目次
- 転職面接の自己紹介は第一印象が決まる要素だからこそ徹底的な準備をしよう!
- 基本からチェック! 転職における自己紹介の前提知識
- 転職面接だからこそ自己紹介が重要になる理由
- 転職面接の自己紹介で面接官が見るポイント
- 転職における自己紹介と自己PRの違い
- これだけは押さえておきたい! 転職面接における自己紹介の3つの鉄則
- ①転職面接だからこそ就業経験も盛り込む
- ②1分程度で話せるように簡潔にまとめる
- ③企業の求める人物像に合わせて準備する
- この流れで作成しよう! 転職面接の自己紹介の基本的な構成
- ①名前
- ②前職の概要
- ③前職の実績や経験
- ④締めのあいさつ
- 転職の自己紹介は就業経験を踏まえて本命のアピールにつなげよう!
- どんなパターンがある? 転職の自己紹介の質問例とその回答例文
- 「自己紹介をお願いします」
- 「1分程度で自己紹介をお願いします」
- 「職歴も交えて自己紹介をお願いします」
- 「自己PRを交えて自己紹介をお願いします」
- 自分の現状に合わせて作成しよう! 状況別の自己紹介のポイントと回答例文
- 第二新卒のような若い年齢での転職
- 未経験業界や職種への転職
- 転職回数が多いときの転職
- 前職の在籍期間が短い状態での転職
- 職種に合う強みを伝えよう! 職種別の自己紹介の回答例文
- 営業職の転職
- 事務職の転職
- 企画職の転職
- 販売職の転職
- 技術職の転職
- 転職面接本番で意識したい自己紹介をする際の3つのポイント
- ①表情はできるだけ柔らかくすることを意識する
- ②服装や言葉遣いなど社会人のマナーを守る
- ③普段話すときよりも大きめな声を出す
- 事前準備で緊張を和らげよう! 転職面接の自己紹介の練習方法3選
- ①一言一句覚えるのではなくポイントごとに覚える
- ②模擬面接をおこない作成した自己紹介を実際に話してみる
- ③エージェントに相談して作成した自己紹介への意見をもらう
- 作成時に要チェック! 転職の自己紹介でよくある失敗例
- これまでの職歴を絞らずにダラダラと長く話してしまう
- 専門用語を使ってしまい話したことの意味が伝わらない
- 学生時代の話ばかりで企業が知りたい仕事の経験を話さない
- 転職の自己紹介は自分の状況に合わせた回答を作成して好印象を得よう!
転職面接の自己紹介は第一印象が決まる要素だからこそ徹底的な準備をしよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
転職の面接で話す自己紹介の作り方について悩んでいる人から、よくこんな相談をもらいます。
自己紹介は、相手に自分の第一印象を決定づけるとても重要な場面です。しかも転職の面接の自己紹介は新卒と見られるポイントも変わってきます。だからこそ、転職ならではの自己紹介の作り方を理解したうえで選考に臨む必要がありますよ。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えて転職面接における自己紹介の3つの鉄則や転職面接の自己紹介の基本的な構成、回答例文まで詳しく解説します。自己紹介の作成ポイントを押さえて、あなたの魅力が伝わる自己紹介を作成していきましょう。
基本からチェック! 転職における自己紹介の前提知識
転職の面接で好印象になるような自己紹介をいきなり作ろうとしても、なかなかうまくはいかないという相談をよく聞きます。まずは転職の自己紹介に関する前提知識を身に付ける必要があります。
魅力的な自己紹介を作成するためにも、自己紹介の重要性や面接官が見ているポイントなど、前提知識の理解を深めるところから始めていきましょう。
転職面接だからこそ自己紹介が重要になる理由
転職は新卒の就活と比べて、別の会社で経験を積んでいることから環境に馴染めるか、入社後に活躍できそうかなどの印象を抱かれやすいです。
だからこそ、自分の印象が決まる自己紹介をいかに活用できるかが選考突破のカギとなります。面接の始めとなる自己紹介で良い印象を抱いてもらえれば、その後の面接を有利に進めることができますよ。
米田 有希
転職面接の自己紹介で面接官が見るポイント
企業の面接官は自己紹介から以下のようなポイントを見ていますよ。
- 表情や話し方などの第一印象
- 簡潔にまとめて話せる要約力
- スムーズにやり取りできるコミュニケーション能力
自己紹介での第一印象は、面接の結果を左右するとても重要な要素です。自己紹介の段階であまり良い印象を持ってもらえないと、自己紹介後の質問でもその印象が残ってしまい、結果として良い評価をもらえない可能性も出てきてしまいます。
また、転職の面接の場合は、社会人を経験しているからこそ、話を要約する力やコミュニケーション力が見られやすい傾向にあります。自己紹介の内容をベースにして質問が展開されることもあるので、見られるポイントを意識して自己紹介を作成していきましょう。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
面接の始まりは自己紹介です。初頭効果という心理効果があるように、第一印象はその後の印象に大きな影響を残します。自己紹介は初めて面接官に自分のことについて話す機会であり、良い第一印象を残せる機会です。
自己紹介において面接官は、話そのものの内容よりも明るさや表情、話し方に注目する傾向がありますよ。笑顔や声のトーン、抑揚などを意識するのが大切です。また、目線も相手の目を見るようにするなど、細かな点まで意識してみてください。
