目次
- 既卒の面接はマイナスイメージをいかに払拭できるかが突破のカギ!
- 対策の第一歩! まずは既卒の面接の流れを把握しよう
- 入室
- アイスブレイク
- 自己紹介
- 質疑応答
- 勤務条件の確認
- 逆質問
- 退室
- 第一印象が決まる自己紹介でマイナスイメージを完全払拭!
- 既卒は不安に思われやすいからこそプラスに印象付けるチャンス
- 自己紹介は最初にするからこそ面接全体の雰囲気を決める
- プラスに印象付ける! 既卒の面接の自己紹介に必要な5つの要素
- ①挨拶・面接の場を提供してくれたことへのお礼
- ②氏名・最終学歴
- ③学生時代に取り組んでいたこと
- ④卒業後の経歴
- ⑤なぜ就職しようと思ったか
- 既卒者に対して企業が面接でとくに知りたい4つのポイント
- なぜ既卒になったのか
- 卒業後から今までの空白期間は何をしていたのか
- なぜ今も就活をしているのか
- 入社後のキャリアプラン
- 事前準備と実践を重ねよう! 既卒者が面接を突破するための3つの対策
- ①頻出の質問への対策を徹底的におこなう
- ②将来のキャリアプランを明確にすることで意欲をアピールする
- ③就職エージェントと面接練習をおこなう
- 既卒の面接だからこそ意識しておきたい質疑応答以外のポイント
- フォーマルな場に合わせて身だしなみを整えられるか
- 社会人としてのマナーを踏まえた振る舞いができるか
- 場に適した言葉づかいができているか
- 対策必須! 既卒の面接で聞かれやすい質問と回答例
- なぜ既卒になったのか
- 空白期間に何をしていたのか
- なぜこのタイミングで就活しようと思ったのか
- 在学中に力を入れた活動は何か
- 最後のアピールチャンス! 既卒の面接こそ逆質問で意欲の高さを見せつけよう
- 「未経験で入社をした人で現在活躍されている社員の特徴を教えてください」
- 「御社の強みである〇〇という事業を活かして今後はどのように事業展開をされる予定ですか?」
- 「若手社員に対してもとめることは何ですか?」
- 既卒ならではの面接対策と準備を徹底して内定を手に入れよう!
既卒の面接はマイナスイメージをいかに払拭できるかが突破のカギ!
既卒として就活を進めていて、面接を控えている人からよくこんな相談をされます。既卒という肩書きが企業からどう見られるのか不安に感じ、本当に面接を突破できるのか心配になることもあるでしょう。しかし、十分に面接対策をすれば、既卒であっても面接で好印象を残し内定を獲得することは可能です。
ただ、既卒は経歴に空白期間があるため、採用にあたっては不安に思う企業があることも事実です。だからこそ、回答内容でプラスに印象付けられるような、既卒ならではの面接対策が重要になります。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交え、既卒のマイナスイメージ払拭に役立つ独自の面接対策を解説。よく聞かれる質問とその回答例など、既卒の面接対策には欠かせない情報ばかりなので、ぜひ最後まで確認してくださいね。
以下の記事では既卒の特徴から就活の対策まで網羅的に解説しています。既卒として就活を進めるうえでは必見の内容となっていますよ。
関連記事
既卒とは? 新卒との違いから既卒者が就活で成功するコツを徹底解説
キャリアアドバイザーが、既卒の定義から、既卒ならではの就活のポイントを詳しく解説します。既卒の就活に欠かせない事前準備もリストでまとめているので、記事を参考にしながら就活の準備を進めていきましょう。
記事を読む
また、既卒の就活全般については以下の記事で解説しています。就活を成功させる方法まで解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事
既卒でも就職活動を成功させる方法|すべき行動がわかるロードマップ
既卒ならではの就職事情から、既卒に特化した就活対策をキャリアアドバイザーが徹底解説。既卒でも就職に成功する人の特徴や、既卒者が特に聞かれやすい質問とその回答例をチェックしてライバルに差をつけましょう
記事を読む
対策の第一歩! まずは既卒の面接の流れを把握しよう
既卒の面接対策としては、まず面接の流れを把握することが重要です。流れを把握できていないと、想定外のことが起きた際にうまく対応できない可能性があります。
面接でどういったことが聞かれるのか、次は何をするのかということがわかっていれば、不安を和らげてリラックスして面接に挑むこともできますよ。
ここからは既卒の面接の流れについて詳しく解説していくので、しっかりチェックしておきましょう。
入室
面接のスタートは入室からです。入室には「指定された部屋で面接官を待つ場合」と「待合室から面接室に入室する場合」の2つのパターンが考えられます。「どのように面接が始まるんだろう」と緊張しないためにも、事前に面接官が来るまでのパターンを把握しておきましょう。
- 受付のスタッフが面接室まで案内する
- 履歴書などの書類をスタッフに渡す
- 着席もしくは、起立した状態で面接官を待つ
