目次
- 「就職できない」を打開するなら就活の問題点の深掘りがマスト!
- 就職できない……悩んだときにまず知ってほしい4つのこと
- ①就職ができずに悩む人は少なくない
- ②面接官との相性も少なからず結果には影響する
- ③多くの企業は優秀さよりもとめる人物像にマッチするかを重視する
- ④就活市場としてはむしろ追い風が吹いている状況
- 「就職できない」から一歩進もう! 自分の課題を見極めるための3ステップ
- ステップ①就職できない原因と思えるものすべて書き出す
- ステップ②その中でも特に大きな原因になっているものを深掘りする
- ステップ③次に必要な行動は何かを考える
- 就職への近道は自分の就活の課題を見極めて的確な対策をすること!
- 自分の就活の課題は何? 就活フェーズ別つまずきやすい7つの原因と対処法
- ①自己分析|「就活の軸」がはっきりしていない
- ②企業研究|企業研究が不十分でマッチした企業を見つけられていない
- ③企業選び|広い視野での企業の見極めができていない
- ④書類選考|「通りやすい履歴書の作り方」を理解していない
- ⑤筆記試験|筆記試験に向けた勉強が十分にできていない
- ⑥面接対策|マナー&質疑応答対策ができていない
- ⑦振り返り|「不採用」を次の選考対策に活かせていない
- 要チェック! 内定にさらに一歩近づくための就活対策5選
- ①自分の強みを理解したアピールを用意しておく
- ②自分と企業との接点から相性の良さを押し出す
- ③志望企業で働くことを前提としたキャリアプランを立てる
- ④マニュアル通りの受け答えは卒業してオリジナリティを追求する
- ⑤業務に活かせそうな資格を取得する
- 「就職できない」の悩みは第三者への相談も大切! 頼れる3つの相手
- ①信頼できる友人や家族
- ②ハローワークの相談窓口
- ③就職エージェント
- どうしても就職できない……状況を打開するために試してみてほしいこと
- ①エントリーする企業や業界をガラッと変える
- ②一度休憩期間を挟んで落ち着いて自分を見つめ直してみる
- ネガティブ思考に要注意! ミスマッチの原因になる捨てるべき考え方
- 「就職できない原因は自分自身にある」
- 「こんな自分を採用してくれる企業ならどこでも就職する」
- 就職できない原因に向き合い着実に対策をして前に進もう!
「就職できない」を打開するなら就活の問題点の深掘りがマスト!
就職できずに悩んでいる人から、よくこんな相談をもらいます。対策をして就活に挑んでいるはずなのに、一向に内定がもらえない……。いつまでもそんな状況でいるのはつらいですよね。
あきらめたくなるときもあると思います。ただ、その決断をしてしまうにはまだ早いはず。就活対策を見直してみたらあっさり就職できるかもしれません。あきらめるのは、現状を打開する方法を一通り試してからでも遅くないですよね。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えて「就職できない」を打開する方法を解説していきます。一緒にあなたの就活について振り返り、起こすべきアクションを見極めていきましょう。
就職できない……悩んだときにまず知ってほしい4つのこと
就職できない悩みを抱えると、気持ちが落ち込んでしまい必要以上に自分を責めてしまうことがあります。あなたも「受からないのは自分の能力が低いせい」「自分に魅力がないから」と考えてしまっていませんか?
