目次
- 転職の不安をなくすのは隙のない万全な準備! 不安要素を1つずつ解消しよう
- 転職が不安なあなたにまず伝えたい3つのこと
- 転職が不安なのはあなただけじゃない
- 大切なのは冷静に選択肢を見極めること
- 不安を乗り越えるためには原因の解明が不可欠
- 転職の不安は「転職活動そのものへの不安」「転職先への不安」の2つに分類
- 転職活動そのものへの不安は転職の軸で解消! 不安の原因&対処法8選
- 転職活動そのものが怖い
- 転職先が見つかるか不安
- 転職したことを後悔するかも
- 転職活動ってどうやって進めていくべき?
- 未経験の職種って転職できるものなのかな
- 面接でしっかり受け答えができるか不安
- 今の職場をスムーズに辞められるかな
- そもそも本当に今が転職するタイミング?
- 転職先への不安解消は徹底した企業分析がカギ! 7つのよくある不安と対処法
- 転職後も同じようなことで悩むかも
- 転職先の人間関係うまくいくかな
- 仕事内容が想定と違ったらどうしよう
- 収入が大幅に減ったらどうしよう
- 上司はきちんと評価してくれるのかな
- 今の自分の実力で通用するのかな
- ブラックな労働環境だったらどうしよう
- スタートを切る前に要確認! 転職を成功に導く3つの心構え
- 自己分析なしに転職の成功はない!
- 徹底した情報収集が転職活動を制す!
- 決断を焦るとミスマッチにつながる!
- なかなか最初の一歩を踏み出せないときにすぐできる3つのこと
- まずは転職サイトに登録だけでもしてみる
- 応募書類を書いて記入欄をすべて埋められるか確認
- 就職エージェントに相談して不安を解消してもらう
- 漠然とした不安は誰かに相談することで解消されることもある
- 転職の不安を1つずつ解消して冷静に選択肢を見極めよう!
転職の不安をなくすのは隙のない万全な準備! 不安要素を1つずつ解消しよう
転職をしようか悩んでいる人から、よくこんな相談をされます。転職できたとして、新しい職場になじめるのか、やっていけるのか、後悔しないか……そう心配に思う気持ちはとてもよくわかります。
そこで大切なのは、あなたが転職に対してどんな不安を感じているのかを明らかにし、原因を見極め、それに合った対策や事前準備をしっかり進めること。そうすれば漠然とした不安の正体も見えてきて行動指針も立てられますし、転職に対しての不安も解消できますよ。
この記事では、よくある転職への不安の原因と原因別の対処法、転職へ向けた心構えなどをキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて解説。あなたが転職へ自信を持って第一歩を踏み出せるよう、私たちがお手伝いします。
転職が不安なあなたにまず伝えたい3つのこと
転職に慣れているという人は多くありません。むしろ「わからないことだらけで不安……」「自信がない……」そんな人の方が多いのではないでしょうか。
自信を持って転職をするための一番の近道は、今抱えている不安を解消すること。ではどのように不安を解消すれば良いのかを具体的に知る前に、まずは3つの前提を押さえておきましょう。
転職が不安なのはあなただけじゃない
- 誰もが不安な思いを抱えながら転職活動をし、それでも多くの人が転職に成功できている
- 同じ不安を抱える仲間がいるので孤独な戦いではない
転職は不安ですよね。けれど、それはあなただけではありません。うまくいかなかったら? 転職先が思っていたものと違ったら? そんな不安を誰しも抱えながら、同じように転職活動に挑んでいます。
転職をこんなに不安に感じているのは自分だけなんだ……と落ち込む必要はまったくないわけです。
米田 有希
大切なのは冷静に選択肢を見極めること
- 本当に自分がもとめていた環境?
- その企業で自分の希望を叶えることはできる?
