目次
- 「コミュニケーションが苦手」克服の第一歩は「苦手な理由」を知ること!
- 実はみんな苦手? 「コミュニケーション」についての基礎知識
- コミュニケーションに苦手意識を持っている人は意外と多い
- コミュニケーション能力の本質は「話す力」と「聞く力」
- コミュニケーションが苦手だとどうなる? 考えらえる仕事への3つの影響
- ①「報連相」がおろそかになりトラブルの原因になる
- ②顧客との信頼関係が築きにくくなる
- ③職場の仲間とうまく接することができず孤立につながる
- 自分に当てはまる特徴は? コミュニケーションが苦手な人の3タイプ
- 「話す力」が弱いタイプ
- 「聞く力」が弱いタイプ
- 人と話すこと自体が苦手なタイプ
- 「コミュニケーションが苦手」を細分化して苦手タイプに特化した対策を進めよう!
- 話し方の工夫で解決! 「話す力」が弱いタイプの対処法4選
- ①「何を伝えたいのか」を最初にはっきりさせる
- ②説明は5W1Hを意識する
- ③互いの共通点を探す
- ④主張が苦手ならまずは質問をする
- 聞き方の工夫でコミュニケーション上手に! 「聞く力」が弱いタイプの対処法3選
- ①相手が話しているときには自分の話は挟まない
- ②アイコンタクトと表情を意識する
- ③適度な「わかるよ」「そうだよね」などのあいづちで共感を示す
- 大切なのは親しみやすさ! 人と話すこと自体が苦手なタイプの対処法4選
- ①人と接するときはできるだけ表情を和らげる
- ②目を見るのが苦手なら眉の間を見る
- ③まずは挨拶から始める
- ④コミュニケーションの機会を避けない
- どんな仕事が向いてる? コミュニケーションが苦手な人が得意な仕事の特徴
- 一つの作業に黙々と集中できる仕事
- 1人で進めやすい仕事
- 初対面の人とかかわることが少ない仕事
- どうしてもコミュニケーションが苦手……克服できないときに試す3ステップ
- ステップ①身近に「話しやすい」「感じが良い」と思う人がいないか考える
- ステップ②その人が普段周囲とどう接しているか観察する
- ステップ③すぐにできることから少しずつ実践する
- コミュニケーションを苦手と感じる原因を解明して克服への一歩を踏み出そう!
「コミュニケーションが苦手」克服の第一歩は「苦手な理由」を知ること!
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
コミュニケーションに苦手意識のある人から、よくこんな相談をもらいます。
コミュニケーションをとることが苦手だと、人とうまくかかわることができずに苦労することもありますよね。
コミュニケーションへの苦手意識を克服するうえで大切なのは、あなたがどのような点に苦手意識を持っているのかを知り、適切な対策をすることです。それによってコミュニケーションへの苦手意識を克服したり、うまく付き合っていく方法を見つけることができますよ。
この記事では、苦手タイプ別に克服方法を解説していきます。一緒にコミュニケーションへの苦手意識を和らげる方法を知り、人間関係を円滑にしましょう。
実はみんな苦手? 「コミュニケーション」についての基礎知識
コミュニケーションについて、あなたはしっかりと理解できているでしょうか? コミュニケーションへの苦手意識を克服するには、まずその本質を知ることが大切ですよ。
ここからは、コミュニケーションについての前提を解説していきます。コミュニケーションへの苦手意識を克服するための具体的な対策の前に、まずはコミュニケーションに関する基礎知識から身に付けていきましょう。
コミュニケーションに苦手意識を持っている人は意外と多い
- 58%の人がコミュニケーションに苦手意識を持っている
- 77%の人が「人の話を聞くことが得意」と回答している
コミュニケーションに苦手意識を持っているのは、あなただけではありません。むしろ、自信を持って得意と言える人の方が少ないでしょう。
JTBコミュニケーションデザインが発表している、18~60歳の人を対象としたコミュニケーションに関しての調査結果をまとめた「コミュニケーション総合調査」によると、2018年の時点で58%の人がコミュニケーションが苦手と回答しています。一方で同調査によると、77%の人が「人の話を聞くことが得意」と回答していますよ。