自分を責めると、自信がなくなってしまってモチベーションも下がり、結果対策にも身が入らずまた選考に落ちて……と、負のスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。
そんな状況に陥ってしまわないために、まずは前提として知っておいてほしいことを紹介します。
①就職ができずに悩む人は少なくない
- 就職できずに悩んでいるのはあなた一人だけではない
- あきらめなければ就職できる可能性はいくらでもある
就職できない悩みを抱えているのは、あなた一人ではありません。同じように悩み、苦しんで、それでも前に進もうとしている仲間がいます。それを忘れないでください。
仲間たちの中には、なんとか現状を打開し、内定をもらって希望のキャリアをつかんでいる人がいます。同じ状況にある仲間ができることなら、あなたにもできます。あきらめて就活を辞めない限り、その可能性はいくらでもあるのです。
本田 百合香
②面接官との相性も少なからず結果には影響する
就活は、運やタイミングでもその結果が左右されるものです。どんな面接官にあたるかも少なからず結果に影響する可能性があります。
たとえば、最初の雑談で話が盛り上がらなかった人と盛り上がった人がいたとします。能力がほとんど同じ2人のうちどちらがより印象に残るかを考えれば、盛り上がった人の方が「明るかったな」「良い人だったな」と良い印象が記憶に残りやすいでしょう。
松下 建都
印象を重視される面接において、相性は意外と重要なものなのです。だからこそ、「相性が合わなかった」と切り替えて、もっと相性のいい会社と出会うために歩みを進めていくことが大切ですよ。
③多くの企業は優秀さよりもとめる人物像にマッチするかを重視する
学歴があったり、何らかの実績を積んでいたり、世の中には優秀な人はたくさんいます。けれど、どんなに優秀でも求める人物像にマッチしていなければ採用しない企業はたくさんあるのです。
たとえば、「顧客に寄り添った提案ができて満足度が高いみたいだけど、配属先部署は売り上げを追う雰囲気が醸成されているから合わないかも……」など、好印象であっても不採用になることはありえます。
あなたも、単純に企業がもとめる人物像にマッチしなかっただけかもしれません。でも大丈夫。あなたのような人をもとめている企業は必ずありますよ。
- 企業のHPに書いてある企業風土についての記載を確認する
- 会社の口コミサイトで雰囲気についての書き込みがないか見てみる
- 店舗がある企業なら実際に足を運んでどんな人が働いているのかをチェックする
米田 有希
企業の文化や風土は、就活をするうえでは要チェックポイント。もし接客業なら、実際に店舗に足を運んでどんな人が働いているのかをよく観察してみましょう。
④就活市場としてはむしろ追い風が吹いている状況
- 少子高齢化の影響で若手人材の獲得に苦戦している企業が多いため
- 若手人材獲得のため、間口を広く開ける企業が増えているため
厚生労働省が新卒で就職した人の離職率についての調査結果をまとめた「新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)」によると、入社後3年以内に退職した大卒の人は31.5%です。新卒で入社した人のうち、約3割が退職をしているのがわかりますよね。
少子高齢化の影響により、若手人材の獲得に苦戦している企業が多い現在の就活市場です。そのうえ3割の新卒入社した人が辞めていくとなると、ますます若手人材の需要が上がりやすくなるのです。
少しでも多くの若手を確保するために、間口を広く開けている企業はたくさんあります。若手であるあなたのポテンシャルを必要としている企業は多いのが実情ですよ。
本田 百合香
就職を目指すなら、今の時期はまさに狙い目。あきらめずに就活を続けていれば、必ず就職できるはずです。
「就職できない」から一歩進もう! 自分の課題を見極めるための3ステップ
就職できない理由が就活対策の方法にあるとは限りません。なんとなく身が入らない、就職に対して後ろ向きになってしまってやる気が出ないなど、課題は人それぞれです。
そこで、まずは「就職できない」を打開するために、今あなたができることは何かを見極めてみましょう。そもそもこの時点で認識に誤りがあっては対策もできなくなってしまうので、就職に向けて進むべき方向性を冷静に見定めてくださいね。
ステップ①就職できない原因と思えるものすべて書き出す
まずは、あなたが就職できない理由を整理してみましょう。思いつく限り、その原因になるものを考えてみてください。
やる気が出ない、本当に行きたいと思える企業に巡り合えていない、就活対策がしっかりできていないなど、就活がうまくいかない理由と思えるものはすべて書き出してみましょう。
松下 建都
たとえば書類選考や面接などの対策、もしくは準備段階の自己分析など、原因と思えることをできるだけ深掘りしてみてくださいね。
- やる気が出ない
- 本当に就職したいと思える企業がない
- 「就活の軸」をはっきりと答えられない
ステップ②その中でも特に大きな原因になっているものを深掘りする
就職できない理由を書き出したら、その中でも特にあなたの中で大きな原因だと思うものについて深掘りしてみましょう。
