目次
- 転職の軸は前職の経験から見出す! 好印象な回答方法までチェックしよう
- そもそも転職の軸って何? まず知っておきたい基礎知識
- 転職でかなえたいことを表す「転職の軸」
- 新卒就活時の「就活の軸」との違いは求めるものの明確さ
- 転職だからこそ軸を固めることが重要な3つの理由
- ①ミスマッチのない企業選びに役立つ
- ②頻出質問への回答準備にもなる
- ③今後のキャリア形成の指標が見つかる
- 転職の軸は明確さがカギ! 徹底した自己分析から自分だけの軸を見つけよう
- 迷ったらまず確認! 軸探しに役立つ転職の軸60選
- 前職の経験から掘り下げよう! 転職の軸の作り方6ステップ
- ステップ①現職での経験の棚卸しをする
- ステップ②現職で抱えている不満を書き出す
- ステップ③現職では解消できないものをピックアップする
- ステップ④転職先でかなえたい条件を書き出す
- ステップ⑤条件に優先順位を付ける
- ステップ⑥かなえたい希望をもとにキャリアビジョンを書き出す
- 面接ではどう伝える? 転職の軸別の回答例文10選
- 【働き方】に関する転職の軸の答え方
- 【環境】に関する転職の軸の答え方
- 【待遇】に関する転職の軸の答え方
- 確認必須! 転職活動の3つのフェーズごとに意識しておきたい軸の活かし方
- ①企業探し|転職の軸を中心にすえて広い視野で企業探しをする
- ②面接対策|転職の軸のなかでも仕事内容にフォーカスしたものを押し出す
- ③内定獲得|転職の軸を見直して条件に合っているか最終的な確認をする
- 「転職の軸が思いつかない……」悩んだときに役に立つ3つの視点
- ①自分の強みから考える
- ②今抱えている不満から考える
- ③Will・Can・Mustで考える
- 転職の軸は前職の経験から掘り下げたアピールにつなげて内定をつかもう!
転職の軸は前職の経験から見出す! 好印象な回答方法までチェックしよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
転職の軸を考えている人から、よくこんな相談をもらいます。
転職でのミスマッチをなくすには、明確な転職の軸が欠かせません。
転職の軸がないまま転職活動を始めてしまうと、仮に転職できても同じようなストレスを抱えたり、別の問題に直面してミスマッチに悩まされる可能性があります。また転職の軸は面接での頻出質問でもあるので、しっかりと言語化しておくことが大切ですよ。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、具体的な転職の軸の例から、自分だけの軸を作る方法まで解説していきます。一緒に転職の軸についての理解を深め、転職に役立てていきましょう。
そもそも転職の軸って何? まず知っておきたい基礎知識
転職の軸を立てるには「そもそも転職の軸とは何か」「何のために転職の軸を立てるのか」を知っておくことが大切です。必要性を正しく理解することで、よりあなたの転職活動に活きる転職の軸を立てることができますよ。
ここからは、転職の軸作成の前に知っておきたい基礎知識について解説していきます。
転職でかなえたいことを表す「転職の軸」
転職の軸とは転職先で何をかなえたいのか、どのような企業に転職したいのかを明らかにした指標を指します。応募する企業を絞り込む際にも基準となるものですよ。
明確な転職の軸を決めておくことで、目的を見失わずに転職活動ができます。「何を得るための転職なのか」「転職をして何をかなえたいのか」が明確になるので、転職してからミスマッチに気づいてしまうということも未然に防ぐことができますよ。
また転職の軸は面接での頻出質問の一つです。「転職で何をかなえたいですか?」「転職活動をするうえで大切にしていることは何ですか?」と聞かれた際にはっきりと回答をするためにも、転職の軸を明確にしておくことが欠かせません。
松下 建都
第二新卒の転職に欠かせない転職の軸については、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしながら転職の軸を練ってみてくださいね。
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新卒就活時の「就活の軸」との違いは求めるものの明確さ
- 就活の軸:やりたいことやなりたい姿から考える
- 転職の軸:社会人として働いた経験をふまえて、価値観の変化や身の回りの変化に着目して考える
新卒就活時の就活の軸も、転職の軸も、「何を大切にしたいのか」を基準に考えることは変わりありません。違うのは、社会人として企業で働いた経験を軸に活かせる点です。
新卒のころは社会人経験がなかったので、純粋にやりたいことやなりたい姿から就活の軸を考えたかと思います。一方で今のあなたには社会人として働いた経験があり、価値観なども変化した部分があるのではないでしょうか。
それらをふまえ、転職の軸を考えるときは求めるものを新卒のとき以上に明確にする必要があります。社会人になったことで身の回りに起きた変化や心境の違いを整理し、明確な転職の軸を見つけましょう。
- 接客業そのものではなく顧客の笑顔が直接見られる仕事が好きだと学んだ→接客業に限らず「顧客の笑顔を直接見られる仕事」が軸
- 仕事を通じ自分のアイディアが具現化することの喜びを知った→「自分のアイディアを形にできる仕事」が軸
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
新卒のときは実務経験や身に付けたスキルが限られている状態であるのに対し、転職の際にはスキルと経験がある程度備わっている状態になりますよね。だからこそ、転職の軸を考える際にはそのスキルや経験をどう活かすか、どの分野で成長したいかをふまえて検討することが大切です。
また新卒時と転職時では将来のビジョンが変化している可能性もあります。新卒時は具体的なキャリアプランをイメージするのは難しかったかもしれませんが、ある程度社会人経験を積んだ今なら、見すえる目標が違うこともあるでしょう。それをふまえ、より長期的なキャリアを考えて軸を決めることが大切です。
プライベートに注目して考えることも大切