この結果から、多くの人が「人の話を聞くのは得意だけど、コミュニケーションは苦手」と考えていることがわかりますね。
本田 百合香
コミュニケーション能力の本質は「話す力」と「聞く力」
- 話す力:情報をわかりやすく正確に伝達する力
- 聞く力:相手の言葉を正確に理解する力
コミュニケーション能力の本質は、話す力と聞く力にあります。どちらかが苦手な人もいますし、両方が苦手な人もいますよ。
話す力は、情報をわかりやすく正確に伝達する力を指します。盛り上げ上手だったり、誰とでも楽しく会話ができることが「話し上手」ではありません。
一方で聞く力は、相手の言葉を聞き取り正確に理解する力を指します。相手が何を言いたいのか、相手の話の本質は何かを汲み取ることができる人を「聞き上手」と言いますよ。
コミュニケーションが苦手だとどうなる? 考えらえる仕事への3つの影響
コミュニケーションが苦手なことによる影響はさまざまですが、気になるのは今後の仕事への影響ですよね。
ここからは、コミュニケーションが苦手なことで実際にはどんな影響が出るのか、考えられるケースについて解説していきます。この先の内容を確認し、事前にリスクを知っておきましょう。
①「報連相」がおろそかになりトラブルの原因になる
- 情報共有不足によるトラブルの発生を防ぐことができる
- 仕事の進捗情報を共有する習慣ができる
報連相という言葉を聞いたことはあるでしょうか。これは仕事をするうえで大切な報告、連絡、相談の3つの要素を示すものです。
コミュニケーションが苦手だと、どうしても「上司に話しかけづらい」「言いたいことがうまく伝わらない」などの理由で、報連相がおろそかになってしまう可能性があります。
それによって周囲との連携がうまくとれず、トラブルにつながることも考えられますよ。結果として仕事が滞ってしまうこともあるので、社会人として報連相の徹底は必要不可欠です。
②顧客との信頼関係が築きにくくなる
特に営業や接客業は、顧客との信頼関係を築くことが重要です。コミュニケーションがうまくとれないと、意思の疎通が難しくなるのはもちろん、信頼関係を築くことが難しくなってしまいます。
- 取引先とやり取りをするとき
- 社外の人とのやり取りをするとき
- 社内で他部署の人と連携するとき
営業や接客業でなくとも、多くの仕事で外部の人とかかわる機会があります。お互いによく知らない相手と連携し、良い仕事をするためには、コミュニケーションを通した信頼関係の構築が必要不可欠ですよ。
米田 有希
社内の人であっても、他部署の人など普段あまりかかわりのない人と仕事をする局面はあるでしょう。どんな仕事であっても、信頼関係を築くことは大切な仕事の一環です。
③職場の仲間とうまく接することができず孤立につながる
- いざというときに周囲の人に頼りやすくなる
- 一緒に仕事をしているという一体感が仕事のモチベーションを上げる可能性がある
コミュニケーションが苦手なことによる大きな影響の一つに、職場の仲間との関係が希薄になり孤立してしまう可能性が挙げられます。
もちろん職場の人と無理に仲良くする必要はありませんが、仕事をするうえではお互いのミスをカバーし合ったり、助け合うことが大切です。それがうまくできていないと、いざというときに誰かを頼ることが難しくなってしまいますよ。
本田 百合香
仕事をしていれば、自然とお互いが助け合っているものです。それを忘れず、できる限り円滑にコミュニケーションをとれるようにしておくことがベストですよ。
自分に当てはまる特徴は? コミュニケーションが苦手な人の3タイプ
コミュニケーションに苦手意識を持っている場合、まずは具体的に何が苦手なのかを明らかにすることが大切です。
ここからは、コミュニケーションの苦手タイプを簡単に見分けられるチェックリストについて紹介していきます。対策への第一歩として、あなたがどんなコミュニケーションを苦手としているのかを知っておきましょう。
「話す力」が弱いタイプ
- 話の目的が明確じゃない
- 主語がない
- 話の順序がばらばら
- 人目を気にしすぎてうまく話せない