たとえば、いつも書類選考が通過できないなら書類選考対策が不十分なのが大きな原因になっている可能性があります。志望動機をうまく答えられないなら、企業選びが原因なのかもしれません。
米田 有希
いつも選考時点のどこでつまずくのかを振り返り、自分自身の弱点がどこにあるのかを見極めましょう。
- 本当に就職したいと思える企業じゃない→企業分析が不十分
- 「就活の軸」をはっきりと答えられない→自己分析が不十分
ステップ③次に必要な行動は何かを考える
就職できない原因の深掘りができれば、あとは次に起こす行動を見極めるだけです。
たとえば、本当に就職したいと思える企業じゃないところに応募してしまっているなら、改めて自己分析と企業研究をして自分にぴったりな企業を探しましょう。
自己分析が不十分なら、これまでとは違った方法で自己分析をすることで新しい自分が見えてくるかもしれません。
本田 百合香
なかなか就活が前に進まないときは、今までとは違った方法を取ってみるのがおすすめです。自己分析ツールを変えてみたり、OB・OG訪問をして刺激をもらったりするのも良いですね。
- 本当に就職したいと思える企業じゃない→改めて自己分析と企業研究をする
- 自己分析が不十分→これまでとは違った自己分析ツールを使って自分を見詰め直してみる
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
就活に身が入らず就職することへの抵抗を感じている人は、まず就職する気にならない理由を具体化してみましょう。
たとえば「ゲームがしたいから」など、小さなことでも構いません。その中から原因を探っていき、どうすれば就活に前向きになれるのかを考えていきましょう。一見ぼんやりとした言葉の中にも、原因が隠されている可能性がありますよ。
なぜ就活に身が入らないのか? その答えはなかなかすぐには出ないかもしれません。そもそも目標を持って就活に挑んでいる人の方が稀な場合もあるでしょう。
なので、あなたがもし就職する気にならなくても自分を責める必要はありません。まずは自分を見つめ直し、就職に向かって行動を始めるための土台を固める時間を作ることが大切です。
就職への近道は自分の就活の課題を見極めて的確な対策をすること!
「就職できない」を打開するのは、今のあなたに合った的確な対策です。そのためには、何よりもあなた自身の課題を見極めることが大切で、そこを明確にすることが就職への一番の近道です。
特に就活対策に課題があるなら、就活対策のうちのどの段階を見直す必要があるのかまで深掘りして考えましょう。
松下 建都
目の前の課題を見つけることができれば、あとはそれを解消するだけ。就活はトライ&エラーの繰り返しなので、うまくいかなかったときは何につまずいたのかをしっかりと振り返りましょう。
自分の就活の課題は何? 就活フェーズ別つまずきやすい7つの原因と対処法
就職できない悩みを抱えている人の多くは、就活方法に不十分なところがあったり、自分でも気がついていない問題点がある可能性があります。
ここからは就活を7つの段階にわけ、それぞれのフェーズごとによくある原因について解説していきます。もしかするとあなたがまだ気づいていない課題があるかもしれません。ここでしっかりと確認していきましょう。
①自己分析|「就活の軸」がはっきりしていない
- 選考を受ける中で「この企業は違うかも」と思った要素を整理する
- 要素の中にある共通点を見つける
- これまで考えていた軸と共通点を照らし合わせ矛盾がないか見直す
就活における自己分析の一番の目的は、就活の軸を見つけることにあると言っても過言ではありません。就活の軸は、仕事をするうえでもっとも大切にしたい価値観のことです。
これを明確にすることで、どんな企業を選ぶのが良いのか、どんな働き方が自分に合っているのかがわかるのです。
今までしっかりと自己分析をしていたとしても、そこで決めた就活の軸をもとに選んだ企業になかなか受からない、「この企業は違うかも」と思うことがあるなら、改めて自己分析をし直す必要があるかもしれません。
米田 有希
今のあなたには、これまでの就活経験があります。それをふまえて改めて自己分析をすることで、より自分にぴったりな就活の軸を見つけることができますよ。
- モチベーショングラフ:過去の出来事と出来事に対するモチベーションの高さをグラフで表したもの
- マインドマップ:1つの主題を中心としてそこから連想されるものを可視化した図
②企業研究|企業研究が不十分でマッチした企業を見つけられていない
- 求人サイトの情報はくまなくチェックしておく
- 企業のHPだけでなく公式のSNSにも目を通しておく
- 説明会があれば積極的に参加する
- OB・OG訪問をして企業がもとめている人材イメージを明確にする
いまいちしっくり来る企業に出会えていない……そう思うときは、企業研究の方法に就職できない原因があるのかもしれません。そんなときは、これまでの企業研究+αでより質を高める方法を試してみてください。
質の高い企業研究をすることで、本当にあなたにマッチした企業かどうかを見極めることができますよ。あなたにぴったりな企業は必ずあります。それを根気強く探すことが、就職できない状況の打開や希望を叶える大きな一歩になるのです。
