目次
- 職務経歴書の自己PRで強みの再現性と個性を押し出す方法を理解しよう!
- 職務経歴書とはこれまでの経歴やスキルを詳細に伝える書類
- 新卒就活時の自己PRと何が違う? 職務経歴書の自己PRならではのポイント
- 実務ベースでの強みの「再現性」を押し出すことが重要
- 数いる志望者のなかで印象に残るための「個性」も必要
- 再現性と個性を押し出す! 職務経歴書の自己PR作成前の準備5ステップ
- ステップ①自己分析で前職の経験を棚卸しする
- ステップ②これまでの経験から自分ならではの強みを洗い出す
- ステップ③企業研究で志望企業が求める人物像を把握する
- ステップ④強みと企業が求める人物像に合致するものをピックアップする
- ステップ⑤強みの再現性の高さを明確にする
- 4段構成でわかりやすく伝えよう! 職務経歴書の自己PRの組み立て方
- ①結論|強みは内容に合わせて具体的に言い換える
- ②理由|強みを発揮したエピソードを添える
- ③結果|客観的な評価ができる数値をふまえる
- ④将来|志望企業での再現性の高さをアピールする
- アピールしたい強み別! 職務経歴書の自己PR例文10選
- ①コミュニケーション能力
- ②論理的思考力
- ③課題解決力
- ④洞察力
- ⑤語学力
- ⑥リーダーシップ
- ⑦企画力
- ⑧発想力
- ⑨主体性
- ⑩マネジメントスキル
- 状況に応じたアピールをしよう! 既卒・第二新卒それぞれのアピールポイント
- 既卒:アルバイト経験と意欲の高さ
- 第二新卒:前職で残した実績
- こんな内容に要注意! 職務経歴書の自己PRを作成する際の注意点
- ①強みを複数個盛り込まない
- ②文字数は適切な長さに調整する
- ③抽象的な表現は避ける
- 提出前に必ず確認! 職務経歴書の自己PRのチェックポイント
- 誤字脱字や日本語に違和感がある部分はないか
- 読んでみてすんなり理解できるか
- 志望動機と一貫性があるか
- 職務経歴書の自己PRは再現性と個性がカギ! 5ステップで企業とのマッチ度アピールしよう
職務経歴書の自己PRで強みの再現性と個性を押し出す方法を理解しよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
職務経歴書の自己PRについて悩んでいる人から、よくこんな相談を受けます。
職務経歴書に書く自己PRとなると、何か特別なことを書かなければいけないのか、どのようなことを書けば良いのか悩んでしまいますよね。
職務経歴書は、これまでの職務経験を企業に伝えるための書類です。そのため、職務経歴書の自己PRでは今までしていた仕事をとおして身に付けたスキルや強みを記入するのがベストですよ。
この記事では職務経歴書に書く自己PRの作成法や、ライバルと差を付けるポイントについて解説します。職務経歴書の自己PRを魅力的なものに仕上げ、内定獲得への一歩を踏み出しましょう。
職務経歴書とはこれまでの経歴やスキルを詳細に伝える書類
職務経歴書を作成する前に、「そもそも職務経歴書とはどのようなものか」「何を書くのか」を理解しておく必要があります。
職務経歴書とは、これまでの経歴や仕事をとおして得たスキルを詳細に伝えるための書類です。職務経歴書を提出することで、企業側にあなたがこれまでどのようなことを経験してきたのか、何ができるのかを伝えることができますよ。
新卒の就活時はほとんどの場合提出の必要がないためなじみがない人も多いかと思いますが、転職をするときや中途採用枠に応募する際にはほぼ確実に提出を求められます。重要な応募書類の一つなので、しっかりと対策をしましょう。
松下 建都
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
新卒のときは実務経験や身に付けたスキルが限られている状態であるのに対し、転職の際にはスキルと経験がある程度備わっている状態になりますよね。だからこそ、転職の軸を考える際にはそのスキルや経験をどう活かすか、どの分野で成長したいかをふまえて検討することが大切です。
また新卒時と転職時では将来のビジョンが変化している可能性もあります。新卒時は具体的なキャリアプランをイメージするのは難しかったかもしれませんが、ある程度社会人経験を積んだ今なら、見すえる目標が違うこともあるでしょう。それをふまえ、より長期的なキャリアを考えて軸を決めることが大切です。
また、新卒のときと転職時でどの程度ライフステージが変化したかにも注目してみましょう。仕事だけでなく、今後のライフプランや生活状況に合った働き方、職場環境を一つの転職の軸として考えるのもおすすめですよ。
具体的な転職の軸を考えるとなると意識することがどうしても多くなってしまいますが、これらをしっかりと考慮することでミスマッチのないキャリア選択に役立ちます。一つひとつ考えたうえで軸を決定しましょう。
こちらの記事では、職務経歴書についてより詳しく解説しています。自己PR以外の項目についても言及しているので、あわせて参考にしてください。
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新卒就活時の自己PRと何が違う? 職務経歴書の自己PRならではのポイント