「もっと聞きたい」「もっとあなたを知りたい」と思ってもらえたなら、もうあなたのペースです。自己紹介の印象はその後の面接にまで影響してくるので、しっかり準備して自信を持って臨みましょうね。
転職における自己紹介と自己PRの違い
「転職では自己紹介と自己PRで話す内容は何か変わるの? 」と疑問に思うこともあるかもしれませんね。それぞれ見られるポイントが違うので、違いを押さえておくことが大切です。
- 自己紹介:あなたの名前や前職での経験、人柄などを簡潔に伝える
- 自己PR:あなたの長所や前職で培った強みなどをエピソードを交えて伝える
自己PRが自分の強みや長所など魅力のアピールに対し、自己紹介はあなたの基本情報を知りたいという意図があります。
長所や強みなどの特性を伝えるのではなく、まずは自分はどんな人なのかということを伝えていきましょう。
米田 有希
自己紹介で自分の強みや長所を話してしまうと「聞いてもないのに自分のことばかり話す人だな」という印象を持つ面接官もいます。自己紹介はできるだけ簡潔に話すことを意識するのが大切ですよ。
これだけは押さえておきたい! 転職面接における自己紹介の3つの鉄則
転職の自己紹介はただ自分の名前や経験を話せば良いわけではありません。魅力的に映る自己紹介を作成するために、押さえておきたい3つの鉄則がありますよ。
ここから解説する内容を盛り込むことができれば、あなたの実績や経験が面接官に最大限伝わるようになるので、しっかりとチェックしてくださいね。
①転職面接だからこそ就業経験も盛り込む
本田 百合香
新卒の面接の自己紹介では、学生時代に頑張ったことを話すのがメインだったと思いますが、転職の面接の自己紹介では就業経験を盛り込むのが鉄則になります。
企業が転職者に求めているのはすぐに活躍してくれる即戦力や、今後活躍が見込めるような人材です。直近の経験としてどんな仕事をしてきたのか、またその経験がどのように自社に活きるのかを知りたいと思っています。
そのため、転職の自己紹介では転職先の企業に関係ありそうな仕事の経験や実績などを盛り込むように意識してみてください。すると、企業からの関心度も高くなり、面接の中でも自己紹介の深掘りの質問をされることでミスマッチを防ぐこともできますよ。
②1分程度で話せるように簡潔にまとめる
先ほども解説したように、自己紹介は自己PRと違い、あくまで初対面の相手に自分のことを知ってもらうのが目的です。
自己PRや志望動機などは面接の中で深掘りされるので、自己紹介では簡潔にまとめることを意識して作成していきましょう。自己紹介を作成する際は、以下のような構成で1分程度にまとめてみてください。
- 名前:10秒
- 前職の概要や実績:40秒
- 締めのあいさつ:10秒
松下 建都
あまりにも長すぎると、面接官に要点が伝わらない可能性もあります。できるだけ簡潔にまとめ、自己紹介の中で要約力やコミュニケーション力をアピールしていきましょう。
③企業の求める人物像に合わせて準備する
自己紹介は自分のことを伝える時間ですが、面接を有利に進めていくためのアピールの時間でもあります。そこで意識してほしいのが、企業の求める人物像に合わせて自己紹介を作成すること。
たとえば、企業の求める人物像が「チームで協力して物事を成し遂げる人」だとすれば、協力して物事を成し遂げた経験がないか振り返ってみましょう。もし、そのような経験を自己紹介に盛り込むことができれば、企業は「この人はうちに合っているかも」と良い印象を持ってくれる可能性が高まります。
米田 有希
自己紹介から企業とのマッチ度をアピールしていくためにも、企業の求める人物像はしっかりと把握していきましょう。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
面接官は、面接という限られた時間の中で、あなたがどんな人物なのか、求めている人物像と一致するのかという点を確かめたいと思っています。そんな面接でのファーストコンタクトとなるのが自己紹介です。自分の経歴や企業とのマッチ度を簡潔に伝えることが求められますよ。
簡潔にわかりやすく自己紹介することができれば、相手の立場に立って考えられる人、コミュニケーション能力が高い人だというアピールにつながり、好印象を持ってもらうことができます。上記の3つの鉄則を意識して、自分の魅力を最大限伝えてくださいね。
この流れで作成しよう! 転職面接の自己紹介の基本的な構成
自己紹介は短い時間で自分のことを伝えないといけないからこそ、伝える順番がとても大切ですよ。
ここからは、転職の面接の自己紹介を作成するための基本的な構成について解説していきます。
この流れに沿って作成することで、あなたがどんな人なのか、どんな経験をしてきたのかが伝わるようになります。構成を参考にしながら自己紹介を作成してみてくださいね。
①名前
まずは端的に自分の名前と面接の場を設けてもらったことへの感謝を伝えましょう。
〇〇と申します。本日は私の面接に貴重なお時間をいただきありがとうございます。
面接官は書類には目を通しているものの、1日に何人もの応募者を相手にしています。まずは、面接する相手が間違っていないのかの確認も含めて、自分の名前を名乗るようにしてくださいね。
②前職の概要
次に前職の仕事内容と役職、役割などについて伝えていきます。以下のように、経験年数まで伝えることでどのくらいの経験を積んできたのかのアピールになりますよ。
