目次
- 仕事が見つからない状態を抜け出すカギは自己理解×仕事理解!
- 仕事が見つからないと悩むあなたにまず伝えたい3つのこと
- 仕事が見つからないと悩む人は実はたくさんいる
- 「これから先ずっと仕事が見つからない」ということは決してない
- 冷静に原因を見極めて対策をすれば必ず仕事は見つかる
- 仕事が見つからない原因を把握しよう! 原因別の対処法も解説
- ①何をしたいのか具体的に定まっていない
- ②目指している仕事の理想が高い
- ③求人を調べきれていない
- ④企業研究が浅い
- ⑤周りの意見に引っ張られている
- ⑥自分の活躍できる場面をわかっていない
- ⑦自分の状況を客観視できていない
- 仕事が見つからない状況を打破するには「自己分析×仕事分析」の2軸が欠かせない!
- 内面をとことん深掘りしよう! 自分だけの軸を見極める自己分析3ステップ
- ①自分史を作成して過去の自分の経験を振り返る
- ②強みを活かせた場面や興味を持てたことの共通点を見つける
- ③自分の強みや興味のあることを具体的に言語化する
- 仕事への理解を深めよう! 適職が見つかる仕事分析のやり方3選
- ①会社案内やホームページから事業概要や理念を学ぶ
- ②企業の採用ページや募集要項から求める人物像を把握する
- ③SNSや書籍などから経営トップの考え方を理解する
- この流れで進めよう! 2つの軸から自分に合う仕事を見つける3ステップ
- ①自己分析から見つけ出した強みが活かせる仕事を考える
- ②仕事分析をおこない自分の適性にマッチしそうな仕事を探す
- ③仕事へ求めることに優先順位をつけて自分に合う仕事を見つける
- 仕事が見つからない不安でつらいときこそ試してほしい方法
- 不安を抱えている現状を周りに相談する
- 今取り組んでいる手段とは違う手段をとってみる
- 金銭的な不安があるなら支援制度を活用する
- ネガティブ思考には要注意! 仕事が見つからないときこそ注意したい考え方
- 仕事が見つからないからと自己否定してしまう
- ネガティブな姿勢で仕事探しをしてしまう
- 働けるならどこでもいいと投げやりに決めてしまう
- 仕事が見つからない状況から抜け出すために行動を起こしていこう!
仕事が見つからない状態を抜け出すカギは自己理解×仕事理解!
自分に合う仕事が見つからないという人たちから、こういった相談を受けることがあります。働きたいと思える求人が見つからず、焦りばかりが募ったり、あきらめたくなってしまう気持ちはよくわかります。
仕事が見つからないと感じてしまう大きな要因としては、自分や仕事への理解がまだ深まっておらず、軸があいまいな状態で仕事を見つけようとしている、ということがまず考えられます。
そこで大切となるのが「自己分析」と「仕事分析」の2つを実践していくことです。この2つを実践すれば、仕事探しの軸がはっきりとして、自分に合う仕事を見つけ出せるようになりますよ。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交え、仕事がわからない原因と対処法、自己分析や仕事分析のやり方まで解説します。仕事が見つからない状況を一緒に解決していきましょう。
仕事が見つからないと悩むあなたにまず伝えたい3つのこと
仕事が見つからない状況が続くと「このままずっと見つからないのではないか」と悩んでしまうかもしれません。しかし、そう悲観的になる必要はまったくありませんよ。大切なのは、前向きな気持ちをもってあきらめずに行動し続けることです。
ここからは仕事が見つからないときにこそ覚えておきたいことを解説するので、不安にとらわれても前に進んでいけるよう、心にとどめておいてくださいね。
仕事が見つからないと悩む人は実はたくさんいる
- 誰しもが不安な思いを抱えながら仕事を探しているもの
- あなただけではないからこそ、少し気持ちを楽にしてみよう
自分だけが見つかっていないのではと思い込むと、どうしても気持ちがふさぎ込んでしまいますよね。
ただ、仕事が見つからないと悩んでいるのは、実はあなただけではありません。「こんなに探しているのになんで見つからないの? 」「もう一生このままなのかも」と、悩みながら仕事を探している人は数多くいるのです。
「仕事が見つからないと悩んでいるのは自分だけ」「自分だけうまくいってないんだ」と自分を責める必要はまったくありません。そのことをまず覚えておいてくださいね。
「これから先ずっと仕事が見つからない」ということは決してない
- 自分に合う仕事に出会えていないだけで必ず適職は見つけられる
- あきらめることなく出会えるまで探し続けることが大切
先ほど解説したように、仕事が見つからないと悩んでいる人は大勢います。そんな人たちも、悩みながら自分に合う仕事を見つけ出しているのです。
つまり、これから先ずっと仕事が見つからないということは決してなく、自分に合った探し方を理解し実践すれば、自分に合う仕事は必ず見つけられますよ。
