目次
- 既卒2年目は企業の懸念払拭が必須! 準備さえ怠らなければ内定獲得できる
- まずは前提から確認しよう! そもそも既卒とは?
- 新卒や第二新卒との違い
- 新卒や第二新卒との共通点はポテンシャル採用
- 既卒3年目まで新卒扱いの企業も多い
- 新卒・既卒問わず若手人材を優先的に採用する企業も多い
- 既卒2年目が就活で逆転するには「マイナスイメージの払拭」がカギとなる!
- 企業側が既卒2年目に抱きがちな懸念って? 解消法も徹底解説!
- ①「新卒で就職できなかった理由ってなんだろう?」
- ②「新卒で就職できなかったほどの問題点があるのでは?」
- ③「働く意欲がなくて新卒の就活を真剣にやらなかったのかも」
- ④「就職しなかったのはほかにやりたいことがあるからでは?」
- ⑤「既卒期間が長いし会社に慣れなくて早期離職してしまうかも」
- ⑥「既卒1年目で就職できなかったのにはどんな理由があるのかな」
- 合否を決める空白期間の回答! 「過去・現在・未来」で回答してプラスに印象付けよう!
- 「過去」:既卒2年目になった理由
- 「現在」:就職をしようとしている理由
- 「未来」:就職した会社でどんな自分になりたいのか
- 要チェック! 既卒2年目の就活に必須な4つの対策
- ①「いつまでに〇をする」と具体的な就活スケジュールを決める
- ②内定承諾期間が短いので複数の企業を平行して受けておく
- ③意欲アピールのために入社後のキャリアプランを用意する
- ④新たな強みとして業務に関連する資格を取得するのもおすすめ
- 選べる手段を増やそう! 既卒向けの求人を探す5つの方法
- ①求人サイトで「既卒歓迎」「既卒応募可」で検索する
- ②志望企業があれば企業のサイトの採用ページを確認する
- ③友人や知人を経由する「リファラル採用」を活用する
- ④ハローワークに相談して求人を探してもらう
- ⑤就職エージェントに登録して相談する
- 志望企業が見つからない人必見! 自分に合う企業を探す3ステップ
- ①まずは会社にもとめる条件を洗いざらい書き出す
- ②書き出した条件の中でも譲れないものをピックアップする
- ③選んだマストの条件に優先順位をつける
- 知っておきたい既卒2年目の就活ならではの注意点! 事前対策を把握しよう
- モチベーションが維持しにくいので相談できる相手を見つける
- 就活が長引けば不利になりやすいのですぐに行動を起こす
- 中途採用枠にエントリーするなら「職務経歴書」を準備しよう!
- インターンやアルバイト経験なども記載してOK!
- 書ける経歴がないならそのほかの強みを押し出そう!
- 既卒2年目ならではの就活対策を着実に進めて内定を手に入れよう!
既卒2年目は企業の懸念払拭が必須! 準備さえ怠らなければ内定獲得できる
既卒2年目で就活をしている人からこのような相談を受けることがあります。結論からいえば、既卒2年目だからといって就職をあきらめる必要はまったくありません。
確かに既卒向けの求人数は新卒に比べれば少なかったり、選考突破の難易度も高くなる傾向にあるのは事実です。ただ対策方法をしっかりと理解していれば、希望の企業に就職することももちろん可能です。
そして既卒2年目の就活対策で特に重要なのが、「この人を採用しても大丈夫かな」という企業のあらゆる懸念を払拭すること。
この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ、そうしたマイナスイメージを払拭する方法から、既卒ならではの就活の進め方などを解説していくので、既卒2年目の人はぜひ参考にして対策を進めてくださいね。
まずは前提から確認しよう! そもそも既卒とは?
本田 百合香
既卒2年目となれば社会人経験がない状態のまま長い時間が経っているため、経歴の空白期間を不安に思う企業も少なくありません。つまり、いかにこの空白期間をカバーしていくかがカギとなるのです。
そもそも「新卒・第二新卒」との違いがわからないーー。そんな人には、既卒のほかの特徴について続く内容で解説していくので、ここでしっかりチェックしておきましょう。
新卒や第二新卒との違い
米田 有希
既卒・新卒・第二新卒は似た言葉ではあるものの、意味する内容はまったく違います。 自分の状況と当てはめながら確認してみてくださいね。
既卒と似た言葉に新卒や第二新卒などがありますが、意味は明確に違います。
新卒は大学などに在学しつつ、卒業見込みで就活をおこなう学生を一般的には意味し、第二新卒は大学を卒業後、入社した会社を1〜3年以内に辞め転職を志している人を指します。
つまり、既卒と新卒の違いは「まだ在学しているかどうか」、第二新卒との違いは「卒業後就職したかどうか」になるわけですね。
第二新卒についてもっと詳しく調べておきたい人にはこちらの記事がおすすめです。
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新卒や第二新卒との共通点はポテンシャル採用
松下 建都
既卒・新卒・第二新卒は就業経験が少ないことから、企業は実務的なスキルよりも、その人のポテンシャルを重視する傾向にあります。
既卒と新卒・第二新卒で共通しているのは、その人の内面や将来性を重視するポテンシャル採用で選考が進むケースが多いということです。
社会人経験のない既卒者に対しては、企業としても社会人経験や実務能力といったスキル面はあまり重視せず、むしろ人柄や将来性などその人の内面的なポテンシャルを重視する傾向にあることは押さえておきましょう。
第二新卒が企業からどう思われているのかを確認しておきたいなら、こちらの記事の解説がとても参考になりますよ。
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既卒3年目まで新卒扱いの企業も多い
既卒の前提知識として、既卒3年目までは新卒として扱う企業も多くあることも覚えておきたいポイント。既卒になったとしても、3年以内であれば新卒枠・中途枠両方の選択肢を選べる場合があるのです。
●すべての企業が既卒3年目までを新卒として扱うわけではないことには要注意!