・〇〇株式会社で関東エリアの営業職として2年ほど働き、新規の顧客獲得業務を担当してきました
・株式会社〇〇で経理として3年間従事し、決算資料の作成や社員の給与手続きなどを担当してきました
松下 建都
仕事の詳しい内容については面接の中で聞かれるので、自己紹介では簡単な説明に留めるようにしてくださいね。
③前職の実績や経験
前職の概要を伝えた後は、前職で培ってきた実績や経験を述べて、転職先でどのように活躍できるのかを伝えていきましょう。
ここで重要となるのが、できるだけ具体的な実績を述べることです。以下のように、数字で表現できるとどんな実績なのかをパッとイメージしてもらえるようになりますよ。
お客様に寄り添う営業が得意であり、前職では関東エリアのチームの中で一番の顧客数を獲得することができました。
また、仕事の経験が豊富な場合は、応募先の企業にもっともマッチしそうな経験や実績を伝えるのもおすすめです。
本田 百合香
たとえば、マネジメントの経験がある人材を求めているのなら、チームをまとめた経験などを伝えた方がマッチ度は高いといえそうですよね。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
自己紹介では、前職の実績や経験を通じて自分をアピールすることが大切ですが、中には話せる大きな実績がないと悩んでいる人もいるかもしれませんね。
そんなときは、自身の今までの経験や努力してきたこと、困難をどう乗り越えたか、そしてその結果がどのような成果をもたらしたかを伝えればいいのです。
たとえば、以下のような要素を盛り込んでみると良いですよ。
・仕事の課題や困難に直面した際の具体的な状況や詳細
・困難なことを乗り越えるためにをどのようなアプローチや努力をしたか
・その努力によって周囲の評反応、評価はどうだったのか
・自分の行動がチームやプロジェクトにどのような影響を与えたか
大きな実績がないなら、自分の努力と成長の過程を押し出す。ぜひこれを意識して自己紹介を作成してみてくださいね。
④締めのあいさつ
自己紹介の最後として、応募企業で貢献したいという気持ちを伝えつつ、締めの言葉を述べていきます。
締めのあいさつを述べる際は、前職の経験から応募先の仕事でも貢献できることをアピールするように意識してみてくださいね。自己紹介に一貫性ができて、その後の面接もスムーズに進むようになりますよ。
これまでの営業経験を活かし、御社でも新規顧客をたくさん獲得できるように貢献していきたいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いします。
松下 建都
自分の持っているスキルをどのように活かしたいのか、また何を達成していきたのかを伝えて、企業にとって役立つ人材なのだということをアピールしていきましょう。
転職の自己紹介は就業経験を踏まえて本命のアピールにつなげよう!
自己紹介はあなたの第一印象を決める大切な要素であることはもちろんのこと、転職の自己紹介ではさらにどんな経験をしてきたのかまで伝えることがとても大切です。
というのも、面接官はあなたがどんな経験をしてきて、どんな強みを自社で活かしてくれるかを知りたいと思っているからです。
自己紹介の段階から、これまでの経験や強みを簡潔に伝えることで、自己PRや志望動機などのアピールにつなげることができますよ。
米田 有希
自己紹介をただ自分のことを伝える場だと思うのと、アピールにつながる場だと思うのとでは盛り込む内容も変わってきます。本命のアピールにつながることを意識して、自己紹介を作成していきましょう。
どんなパターンがある? 転職の自己紹介の質問例とその回答例文
実は自己紹介には、さまざまな質問パターンがあるのを知っているでしょうか? 1分以内にと時間を制限されるパターンや自己PRまで含めたパターンなど、企業によって聞いてくる内容は変わってきます。
そこで、自己紹介の質問パターンとその解答例について解説していきます。どのパターンの質問が来てもパッと回答できるよう、回答例を参考に自己紹介を作成してみてくださいね。
「自己紹介をお願いします」
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。○○大学を卒業後、株式会社△△での2年間の経理業務をおこないました。
決算業務や給料計算など幅広い業務を担当し、正確かつ効率的な業務処理を心掛けてきました。これらの経験を通じて培ったスキルと知識を活かし、御社に貢献していきたいと思い、応募いたしました。本日はどうぞよろしくお願いします。
本田 百合香
経歴を長々と話すのではなく、簡潔にまとめられています。どんな強みを転職先で活かしていきたいのかが伝わります。
「1分程度で自己紹介をお願いします」
△△△△(あなたの名前)と申します。本日はお忙しいところお時間をいただき、ありがとうございます。
前職では、清掃会社の一般事務として、主に請求書発行や受発注業務を担当をしておりました。日常的に多くの人々と接する機会があったため、コミュニケーションスキルには自信があります。また、複数のタスクを同時にこなす必要があったため、効率的なタスク管理能力も強みです。
このたびは、お客様との信頼関係を重視している御社の理念に共感し、応募いたしました。本日はどうぞよろしくお願いします。
米田 有希
自己紹介に加えて、前職の経験や応募理由を簡潔にまとめられています。1分程度と限られた時間で自分の経験をしっかりと伝えられている点がいいですね。
