目次
- 自分がやるべきことを明確にして働きながらの転職活動を成功させよう!
- 働きながらの転職活動をするうえで知っておきたい2つのこと
- 働きながらの転職活動も進めやすくなってきている
- プライベートを削ってでも転職するという決意が大切
- 転職活動は「働きながら」と「辞めてから」どっちがいい?
- 働きながら転職活動をするメリット・デメリット
- 会社を辞めてから転職活動をするメリット・デメリット
- 働きながらの転職活動は内定までの行動計画を立てて効率的に進めよう!
- これで迷わない! 働きながらの転職活動を成功させる5ステップ
- ①応募前に自己分析と企業研究を終わらせる
- ②企業に求める条件をリストにまとめておく
- ③企業の求める人物像に合わせた応募書類を作成する
- ④企業が指定する日程で面接を受ける
- ⑤求める条件に照らし合わせて速やかに内定先を決める
- 最短で内定を目指そう! 働きながらの転職を効率的に進めるための4つのポイント
- ①内定までの具体的なスケジュールを立てる
- ②有給休暇を取って効率的に選考を受ける
- ③オンライン面接を有効活用する
- ④条件を絞って求人に応募する
- 働きながらの転職だからこそ活用したい! 手助けしてくれる支援サービス
- ①ハローワーク
- ②就職エージェント
- ③スカウトサービス
- 働きながらの転職をスムーズに進めるために注意しておきたいポイント
- 会社の備品で転職活動の作業をしない
- 状況が落ち着くまで会社に転職活動のことを話さない
- 働きながらの転職活動は効率良く進めて内定をつかみ取ろう!
自分がやるべきことを明確にして働きながらの転職活動を成功させよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの今井です。
働きながらでも転職活動はできるのか不安に感じている人から、このような相談を受けることがあります。
転職をしたい気持ちはあるけど、働きながらだとうまくできないのではないか……そう思う気持ちはよくわかります。
結論から言うと、働きながら転職活動をして、理想の職場へ転職することは十分可能です。ただ、なんとなく転職したいという気持ちでは、仕事と転職活動の両立をかなえることは難しいかもしれません。
転職したいという強い気持ちと内定までの計画を立て、効率良く進めていくことで転職活動を成功させることができますよ。
この記事では、働きながらの転職活動を成功させるステップや働きながらの転職を効率的に進めるためのポイントなどについて解説していきます。仕事と転職活動の両立をしながら内定をつかむためにも、一緒に進め方をチェックしていきましょう。
働きながらの転職活動をするうえで知っておきたい2つのこと
働きながらの転職活動はインターネットやスマートフォンの普及により、昔に比べるとかなり進めやすくなりました。とはいえ、やはり仕事しながらでは時間があまり取れず、大変になりやすいのも事実です。
ここからは、働きながらの転職活動をするうえで知っておいてほしい2つの現実について解説していきます。ここで解説する内容を押さえておき、働きながらの転職活動を自分が進めていくイメージをつかんでいきましょう。
働きながらの転職活動も進めやすくなってきている
- ネットでの応募ができるようになった
- リモートでの面接が普及してきた
- 求人情報もインターネットで調べることができる
働きながらの転職活動が進めやすくなってきているのを知っていましたか? たとえば、昔は紙に書いて提出だった応募書類がネットで応募できるようになったり、会社まで出向いて面接していたのがリモート面接に変わったりしています。ほかにも、求人情報や企業の情報もスマホ一つで見られるようになりましたよね。
本田 百合香
プライベートを削ってでも転職するという決意が大切
- 仕事終わりの時間を使ってしっかりと対策しなければ内定はもらえないから
- 転職活動は誰かから言われてやるのではなく自分が望む未来のためにすることだから
松下 建都
働きながらの転職活動がやりやすくなってきているとはいえ、仕事と転職活動を両立するのは簡単ではありません。定時まで仕事をして、その後の時間を使って転職活動を進めていく必要があります。
もしあなたが「定時後の転職活動は無理そう」と思っているなら、自分が望む転職活動をかなえるのは難しいかもしれません。
というのも、転職活動は誰かから強制されてするわけではなく、自分が望む未来のためにするものです。働きながらの転職活動で内定をつかむには「成功させる」という強い気持ちが必要不可欠なのです。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
就活のサービスが充実してきたり、オンラインでの選考を用いたりと、効率的に就職活動を進められるようになったものの、仕事をしながらの転職活動にはスケジュール管理が大変な面もあるため、やはり何があってもやりきるんだ、という強い覚悟が必要です。
今の仕事の忙しさでも就職活動に時間を割けるか、有給を取れる時期やタイミングかなどを今一度考えてみてください。それだけ転職活動は大変ですし、本気で挑まなければ自分にとっての良い結果は手に入りません。転職活動を意味あるものにするためにも、自分は覚悟を持って取り組めるかどうかを見つめ直してみてくださいね。
転職活動は「働きながら」と「辞めてから」どっちがいい?
