目次
- 転職には事前準備が必須! 抜け漏れ0の対策をして転職を成功させよう
- まずは重要性の理解から! 転職にこそ準備が必要な理由
- 新卒就活よりも難易度が上がるからこそ着実な対策が必須
- 働きながらの転職は事前準備をして効率的に進めることが重要
- これで迷わない! 転職の流れを9ステップに分けて必要な準備を解説
- ①【ゴール設定】キャリア設計をして目標を決める
- ②【転職スケジュール】ゴールから逆算して具体的な期間を決める
- ③【自社分析】今の職場に感じている不満を整理して転職理由を言語化する
- ④【自己分析】次の職場に求めるものを明確にして優先順位を決める
- ⑤【スキルの棚卸し】経験や実績からアピールポイントを見つける
- ⑥【企業分析】情報を集めてマッチ度の高い企業を見極める
- ⑦【書類作成】履歴書と職務経歴書でスキルをアピールする
- ⑧【面接対策】頻出質問に備えて企業の不安を解消する
- ⑨【退職準備】トラブル0の退職に向けて早めに行動する
- 転職準備を始めるならこれもチェック! 転職成功率をグンと上げる事前準備
- 「なぜ転職したいのか」という理由を明確にする
- 志望業界・職種で役立つスキルを身に付ける
- 志望企業へのアピールになるような実績を作る
- 転職成功のカギをにぎる「転職理由」は一番に力を入れて準備しよう!
- 転職準備は前向きな転職理由作成が超重要! 転職理由を考えるときのポイント
- ①ネガティブな理由はポジティブ変換して意欲アピールにつなげる
- ②転職する経験から得た学びを伝えて前向きな姿勢アピールにつなげる
- ③数値をふまえた具体的な内容にして説得力を持たせる
- 転職するなら準備しておこう! 転職活動をスムーズに進めるアイテム3選
- ①パソコン・タブレット
- ②スケジュール管理アプリ
- ③実績などをまとめたポートフォリオ
- 転職面接の当日準備はこれでOK! 出発前に確認したいチェックリスト
- 清潔感のある身だしなみはできてる?
- スケジュール帳・筆記用具は持った?
- 面接会場までの道のりは把握してる?
- 転職は難易度が上がりやすいからこそ事前準備を固めて着実に希望をつかもう!
転職には事前準備が必須! 抜け漏れ0の対策をして転職を成功させよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
転職に向けて準備をする人から、よくこんな相談をもらいます。
転職準備はしなければならないことが多く、何から手をつければ良いのかわからなかったり、何かやり忘れていることはないか不安に感じることもありますよね。
転職は新卒のときの転職と比べて難易度が上がりやすいものです。だからこそ事前準備をしっかりとして、確実な対策をして挑むことが大切ですよ。
この記事では、転職の準備の流れや方法、ポイントについて解説していきます。一緒に抜け漏れのない転職準備をして、着実に希望をつかみましょう。
まずは重要性の理解から! 転職にこそ準備が必要な理由
転職には事前準備が欠かせません。ただその点は理解していても、なぜ大切なのかまではしっかりと理解できていない部分があるのではないでしょうか?
