える理由、魅力が伝わる履歴書を書くためのポイントについて解説しました。

履歴書に書ける職歴がないのであれば、正直に職歴がない事実を書きましょう。そのうえで、職歴以外のところでアピールできることを見つけ出し、空白をできるだけ埋めるような履歴書を書くことが大切です。職歴がないからこそ、自分の持てるすべてをアピールするくらいの姿勢が重要ですよ。

ここまで解説してきた内容を参考にすれば、職歴以外の部分で自分の魅力を伝えることができるようになります。履歴書には職歴なしの事実を正直に記載して、それ以外の部分で自分の魅力を伝え、選考突破を狙っていきましょう。

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