また、新卒のときと転職時でどの程度ライフステージが変化したかにも注目してみましょう。仕事だけでなく、今後のライフプランや生活状況に合った働き方、職場環境を一つの転職の軸として考えるのもおすすめですよ。
具体的な転職の軸を考えるとなると意識することがどうしても多くなってしまいますが、これらをしっかりと考慮することでミスマッチのないキャリア選択に役立ちます。一つひとつ考えたうえで軸を決定しましょう。
転職だからこそ軸を固めることが重要な3つの理由
転職をするうえでは、明確な転職の軸が欠かせません。もちろん新卒での就活時にも軸は重要な役割を果たすものでしたが、転職となると新卒の頃とは違った理由で軸が必要になります。
ここからは、転職だからこそ軸を固めることが重要な理由を解説していきます。一つひとつ意識して転職活動に活きる転職の軸を作りましょう。
①ミスマッチのない企業選びに役立つ
- 今の仕事を辞めることが目的になってしまう
- 入社後にミスマッチに気付き後悔する可能性がある
転職をするからには、自分の希望を確実にかなえられる企業を選びたいですよね。希望をかなえる転職を実現させるためには、明確な転職の軸を立てて、目的を定めた転職活動をすることが欠かせません。
転職の軸がないと、転職先に求めるものを見失いやすくなります。結果として入社後に「何のために転職したんだっけ」「こんなことなら転職しなければ良かった……」という後悔につながる可能性がありますよ。
本田 百合香
転職後のミスマッチを防ぐためには、常に転職の軸を意識することが大切です。今の職場から離れることを目的にせず、希望をかなえることを目的にしましょう。
②頻出質問への回答準備にもなる
- 仕事に対する価値観
- 自社とのマッチ度
- 入社後長く活躍できる人材かどうか
転職の軸は、面接での頻出質問の一つです。企業側としては、転職の軸からあなたが仕事に求めるものを明確に知ることができます。仕事に対する価値観を知ることもできるので、重要な評価項目として質問しているケースが多いですよ。
企業選びの指標になるだけでなく、面接でのアピールにも役立つのが転職の軸です。
- 「転職で何をかなえたいですか?」
- 「転職活動をするうえで大切にしていることは何ですか?」
③今後のキャリア形成の指標が見つかる
- キャリアビジョンが立てやすくなり入社後にモチベーション高く仕事に取り組むことができる
- 面接でのキャリアビジョンに関する質問に答えやすくなる
転職の軸を決めておくことはキャリア形成にも役立ちます。
転職の軸は仕事に対するあなたの価値観を明らかにしたものです。「今後仕事をするうえで何を大切にしたいのか」「それを大切にして働くにはどうキャリアを積んでいけば良いのか」を考えるときの指標になりますよ。
キャリアアップの道筋を事前に決めておくのは、転職先でモチベーション高く働くことにも役立ちます。着実に目的に向かって前進していくためにも、転職の軸は欠かせません。
米田 有希
どのようなキャリアビジョンを抱いているのかは、面接でもよく聞かれる質問です。転職の軸を立てておくことでこの質問にも答えやすくなるので、事前にしっかりと考えておきましょう。
転職の軸は明確さがカギ! 徹底した自己分析から自分だけの軸を見つけよう
転職の軸を立てるときに意識したいのが、これまでの社会人経験を活かした明確な内容にすることです。
転職をする以上は、新卒の頃から考え方や価値観に変わった点があるはずですよね。以前の自分と何が変わったのかを深掘りし、今の自分を客観的に見つめて何が必要なのかを明らかにすることが大切ですよ。
そのためには、何よりも徹底した自己分析が欠かせません。今の企業に抱えている不満やかなえたいことを見極め、あなただけの転職の軸を見つけることが転職活動を成功に導きます。
こちらの記事では転職時に役立つ7通りの自己分析方法について紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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転職の場合、新卒と違い就業経験を積んでいるので、その経験を踏まえた自己分析が必要となりますよ。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ、転職で自己分析が重要な理由から自己分析の方法、自己分析の具体的なやり方まで詳しく解説します。
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迷ったらまず確認! 軸探しに役立つ転職の軸60選
転職の軸に悩んでしまいなかなか思いつかない……そんなときは、まず一覧からあなたの状況に近い転職の軸を探してみましょう。
ピックアップできたらそこからあなたの状況に落とし込んで、自分だけの転職の軸として考えてみてくださいね。
ここからは、転職活動に役立つ転職の軸の例を一覧で紹介していきます。働き方、環境、待遇の3つの分類に分けて紹介しているので、よりあなたに合ったものを探してみましょう。
- 前職で身に付けたスキルを活かしたい
- 前職での経験を活かしたい
- 言語・語学スキルを活かしたい
- 資格を活かしたい
- スキル・資格が取得できる企業で働きたい
- 異動希望制度のある企業で働きたい
- 教育研修制度の整っている企業で働きたい
- ジョブローテーション制度のある企業で働きたい
- スキルアップできる企業で働きたい
- マネジメント経験が積みたい
- キャリアチェンジがしたい
- 好きなことを仕事にしたい
- あこがれの業界で働きたい
- 誰かの役に立つ仕事がしたい
- 社会貢献度の高い仕事がしたい
- 専門性の高い仕事がしたい
- 外資系企業で働きたい
- 海外に事業展開している企業で働きたい
- 海外赴任・海外出張できる企業で働きたい
- 在宅ワークができる企業で働きたい
- リフレッシュ休暇制度のある企業で働きたい
- フレックス勤務ができる企業で働きたい
- 時短勤務ができる企業で働きたい
- ワークライフバランスに関する満足度が高い企業で働きたい
- 正社員・契約社員として働きたい
- 上場企業・非上場企業で働きたい
- 大手企業・ベンチャー企業で働きたい