働きながらでは転職活動に割ける時間も限られてしまうため、辞めてから始めたいと考える場合もあるでしょう。 確かにどちらが良いのか迷ってしまいますよね。
どちらか判断するには、両方のメリット・デメリットを理解することが大切です。ここでメリット・デメリットについて解説していくので、自分の状況もふまえてどちらがベストなのか見極めるようにしてくださいね。
働きながら転職活動をするメリット・デメリット
働きながらの転職活動は、仕事の忙しさから活動の時間が取れないという大きなデメリットがありますよね。ただ、実は数多くのメリットもありますよ。
自分にとってベストな選択はなにかを判断するためには、メリットとデメリットの両面をしっかりと把握し、冷静に判断することが欠かせません。
ここからは働きながら転職活動をするメリット・デメリットを一つずつ解説していくので、あなたにとってどの選択肢が合っているのかを見極める判断材料にしてくださいね。
働きながら転職をするメリット
- 収入を安定させながら転職活動ができる
- 職歴に空白期間が生まれない
- 会社に残るという選択肢も選べる
本田 百合香
働きながらの転職活動の大きなメリットとして、収入の安定が挙げられます。今までと同じ収入を得られるので生活が安定し、気持ちに余裕を持って転職活動を進められます。
また、職歴に空白期間がなくなるのもメリットの一つです。仕事を辞めてしまうと離職期間が生まれてしまい、企業の懸念点として選考で不利に働いてしまう可能性があるのです。
ほかにも、会社に残る選択肢を選べるのも大きなメリットですよ。転職活動をしていく中で「やっぱり今の会社がいいかも」と思う可能性もゼロではありません。そんなときに、戻れる場所があるのは安心感がありますよね。
働きながら転職をするデメリット
- スケジュールがきつくなりやすい
- 選考対策が不十分になる可能性がある
- 入社日を調整する必要がある
働きながらの転職活動のデメリットは、やはりスケジュールのきつさが挙げられます。日中は仕事をしているため、企業との面接のスケジュールが調整できないケースが多々あります。時間の調整に手間がかかるのは仕方がないと言えるでしょう。
また、仕事の忙しさから選考対策に時間を割けないこともあります。自己分析や企業研究などは短期間で終わるものではなく、ある程度の時間を要します。時間を割けなかったことで、本来の実力を出せないという可能性もあるでしょう。
ほかにも、働きながらの転職の場合、いつ退職できるか明確に決まっているわけではありません。そうなると、転職先の「この日に入社してほしい」という要望に応えられない可能性が出てきてしまいます。
本田 百合香
ほかにも、働きながらの転職の場合、いつ退職できるか明確に決まっているわけではありません。そうなると、転職先の「この日に入社してほしい」という要望に応えられない可能性が出てきてしまいます。
会社を辞めてから転職活動をするメリット・デメリット
働きながらの転職活動のメリット・デメリットをふまえて、やはり辞めてからの転職活動が良さそうだなと判断するのはまだ早いですよ。
ここからは、会社を辞めてから転職活動をするメリット・デメリットを解説していきます。働きながらのメリット・デメリットを比べながら、どちらが自分に合った選択なのか見極めていきましょう。
会社を辞めてからの転職活動のメリット
- 転職活動に時間を割ける
- 入社日を自由に設定できる
- 資格取得などの時間に当てられる
会社を辞めてからの転職活動の大きなメリットとしては、時間的な制約がなくなるというのが大きいですね。時間的な余裕ができるので、働きながらの転職活動よりも自己分析や選考対策に時間をかけられるようになります。
また、企業から指定された面接の日程も調整しやすい、退職済みなので入社日も自由に設定できるなど、企業の要望にも応えやすいというメリットもあります。
松下 建都
ほかにも、時間を有効活用して資格の勉強やスキルの取得など、選考で有利になりやすい目に見える実績を作れるのもメリットと言えますね!