新卒の就活の際に、履歴書やエントリーシート(ES)に自己PRを記入したかと思いますが、だからこそ「新卒就活時と同じことを書けば良いのか」「何が違うのか」と悩みますよね。
新卒の就活時と、再就職・転職とでは状況が異なります。自己PRの内容もこれまでの経験に則して調整し、自分自身を最も魅力的にアピールできる内容にすることが大切ですよ。ここからは、職務経歴書の自己PRならではのポイントを解説します。
実務ベースでの強みの「再現性」を押し出すことが重要
職務経歴書の自己PR作成の際にまず意識したいのが、応募先の企業であなたの強みをどのように活かせるのか、つまり再現性の高さを押し出すことです。
また応募先企業で任される仕事の内容がわかるなら、仕事内容をもとにどのように強みを活かせるのかをアピールするとより印象アップを狙うことができますよ。
- 前職で身に付けたコミュニケーション能力を活かし、営業として顧客の要望を敏感にキャッチして、本当に求められているものは何かを追求しながら仕事に取り組みたい
- 前職で培ったPCスキルを活かし、貴社の商品を引き立てる優良なコンテンツの作成に尽力したい
仕事内容をもとにして強みを押し出すことで、企業側も強みをどのように活かせるのかが想像しやすくなります。再現性の高さに説得力が生まれるため、好印象を残すことができますよ。
本田 百合香
再現性を押し出すためにも、志望企業ではどのような商品・サービスを提供しているのか、どのような仕事を任せられるのかを事前にリサーチしておきましょう。
数いる志望者のなかで印象に残るための「個性」も必要
中途採用枠は新卒の募集に比べて少なく、倍率が高くなりやすい傾向にあります。人気職種となるとそこへ多くの人が応募するので、数いる志望者のなかから人事担当者の印象に残るよう、あなただけの個性をアピールすることが大切ですよ。
そこで重要になるのが、これまでの経験をもとにしたエピソードです。自分だけの経験をふまえて自己PRを作成することで、個性の光る魅力的な内容に仕上げることができます。
松下 建都
大学を卒業してからの経験を振り返り、アピールになるようなエピソードがないかを考えてみてくださいね。
再現性と個性を押し出す! 職務経歴書の自己PR作成前の準備5ステップ
再現性と個性を押し出した職務経歴書の自己PRを作成するには、書き出す前の準備として自己分析や企業研究を徹底する必要があります。
そこでここからは、あなたの魅力を効果的にアピールするための自己PR作成前の準備5ステップを解説していきます。自己分析や企業研究についても解説しているので、一つずつチェックして取り組んでいきましょう。
ステップ①自己分析で前職の経験を棚卸しする
職務経歴書の自己PRを作成する前に、まずは自己分析をして前職での経験を棚卸ししてみましょう。
- どのような実績を上げたか
- 身に付いたスキルや強みはあるか
- 印象的な挫折経験や成功体験はあるか
もしすでに複数の仕事を経験している場合は、一番最近していた仕事での経験を振り返るのがおすすめです。前職よりも前の経験だと「前職では何もしなかったのかな」と疑問を抱かれてしまう可能性があるので、注意してくださいね。
米田 有希
前職での経験を棚卸しする際には、大学を卒業してから今の時点までの自分史を作成してみるのがおすすめです。時系列順にこれまでの出来事を丁寧に振り返ることができますよ。
自分史の作成法は、こちらの記事で解説しています。参考にしながらこれまでの経験を振り返ってみましょう。
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就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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そもそもどのように自己分析をすれば良いのかわからない人は、こちらの記事を参考にしてください。
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キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
職務経験のない既卒でも、職務経歴書の提出を求められるケースがあります。もしアルバイトやパートとして勤務しているのであれば、その経歴を職務経歴書に記載してください。
「正社員以外のアルバイト経験などはアピールにならないのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。企業側は大学などを卒業してから今までの空白期間に何をしていたのかを知りたがっているからこそ、しっかりアピールすることが重要です。
またアルバイトだとしても、接客で培ったコミュニケーション能力など、応募先企業で活かせる経験やスキルを身に付けることができるため、アピールできるものがある場合は職務経歴書でしっかりと企業に伝えましょう。
アルバイトやパートの経験以外に、資格取得に向けた勉強なども職務経歴書に書くことができます。どの資格に向けてどれくらいの期間勉強してきたのか、どのような取り組みをおこなったのかなどを記載してください。
既卒に対し企業側が最も気になるのは「空白期間に何をしていたか」という部分なので、職務経歴書を通じて、企業側の懸念を払拭することを意識しましょう。