- 自分に自信がない
「話す力」が弱いタイプは、情報伝達が苦手な傾向にあります。「今何の話をしているのか」「何を伝えたいのか」を明確にできないので、相手に話の主旨がうまく伝わらないのです。
相手と話がかみ合わなかったり、「今って何の話をしてるの?」「結局何が言いたいの?」と言われることがあるなら、あなたはこのタイプの可能性が高いですよ。
松下 建都
「話す力」が弱いタイプの特徴として、自分の考えを発信することに抵抗があるというものも挙げられます。主張を濁したり、あやふやな言い回しが多いために相手に伝わりにくくなりますよ。
「聞く力」が弱いタイプ
- 自分の話ばかりしている
- 自分だけ一方的に話している
- 相手の話の腰を折る
- すぐ自分の話に置き換える
- その場の空気感がわからない
「聞く力」が弱いタイプは、ただ相手の話を聞くということが苦手な傾向にあります。
誰かの話を聞いているうちに自分の話をしたくなることもあるので、そちらに気を取られてしっかりと相手の話を聞くことに専念するのが苦手な人が多いですよ。
米田 有希
相手の話に耳を傾けることが苦手なため話し手に共感できず、その場の雰囲気を察するのが難しいこともあります。「空気が読めない」と言われる場合は、「聞く力」が弱いタイプかもしれません。
人と話すこと自体が苦手なタイプ
- 相手の目を見るのが苦手
- 自分から話しかけられない
- コミュニケーションを避けがち
- コミュニケーションに関する失敗体験がある
そもそも人と話すこと自体が苦手なタイプは、コミュニケーションを避けてしまう傾向にあります。
会話をするときに相手の目を見ることができなかったり、自分から話しかけることに極度な苦手意識があるので、周囲の人と距離を縮めることが難しい場合が多いですよ。
このタイプの人には周りの人も近寄りがたい、話しかけづらいという印象を抱いてしまうことがあります。その結果余計にコミュニケーションをとる機会が減ってしまい、負のループに陥る可能性がありますよ。
本田 百合香
人と話すこと自体が苦手なタイプの人は、コミュニケーションに関する失敗経験がある人もいます。人と接すると嫌な記憶がよぎってしまい、コミュニケーションを避けてしまう人もいますよ。
「コミュニケーションが苦手」を細分化して苦手タイプに特化した対策を進めよう!
コミュニケーションへの苦手意識を克服するなら、まずはあなたがどんな苦手タイプなのかを見極め、それに合わせた対策をすることが一番の近道です。
たとえば、「話す力」が弱いのに「聞く力」を鍛えていても、コミュニケーションは一向にうまくとれるようにならないほか、課題が解決しないので苦手意識も払拭できないままになってしまいますよね。
「話す力」「聞く力」が弱いタイプと、「人と話すこと自体が苦手」なタイプ、それぞれに適切な対策法があるので、あなたに合ったアプローチをしてコミュニケーションへの苦手意識を少しずつ克服していきましょう。
話し方の工夫で解決! 「話す力」が弱いタイプの対処法4選
「話す力」が弱いタイプなら、伝えたいことや順序を意識することでかなり意思疎通がしやすくなります。
また、「そもそもどんな話をしたら良いかわからない」「自己主張が苦手」というタイプでも、コツをつかめば少しずつ円滑にコミュニケーションがとれるようになりますよ。ここからは、「話す力」が弱いタイプの対処法について解説していきます。
①「何を伝えたいのか」を最初にはっきりさせる
「話す力」が弱いタイプは、話の主旨を聞き手に伝えるのが苦手な場合が多いものです。まずはこの点を克服していきましょう。
大切なのは、話の一番最初に「何を伝えたいのか」を言う意識をすることです。最初に結論を伝えることで、聞き手もあなたが何の話をしているのかを理解した状態で聞くことができます。多少話が迷子になってしまっても、言いたいことが伝わらない事態は避けやすくなりますよ。
また、わかりやすい説明の方法として、PREP法というテクニックがあります。結論→理由→具体例→結論の順に説明することで、聞き手に正確に内容を伝えることができますよ。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