松下 建都
冷静に原因を見極めて対策をすれば必ず仕事は見つかる
- 仕事が見つからない原因を見極めることが大切
- 自分が抱えている原因がわかれば自ずと解決策も見えてくる
「いつになったら働きたいと思える仕事を見つけられるのだろう」と悩んでいるかもしれません。いつかは出会えるかもしれないとはいえ、先の見えない不安はつらく感じやすいものです。
覚えておきたいのは、仕事を見つけるのに必要不可欠なのは、見つからない原因を見極めて、その原因に合わせた対策をすることです。見つからない原因は人それぞれなので、自分が抱えている原因がわかれば、自ずと対策方法も見えてきますよ。
本田 百合香
原因が見つかれば自分が何をやればいいのかはっきりするので、漠然とした不安もなくなります。原因を見つけ出して、あなただけの対策を進めていきましょう。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
就活を始めたばかりの状況では、自分はどんな仕事がしたいか、どんな職業が合っているか、即答できる人の方が少ないものです。しっかりと自己分析をして、好きなこと、苦手なこと、強みや弱みなどを把握をすることで、ようやく自分に何ができるか、何をしたいかが見えてくるものです。
自己理解を深めるうえでは、過去の体験などを掘り下げてみるのも一つの手ですよ。たとえば学生のころの楽しかったことを思い出してみてください。学園祭で実行委員となり、運営側としてイベントを支えることが良い経験だったと感じた人と、舞台でのバンド演奏を披露して、自分を表現することが快感だった人では、適職は違うかもしれませんよね。
仕事探しは、まさに自分探しです。あせらず、じっくりと自己理解を深めることから始めましょう。
仕事が見つからない原因を把握しよう! 原因別の対処法も解説
仕事が見つからない原因は人それぞれ。だからこそ、大切なのは自分が働きたいと思える仕事を見つけられていない原因を把握し、正しい対処をしていくことです。
ここからは、仕事が見つからない原因とそれぞれの原因の対処法を解説していきます。自分がどんな原因で悩んでいるのか、その悩みを解消するにはどうすればいいのかしっかりチェックして、実践していきましょう。
①何をしたいのか具体的に定まっていない
●自己分析から自分がやりたいことを明確にしよう
何をしたいのか定まっていない場合、仕事探しの軸がブレてしまい、たくさんの求人を見ていても自分が求める仕事がどれかを見極めることができません。
そこで大切となるのが、自己分析から自分のやりたいことを具体的にイメージすることです。どんなことをやりたいのか、どんなことを叶えたいのかを明確にできれば、自分のなかで軸が定まり、おのずと興味のある仕事が見つかるようになりますよ。
松下 建都
自己分析の方法はたくさんありますよ。効果的な手段をいくつか紹介するので、参考にしてくださいね。
- マインドマップ:自分の頭の中にある思考をクモの巣のように書き出して視覚化する
- 自己分析ノート:ノートに自分の自己分析の結果を記録として残しておく
- 他己分析:家族や友人など第三者に自分の長所や短所などを聞く
何をしたいのかわからない場合には、キャリアビジョンを決めるのもおすすめです。こちらで詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。
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また、自分がなんのために仕事をするのかわからないという場合は、働く理由を見つけられるこちらの記事もおすすめです。併せて確認してみてくださいね。
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②目指している仕事の理想が高い
●求めることに優先順位をつけて仕事を探していこう
「自分の理想をすべて叶えられるような仕事に就きたい 」と考えている人もいるかもしれませんね。せっかく働くなら、理想の仕事に就きたいと考えるのは自然なことです。
ただ、現実的なことをいえば収入や働く場所、仕事内容など理想をすべて満たすような求人に出会うには時間がかかる可能性が高いです。
だからこそ、仕事に求めることの優先順位をつけることが大切です。以下のように自分が重要視することをあらかじめ決めて探していくことが、働きたいと思える仕事を見つける近道ですよ。
- 仕事内容
- 社風や人間関係
- 収入
- 雇用形態や働き方
米田 有希
どの項目の優先度が高いかは人それぞれです。自分が大事だと思う項目をまずはリストアップして、それから優先順位をつけながら仕事を探していきましょう。
③求人を調べきれていない
●求人サイトや就職エージェントなどさまざまなサービスを活用しよう!