本田 百合香
徹底した企業研究をすることで企業とのマッチ度の高さがわかります。「私は御社に合った人材です! 」とアピールすること自体が面接官の印象アップにもつながるので、これまでよりも一歩踏み込んだ情報収集を心掛けましょう。
③企業選び|広い視野での企業の見極めができていない
就職できない原因の1つに、企業選びの視野が狭まってしまっていることも考えられます。極端に業界や職種を絞ってしまったり、企業規模にこだわった企業選びをしていると、なかなか思うようにいかず就活を難航させる原因になる可能性があります。
これまでの企業選びで就活がうまくいっていないなら、応募先の視野を広げてみてください。
松下 建都
たとえば「出版社が良い!」と1つの職種にこだわるのではなく、「書籍にかかわるほかの仕事はないか」と考えてみるのも手段の1つ。印刷業界や書店勤務などに視野を広げることで、よりマッチ度の高い職種に出会える可能性もありますよ。
- 出版社希望→書籍にかかわるほかの仕事は? →印刷業界や書店勤務
- 商品開発希望→興味のある分野で営業や接客から始める
④書類選考|「通りやすい履歴書の作り方」を理解していない
- 証明写真は笑顔で撮る
- 文字はていねいに書く
- 空欄を残さない
- 志望動機や自己PRは最後の行まで埋める
- 志望動機や自己PRは使いまわさない
書類選考の時点で不採用になってしまうことが多く、なかなか面接に駒を進めることができない……そんな悩みを抱えているなら、応募書類の書き方から見直してみる必要があります。
基礎がしっかりできていることはもちろん、志望動機や自己PRを使いまわさないことも大切です。使いまわせるような、どの企業にでも当てはまることを書いてしまうと、熱意が低いと受け取られてしまう可能性があります。
米田 有希
面接でのアピールももちろん大切ですが、そもそも書類選考で興味を持ってもらわないと面接のフィールドに立つこともできません。「御社じゃなきゃだめなんです! 」という本気度の伝わる志望動機や自己PRを書くことが重要ですよ。
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⑤筆記試験|筆記試験に向けた勉強が十分にできていない
企業によっては筆記試験が実施される場合があります。面接での印象を重視する企業が多いものの、筆記試験の点数に重きを置いている企業はあります。
また、面接でほぼ同じような好印象を残した2人のどちらかを採用するというとき、筆記試験の点数が高い方を採用する企業も多いはずです。
本田 百合香
選考の中に筆記試験があるなら、教材を使ってしっかりと勉強をしてから挑みましょう。筆記試験には種類がありますが、多くの企業はどの試験を実施するかを採用ページに記載していますよ。
⑥面接対策|マナー&質疑応答対策ができていない
- 面接室に入ったときの姿勢・表情・声
- 身だしなみは整っているか
- きちんとした敬語を使えているか
- しっかりと面接官の顔を見ることができているか
- 面接官の話を遮って答えるようなことはしていないか
多くの人がつまずきやすいのが面接対策。面接はあなたの人柄や熱意を企業に伝えるためのもっとも重要な局面なので、ここに一番熱を込めて対策をする人も多いですよね。
面接対策といえば質疑応答のイメージがあるかもしれませんが、第一印象もかなり重要なポイントです。最初の印象が悪ければ、どんなに完璧な受け答えをしていてもイメージダウンしてしまう可能性がありますよ。
だからこそマナーの確認は必須。基本的なマナーを今一度しっかりと確認し、印象アップにつなげましょう。
- 志望動機や自己PRには具体的なエピソードを添える
- 「成長させてもらいたい」などの受け身な姿勢ととらえられることは言わない
- 頻出質問には必ず答えられるようにしておく
面接での質疑応答では、上の3つを特に意識してみてください。大切なのは、意欲や熱意、成長性を伝えることです。
企業はもちろんあなたのこれまでの功績やスキルにも興味を持っていますが、もっとも重視しているのは「入社後の成長が見込めるか」「活躍してくれる人材か」と考えておきましょう。
松下 建都
継続的に努力ができ、企業への貢献のために成長する意欲があって、それを説得力を持って伝えられる人には、どんな企業であれ魅力を感じるものですよ。
既卒として就活をしている人の面接に関しては、こちらの記事でも詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
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⑦振り返り|「不採用」を次の選考対策に活かせていない
- 質問に対して返答に詰まったことはなかったか
- 受け答え後の面接官の反応に手応えがなかったのはどの質問か
- 面接をしている中で「この企業は違うかも」と思った瞬間はなかったか
最終的に希望のキャリアを勝ち取るのは、結果を受けてこれまでの対策を振り返り、改めて戦略を立てられる人。あなたは不採用通知が来た時、しっかりとその原因に向き合うことができているでしょうか?