松下 建都
話の初めに「結論から言うとね」「〇〇の話なんだけど」などの一言を添えると、自分でも意識的に結論スタートで話をすることができますよ。
②説明は5W1Hを意識する
- When:いつ
- Where:どこで
- Who:誰が
- What:何を
- Why:なぜ
- How:どのように
何かの説明をするときは、5W1Hを意識しましょう。5W1Hとは、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」の5つそれぞれの英単語の頭文字と、「どのように」を表す英単語の頭文字を取ったものです。
「話す力」が弱い人は、説明のときにこれらを伝えられておらず、話が漠然とするうえに重要な情報が伝達されていない可能性があります。
米田 有希
とはいえ、初めからこれをすべて意識するのは難しいですよね。そんなときは、最低限「いつ」「誰が」「何を」の3つに絞って伝え、慣れてきたら5W1Hを意識するのがおすすめです。
③互いの共通点を探す
「話す力」が弱い人が、一概に話の組み立て方や伝え方に問題があるとは言い切れません。単純に話題が見つからず、何を話したら良いのかがわからないという場合もあります。
そんなときは、まずお互いの共通点を探してみましょう。些細なことで構いません。好きな食べ物が同じ、最近ハマっているゲームが同じなど、一つでも共通点があればそこから話題を膨らませやすくなりますよ。
本田 百合香
共通点を探す段階の「〇〇は好き?」などの話題が、お互いを知るきっかけになります。あまり知らない人と接する機会があるなら、まずは共通点探しから始めるのがおすすめです。
- 今日のお昼(夕飯)は何を食べる?
- 週末は何をした? (何をする予定?)
④主張が苦手ならまずは質問をする
コミュニケーションをとるうえで、自己主張をすることそのものに苦手意識があるなら、無理に自分の意見を伝える必要はありません。
まずは相手の話に対する質問をして、共感できる部分があれば共感をするコミュニケーションのとり方から始めるのがおすすめです。
松下 建都
質問をすることで、話題が膨らみやすくなります。相手の話に興味を示しているという合図にもなるので、話し手も気持ち良く会話をすることができ、コミュニケーションが円滑になりますよ。
会社でコミュニケーションが必要になる一例として、休みたいことを伝えるときが挙げられるかもしれません。「休み」と聞くと悪い印象を与える可能性があるからこそ伝えづらいと感じる人もいるのではないでしょうか。次の記事で伝え方を紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
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聞き方の工夫でコミュニケーション上手に! 「聞く力」が弱いタイプの対処法3選
「聞く力」が弱いタイプは、話し手とのコミュニケーションのとり方を工夫をすることで改善できます。
話し手の話に割り込まないのはもちろんのこと、黙って耳を傾けているだけが聞き上手ではありません。ここからの内容で、「聞く力」の鍛え方を解説していきます。
①相手が話しているときには自分の話は挟まない
- 相手の話の腰を折らない
- 相手の話を自分の話とすり替えない
「聞く力」が弱い人は、話し手の言葉に無言で耳を傾けるのが苦手な傾向にあります。話を聞いている時、「今このアドバイスがしたい!」「同じような経験があるのを伝えたい!」と思っても、その気持ちをグッと堪え、まずは相手の話に集中しましょう。
仕事においても、上司や同僚の話に水を差すと円滑なコミュニケーションをとるのが難しくなります。相手が何を話しているのか、何を言いたいのかを誤解なく理解することに集中しましょう。
米田 有希
話したいと思ったことは、相手が話し終わりこちらの反応を欲しているときに伝えてください。慣れるまでは難しいかもしれませんが、まずは意識することから始めましょう。
- プライベート:相手が話している途中には言葉を挟まない
- 仕事:メモをとるなど、内容の理解に集中する
②アイコンタクトと表情を意識する