仕事が見つからない原因には、求人の調べ方が甘いケースも考えられます。たとえば、1つの就職サイトだけで仕事を探している場合と、就職サイトに限らずさまざまな手段で探している場合では、後者の方が自分が求める仕事に出会える確率が高くなりますよね。
いろいろな求人を探すには、以下のような方法があるので、参考にしてください。
- 求人サイトで条件を絞って調べる
- 就職エージェントに相談する
- ハローワークに相談する
- 友人や知人から紹介してもらう
本田 百合香
検討する求人の数が少なくては、どうしても自分が求める仕事は見つかりづらくなります。手数を増やすうえでも、まずは上記の方法を一つずつ試してみてくださいね。
④企業研究が浅い
●ホームページや募集要項から企業や仕事内容の理解を深めよう!
いろいろな企業の求人を見てはいるものの、企業への理解度が浅いために興味が持てず、自分に合う仕事が見つからないと感じている場合もありますよね。しかしそれでは、本当は自分がやりたい仕事なのかもしれないのに、見過ごしている可能性もあります。
自分に合っている仕事を見つけるためには、求人からの情報収集や企業のホームページを見るだけでは足りませんよ。
「どんな事業をしているのか」「その事業のなかで自分が活躍できそうか」など、企業と自分のマッチ度を意識しながら企業研究をすることで、自分に合う仕事を見つけることができます。
- 企業のホームページから事業内容や理念への理解を深める
- 募集要項から求める人物像や仕事内容などの理解を深める
- 社員インタビューから仕事内容や流れなどを知る
- 企業のSNSなどから情報収集する
⑤周りの意見に引っ張られている
●自分の核となる意見を持てるように自己分析をしていこう!
仕事が見つからない現状を解決しようと周りに相談する場合もありますよね。周囲にアドバイスを求めるのは、現状から脱するうえでとても効果的な手段です。
しかし、「興味はあるけどあの人はこんな仕事はだめだって言ってたし……」と周りの意見に引っ張られてしまって自分の軸がブレてしまっている場合、それが仕事が見つからない原因になっているケースもあります。
意見をもらうのは大切ですが、自分に一番合う、働きたいと思える仕事を見つけられるのは自分だけです。最終的に判断するのは他人ではなく、自分であるということは忘れないようにしてください。
米田 有希
周りの意見に振り回されないようにするには、自己分析から自分の核となる意見を持つことが大切です。詳しい方法は後ほど解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
⑥自分の活躍できる場面をわかっていない
●自分の強みを理解して活躍できる場面を知ろう!
働きたいと思える仕事が見つからないのは、自分の強みを発揮できる場面がわからず、働くイメージが具体的に持てていないだけの可能性もあります。
強みがわからない状況で仕事を探し続けても、どんな環境が自分に合っているのかがわからないので、自分に合う仕事を見つけるのは難しいです。まずは強みが発揮できる場面を理解して、その強みを発揮できる仕事を探していけば、自分に合う仕事を見つけられるようになりますよ。
自分の強みを見つけるには以下の方法がおすすめなので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 周りの身近な人に自分の強みは何なのか聞いてみる
- 過去の経験から褒められた場面や活躍できた場面を振り返る
- 性格診断を使い自分の特性を把握する
自分の強みから向いている仕事を見つける方法はこちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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⑦自分の状況を客観視できていない
●自己分析から市場評価に合わせた仕事を見つけていこう!
自分の状況を客観視できておらず、正しい対策ができていないケースも仕事が見つからない原因として挙げられます。
たとえば、フリーターから中途採用を狙うのであれば、フリーターから就職するための独自の選考対策や応募企業の選定が必要です。しかし、自分を客観視できていない場合、適切な対策や行動ができず、結果的に仕事が見つけられない状況に陥ってしまう可能性があります。
だからこそ、自己分析をおこなって自分の市場価値に合わせた選考を進めていくのが大切ですよ。
中途採用についてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。中途採用での就活で覚えておきたいことなど詳しく紹介していますよ。
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- 現状の自分は? →フリーターで専門的なスキルはないが接客業のアルバイトで2年ほど経験している
- 応募できそうな企業は? →未経験の職種ならポテンシャル採用しているところ、もしくは接客業の経験者採用
- 就活の方針→接客業の経験を活かせる求人を中心に応募を進めよう!