- 面接官が入室した際は、起立して「よろしくお願いします」と挨拶をする
- 面接官に「おかけください」と促されてから着席する
- 3回ノックをして面接室に入室する
- 入室後、「失礼します」と声をかける
- 面接官の方を向き、「よろしくお願いします」と挨拶をする
- 面接官に「おかけください」と促されてから着席する
アイスブレイク
本田 百合香
アイスブレイクは単なる雑談ではなく、求職者側のコミュニケーション能力や人柄を見ていることもあるため、ただ「そうですね」「はい」と返事をするだけではなく、面接官と会話のキャッチボールをするイメージで対応しましょう。
- 当日の交通手段に関する質問
- 出身地に関する質問
- 趣味や特技など履歴書の内容に関する質問
- 天気に関する質問
自己紹介
面接では、質疑応答に入る前に「自己紹介をお願いします」と面接官に言われることもあります。自己紹介は面接における最初のアピールポイントであり、第一印象を決める重要な要素となります。
自己紹介をする際は、自己PRと同じ内容にならないよう注意が必要です。あくまで自分を知ってもらうための時間であるため、名前や学歴、過去に取り組んでいたことなどの情報を、1~3分程度にまとめましょう。
自己紹介が長くなりすぎると、「話にまとまりがない」「相手の反応を読み取れていない」など、かえってネガティブな印象になる可能性もあるので、簡潔にわかりやすくまとめることを意識しましょう。
- 名前
- 学歴
- 過去に取り組んでいたこと
- 学校卒業後にしていたこと
質疑応答
質問内容は企業によって異なるため、さまざまなパターンを想定することが大切です。
志望動機や自己PRなど、新卒採用でも聞かれる定番の質問はもちろん、既卒者だからこそ聞かれる質問も対策しておくことが大切です。それぞれの質問に対する回答例は、後ほど詳しく解説します。
- なぜ既卒になったのか
- 空白期間に何をしていたのか
- なぜこのタイミングで就活しようと思ったのか
- 在学中に力を入れた活動は何か
面接で聞かれる質問についてはこちらの記事で詳しく解説しています。回答例を110選紹介していますので、回答対策の参考にしてみてくださいね。
関連記事
転職の面接で聞かれること110選! 既卒・第二新卒向けの回答対策
転職の面接で聞かれること110選をジャンル別にキャリアアドバイザーが紹介。企業側の質問意図や例文も合わせて解説していきます。
記事を読む
勤務条件の確認
既卒の面接の場合、質疑応答の後に勤務条件について説明や確認をおこなうこともあります。主な内容は以下の通りです。
- 給与
- 勤務時間
- 残業や休日出勤の有無
- 福利厚生
- 転勤の有無
- 研修期間
- 入社時期
勤務条件について自分から質問することもできますが「残業をしたくない」「休日出勤はしたくない」など、仕事に対して消極的な質問は意欲や熱意がないように思われてしまう可能性があります。
自分が重要視している条件をしっかり確認することは大切ですが、ネガティブな印象にならないように確認することが重要です。
残業の有無などを確認したい場合は「私は仕事に熱心に取り組みたいのですが、普段は皆さんは残業などされているのでしょうか」など、聞く内容はそのままにしつつ、聞き方を工夫するようにしましょう。
- 休日出勤:プライベートと仕事にメリハリのある働き方をして仕事へのモチベーションを高く保ちたいと思っているのですが、休日出勤が必要になる場合はありますか?
- 有給消化:仕事に集中して取り組むにはリフレッシュも必要かと思うのですが、みなさんは積極的に有給を使ってリフレッシュをしてらっしゃいますか?
中途枠の場合は入社日なども明確に伝える
中途採用枠にエントリーしている場合は入社日なども明確に伝えましょう。新卒であれば卒業後に就職するという明確なスケジュールで進行しますが、中途枠でのエントリーの場合は決まったスケジュールはないので、いつから入社できるのかというのはきちんと伝える必要があります。
たとえばアルバイトなどをしていて、内定が出てもすぐに入社できない人もいるかもしれませんが、企業が提示した入社日で都合が悪い場合は、入社日の調整をすることも可能です。まずは面接までに自分がいつから入社できるのかを明確にしておきましょう。
逆質問
面接の最後によく聞かれるのが「何か質問はありますか」という逆質問です。逆質問は求職者が面接官に質問することで、企業理解を深めるだけでなく、入社意欲をアピールできるチャンスでもあります。
松下 建都
既卒は経歴をアピールしにくいからこそ、意欲の高さをしっかり伝えることが内定獲得につながります。このチャンスを活かさない手はないので積極的に質問しましょう。
逆質問では入社を想定した質問をいくつか用意しておくことが大切です。「入社後は、どのような人材を目指すべきか」「どのようなスキルや能力を磨くべきか」など、意欲や熱意を伝えられるポイントをおさえましょう。
- 御社で活躍されている人たちには、どのような特徴がありますか?
- 入社までに基本情報技術者試験の勉強をしようと思うのですが、ほかに勉強しておくべきことはありますか?