ただ、新卒枠で受け付けるかはあくまで企業の自由判断なので、新卒枠で受け付けていない企業も当然あります。新卒扱いの期間も企業によって異なり、なかには既卒2年目までしか新卒として扱わない場合も。
どこでも新卒として応募できるわけではないので、応募前に募集要項をしっかりと確認するようにしてくださいね。
既卒が実際どれくらい就職できているのか、リアルな既卒の就職実態について確認したいならこちらの記事がおすすめです。
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キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
既卒3年以内であれば新卒として扱う企業が増えている背景には、2010年には「青少年の雇用機会の確保などに関する事業主の指針」が改正され、厚生労働省から企業へ「既卒3年以内であれば、新卒枠としてエントリーできるように」という周知があったことも関係しています。
働き方が多様化してきていること。少子高齢化により労働人口が減少の一途を辿っていること。さまざまな理由があって、国としても働きたい意思がある人には働くためのチャンスが得られるよう動いているのです。
ただこれは厳格にルールを制定したというわけではないので、すべての企業が既卒を新卒として扱うようになったわけではありません。とはいえ、こうして指針が改正されるなどの追い風もあって、既卒3年以内の人も新卒として扱う企業は確実に増えてきているのは事実。既卒2年目だったとしても、「応募できる求人なんてないし……」とあきらめる必要はないわけです。入念に情報を集めてチャンスを逃さないようにしましょう。
新卒・既卒問わず若手人材を優先的に採用する企業も多い
そもそも既卒は需要があるのか? 既卒2年目にとって就職の可能性がどれくらいあるかはもっとも気になるところですよね。
●就活市場は売り手優勢の状況なので既卒の就職には追い風が吹いている!
知っておきたいのは現在の就活市場はどこも人手不足なので売り手が優勢ということ。そのため、新卒・既卒問わず若手人材であれば優先的に採用する企業も増えています。
既卒2年目を含めた20代前半の若手人材を採用したいと考える企業は多く、需要は十分あるといえますね。
既卒の基本情報についてさらに詳しくチェックしておきたいなら、こちらの記事がおすすめです。
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既卒2年目が就活で逆転するには「マイナスイメージの払拭」がカギとなる!
本田 百合香
既卒2年目として就職を目指すうえでは、前提として企業からネガティブな印象を持たれやすいことは理解しておきましょう。
新卒で就職せず経歴に空白期間があること、既卒として長い時間が経っていること、それらの事実は企業にとって見過ごせない不安材料となります。
だからこそ、自身が持たれるであろうマイナスイメージを払拭し、企業の不安をさっぱり晴らすことが、既卒2年目が就活で逆転するためには必要不可欠。
既卒2年目が抱かれやすい具体的なマイナスイメージや、その解消方法については続く内容で解説しているので、必須知識としてぜひチェックしておきましょう。
企業側が既卒2年目に抱きがちな懸念って? 解消法も徹底解説!
- 「新卒で就職できなかった理由ってなんだろう?」
- 「新卒で就職できなかったほどの問題点があるのでは?」
- 「働く意欲がなくて新卒の就活を真剣にやらなかったのかも」
- 「就職しなかったのはほかにやりたいことがあるからでは?」
- 「既卒期間が長いし会社に慣れなくて早期離職してしまうかも」
- 「既卒1年目で就職できなかったのにはどんな理由があるのかな」
米田 有希
既卒2年目として就活を進めていくなら、「企業がどのような懸念を既卒2年目の人に抱くのか」を把握しておくことが大切です。企業の心情を理解しておけば対策の方針も立てやすくなりますよ!
ここからは既卒2年目の人に対して企業が抱きやすい懸念例を主に6つ紹介していきます。さらにそれぞれの懸念を払拭するための方法と、具体的な回答例も併せて解説するので、内定に近づく大切な対策としてしっかりチェックしてくださいね。
①「新卒で就職できなかった理由ってなんだろう?」
●正直に理由を伝えつつこれからどうしたいかに触れよう!
多くのコストをかけて採用をしている以上、活躍してくれそうな人材を見極めたいのが企業の本音。新卒で就職できなかった理由がマイナスなものでないかは、企業としてはどうしても気になる点です。
ここできちんと理由を説明し、自分なりにその理由を受け止めこれからの行動に活かそうとしていると伝えられたら、疑問を解消できるだけでなく、仮にマイナスな理由であってもプラスに印象付けられますよ。
私が新卒で就職できなかったのは、就活の進め方をきちんと理解できておらず、スタートダッシュに出遅れてしまったことが原因です。当時は「まだ大丈夫」と理由もなく先延ばしにしており、気づいたら周りは就活を終えていて、それから焦って就活を始めてしまったのです。対策もきちんとできておらず結果として新卒として就職することができませんでした。
しばらくはそのことに落ち込んでいましたが、なぜ就職できなかったのかをきちんと振り返り、自分の意思の弱さであったことを理解したとき、「もう一度就活をしてみよう」と思い立ち現在にいたります。
当時の自分の行動を反省し、今は思い立ったらすぐに行動をすることをモットーに、とにかく初動を早くすることを意識しています。御社に入社後もこの行動力を活かしつつ、自分の過去の失敗経験を活かし、就活生に親身に寄り添うことができるアドバイザーとして業務に取り組みます。
松下 建都
理由を端的に伝えつつ、納得感のある内容にまとめられていますね。理由を冷静に受け止めつつ、反省していること、そして次の行動につなげようとしている点も伝わってくるので、企業としてもこの回答なら安心できるでしょう。
②「新卒で就職できなかったほどの問題点があるのでは?」
●自覚している問題点があるなら今後どう対処していくかを伝えよう!