ステップ②これまでの経験から自分ならではの強みを洗い出す
前職の経験の棚卸しができたら、次はそのなかから自分ならではの強みを洗い出してみましょう。前職で成果を上げたことや挫折を乗り越えた経験などがあれば、それを深掘りしてどのような強みが身に付いたのかを考えてみるのも良いですね。
強みを洗い出す際には、モチベーショングラフを使うのがおすすめです。気持ちの浮き沈みや仕事への意欲の強さといったモチベーションの動きに注目しながら振り返ることができるので、アピールポイントを見つけやすいですよ。
松下 建都
インパクトのある経験がなくとも、その仕事をしていれば自然とスキルが磨かれたり、専門性が高い知識が身に付くこともあるはずです。そういった部分を深掘りし、アピールにつなげましょう。
モチベーショングラフの作成法や使い方はこちらの記事で解説しているので、参考にしながら作成してみてくださいね。
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ステップ③企業研究で志望企業が求める人物像を把握する
アピールする強みが明確になったら、次は企業研究をして志望企業がどのような人材を求めているのかを理解しましょう。
- 採用ページに求める人物像の記載がないか確認する
- 社員ブログや公式SNSからどのような人柄の社員が活躍しているのか確認する
- 転職エージェントに相談する
求める人物像とあなたの強みの間にある共通点をアピールすることで、企業からの印象アップを狙うことができます。企業の社風になじめるか、すでに働いている人とマッチするかどうかは企業側も注目しているポイントなので、しっかり共通点を押し出しましょう。
米田 有希
企業研究をする際には、仕事内容も要チェックです。社員がどのように働いているのか、具体的にどのような仕事をしているのかを知ることで、マッチ度の高さを測りやすくなります。
企業研究をするには、いくつかコツがあります。詳しくはこちらの記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。
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ステップ④強みと企業が求める人物像に合致するものをピックアップする
企業が求める人物像が把握できたら、強みのなかからその人物像に合致するものをピックアップしましょう。その点を企業にアピールすることで、魅力的な自己PRを作成することができますよ。
- 強み:コミュニケーション能力、人物像:チームワークを大切にできる人
- 強み:チャレンジ精神旺盛、人物像:挑戦を恐れない人材
もし合致する強みが複数ある場合は、エピソードにインパクトのあるものや、最も自信を持って自分の強みと言えるものを選ぶのがおすすめです。
ステップ⑤強みの再現性の高さを明確にする
最後に、あなたの強みを志望企業でどのように活かすことができるのかを明確にしましょう。求める人物像と合致するだけでなく、具体的にどのような仕事で強みを活かせるのかまで伝えることができれば、企業からの印象もグッと良くなります。
- 主体性:当事者意識を求める企業で主体性を持って顧客が抱える課題に向き合い、経営をより良い方向に導くための案を積極的に提案する
- PCスキル:即戦力を求める企業で、PCスキルを活かしSEとしていち早く活躍することができる
再現性の高さを明確にするには、企業理解を深めることが重要です。どのような仕事で自分の強みを活かせるか、どのようなシーンで発揮できそうかを見極めてアピールしましょう。
4段構成でわかりやすく伝えよう! 職務経歴書の自己PRの組み立て方
職務経歴書の自己PRに記入する要素がそろったら、次はそれをどのように伝えるかを考える必要があります。どんなに魅力的な内容でも、企業側にその魅力が伝わらなければもったいないですよね。
ここからは、アピールしたい内容を的確に伝えるための4段構成について解説していきます。
①結論|強みは内容に合わせて具体的に言い換える
相手にわかりやすくものを伝えるときに意識したいのが、結論ファーストです。初めに「私の強みは〇〇です」と結論から伝えることで、読み手が自己PRの主旨を明確に理解することができます。
このときに意識したいのが、アピールする内容に合わせて具体的に言い換えることです。
- コミュニケーション能力:周りの人と密なコミュニケーションを取りながら連携を図ることができる
- 課題解決力:顧客が抱える課題を正確に読み取り、相手にとって本当に必要な解決策を提案することができる
一言に「コミュニケーション能力です」とシンプルに伝えるだけでなく、エピソードの内容に合った具体的な言い回しにすることで、最初の一文から読み手を引き付けることができます。
本田 百合香
書類選考の時点では、読み手に「この人の話を聞いてみたい」と思ってもらうことが重要です。冒頭の一文でも工夫を凝らすことで、ライバルと差をつけられますよ。
②理由|強みを発揮したエピソードを添える
結論の次は、その根拠となるようなエピソードを添えましょう。これまでどのようなシーンで強みを発揮したのかを伝えることで説得力が生まれるほか、再現性の高さのアピールにもつながりますよ。