- スタートアップ企業で働きたい
- 業界の老舗で働きたい
- 社員の定着率が高い企業で働きたい
- 管理職、役職の男女比率が希望に沿う企業で働きたい
- 経営方針・経営理念に共感できる企業で働きたい
- 社風が合う企業で働きたい
- 将来性のある企業で働きたい
- 技術力・商品力が高い企業で働きたい
- 希望の勤務地で働きたい
- 転勤がない環境で働きたい
- チャレンジがしやすい環境で働きたい
- 若手でも活躍できる環境で働きたい
- 裁量権のある環境で働きたい
- 意見が発信しやすい環境で働きたい
- コミュニケーションが活発な環境で働きたい
- 前職よりも経験が積める環境で働きたい
- 開発・研究環境が整った企業で働きたい
- 自社サービスを提供できる企業で働きたい
- 最新技術にかかわれる環境で働きたい
- 給料を上げたい
- 有給休暇取得率が高い企業で働きたい
- 年間休日日数の多い企業で働きたい
- 産前産後・育児・介護休暇のある企業で働きたい
- 福利厚生の充実した企業で働きたい
- 補助制度が充実した企業で働きたい
- 社宅がある企業で働きたい
- 健康保険に加入できる企業で働きたい
- インセンティブ制度がある企業で働きたい
- 成果主義の評価制度の企業で働きたい
- 昇給しやすい企業で働きたい
- 評価制度が整っている企業で働きたい
- 残業の少ない企業で働きたい
- 副業ができる企業で働きたい
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
転職の軸は人それぞれですが、なかでも待遇に関するものを軸にした場合、面接などで「給料が高いところで働きたい」とそのまま伝えるわけにはいきませんよね。そこで、ポジティブ変換の際のポイントを押さえておきましょう。
たとえば、「残業の少ない会社で働きたい」が軸の場合、待遇だけでなくワークライフバランスに焦点を当ててみましょう。仕事とプライベートの充実感を両立させる環境があることでモチベーションにつながり、その結果仕事にも熱心に取り組むことができる……というような内容にすることで、面接でも仕事への意欲もしっかりとあることが伝えられますよ。
キャリアチェンジを転職の軸にするときは、こちらの記事もあわせて参考にしてください。キャリアチェンジを成功させるためのコツについて解説しています。
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キャリアチェンジ成功の手引き|基礎知識から選考対策まで一挙公開!
キャリアチェンジを考えているけど自分にはできるものなのか、そもそもキャリアチェンジって何? と疑問に思う人もいるでしょう。この記事では、専門家のアドバイスを交えてキャリアチェンジの意味やその方法、成功させるコツを解説しています。ここでキャリアチェンジ成功に向けての一歩を踏み出しましょう。
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前職の経験から掘り下げよう! 転職の軸の作り方6ステップ
転職活動をするうえでは、前職での経験を活かした転職の軸作りが必須です。これまでの経験から得たものや自分に足りないものを整理し、仕事に何を求めるのかを明確にしましょう。
ここからは、前職の経験を掘り下げて転職の軸を作成する方法を解説していきます。転職成功のためには欠かせないステップなので、しっかりと確認しておいてくださいね。
ステップ①現職での経験の棚卸しをする
転職の軸を作るときは、まずこれまで働いていた企業での経験を丁寧に棚卸ししていくことが大切です。うれしかったことや挫折したことなど、印象的な出来事をピックアップしていきましょう。
経験の棚卸しには、モチベーショングラフを使うのがおすすめです。今の企業に入社してからの出来事を時系列順にたどり、そのなかでモチベーションに上がり下がりがあったことが効率良く整理できますよ。
- 昇進
- 大きな仕事に取り組んだ経験
- 楽しかったことやうれしかったこと
- 挫折したこと
本田 百合香
仕事をしたうえで印象的だった出来事は、あなたの価値観にも影響しやすいものです。しっかり深掘りしておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
仕事をするうえで印象的だったことがなかなか思いつかない……そんなときに試してみてほしい対策法について解説します。
まずはこれまで仕事をするなかで何か問題に直面したシーンがなかったかを考えてみましょう。その経験を振り返り、問題解決のために工夫したことや努力したことを整理することで、あなたの価値観形成につながった出来事が見つかるかもしれません。
また仕事仲間と協力したことやチームプレイでおこなった仕事がなかったかを考えてみるのもおすすめです。チームで成功を収めた経験から、あなたがそこでどのような役割を果たし貢献したかを考えてみてください。
入社当時を振り返るのも印象的な出来事の深掘りにおすすめ
加えて、仕事中に新しいことを学んだ経験から考えてみるのも良いですね。特に入社間もない頃は自己成長や専門知識を身に付けるために努力した時間があったはずです。その経験からも今の価値観形成につながる出来事を掘り下げられることもありますよ。
印象的な出来事がなくても、日常の業務や貢献したことに焦点を当てれば、あなたならではの体験を見つけることができるはずです。
モチベーショングラフの作成法や上手な活用法はこちらの記事で解説しているので、参考にしながら自己分析をしてくださいね。
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テンプレ付き! モチベーショングラフの作り方と就活活用法を大公開
就活で重要な自己分析。そんな、自己分析をおこなう際におすすめの方法の1つが「モチベーショングラフ」です。この記事では、キャリアアドバイザーがモチベーショングラフの書き方など、テンプレを参考に徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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ステップ②現職で抱えている不満を書き出す