「新卒時に就職せず既卒として就活をしているのは、なにかしらの問題点を抱えているのでは……」というのも企業が抱きがちなマイナスイメージの一つです。
「就職意欲が低かった」「対策をきちんとしていなかった」など、自覚できるような問題点があるなら、それに対してどう向き合い対策しているのかを軸に伝えましょう。
大切なのは、過去にあった事実に対し、これからどう向き合っていくのかという姿勢を見せることです。
私が新卒で就職できなかったのは、自分に合う企業を見つけることができなかったからです。というのも、本当に入りたいと思える企業像が明確になっておらず、結果としてどの会社にも入りたいと思えないまま新卒の就活期間を終えてしまったのです。
ただ、先に就職した友人から「一度就職エージェントに相談してみたらどうか」とアドバイスをもらい、相談をしにいってみたところ、自分がしていた自己分析はとても浅い分析であったことを知りました。それからは1カ月かけて自己分析をし直し、本当にしたい仕事とはなにかということを徹底的に調べ直しました。
そうして、自分がもとめているのは「企業の代表の方の考えに共感できるか」ということに気づくことができました。その視点で企業研究をしたところ、本当に働きたいと心から感じたのが、御社です。
本田 百合香
「新卒で就職できなかったほどの問題点があるのでは?」という疑問を解消するべく、しっかりと既卒を選んだ理由、そしてそれからどんな行動をしてきたのかを分かりやすくまとめられていますね。
③「働く意欲がなくて新卒の就活を真剣にやらなかったのかも」
●既卒になった理由に触れつつ意欲の高さをアピールしよう!
「新卒で就職できなかった」だけでなく、「働こうという意欲がなくて、あえて就職しなかったのでは」と企業に思われる可能性もあることは覚えておきましょう。
活躍してくれそうな人材を採用したい企業としては、それ以前に意欲が低い人の採用は避けたいもの。「あえて就職しなかったのかも」というマイナスイメージを払拭できなければ好印象を得ることは難しいです。
もしあえて就職しないという選択をしていたなら、その理由を明確にしたうえで、意欲の高さを印象付けられる伝え方を心掛けてみてくださいね。
私が新卒で就職しなかったのは、そもそも働くということを当時は真剣に考えられておらず、やる気がでたら働けばいいやと甘く考えていたことが原因です。そうして貴重な新卒の就活期間を終えてから、いざ就活をしてみようと行動を始めた結果、惨敗が続き、そこで初めて「自分の考えは甘く、真剣に将来を考えることができていなかった」と気づくことができました。
しばらくは自分の考えの甘さに後悔するばかりでしたが、アルバイト先の店長に「君はまだまだ若いからいくらでも挽回できるよ。大切なのはこれからどう行動するか」とアドバイスをいただき、それからは過去はしっかりと反省しつつ、未来を見据えて着実に行動してきました。
御社に入社後は、こうした自身の見積もりの甘さで失敗し、そこから学べたという経験を活かし、ほかの人のミスにもしっかりと寄り添い、励ますことのできるメンバーとして業務に貢献いたします。
米田 有希
なぜ働くという選択を選ばなかったのか、偽りなく正直に伝えていますね。理由だけではマイナスイメージにつながりそうな内容ですが、それから反省し行動につなげてきたことも説明できているので、これなら企業としてもマイナスイメージだけが残ることもないでしょう。
④「就職しなかったのはほかにやりたいことがあるからでは?」
●「今は真剣に就活に向き合っている」と現在の自分の入社意欲の高さを伝えよう!
既卒2年目になるまで就職しなかったのはほかにやりたいことがあるのでは、と思われる可能性も十分あります。この懸念を解消できずにいると「入社してもすぐ辞めてしまうかも」「仕事に興味を持てないかも」と不安に思われ、採用を見送られてしまう場合も。
ほかにやりたいことがあったとしても、その事実をふまえ、なぜ今就活をしているのかをはっきりと伝えて不安を解消しましょう。
企業としても、現在は就活に真剣に向き合っているということがわかればマイナスに感じることはありませんよ。
私が新卒のときに就職をしなかったのは、当時バンド活動に本腰を入れていて、就職という選択肢が自分にとっては見えていなかったからという理由があります。
ただ、バンドとしてライブをするにしても、集客やマネジメント、ライブハウス側とのやり取りなど、さまざまな営業活動や事務作業が発生します。そうした部分において、社会に出て働いたことがない自分としてはどれもきちんと対応することができなくて、かかわる人に負担をかけてしまっていました。
そうした自分の状況を省みて、「きちんと社会人としてのスキルを身につけることが、何よりも大切である」と思い直すようになり、バンドを辞めてから就活を再開いたしました。いつかはまたバンドをやりたいとも思っていますが、今は何よりも、仕事を通して社会に貢献し、その体験を通じて自らも成長していきたいと強く感じています。
御社は社内の人材育成にも力を入れており、「成長を志す人」をもとめていると企業説明会でお聞きしてから御社一筋で就活を進めてまいりました。中途としての応募ではございますが、誰よりもインプットに励み、3年後には営業部のチーフとして貢献していける人材を目指してまいります。
松下 建都
ほかにやりたいことがあったという前提はあるものの、今はしっかりと就職に前向きになっていることを端的に伝えられていますね。これなら企業も安心できます。
⑤「既卒期間が長いし会社に慣れなくて早期離職してしまうかも」
●詳細なキャリアプランを伝えて入社後の自分を具体的にイメージさせよう!