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
逆質問では、「企業理念は何ですか?」「主力商品は何ですか」というような調べれば簡単にわかるような質問はしないようにしましょう。
応募先企業に対して関心がない、それほど志望度も高くないという印象になってしまう可能性があるため注意が必要です。事前に求人情報やホームページなどで応募先企業について調べ、基本的な情報は把握しておきましょう。
そのうえで、「御社で活躍している人物に共通する要素があれば教えていただきたいです」など、働くことへの熱意や活躍意欲を伝えられる逆質問を準備することが大切です。
退室
- 椅子に座ったまま、面接のお礼を伝える
- 立ち上がり、椅子の横でお辞儀をする
- ドアの前に移動し、再度面接官に向かってお辞儀をする
- ドアを静かに開閉し、退室する
場合によっては面接官が玄関やエレベーターまで見送りしてくれることもあります。見送りがある際は案内人の後ろを歩きましょう。
特に話題を振られないときは無理に会話をする必要はありませんが、もし案内人が話しかけてきた場合は笑顔で受け答えするなど、最後まで気を抜かないことが大切ですよ。
第一印象が決まる自己紹介でマイナスイメージを完全払拭!
- 既卒は不安に思われやすいからこそプラスに印象付けるチャンス
- 自己紹介は最初にするからこそ面接全体の雰囲気を決める
既卒の面接の流れについて解説をしましたが、特に自己紹介は面接の最初におこなうため、第一印象を決める重要な部分にもなります。
既卒者に対しては「採用しても大丈夫かな」と不安に思う企業も多いからこそ、なおさらこの最初の段階でプラスに印象付けることが内定獲得のカギを握るといっても過言ではないのです。
既卒は不安に思われやすいからこそプラスに印象付けるチャンス
既卒は経歴に空白期間があり、不安に思われやすいもの。「就職できなかったみたいだけど問題があるのかな」「入社してもすぐ辞めてしまうかも」などのマイナスイメージからのスタートである場合が多いのです。
そういった前提があるにもかかわらず、暗いイメージがついてしまうような自己紹介では好印象にはつながらないですよね。笑顔を意識して、はきはきと喋り、必要な情報をしっかりと盛り込んだ自己紹介をすることでプラスに印象付けられたら、企業の不安も解消できます。
米田 有希
既卒者が面接を突破するには企業の不安を解消できるかというのも重要なので、既卒ならではの対策として、自己紹介にはしっかり力を入れて準備しておきましょう。
- 笑顔
- はきはきと明るく話す
- 必要な情報をわかりやすく簡潔に伝える
自己紹介は最初にするからこそ面接全体の雰囲気を決める
- 第一印象が良くなり人柄面での評価アップを狙える
- 面接の雰囲気が良くなりリラックスして臨みやすくなる
自己紹介は面接の最初にするからこそ、面接全体の雰囲気を決めるもの。自己紹介が適当な内容で、話している内容もよくわからないとなれば、「この人は不採用かな」と早い段階で判断されてしまう可能性もあるのです。
自己紹介で明るい印象を持ってもらうことで「感じの良い人だな」と企業の印象をプラスにしやすくなります。そうすれば面接も盛り上がり、結果として企業のマイナスイメージを緩和できますよ。
本田 百合香
最初の印象を決め、かつその後の面接の雰囲気を決めるのが自己紹介。経歴を不安に思われやすい既卒だからこそ、自己紹介対策は必須なのです。
プラスに印象付ける! 既卒の面接の自己紹介に必要な5つの要素
既卒の面接では自己紹介が重要であると解説しましたが、自己PRと混同してしまうのは避けましょう。あくまで自分の紹介なので、内容を簡潔にまとめつつ、1~3分程度に収めるのが理想です。
ここからは既卒者が面接の自己紹介で伝える5つの内容について詳しく解説していきます。自己紹介に必要な項目をおさえ、魅力が伝わる自己紹介を考えましょう。
①挨拶・面接の場を提供してくれたことへのお礼
自己紹介といえどいきなり自分の名前などを伝えるのではなく、まずは挨拶と面接の場を提供してくれたことへのお礼を伝えるようにすると、誠実な姿勢をアピールできますよ。
かしこまって長々と挨拶する必要はありません。短い挨拶でも十分誠意や丁寧さをアピールできるので、まずはお礼を兼ねた挨拶からスタートしましょう。
- 本日は面接の機会をいただき、ありがとうございます。
- 本日はご多忙の中貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
②氏名・最終学歴
次に氏名と最終学歴を伝えます。既卒の場合は「20××年に○○大学○○学部○○学科を卒業した(氏名)と申します」と、卒業した年と最終学歴を併せて伝えましょう。新卒の自己紹介とは異なるため、間違わないよう注意してくださいね。
既卒になってから時間が経ってしまっている場合、自分の卒業年度があいまいになっている人もいるでしょう。自己紹介ではきちんといつ卒業したのかも伝える必要があるので、あらかじめ確認しておくようにしてくださいね。