転職の不安に駆られ、少しでも早く転職先を見つけて安心したい! と思っても、勢いのまま転職先を決めてしまうのは避けましょう。いざ仕事をしてみると思っていた仕事内容と違っていた、予想外に収入が下がってしまったなど、あなたにとってミスマッチになる部分を見落としてしまう可能性があります。
どんなに不安でも、そこがあなたがもとめていた環境なのか、あなたの希望が叶えられる場所なのかは、しっかり確認しましょうね。
本田 百合香
後悔のない転職への近道は、冷静さを失わずに選択肢をしっかりと見極めることです。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
内定をもらった場合、引っかかる点の内容やその度合いによって、優先すべきことは異なる場合があります。
引っかかる点が大きい場合、自分のキャリアや将来の目標に合わない会社や環境で働くことは後悔やストレスの原因となる可能性があります。そのため、就活の軸を優先するのがおすすめです。内定を辞退してほかの選択肢を模索することで、自分に合った最適な転職先を見つけることができるでしょう。
ただし、引っかかる点があるものの、それが自分の価値観やキャリア、将来の目標に大きく影響しない場合は、内定を優先することも選択肢としてもっておきましょう。内定をもらった後に改善や調整が可能な問題であれば、内定先の企業に相談や交渉をすることもできますよ。
不安を乗り越えるためには原因の解明が不可欠
どこかに必ず仲間がいて、冷静になることが大切とは思っても、なかなか不安を解消できないときはありますよね。
転職への不安に必要不可欠なのは、自分が何に不安を感じているのかを明確にすること。それがわかれば、不安解消のための適切な対策が何なのかがわかります。
松下 建都
今あなたの中にある不安の原因が何なのかを知り、その不安要素の解消のために対策をすることで、転職へ向けて自信を持って一歩を踏み出すことができますよ。
転職の不安は「転職活動そのものへの不安」「転職先への不安」の2つに分類
米田 有希
転職に対して抱える不安を自分の中で整理をして1つずつ解消していくために、まずは転職への不安を2つの種類に分けてみましょう。
1つは「転職そのものへの不安」。転職ってどうすれば良いんだろう? 転職先は見つかるかな? 転職したことを後悔しないかな? そんな転職そのものへの恐怖心を解消するには、転職の軸が大切です。あなたが何のために転職するのか、転職して何を手に入れたいのかを考えましょう。
2つ目は「転職先への不安」。職場の空気になじめるかな? 転職後も同じようなことで悩んだらどうしよう? そんな転職先への不安を解消するには、企業分析が大切です。志望企業を決める前にできるだけ情報を集め、わからなかったことは面接の場で解消しましょう。
ここからは、この2つの不安をもっと細かく分けた原因と、それぞれの不安への対処法について解説していきます。
転職活動そのものへの不安は転職の軸で解消! 不安の原因&対処法8選
自己分析をして転職の軸を明らかにすることで、あなたが転職をするうえで何を大切にしているのか、何をもとめての転職なのかを見失わずに転職活動に挑むことができます。転職活動そのものへの不安が大きいなら、転職の軸は特に念入りに考えてみてくださいね。
ここからは、転職の軸があることで解消できる具体的な不安と、その解消方法を解説していきます。自信を持って転職活動に挑むために、ここでしっかりとあなた自身と向き合ってみましょう。
転職活動そのものが怖い
●転職の目的を明確にしてモチベーションを上げよう!
転職活動そのものが不安で怖く感じてしまう人ほど、まずは自己分析から始めてみるのがおすすめです。
あなたが何のために転職をするのか、転職という大きな決断をするのはどんな希望を叶えるためなのか、これがはっきりとするだけでも転職活動へのモチベーションが保ちやすくなりますよ。
- 自分史
- マインドマップ
- 自己分析ノート
転職活動が怖いと感じている人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。「怖い」と思う原因やその対策について詳しく解説していますよ。
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転職の不安を完全解消する15の方法|漠然とした不安の正体を解明!
転職は不安なことが多いですよね。良い転職先は見つかるのか、転職先でうまくやっていけるのか……そう考えるとなかなか一歩踏み出せない人も少なくありません。この記事では、専門家のアドバイスを交えて転職の不安を解消する方法や成功に導く心構えを解説。一緒に新たなキャリアへ自信に満ちた一歩を踏み出しましょう。
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転職先が見つかるか不安
●転職の軸を明確にして意欲をしっかりアピールしよう!
- 今の職場に対する不満を書き出す
- 不満を解消できるのはどんな環境かを整理する
- どんな業界や職種ならその環境を実現できるのかを考える
転職先がなかなか決まらないとき、スキルや経験が足りないのであればそれはあなた自身ではどうしようもできない場合が多いもの。
ただ、転職の理由が定まっていなくて企業に熱意を伝えきれなかったり、あなた自身がどんなふうに働きたいのかがしっかりとイメージできていなくて、企業側があなたの活躍イメージが持てないのが原因だとしたら、対策次第で結果が変わります。
本田 百合香
この対策に必要不可欠なのが、転職の軸です。しっかりとした軸があれば、志望理由に説得力を持たせることができ、面接でも企業に好印象を持ってもらいやすくなりますよ。
第二新卒の転職の軸の作り方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてみてください。
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「第二新卒はやめとけ」は無責任な意見! 軸づくりのための必須対策
第二新卒としての就活を始めようとしたとき「第二新卒はやめとけ」と言われた経験がある人もいますよね。第二新卒の就活には厳しい局面もあり、不安になることも多いでしょう。そんなあなたのために、この記事では専門家のアドバイスを交えて第二新卒の就活方法や面接での頻出質問・回答方法まで解説していきます。
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転職したことを後悔するかも
●仕事に対して一番もとめるものが手に入る環境を探そう!