ここからは転職準備の重要性について解説していきます。準備に力を入れるべき理由を理解して、転職に向けて気持ちを作ることから始めていきましょう。
新卒就活よりも難易度が上がるからこそ着実な対策が必須
- より高いスキルが求められる場合がある
- 募集枠が少なく倍率が高い場合がある
- 業界・職種経験者などの強力なライバルがいる場合がある
転職は新卒での就活よりも難易度が上がりやすい面があります。たとえば実践的なスキルが求められることがあったり、募集枠が少ない一方でライバルが多いことが考えられますよ。
だからこそ、転職するときには徹底的かつ着実な準備が必要不可欠です。早いうちに準備を始めることで、少しずつでも確実に希望の実現に近づいていくことができますよ。
米田 有希
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
転職では自己分析や企業分析が新卒での就活以上に大切になります。新卒の頃とは価値観や状況が変わったからこそ転職を考えるわけなので、今仕事に求めているものを改めて深掘りをすることが必要不可欠です。
特に転職する場合には、過去の実績が評価基準に加えられることが多いですよ。新卒の頃とは重視されるポイントも異なるので、これまでとは違った観点で自己分析をしましょう。
また希望に沿った転職をかなえるためには、これまでの社会人経験をふまえて志望企業を慎重に検討する必要があります。条件の良い企業にはそれだけたくさんの人が応募するので、ライバルも増えるでしょう。そういったことからも事前準備を入念にするが重要です。
働きながらの転職は事前準備をして効率的に進めることが重要
今の仕事と並行して転職をするときこそ、入念な転職準備が欠かせません。事前に準備をしたうえで転職活動を始めることで、効率的かつスムーズに希望の職場への転職がしやすくなりますよ。
ただし仕事をしながら転職活動をする場合、転職準備に時間を割けるのは仕事終わりか休日になります。時間の捻出が難しいなかエントリーシート(ES)記入や面接の予定を詰め込むと、焦って準備が万全にできないことも考えられますよ。
だからこそ転職準備は順序立てて、効率的に進めましょう。一つひとつの準備にしっかりと力を入れ、着実に内定獲得を狙うことが転職成功の近道です。
本田 百合香
自己分析をするにしても、過去を深掘りして自分を見詰め直すことは短時間でできるものではありません。準備の時間をしっかりと確保して集中して取り組みましょう。
これで迷わない! 転職の流れを9ステップに分けて必要な準備を解説
転職準備をしようにも、どんなことをすれば良いのかわからない……そんな不安を抱いてしまうこともありますよね。
ここからは、転職の流れを大きく9つのステップに分け、それぞれで必要な準備を解説していきます。ここを見れば転職準備に何が必要なのか丸ごと把握することができるので、しっかり確認して抜け漏れのない準備を進めましょう。
①【ゴール設定】キャリア設計をして目標を決める
転職前にキャリア設計をしておくことで、これから進むべき方向性を固めたうえで転職に挑むことができます。将来どうなりたいか、どのように働きたいかが事前に決まっていれば企業選びの指標にもなりますよ。
キャリア設計をするうえで重要なのは、理想の未来を具体的にイメージすることです。入社1年後、5年後、10年後にどうありたいかを想像してみましょう。
本田 百合香
キャリアビジョンは、面接の場でも聞かれる頻出質問です。入社後の将来を見すえていることを伝えれば意欲や長く働く意思のアピールにもなるので、明確にゴールを定めておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
「今の会社では自分の目標は達成できないから転職しよう」と考えたものの、目標達成までの道筋が決められていないとせっかく転職に成功しても「何か違う……」 というミスマッチを起こしてしまい結果として転職を繰り返すことになりかねません。
また、目標を明確にしたときに「今の会社でも実現できるかも」と新たな選択肢が見えてくることもあります。
勢いに任せて転職を決めず、本当に転職が今の自分にとってベストな選択肢なのかを落ち着いて考え直すためにも、キャリア設計と目標設定が重要です。
キャリアビジョンがなかなか浮かばないときは、こちらの記事を参考にしてください。考え方やキャリアビジョンの例を紹介しています。
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面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。