会社を辞めてからの転職活動のデメリット
- 収入が減ってしまう
- 空白期間ができてしまう
- 精神的な負担が大きい
もっとも大きなデメリットはなんといっても、収入の不安定さでしょう。仕事を辞めている以上、アルバイトなどをしなければ収入はありません。貯金をしていなければ、これまでよりも質素な生活を余儀なくされます。
また、キャリアに空白期間が発生してしまうのもデメリットと言えます。選考では、空白期間に何をしていたのかはほぼ間違いなく聞かれます。あまり深く考えずに辞めてしまうと、転職活動の際に大きなハンデとなってしまう可能性があるのです。
ほかにも、モチベーションを保つのも難しくなります。働きながらの転職活動なら、万が一の場合、転職を辞めるという選択もできますが、辞めている場合はそうもいきませんよね。次の仕事が決まるまでの期間は、不安な気持ちで転職活動を進めていかなければならず、精神的な負担も大きくなってしまいます。
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会社を辞めて就職活動に専念をするという考え方も一理あるかもしれません。ただ、よほどの理由がない限りは、職場に勤めながらの転職活動をおすすめします。
転職活動をするにあたって、確かに時間的な拘束はデメリットですが、金銭面での安心感、社会とのつながりなどは精神的な安心感につながります。また、転職活動に専念したとしても、良い条件の会社が見つかるとは限りません。そういった意味でも、今の会社に残るという選択肢を選ぶことができるのは心の余裕になりますよ。
これらのメリットをふまえると、やはり働きながらの転職がおすすめだと言えます。辞めてからの転職活動は、残業が多すぎて転職活動に時間をとれない、パワハラを受けていて今の環境にいるのがつらいなどの今すぐ環境を離れた方が良いケースなど、強い事情や理由がある場合に限定しておくのが無難です。
働きながらの転職活動は内定までの行動計画を立てて効率的に進めよう!
働きながらの転職活動は仕事の忙しさから時間が取れず、うまくいかないというケースが見受けられます。ではどうやって仕事と転職活動を両立させていけばいいのでしょうか?