松下 建都
自分の状況を客観視するには、就職のプロから話を聞くのが効果的です。就職エージェントやハローワークなどで話を聞くと、自分の状況に合った求人を紹介してもらえますよ。
ハローワークの詳しい活用方法についてはこちらで解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。
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仕事探しにハローワークを使ってみたいけど、利用のハードルが高く感じてしまう人もいますよね。この記事では、そんなあなたのためにハローワークでできることや上手な使い方、初めてハローワークに行くときに必要なものを専門家のアドバイスを交えて解説。私たちと一緒にハローワークについて学んでみましょう。
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キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
大人になると子どものころと違い「興味がある」「やってみたいと」いう素直な気持ちで仕事を探すことが難しくなるかもしれませんね。
こんな仕事をしてみたいという思いがあっても、「自分にはできるはずがない」「きっと無理だろうな……」と自分の能力を必要以上に低く見積って、自分の気持ちにフタをしてしまう、そういったことが仕事探しが難航する原因になっていることもあるのです。
本当に無理なのか、もしかしたら自分の思い込みなのか、誰かに相談ができると突破口が見つかる可能性がありますよ。興味はあるけど一歩を踏み出す勇気がもてない、そんなことがあるならぜひ身近な友人や就職エージェントなどに相談してみてくださいね。
仕事が見つからない状況を打破するには「自己分析×仕事分析」の2軸が欠かせない!
仕事が見つからない状況を打破するために、大切な軸が2つあります。
1つ目が自己分析です。自己分析ができておらず、自分の軸がブレている状態では、どれだけ一生懸命仕事を探しても自分に適したといえる仕事を見つけるのは難しいです。あなたはどんな仕事をして、どんなことを成し遂げたいのか、自分の内面と向き合っていきましょう。
2つ目は仕事分析です。仕事の内容や企業のことを分析できていなければ、自分に合う仕事を見逃してしまうかもしれません。そんな状況を避けるためにも、さまざまなやり方を駆使して、仕事への理解度を高めていくことがとても大切です。
松下 建都
ここからは、この2つの分析方法や流れについて解説していきます。正しいやり方を理解したうえで実践していき、適職を見つけていきましょう。
内面をとことん深掘りしよう! 自分だけの軸を見極める自己分析3ステップ
自分のことは自分でもよくわかっていないものです。だからこそ、あなたがどんなことに価値を感じて、どんなことを得意としているのか、客観的に見極めていく必要があります。
ここからは、自分だけの軸を見極めるための自己分析のやり方を3ステップで解説していきます。自分はどんな人間なのかを見つめ直し、自分に合う仕事とは何なのか見つけられるように、内面としっかり向き合っていきましょう。
①自分史を作成して過去の自分の経験を振り返る
まずはどんな価値観を自分が持っているのか知ることが大切です。そこで「自分史」を作ってみましょう。自分はどんなことが好きなのか、どんなことが得意なのか理解できるようになりますよ。
自分史とは、自分のこれまでの人生を年表にしたものです。子どものころから最近の出来事を振り返ることで、時間が経っても変わらない自分の核となる価値観を見つけられます。
やり方は各項目で印象に残った出来事を書き出していきます。書き出す際は、「なぜこのエピソードを選んだのか? 」ということも考えて書くようにしましょう。挙げたエピソードが実は人生のターニングポイントだったと気付くこともあります。
本田 百合香
ここで挙げるエピソードはあなたの価値観そのものです。それらを書き出すことで、本当の自分が見えてきますよ。
②強みを活かせた場面や興味を持てたことの共通点を見つける
自分史の項目をすべて書き出したら、各項目の共通点を探していきましょう。共通点を探す際は、エピソードを詳細に振り返るためにも、以下の点を思い出してみてくださいね。