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②【転職スケジュール】ゴールから逆算して具体的な期間を決める
目標が決まったら、次はいつまでに転職を成功させるのか、ゴールを決めましょう。仕事をしながら転職活動をする場合は3カ月ほどで完了することが多いので、まずは3カ月後をゴールの目安にするのがおすすめです。
ゴールを決定したら、現時点からゴールに近づくため、つまり転職成功に向けて必要なことを整理し小さな目標を立てましょう。
- 〇月までに自己分析をし転職の軸を作る
- 〇月までに企業研究をして応募する企業を決定する
- 〇月までに10社にエントリーする
目標をクリアしながら転職を進めていくことで、モチベーションも維持しやすくなります。仕事をしながら進められる現実的な範囲での目標を立て、着実に転職活動を進めていきましょう。
松下 建都
仕事をしながらの転職となると、どうしてもスケジュールどおりにいかないことも多くなります。状況に応じて目標を調整しながら、計画的に進めてくださいね。
いつを転職のゴールにすえるべきか、タイミングについて悩んでいる人ははこちらの記事がおすすめです。参考にしてあなたにとってベストなタイミングを見極めましょう。
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転職したいと考えているけど、自分に合ったタイミングがわからないと悩んでしまう人もいますよね。転職のタイミングは時期や年齢、状況などで変わってきます。この記事では転職のタイミングを見極めるための必須知識について解説しています。
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③【自社分析】今の職場に感じている不満を整理して転職理由を言語化する
転職をするなら、今抱えている不満は確実に解消するのがマストです。転職先でも同じストレスを抱えることにならないよう、自社分析をして現状を整理しましょう。
- 現職で改善したい点
- 転職先でも維持したい現職の良い点
自社分析をすることで、次の企業に求めるものを明確にすることができます。また今の労働条件から変えたくないものも整理できるので、「この点では前の職場の方が良かった……転職しない方が良かったかも……」といった後悔をせずに済みますよ。
米田 有希
特に補助制度や福利厚生、ボーナスの有無によって大幅に収入や労働環境が変わることもあります。自社分析ではこの点もよく調べておきましょう。
④【自己分析】次の職場に求めるものを明確にして優先順位を決める
- 今の職場に感じている不満を書き出す
- 転職しなければ解決できないものをピックアップする
- ピックアップしたものを転職理由としポジティブ変換する
転職準備をするうえでは自己分析は必須です。小さなことでも構わないので、今の職場に感じている不満や改善したいと思うことを挙げてみましょう。
そのうち転職しなければ解決できないものが、最も大きな転職理由になります。転職理由は面接でもほぼ確実に聞かれるポイントなので、どうして転職したいのか、転職先でどう働きたいのかを深掘りし、納得感のある転職理由を作成してくださいね。
松下 建都
転職理由の作成では、ポジティブ変換することも非常に重要なポイントですよ。こちらで詳しく解説しているので、そちらもしっかりと確認しておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
自己分析をする際には、主観的な視点に偏りすぎないよう注意しましょう。自分自身の認識と周囲から見た自分の印象にズレがあることはよくあります。
たとえば自分では評価されて当然と思える結果を出していると感じても、周囲から見ればそうでないこともありますよ。その点を自覚できないまま「評価制度の整っている企業」に入社したとしても、新しい就職先でも「やっぱり評価されない……」と同様な悩みを抱えることになるかもしれません。
この事態を避けるためには、周りの人にあなたを分析してもらう「他己分析」で第三者の目線からあなたを見てもらうことが役立ちます。「周囲から見た自分」も正確に理解し、徹底的な自己分析をしましょう。
⑤【スキルの棚卸し】経験や実績からアピールポイントを見つける
転職をするときは、あなたがこれまで仕事を通して積んできた経験や実績が大きなアピールになります。どんな仕事を任されていたのか、その仕事でどんなスキルを身に付け、どんな実績を積んだのかをしっかりと整理しておきましょう。
就職をしてからそう日が経っていないうちの転職だとしても、社会人として働いていくなかで身に付けたものは必ずあります。たとえばコミュニケーション能力や体力、要点を整理する力など、小さなスキルでもあなたの魅力になりますよ。