「職歴も交えて自己紹介をお願いします」
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。飲食チェーンを経営する△△株式会社で、2年間、接客・サービス業に従事していました。
仕事に従事する中で、直接お客様から感謝の言葉をいただいたり、満足な表情を見れたりすることに仕事のやりがいを感じるようになりました。
お客様一人ひとりとより深くかかわりが持てる御社の接客スタイルに共感し、このたび応募させていただきました。御社に入社後も、前職の経験を活かし、お客様の満足度を高めるための接客ができるように努力してまいります。
本日はどうぞよろしくお願いします。
米田 有希
職歴を簡潔に伝え、転職先の求人にマッチする人材であることをアピールできていますね。
「自己PRを交えて自己紹介をお願いします」
△△△△(あなたの名前)と申します。本日はお忙しいところお時間をいただき、ありがとうございます。
前職では営業職に従事し、お客様がどのような課題を抱え、何を求めているのかを理解するため、深くヒアリングすることを心掛けました。
また、目標達成に向けた努力を惜しまず、ひたむきに行動した結果、100人の新入社員の中から新人賞を受賞することができました。そのような経験から私の強みは、「相手に寄り添う共感力」と「最後まで諦めない力」だと自負しております。
御社に入社後も、お客様一人ひとりと真摯に向き合い、信頼関係を築きながら貢献していけるよう努力していきたいと考えております。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
本田 百合香
自己分析をしたうえで強みをアピールできていますね。入社後も活躍してくれそうなイメージを持ってもらうことが大切です。
自分の現状に合わせて作成しよう! 状況別の自己紹介のポイントと回答例文
転職は新卒のときと違い、応募者の状況がさまざまです。たとえば、経験ありの職種への転職と未経験の職種の転職では、作成する書類の中身や選考対策なども変わってきますよね。
これは自己紹介でも同じです。自分の状況に合わせて「何を話した方がいいか」は変わってくるのです。
ここからは、転職者の状況に合わせた自己紹介を作成する際に意識したいポイントと回答例文を解説します。自分がどの状況に当てはまっているかチェックし、自己紹介作成の参考にしてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
転職では「自分の状況に合わせた自己紹介」によって、面接をスムーズに進めることができます。というのも、自己紹介で話した内容は面接の中でも聞かれる可能性が高いからです。
たとえば転職に至った理由や経緯を話しておくことで、「転職したいのはわかったけど、なぜ弊社に? 」「数ある企業のなかでなぜ弊社を? 」など、志望動機といった重点的に伝えておきたいことを回答できるような質問へとスムーズに導くことができるのです。
面接を自分の流れに持っていき、魅力を最大限に伝えるためにも、自分の状況に合わせた自己紹介を作成していきましょう。
第二新卒のような若い年齢での転職
第二新卒の転職の自己紹介では、実績や経験よりもポテンシャルを見られる傾向にあります。
というのも、企業としては仕事での経験はまだ浅く、すぐに活躍できる人材というよりも、入社後に長く活躍してほしいという思いがあるからです。
そんな第二新卒の自己紹介では、入社への意欲や熱意の部分に厚みを持たせて作成するようにしましょう。自分がどんな部分で貢献できるか、どんな強みなら転職先に活かせそうかという視点から自己紹介を考えてみてくださいね。
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
私は〇〇大学を卒業してからの2年間、人材紹介の企業で営業の仕事に従事しておりました。日々月間目標を達成するために自己スキル向上を図りながら新規訪問営業とルート営業に注力してきました。
しかし、これからの自分のキャリア形成を考えたときにやりがいを感じながら熱意をもって働きたいと思い、転職活動を始めました。
これまでの経験を活かしながら更なるスキルアップを図り、御社で活躍したいと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いします。
米田 有希
面接官はやめた理由に焦点を当てる傾向があります。この例文のように転職後に何を求めているのかを簡潔に伝え、応募先の企業が長く働ける環境だということをアピールしましょう。
第二新卒の転職については、こちらの記事で解説しているので、あまり面接のイメージが付いていない人はこちらの記事も読んでみてください。
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第二新卒としての転職を考えた時、あまりうまくいかないイメージがある人もいますよね。第二新卒の転職を成功させるには、第二新卒ならではの対策が欠かせません。この記事では、専門家のアドバイスを交えて第二新卒の転職を成功させる方法を解説していきます。
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未経験業界や職種への転職
未経験業界や職種への転職では、第二新卒同様にあなたのポテンシャルが評価されやすい傾向にあります。以下のようなポイントを見られやすいので、自己紹介の中に盛り込んでいきましょう。