大切なのは、内定までの行動計画を立てることです。活動を開始する前に「いつまでに内定を取るのか」「そのためにはいつまでに面接対策をすればいいのか」など、やるべきことを細分化することで行動に迷いがなくなり、効率的に転職活動を進められるようになります。
米田 有希
転職は活動を始める前の準備段階がもっとも大切といっても過言ではありません。ここから解説する転職活動を成功させるステップや効率的に進めるためのポイントを参考に、最短でゴールに向かって進んでいきましょう。
転職に不安はつきものですよね。こちらの記事で転職活動の不安を払拭する方法を解説しているので参考にしてみてくださいね。
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これで迷わない! 働きながらの転職活動を成功させる5ステップ
働きながらの転職活動で大切なのは、内定までの流れを理解して無駄のない行動を取っていくことです。やるべきことがわかっていれば、迷わず転職活動を進めていけますよ。
ここからは、働きながらの転職活動を成功させる5ステップについて解説していきます。内定獲得までの道のりを理解して、働きながらの転職活動でも理想の未来をつかんでいきましょう。
①応募前に自己分析と企業研究を終わらせる
できるだけ早く転職活動を始めたいと思い、今すぐ求人に応募したいという気持ちが出てくるかもしれません。ただ、準備もできてない段階では、逆に転職活動が長引いてしまう原因にもなりかねませんよ。
求人への応募の前に、まずは転職の軸を作る必要があります。転職の軸がなければ、応募企業に迷ってしまったり、面接でうまく回答できなかったりと転職活動をうまく進めることができないのです。
転職の軸を作るにはどうしたらいいかというと「自己分析」と「企業研究」の2つをやりきること。この2つを応募前にやることで「自分はなぜ転職したいのか」「どんな企業で働きたいのか」が見えてきますよ。それぞれのやり方は以下を参考にしてくださいね。
- これまでの経験を振り返る
- 振り返った経験から強みやスキルを整理する
- 自分の価値観を客観的に見つめ直す
- 転職先でどうなりたいのかを考える
- 求人を見て気になる業界や職種、企業に目星を付ける
- 業界や職種のことを調べて理解を深める
- 気になる企業のホームページや採用ページで情報収集する
- 企業が求める人物像をチェックして自分とのマッチ度を確かめる
②企業に求める条件をリストにまとめておく
自己分析と企業研究から転職の軸を作った後は、企業に求める条件のリストアップをしていきましょう。
というのも、転職活動は新卒の就活と違い、短期間の勝負です。あらかじめ条件を決めておくことで、効率良く求人への応募ができるので、転職活動の期間を短くすることができるのです。求める条件の項目は以下の例を参考にしてみてくださいね。
- 月収22万円以上
- エンジニア職
- 未経験でも採用可
- 東京都内で通勤時間は1時間以内
- 研修制度が充実している
本田 百合香
求める条件はできるだけ具体的に決めておくといいでしょう。求人への応募を効率化できるだけでなく、入社してからのミスマッチも防ぎやすくなりますよ。
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選考を本格的に始める前の準備段階が転職活動を効率的に進めていくうえでとても大切です。たとえば、書類作成や面接では自己分析と企業研究の結果をベースとして内容を考えていきます。そのため、この2つが適当だとそもそも選考を突破することは難しいでしょう。
また、企業に求める条件までリスト化しておくことで、自分の考えや条件にマッチしない企業をあらかじめ候補から取り除くことができます。これにより、マッチ度合いを一社一社調べる必要がなくなり、効率的に求人への応募をできるようになりますよ。また、就職エージェントを活用する場合は希望条件を伝えることで、自分に合う求人を紹介してもらいやすくなります。
「転職活動は準備段階で決まっている」というくらいの意識を持って、自己分析と企業研究、求める条件のリスト化を進めていきましょう。
③企業の求める人物像に合わせた応募書類を作成する
書類選考はただやみくもに応募しても突破率は上がりません。突破率を上げて効率良く進めていくには、企業が求める人物像に合わせた書類を作成し、「この人ならうちで活躍できそう」という印象を残すことが大切です。