このとき伝えるエピソードは、1つに絞るのがおすすめです。複数のエピソードを挙げると強みよりもエピソードが自己PRの主旨のようになってしまい、アピールしたいことが伝わりにくくなる可能性がありますよ。
米田 有希
ここは個性を押し出すポイントなので、あなたならではの強みであることを根拠づけるエピソードを伝える意識が大切です。
自己PRのエピソードが複数あったり、これといったものが浮かばずに悩んだときは、こちらの記事がおすすめですよ。
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③結果|客観的な評価ができる数値をふまえる
根拠となるエピソードを伝えたら、次に強みを発揮したことがどのような結果につながったのかを伝えましょう。ここでは客観的に見てもあなたの強みが十分に発揮でき、結果につながったと判断ができるような数値をふまえるのがポイントです。
- 売上目標を10%上回った
- 営業成績で部署内2位を獲得した
もし数値で表せるような評価がないときは、強みを発揮した際の周囲の反応に言及するのも良いでしょう。あくまで主観的な評価だけでなく、周囲からも評価されるような結果を生んだことをアピールすることが大切です。
④将来|志望企業での再現性の高さをアピールする
最後に、あなたの強みを志望企業でどのように活かすことができるかを伝えてください。ここで再現性の高さをアピールするため、志望企業で仕事をするうえではどのように強みを発揮できるか言及しましょう。
職務経歴書に書く自己PRでは、これまでの経験から身に付けた強みを志望企業でどのように活かせるかを伝えることが非常に重要です。「入社後の活躍が期待できるな」と思ってもらえるよう、仕事内容に絡めながら再現性の高さをアピールしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
自分にとって大きな強みであり、インパクトのあるエピソードや客観的な評価ができる数値があったとしても、それがもし次の企業や職種で活かせそうにない場合は、別の強みを探すようにしてください。
自己PRでは強みはもちろん、自分を採用することで企業にどのようなメリットがあるのかまでをアピールすることが重要です。どれだけ自信や実績のある強みだとしても、それが次の企業で活かせずメリットを提供できないのであれば、自己PRとしては評価されない可能性が高いですよ。
上記をふまえ、自信のある自己PRの内容だったとしても、それが次の企業で活かせそうにない場合は別の内容を考えるのがおすすめです。その際には、「その企業で何が求められているのか」という点から逆算し自己PRを練るようにすると、効率的に進められますよ。
アピールしたい強み別! 職務経歴書の自己PR例文10選
職務経歴書に書く自己PRの作成法がわかったとしても、お手本がなければなかなかうまくまとめられないこともありますよね。そのようなときは、自己PR例文を参考に完成イメージを膨らませてみましょう。
ここからはアピールしたい強み別に10の例文を紹介するので、自分の場合はどのようにアピールができるのかを考えながら見てみてくださいね。
①コミュニケーション能力
私の強みは、お客様と楽しくお話をしながら思いを引き出し共感することができることです。
前職のルート営業の仕事では、担当を任されていた10社の企業様に対して売上を上げることを目標に設定するのではなく、掲げた目標や思いを共有し合うパートナーとして常にお客様と同じ目線であることを心掛けました。
そうしたことで、お客様から現在の課題や困っていることについてより深くお話しいただけるようになり、適切な提案とそれに伴う月間売上目標の連続達成を果たすことができました。
この強みを活かし、今後はジュエリーアドバイザーとして綿密なコミュニケーションを取りながら、お客様の好みやジュエリーを買い求めるバックグラウンドに合わせた接客をし、ご来店いただくすべてのお客様にベストな提案をいたします。
本田 百合香
コミュニケーションの言葉の意味は多岐にわたるため、この事例のようにどんなコミュニケーションが取れるのかイメージが湧くように表現することで差別化をするのもおすすめです。
自己PRでコミュニケーション能力をアピールする際は、こちらの記事も参考にしながら魅力的な内容にしてくださいね。
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②論理的思考力
私の強みは、お客様との会話をとおしてお客様が言語化できていない課題やその原因を究明することができる点です。
前職の求人広告の営業時は、各企業が抱える人材不足を抽象的な問題提起で終わらせず、求人広告で使用している写真や文言が入社意欲を持たせるものでないと仮説を立て、使用する写真やキャッチコピーなどの具体的な修正の提案をおこないました。
その結果、担当した店舗の人材不足の解消に貢献することができ、かつ私自身の月間売上も以前に比べて向上させることができました。
これからは文房具の営業担当として扱う商品は大きく変わりますが、まずは商品知識や業務の流れを段階に分けて理解することを優先いたします。そのうえで、前職同様にお客様の課題や悩みに寄り添いながら、適切な解決方法を提案してまいります。
松下 建都