- 新しい環境への熱意や意欲
- 今までの経験と新しい業界・職種との関連性
- 関連性を踏まえて活かせる能力
未経験業界や職種への転職では、関連する経験がないと思いがちですが、そうとは限りません。
たとえば、営業職から事務職への転職なら、営業職で身に付けた「相手のことを考えて提案や行動できる力」は事務職でも活かせる強みになり得ます。
今までの経験の中でどんな経験が活かせそうか、振り返ってみて自己紹介に盛り込んでくださいね。
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
私は〇〇大学を卒業してからの2年間、携帯ショップでのカウンター業務の仕事に従事しておりました。ご来店されるお客様の新規契約や機種変更などのサポート業務を担当しておりましたが、もっと深くお客様の人生にかかわりたいと考えるようになったことで、カーディーラーや不動産などのライフサポートの仕事に強く惹かれています。
入社までに業界の基本的な知識の習得に取り組み、転職後はこれまでのカウンター接客経験を活かしながら業務に取り組んでいきたいと考えております。
本日はどうぞよろしくお願いします。
本田 百合香
未経験の業界を志望する場合でも前職での経験は明示してくださいね。そして、例文のように新しい環境への熱意と意欲を伝えながら前職との関連性を話してアピールしていきましょう。
未経験で志望している場合は、志望動機も重要です。未経験の職種や業界を志望している場合は、こちらの記事をチェックしてみてください。
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転職回数が多いときの転職
転職回数が多いときの転職では、すべての経歴を話そうとしてしまい自己紹介が長くなりがちです。
ただ、自己紹介はあくまで自分のことを簡単に伝えるのが目的です。経歴を長々と話してしまうと「結局何が伝えたかったのだろう」と、逆に何も伝わらない可能性もありますよ。
転職が多い場合にはすべての経験を話そうとするのではなく、直近の経験もしくは応募先の仕事内容に関係しそうな経験に絞って、自己紹介に盛り込むようにしましょう。
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は私の面接に貴重なお時間をいただきありがとうございます。
私は〇〇大学を卒業してから今日に至るまで、自己成長を目標に営業や販売などの就業経験を重ねてきました。特に前職のスーツショップでの提案営業の仕事では、ヒアリングした内容にあわせて提案するのではなく、ヒアリングしながら新しい価値を伝える、提案型の接客販売スキルの習得に取り組みました。
これまでの学びや経験を活かしながら更なるスキルアップを図り、御社で活躍したいと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いします。
松下 建都
さまざまな経験の中から、特に営業や販売の経験を押し出すことで、自分の強みをうまくアピールできていますね。
転職回数が多い人の転職活動については、こちらの記事で詳しく解説していますよ。
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前職の在籍期間が短い状態での転職
在籍期間が短い場合、「自己紹介で話せるような経験がない」と迷ってしまうこともあるかもしれませんね。大きな実績がないから話すのに自信がないという気持ちはよくわかります。
そのようなときは、仕事の中で学んだこと、身に付けたことなど成長してきた過程を盛り込むようにしてみてください。
たとえば、「営業未経験でお客様とうまく話せなかった状態から、〇〇さんに担当してもらった良かったと言ってもらえるまでに成長できた」と話すことで、努力してきた過程が伝わりますよね。
実績がないからといって自信を失う必要はありません。仕事の中で学んだことからあなたが努力できる人材なのだということをアピールしていきましょう。
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は私の面接に貴重なお時間をいただきありがとうございます。
私は〇〇大学を卒業後〇〇ホテルに入社し、ご利用されるお客様に特別な時間を過ごしていただけるよう、仕事に取り組んでまいりました。
前職の在籍期間は6カ月と短かったものの、働くなかで「ホスピタリティ」とはお客様やともに働くスタッフに対して常に感謝や喜びといった心をこめて接することだと学びました。心をこめることで信頼、信用、感動といったものを生み出すことができ、やりがいや達成感につながっていくことを経験しました。
御社でも心をこめてお客様や業務と向き合い、そして掲げた目標に向かって行動と学びを重ねていきたいと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いします。
米田 有希
学んだことを具体的に示すことで、在籍期間の短さよりも学んだことや経験にフォーカスを誘導することができます。さらに、最後の締めとして入社後の目標などを話して意欲をアピールしましょう。
短期離職については、こちらの記事でも解説していますよ。ぜひ読んでみてください。
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短期離職はキャリアに影響する|5つの質問でベストな道を見極めよう