現職での経験の棚卸しができたら、次は今の仕事に抱えている不満を書き出してみましょう。小さなことでも構わないので、ストレスに感じることや苦手なこと、「これがなければもっと仕事がしやすくなる」と思うことを考えてみてください。
紙に書き出して可視化することで、頭のなかの考えが整理しやすくなります。「転職をしたい」という気持ちが大きくなっているときこそ、一度冷静に不満を整理してみてくださいね。
- 紙に書き出す
- 誰かに悩みを打ち明ける
- マインドマップを使う
米田 有希
マインドマップを使って苦手なことや嫌なことを深掘りして考えてみるのもおすすめです。一つの物事に対して自分の気持ちを深掘りしていくことができ、自己分析に役立ちますよ。
マインドマップの作成法はこちらの記事で解説しているので、参考にして作成してみましょう。
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マインドマップで自己分析を進めるための3ステップ|活用例付き
マインドマップで広く深く自己分析を進めることで、自己理解を深めて効率的に自分をアピールすることができます! 今回はマインドマップでわかる自分の特性や、自己分析で使うメリットを紹介していきます。またマインドマップの作り方や活用例もキャリアアドバイザーが解説していくので参考にしてくださいね。
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ステップ③現職では解消できないものをピックアップする
- 今とはまったく違う仕事がしたい
- 理念に共感できる企業で働きたい
今抱えている不満が整理できたら、そのなかから今の企業で働いているとどうしても解決できないと思うものをピックアップしてみましょう。
転職の選択を後悔しないためには、まず自分自身が「どうしても転職をしないとだめ」と感じ、心から納得できる転職理由を見つけることが大切です。時間をかけて自分と向き合い、転職の軸を見つけることが転職活動成功には欠かせません。
松下 建都
現職でも解決の余地があるものが転職の軸だと、企業側に「転職しなくても解決できたのでは?」と疑問に思われる可能性があります。この疑問を解消するためにもこのステップは重要ですよ。
ステップ④転職先でかなえたい条件を書き出す
現職では解消できない不満がピックアップできたら、次はそれがどうすれば解消できるか考えてみてください。それがあなたが転職先に求めるものになりますよ。「こんな転職先だったら良いな」と感じる要素を書き出し、それを企業探しの指標にしましょう。
- 現職である営業職以外の仕事がしたい→営業職以外の職種で、未経験でもチャレンジできる研修制度の整った企業を探す
- 理念に共感できない→自分が大切にしている「顧客ファーストの接客」を実践できる社風の企業を探す
本田 百合香
転職先でかなえたい条件が浮かばないときは、まずしっかりと希望職種について調べましょう。あらゆる面から希望職種への理解を深めることで、必要なものが見えてきますよ。
転職先でかなえたい条件に在宅ワークを含むときは、こちらの記事も参考にしてみてください。在宅ワークができる仕事に関して詳しく解説しています。
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職種30選|在宅ワークの種類から自分に最適な仕事の探し方まで伝授
在宅ワークが気になっていたり、調べていたりする人からこのような相談を受けることがあります。近年は在宅ワークを取り入れる企業も増えていて、「在宅ワーク可能」という求人を見かけることも多くなってきました。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスをふまえ、在宅ワークの種類やメリット、求人の探し方、在宅ワークに就く前に知っておきたい注意点などについて解説していきます。
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ステップ⑤条件に優先順位を付ける
希望の条件を整理できたら、求めるものに優先順位をつけましょう。もちろんすべての希望をかなえられることがベストですが、あまりにも多くの条件があってはそもそも希望にかなう企業が見つからなくなってしまうことも考えられますよ。
たとえば「未経験職種にチャレンジ」「年収アップ」「残業時間削減」これらをいっぺんにかなえるのはなかなか難しいかもしれません。そこでそれぞれに優先順位をつけ、最低限必ずかなえたいものとできればかなえたいものに分けて企業探しをしてみましょう。
条件を絞り込んだうえでどうしても譲れないと思うものが、転職の軸になります。明確な転職の軸を見つけるためにも、転職先に求める条件は絞って考えるのがおすすめです。
米田 有希
たくさんの希望があるときは5つ程度に絞り、優先順位が高いものを確実にかなえられる企業を探してみるのがおすすめですよ。
ステップ⑥かなえたい希望をもとにキャリアビジョンを書き出す
条件に優先順位をつけたら、最後にそれをもとにしたキャリアビジョンを書き出してみましょう。
たとえば未経験職種へのチャレンジが条件だとしたら、その後どうキャリアアップしていくのか、スキルを身に付けて将来どんな仕事にかかわりたいのかを考えてみてくださいね。
明確なキャリアビジョンがあれば、より説得力のある転職の軸を伝えることができます。「〇〇を実現したい」にとどまるのではなく「実現したうえでどう企業に貢献したいのか」まで回答できるようにしておけば、面接でのアピールにつなげやすくなりますよ。
本田 百合香
キャリアビジョンが明確でないときは、志望企業で働いている人のキャリアパスを調べてみましょう。まずは目指すモデルを見つけ、そこに近づくために必要なものを考えてみてください。
キャリアビジョンの作成方法はこちらの記事で詳しく解説しています。なかなか思いつかないときは参考にしながらキャリアビジョンを考えてみましょう。
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キャリアビジョンとは? 10例文付きで解説する作成の極意!