本田 百合香
スキルの棚卸しの際には、マインドマップを使ってこれまでの仕事を深掘りしてみるのがおすすめです。「必要なスキル」などで深掘りしていくことで、あなたが身に付けたスキルが明確になりますよ。
マインドマップの作成法や効果的な使い方は、こちらの記事で解説しています。参考にしながらあなたの強みを見つけましょう。
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マインドマップで広く深く自己分析を進めることで、自己理解を深めて効率的に自分をアピールすることができます! 今回はマインドマップでわかる自分の特性や、自己分析で使うメリットを紹介していきます。またマインドマップの作り方や活用例もキャリアアドバイザーが解説していくので参考にしてくださいね。
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⑥【企業分析】情報を集めてマッチ度の高い企業を見極める
情報収集をするときは、広い視野でたくさんの企業を見てみるのがおすすめです。マッチ度の高い企業を探すのはなかなか大変なものなので、できるだけたくさんの選択肢のなかから選べるようにしておきたいですよね。
- 求人サイトの情報を読み込む
- 転職フェアで企業の人事担当者から実際に話を聞く
- 会社の口コミサイトからリアルな情報を得る
- 就職エージェントに相談する
情報収集をする際には、複数の情報源から情報を得ることを心掛けましょう。たとえば会社の口コミサイトや就職エージェントは、複数のサイトを利用することでより多角的な視点から企業を見ることができます。偏りなく情報を集め、自分に本当に合う企業を見極めることが大切です。
松下 建都
一つの企業についてさまざまな視点でリサーチすることで、自分と企業の相性を見極めやすくなります。志望企業が見つかったときはいろいろな視点からその企業を見るようにしてみましょう。
⑦【書類作成】履歴書と職務経歴書でスキルをアピールする
- 履歴書・職務経歴書
- 証明写真
- サインペン
転職の場合は、新卒のときと違い履歴書に加えて職務経歴書が必要になります。職務経歴書とは、前職の仕事の内容やそこで積んだ実績、身に付けたスキルなどを志望企業に伝える書類です。
転職の際には、前職での経験や経歴から能力を判断されることもあります。経歴をとおして魅力をしっかりと伝えるためにも、職務経歴書は重要です。
米田 有希
履歴書では書ききれなかった経歴や志望動機、自己PRなどは、職務経歴書でアピールしましょう。
第二新卒として転職をするときの職務経歴書の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。あなたの魅力を十分にアピールするためにも、職務経歴書作成の際には目をとおしておきましょう。
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⑧【面接対策】頻出質問に備えて企業の不安を解消する
転職の場合、聞かれる内容は当然新卒の頃とは違うものになります。転職ならではの頻出質問があるので、これには確実に答えられるようにしておきましょう。
- 「転職理由は何ですか?」
- 「前職で身に付けたスキルはありますか?」
- 「入社後どのように活躍したいか、キャリアビジョンを教えてください」
転職を希望する人に対しては、企業も不安を抱えている場合があります。特に新卒入社した企業を早いうちに辞める決断をした転職者には、「またすぐに辞めてしまうのでは」と不安を抱く場合が多いですよ。
この不安を確実に解消するためにも、頻出質問にはしっかりと回答できるようにしておきましょう。明確に回答できなければ大きなイメージダウンにつながる可能性があるので、自信を持って答えられるよう対策をしてくださいね。
面接の頻出質問についてはこちらの記事でも詳しく解説していますよ。回答例も紹介していますので、あわせてチェックしてみてくださいね。
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⑨【退職準備】トラブル0の退職に向けて早めに行動する
- 直属の上司へ退職の申し出
- 退職願・退職届の提出
- 業務の引き継ぎ
- 身の回りの整理
- 必要書類の受け取り
- 貸与品の返却
転職をスムーズにするには、退職時のトラブルにも注意する必要があります。よくあるのが退職時期に関するトラブルで、企業に退職を申し出るのが遅くなるとトラブルの原因になるため少なくとも1カ月前には退職を伝えるようにしてくださいね。
仕事の引き継ぎなどがある場合は、スムーズに退職をするために周囲に協力してもらうこともあるでしょう。最後まで同じ企業で働く仲間である意識を忘れず、できるだけ迷惑をかけないような対応をすることが大切ですよ。