不採用の結果を振り返るのはつらいことですが、それを反省して次に活かすことができれば、不採用は失敗でなく学びに変わります。この学びは面接を受けたあなたにしか得られないもの。しっかり次に活かして成功の糧にしましょう。
米田 有希
繰り返し不採用になるなら、何か共通した苦手な質問や弱みがあるはず。それをしっかり見極めて対策を固めることができれば、採用までまた一歩近づくことができますよ。
要チェック! 内定にさらに一歩近づくための就活対策5選
着実に内定に近づいていくには、これまでよりも一歩進んだ就活対策を固めておくことが大切です。
ここからは、あなたの就活をより確実に進めていくための就活対策を解説していきます。もしまだ実践できていないものがあれば、これからの対策にぜひ取り入れてみてくださいね。
①自分の強みを理解したアピールを用意しておく
- 第二新卒:前職で身につけたスキルや実績
- 既卒:あきらめずに就活に挑む意欲の高さ
あなたは自分の強みをきちんと把握できてますか? 本当は持っているはずのあなただけの強みを、アピールせずに終わってしまってチャンスを逃している……そんなことがあるかもしれません。
スキルや実績、人柄、企業とのマッチ度はもちろん大きな強みですが、今のあなたがどんな状態で就活に挑んでいるかも十分なアピールにつながります。
松下 建都
自分の強みを把握し、あますことなく魅力を伝えるのが内定を勝ち取るカギなのです。
- 自己分析
- 同僚や友人など周りの人に聞いてみる
第二新卒が持っている武器に関しては、こちらの記事でも詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
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②自分と企業との接点から相性の良さを押し出す
企業とのマッチ度を伝えるなら、あなたと志望企業の間にある共通点や共感できる部分、相性が良いと言える点を探しましょう。
多くの企業はあなたと自社がどれくらいマッチしているのか、もとめる人物像にどの程度近いのかに注目しています。
相性の良さを積極的に押し出すことで、企業もあなたが入社後に活躍するイメージがしやすくなり、印象アップを狙うことができますよ。
米田 有希
ただ、会社に合わせることを優先して嘘をつくのは避けましょう。選考で見破られる可能性もありますし、何より入社後に苦しむのは自分です。もとから備えている要素から接点を探し、押し出すことが大切と覚えておきましょう。
- 「人を笑顔にしたい」という就活の軸と「世界中の人に笑顔を届ける」という社風
- 「協調性の高さ」という強みと「社内で協力して1つの仕事に取り組む」という文化
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
熱意はあるものの自分と企業との接点や共通点が見つからない場合、まずその企業で本当に働きたいと思っているのか? これが1つの問題になります。
ただ漠然と「就職したい」という気持ちだけで企業選びをしていると、なかなか就活がうまくいかずストレスとなってしまう可能性があります。
運良く内定が出ても、入社後にミスマッチが発覚してしまう可能性もありますよね。そんな事態を回避するには、「なぜ自分と志望企業の間に共通点や接点が見つからないのか」を考える必要があります。
原因に1つには、自己分析ができていないことが挙げられるでしょう。まずは自分の強み、弱みなどをマインドマップや自分史などを用いて再確認してみてください。
③志望企業で働くことを前提としたキャリアプランを立てる
志望企業で働いた場合の詳しいキャリアプランを立てることで、「働きたい!」という熱意や本気度、しっかりと将来を見すえていることが伝わります。
どんなに優秀で人柄が良くても、入社後すぐに辞めてしまっては採用にかけたコストが無駄になってしまいますよね。企業としても、その事態は避けたいと考えています。
特に第二新卒や既卒はその点に不安を抱かれていることが多いので、不安を解消するために将来のキャリアプランをきちんと立てていることを伝えましょう。
米田 有希
キャリアプランは入社1年目、5年後、10年後と区切りをつけて考えることでよりはっきりとイメージしやすくなりますよ。