論理的思考力を活かし、具体的にどのようなことができるのかを明確にできていますね。活躍イメージがしやすいです。
③課題解決力
私の強みは、目標を達成できるまで目の前の情報を整理しながら仮説と検証を立てた行動を続けられることです。
前職のカーディーラーの仕事では、周りのスタッフと比べて営業成績が安定せず、良い時期と悪い時期が交互にくることが多々ありました。そこで、良い時期と悪い時期の違いは何かと考え、客層や特徴の分析と、自分自身の接客方法や接客に出るタイミングなどを振り返り、原因の究明に努めました。
結果、売り出したい商品がある際にお客様への声かけが早く、頻繁になってしまい、購買につながる接客ができていないと仮説を立てました。改善のためにいかなるときもまずはお客様の様子を観察してベストなタイミングで声かけにうかがい、売り出したい商品を押し出しすぎずニーズに合わせて提案する意識をしたことで、安定して営業成績を向上させられるようになりました。
今後もこの経験を活かし、お客様に価値を届ける一人の営業として、課せられた目標を達成できるように仮説と検証を繰り返してまいります。
米田 有希
どうやって課題を見つけるのか、見つけた課題に対してどう取り組むのかがわかりやすく説明できています。課題解決力の高さが伝わりますね。
④洞察力
私の強みは、常に自分の視座、視野、視点を意識的に変え、相手の特徴や思いを把握できることです。
前職の人材コンサルティングの仕事では、求職者の方が望んでいることと応募先企業が求めている人材像を、それぞれとの会話や得られる情報から察知し、適切なマッチングの機会創出に力を注いできました。一つの情報にとらわれず、自分の主観で判断しないよう、常に今自分はどんな視点を持っているのかを自分に問い続けながら、多くの求職者のサポートをおこなってきました。
また、企業様へのヒアリングでは、担当の方の仕事に対する価値観や働き方の把握が必要だと考え、沢山の質問を重ねていきました。
その結果、双方から励みとなるお言葉をいただくことも多くありました。今後は営業スタッフとしてこの強みを活かし、お客様との関係構築に力を注ぎ課せられた目標を常に達成し続けられるように取り組んでまいります。
本田 百合香
洞察力を活かし、相手の考えをどのように察知しているのかが詳細に語られていますね。説得力があり、魅力的な自己PRです。
洞察力を題材にした自己PRを作成する際には、こちらの記事も参考にしながら内容を練ってみましょう。
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⑤語学力
私の強みは、日本語、英語、韓国語の3カ国語を話すことができる語学力です。
中学生の頃から英語に興味を持ち、学生期間中に英検2級を取得するなどずっと英語の勉強に励んでまいりました。さらに、もっとほかの言語も話せるようになりたいと思い、独学で韓国語も学び始め、現在では日常会話だけでなく専門用語を使って会話をすることもできるようになりました。
その結果前職の飲食店では海外からのお客様と率先してコミュニケーションを取り、言語の壁なく最高のサービスをお届けして海外顧客の口コミ評価アップに貢献しました。
これからは、貴社のホテリエとして来館されたお客様のホテルステイが最高の思い出となるように、日本のおもてなしに語学の力も活かしてまいります。
松下 建都
語学力をアピールする場合は、例文のようにスキルを客観的に評価した指標も盛り込めると良いですね。また語学力を活かしてどんなことができるのかまでを言語化できており、魅力が伝わります。
⑥リーダーシップ
私の強みは、場面に応じて柔軟に対応を変化させながら目標達成に向かってチームを導くことができることです。
前職のウェディングプランナーでは、施行責任者として全スタッフへの細かい指示出しやイレギュラー対応などをしておりました。一度スタッフ間の意見が割れ準備に遅れが発生したことがありましたが、双方にヒアリングをおこない意見を取りまとめて折衷案を出すことで準備を再開できました。その後はスケジュールの遅延を取り戻すためにスタッフ一人ひとりの業務管理を徹底し、式を成功させることができました。
その結果、新郎新婦様からのアンケートでは常に最大満足度の5評価を得ることができ、売り上げ表彰をしていただきました。
これからは、このリーダーシップを活かしてチームの和を尊重しながらも、切磋琢磨できる環境の構築のために先導していく存在となれるように日々精進いたします。
米田 有希
目標達成へ向けてチームを先導する存在であることが伝わりますね。イレギュラー対応時の統率力も伝わり、リーダーシップをうまくアピールできています。
⑦企画力
掲げた目標を達成するために必要な要素を考え、その要素を自身の行動に変換して発信できることが強みです。
前職の商品企画の仕事では、店舗の売上アップとお客様の満足度向上を同時に図るべく、商品の販売方法の見直しを徹底的におこなおうと考え、各店舗の販売方法の確認に多くの時間を費やしました。そのうえで売れている店舗とそうでない店舗の要素を明確にし、新しい販売方法の構築に取り組みました。
度重なる試行錯誤の末、新たな販売方法を数種類構築して各店舗に共有したところ、月の経過と共に徐々に売上は上がっていきました。
これからも前職で培った強みをさらに高め続けながら、目標達成に向けて課題の本質を見極めて達成に必要なプロセスを実行に移してまいります。