転職しなければ良かった……そう転職してから思ってしまわないか不安になることもありますよね。すべての不満が解消された完璧な職場はそう簡単には見つからないもの。働いていれば、少なからず「前の職場の方が良かった」と思ってしまうこともあるかもしれません。
この後悔を最低限にする方法があります。それが、あなたが仕事に対して一番大切にしていることを明らかにしておくこと。それを満たせる企業で働くことができれば、多少の不満があったとしても「転職しなきゃ良かった」と思うことはありませんよね。
- 今の仕事をしていてモチベーションが上がる瞬間を書き出す
- 今の仕事を始めてからのモチベーショングラフを作ってどんなときにモチベーションが上がるのかを見える化する
- 「将来どんな自分になりたいか」のビジョンを固め、それを達成するには何が必要かを起点に考える
休職中に転職活動をしてしまうと転職を後悔することになるかもしれません。こちらの記事で詳しく解説しているので、合わせて確認してみてくださいね。
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転職活動ってどうやって進めていくべき?
- 自己分析・企業研究
- 書類作成・応募
- 面接対策
- 内定・退職準備
●ここで転職活動の流れをチェックしよう!
転職活動のことがそもそもまったくわからない、わからないから不安……という場合も多いものです。あなたも、この先に待つ転職活動のことがまったくわからないことに不安を感じていませんか?
そんなあなたのために、転職活動の流れについてここで簡単にお話しておきます。
第二新卒としての転職についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、合わせて参考にしてみてくださいね。
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第二新卒として就活を始めようとするとき、「第二新卒はやばい」と言われたことがある人もいるのではないでしょうか。第二新卒は企業からの懸念を抱かれやすいもの。まずはその解消がマストです。この記事では、そんな企業の懸念解消法や求人の探し方を専門家と一緒に解説しています。
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STEP1 自己分析・企業研究
転職活動を始めるとき、まず始めにするのが自己分析と企業研究。自己分析であなたが「仕事に対して一番大切にしたいもの」を明らかにしましょう。その大切にしたいものが、転職活動の軸になります。
松下 建都
転職活動の軸を大切にしながら働けるのはどんな環境か、どんな職種かを考えて企業研究を進めることで、ミスマッチを最低限にすることができますよ。
STEP2 書類作成・応募
転職活動の軸と志望企業が決まったら、次はその企業に合わせた応募書類を作りましょう。中途採用枠に応募する場合、履歴書のほかに職務経歴書が必要です。
この応募書類は企業があなたと初めて合わせる「顔」のようなもの。志望動機や自己PRは応募企業に合わせて書いてくださいね。
合わせて、企業へのエントリーも済ませておきましょう。書類選考に一週間ほど、面接を最終まで進めるにはそれ以上に時間がかかるので、志望企業が決まったら思い切って早めにエントリーするのが良いですよ。
STEP3 面接対策
書類選考を通過したら、いよいよ面接。事前の対策が必須ですが、聞かれる質問は新卒のときとは違います。転職での面接の頻出質問は特に念入りに対策し、不安要素はできるだけ解消しておきましょう。
- 「前職を退職した理由を教えてください」
- 「前職と弊社にはどんな違いありますか?」
- 「前職ではどんなスキルが身につきましたか?」
- 「将来のキャリアビジョンを教えてください」
企業は転職をする人に対し「前職と同じ理由で辞めないか」「すぐに辞めてしまうのではないか」と不安を抱いている場合が多いもの。その不安を解消するために、転職の理由をしっかりと整理し、志望企業では転職の原因になった不満を解消したうえで働けることをしっかりと伝えることが大切です。