既卒2年目となれば卒業から少なくとも1年以上は経っているわけで、改めて就職しても働くことに慣れることができず、早期離職してしまうかもしれないと企業から不安に思われるケースもあります。
せっかく採用したのに早期離職されてしまうのは企業としてはもっとも避けたいこと。このリスクが感じられる人は採用を見送る企業も少なくないです。
いかに自分がその会社に入りたいのか、どんなキャリアプランを描いているのか、入社意欲の高さをしっかりとアピールしてマイナスイメージを解消しましょう。
既卒期間はインターンなどにも積極的に参加していて、就職がまだできていないからこそ、たくさんある時間をいつか就職できたときのためのスキル磨きに活用していました。
御社に入社後のプランも自分なりに考えており、入社から3年以内には部署内の売り上げ1位を達成し、6年後には全国の事業所でも最高の売り上げ成績を出すことを目標としております。
働きたいと思っていてもその機会に恵まれなかったからこそ、御社に入社することができたなら、周りの人を鼓舞するほどの誰よりも高い意欲をもって業務に取り組んでまいります。
本田 百合香
既卒期間の長さに対して不安をもたれやすいからこそ、そこをカバーするキャリアプランを交えて内容を整えられていますね。エピソードも具体的なので、これなら企業としても不安に思うことはないでしょう。
⑥「既卒1年目で就職できなかったのにはどんな理由があるのかな」
●就職できなかった理由とその事実を踏まえて今後どうしたいのかまで伝えよう!
「既卒1年目のときになぜ就職できなかったのか」というのも企業が不安に思いやすいポイント。
既卒1年目のときから就活をしていたけど就職できなかったのか。それとも1年目は一切就活せず過ごし、2年目から始めたのか。既卒2年目は空白期間が長いからこそ「これまでなにをしていたのか」はより不安に思われやすいです。
この不安を解消できないと「なにか問題があるのでは」「就職意欲がないのでは」といったマイナスイメージにつながりかねないので、既卒1年目でなぜ就職しなかったのか、なぜいま就活をしているのか、はっきり説明できるよう理由を深掘りしておいてくださいね。
私は既卒2年目となりますが、これまで就職をしてこなかったのは自分が本当に進みたい道を明確にできておらず、ずっと進路を模索していたからです。
新卒のときも含めて企業説明会には何度となく参加しておりましたが、それでも心からここで働きたいという出会いを得られず、結果として現在にいたるまで就活を続けております。
しかし、先に就職をした友人から「働きたいと思える会社が見つからないのは、企業分析が浅いからでは」と指摘され、一度就職エージェントに相談をしにいってみると、これまでの自分の企業分析は、表面的な部分のみしか見ていなかったということを知りました。
それ以降はOB・OG訪問なども活用しながらとことん企業分析をするようになり、その結果本当に働きたいと思える御社に出会うことができました。
御社に入社後は、実際に話を聞きにいったりしながらさまざまな企業を分析することで身についたリサーチ力と、その中で得た業界知識を活かして、的確な市場分析ができるマーケターとして業務に貢献いたします。
米田 有希
既卒2年目だからこそ「既卒1年目で就職できなかったのにはどんな理由があるのかな」と不安に思われやすいのは事実。ただ、この回答では既卒としている間何をしていたのか、就職に向けてどんな準備をしてきたのか触れられているので、企業の不安も解消できるでしょう。
こうした懸念を解消することは、既卒の面接対策としてはとても重要なものになります。ただ、面接対策としてはほかにもすべきことがあるのは知っていますか? 詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしておきましょう。
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既卒の面接はマイナスイメージの払拭が最重要|3つの必須対策を解説
既卒の面接を突破するためには、企業が既卒に抱くマイナスイメージを払拭することが最重要です。この記事では既卒が抱かれやすい印象から、ネガティブな要素もプラスに印象付ける方法を、専門家監修のもと詳しく解説しています。
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合否を決める空白期間の回答! 「過去・現在・未来」で回答してプラスに印象付けよう!
米田 有希
空白期間についてはほぼ確実に聞かれる頻出質問。回答の準備はそのまま内定に直結する対策になります。これから解説する3ステップを参考にしっかり準備しておきましょう!
空白期間はそもそもマイナスに捉えられがちなので、好印象を狙うには回答方法の工夫が欠かせません。プラスに印象付ける回答をするためには、「過去・現在・未来」で回答を組み立てる方法がとても効果的ですよ。
既卒2年目の人の面接において「空白期間についてどう答えるか」は多くの企業が重要視するポイントなので、ここでの回答が合否を左右するといっても過言ではありません。それぞれどんな要素を組み込めば良いのかしっかりチェックしておきましょう。
「過去」:既卒2年目になった理由
松下 建都
空白期間の回答を考えるうえでは、まず「過去」、つまり「既卒2年目になった理由」をはっきりとさせましょう。
「どうして既卒2年目という状況になったのか」が企業としてはとても気になるポイントです。
企業の疑問を解消するためにも、また原因をしっかり理解できていることをアピールするためにも、空白期間について聞かれたときは、まずは根本的な原因となる既卒2年目になった理由から伝えるようにしましょう。
手を動かすと思考も整理しやすくなるので、過去の振り返りには頭の中だけで考えるのではなく、ノートなどに書き出しながら考えるのがおすすめです。
「現在」:就職をしようとしている理由
本田 百合香
「空白期間があったうえでなぜ今就職しようとしているのか」というのも企業としては気になるポイント。次は「現在」の状況にフォーカスして回答を組み立てていきましょう!