短期離職について考えた時、その後のキャリアや転職活動への影響を考えて不安に思うことがありますよね。大切なのは本当に今辞めることがベストなのかを見極め、後悔のない選択をすることです。この記事では、専門家のアドバイスを交えて短期離職について悩んだときに覚えておいてほしいことについて解説していきます。
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職種に合う強みを伝えよう! 職種別の自己紹介の回答例文
転職を目指すにあたって、職種ごとに自己紹介の内容を変えるのも効果的です。これまでに培ってきた経験を伝えつつ、その経験があるからこそ転職先で活躍できることを自己紹介の中でアピールできますよ。
そこで、転職先として人気な5つの職種について自己紹介の回答例文を解説していきます。自分が目指す職種に合わせて、どんな点をアピールするのが効果的なのかチェックし、自己紹介作成に役立ててくださいね。
営業職の転職
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は私の面接に貴重なお時間をいただきありがとうございます。
私の強みは目標達成に向けて仮説と検証を繰り返し続けられることです。前職の求人広告の営業では新規契約を結び受注目標を達成するため、そして掲載企業様にご満足いただくために、分析と試行錯誤を繰り返しおこないました。その結果、5カ月連続の受注目標達成だけでなく、企業様から喜びと感謝のお声をいただくこともできました。
これからは、更なるスキルアップを図りながら、私の強みを生かして御社に貢献したいと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いします。
本田 百合香
明確に強みを打ち出し、さらに前職の結果について数字を使って示すことができていますね。数字で示すことが難しい場合は、前職でどんな経験を積んできたのかを示しましょう。
事務職の転職
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は私の面接に貴重なお時間をいただきありがとうございます。
前職の事務職では、業務を依頼されるのを待っているのではなく周囲のスタッフの日々のスケジュールや業務の流れを俯瞰的な立場から把握し、いずれ依頼される業務を先行して準備することを心掛けてきました。
その結果、社員の業務の負担が減り、他部署のスタッフから感謝の言葉をいただくことができました。このような経験から、私の強みは周りの状況を把握して相手の立場に立って行動ができることです。
御社に入社後も、縁の下の力持ちとしてこの強みを活かしていきたいと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いします。
米田 有希
結果がアピールしにくい場合は、事務職としてどんなことを意識していて、どのように業務を進めていくのかを話しながら強みをアピールしましょう。
企画職の転職
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は私の面接に貴重なお時間をいただきありがとうございます。
前職では営業部の企画職として2年間従事し、さまざまなキャンペーンやイベントの立ち上げから当日の施行に携わってきました。
予算管理の方法や集客するためのSNS活用方法などのスキルだけでなく、リスクヘッジや仕組み化といったビジネスにおいて常に意識すべきことを学びました。
御社でも企画職として、学んだことをブラッシュアップしながら新しい経験から学びを得てもっと成長し、これまでの経験を活かしながら貢献してまいります。
本日はどうぞよろしくお願いします。
米田 有希
企画職だからといって創造力や発想力などエピソードで証明しにくいものをアピールするよりも、前職での経験や学びを自己紹介の中では伝えていきましょう。
販売職の転職
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は私の面接に貴重なお時間をいただきありがとうございます。
前職はアパレルの仕事に3年間従事してきました。接客時は、会話の内容だけではなく、使う言葉や表現、声のトーンなどからお客様の性格や心情の理解を図り、そのうえでお客様が「欲しい」と思うような商品の提案をおこなうことを心掛けていました。
その結果、仕事に従事していた3年間、月間売上目標を常に達成し続けました。
今後は更なるスキルアップを図りながら店舗の皆さまと協力し、御社のファン作りに貢献していきたいと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いします。
本田 百合香
従事している期間を伝えるだけでなく、何を意識していたのか、その結果どんな結果を出すことできたのか、具体的に説明できていますね。
技術職の転職
△△△△(あなたの名前)と申します。本日は私の面接に貴重なお時間をいただきありがとうございます。
前職では社内SEとして、1年半の間、システム導入や業務フローの改善などに携わってきました。日々進化していく技術革新のスピードについていくために、情報収集も欠かさずおこなってきました。
また、収集した情報をどう活用するかという視点で見ていたことで、広い視野で物事を見ることができるようになりました。