③学生時代に取り組んでいたこと
次は学生時代に取り組んでいたことを簡単に伝えましょう。自分という人間を知ってもらうためには、こうして過去のエピソードを併せて紹介するとより効果的です。内容としては専攻していた科目や所属していた部活、サークルなどの、大学生活に関するエピソードがおすすめです。
ただ、自己紹介はあくまでも自分を知ってもらう時間。自己PRのような長いエピソードは控え、自己紹介全体が1〜3分程度に収まるようエピソードの長さも調節することが大切ですよ。
松下 建都
特に伝えたい部分はどこなのか、どこか一番自分という人間を表すエピソードなのか、事前に見極めて準備しておきましょう。
- 専攻していた科目、研究分野
- 所属していた部活・サークル
- インターン経験
- ボランティア経験
④卒業後の経歴
卒業後の経歴は質疑応答でも質問される可能性が高いため、自己紹介の準備と併せて簡潔にまとめておくのがおすすめです。
ほかにも「企業研究をしていた」「業界の知見を広めていた」など、既卒期間も就職に前向きな姿勢で向き合っていたことを伝えられると良いでしょう。「何もしていなかった」「何となく過ごしていた」など消極的な姿勢は、ネガティブな印象を残してしまうので避けるのが無難です。
- 卒業後は大学院への進学と就職で迷っており、アルバイトを続けながら進路について考えていました。
- 卒業後は、公認会計士の資格取得を目指して勉強をしつつ、平行して就職活動をしていました。
⑤なぜ就職しようと思ったか
自己紹介の最後は、就職しようと思った理由でまとめましょう。理由をきちんと説明できていないと、企業としては「選考に通らないほどの問題点があるのでは」と不安に感じてしまうことも。マイナスイメージを払拭することが既卒の面接突破には欠かせないため、理由はしっかり説明しておきましょう。
ただ、就活に真剣に取り組んでいなかったり、働く気がなかったなど、選考で伝えたらマイナスイメージにつながるような理由で既卒になった人もいるでしょう。その場合は、そうした過去を自分なりにしっかりと受け止め、今後の学びとして活かそうとしている姿勢を見せられたらプラスに印象付けられますよ。
- 学生時代はゼミの研究に没頭しており、就職活動との両立が難しく、研究を優先しました。そのため、卒業後から就職活動を進めることにしました。
- 就職期間中、母が病気を患い、付きっきりで看病していたため、就職活動を進めることができませんでした。今では完治し、問題なく就職活動に専念できます。
既卒者に対して企業が面接でとくに知りたい4つのポイント
既卒として面接対策をするうえでは、企業がどういったことを知りたがっているのかを理解することも大切です。企業の知りたいポイントを知っておけば質問の意図を見極めることができ、面接官が知りたいことに的確に答えられるようになります。
とくに既卒者の場合は、どう答えて良いか迷ってしまうような質問をされることも多いです。想定外の質問をされたとしてもスムーズに答えられるよう、企業はどういったことを知りたいのかしっかりチェックしておきましょう。
なぜ既卒になったのか
既卒として面接を受けるなら、必ずといって良いほど既卒になった理由を聞かれるでしょう。質問を通じて企業が知りたいと考えるのは以下の内容が想定されます。
- 採用するうえで致命的な問題はないか
- 仕事に対する熱意や情熱があるか
- 早期離職をしてしまうような人材でないか
既卒者に対して企業は「採用しても大丈夫なのか」と不安に感じているケースが多いです。面接を突破するためにも、既卒になった理由を明確に伝えて面接官の不信感を払拭し、自分が採用するに足る人物であることをアピールしましょう。
米田 有希
在学中に就職が決まらなかった事情は人それぞれありますが、あくまで自責的にとらえ、その経験から反省や学びを得てこれからに活かそうとしている姿勢を伝えることも大切ですよ。
既卒2年目が抱かれやすい企業の懸念点については、こちらの記事で詳しく解説しています。聞かれやすい質問や回答例文も用意しているのでぜひ参考にしてみてください。
関連記事
既卒2年目は企業の懸念払拭がカギ! 回答例文付きで徹底攻略しよう
既卒2年目で就活をするうえで押さえておきたい基礎知識や、頻出質問に対する回答例などを、キャリアアドバイザーの解説を踏まえながらわかりやすく解説します。求人の探し方から独自の就活対策法もチェックできる、既卒2年目の人は必見の内容です。
記事を読む
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
既卒になった理由はそれぞれあると思いますが、「周りが助けてくれなかった」「企業がどれも合わなかった」など他責的な物言いになってしてしまうと、無責任な人という印象を持たれてしまうかもしれません。あなたが会社の人事だったとして、無責任な印象の人をわざわざ採用したいと思うでしょうか?