たとえば、企業の求める人物像がコミュニケーション力のある人材とします。そこで履歴書の自己PRの中で「前職でチームで連携し目標達成したエピソード」などから、コミュニケーション力を強みとして押し出すことで、企業とのマッチ度のアピールにつながりますよね。
企業が求める人物像を知る方法は以下を参考にしてくださいね。
- チェックする
- 採用ページの募集要項から求める人材をチェックする
- SNSから会社や社員の雰囲気を
松下 建都
企業研究で求める人物像をチェックしているはずなので、その情報を確認しながら応募書類を作成していきましょう。
④企業が指定する日程で面接を受ける
働きながらの転職活動で大きなハードルとなりやすいのが、面接の日程調整です。平日勤務の場合、仕事で面接日程が合わないというケースも多々あります。
だからといって、こちらの都合だけで面接の日程を調整するのは辞めておいた方がいいでしょう。企業から「うちの会社の志望度は高くないのかな?」と思われかねません。そうなれば、選考が不利に働いてしまう可能性も考えられます。
米田 有希
よほど緊急の仕事がなければ有給休暇を取得し、企業が指定する面接の時間に調整する努力が大切です。その努力の姿勢は企業担当者に必ず伝わります。
⑤求める条件に照らし合わせて速やかに内定先を決める
無事内定をもらえたからといって、転職活動は終わりではありません。どこの企業の内定を承諾するのか速やかに決める必要がありますよ。
転職活動の内定は新卒の就活と違い、内定承諾の返答を待ってくれる期間がそこまで長くありません。企業にもよりますが、返答を待ってくれる期間は1週間程度のケースが多いです。その間に、後悔しない選択をする必要があります。
ここで活きてくるのがあらかじめ決めておいた「企業に求める条件」です。内定をもらっている企業の条件と求める条件とを照らし合わせ、合致しているなら内定承諾して問題ないという判断ができますよね。
本田 百合香
条件がなければ迷った結果断ってしまい、後から後悔するなんて事態にもなりかねません。後悔しない転職活動にするためにも、求める条件が大切になってくるのです。
最短で内定を目指そう! 働きながらの転職を効率的に進めるための4つのポイント
働きながらの転職活動で大切なのは、時間を有効活用するためのポイントを知っているかどうかです。
これから解説する「働きながらの転職を効率的に進めるための4つのポイント」を理解できれば、無駄な時間をかけることなく、最短最速で内定を目指すことができますよ。できるだけ短い期間で転職活動を終わらせるためにも、解説する内容を実践してみてくださいね。
①内定までの具体的なスケジュールを立てる
働きながらの転職活動では具体的なスケジュールを立てることがとても大切です。スケジュールを立てることで、自分が今やるべきことが明確になり、転職活動をスムーズに進められますよ。
転職活動にかかる一般的な期間は3〜6カ月と言われています。自分の仕事の忙しさなども考慮したうえで、「いつまでに内定をもらいたいのか」というスケジュールを立てていきましょう。
- 分析や企業研究:2週間~1カ月
- 書類作成~企業への応募:2週間~1カ月
- 面接~内定:1~2カ月
- 退職:2カ月
松下 建都
その都度やることを考えていては時間も取られてしまううえに、対策に時間をかけられず、選考がうまくいかないという事態に陥る可能性も考えられます。上記の活動にかかる期間を目安にスケジュールを立ててみてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
もし転職活動でゴールを設定していなかったらどうなるでしょうか? 「今これをやるべきかな?」「今日はなにをやろう?」など、自分の行動に迷いが生じやすくなってしまいますよね。それが結果的に時間のロスを生んでしまうかもしれません。自分の行動に迷いをなくすためにも、スケジュールの設定はとても重要です。
また、やることが決まっていないとモチベーションも保ちづらいもの。長期にわたる転職活動ではゴールを設定して、やるべきことを明確にするのがとても大切です。先のことを計画するのは難しいかもしれませんが、上記のスケジュールを参考に自分なりの転職活動のスケジュールを立てていきましょう。
②有給休暇を取って効率的に選考を受ける
働きながらの転職活動では、有給休暇を使って効率的に面接を実施していく必要がありますよ。というのも、企業が面接を実施するのは大半が日中の時間帯です。ちょうど働いている時間と被ってしまうため、有給休暇を使って日程を調整する必要があるのです。