なぜ今就職をしようとしているのか、その理由の説明がないと企業側の疑問を解消できないばかりか、「本当に弊社に就職したいのかな」と入社意欲を疑われてしまう原因にもなりかねません。
既卒2年目になった理由について説明できたら、次はなぜいま就職しようとしているのか、その理由を具体的に説明するようにしましょう。
「未来」:就職した会社でどんな自分になりたいのか
米田 有希
最後は「就職した会社でどんな自分になりたいのか」と「未来」に焦点を当ててまとめてみましょう。
就活のゴールは内定を得て就職することですが、企業からすれば採用はスタートに過ぎません。むしろ「長く働いてくれそうか」「活躍してくれそうか」と入社後のことを重要な評価項目として設定しているケースがほとんど。
ましてや空白期間がある既卒2年目の人はなおさら入社後について心配されやすいです。具体的に入社後の目標や行動計画を伝えられたら、入社意欲をアピールできるだけでなく入社後の活躍する姿もイメージしてもらいやすくなり、企業側の不安を解消できますよ。
要チェック! 既卒2年目の就活に必須な4つの対策
既卒2年目の就活は、新卒の就活とは取り巻く環境も選考で評価されるポイントも変わると理解できたところで、次は既卒2年目だからこそ必要な就活対策についてチェックしていきましょう。
ここからは具体的に4つの対策を解説していくので、事前に準備すべき必須項目としてしっかりメモしてくださいね。
①「いつまでに〇をする」と具体的な就活スケジュールを決める
既卒2年目となれば経歴にはすでに1年以上の空白期間があります。空白期間が伸びていくだけ経歴面でも不利になっていくので、既卒2年目の就活はまさに時間との勝負。スケジュールを決めて、素早く行動していくことがなにより重要なのです。
必須対策としてまず「いつまでに〇をする」と自分なりの就活のスケジュールを立てていきましょう。たとえば「△月までに内定を得る」と大きなゴールを立ててから考えるようにすると、逆算して具体的なスケジュールが決めやすくなりますよ。
②内定承諾期間が短いので複数の企業を平行して受けておく
新卒の場合は内定承諾期間を長めにとっている企業も多くありますが、既卒の場合は中途採用と同列であるとして、早く入社してほしいという考えから内定承諾期間が短めに設定されているケースが多いです。
なので、内定が出てから考えようと油断していると、いざ内定がでたときに慌てて決断しなければならない状況になることも。
「本命の内定通知前に別の企業の内定承諾期限が迫ってしまい、慌てて不本意な決断をしてしまった」という状況を避けるためにも、もし気になる企業が複数あるなら、平行して選考を受けることをおすすめします。
③意欲アピールのために入社後のキャリアプランを用意する
既卒は社会人経験がなく実務的な面ではアピールが難しいので、意欲の高さをしっかりとアピールすることが選考を勝ち抜くためには大切です。
さらにいえば既卒2年目は経歴面では不利な部分があるので、意欲の高さを押し出すことがとても重要になります。
そこでおすすめなのが「入社後のキャリアプランを用意する」こと。入社後の具体的なことまで考えているとアピールすれば、企業としても「そこまで考えているのか」と入社意欲の高さを評価しますよ。
松下 建都
たとえば「入社してから2年後にはチームリーダーになり、3年後にはメイン商品である〇〇の販路を広げて売上を10%底上げしたい」など、その企業ならではの具体的な内容まで考えられるとより効果的ですよ。
- 入社から2年後:営業部内のチームリーダーとしてチーム全体売り上げまで責任を持つ
- 入社から3年後:営業部内の各チームを統括するスーパーバイザーとして部内目標達成のための計画運用を担当する
- 入社から5年後:営業部を取りまとめるマネージャーとして企業利益に直結する部全体の売り上げを管理する
こちらの記事ではキャリアビジョンについて解説しています。面接対策も含め、より詳しく知りたい場合はぜひ参考にしてみてください。
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キャリアビジョンとは? 10例文付きで解説する作成の極意!