理由はさまざまあれど、自責的に物事を考えることは、社会人としても大切なスキルです。既卒になった理由を他責にするのではなく、自分自身に責任を持ち、反省と学びの機会として捉えていることを伝えることができると良いでしょう。
卒業後から今までの空白期間は何をしていたのか
既卒者の面接では、空白期間の過ごし方に関する質問もよくされます。質問を通じ、企業が見極めようとしていると考えられるのは以下の内容です。
- 空白期間をどのように過ごしていたのか
- 何か目的があったのか
- 就職に対する意欲はあるのか
たとえば資格取得のための勉強をしていたり、就職を見すえてインターンに参加していたりなど、明確な目的があるならそれを伝えれば問題ありません。ただ、何もやっていなかったりと話すことがないのであれば、その事実をふまえ、今後はどうしていきたいのか、未来に目を向けて回答するようにしましょう。
- 資格取得のための勉強
- 就職を見すえてのインターン参加
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
既卒の就活生に対して企業が気にするのは、やはり空白期間について。だからこそ、空白期間は何をしていたのかなど問われた際に「特に何も」と曖昧な回答をしてしまうと、なおさら企業は採用するにあたっての不安や疑問を抱いてしまい、マイナスイメージばかりが膨らんでしまいます。
空白期間中の経験や学びの活動、スキルの習得を具体的に伝えたり、空白期間中に将来の目標について考え自己理解、業界研究に取り組んだことを伝えたりすることも良いでしょう。
大切なことは空白期間に何をしていたのかを曖昧にせず、明確に伝えること。具体的な経験や学びの活動を前向きにアピールしてくださいね。
なぜ今も就活をしているのか
日本における就活は大学3年生頃から開始し、在学中に就職先を決定するのが一般的なため、「なぜあえて既卒で就活をしているのか」と気にする企業も多いです。質問を通じ、企業が知りたいと考えられるのは以下の要素です。
- なぜ今就職しようとしているのか
- これまでも就活はしていたのか
- 就職しようと思ったきっかけがあるのか
企業は既卒者の思考の変化や、就活をしようと思ったきっかけなどから、本当に就職したいのか、どれくらい入社意欲があるのかということを確かめたいと考えています。入社意欲が低いかもと思われてしまえば、早期離職を懸念して採用を見送られてしまう可能性が高まります。
本田 百合香
就活を始めた理由を事前に整理して、はっきりと話せるよう準備をしておきましょう。
入社後のキャリアプラン
入社後にどのようなキャリアプランを描いているのかというのも既卒者の面接では頻出質問です。具体的なキャリアプランを描いているのであれば、企業理解をしっかりとできていることになりミスマッチな採用を避けられることから、企業としては特に知りたい部分なのです。
キャリアプランを考える際は志望する企業が注力している事業や企業方針などを研究したうえで対策すると良いでしょう。具体的であればあるほど企業研究の深さをアピールでき、入社意欲を示すこともできますよ。
- 将来の計画をきちんと持っているか
- 仕事に対する意欲や熱意があるか
- 弊社で活躍できる人物であるか
入社後のキャリアビジョンについて、こちらの記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてみてくださいね。
関連記事
キャリアビジョンとは? 10例文付きで解説する作成の極意!
面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。
記事を読む
事前準備と実践を重ねよう! 既卒者が面接を突破するための3つの対策
既卒の面接は新卒の面接と比べて異なる点が多々あり、これまでの対策が通じないことも多いです。新卒と同じ対策をしていては面接を突破することは難しいため、既卒だからこその対策を入念に進めておくことが大切です。
ここからは既卒として面接に挑むうえでしておきたい必須対策を3つ解説するので、内定に近づくためにもここで一つひとつしっかり確認しておきましょう。
①頻出の質問への対策を徹底的におこなう
既卒者の面接では志望動機や自己PRなど新卒の面接と同様の質問もありますが、既卒者ならではの質問も多いため対策が必要です。
既卒ならではの質問対策ができていないとこれらの質問にうまく回答することができず、マイナスイメージを払拭することができません。既卒として面接を突破して内定を獲得するためには、頻出質問対策は必須であると覚えておいてくださいね。
- 既卒になった理由
- 卒業後の空白期間に何をしていたか
- なぜこのタイミングで就活を始めたのか
- 在学中に力を入れた活動は何か
②将来のキャリアプランを明確にすることで意欲をアピールする
既卒者の多くは未経験者が多く、企業もそれを承知したうえで採用活動をおこなっています。企業が既卒者にもとめているものはスキルではなくポテンシャルです。
面接では自分が持つスキルをアピールすることも大切ですが、それと同じくらい、将来のキャリアプランを明確にして「将来的にはこんなふうに活躍し貢献する」など、自身の将来性を押し出すことも重要ですよ。