御社に入社後も常に情報感度は高く保ちながら知見を広げていき、環境改善や課題解決に貢献していきたいと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いします。
松下 建都
この例文のように、成果がみせにくい場合はスキルを得たきっかけや経験を話すようにしましょう。
転職面接本番で意識したい自己紹介をする際の3つのポイント
自己紹介は作れば終わりというわけではありません。あくまで自己紹介の目的は、面接本番で面接官にあなたがどんな人なのかを伝えることですよね。
そこで大事になるのが、面接本番での話し方や立ち振る舞いです。いかに自己紹介の内容が良くても、本番での話し方や立ち振る舞いがうまくないと良い印象を持ってもらうのは難しくなりますよ。本番で意識したい3つのポイントを解説するので、一緒にチェックしていきましょう。
①表情はできるだけ柔らかくすることを意識する
面接本番はどうしても緊張してしまうもの。それは仕方のないことです。ただ、緊張から顔の表情がこわばってしまうと印象が悪く映ってしまうかもしれません。だからこそ、面接本番では普段話すときよりも柔らかい表情で話すことを意識していきましょう。
できるだけ口角を上げて、相手の目を見ながら話すことで「この人はしっかりとコミュニケーションが取れそうな人だな」という印象を持ってもらえます。
②服装や言葉遣いなど社会人のマナーを守る
企業は転職者に対して、社会人を経験しているからこそ一般的な社会人のマナーは守ることができるはずだという印象を抱いています。以下のような基本的なマナーは、面接前にできているかどうか見直しておきましょう。
- 服装は面接の場にふさわしい恰好になっているか
- 正しい言葉遣いで話すことができているか(敬語がおかしくないか)
- 姿勢は背筋をピンと伸ばせているか
本田 百合香
これらのマナーはできている前提で見られるからこそ、できていないと目立ってしまい「マナーも守れない人なのか」と思われかねませんよ。面接前に上記の内容が守れているかどうかをチェックしてみてくださいね。
面接で気を付けることはこちらの記事でも紹介しています。面接が不安な場合は、基本的なマナーをこちらの記事で押さえておきましょう。
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すべて押さえておきたい「面接で気を付けること」|オンライン対策あり
面接で気をつけることって何なのでしょうか? 今回は合否を左右する面接の基本マナーをキャリアアドバイザーが解説していきます。面接中のチェックポイントや面接フェーズ別の気をつけること、持ち物チェックリストも紹介しているので、面接前にチェックしてみてくださいね。
記事を読む
③普段話すときよりも大きめな声を出す
面接の緊張感から普段話すときと同じようには話せないこともあるでしょう。そうなると、声が小さくなってしまったり、早口になってしったりすると面接官に自己紹介の内容がうまく伝わらない可能性があります。
そのような印象を抱かれないためにも、面接本番では普段よりも大きな声ではっきりと話すことを意識してみてください。すると、明るくコミュニケーションが取りやすい人だなという印象を持ってもらいやすくなりますよ。
米田 有希
自己紹介の中身が良くても、話し方次第では良い印象にも悪い印象にも映ってしまいます。中身はもちろんのこと、話し方も磨いていきましょう。
事前準備で緊張を和らげよう! 転職面接の自己紹介の練習方法3選
転職活動の中でとても緊張するのが面接ですよね。特に自己紹介は第一印象を決める重要な場面です。緊張から声を出すのも大変なはずです。
そこで大事になるのが、本番に向けた自己紹介を話す練習です。ここから、本番に向けた3つの練習方法について解説していくので、少しでも緊張を和らげて本番を迎えるための参考にしてみてくださいね。
①一言一句覚えるのではなくポイントごとに覚える
- 丸暗記に比べて気持ちのこもった自己紹介ができるから
- 内容を忘れてしまったときでもポイントごとに伝えることができるから
自己紹介を忘れないようにと、一言一句覚えようとしているなら要注意ですよ。確かに丸暗記することで安心感が生まれ、自己紹介を伝えやすくすることはできるかもしれません。
ただ、丸暗記することでどこか棒読みになってしまったり、気持ちのこもった伝え方ができなくなってしまったりする可能性があります。そのため、自己紹介を覚える際は「この流れで作成しよう! 転職面接の自己紹介の基本的な構成」で解説した4つのポイントを押さえておきましょう。
米田 有希
そうすることで、話す内容を忘れてしまった緊張から言葉に詰まることもなくなりますし、なんといっても自分の言葉で自己紹介を伝えられるようになります。
②模擬面接をおこない作成した自己紹介を実際に話してみる
- 第三者の視点から内容に関して意見をもらえるから
- 実際に話してみると改善点が見つかることもあるから
自分ではとても魅力的な自己紹介ができたと思っても、実際に話してみると違和感があったり、ほかの人からするとわかりづらかったりすることもありえますよ。
そこで、本番前に模擬面接をおこない、自己紹介を実際に話す練習を必ずするようにしてください。相手は家族や友人などでも問題ありません。自分以外の誰かから意見をもらうことがとても重要です。
また、話している中で躓いてしまうところがあるなら、文章を変えてみることで解決するかもしれません。
本田 百合香
自分ひとりの感覚だけでは周りとズレてしまうこともあるわけですね。第三者から意見をもらって、さらに魅力的な自己紹介を作り上げていきましょう。