こちらが話をしているのに相手はどこか別の場所を見ていたり、無表情・無反応で聞き続けられていては、居心地が悪くなってしまいますよね。「もうこの人と話すのはやめよう」と感じてしまうこともあるかもしれません。
コミュニケーションをとるときは、お互いにストレスなくやり取りできる状態がベストです。しっかりと相手の方を見て話を聞き、話を聞いていて感じたことは意識的に表情に出すようにしてみましょう。
本田 百合香
仕事の場であっても、取引先とのやり取りではリアクションが大切です。「興味がある」「信頼関係を築きたい」といった気持ちが伝わるよう、目を見てリアクションをしましょう。
- 話を聞くときは相手の方を見る
- リアクションは普段よりもオーバーにする
③適度な「わかるよ」「そうだよね」などのあいづちで共感を示す
相手が話しているところへ言葉を挟むと会話を中断せざるを得なくなってしまい、話し手もあまり良い気持ちにはならないでしょう。
しかし、「わかるよ」「そうだよね」「なるほど」などの短い言葉であいづちを打つことはコミュニケーションを円滑にするうえではとても効果的です。あいづちによって相手の話を理解していること、同じ気持ちであることを示すことができますよ。
- 「わかるよ」「そうだよね」などの大きめのあいづち:「〇〇なんだよね」「〇〇だったよ」など相手の話が途切れたタイミング
- 「うんうん」「なるほど」などの小さめのあいづち:「〇〇なんだけどさ、」などの相手が話を区切ったタイミング
大切なのは親しみやすさ! 人と話すこと自体が苦手なタイプの対処法4選
そもそも人と話すことが苦手で、話すことや聞くことを意識する段階じゃない……そんなあなたは、まずコミュニケーションそのものに慣れていない可能性があります。
自分からコミュニケーションをとるのが苦手なら、周囲に親しみやすい印象を持ってもらい、相手の方から気軽にコミュニケーションをとってくれるような雰囲気作りから始めましょう。ここからは、その極意を解説していきます。
①人と接するときはできるだけ表情を和らげる
誰かとコミュニケーションをとっている時、自然と表情が強張っていることはありませんか? 心当たりがある人は、相手に「話していても楽しくないのかも」「威圧的」といった印象を与えてしまっているかもしれません。
プライベートでも仕事の場でも、親しみやすい印象を抱いてもらうのは重要なことです。社内でのコミュニケーションを円滑にするのはもちろん、取引先と良好な関係を築くためにも、人と接するときはできるだけ表情を柔らかくすることを意識してみましょう。
米田 有希
ただ話を聞いて頷くだけでも、無表情な人と柔らかい笑顔の人とでは話しやすさが格段に違いますよ。
- あいうえお運動:顔全体を使う気持ちで「あ・い・う・え・お」の口を作り、5秒ほどキープ
- 口角を上げるときは頬から上げるイメージで
- 目元は力を抜きリラックスすることを意識する
②目を見るのが苦手なら眉の間を見る
相手の目を見て話すのが苦手で、どうしても視線をそらしてしまう人もいるでしょう。しかし、人と接しているときに不自然な方向を見ていたり、視線を下へ向けていると印象が悪くなってしまう可能性がありますよ。
相手の目を見るのが苦手なら、眉間を見るようにしてみましょう。面と向かって目を見ることはできなくても、眉間を見ていれば相手に悪い印象を与えることはありません。
- 眉間
- 耳元
- おでこ
- 鼻の頭
③まずは挨拶から始める
会話の代わりになるコミュニケーションとして効果的なのは、挨拶です。出勤したときや廊下ですれ違ったときなどは、忘れずに挨拶をしましょう。続けていれば、そのうち挨拶ついでに会話ができるようになるかもしれません。
挨拶はコミュニケーションの基本です。プライベートはもちろん、仕事でも必須ですよね。感じの良い挨拶は、相手の気持ちも和らげることができますよ。
松下 建都
挨拶の習慣がない場合初めは緊張するかもしれませんが、繰り返すことで慣れてきて当たり前のものになります。まずは勇気を出して一歩を踏み出し、根気強く続けていくことが大切です。
- 普段よりも少し高い声のトーンではっきりと発声する
- 相手の目を見て表情を和らげる
④コミュニケーションの機会を避けない