面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。
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④新たな強みとして業務に関連する資格を取得するのもおすすめ
既卒2年目でこれといったアピールできる強みがなく、選考がなかなか突破できないという場合は、新たな強みを作るために「志望企業の業務に関連する資格を取得する」のもおすすめです。
資格は専門性の高い知識やスキルを有している証拠になるうえに、「資格を取得するまで努力した」というその過程もアピールポイントになりますよ。
米田 有希
また既卒になってから長い時間が経っていることを不安に感じる企業も多いですが、「空白期間を使って資格を取得していた」とアピールできればそういった不安の解消もできます。
自身を採用するメリットを押し出すうえでも、また企業の不安を解消する方法としても効果的な手段なので、余裕があればぜひ取得を狙ってみてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
どんな資格でも取得するばするだけ有利になる、というわけではなく、志望する業界(企業)との関連性がポイントとなります。関連性があると、即戦力となるような知識・スキルがあることをアピールできますし、志望する業界(企業)への関心や熱意を伝えることもできます。まずは、志望する業界の業務内容や職種について情報を収集し、自分の強みとしてアピールできる資格を取得しましょう。
たとえば、IT系の職種を志望する場合は、ITパスポートや基本情報技術者試験などがあります。一方、事務系の場合は、MOS資格や日商簿記検定などが役立ちます。不動産業界を目指す場合は、宅地建物取引士(宅建)などの資格が重要ですね。
資格を取得した後は、「入社後、どのように活かせるのか」という視点で、企業にアピールする準備も大切です。自分が取得した資格を通じて企業に貢献できる具体的なアイデアや実践例を考え、アピールの準備を着実に進めていきましょう。
選べる手段を増やそう! 既卒向けの求人を探す5つの方法
本田 百合香
実は既卒向けの求人を探す方法はいろいろあります。まずは1つずつ試してみて、 自分にあった探し方を見極めていきましょう!
「どうやって既卒向けの求人を探せば良いのか」というのも気になるポイントですよね。
既卒2年目はまだ新卒枠として応募できるケースもあるものの、すべての企業がそうというわけではなく、新卒と比べればやはり求人自体は少ない傾向にあります。
就活をスムーズに進めていくためにも、既卒向けの求人を探す手段をたくさん知っておくことがとても大切です。働きたい気持ちはあるのに求人が見つからない、といった状況を避けるためにも、これから解説する5つの方法をしっかり確認してくださいね。
①求人サイトで「既卒歓迎」「既卒応募可」で検索する
- さまざまな企業を一覧して比較できる
- 膨大な量の求人のなかから素早く既卒向け求人が探せる
求人サイトで「既卒歓迎」「既卒応募可」と入力して検索すれば既卒向けの求人を探すことができます。完全に新卒向けの求人サイトでは探すことは難しいですが、そういった制限を設けていないサイトであれば少なくない数の求人をチェックできますよ。
複数の企業の募集内容を一覧できるというメリットも求人サイトにはあります。ほかの企業と比較しながら探すことができるので、より自分にマッチした求人を探しやすい方法といえますね。
②志望企業があれば企業のサイトの採用ページを確認する
- 求人サイトに載ってない求人が見つかる可能性がある
- 問い合わせを活用することで意欲をアピールできることもある
もし志望企業があるなら直接その企業のサイトをチェックしてみるのもおすすめです。求人サイトには募集を出していなくても、サイトを覗いてみたら既卒も受け付けていた、ということはよくあります。
もし採用ページがなく、既卒の応募を受け付けているかわからない場合は、問い合わせフォームから連絡してみるのも1つの手です。
聞かずに無理だとあきらめるのはもったいないですし、意欲をアピールできることにもつながる場合もあるので、ぜひトライしてみてくださいね。
③友人や知人を経由する「リファラル採用」を活用する
- 知人・友人経由になるため仕事内容や社内の雰囲気を調べやすい
- 情報が得やすいので選考対策が比較的しやすくなる
既卒向けの求人を探しエントリーする方法としては「リファラル採用」もあります。リファラル採用は社員紹介採用とも呼ばれ、言葉そのままにその会社に所属している社員を経由して紹介してもらう制度です。
知人や友人の紹介でリファラル採用に応募するといったケースが多く、そのつながりを経由して社内の雰囲気やもとめている人物像などをリサーチできるので、入社後にミスマッチに気づくことを避けられたり、通常の選考よりも対策がしやすいといったメリットがありますよ。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
ただ、社員の紹介とはいえ選考で特別扱いされるわけではなく、合格基準に達していなければ当然選考に落ちてしまうからこそ、対策は必須であることをコメントいただきたいです。
リファラル採用は社員の紹介によるものですが、選考プロセスは一般応募と同じように実施されます。書類選考や面接が省略されることはなく、何か選考で優遇されるといったこともほとんどありません。リファラル採用だからといって選考が楽になるわけではないのです。
だからこそ、志望企業ではどんな人が求められているのか、自分の強みやスキルを活かして企業にどのように貢献できるのか、幅広い企業研究と深い自己分析を着実に進めることが必要です。
既卒2年目の就活としてリファラル採用はとても有効な手段ですが、成功させるためには通常の選考と同様の油断なき準備が必要と心得て、素早く行動を起こしていきましょう。
④ハローワークに相談して求人を探してもらう
- 求人紹介や就活サポートを受けられる
- 新卒応援ハローワークなら既卒就活に特化したサービスが受けられる
ハローワークでも既卒向けの求人を探せます。ハローワークは働きたい人に向けて求人紹介や就活のサポートをしている場所で、全国に500ヶ所以上設置されています。
ハローワークのなかでも既卒2年目の人によりおすすめなのが、「新卒応援ハローワーク」です。既卒に特化した求人などを紹介していたり、担当者制で個別相談なども実施しているので、既卒として就活を進めるうえでは頼もしい味方となってくれます。
本田 百合香
ただ新卒応援ハローワークが設置されているのは全国で56カ所と数は少ないです。通常のハローワークでも十分手厚いサービスは受けられるので、近隣にない場合はハローワークの方を探してみてくださいね。
ハローワークはうまく活用すれば既卒2年目の就活の頼もしい味方になってくれます。こちらの記事ではより詳しく活用方法や受けられるサービスを解説しているので、ぜひチェックしておきましょう。
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⑤就職エージェントに登録して相談する
- 企業選びから選考対策までなんでも相談できる
- 企業との連絡を仲介してくるので連絡漏れや日程確認のミスなどを防げる