③エージェントに相談して作成した自己紹介への意見をもらう
- プロの目線から改善点を教えてもらえるから
- 業界や職種に合わせて自己紹介に盛り込むと良い内容を教えてくれるから
松下 建都
もし、身近に相談できる人がいないなら、就職エージェントに相談して意見をもらうのもおすすめの方法です。
就職エージェントはこれまでに何人もの転職者を見てきたプロです。あなたの自己紹介が企業にとって魅力的に映るかどうかまで、しっかりとチェックしてくれますよ。
また、自己紹介以外にも転職の選考対策についても相談できるので、ぜひ活用してみてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
これまで解説した対策をした場合でも、本番ではどうしても緊張してしまうもの。それは仕方のないことです。ときには言葉が詰まったり、頭が真っ白になることもあるかもしれません。
そんなときは思い切って「緊張しています」と素直な気持ちを面接官に伝えましょう。緊張は決して悪いことではありません。むしろ「緊張するほど真剣なんだな」という印象を持ってもらえる可能性が高いです。
意識を変えるのは難しいことですが、緊張していることをマイナスにとらえず、ポジティブに捉えてみてください。緊張している状況を否定せず、むしろ自分は真剣な気持ちなんだと思い込むことで、本番でもあなた本来の力を発揮できるはずよ。
作成時に要チェック! 転職の自己紹介でよくある失敗例
自己紹介で自分の魅力を伝えるためには、失敗例を知っておくことも大切です。失敗例を反面教師として自己紹介を作成すれば、悪い印象を持たれる確率はグッと減りますよ。
そこで、ここからは転職の自己紹介の失敗例を3つ紹介していきます。自分の作成した自己紹介をチェックしてみて、紹介する内容に引っかかっていないかチェックしてみてくださいね。
これまでの職歴を絞らずにダラダラと長く話してしまう
- 自己紹介に内容を詰め込んでしまうと話の印象が残りにくい
- 面接官にこれだけは伝えたいという内容を絞って自己紹介を話すのが大切
自己紹介の失敗例の一つとして、職歴をダラダラと話してしまうという事例が挙げられます。一見、職歴を詳しく伝えた方が自分のことをわかってもらえると思うかもしれませんが、そんなことはありませんよ。
いろいろなことを一度に話してしまうと、話の印象が残りづらく薄い内容の自己紹介となってしまいます。自己紹介はダラダラと話してしまうことがないよう、伝えたい職歴を絞って臨むことが大切です。
本田 百合香
先ほど解説したように、自己紹介はあくまで自分の概要を簡潔に伝えることが目的です。話す内容は簡単な仕事内容と実績などだけに留めるようにしましょう。
専門用語を使ってしまい話したことの意味が伝わらない
- 専門用語を使ってしまうと面接官にこちらの意図が伝わらなくなる
- 相手の立場に立って伝わりやすい言葉や表現を選ぶことが大切
専門用語を使ってしまうのも、よくある自己紹介の失敗例です。
面接はコミュニケーションの場なので、相手に自分の話の意図が伝わらないと意味がありません。自分の専門的な知識や経験を伝えたい気持ちはよくわかりますが、相手の立場に立って言葉や表現を選ぶことが大切です。
松下 建都
もし逆の立場だったらと考えてみると、難しい言葉でもわかりやすく説明してくれる人とのコミュニケーションの方が楽に感じるはずですよね。「どんな言葉なら伝わるかな? 」という意識で自己紹介を考えてみてくださいね。
学生時代の話ばかりで企業が知りたい仕事の経験を話さない
- 学生時代の話をすると社会人になってから話せるような経験がないと思われてしまう
- 社会人としての経験をメインとして面接官が知りたいと思うポイントを伝えるのが大切
自己紹介の中で学生時代の話をしてしまうのも、失敗例の一つといえます。
転職の面接で面接官が知りたいのは、あなたのこれまでの仕事経験が自社の仕事で活かせて活躍してくれるかどうかです。学生時代の話をしてしまうと、社会人になってからの経験で話せるような実績や経験がないのかなと思われてしまう可能性も。
自己紹介を作成する際は、面接官が知りたいと思っている社会人としての経験についてをメインに盛り込むようにしましょう。
米田 有希
学生時代の話をすることは絶対にダメなわけではありませんが、面接官が知りたいポイントを考えれば、わざわざ自己紹介で話す必要はありませんよね。
転職の自己紹介は自分の状況に合わせた回答を作成して好印象を得よう!
ここまで、転職面接における自己紹介の鉄則や、自己紹介の基本的な構成、状況別などの回答例文について解説してきました。
転職の面接における自己紹介は、あなたの第一印象を決める重要な場面です。企業がどんな意図で自己紹介を求めるのか理解したうえで、自分のどんな職歴を盛り込んで作成するのかがとても大切です。自分の状況や目指す職種などを踏まえて、内容を考えていきましょう。
また、どんなに魅力的な自己紹介が作れたとしても、本番でうまく伝えられなければ意味がありません。この記事で解説している練習方法や本番で意識したいことも参考に、あなたの魅力が伝えられるような準備を進めていきましょう。
最初に抱かれる印象が記憶に残りやすい効果を「初頭効果」と言います。自己紹介で「〇〇さんはこんな人」というイメージを抱かれると、その後に印象を変えていくのはなかなか難しいので、面接官に抱いてほしい印象に合わせた自己紹介の作成が大切です。