もし複数の企業との面接を1日でまとめられそうなら、1日に2〜3件の面接を入れることで効率的に面接を進めることができます。選考状況に合わせて柔軟に対応していくのが大切です。
自分の業務を確認しておき、有給休暇を取れそうな日をあらかじめピックアップしておくのもいいでしょう。そうすることで、企業との日程調整をスムーズに終えられます。
米田 有希
どうしても日程調整が難しいときは、応募先の企業に相談してみましょう。場合によっては、土日や夜間に対応してもらえるケースもありますよ。
③オンライン面接を有効活用する
オンライン面接を活用することで、移動の時間をかけずに済むため働きながらでも面接が受けやすくなりますよ。
近年はオンラインによる面接も一般的になってきました。むしろ、企業によっては対面での面接を実施していないケースもあります。オンライン面接にも対応できるよう、備品の購入や環境の整備をおこなっておくと良いでしょう。
- パソコンもしくはスマホ
- 環境の整備:企業が指定
本田 百合香
オンライン面接の有無は求人情報に掲載されているケースがほとんどです。応募前にオンライン面接の有無をチェックしておくことで、効率良く転職活動を進められますよ。
④条件を絞って求人に応募する
条件を絞って求人に応募するのも転職活動を効率的に進めるためのポイントの一つです。条件は以下の項目の中で優先順位をつける方法がおすすめです。自分はどの項目を大切にしているのか考えてみましょう。
- 社風のマッチ度
- キャリア形成
- 働く環境
- 給与や待遇
- 通勤
条件を絞らなければ応募する企業の数も増えてしまい、企業研究に多くの時間を使うことになります。働きながらの転職で時間がない中、そのような進め方をしてしまうと一社一社の企業研究が浅くなり、結果的に書類選考が通りにくくなってしまいます。
松下 建都
働きながらの転職で何十社も応募する必要はありません。同時並行で進めるのは5社程度に抑え、一社一社の書類や面接など対策の密度を上げていきましょう。
働きながらの転職だからこそ活用したい! 手助けしてくれる支援サービス
働きながらの転職には不安がつきものです。「このやり方で合っているのかな?」と迷ってしまい、結果的に転職活動を長引かせてしまうケースもあるでしょう。
そんなときは、転職活動を支援してくれるサービスを活用するのがおすすめです。あなた一人では迷ってしまったり、わからなかったりすることに対して、手助けしてくれますよ。うまく活用して働きながらの転職を成功させましょう。
①ハローワーク
- 転職へのアドバイスをしてくれる
- 求人を豊富に取りそろえているので自分に
ハローワークは仕事を探している人なら誰でも利用できる求職者支援サービスです。就活の相談に乗ってくれたり、選考に関するサポートをしてくれたりするので、転職活動をスムーズに進められますよ。
ハローワークの施設に出向く必要はありますが、あなたに合う求人の紹介や書類の添削や面接の指導など具体的なアドバイスまでしてくれます。また、基本的には無料で利用できるのもうれしいところです。
松下 建都
自分一人での選考対策に不安がある場合は、ぜひ相談してみてくださいね。
ハローワークを有効活用する方法については、こちらの記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事
ハローワークとは? 使い方や就活に役立つ8つのサービスを徹底解説
仕事探しにハローワークを使ってみたいけど、利用のハードルが高く感じてしまう人もいますよね。この記事では、そんなあなたのためにハローワークでできることや上手な使い方、初めてハローワークに行くときに必要なものを専門家のアドバイスを交えて解説。私たちと一緒にハローワークについて学んでみましょう。
記事を読む
②就職エージェント
- 就活の選考対策だけでなく転職を効率的に進める方法を一緒に考えてくれる
- これまで数多くの転職者をサポートしているので的確なアドバイスをくれる
転職活動を効率的に進めていくには、就職エージェントの活用もおすすめです。
就職エージェントは、一対一で転職にかかわるサポートをしてくれるサービスです。話を聞いたうえで、あなたに合いそうな企業の紹介や選考の具体的なアドバイスなどをしてくれるので、自分一人でやるよりも効率良く転職活動を進められます。また、プロの視点から書類作成や面接の指導をしてくれるので、選考突破の確率も上がりやすくなりますよ。
③スカウトサービス
- 企業からスカウトが来るので求人を探す手間が省ける
- 自分の経歴を見た企業がスカウトするのでマッチ度が高い
スカウトサービスとは、特定の就活サイトに実装されている企業からのスカウトを受けられるサービスです。