- 入社1年目は「自社製品のことなら〇〇に聞け」と言ってもらえるような人材を目指す
- 5年後には自社製品のスペシャリストとして設計・開発に携わる
- 10年後には本格的に開発部署へ異動し、自分の手でベストセラー商品を生み出す
④マニュアル通りの受け答えは卒業してオリジナリティを追求する
- ほかの人はしていないような経験をふまえて伝える
- 自分が独自にした努力を伝える
面接での質疑応答をする時、マニュアル通りでオリジナリティのない受け答えになってはいませんか? インターネットや書籍の例文にあるものをそのまま伝えたような、独自性のない型にはまった回答では面接官の心を打つことはできません。
大切なのは、受け答えにあなた自身のストーリーがあるかどうかです。なぜその考えにいたったのか、どんな生き方をしてきたのか、今の価値観はどんな経験から備わったものなのか、それをしっかり伝え、あなたにしか答えることのできない回答をしましょう。
本田 百合香
受け答えにオリジナリティを出すには、実際にあなたの身に起こった出来事をふまえるのがおすすめです。何か1つ、ほかの人はしていないような経験や、あなたが独自にした努力を伝えることで、オリジナリティのある回答をすることができますよ。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
難しいことですが、マニュアル通りの自己PRや志望動機となってしまい、ライバルたちに埋もれてしまうのは避けたいですよね。
ただ、マニュアルそのものは必要です。それをベースとして、これまでの経験や身につけたスキル、価値観と、志望企業がもとめる人物像が一致しているかを考えてみるのが良いでしょう。それを伝えることで、面接官にあなたが入社後活躍する姿をイメージしてもらうことができるかもしれません。
やはり企業も長いスパンでのキャリア育成にお金を掛ける以上、自社のビジョンにどれだけマッチした人材なのかを重要視してきます。
そう言った意味では 「私はこの企業でこうなりたい。なぜなら」 を自分で考え出すことが自己PRや志望動機にオリジナリティを出すための第一歩となるでしょう。
⑤業務に活かせそうな資格を取得する
あなたのスキルや熱意をもっともわかりやすく伝える手段の1つに、仕事に活かせる資格の取得があります。
資格を持っているだけで、その資格を取得できるだけの能力があることが証明できます。それに資格の取得は簡単なことではありませんよね。長い時間をかけ、一生懸命に努力ができる人柄である、熱意があるという証明にもなるのです。
- 事務系資格:簿記
- IT系資格:ITパスポート、基本情報技術者試験
米田 有希
資格を持っているということは、それだけで意欲の高さやあなたの努力を伝えるための大きなアピールになります。もしアピールできることが少ないと感じているなら、取得に向けて挑戦してみるのがおすすめですよ。
「就職できない」の悩みは第三者への相談も大切! 頼れる3つの相手
就活はただでさえ精神的な負担が大きいもの。一生懸命準備をして取り組んだのに、一向に就職できない……そんな状況に陥ってしまうのは苦しいですよね。
もし就活に行き詰まってしまってどうしたら良いかわからない状態なら、周りの人に相談してみましょう。今のあなたの状況を客観的に見てもらうことで、自分では気がつかなかった課題を発見できる可能性もあります。
ここからは、就職できずに悩んでいるときに頼れる相手を紹介していきます。
①信頼できる友人や家族
あなたにとってもっとも身近で信頼のおける相手が近くにいるなら、その人たちに相談するのがおすすめです。
もしかすると具体的な解決策を見つけることはできないかもしれませんが、話を聞いてもらうことで心の負担は軽くなるはず。それに、自分で問題を口に出すことで頭の中が整理され、課題が見えてくることもあります。
本田 百合香
あなたは決して一人で就活をしているわけではありません。つらさや悩みを打ち明け、分かち合ってもらうことで前向きになるきっかけができることもあります。悩んだときは、遠慮なく周りの人に頼りましょう。
②ハローワークの相談窓口
- 圧倒的な求人数の中から求人を選ぶことができる
- 多様な選考対策支援が基本的には無料で受けられる
もし身近な人に相談しにくいなら、ハローワークで相談してみるのもおすすめです。ハローワークは職を持たない人がいくところというイメージもあるかもしれませんが、新卒や第二新卒のサポートもしてくれますよ。