「入社後に成し遂げたいこと」「仕事を通じて達成したい目標」「理想とする社会人像」など、キャリアプランを明確にすることで、計画性や仕事に対する熱意や意欲をアピールすることができるでしょう。
松下 建都
キャリアプランを考える際は、「○年後」といった、具体的な数字や役職などを取り入れると説得力が増します。
- 入社後に成し遂げたいこと
- 仕事を通じて達成したい目標
- 理想とする社会人像
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
どうしてもキャリアプランがうまくイメージできない場合は、企業リサーチや仕事理解が足りていない可能性があります。企業のサイトなどをまずはチェックするところから企業研究を深めていきましょう。
特に企業の公式サイトには、その企業での働き方やキャリアパスについての情報が載っているケースが多いので、具体的なキャリアプランを立てることに役立ちます。
また、サイトのなかでも採用関連のページには、実際に働いている社員のインタビューが掲載されていることも。他の社員の経験やキャリアパスを知ることで、「入社から〇年後はこんな仕事をしているのかも」と自分のキャリアプランを考えるうえでのヒントを得ることができますよ。
企業リサーチと仕事理解はキャリアプランを描くうえで非常に重要な要素。ぜひ入念に調べてみてくださいね。
③就職エージェントと面接練習をおこなう
- 専門知識をもとに求人情報の紹介から面接対策まで総合的にサポートしてくれる
- 企業ごとの特色をふまえた的確なアドバイスをもらえる
既卒として就活を進めるうえでは、就職エージェントに相談をして面接練習を重ねることも効果的な対策です。就職エージェントは就活のプロであり、専門知識をもとに求人情報の紹介から面接対策まで総合的にサポートをしてくれます。
就職エージェントとの面接練習では、応募企業の特色を踏まえた適切なアドバイスをもらうことができます。多くの場合無料で登録できるため、就活を進めるうえでは一度相談してみることがおすすめですよ。
就職エージェント以外にも、ハローワークを利用して就活のサポートを受けることもできますよ。上手な使い方については、以下の記事で解説しているので参考にしてみてくださいね。
関連記事
ハローワークとは? 使い方や就活に役立つ8つのサービスを徹底解説
仕事探しにハローワークを使ってみたいけど、利用のハードルが高く感じてしまう人もいますよね。この記事では、そんなあなたのためにハローワークでできることや上手な使い方、初めてハローワークに行くときに必要なものを専門家のアドバイスを交えて解説。私たちと一緒にハローワークについて学んでみましょう。
記事を読む
既卒の面接だからこそ意識しておきたい質疑応答以外のポイント
既卒者の面接では質疑応答以外にも面接官が見ているポイントがあります。特に既卒者は、新卒者と比べて就活歴が長いので、就活の基礎ができているか厳しくチェックされる可能性が高いです。
肝心の質疑応答以外のところで失敗しないためにも、今一度基礎の対策を振り返っておくことが大切です。ここからは既卒者が特にチェックされやすいポイントを3つ解説するので、面接対策に役立ててくださいね。
フォーマルな場に合わせて身だしなみを整えられるか
- スーツの色は黒や紺など落ち着いた色が無難
- ネクタイは目立ちすぎないシンプルなものが一般的
- 靴はフォーマルな場に合うプレーンな革靴がおすすめ
- 時計はシルバーや暗めの色のアナログ時計なら場を選ばず使える
- カバンは地面に置いても自立するビジネスバッグが便利
- 表情がはっきり見えるよう髪の毛を整えると印象アップ
- ひげはきちんと剃ることで清潔感アップ
- メイクをする場合はナチュラルメイクがおすすめ
米田 有希
新卒で就活をしていた場合、身だしなみを整えることは問題なくできると感じる人もいるかもしれませんが、実はきちんと整えられていなかったということはよくあります。
たとえ面接対策が完璧であっても、身だしなみが乱れていてだらしない印象になってしまえば、その後の選考にも影響が出る可能性があります。面接では第一印象が大切だからこそ、事前に身だしなみが整っているかは入念に確認しましょう。
社会人としてのマナーを踏まえた振る舞いができるか
- ギリギリに受付せず10分前には到着するようにする
- 会場に入る前に上着やコートを脱ぎ畳んで手に持っておく
- 会場に入る前にスマートフォンをマナーモードにする
- すれ違う人には明るく挨拶をする
- 入室時はドアを3回ノックする
- 面接官の目を見て受け答えをする
- 面接官の話を途中でさえぎらない
- 面接の前後でお礼を伝える
- 退出時は背中を見せないようにしつつ扉は静かに閉める
質疑応答以外で対策しておくべきポイントとしては、マナーのある振る舞いを心掛けるというのもあります。
多々あるマナーの中で特に注意するべきポイントは遅刻。遅刻は企業に迷惑をかけるだけでなく「だらしない」「責任感がない」などのネガティブな印象を残してしまうため、余裕をもって到着できるようにしましょう。
本田 百合香
万が一交通機関のトラブルなどで遅刻する場合は、遅れる旨を必ず電話で連絡しましょう。
場に適した言葉づかいができているか
- ため口などは使わず敬語で話す
- 一人称は「わたし」もしくは「わたくし」で統一する
- 語尾を伸ばさない