自分のこれまでの経験や身に付けたスキルを登録しておけば、企業から直接スカウトをもらえるのです。あなたの経歴を見たうえでスカウトをしてくれているので、ほかの求人よりもマッチしている求人に出会える確率が上がります。また、自分で求人を探す必要がないので、探す時間の短縮にもつながります。
本田 百合香
ハローワークや就職エージェントを活用したいけど、忙しくて時間があまり取れないという人におすすめのサービスですよ。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
上記で紹介したように、転職を支援してくれるサービスはさまざまあります。人それぞれに合った方法があるはずなので、まずは1つに絞らずいくつかのサービスを併用してみるといいですよ。そうすると、自分の使い勝手の良いサービスや進め方が見えてきます。
たとえば、ハローワークや就職エージェントを活用し、転職活動の相談をしながら自分でもスカウトサービスを利用して幅広く求人を見てみるということも可能です。その中でスカウトサービスよりも、、就職エージェントの方が自分に合っているなと思うかもしれませんよね。
サービスごとに特徴は変わってくるので、1つに絞ることなく複数のサービスをうまく使い分けることも転職成功のカギになってきますよ。
働きながらの転職をスムーズに進めるために注意しておきたいポイント
働きながらの転職活動は思わぬところでつまずいてしまうこともあります。スムーズに転職活動を進めるには、あらかじめつまずくポイントを理解し、対策するのがとても大切です。
ここからは、働きながらの転職をスムーズに進めるために注意しておきたいポイントについて解説していきます。ポイントを押さえたうえで、効率的に転職活動を進めていきましょう。
- 会社の備品で転職活動の作業をしない
- 状況が落ち着くまで会社に転職活動のことを話さない
会社の備品で転職活動の作業をしない
- 備品の利用から転職活動をしていることがバレる可能性があるから
- 会社の備品に個人の記録を残すのは適切な行為とは言えないから
働きながら転職活動をしていると、仕事中に企業からの連絡が気になってしまい、会社のパソコンで見たくなってしまうこともありますよね。しかし、それだけは辞めておきましょう。
パソコンなどの備品はあくまで会社の所有物です。業務のために使うものであって、個人的な転職活動のために使って良いものではありません。また、会社が貸与しているパソコンの場合、閲覧履歴などからバレてしまう可能性も考えられます。
松下 建都
また、会社の備品に個人の記録を残してしまうのは、あまり適切な行為とは言えないでしょう。仕事とプライベートは切り離して進めていく必要があります。
状況が落ち着くまで会社に転職活動のことを話さない
- 今の仕事に影響が出てしまい退職しづらくなる可能性があるから
- 退職するかわからない状態では余計な混乱を起こしてしまう可能性があるから
「転職先が決まっていない」「転職するかどうか迷っている」など、転職活動が落ち着いていない状態で会社に転職活動のことを話すのも辞めておいた方がいいでしょう。もし活動中に話してしまうと、今の仕事に影響が出てしまい、転職活動が進めにくくなってしまうかもしれません。
転職活動のことを会社に伝えるのは、転職の意思が固まり転職先が見つかってからにしましょう。そうすれば、余計な混乱を起こさず、スムーズに退職まで進められますよ。
米田 有希
相談したい気持ちはわかりますが、転職するかどうかを決めるのは自分の意思です。転職するしないも含めて、状況が落ち着くまでは会社に話さないように注意してくださいね。
働きながらの転職活動は効率良く進めて内定をつかみ取ろう!
この記事では、働きながらの転職活動を成功させるステップや働きながらの転職を効率的に進めるための4つのポイントなどについて解説しました。
仕事と転職活動の両立は簡単なことではありません。身体と心に大きな負担をかけながら進めていかなければならないとても大変なことです。だからこそ、「転職活動を成功させるんだ!」という強い気持ちが大切です。
また、気持ちだけでなく限られた時間を有効活用することも転職活動を成功させる大きなポイントです。効率的に転職活動を進めていくためにも、活動前にスケジュールを立て、内定というゴールを目指して進んでいきましょう。
特に面接は現地に行く必要がなくなった分、転職活動のハードルがかなり下がりました。このような背景もあり、働きながらの転職活動も進めやすくなっていますよ。