ハローワークでは求人探し以外にも、多種多様な選考対策支援を受けられます。基本的には無料で書類選考のセミナーや模擬面接、進路相談などができるので、就活に行き詰まったときはぜひ積極的に利用してみてくださいね。
松下 建都
ただし、基本的には就職をしていない人の支援をする施設なので、まだ仕事を続けている第二新卒の場合は一部サービスの利用が制限される場合もあります。
- 新卒・卒業後おおむね3年以内の既卒:新卒応援ハローワーク
- 第二新卒:わかものハローワーク
ハローワークについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
関連記事
ハローワークとは? 使い方や就活に役立つ8つのサービスを徹底解説
仕事探しにハローワークを使ってみたいけど、利用のハードルが高く感じてしまう人もいますよね。この記事では、そんなあなたのためにハローワークでできることや上手な使い方、初めてハローワークに行くときに必要なものを専門家のアドバイスを交えて解説。私たちと一緒にハローワークについて学んでみましょう。
記事を読む
③就職エージェント
- 就活のプロから一対一でのサポートを受けられる
- 非公開求人を紹介してもらえる場合がある
- 応募企業の特色に合わせた就活対策ができる
就活に関する悩みは、就職エージェントに相談するのもおすすめです。就活のプロが一対一であなたに合ったサポートをしてくれるので、課題解決がしやすく、就活をスムーズに進めやすくなりますよ。
基本的には無料で相談できるところが多いので、まずは相談だけでもしてみるのがおすすめです。きっとあなたの就活を成功に導く、頼もしい味方になってくれますよ。
どうしても就職できない……状況を打開するために試してみてほしいこと
自分の課題を見つけ、選考対策を見直してもどうしても就職できない……そんなときもありますよね。どんなに頑張っても結果が出ないという時、どうしても視野が狭くなってしまいやすいものです。
視野が狭まってしまうと、「自分に足りないのはこれ」と考えすぎてしまって本来の課題に気がつかなくなったり、結果の出ない焦りにから本来の力が出なくなってしまう可能性があります。
そんなときは、一度気持ちを一新してみましょう。ここからは、就職できない状況を打開するのにおすすめな方法を対策とは違う観点から紹介していきます。
①エントリーする企業や業界をガラッと変える
もしこれまで同じ企業や業界にばかりエントリーしていたなら、一度まったく違うジャンルの企業にチャレンジしてみるのもおすすめです。
意外にもスムーズに選考が進んだとしたら、本当はその業界や職種があなたに向いていたのかもしれません。また、別の企業や業界の選考を受けることで刺激を得て、新たな課題が見えたり対策法が見つかる可能性もありますよ。
米田 有希
もしこれまでとは違った企業にエントリーをするなら、少しでも興味を持てる分野や、間接的に志望していた企業や業界にかかわる分野がおすすめです。
- 少しでも興味を持てる分野の企業・業界
- 間接的に志望していた企業や業界にかかわることができる企業・業界
②一度休憩期間を挟んで落ち着いて自分を見つめ直してみる
どうしても就職できないときは、一度休憩期間を設けて就活をお休みするのも手段の1つ。焦る気持ちもあるかもしれませんが、自暴自棄になって同じ失敗を繰り返してしまったり、内定が出た企業にとりあえず就職するのが一番良くありません。
あなたの気持ちを守り、入社後にミスマッチのない冷静な判断をするためにも、疲れてしまったら一度休憩をして心と体を休ませてあげましょう。
本田 百合香
休息期間中には、自然に触れたり旅行に行ったり、ゆっくりと読書をするなど、リラックスできる方法を試してみてくださいね。
- 自然に触れる
- 旅行に行く
- 読書をする
- 生活習慣が乱れているなら規則正しい生活をする
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
なかには休息を取ることに不安を覚える人もいるでしょう。そんなときは、上記のリラックス方法のほかに友人や家族に悩みを相談したり、あえて弱音を吐いてみるのも良いかもしれません。