既卒向けの求人を探す方法としては、就職エージェントサービスに登録して相談するのもおすすめです。就職エージェントは就活に関するさまざまな専門知識を備えているので、「どんな仕事が自分に合っているのか」という段階から相談しても的確なアドバイスをもらうことができます。
またエージェントは企業と直接やり取りしていることから、求人サイトには載っていない求人情報を紹介してもらえるケースもありますよ。
米田 有希
企業との間を仲介してくれることから連絡の見逃しなども避けられるので、就活をする際はぜひ一度相談してみてくださいね。
ほかの選択肢としては、まずアルバイトや契約社員などからスタートして、それからその職場で正社員登用を目指す、という方法もありますよ。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしておきましょう。
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志望企業が見つからない人必見! 自分に合う企業を探す3ステップ
松下 建都
ここまで解説してきた求人を探す方法を駆使しても、自分にマッチした志望企業が見つからない、なんてこともあるかもしれません。そんなときは自分の内面を深掘りするところから始めていきましょう。
無数にある求人の中から自分に合った企業を探すためには、自分がもとめる条件とは何か、どんな条件は絶対に譲れないのかをはっきりさせることがとても大切です。
ここからはそういった内面を見つめ直す作業を3ステップにわけて解説していくので、実際に試しながらチェックしてみてくださいね。
①まずは会社にもとめる条件を洗いざらい書き出す
自分に合う企業を探すためには、まずは自分が会社にもとめる条件は何かを整理することが必要です。「強みであるコミュニケーション能力を活かせる仕事が良い」「社風に共感できる会社が良い」など書き出していきましょう。
ここで書き出せた条件が多ければ多いほど、より具体的な企業選びの軸が立てられます。箇条書きでも良いのでとにかく思いつくままにたくさん紙に書き出してみてください。
- 強みであるコミュニケーション能力を活かせる仕事が良い
- 社風に共感できる会社が良い
- 興味を持てるような仕事がしたい
- 若手でもチャレンジさせてもらえる環境が良い
- グローバルに市場展開している会社が良い
- 部署を問わず社内交流が活発な環境で働きたい
- 意見を言い合える風通しの良いチームで働きたい
- 福利厚生がしっかりしている会社が良い
②書き出した条件の中でも譲れないものをピックアップする
会社にもとめる条件を書き出せたら、今度は1つずつ精査して「これだけは絶対に譲れない」というものを5つほどピックアップしてみてください。
自分のもとめる条件すべてに当てはまる企業に出会えるのがベストですが、その探し方では企業選びに時間がかかりすぎてしまいます。
たとえば「強みであるコミュニケーション能力を活かしたいけど、人とかかわる仕事にこだわりがあるわけではないかも」と、見返してみれば意外と妥協できるかもしれないので、見極めを進めて企業選びのヒントをピックアップをしていきましょう。
・興味を持てるような仕事がしたい
・若手でもチャレンジさせてもらえる環境が良い
・グローバルに市場展開している会社が良い
・意見を言い合える風通しの良いチームで働きたい
・福利厚生がしっかりしている会社が良い
・強みであるコミュニケーション能力を活かせる仕事が良い
・社風に共感できる会社が良い
・部署を問わず社内交流が活発な環境で働きたい
③選んだマストの条件に優先順位をつける
これだけは譲れないという条件をピックアップできたら、次は優先順位をつけていきましょう。ここまでできたら自分が本当に大切にしたい条件が見えてきます。
どれも大切に感じて優先順位がつけづらいかもしれませんが、2つしか選べないならどちらを選ぶかと考えてみて、優先したい方を上位に位置づけていきましょう。
ここまでして条件を整理できれば、あとは上位の条件に当てはまる企業を探していくだけですよ。
- ①興味を持てるような仕事がしたい
- ②グローバルに市場展開している会社が良い
- ③意見を言い合える風通しの良いチームで働きたい
- ④若手でもチャレンジさせてもらえる環境が良い
- ⑤福利厚生がしっかりしている会社が良い
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
本当に大切にしたい条件を整理して「これだけは譲れない」という優先順位を明確にすること。すると志望企業を探す際、「自分のもとめる〇〇という条件に合う企業はどれか」と軸をもって探すことができるので、効率もよくなりますし、自分にぴったりな企業を発見する可能性が高くなります。
さらにいえば、「A社もB社も気になって決めきれない」と複数志望企業があって悩んでいるときにも、この手段がとても効果的です。自分にとってもっとも重要な条件が明確になっているので、迷うことなく最善の選択ができますからね。条件の整理は、志望企業選びにおいて迷いをなくすための重要なステップと覚えておきましょう。
知っておきたい既卒2年目の就活ならではの注意点! 事前対策を把握しよう
- モチベーションが維持しにくい! 相談できる相手を見つける
- 就活が長引けば不利になりやすい! すぐに行動を起こす
本田 百合香
新卒時の就活とは環境も対策も異なることは解説してきたとおりですが、実は既卒2年目の就活だからこそ注意しておきたい点もあります。
既卒2年目の就活ならではの注意点を事前に知っておけば対策も立てられるので、リスクを未然に避けられるので結果として就活もスムーズに進めやすくなりますよ。注意点の理解も大切な就活対策として、ここでしっかりチェックしておきましょう。
モチベーションが維持しにくいので相談できる相手を見つける
新卒のときであれば周囲も同じように就活をしているので、情報を交換し合ったり気軽にコミュニケーションを取れましたが、既卒2年目での就活は基本1人で進めることになるので、気軽に相談できない状況からモチベーションが維持しにくい傾向にあります。
米田 有希
モチベーションが維持できず就活への熱意が冷めていくと、対策へのやる気も次第に失せていき、結果選考に通らず、そのせいでさらにモチベーションが下がり……。という悪循環に陥りかねません。そうなれば就活成功どころの話ではありませんよね。
モチベーションの維持のためにも、ハローワークで相談をしにいってみたり、就職エージェントに登録するなど、あらかじめ就活の相談ができる相手を見つけておくことが大切ですよ。
- 実際に働いている友人:とりあえず気軽に話を聞いてもらいたい人におすすめ
- OB・OG:自分より社会経験のある人にアドバイスをもらいたい人におすすめ
- ハローワーク:相談だけでなく求人情報などもチェックしたい人におすすめ
- 就職エージェント:就活全般をサポートしてもらいたい人におすすめ
就活が長引けば不利になりやすいのですぐに行動を起こす
結論からいえば、既卒2年目の就活はスピードが命といっても過言ではありません。新卒として扱われる3年の期限も間近に迫っているほか、空白期間も日増しに増えていくことから、就活が長引けば長引くほど、既卒は経歴の面で不利になりやすいのです。
松下 建都
まだ時間があると油断しているとあっという間に時間は過ぎてしまうので、エントリーから対策まで、とにかく素早く行動することが就職成功につながると覚えておきましょう!