- 自分はどんな気持ちになったか→うれしい気持ち、悲しい気持ち
- どんな状況だったか→気持ち的に追い込まれていた
- 周りにはどんな人がいたか→友人がたくさんいた、1人だった
米田 有希
詳細に振り返ることで、当時の感情や想いが思い出せるはずです。「自分はこんなとき頑張れるのか」「逆にこのときはネガティブになるかも」など、自分の価値観や強みを見つけるきっかけになります。
③自分の強みや興味のあることを具体的に言語化する
最後に、思い返したエピソードから共通する強みや興味のあることを具体的に言語化していきましょう。
たとえば、「高校では人に勉強を教えるのが好きだった」「大学ではサークルの部長として練習の指揮や指導をしていた」というエピソードの共通点を探すと、「誰かに何かを教えるのが好きで得意」という共通点が見つかりますよね。
自分の強みを具体的に理解することができれば、その強みが活かせるか、という視点を持てるので、自分に合った仕事を探しやすくなりますよ。
本田 百合香
上記の「誰かに何かを教えるのが好きで得意」という強みであれば、早い段階からマネジメントポジションに上がれる環境が適しているといえるかもしれませんよね。
自分の強みが黙々と作業をできることなのであれば、こちらで仕事の種類などを消化しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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黙々とできる仕事20選|求人の探し方から適職を見極めるコツを伝授
黙々とできる仕事って何がある? どうすれば就ける? この記事ではキャリアアドバイザー監修のもと、そういった疑問に対して徹底的に解説。あなたが本当に働きたいと思える「黙々とできる仕事」に出会うための情報が満載です。
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キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
エピソードから強みを言語化する際は、より具体的に自分の経験を振り返ることで見つけることができますよ。
高校生のころはイラストを描くのが大好きで美術部に所属していた。高校生向けコンテストに水彩画を出品して、入選したことがある。大学時代はファッション雑誌が好きで、毎号購入し、好きなモデルのメイクや髪型を研究していた。友だちにもメイクのコツを教えて感謝されていた……。
上記のような具体的なエピソードを思い出し、共通する強みを見つけてみましょう。すると「メイクやファッションに興味がある。それと自分だけでなく、誰かのために服を選んだりメイクをしてあげることも好き。そう考えると美容部員やアパレルスタッフが向いてるかも!」と、あなたにマッチした、やりがいがある仕事を見つけられるかもしれませんよ。
仕事への理解を深めよう! 適職が見つかる仕事分析のやり方3選
求人票を見るにしても、企業の概要や仕事内容をなんとなく見ているだけでは、その仕事が本当に自分に合っているのか判断するのは難しいです。
適職を探すためには、仕事内容への理解を深めることが大切です。理解を深めることで「この仕事で自分の強みを活かせそう! 」と、自分に合う仕事が見つけられるようになりますよ。
ここからは、適職を見つけることにつながる仕事分析のやり方を3つ解説していきます。仕事の表面的な情報だけでなく、深い情報をしっかりと集め、仕事探しの参考にしていきましょう。
①会社案内やホームページから事業概要や理念を学ぶ
会社の事業概要や理念への理解を深めることで、「自分にはこの企業が合っているかも! 」と思える会社に出会いやすくなります。
たとえば、自分が「自然が身近にある環境で育ったの自然保護などにも取り組んでいきたい」という価値観を持っていた場合、環境問題解決に熱心に取り組む事業を展開している企業や、それに近い理念を掲げる企業があれば、マッチ度は高いといえそうですよね。
- 企業のホームページから掲げている理念を勉強する
- 企業の事業概要ページから詳しい事業内容を勉強する
- IR情報から今後の事業展望をイメージする
本田 百合香