本田 百合香
目標達成や課題解決をするための対策を考えて成し遂げるまでのプロセスを創り出すという点で、企画力をアピールできていますね。活躍が期待できる良い自己PRです。
⑧発想力
私の強みは、目標達成に必要な手段を講じることができることです。
前職のアパレル業界では店舗の販売員として、お客様一人ひとりに合った接客をすることを心掛けながら、お客様の理想のスタイルや現状の悩みをうかがい、私だからこそのコーディネート提案を一接客三提案することをルールとして働いてきました。また、より多くのお客様にご来店いただけるようにSNSで毎日のコーディネート例の紹介や、低身長でもできる足長コーディネート紹介などを思いつき、少しでも来店意欲につながるような情報発信をおこなっていました。
このような発信効果もあり「SNSを見て来ました」とおっしゃっていただける機会も増え、来店者数は前月に比べ15%増え、店舗の発展に貢献することができました。
貴社に入社後はこの発想力を活かし、複合専門店の店員として地域のお客様の生活を支えながらも、新商品を使った新しい生活スタイルの提案などに力を入れて取り組んで参ります。
松下 建都
自分のアイディアが来店客数の上昇につながったことがうまくアピールできていますね。発想力の高さが伝わります。
発想力をアピールしたいと思ったときは、こちらの記事を参考に発想力を発揮した経験を棚卸ししてくださいね。
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例文11選|発想力のアピールは課題解決で役立てたエピソードが必須
発想力は企業から見ても魅力的な強みなので、自己PRとしてはうってつけのテーマです。ただ、だからこそ多くの学生が自己PRに選んでいるため、印象づけるためには差別化の工夫が必須です。この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、発想力をアピールするためのテクニックから、職種別の自己PR例文を11個用意。発想力を就活で押し出すなら必見の内容なので、ぜひチェックしてくださいね。
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⑨主体性
私の強みは、自分の信念にのっとって目の前のお客様が抱える課題を自分事として捉え、お客様のために力を尽くすことができることです。
前職のキャリアアドバイザーの仕事では、就職や転職を希望するも上手くいっていないお客様に対して、自分にできることは何か、相手がして欲しいこと、必要なことは何かを常に考えながら、目標を達成するまでのサポートに多くの時間を費やしてまいりました。また、ただ解決策を提示したり時間を費やすだけでなく、お客様の心理面のサポートも徹底しておりました。
その結果、担当した多くのお客様から就職後にお礼をいただくことも増え、紹介した企業の担当の方からもありがたい言葉をいただくことも増えました。
これからは、生活必需品である携帯電話のカウンター営業スタッフとして、お客様の大切な生活やつながりを守る存在となるために、高い接客スキルや専門知識を習得できるまで自ら進んで積極的なキャッチアップに取り組んでまいります。
米田 有希
自ら考えて行動したエピソードを用い、うまく主体性の高さがアピールできていますね。企業にも魅力が伝わる内容にできています。
⑩マネジメントスキル
私の強みは、目標達成に向けて意識や行動、時間、環境を適切にコントロールすることができることです。
前職のパーソナルトレーナーの仕事では、担当する会員の方が自身で掲げた目標を達成できるように目的を明確化し、そのために必要な環境を整えて行動を促し続けました。具体的には仕事や育児をしながらのため、現状に忙殺されてしまい優先度が低くなってしまう会員の方も多くいますが、トレーナーとして常に並走している存在として認識していただけるように連絡を密に取り、コミュニケーションを大切にしてきました。
その結果、多くのお客様から感謝の言葉をいただくことも増え、口コミやご友人の紹介を通して会員数の増加に貢献することができました。
貴社に入社後もこの強みを活かし、まずは知識のキャッチアップから始めて将来的には目標達成を確実に遂行できるチームを作り上げ、企業全体の組織力向上に向けた取り組みに尽力したいと思っております。
本田 百合香
相手の意識や行動をコントロールし、目標達成に貢献したことがアピールできていますね。企業にも貢献意欲が伝わるでしょう。
状況に応じたアピールをしよう! 既卒・第二新卒それぞれのアピールポイント
就業経験のない既卒と一定の経験がある第二新卒とでは、それぞれで職務経歴書に書ける内容は変わります。これまでの経験や持っているスキル、企業が抱きやすいイメージも違うので、それぞれのアピールポイントや対策法を理解することが大切です。
ここからは、既卒・第二新卒それぞれのアピールポイントについて解説します。より魅力的な内容にするためにも、ここから解説するポイントもしっかり意識してくださいね。
既卒:アルバイト経験と意欲の高さ
職務経歴書の自己PRにおいて、既卒の場合はこれまでのアルバイトの経験や意欲の高さを押し出すことが大切です。