- 「えっと」「あのー」「そのー」などの不要な言葉は使わない
企業としてチェックしておきたいポイントには、場に合った言葉づかいができるか、というのも含まれます。入社後は社内外問わずさまざまな人とかかわることになるため、コミュニケーションの取り方に問題がないかというのはどの企業も気にします。
松下 建都
特に既卒は新卒に比べ就活期間が長く、年齢も上のため、その分社会人としてのマナーが備わっているかは入念に見られる可能性がありますよ。
場に合わせた言葉づかいができるかどうかはもちろん、話し方にも注意が必要です。ボソボソと話したり、言葉が間延びしていたりすると、やる気がないように感じ取られてしまう可能性があります。
言葉づかいは使う言葉の種類だけでなく、使い方にも気を配る必要があるということを理解して、しっかり対策を進めておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
面接に適した言葉遣いは丁寧語の「です・ます」調ですよね。でも、それを知らずにタメ口や「〇〇っす」「そうっすね」とくだけた口調で話してしまったり、「了解」「ご苦労さまです」など、目上の人に使うと失礼な表現を面接でつい使ってしまったら、それだけで大きく減点されてしまう可能性があります。
こういった言葉使いやマナーは一朝一夕で身に付くものではないため、日ごろから身に付けるためのトレーニングが大切です。
日常生活での家族や友人との会話でも「です・ます」調を意識したり、アルバイト先でも「かしこまりました」「お疲れ様です」など目上の人に対する正しい表現にも慣れておくと、本番の面接でも自然と丁寧な口調で話せるようになるので試してみてくださいね。
対策必須! 既卒の面接で聞かれやすい質問と回答例
既卒者に対して「就職できないのは何か問題があるのでは」「仕事に対する意欲が低いのでは」など、ネガティブな印象を持つ面接官もいます。
面接官の不安を払拭するには、あらかじめ質問内容を想定し、適切な回答を準備しておくことが大切です。ここからは既卒が面接で聞かれやすい質問と回答例について詳しく解説していくので、回答の準備に役立ててくださいね。
なぜ既卒になったのか
米田 有希
「なぜ既卒になったのか」という質問は、既卒の面接ならではの質問であり、ほぼ確実に聞かれる質問でもあります。
既卒になった理由については、自己紹介の段階で自分から軽く説明し、質疑応答で改めて質問されるという流れが多いです。自己紹介のパターンとは別に、詳しく説明するための回答を用意しておくことが大切です。
回答例
既卒になった理由は、新卒の就職活動が思うように進まなかったからです。
私は大手食品メーカーを中心に就職活動をしていましたが、内定をもらうことができませんでした。改めて自分が仕事を通じて達成したいことは何だろうと考えたとき、必ずしも企業規模や業界にこだわる必要はなかったと気づき、当時の視野の狭さを反省しました。
その後しっかりと自己分析をし、「誰にも負けない営業力を身につける」ことを軸に就職活動を進めてきた結果、御社に出会いました。御社が掲げる「顧客ファーストの精神を」という社訓はまさに私がなりたい営業像そのものです。
御社に入社後は、この社訓を誰よりも実践する営業メンバーとして貢献してまいります。
空白期間に何をしていたのか
「空白期間に何をしていたのか」という質問も、既卒の面接ならではでしょう。たとえば空白期間はインターンに参加するなど就職に前向きに取り組んでいたことがわかれば、企業も意欲の高さに関する不安も解消できるため、企業としてはぜひ確認しておきたい質問なのです。
明確な目的があって空白期間を有効活用していたならそれをそのまま伝えればいいですが、特に何も考えずに過ごしていた場合は過去を振り返り、これから挽回したいという強い熱意を伝えれば必要以上にマイナスな印象になるのを避けることができますよ。
回答例
既卒として過ごしていた期間は、工場でライン業務のアルバイトをしていました。最初はとりあえずアルバイトをして生活費を稼ごうと始めたものでしたが、指示されたことだけを繰り返しおこなう日々を過ごすなかで、このままではだめだと思い、就職活動をしようと決意しました。
新卒できちんと就職活動をしなかったことや、空白期間を有効活用できなかったことを今は反省しています。過ぎた時間は取り戻せないからこそ、「これからいかに挽回していくか」と未来に目を向け、人一倍努力し、厳しい仕事にも積極的にチャレンジしていきたいと思っています。
なぜこのタイミングで就活しようと思ったのか
「なぜこのタイミングで就活をしようと思ったのか」という質問をされることも既卒の面接においてはよくあります。既卒として過ごしてきた期間の中で、どんな変化があって今就活をしているのかと気になる面接官も多いのです。
もし新卒のときから就活を継続し続けているなら、その事実を伝えたうえで、どんな原因があって現在にいたるまで就活をしているのかまで説明しましょう。もし途中から就活を再開したのであれば、再開するにいたった動機を伝えれば面接官の疑問も解消できますよ。
回答例
新卒のときの就職活動では、大学で専攻していた文学の分野に関係する出版社を中心に選考を受けていました。しかし、内定をいただくことができないまま卒業することになりました。