興味のある会社があれば、積極的にホームページや評判などを調べるようにしてみてください。会社のことを深く知っていくなかで、自分に合う仕事が見つかるかもしれませんよ。
②企業の採用ページや募集要項から求める人物像を把握する
マッチした仕事を見つけていくうえでは、企業がどんな人材を求めているかを知ることも重要です。
というのも、求める人物像がわからなければ、自己分析で洗い出した自分の特性と企業の仕事内容がマッチしているか判断できないからです。もし、求める人物像が「コミュニケーション能力の高い人」で、あなたの強みが「初対面の人でも仲良くなれる」なら、その仕事では強みを活かして働けそうですよね。
企業が求める人物像を知るには、以下の方法がおすすめですよ。
- 企業の採用ページから「求める人物像」を見てみる
- 就職サイトなどの募集要項から歓迎条件を見てみる
- 企業のホームページから社員インタビューなどを見てみる
松下 建都
企業の求める人物像を知ることは選考対策につながるのはもちろんのこと、自分がその会社で長く働くためにも必要な情報です。調べるのは手間がかかりますが、手を抜くことなく、しっかりと情報を収集していきましょう。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
企業が求める人物像を把握するためには、やはりその企業で働く人と会う機会を積極的に作ることが一番の近道です。企業HPの写真や文章、データなどから想像できない実際の雰囲気を感じ取る良い機会になります。
そのための方法としては、転職者や第二新卒向けの合同企業説明会に参加して人事担当者に話を聞いてみたり、先輩社員との懇談会などイベントに参加して交流するのも手です。
実際に会って先輩の生の声や態度から、チャレンジする前向きな姿勢があると感じたり、落ち着いていて思慮深いという印象を受けたりと、企業の雰囲気や自分との相性を把握できますよ。
③SNSや書籍などから経営トップの考え方を理解する
あなたの性格に合った仕事を見つけるには、会社の社風や雰囲気を知ることがとても大切です。
そんな企業の社風や雰囲気を理解するには、経営トップの考え方を知るのもおすすめの方法です。トップの意思が会社全体の雰囲気を作り出している会社も少なくないため、一度チェックしてみましょう。
- 企業を経営している人のSNSから情報を得る
- 経営者が書籍を出版していれば読む
本田 百合香
SNSを見たり、本を読んでみたりして、考え方に違和感を覚えるならあなたに合った仕事とはいえないかもしれません。長く勤められる会社を見つけるためにも、経営トップの考え方も情報収集してみてくださいね。
この流れで進めよう! 2つの軸から自分に合う仕事を見つける3ステップ
自己分析と仕事分析のやり方を理解できたら、いよいよ自分に合う仕事を見つけていく段階に入っていきます。自分に合う仕事を効率的に見つけるには、どのようなステップを踏めばいいのか理解することが大切ですよ。
ここからは、2つの軸から自分に合う仕事を見つける3ステップを解説します。解説する内容を参考にしながら、自分に合う仕事を見つけ出していきましょう。
①自己分析から見つけ出した強みが活かせる仕事を考える
先ほど解説した自己分析から、自分の強みを言語化できたと思います。その強みを活かせるのはどんな仕事なのか、まずは考えていきましょう。仕事を考える手順は以下を参考にしてくださいね。
- 自分の強みは「人に寄り添えること」
- 人に寄り添う仕事にはどんな仕事があるだろう?
- カウンセラーや看護師、保育士、教師、塾講師などが当てはまりそう
松下 建都
仕事が見つからないという状況から抜け出すためにも、仕事の種類はできるだけたくさん考えてみてください。選択肢が広がり、自分に合う仕事を見つけやすくなりますよ。
②仕事分析をおこない自分の適性にマッチしそうな仕事を探す
強みを活かせそうな仕事が見つけられたら、自分の性格も含めた適性に合うのはどんな仕事なのか、探し出していきます。具体的には、以下の流れで進めてみてくださいね。
- カウンセラーや看護師、保育士、教師、塾講師の中で自分の適性に合うのは?
- 人に教えるのは好きだから、教師や塾講師の適性がありそう
- 塾講師の求人を見つつ、自分のペースで働きたいという軸を叶えられる会社を探してみよう!