既卒は社会人経験がないため、前職での経験をもとにアピールをするのは難しいですよね。また企業側も「働く意欲はあるのかな」と不安に感じることがあるため、その不安を解消できる内容にする必要がありますよ。
- 顧客の満足度・売上を上げるための努力
- 作業効率アップのためにした工夫
- 身に付けたスキル
アルバイト経歴も立派な職務経験の一つです。そこで得た知識やスキルは社会人として働くうえでも必ず役に立つものがあるので、志望企業で何を求められるかを見極めたうえでアピールをしましょう。
松下 建都
アルバイトの経験をとおして身に付いた強みがあり、それを志望企業で活かして働く意欲を伝えてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
アルバイトを経験していなかったり、アルバイトをしていたのがかなり前という場合は、学生時代の取り組みをアピールするのがおすすめです。大卒であれば大学時代、高卒であれば高校時代など、直近の学生時代のなかからアピール内容を考えてみてください。
またアルバイトはしていないものの、資格取得のための勉強やボランティア活動など、既卒の期間に一生懸命取り組んだことがあればその内容でも問題ありません。継続的に取り組んできたことであれば、企業側からも評価されやすくなりますよ。
もし選考までに一定の時間があるのであれば、今からアルバイトや資格取得のための勉強を始めるのも一つの方法です。継続した期間としては短いかもしれませんが、その企業に活かすために始めたなどとアピールすればプラス材料になりますよ。
企業は既卒に対し「働く意欲がないかも」といったネガティブな印象を持っていることがあります。そのため既卒の空白期間に何もしていなかった状態を避け、就職に向けて行動をしていたことをアピールすることが大切です。
既卒の就活についてはこちらの記事でより詳しく解説しているので、あわせて参考にしながら対策を進めましょう。
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既卒でも就職活動を成功させる方法|すべき行動がわかるロードマップ
既卒ならではの就職事情から、既卒に特化した就活対策をキャリアアドバイザーが徹底解説。既卒でも就職に成功する人の特徴や、既卒者が特に聞かれやすい質問とその回答例をチェックしてライバルに差をつけましょう
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職務経歴書にアルバイト経験を書く際には、より効果的なアピールにするために意識しておきたいポイントがあります。こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
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第二新卒:前職で残した実績
第二新卒として職務経歴書の自己PRを作成する場合は、前職で残した実績を入念に棚卸ししましょう。数値として表せる実績があれば、より直接的にあなたの強みを企業にアピールできますよ。
- 営業成績1位を獲得した
- 自分が主体となって取り組んだプロジェクトが成功し、売上目標を20%上回った
またあなたの仕事の質がわかるようなポートフォリオを用意しておくのもおすすめです。作成したホームページやコンペティションで発表したプレゼン資料など、社外秘に該当しないものを一緒に提出することであなたの実力を判断する指標になります。
本田 百合香
職務経歴書を郵送する際には封筒に同封、データで提出する際にはURLをあわせて書き込んでおくことでポートフォリオを提出することができますよ。
第二新卒の就活についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
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こんな内容に要注意! 職務経歴書の自己PRを作成する際の注意点
職務経歴書の自己PRを作成する際には、注意しておきたいポイントもあります。注意点が理解できていないと、せっかく魅力的な自己PRを作成してもあなたの魅力が伝わりにくくなってしまう可能性がありますよ。
ここからは、職務経歴書の自己PRを作成する際に注意しておきたい点を解説していきます。
①強みを複数個盛り込まない
職務経歴書の自己PRのなかでアピールする強みは、1つに絞るのがベストです。あまり多くの要素を盛り込むと、主旨がブレて何が言いたいのかが理解しにくくなりますよ。
もしアピールしたい強みが複数ある場合は、最も企業で活かしやすいものをピックアップしてみましょう。自己PRを作成するうえでは再現性が重要であることを忘れず、強みを活かして企業でどのように活躍できるかを伝えてくださいね。
②文字数は適切な長さに調整する
職務経歴書の自己PRを作成する際には、文章量が適切かどうかも注意したいポイントです。
- 指定がある場合:文字数の差は50字以内に収め、超過しないようにする
- 指定がない場合:枠内の7割を埋めるか、300~400字でまとめる
文字数は職務経歴書のフォーマットによって変わりますが、基本的に枠内の7割は埋める意識で書くのが良いですよ。また手書きの場合は文字が小さすぎたり大きすぎないように注意しましょう。読み手がストレスなく読めるかどうかを意識してくださいね。