STEP4 内定・退職準備
内定が決まったら、なるべく早めに現職の企業へ退職の旨を伝え退職準備を進めましょう。退職のために必要なことは職種や企業にもよるので、上司と確認をしながらトラブルのないように進めてくださいね。
また、企業によっては内定後から入社までの期間を広くとってもらえる場合もありますが、基本的には早く入社をしてほしいと考えています。「いつから入社できますか?」は必ず聞かれるので、明確に答えられるよう、事前に退職処理から入社までにどれくらいのスパンが必要かチェックしておきましょう。
- 上司に退職の旨を報告する
- 退職日の相談や引継ぎのための準備をする
- 必要なら取引先関係者へ退職を報告・次の担当へ引き継ぎをする
- 社内への挨拶や貸与品の返却
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
内定を受諾した後、退職時期が遅くなり入社時期が後ろ倒しになると、内定取り消しの可能性があることは覚えておきましょう。
企業は採用プロセスで応募者の入社時期も重要な要素として考えています。もし入社時期が遅れ企業のもとめるタイミングに合わない場合、採用計画に影響を及ぼす可能性があるからです。
ただし、必ずしも内定が取り消されるわけではありません。以前の職場での契約期間の延長ややむを得ない理由などがあれば、企業側もスケジュールを調整して受け入れてくれることもあります。
重要なのは、退職時期が遅れる理由を事前に説明し、誠実な対応を心がけること。相手のことを考えて、早めの行動をしていきましょう。
未経験の職種って転職できるものなのかな
●スキルや経験がないときこそ熱意と意欲をアピールしよう!
未経験の職種に挑戦するのは、どうしてもハードルが高く不安に感じてしまいますよね。経験済みの職種や、前職での経験が役に立つ職種の方が転職しやすいのは事実。未経験の職種への転職は、難易度が上がりやすいものです。
だからこそ、転職の軸はしっかりと考える必要があります。なぜこれまでの仕事とはまったく違う道を選ぶのか、決断の理由を明らかにしてあなたの熱意と意欲をしっかり伝えましょう。
米田 有希
その職種について学び、少しでもスキルを身につけておくと、よりあなたの熱意が伝わりますよ。
- 仕事に役立つ資格を取る
- 希望職種について学べるスクールに通う
- ポートフォリオなど自分の実力の証明となる情報をまとめて提出する
キャリアチェンジを目指して未経験の職種に挑戦するなら、こちらの記事も合わせて参考にしてみてください。
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面接でしっかり受け答えができるか不安
●できる限りの事前対策を重ねて面接力を高めておこう!
転職への不安として大きいのは、やはり面接ですよね。緊張のなかで自分の力を出し切ることができるか不安に思う人も多いでしょう。
面接での受け答えに不安があるときは、頻出質問を確認し確実に答えられるようにしておくことに加えて、模擬面接や回答の様子を録画して見返すといった対策が効果的。特に模擬面接は繰り返しおこなうことで本番の面接の緊張を和らげることもできるので、家族や友人、就職エージェントなどに相談して練習に付き合ってもらうのがおすすめです。
- 自分の面接練習の様子を録画して表情や話し方をチェックする
- 家族や友人に協力してもらい模擬面接をする
- エージェントを利用し面接の訓練をしてもらう
- 面接対策アプリを使う
今の職場をスムーズに辞められるかな
●できるだけ早めに転職の意思を伝えよう!
退職のときのトラブルが不安な場合は、できるだけ早めに転職の意思があることを上司に伝えておくのがおすすめです。
転職先が決まって残り時間が限られているタイミングで伝えるよりも、退職までのスケジュールに余裕を持つことができ、周りへの負担も最低限になりますよ。
本田 百合香
転職したい理由も伝えることで、周りにもあなたの熱意が伝わります。転職への意思をしっかりと伝えて、気持ちを理解してもらうことが大切です。
そもそも本当に今が転職するタイミング?