人によって充実して働ける環境は変わります。長く働ける、自分に合った仕事を見つけるには、強みを活かせるだけでなく、自分の性格や大切にしたい軸と仕事内容がマッチしているかも大事な要素です。
米田 有希
自分がその仕事をしているイメージを持つことで、より自分に合う仕事を見つけやすくなりますよ。
③仕事へ求めることに優先順位をつけて自分に合う仕事を見つける
自分の適性にどんな仕事がありそうか見つけられた後は、優先順位をつけて自分に合う仕事を絞っていきます。優先順位は以下の項目を参考にしてくださいね。
- 仕事内容
- 社風や人間関係
- 収入
- 雇用形態や働き方
たとえば、「自分は収入よりもまずはスキルアップを目指したいので、チャレンジできる環境かを優先したい」というように、人によって求める要素の優先順位は変わります。じっくりと自分に向き合いながら仕事探しの核となる優先順位を決めていきましょう。
本田 百合香
強みや適性に合う仕事を見つけ、優先順位までつけられれば、自ずと自分に合う仕事が見えてきますよ。
もし働き方の中で在宅ワークをすることが優先順位の場合、こちらの記事も併せて参考にしてみてくださいね。
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職種30選|在宅ワークの種類から自分に最適な仕事の探し方まで伝授
在宅ワークが気になっていたり、調べていたりする人からこのような相談を受けることがあります。近年は在宅ワークを取り入れる企業も増えていて、「在宅ワーク可能」という求人を見かけることも多くなってきました。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスをふまえ、在宅ワークの種類やメリット、求人の探し方、在宅ワークに就く前に知っておきたい注意点などについて解説していきます。
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仕事が見つからない不安でつらいときこそ試してほしい方法
仕事が見つからない不安で何も手につかない……。頭から不安が離れず、どうにかしたいけど何をしたらいいのかわからないこともありますよね。そんなときは、まずは不安を和らげることを優先しましょう。
こここからは前向きな気持ちで仕事探しに取り組めるよう、不安でつらいときこそ試してほしい方法を解説していきます。
不安を抱えている現状を周りに相談する
「仕事が見つからない状況がつらい」。そんなときは、周りの人たちに現状の悩みを相談してみましょう。1人で不安を抱え続けるのはとても苦しいものです。周りの誰かに自分の不安な気持ちを伝えるだけで楽になる場合もあるので、ぜひ試してみてくださいね。
松下 建都
相談相手は身近な人でもいいですし、具体的なアドバイスをくれるハローワークやエージェントサービスを活用するのもおすすめです。
- 家族・友人
- ハローワーク
- 就職エージェント
- 出身大学のキャリアセンター
今取り組んでいる手段とは違う手段をとってみる
いろいろな方法を試しているけど、なかなかうまくいかず、このまま仕事が見つからないままなのかもしれない……。そう不安になるときもあるかもしれません。そのときは、これまでとは違う手段をとってみて、気持ちを違う方向に向かせるのもおすすめですよ。
- アルバイトや短期の仕事を経験してみる
- 興味のある資格取得を目指してみる
アルバイトや短期の仕事を経験するなかで「この仕事を本業にしたい」と思える仕事に出会えるかもしれません。また、資格の取得もアルバイトと同様に、勉強していくなかで自分が仕事にしたいと思える分野に出会えるかもしれませんよね。
米田 有希
やり方や環境をを変えてみると、思いがけない出会いに恵まれることもあります。可能性を広げるという意味でも、今までと違う手段も検討してみてくださいね。
アルバイトから正社員登用を目指すのも一つの手です。正社員登用されるための具体的な手法についてはこちらで解説しているので参考にしてみてくださいね。
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正社員登用とは? リアルな利用実態から状況別の対策リストを大公開
非正規雇用から正社員を目指すことができる正社員登用制度。利用したいと思っても、どんな制度なのかがわからないと、なかなか一歩を踏み出しづらいですよね。この記事では、専門家のアドバイスを交えながら正社員登用制度の基礎知識から対策まで解説。一緒に正社員としての一歩を踏み出しましょう。
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キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
仕事探しがうまくいかず、不安な気持ちを抱えているとモチベーションが下がり、ますますうまくいかないといった悪循環に陥るかもしれません。
そんなときは無理せず、思い切ってリフレッシュしてみましょう。友だちと会って、おしゃべりしながら美味しいものを食べたり、好きなジャンルの映画やお気に入りのアーティストのライブを観に行ったり、またスポーツなど体を動かすこともおすすめですよ。