米田 有希
特に手書きの際に不安があるときは誰かに見てもらい、読みやすい文章量か、文字の大きさに問題はないかを確認してもらうのがおすすめです。
③抽象的な表現は避ける
職務経歴書の自己PRを記入する際には、抽象的な表現を多用しないように気をつけましょう。
- いろいろな、さまざまな
- 多くの
職務経歴書の自己PRでは、あなたの強みをしっかりとアピールする必要があります。抽象的な表現を使ってしまうと具体性がなくアピール内容がぼんやりとしてしまうので、数値などを交えて具体的に伝える意識をしましょう。
提出前に必ず確認! 職務経歴書の自己PRのチェックポイント
どんなに魅力的な自己PRが作成できたとしても、ちょっとしたミスに気が付かないまま職務経歴書を提出してしまってはイメージダウンにつながる可能性があります。あなたの魅力をしっかりと伝えるためにも、提出前のチェックポイントを確認しておきましょう。
ここからは職務経歴書の自己PRが完成した際にチェックしたい3つのポイントを解説するので、一つひとつ出来上がった自己PRと見比べながら確認してくださいね。
誤字脱字や日本語に違和感がある部分はないか
職務経歴書の自己PRを提出する前に何よりも気を付けたいのが、誤字脱字です。また目をとおした際に文法がおかしいなど、日本語として違和感がないかも注意が必要ですよ。
- 自分で声に出して読んでみる
- 書いてから時間を置いてチェックする
- PCで作っているなら印刷して確認する
- 第三者に読んでもらう
この点がしっかりチェックできていないと、「提出前にきちんと確認していないのかも」と不安を抱かれてしまう可能性があります。重要な書類でのミスはマイナスイメージにつながる可能性が高いので、欠かさずに読み直しをしてくださいね。
本田 百合香
社会人になれば提出物のミスが許されないシーンは多々あるので、社会人としてのマナーや心構えができていることを示すためにも誤字脱字や日本語に違和感がないかはしっかりと確認しましょう。
読んでみてすんなり理解できるか
職務経歴書の自己PRを作成するうえでは、誰が読んでも一読してすんなり理解できる内容になっているかどうかも忘れずに確認しましょう。
- 一文が長すぎて読みにくい
- 専門用語を多用している
- 主語や目的語がわかりにくい
特に専門用語に関しては注意が必要です。大学で専攻していた分野の専門用語などを多用してしまうと、企業の採用担当者が読んだときに何の話をしているのかわからず、あなたの強みが十分に伝わらない可能性もあります。
松下 建都
志望企業が専攻している学問と同じ分野の企業なら大きな問題はありませんが、そうでない場合はしっかりと確認しておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
専門用語などを多用してしまい、読み手である採用担当者が理解できなければ自己PRとしてはアピールが不十分になってしまいます。とはいえ前職が専門性の高い仕事でどうしても専門用語が多く、ほかの言葉に置き換えて説明するのが難しいケースもありますよね。
もしこのようなケースに陥ってしまったら、まずは可能な限り理解しやすい文章になるように表現を工夫してみてください。具体的な方法としては、その分野に精通していない人にどこが理解できないかを指摘してもらい、難しい部分をなくすという作業になります。
その結果、指定文字数の範囲内で誰でも理解できる内容になれば問題ないですが、もしそれが難しいようであれば自己PRの内容自体を変えるのも一つの手です。
たとえ今の内容が一番自信のある自己PRだとしても、読み手が理解できなければ評価につながりにくくなってしまいます。難しい決断にはなりますが、読み手が理解できる内容の自己PRを作成することを優先してくださいね。
志望動機と一貫性があるか
職務経歴書の自己PRを作成した後は、志望動機との間に矛盾が生じていないかも確認してみてくださいね。ここに一貫性がないと「どっちが本当なのかな」「回答に納得感がないかも」と不安に思われてしまう可能性がありますよ。
- 自己PR:コミュニケーション能力が高い
- 志望動機:一人で黙々と仕事ができる環境に惹かれた
自己PRと志望動機に一貫性がないと、説得力もなくなってしまいます。どんなに志望度が高くても信ぴょう性に欠けると判断されてしまう場合があるので、この点は最後に必ず確認しておきましょう。
職務経歴書の自己PRは再現性と個性がカギ! 5ステップで企業とのマッチ度アピールしよう
ここまで、職務経歴書の自己PRを作成する際のポイントについて解説してきました。
職務経歴書の自己PRを作成する際には、志望企業であなたの強みを活かすことができるという再現性の高さと、前職での経験を活かして個性を押し出すことが重要です。この2つを意識することで、ライバルとの差別化もでき印象的な自己PRになりますよ。
5ステップで企業との高いマッチ度をアピールでき、採用担当者の目に留まるような自己PRを作成して内定へ駒を進めましょう。
職務経歴書によっては、自己PRを記載する欄が設けられていることがあります。ここには基本的にこれまでの仕事で身に付けたスキルや強み、実績を記入するのがおすすめです。