苦手意識を克服したいなら、自分から参加を申し出ることはできなくても、飲み会や集まりなどに誘われたときに断らないことも手段の一つですよ。
コミュニケーションをとることに苦手意識がある人は、ついついコミュニケーションをとる機会そのものを避けてしまいがちです。
自分からコミュニケーションの機会を避けると、人と接するのは苦手なまま変わりません。もし現状を変えたいと思っているなら、「誘っても断る人」という印象がついてしまう前に、何度かは誘いに乗ってみましょう。
米田 有希
もしすでに誘われる機会が減っているなら、これまで解説した親しみやすさを感じさせる方法を試してみてください。印象が少しずつ変わり、また集まりの場に誘ってもらえる可能性もありますよ。
- 飲み会や集まりの誘いに乗る
- 職場での任意参加の集まりの募集があれば参加してみる
どんな仕事が向いてる? コミュニケーションが苦手な人が得意な仕事の特徴
仕事をするうえで、誰ともコミュニケーションをとらずにいることは不可能ですが、できるだけ少ないコミュニケーションで済ませられる仕事はあります。
また、コミュニケーションが苦手だからこそ集中力が高かったり、作業効率を意識した仕事が得意だったり、コミュニケーション以外の分野においては十分な実力を発揮できる場合もありますよね。
ここからは、コミュニケーションが苦手な人が得意な傾向にある仕事の特徴について解説していきます。
自分に向いてる仕事がどうしてもわからないときは、こちらの記事を参考にしてみてください。
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一つの作業に黙々と集中できる仕事
- データ入力:主にパソコンへ数字や文字などのデータを打ち込む
- 清掃員:オフィスビルや商業施設などのビルの清掃をする
- 工場勤務:ライン作業やピッキング、製品の工程管理などをする
コミュニケーションが苦手な分一つの作業に集中して取り組むことができる人は、コミュニケーションよりも手を動かす作業が多い仕事がおすすめです。
一つの作業に集中し黙々と取り組むことができる仕事であれば、仕事中のコミュニケーションは最低限のもので済む可能性もあるので、あなたの実力が発揮しやすい環境である可能性がありますよ。
本田 百合香
一つの作業に集中する仕事となると、専門的な職種も多くあります。資格を取ることで、より希望の職種に就きやすくなるものもありますよ。
黙々とできる仕事が自分に向いている可能性があると感じる場合は、こちらの記事でどのような職種があるのかを確認してみてください。
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1人で進めやすい仕事
- プログラマー:システムが作動するようプログラミングする
- Webライター:Webサイトに掲載する記事やWeb広告などの文章作成をする
- 翻訳業:ある言語で表現された文書をほかの言語になおす
周りと連携するよりも1人で仕事を進めたほうが自分のペースで作業ができ、効率的に進めることができる人は、1人で進められる工程の多い仕事がおすすめです。
特にリモートでも仕事がしやすいIT系職種やWeb系の職種であれば、必要なときだけ仲間とやり取りをし、それ以外の時間は自分一人の空間で集中して作業に取り組むことができますよ。
松下 建都
IT系、Web系人材の需要は最近になって高まってきています。特にIT系は人手不足に悩まされている企業も多いので、正社員としての就職がしやすい今が狙い目です。
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初対面の人とかかわることが少ない仕事
- 社内SE:自社のシステム構築や運用保守、社内インフラの整備、社員からの問い合わせ対応などをする
- 事務職:書類の作成や処理、ファイリングや整理、データ入力や電話応対・来客応対等の業務全般をする
初対面の人とかかわるのは苦手でも、得意先やよく知る同僚のような見知った相手とのコミュニケーションは問題なくとることができる場合は、社内SEや事務職がおすすめです。