上手にストレスを解消することでモチベーションが上がり、選考対策により身が入るかもしれません。辛いと感じたら、ときには立ち止まり、自分の気持ちをリフレッシュしてから再チャレンジしてみてくださいね。
金銭的な不安があるなら支援制度を活用する
もし失業状態で仕事を探していて、金銭的な不安が大きいのであれば、支援制度を使うことで不安を和らげることができるかもしれません。
- 生活福祉資金貸付制度:所得の少ない世帯、障害者などの生活の安定と支援を目的に、資金を貸付する制度
- 求職者支援制度:職業訓練によるスキルアップは図って早期就職を支援する制度
- 総合支援資金:失業や減収などによって生活が苦しい人へ生活費や一時的な資金の貸付けをおこなう制度
たとえば、求職者支援制度は受けるには条件があるものの、月10万円の生活支援金と職業訓練の受講が無料でできるなど、仕事を見つけるために大きなサポートを受けることができます。
米田 有希
収入が少ない、失業中であるなど一定の条件が設けられていますが、制度を頼るのも一つの手ですよ。
ネガティブ思考には要注意! 仕事が見つからないときこそ注意したい考え方
仕事が見つからないと悩むとき、多くの人が自然と考えてしまうことがあります。この思考を持っている状態では、どれだけ仕事を見つけようと頑張っても、うまくいかない可能性が高くなってしまうので注意が必要です。
ここからは、仕事が見つからないときこそ注意したい3つの考え方について解説していきます。自分がこれから解説する思考にとらわれていないか、しっかりとチェックしてくださいね。
仕事が見つからないからと自己否定してしまう
- 仕事が見つからない現状を周りと比べてしまい自己否定してしまうことがある
- 自己否定をやめるには少しずつでも行動して前進していくことが大切
なかなか仕事が見つからないとき、自分のことを責めてはいないでしょうか。周りが仕事を見つけていたり、楽しそうに仕事をしている姿を見ると、自分に自信をなくし、自己否定に陥ってしまうケースは実はよくあります。
そんなときは、周りと比べて落ち込むのではなく、少しずつでも前進できるように行動することを意識してみてください。行動する内容はどんなことでもいいので、少しずつ前進している感覚を自分でも持つことがとても大切ですよ。
- 仕事でかなえたいことを考えてみる
- 求人サイトに登録だけでもしてみる
- 興味のある仕事について簡単にでも調べてみる
本田 百合香
悩んでいるだけでは現状は変わらないままです。少しずつでも前進しているという事実が、自分への自信につながり、自己否定をやめるきっかけになります。
ネガティブな姿勢で仕事探しをしてしまう
- ネガティブな姿勢では自分に合う仕事を見過ごしてしまうことがある
- ポジティブな姿勢に変えることで自分に合う仕事を見つけやすくなる
ネガティブな姿勢で仕事を探しているときも、自分に合う仕事を見つけにくい状態といえるので注意が必要です。たとえば、以下のような気持ちはネガティブな姿勢といえます。
- 自分に合う仕事なんて本当に見つかるかな?
- 見つけたとしても選考に落ちてしまうかも
- 自分の経験やスキルを評価してくれる会社なんてあるのかな?
このようなネガティブな考えから、モチベーションが保てずに企業探しがうまく進められなくなってしまう可能性もありますよ。だからこそ、「自分に合う会社はどこかに必ずあるはず」という前向きな姿勢で仕事を見つけていくのが大切です。
松下 建都
ネガティブな姿勢の自分を見つめ直し、ポジティブな姿勢に変えることができれば、自分に合う仕事も見つけやすくなりますよ。
働けるならどこでもいいと投げやりに決めてしまう
- 投げやりに仕事を決めてしまうと入社後に後悔することになるかも
- しっかりと分析をおこなったうえで自分が納得した会社で働くことが大切
仕事が見つからない現状から一刻も早く抜け出したい、そんな思いから、働けるならどこでもいいと投げやりになることもあるかもしれません。
ただ、投げやりに決めた会社はマッチ度が低い可能性もあり、入社したとしても早期離職につながってしまうかもしれません。入社後に「こんなはずじゃなかった……」と後悔するのはさけたいですよね。そうならないためにも、どこでもいいと投げやりに決めてしまうのは避けましょう。
米田 有希
「自分のやりたい仕事なのか」「会社の雰囲気は自分と合っていそうか」など、自己分析と仕事分析をしっかりおこなって、心から納得のいく仕事を見つけることが大切です。
仕事が見つからない状況から抜け出すために行動を起こしていこう!
ここまで、仕事が見つからない状態の原因やその対処法、仕事を見つけられるようになる自己分析や仕事分析の方法を解説してきました。
仕事が見つからない悩みは誰しもが抱えているものです。自分の頑張りが結果につながらないのはとてもつらいことですよね。ただ、仕事を見つけるための正しい方法を実践していけば、その状態から抜け出すことは十分可能です。
仕事を見つけていくために、まずはあなたが抱える原因を見つけ、その原因に対する対処法を実践していくことが欠かせません。自己分析や仕事分析をしっかりとおこない、自分の適職となる仕事を見つけていきましょう。
もしいま仕事が見つからず悩んでいるなら、それは働きたいと思える仕事にまだ出会えていないだけです。見つけることをやめなければ、いつか出会うことができます。ここまで頑張ってきたからこそ、あきらめることなく一緒に自分に合う仕事を見つけていきましょう。