しばらくはその事実に落ち込んでいたのですが、原因を探るべくこれまでの就活を振り返ったところ、仕事を通じてどんな自分になりたいのかが明確になっていないことに気がつき、まずは仕事を通じて成し遂げたいことは何か考え直すことから再スタートしました。
その結果、大学の専攻とは異なりますが、以前から興味のあった広告に携われる仕事を軸に就職活動を始めた結果出会ったのが、御社です。
さらに御社は「チャレンジを尊重する」という社風もあるとお聞きし、主体的に業務に取り組んでいきたい私としては、御社の業務、姿勢をこれ以上ないほど魅力的に感じています。
御社に入社後は、大学で培った文章力を活かして業務に取り組みつつ、自ら積極的にチャレンジをしてこれまで以上の業績を出せるよう努めます。
在学中に力を入れた活動は何か
在学中に力を入れた活動に関する質問は、求職者の人柄や個性が出るため、新卒、既卒ともによく聞かれる質問です。コンテスト入賞や、部活の部長を務めたなど、何か具体的な結果や成果がある場合はぜひ盛り込みましょう。エピソード全体に具体性が出て、面接官がイメージしやすくなりますよ。
本田 百合香
特に力を入れたことが思い当たらない場合は、経験してきたことをまず洗い出してみてください。大学での経験を一つひとつ振り返り、印象深いできことがなかったかを探してみると見つけやすいですよ。
回答例
私が在学中に力を入れた活動は、学園祭の実行委員です。大学2年生から実行委員会に入り、企画・運営に携わりました。最初は先輩方の指示に従うだけでしたが、企画・運営の面白さに気づき、3年生からは企画の立案にも積極的に参加しました。
企画を立てる際は、過去の資料を読み返したり、学生に新しい案を募ったりして、良いものを積極的に取り入れるよう心掛けました。また、3年生の学園祭からは、外部の来場者にもアンケートを書いてもらい、次の年に活かせるよう工夫しました。
その結果、最後の学園祭では、前年度より来場者が20%増加させることに成功し、計画した施策がうまく機能したことをうれしく思うと同時に、こうしてデータをもとに企画・立案をすることは私の得意分野であると強く認識いたしました。
御社に入社した際はこの強みを活かし、顧客ニーズを的確にとらえた商品開発に尽力したいと考えています。
最後のアピールチャンス! 既卒の面接こそ逆質問で意欲の高さを見せつけよう
新卒の就活と同様に、既卒の面接においても終盤で「何か質問はありますか」と逆質問をもとめられることがほとんどです。逆質問は単に聞きたいことを追加でたずねるだけでなく、「私は御社にこんなに興味があります」と入社意欲をアピールできるチャンス。
既卒は経歴などではアピールがしづらいからこそ、いかに意欲の高さをアピールできるかが面接突破のカギとなります。「私からの質問はありません」と流すことなく、最後の自己PRのチャンスだと思って逆質問の準備を進めましょう。
「未経験で入社をした人で現在活躍されている社員の特徴を教えてください」
- 入社意欲の高さ
- 入社後を見すえた成長意欲
松下 建都
実際に活躍している社員の特徴を質問することで「本気で入社しようとしている」「入社後の目標を立てている」など、仕事に対する熱意を伝えることができます。
既卒の面接では求職者のポテンシャルが重視される傾向にあり、「将来に向かって前向きに努力できるか」「目標を持って仕事に取り組めるか」などのポイントは重視されやすいです。このように逆質問を意欲の高さのアピールに活用できれば、内定に一歩近づくでしょう。
「御社の強みである〇〇という事業を活かして今後はどのように事業展開をされる予定ですか?」
- 企業研究をしっかりとしていることによる志望度の高さ
- 企業への理解を深めたうえで志望するマッチ度の高さ
重要なのは今後の事業展開を聞くことではなく、「志望している企業の強みを理解している」という部分です。深く企業理解ができている前提での質問をすることで、入念に企業研究をしている姿勢をアピールできます。
既卒は経歴面ではアピールが難しいからこそ、企業に高い興味があることを示し、いかに志望度が高いかをアピールできるかはとても大切です。志望企業を深く理解したうえで働きたいと思っていると伝えられたら、企業側としてもその意欲の高さを魅力的に感じるでしょう。
「若手社員に対してもとめることは何ですか?」
- 高い成長意欲
- 入社への熱意
米田 有希
若手社員にもとめることを逆質問することで、入社後の目標を明確にしたいという気持ちを面接官に伝えることができます。
企業は既卒者に対してポテンシャルの高さや熱意、やる気などをもとめているため、このように「企業のために頑張りたい」「努力して活躍できる人材になりたい」など、ポジティブなイメージを印象付けられる質問もおすすめです。
既卒ならではの面接対策と準備を徹底して内定を手に入れよう!
既卒はエントリーできる求人自体も新卒に比べれば少なく、また経歴に空白期間があることから面接では企業から不安に思われやすい傾向にあります。
しかし、ここまで解説をしてきた内容をもとに着実に行動を起こしていけば既卒であっても面接は十分突破できます。既卒ならではの面接対策をしっかりと進めて、内定を手に入れましょう。
入室し着席してすぐに自己紹介や質疑応答が始まるとは限りません。面接によっては緊張をほぐすために軽い雑談をすることがあります。