松下 建都
法律では2週間以内に退職を申し出れば良いとされていますが、社内規定で「〇カ月前に申し出ること」と定められている場合は、そちらに従うのが基本です。
転職準備を始めるならこれもチェック! 転職成功率をグンと上げる事前準備
転職準備をするうえでは、転職の成功率を上げることを意識することが重要です。本格的な準備を始める前や今の職場でもできることがあるので、転職準備に取り入れて着実に内定へ近づいていきましょう。
ここからは、転職の成功率を上げられる事前準備について解説していきます。
「なぜ転職したいのか」という理由を明確にする
- 目指す企業像がはっきりするためミスマッチのない企業選びができる
- 面接での頻出質問対策になる
転職をするうえで大切なのは、明確な転職理由です。もしすでに明確になっていると感じるときは「転職先で何がしたいか」「どのように働きたいのか」まで深掘りできているか考えてみてくださいね。
転職理由を明確にすることであなたが目指す企業像がはっきりするので、ミスマッチのない企業選びがしやすくなります。
また、転職・退職理由は転職での面接でほぼ確実に聞かれる頻出質問です。これに確実に答えられなければあなたの採用に不安を抱かれてしまう可能性があるので、明確で納得感のある転職・退職理由を準備しておきましょう。
松下 建都
仕事を辞める際にも転職理由をはっきりと答えられなければ、引き止めにあったり、場合によってはトラブルの原因になる可能性もあります。どのように答えるか事前に考えておきましょう。
転職理由をはっきりと言葉にできないときは、こちらの記事を見てみてください。転職理由の考え方や伝え方について解説しています。
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転職準備は効率が命! 転職に欠かせない9つの準備チェックリスト
転職準備は何から始めて、どんなことをすれば良いのか? そんな疑問から不安に感じてしまうこともありますよね。転職は新卒に比べて難易度が上がりやすいからこそ、事前準備が欠かせないもの。この記事では専門家のアドバイスを交えて、転職準備について徹底解説していきます。
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志望業界・職種で役立つスキルを身に付ける
転職では少なからずスキルが求められるものです。少しでも転職先で役立つスキルを身に付けていれば、転職でもかなり有利に働く可能性がありますよ。転職準備をする際は、今の職場でできることがないかも改めて考えてみましょう。
- IT系:PCスキル、プログラミングスキル、論理的思考力、効率化スキル
- 接客業:笑顔、マナー、コミュニケーション能力、柔軟性
もし今の仕事が志望業界・職種と関連性があるなら、転職先で活かせることが必ずあります。未経験の業界・職種へチャレンジするにしても、志望企業で活かせるものはある可能性が高いですよ。
米田 有希
思いつかない場合は、マインドマップで志望企業にかかわりのある業務内容やスキルを考えてみましょう。仕事にかかわる要素が深掘りでき、共通点を見つけやすいですよ。
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転職先に関連するスキルや業務内容が思いつかないときは、どんな仕事でも幅広くアピールできるような力を身に付けるのがおすすめです。
たとえば今までの仕事のなかで最も苦労した業務を振り返り、それをどうやってクリアしたのかを考えてみましょう。その最後までやり抜く忍耐力は、どんな現場でも必要なことです。またコミュニケーション能力や提案力など、人間関係に関するスキルはどの業界にも通用しますよ。
思い当たるものがあれば、これからそれを活かした実績を作るよう意欲的に仕事に取り組んでみてください。たとえば難しい仕事に自ら挑戦したり、セミナーや勉強会を主催してコミュニケーション能力を高める努力をすれば、転職先にも効果的なアピールができますよ。
志望企業へのアピールになるような実績を作る
仕事で残した実績は、志望企業へあなたの能力をアピールするのにうってつけのものです。何らかの実績を残すことができれば転職をスムーズに進められる可能性がありますよ。
ただし、志望企業に関連性のある実績かどうかは意識しておきましょう。志望企業へのアピールにつなげやすい、何らかの関係性があるような実績を残すことが大切です。
- 営業:個人目標に対し120%の売り上げを達成
- 企画:社内コンペで自分の企画が優秀賞に選ばれた実績
転職成功のカギをにぎる「転職理由」は一番に力を入れて準備しよう!