面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。
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面接ではどう伝える? 転職の軸別の回答例文10選
転職の軸は転職先を選ぶのに必要なだけでなく、面接でも聞かれることがあります。「転職の軸は何ですか?」「転職するうえで何を大切にしたいと思っていますか?」そんなふうに聞かれたときに備え、転職の軸の答え方も知っておくことが大切ですよ。
ここからは、面接で転職の軸を聞かれた際の答え方をパターン別に紹介していきます。まずは例文から回答の型を知り、効果的な伝え方を理解しましょう。
【働き方】に関する転職の軸の答え方
働き方に関する転職の軸を伝えるときは、業務内容に着目して伝えましょう。軸をもとにして今後どんな仕事をしたいのか、仕事をするなかでどんなふうに活躍できるのかを明確にすることが大切です。
業務内容をしっかりと理解できていれば、企業側もあなたが活躍するイメージがしやすくなり採用に前向きになってもらえるでしょう。回答に納得感や説得力を持たせることもできますよ。
本田 百合香
説得力がなくなることを防ぐためにも、転職の軸を定めたときは改めて転職・退職理由とズレがないかを確認してみてくださいね。
例文①持っているスキルを活かしたい
私の転職の軸は、大学時代に培った語学スキルを活かし海外に日本の製品を広めることです。
前職では商品開発に携わっていましたが、自分のアイディアをもとにできあがった素晴らしい商品をもっとたくさんの人に手に取ってもらいたいと感じることが多くありました。また同時に英語力を活かしたいとも思ったため、転職を決意いたしました。
御社が開発している文房具は痒いところに手が届く魅力的な製品が多く、特に小さな子どものニーズに着目した商品はぜひたくさんの人に使ってもらいたいと感じています。
これから海外展開を開始される御社で、私の語学力と商品開発に携わった経験から得た商品の魅力を正確にとらえられる観察力を活かし、貢献したいと思っています。
米田 有希
スキルを活かす意欲と志望企業でなくてはならない理由をうまく盛り込んだ転職の軸になっていますね。前職での経験のアピールもできているので、企業からも好印象を持ってもらえるでしょう。
例文②挑戦できる環境で働きたい
私の仕事をするうえでの目標は、さまざまな業務に挑戦して経験と実績を積み重ね、なくてはならない人材になることです。だからこそ転職先を考えるうえでは、積極的に挑戦できる環境であるか、ということを大切にしています。
前職では、業務が細分化された縦割り型の組織だったため、新しい業務に挑戦する機会がなく成長を自覚することができませんでした。
上司に相談したところ、どうしても年功序列制度の影響を受けて希望の実現に時間がかかるとのお話しがあり、今後のキャリアを考えて転職を決意いたしました。
御社は企業理念として挑戦と社員の育成を掲げられており、社員の積極的な挑戦が会社の発展につながっていくと考えられている点など、私の転職の軸がかなえられる企業だと確信しております。
松下 建都
仕事への意欲だけでなく、成長意欲も感じることができますね。熱意が伝わってきて好印象です。
例文③好きなことを仕事にしたい
私自身が好きな旅行の仕事に携わりながら、たくさんの人のかけがえのない思い出作りのお手伝いをしたい。これこそが私の転職の軸です。
私の就職活動の際は新型コロナウイルス感染症が流行しており旅行業界の求人がなく、現職のディーラーの仕事を選びました。ディーラーとしてお客様のライフスタイルに合わせた車の提案をしたり、お客様のカーライフサポートをしてきましたが、最近の観光業界の活性化の動きを見て学生の頃からの夢をかなえたいと思い、転職を決意いたしました。
前職で培ってきたコミュニケーションスキルをさらに高めながら、お客様のかけがえのない思い出作りのサポートに力を尽くしていきたいと考えております。
本田 百合香
就職活動のときに好きなことを仕事にしなかったのか、その理由まで明確になっており納得感がありますね。また現職のことを悪く言わない点も好印象です。
例文④誰かの役に立つ仕事がしたい
私の転職の軸は、プランナーの仕事を通したくさんのお客様と今まで以上に深くかかわって「役に立った」という実感を得ながら働くことです。
前職ではブライダルジュエリーの販売員として、来店されたお客様に婚約指輪や結婚指輪の提案をしていました。
提案したものが一生の宝物となることにやりがいは感じておりましたが、担当したお客様が式当日や打合せのお話を楽しそうにされているのを見て、お客様の笑顔や思い出作りのお役に立てる仕事がしたいと感じ、転職を決意いたしました。
また、御社はお客様を親友としてサポートすること、そしてすべてのお客様の感情を動かすことを大切にされていると知り、そのお客様に対する姿勢に強く惹かれております。これまでの仕事で培ったノウハウを活かしながら、お客様の最高の1日作りに貢献いたします。
米田 有希