中途採用枠にエントリーするなら「職務経歴書」を準備しよう!
- インターンやアルバイト経験なども記載してOK!
- 書ける経歴がないならそのほかの強みを押し出そう!
企業によっては中途枠でしか既卒の応募を受け付けていない場合もあります。そうして中途採用枠にエントリーすることになった際は、「職務経歴書」の準備が欠かせませんよ。
職務経歴書とは履歴書とはまた別の、経歴をメインにまとめる書類となり、中途採用では提出をもとめられることがほとんど。
既卒2年目となれば空白期間が長いため職務経歴書を書くことに抵抗があるかもしれませんが、書き方を工夫すればアピールに活かすことが可能です。
ここからは既卒2年目の人の職務経歴書の書き方のコツを解説していくので、書類選考対策としてもしっかりチェックしておきましょう。
中途採用枠でエントリーする人はこちらの記事もあわせて参考にしてくださいね。中途採用を成功させるポイントについても詳しく紹介しています。
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中途採用とは? 確認必須の10の基本|攻略の糸口は目的理解にあり
中途採用の就活を成功させるには、企業が中途採用者にもとめることを理解するのが大切です。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交え、中途採用の基本情報からよくある疑問、選考突破のステップまで徹底解説。自分が望む企業へ入社を叶えるためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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インターンやアルバイト経験なども記載してOK!
職務経歴書には正社員としての経歴しか書けないと思うかもしれませんが、実はインターンやアルバイト経験などを記載しても大丈夫です。
空白よりも確実にアピールにはなりますし、企業としても「空白期間に何をしていたのか」は知りたいポイントなので、ぜひ記載しておきましょう。
ただ、正社員経験に比べればアピールポイントとしては控えめであることは確かです。だからこそ、どんなことを任されていて、どんなことを自分なりに学んだのか、経歴そのものではなく、内容面にフォーカスをしたアピールを意識してカバーしていきましょう。
書ける経歴がないならそのほかの強みを押し出そう!
アルバイトもインターンもしていなくて書ける経歴がないなら、経歴欄には「職歴なし」と記載したうえで、そのほかの部分で強みを押し出してカバーしましょう。
たとえば資格取得を目指して勉強中なら「〇〇の資格取得に向けて勉強中」と資格欄に記載することもできます。
職務経歴書には志望動機や自己PRの欄が設けられていることも多いので、そこに注力をして意欲の高さをアピールすることに挑戦してみてください。たとえ書ける経歴がなかったとしてもアピールにつなげられる職務経歴書になりますよ。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
職務経歴書を書くにあたって、書ける経歴がなくて不安になる気持ちはとてもよくわかります。ただ、経歴がないことは変えられない事実。それなら、他のところに全力を注いで職務経歴書を充実させていくことに意識を向けてみてください。
たとえば、自己紹介欄などに学生時代に取り組んだゼミでの研究やサークル活動を取り上げるなら、ただその経歴を書くのではなく、自分なりに工夫したポイント、得られた成果、他者からもらった客観的な評価も合わせて記載してみましょう。
既卒2年目で職歴がないなら、どんな些細なことでもアピールにつなげようという意識で職務経歴書作製に取り組むことがなにより大切ですよ。
既卒2年目ならではの就活対策を着実に進めて内定を手に入れよう!
既卒2年目ならではの就活対策や、空白期間の答え方、さらには既卒向けの求人の探し方など、既卒として就活を進めるうえで押さえておきたい情報を解説しました。
新卒と比べれば既卒の就活の難易度は高まりますし、既卒2年目となればより空白期間が厳しく見られることになるため、新卒と同じ就活対策をしていては内定獲得は難しいです。
しかし、ここまで解説をしてきた情報を参考に、マイナスイメージを払拭する方法をしっかりと取り入れることができれば、既卒2年目であっても自分の望むキャリアを築いていくことは可能です。まずは就活のスケジュールを立てるところから1つずつ対策を始めて、着実に内定に近づいていきましょう。
既卒とは一般的に「内定がないまま学校を卒業した、社会人経験がない人」を指します。