転職成功のためには明確な転職理由を準備しておくことが大切です。企業側にも「早期離職のリスクはないか」「仕事への意欲はあるか」を確かめる目的がある場合が多いので、転職理由を意欲アピールにつなげることで印象をグンと良くすることができますよ。
また、転職理由はあなたが進むべき道の指標にもなります。「どんな企業を選ぶか」「どんな働き方をするか」を考えるうえでも必要な要素になるので、ミスマッチな選択をしないためにも転職理由は準備段階でしっかりと考えておくことが大切です。
転職理由の考え方についてはこの先で詳しく解説していくので、そちらもしっかりと目をとおして転職準備を着実に進めていきましょう。
転職準備は前向きな転職理由作成が超重要! 転職理由を考えるときのポイント
転職理由を考えるうえで大切なのは、前向きな表現にすることです。ネガティブな転職理由をそのまま伝えてしまうと、企業からの印象アップにつなげることは難しくなってしまいます。
ここからは前向きな転職理由を考えるためのポイントについて解説していくので、自分の転職理由の場合はどのように言い換えることができるかを考えてみてください。
①ネガティブな理由はポジティブ変換して意欲アピールにつなげる
転職準備をするうえでは、転職理由の整理は必須です。必ず言語化できるようにしておきましょう。その際、ネガティブな理由で転職をする場合はポジティブな表現に言い換えることも忘れないでくださいね。
- スキルアップできない:スピーディーにスキルアップができる環境でどんどんできることを増やしていきたい
- 給料が低い:生活に不安のない環境で働き、今まで以上にしっかりと仕事に向き合ってキャリアアップしていきたい
転職理由をポジティブに言い換えるだけで印象が良くなり、意欲のアピールにもつながります。転職理由は「〇〇したい」で締めくくり、前向きな転職であることを伝えましょう。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
「〇〇したい」という言葉を使いすぎると、面接官によっては「自己中心的なのでは」 「したいことばかりで自社が求めていることとはズレがあるかも」と不安を抱かれてしまうこともあります。
意欲のアピールは大切ですが、押し付けのようになってしまうと逆効果になる可能性もあるので、「採用側から見てどう感じるか」を基本に考えてみましょう。
大切なのは「〇〇したい」という意思の根底に「企業に貢献したい」「活躍したい」という思いがあることを前提として考えることです。あなたのしたいことが、結果として企業にどのように貢献することにつながるのかまで整理してみてくださいね。
②転職する経験から得た学びを伝えて前向きな姿勢アピールにつなげる
- 転職理由:人間関係
- 反省:報連相の徹底ができておらずトラブルが発生し人間関係がうまくいかなくなった
- 学び:報連相を徹底することやコミュニケーションを取ることの大切さを学んだ
- 転職先での活かし方:密なコミュニケーションを取り報連相を徹底して任された仕事を確実に遂行する
転職の理由がネガティブなものの場合は、それを自分の反省点としてとらえ、反省した結果何を得たのかまで考えてみましょう。転職理由を周囲に押し付けている印象になってしまうと、志望企業からのイメージも下がってしまう可能性があります。
転職にいたる経験から何を得たのか、それを志望企業でどのように活かしていくのかを伝えることで、学びを活かし仕事に前向きに向き合う姿勢をアピールすることができますよ。
松下 建都
転職の理由がネガティブなものであっても、反省し学びに変える姿勢を伝えることでマイナスイメージをカバーすることができます。転職理由としっかり向き合い、深掘りしてみてくださいね。
③数値をふまえた具体的な内容にして説得力を持たせる
転職理由を伝えるときは、できるだけ具体的にすることが重要です。数値で表せるものに関しては、数値をふまえて伝えることで説得力を持たせることができるほか、あなたの不満が正当なものであることを客観的に伝えることができますよ。
- 仕事が評価されない:売上目標を25%上回る成果を出したものの評価につながらず、モチベーション高く仕事に取り組むことができなかった