前職の経験から生まれた新しい価値観と、志望職種の価値をうまくリンクさせることができていますね。企業の魅力も伝えることで志望度の高さも感じられます。
【環境】に関する転職の軸の答え方
職場環境に関する転職の軸を伝えるなら、これまでの職場環境はどんなものだったのかをふまえて回答することが大切です。
前職の職場環境によって仕事にどんな影響が出ていたのか、今後はどんな環境で働き、どんなふうに企業に貢献したいのかを伝えましょう。
松下 建都
前職の職場環境に言及するときは、否定的な内容にならないように気を付けましょう。ネガティブな発言はあなたの印象にも影響する可能性があるため、事実だけを伝えることを意識してください。
例文⑤若手でも活躍できる環境で働きたい
私の転職の軸は、若手でも活躍できる環境があることです。
前職の接客業ではそれまでのキャリアや経験が最優先される傾向があり、若手が接客に出ることはなく任せられるのは裏方の事務作業ばかりでした。
そのため日々の仕事に対するモチベーションを維持するのが難しく、さらに同年代と比べて成長できていないことへの強い焦りと、これからのキャリアに対して大きな不安を感じたため、転職を決意いたしました。
私には挑戦を恐れず、目標を達成するまでがむしゃらに行動できるという強みがあります。御社に入社後は常に学ぶ姿勢を忘れず、どんな目標でもあきらめずに全力を尽くして貢献していきたいと思っております。
本田 百合香
現状について共感しやすく、自分の強みも伝えられていますね。また最後の部分では仕事に対する強い覚悟がこもっていて、仕事を任せてみたいと思ってくれる企業も多いでしょう。
例文⑥裁量権のある環境で働きたい
私の転職の軸は、裁量権のある環境で働いて新しい仕事にチャレンジしていき、自己成長につなげていくことです。
前職では営業の仕事をしておりましたが、どちらかといえば、新しいやり方を積極的に取り入れるというより、これまでのやり方を磨いていくという社風でした。「もっとこうしたい」という案を聞き入れてもらえることも少なかったため、もっと裁量権があり、自らプロジェクトなどを推進していける環境を求めたことが、転職活動を始めたきっかけでもあります。
学生の頃から責任のある役割を担うことが多く、やりきったときの達成感や満足感が次の挑戦につながるモチベーションとなっていました。だからこそ、仕事をするうえでも裁量権のある環境に身を置いて、仕事に対して誰よりも熱意を持って取り組める自信があります。
御社は年齢やキャリアばかりを重視するのではなく、挑戦と成長を大切にしているからこそ意欲のある若手にもリーダーを任せる風土があるということもあり、入社を志望いたしました。
米田 有希
学生の頃からのエピソードをはじめ、裁量権があるからこそ次につながっていくという部分から裁量権を求める理由に納得感が生まれていますね。
例文⑦意見が発信しやすい環境で働きたい
私のモットーは、どんなことも現状維持ではなく常にアップデートしていくことです。だからこそ意見が発信しやすく、仕事の質の改善を図ることが当たり前の環境で働きたいと思っております。
前職では、業務マニュアルのなかに時間だけがかかる非効率なフローが存在していました。誰しもが改善すべきマニュアルだと思っていましたが、決まりを遵守することが何よりも優先される職場であったため、意見を発信することもできず機械的に仕事をこなす日々でした。
そのため、御社のようにキャリアに関係なく意見を発信し合う企業風土や、スタッフの皆様が一丸となって目標に向かって進んでいる姿に魅力を感じ、入社を志望いたしました。
松下 建都
モットーから話していることでどんな人なのかがイメージできたので、重視される環境にも共感することができました。求める条件を伝えるときはモットーなどと合わせて伝えるのも良いですね。
例文⑧コミュニケーションが活発な環境で働きたい
私は転職の軸として、コミュニケーションが活発な環境で働くことと、チームワークを重視している企業で働くことの2点を掲げております。
前職のアパレルショップでは、チームワークよりもいかに個人成績を残すかが求められる体質でした。結果としていかにお客様を獲得できるかということだけが優先されるようになってしまい、協力し合うような環境でないことに精神的に疲弊してしまいました。
御社は個人成績よりも店舗目標の達成と、顧客満足度の向上を何よりも大切にされています。そんな環境で社員一丸となり、お客様を第一に仕事がしたいと思い転職を決意いたしました。
本田 百合香
前職の体験をふまえて、働くうえで何を大切にしたいのかをしっかりと伝えられていますね。感情的に前の職場を非難せず、事実として語っているのも好印象につながるでしょう。
【待遇】に関する転職の軸の答え方
待遇に関する転職の軸を伝えるときは、ただ要望を伝えるだけにならないよう注意しましょう。待遇の改善を押し出しすぎると「条件が良ければ他の会社でも良いのでは」と意欲の面で不安を抱かれてしまうことがありますよ。
そこで大切なのが、「待遇を改善したうえでどのように働いていきたいか」にフォーカスして言い換えることです。
たとえば「給料を上げたい」なら「生活に不安のない状況で仕事のパフォーマンスを上げたい」のように、給料を上げた先にどんなプラスの影響があるかに言及しましょう。