社内SEや事務職は、基本的に社外の相手と密接な連携をとる機会が少なく、見知った仲間と仕事を進めていくことができますよ。
米田 有希
どちらも専門的な資格を取得することで活躍できる可能性がグッと上がります。まずは資格を取り、スキルを身に付けて自分の市場価値を上げることから始めてみましょう。
上記で挙げた仕事のほかにも「ストレスが少ない仕事」という視点で職種探しがしたい人には、こちらの記事がおすすめです。
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どうしてもコミュニケーションが苦手……克服できないときに試す3ステップ
社会に出て働くにも、プライベートでやり取りをするのにも、コミュニケーションは多かれ少なかれ必要なものです。苦手意識を克服できればそれがベストですが、なかなか難しいですよね。
ここからは、コミュニケーションへの苦手意識を克服できないあなたに試してみてほしい3ステップの対処法を紹介していきます。できることから少しずつ、根気強く取り組み続けることが、苦手意識克服への近道ですよ。
ステップ①身近に「話しやすい」「感じが良い」と思う人がいないか考える
あなたの周りに「いつも明るい雰囲気があって話しやすいな」「感じが良いな」と思う人はいませんか? 職場の人や友人、家族でも構いません。誰か1人を想像してみてください。
- 「いつも明るい雰囲気があって話しやすいな」「感じが良いな」と思う人
- いつもたくさんの人に囲まれている人
- 常に笑顔なイメージがある人
周囲に話しやすいという印象を残す人は、接する相手が心地良く感じるコミュニケーションを取っている可能性が高いですよ。直接かかわったことがなくても、いつも周りに人がいたり、常に笑顔なイメージのある人がいないかを探してみましょう。
ステップ②その人が普段周囲とどう接しているか観察する
誰か1人を想像することができたら、次はその人が普段周りとどう接しているのか、あなたに対してはどんな態度で接してくるのかを考えてみましょう。
- 人と接するときはいつも笑顔
- 知り合いには必ず挨拶とちょっとした会話をしている
- 頻繁に接する相手の名前を呼んでいる
- リアクションが大きい
話しやすいと感じる人の行動を観察し、普段自分はしていないものの、その人はしていると感じるポイントを探してみましょう。そこにコミュニケーションを円滑にとれるようになるためのヒントがありますよ。
松下 建都
コミュニケーションが上手な人には、必ずその理由があります。「自分とはそもそもの性格が違う」と決めてしまわず、その人が周囲にどう接しているのかをよく観察してみましょう。
ステップ③すぐにできることから少しずつ実践する
コミュニケーション上手な人がどんなことをしているのかがわかったら、できることから実践してみましょう。挨拶をしてみる、人と接するときはにこやかな表情にしてみるなど、些細なことでもあなたの印象を和らげることができますよ。
何事も最初の一歩を踏み出すのには勇気が要りますが、それが習慣になれば簡単にできるようになります。その積み重ねが、周囲から「接しやすい」と思われるきっかけになりますよ。
米田 有希
ほんの少しの変化が、周りの人に影響を与えます。次第に「実は接しやすい人」という印象になれば、相手の方からコミュニケーションをとってくれるようになるでしょう。
コミュニケーションを苦手と感じる原因を解明して克服への一歩を踏み出そう!
ここまで、コミュニケーションへの苦手意識を持っている原因や、苦手タイプに合わせた克服方法、コミュニケーションが苦手な人が得意な傾向にある仕事について解説してきました。
コミュニケーションへの苦手意識は、そう簡単には変えられないものです。だからこそ初めから大きく行動を変えるのではなく、まずはその原因を見極めることから始め、今できることを少しずつ着実に積み上げていくことが大切です。
現状を変えたい思いがあるなら、必ず変わることができます。一緒に今できることが何かを見極め、苦手克服へ向けて進んでいきましょう。
多くの人は、自分発信のコミュニケーションに苦手意識を持っています。あなたから話しかけることができれば、円滑なコミュニケーションがとれる可能性もありますね。