- 残業が多い:1週間に20時間以上残業しており、心身ともに負担がかかってしまった
たとえば「自分の仕事を評価してもらえなかったので転職を決意しました」では、本当に評価に値するほどの実績があるのかどうかもわかりませんよね。
これを「売上目標を25%上回る成果を出したものの評価につながらず、モチベーション高く仕事に取り組むことができなくなってしまったため転職を決意しました」と伝えればかなり納得感が増します。
本田 百合香
残業時間であれば「1週間に20時間以上」のように伝えることでどの程度残業が多かったのかが伝わります。抱えていた問題を伝えるときは、できるだけ具体的にすることを意識してみましょう。
転職するなら準備しておこう! 転職活動をスムーズに進めるアイテム3選
転職をスムーズに進めるなら、対策はもちろん転職活動に必要なものも事前に準備しておく必要がありますよ。
ここからは、転職をスムーズに進めるために事前に準備しておきたい3つのアイテムを紹介していきます。必要に応じて取り入れて上手に転職活動を進めていきましょう。
①パソコン・タブレット
- スマートフォン(スマホ)に比べて情報収集や選考書類作成がしやすい
- Web面接に対応しやすい
パソコンやタブレットは、情報収集やスケジュールの整理、選考書類の作成、Web面接などで役立ちます。転職を始めるなら事前に準備しておくのがおすすめです。
特に最近はESをWebで提出することが多いですよね。パソコンやタブレットはスマホに比べてコピー&ペーストがしやすかったり、大きな画面でESや選考書類の見直しをすることができます。効率アップにつながる便利なアイテムですよ。
またWeb面接をする際にはパソコンを使うのがベストです。スマホでもできなくはないものの、企業によってはパソコンでの参加を前提としているところもあるので、ネット環境を整えてパソコンを使えるようにしておきましょう。
松下 建都
タブレットは持ち運びがしやすいので、面接会場で企業情報をすぐに見直したいときにも便利です。また転職フェアに参加したときも必要な情報をすぐにまとめることができますよ。
②スケジュール管理アプリ
- スケジュール帳を持ち歩く必要がない
- その場ですぐに予定を書き込むことができる
- 予定を色分けして書き込むことができる
- 予定の日時をアラートする機能がついており見落としを防げる
「スケジュール帳を持ち歩くのは大変」「スケジュール帳に毎回予定を書き込むのが面倒」そんなときに役に立つのがこのスケジュール管理アプリです。
必要なときにスマホでサッと開くことができるので、急に日程を伝えられたときも対応しやすいですよ。また色分け機能も充実している場合が多いので、面接日程やES提出期限などをわかりやすくまとめておくことができます。
松下 建都
アプリによっては予定日時をアラートする機能がついているものもあるので、予定の見落としを防ぐこともできますよ。
③実績などをまとめたポートフォリオ
- ライター:作成した記事や文書
- Webデザイナー:自作のHP
- 営業職・企画職:企画書やプレゼンテーション資料
デザイナーやプログラマーなどの技術系の仕事にチャレンジする場合は、ポートフォリオを用意しておくことで効果的にあなたの実力をアピールできますよ。営業職や企画職をしていた場合は、企画書やプレゼンテーション資料も役立つことがあります。
転職準備としてスキルの棚卸しをするときは、こうした実績や実力をアピールできるものを用意しておくことで、ライバルに一歩差をつけやすくなりますよ。
本田 百合香
学んだ結果を示せるものを用意するのもおすすめです。たとえばWebデザイナーを目指しているなら独学やスクールに通って作成したHPを資料として提出することで、意欲のアピールにつながります。
転職面接の当日準備はこれでOK! 出発前に確認したいチェックリスト
転職準備をしっかり固めたとしても、面接当日に忘れ物があったり身だしなみが整っていないと、イメージダウンにつながってしまいます。これまでの転職準備の成果をしっかりと発揮するためにも、当日のイメージダウンは避けたいですよね。
ここからは、転職面接当日の準備について解説していきます。ここで完璧な準備をして万全な状態で面接に挑みましょう。
清潔感のある身だしなみはできてる?