米田 有希
待遇の改善だけでは、志望企業を選んだ理由に説得力を持たせるのが難しいですよね。そのため+αで企業の特徴をとらえた転職の軸にすることが大切ですよ。
例文⑨給料を上げたい
私が転職を決意した理由の一つに、収入に対する不安を払拭したいというものがあります。仕事をするうえで収入だけを重視しているわけではありませんが、生活の安定があるからこそ意欲的に仕事を頑張ることができると考えております。
前職では収入が少なく、仕事をしていても生活への不安が募り集中できないことがありました。そのため転職をして収入面での改善を図りながら、私の仕事をするうえでの目標である「多くの人の生活を豊かにできる仕事に尽力する」をかなえたいと考えております。
だからこそ御社が目指されている地域活性と地域貢献という理念に強く惹かれ、入社を希望いたしました。
松下 建都
どんな仕事をしたいと思っているかを明確に伝えることで収入のためだけに仕事をしているわけではないことがわかります。企業の特徴ともリンクしていることをアピールできていて、好印象ですね。
例文⑩インセンティブ制度がある企業で働きたい
前職の職場は、一生懸命仕事に取り組み、結果を残してもなかなか評価につながらない環境でした。そのためスタッフの間で仕事に対する向き合い方に差が生まれてしまい、協力し合うことも切磋琢磨することもなく仕事に対するモチベーションが下がり続けていく状況でした。
転職先では同じ悩みを抱えたくないと思っており、転職の軸の一つにインセンティブ制度が充実していることを掲げております。頑張っている人が報われるだけでなく、頑張ろうと思える人が増える制度があることで、仕事の質も上がっていくと思います。
御社はそういった環境が整っていて、さらに大切にされている理念にも魅力を感じたため、御社で第二のキャリアを歩んでいきたいと考えております。
本田 百合香
前職の状況説明があることで求めている理由に納得感がありますね。制度だけで終わるのではなく、企業の魅力にも触れながら仕事やキャリア形成への意気込みを伝えられている良い内容です。
確認必須! 転職活動の3つのフェーズごとに意識しておきたい軸の活かし方
- 企業探し|転職の軸を中心にすえて広い視野で企業探しをする
- 面接対策|仕事内容にフォーカスしたものを押し出す
- 内定獲得|転職の軸を見直して条件に合っているか確認する
転職の軸は企業探しでなくそれ以降の転職活動にも活きるものなので、具体的にどう活かすのかを知って役立てることが大切です。
ここからは、転職活動のフェーズごとに意識しておきたい転職の軸の活かし方について解説していきます。
①企業探し|転職の軸を中心にすえて広い視野で企業探しをする
転職の軸を明確にすることで、企業探しの際の視野を広げられる可能性があります。もし「接客業がしたい」「出版業界で働きたい」という業界や職種を転職の軸にすえているなら、そこからもう一歩深掘りして何がしたいのかを明らかにしてみましょう。
- 接客業がしたい:自分が良いと思ったものをたくさんの人に伝えたい→広告業界
- 出版社で働きたい:書籍にかかわる仕事がしたい→書店勤務、印刷会社勤務
やりたいことを明確にすれば、それをもとに選択肢を広げることができます。転職の成功率を上げるためには、視野を広く持った企業探しも大切ですよ。
米田 有希
視野を広げて考えてみることで、これまで想定していなかった新しい仕事に興味を持てることもあるでしょう。転職の軸を明確にして、たくさんの仕事に目を向けてみてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
軸を明確にすることでスムーズに企業選びなどは進行しますが、軸にこだわりすぎて一向に転職先が見つからない、なんとことになれば本末転倒ですよね。軸は大切にすべきですが、軸を掘り下げて考えて、より広い視野で志望業界・企業を探すことも大切です。
たとえば転職の軸が広告業界の場合、広告代理店に入社して何がしたいのか、具体的な理由や将来の目標を考えてみましょう。広告にかかわる仕事がしたいなら、一歩深掘りしてどのような広告制作に携わりたいのかを考えてみてください。すると、広告にこだわりはなく、何かを作ることに興味があると発見出来て、さらに志望分野が広がるかもしれません。
自分が働くイメージを明確にしていくことで、より明確な軸が定まり選択肢を広げられることもあります。特に人気の業界、職種を目指している場合は、やりたいことを深掘りして広い視野で企業探しをすることが大切です。
②面接対策|転職の軸のなかでも仕事内容にフォーカスしたものを押し出す
面接では、あなたが仕事に対して持っている価値観や企業とのマッチ度を知るために、転職の軸に関する質問をされることがあります。ここで意識しておきたいのが、仕事内容にフォーカスした転職の軸を伝えることです。
面接はあくまであなたを採用するかどうかを見極める場所です。自分の希望を伝えることももちろん大切ですが、いかにあなたを採用するメリットを押し出せるかという視点で回答を考える必要がありますよ。
松下 建都