もし周りの人に言いにくいのであれば、就職エージェントなどプロを頼ることも手段の1つ。あなたの悩みを第三者の視点から俯瞰して見てもらうことができますよ。もちろんあなた自身の秘密や個人情報は守られますし、プロとしての適切な距離感で接してくれるため、友人や家族には言えないことも吐き出すことができるかもしれません。
気持ちをスッキリさせられるほか、今後の対策もタッグを組んで取り組むことができます。就活に行き詰まったときは検討してみるのがおすすめです。
ネガティブ思考に要注意! ミスマッチの原因になる捨てるべき考え方
「就職できない」という焦りがあると、どうしても気持ちが落ち込んでしまいますよね。考え方がネガティブになってしまうと、自分を追い詰めてしまったり、本来あるはずの課題に気がつくことができなくなってしまいます。
そうした状態では本当に自分にマッチした環境を見定めることも難しくなってしまい、焦って自分にマッチしていない会社に就職してしまう可能性もあるため、注意が必要です。
ここからはそうした状況に陥る原因となる考え方と、避けるための対策についても解説していきます。
「就職できない原因は自分自身にある」
「不採用は自分を否定するもの」「就職できない原因は自分の能力や素質にある」そんなふうに思ってしまってはいませんか?
確かにあなた自身に問題がある可能性も0とは言えませんが、そう決めつけてしまうと本来の原因を見落としてしまうかもしれません。また、過度に自分を責めることはモチベーションの低下にもつながります。
本田 百合香
うまくいかないときこそ、原因を冷静に見極めることが大切です。どこに課題があるのかを分析し、着実な対策を続けることが希望をつかむための1番の近道ですよ。
「こんな自分を採用してくれる企業ならどこでも就職する」
一刻も早く就職先を見つけて安心したいと思うあまり、内定さえ出ればどこにでも就職するという考え方も捨てましょう。あなたの価値はそんなに低くありません。あなた自身が働きたいと思える、本当に自分に合っていると思う企業を根気強く探すことが大切です。
あなたを必要としている企業は必ずあります。不採用は、その企業とあなたの間には縁がなかったということ。必要以上に落ち込んだり自分を責めたりはせずに、いつかあなたにぴったりの企業と巡り合ったときに備えて着実に準備を重ねていきましょう。
米田 有希
今は不安でいっぱいでしょう。それでも、あきらめなければ縁は必ず巡ってきます。そのときまでグッとこらえ、あなたが本当に望むものをしっかりとつかんでください。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
自分を採用してくれるならどんな企業でも良い。そんな考えは非常に危険です。「入社してみたものの、これがやりたい仕事だったのかな」「この業界で何をすれば良いんだろう」そんな疑問に悩まされる可能性があります。
結果としてそれがストレスの原因となり、精神的な負担につながったり、早期離職などを引き起こす原因になるかもしれません。
仮に志望企業に入社できたとしても、企業分析を怠った結果ブラック企業に入社してしまったり、希望とは違う仕事を任されることになるなど、自分の成長やキャリアにも影響する可能性があります。
そういった事態を防ぐためにも「企業に選ばれる」という意識だけでなく「自分が企業を選ぶ」ということも考えながら就職活動にぜひ取り組んでみてくださいね。
就職できない原因に向き合い着実に対策をして前に進もう!
ここまで、就職できない理由を見極める方法や就活フェーズごとの対策法、就活を成功に導くためのコツについて解説してきました。
就職できないまま一向に状況が変わらず、目指すべき方向もわからないまま歩き続けるのは苦しいことです。そこに指標を見つけ、目指す場所を見つける第一歩が今の自分の課題を改めて知ること。落ち着いて自分自身と向き合えば、原因は必ず見えてきますよ。
今はつらく、焦ることがあるかもしれませんが、その経験はすべてあなたにとって大きな力になっているはず。あきらめさえしなければ、いつか必ず実を結び、今の状況を打開できます。私たちと一緒に、一歩ずつ着実に前に進んでいきましょう。
一番避けてほしいのは、あきらめて自分から希望をつかむ可能性をゼロにしてしまうこと。けれど、あなたを必要としている企業は必ずあります。根気強く就活を続けることで、その企業に巡り合うことができますよ。