- 髪に寝ぐせやふけはついていないか
- メイクは派手すぎないか
- 顔周りがすっきりと見える髪型か
- 服に皺や汚れがついていないか
- 靴は汚れていないか
面接では、第一印象も重要な評価基準となります。面接官が初めてあなたを見たときの第一印象が良ければ、その後の評価にも良い影響を及ぼす可能性があり、これを初頭効果と言います。
特に既卒は社会人経験のなさを不安視される場合があるので、第一印象で社会人としての基礎が備わっていることをアピールし、企業の不安を解消することで好印象につなげやすくなりますよ。転職をスムーズに進めるためにも、この点はしっかりと意識しておきましょうね。
米田 有希
第一印象の良さは面接での大きな武器になります。質問への受け答えはもちろん、表情や声のトーンも明るい印象になるよう意識をすることで好印象を持ってもらいやすくなりますよ。
就活の際の身だしなみについてはこちらの記事で解説しているので、参考にしながら好印象を残せるよう準備をしておきましょう。
関連記事
就活の身だしなみは超重要!好印象の与え方を男女別に解説
第一印象が重要視されがちな面接では、就活での身だしなみはとても重要です。今回は、就活生の身だしなみで見られているポイントと、気をつけたい身だしなみポイントをキャリアアドバイザーが男女別に紹介していきます。面接当日の身だしなみチェックポイントも紹介しているので、面接直前にもチェックしてみてくださいね。
記事を読む
スケジュール帳・筆記用具は持った?
場合によっては面接の最後に合否連絡の日程や次の面接日程を伝えられる場合があります。もちろん後からメールなどで改めて連絡されることが多いものの、念のためすぐにメモができるようスケジュール帳やメモ帳、筆記用具は持っていくのがおすすめです。
メモをとる場合は、必ず面接官に「メモをとってもよろしいでしょうか」と一言伝えてからにしましょう。急に鞄からスケジュール帳を出して書き始めるのは、印象ダウンにつながってしまうこともあります。
松下 建都
スマホにメモをしても構いませんが、その場で出すのは失礼にあたる可能性が高いですよ。スマホに触るのは会場の建物を出てからにしましょう。
面接会場までの道のりは把握してる?
できれば面接会場には前もって実際に足を運んでみるのがおすすめです。電車やバスは何を使うのがベストか、実際にはドアトゥドアでどれくらいの時間がかかるのかはあらかじめ把握しておくと安心ですね。
事前に確認ができない場合でも、使用する交通手段や会場までの道のりは把握しておきましょう。不安な場合は、スマホに地図や利用する交通手段について書いたメモを残しておくとすぐに見ることができるのでおすすめですよ。
本田 百合香
会場周辺には面接開始の30分前に到着しているのが理想です。身だしなみの確認や面接で伝えることやポイントを改めて確認する時間もでき、万全な状態で面接に挑むことができますよ。
転職は難易度が上がりやすいからこそ事前準備を固めて着実に希望をつかもう!
ここまで、転職準備の流れやポイント、転職準備で最も重要な転職理由の考え方について解説してきました。
転職は新卒の頃の就活に比べて難易度が上がりやすいものだからこそ、綿密な事前準備が欠かせません。早めに準備を始めて着実にゴールに近づいていくことが、希望のキャリアをかなえるための一番の近道です。
一緒に抜かりない転職準備をして、面接当日に自信を持って力を発揮し内定を勝ち取りましょう。
早めに準備を始めることで、自己分析や企業探し、面接対策などを入念にすることができます。特に自己分析は対策の根幹になるものなので、時間をかけて取り組むことが大切ですよ。