志望企業の仕事内容にフォーカスした転職の軸を伝えることで、仕事への意欲や、マッチ度の高さをアピールできます。一歩でも内定に近づくためにも、アピールチャンスをしっかりと活かす視点で回答を考えておきましょう。
③内定獲得|転職の軸を見直して条件に合っているか最終的な確認をする
内定をもらった時、勢いのまますぐに就職を決めてしまうと思わぬミスマッチにつながることがあります。一度落ち着いて転職の軸を確認し、本当にあなたが転職先に求める条件に合っているかを確認してから判断してくださいね。
- 転職の軸にすえた条件と食い違う部分はないか
- 自分が求めるものが得られる企業か
- キャリアビジョンは実現できそうか
特になかなか内定が出ずに焦っているときは「どこでも良いから就職したい」なんて気持ちになってしまうこともあるかもしれません。条件を確認せずに早々に判断してしまうと、入社してからミスマッチに気づき、また転職を繰り返すことになる可能性があります。
内定をもらったら、必ず転職の軸と照らし合わせて希望に合った企業かどうかを見直しましょう。企業探しをしっかりしたからと油断せず、見落としがないか落ち着いて確認してくださいね。
本田 百合香
労働条件に気になることがあれば、遠慮せず企業に問い合わせましょう。入社後にミスマッチが判明して仕事へのモチベーションが下がってしまうと、企業にも迷惑がかかります。
「転職の軸が思いつかない……」悩んだときに役に立つ3つの視点
転職をするには転職の軸が欠かせません。ただ、なかなか自分だけの転職の軸が思いつかないというときもあるでしょう。
ここからは、転職の軸が思いつかないときに役立つ3つの視点を解説していきます。自分自身を見つめ直し、あなたにぴったりの転職の軸を見つけてくださいね。
①自分の強みから考える
転職の軸を考えるときの視点の一つに、自分の強みから深掘りしていくというものがあります。仕事に活かせるスキルに心当たりがあるときは、この方法を試してみてくださいね。
- 語学スキルを活かしたい:外資系企業、海外に事業展開している企業
- プログラミングスキルを活かしたい:IT系企業
- コミュニケーション能力を活かしたい:接客業、営業
もともと持っている強みを活かすことができれば、転職先でも活躍しやすくなります。面接でも有効なアピールになるので、特に業務内容に関する希望が思いつかないときには試してみてくださいね。
②今抱えている不満から考える
転職をする目的は、何よりも今あなたが抱えている不満を解消することにあるはずです。転職の軸が見つからないなら、そんな不満を深掘りして考えてみましょう。
仕事内容に不満がある場合は、自分がしたい仕事は何かを考えることで転職の軸を見つけることができます。職場環境に不満があるなら、どんな環境なら改善できるのかを明らかにすることで転職の軸が明確になりますよ。
本田 百合香
自分が何に不満を感じているのか漠然としている場合、それが転職の軸が見つからない原因かもしれません。まずは紙に書き出すなどして、何を変えたいのか洗い出していきましょう。
③Will・Can・Mustで考える
転職の軸を考える方法の一つにWill Can Mustの法則があります。Will(したいこと)、Can(できること)、Must(すべきこと)を書き出し、この3つすべてに共通した仕事を探すことで適職が見つかるというものです。
転職の軸が思いつかないときは、このWill Can Mustの法則に当てはめて考えてみるのもおすすめですよ。意欲、スキル、課題の観点から見極めることで、よりミスマッチの少ない仕事に出会える可能性もあります。
本田 百合香
自分がしたいことやできることの整理もできるので、キャリアビジョンを考えるうえでも参考にできますよ。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
Will Can Mustの3つすべてに共通する仕事が見つからないときは、その一致していない部分をどうしたら一致させることができるのかを考えましょう。それに合わせた対策を講じることで、今何をすれば良いのかがわかります。
一人で進めようとはせず、キャリアカウンセラーや、就職エージェントなどプロのに相談するのもおすすめです。あなたの目標や適性から適切なアドバイスをしてくれるので、自分自身では気がつかなかった新たな一面が見つかるかもしれません。
転職の軸は前職の経験から掘り下げたアピールにつなげて内定をつかもう!
ここまで、転職の軸の重要性や例、転職の軸の考え方について解説してきました。
転職は現職での経験があったうえでの価値観の変化や、実務経験を積んだからこそ出てきた不満を解消するためのものですよね。だからこそこれまでの経験をしっかりと振り返り、それを活かした転職の軸を立てることが重要です。
一緒にこれまでの経験を活かした転職の軸を作成し、ミスマッチのないベストな選択をして希望の転職をかなえましょう。
明確な転職の軸を答えることができないと、「本当にうちに転職したいのかな」「マッチした人材なのかわからないな」と企業に不安を抱かれてしまう可能性もあります。しっかりと固めておきましょう。