転職は早いうちに始めることで選考がスムーズに進みやすいもの。ただ、今本当に転職するべきなのかな? とタイミングに対しての不安を感じることもありますよね。
転職のタイミングを見極めるなら、転職の軸があるかどうかが重要です。では具体的にどうすれば確かめられるのか、ここで簡単に解説していきます。
- 今の会社を辞めたい理由を言葉にする
- 転職した結果どんな自分になっているのかイメージする
- 「なりたい自分」になれる環境を言葉にする
- 今の職場ではその環境を手に入れることができないか考える
転職のタイミングを見極めるうえで大切なのは、「転職の理由がはっきりしているか」「現状からどんなふうに変わりたいのかをわかっているか」です。
上の4ステップを進めるうちにつまづくことが出てきたら、一度立ち止まって今本当に転職する必要があるのかを考えてみてください。
松下 建都
つまづくことなく考えられた場合は、今が転職のタイミングです。思い切って行動に移すのがおすすめですよ。
転職のタイミングについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてみてください。
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転職のベストタイミングを選ぶための3要素とは? 避ける時期も紹介
転職したいと考えているけど、自分に合ったタイミングがわからないと悩んでしまう人もいますよね。転職のタイミングは時期や年齢、状況などで変わってきます。この記事では転職のタイミングを見極めるための必須知識について解説しています。
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転職先への不安解消は徹底した企業分析がカギ! 7つのよくある不安と対処法
転職活動そのものよりも、転職後が不安……そんなあなたは、徹底的に企業分析をしましょう。志望企業がどんな環境なのか、入社後にギャップがないか、あなたにミスマッチな企業でないか、これらの不安は事前に企業分析をすることでかなり解消しやすくなりますよ。
ここからは、企業分析をすることで解消できる不安と、その不安の解消法を解説していきます。入社後に後悔することがないよう、ここでしっかりと不安の種を見つけて1つずつ解消しましょう。
転職後も同じようなことで悩むかも
●徹底した企業分析で転職の軸を大切にした働き方ができるか確認しよう!
米田 有希
転職をするうえでの大きな不安の1つが、転職後にしっかりと悩みが解消されるのかどうかですよね。
もちろん、すべての悩みから解放された理想の職場を探すことはなかなか難しいものです。少なからず「前の職場の方が良かったな」と思うこともあるでしょう。
それを最低限におさえるには、徹底した企業分析が必要不可欠。転職活動の軸を大切にした働き方ができるかどうか、事前にしっかりと確認することで不安もかなり解消されますよ。
転職先の人間関係うまくいくかな
●事前に職場の雰囲気を確認しておこう!
職場環境が良くても、人間関係がうまくいかないと会社に行くのが苦痛になってしまいますよね。転職先の人間関係が不安なときは、事前に職場の雰囲気や年齢層、配属先にはどんな人が多いのかを確認しておくのが良いでしょう。
職場の年齢層は、企業のサイトや募集要項に書いてある場合があります。志望企業の風土や文化は、面接の際に質問してみましょう。これを事前に把握しておくことで、あなたが働きやすい雰囲気の職場かどうかを事前に判断する指標にできますよ。
- 職場の雰囲気
- 働いている人の年齢層
- 配属先にはどんな人が多いのか
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
転職先の人間関係に不安がある時、可能なら会社説明会やインターンシップに積極的に参加してみましょう。参加することで、実際の職場の雰囲気や人間関係を体験できます。直接働いている人と接することで、転職先が自分に合っているかどうかを判断する手助けになるかもしれません。
また、口コミサイトやSNSの活用も有効です。口コミサイトやSNSのグループ、コミュニティを活用して、転職先の評判や人間関係に関する情報を集めてみましょう。正しい情報とは限らないのですべてを鵜呑みにするのは避けておきたいですが、ほかの人の体験談や意見を参考にすることで不安を軽減できますよ。
人間関係の不安をゼロにすることは難しいもの。ただ、事前に情報収集をすることで不安を軽減させることはできますし、自身の価値観や目標に合った職場を見つけるうえでも役立ちますよ。
仕事内容が想定と違ったらどうしよう
●志望企業でしたいことを定めて面接で確認しよう!
実際に入社してみたら、想定していた仕事内容ではなかった……なんてこともあるかもしれません。せっかく思い切って転職をしたのに、自分のしたいことができなくてモチベーションが下がってしまう事態は避けたいですよね。
入社後に与えられる業務や配属先の仕事内容については、事前の企業研究で調べきるのは限界があります。最低限「これがしたい!」という希望を固め、それが実現できるかどうかを面接で聞くことがおすすめです。
- 入社後に与えられる実際の業務
- 配属先の主な仕事内容
収入が大幅に減ったらどうしよう
●企業の口コミなどで実際の収入がどれくらいか確認しよう!
前職で昇進や昇給をしている場合でも、転職をするとその企業の新卒社員と同じくらいの給料からのスタートになる可能性があります。なかには前職での収入を考慮してくれる場合もありますが、すべての企業がそうというわけではありません。
募集要項にも記載がありますが、それでも不安が残る場合は企業の口コミサイトをチェックしてみるのがおすすめです。給料が上がりやすいかどうか、最初に提示された給料よりも低い額での支給にならないかどうかなど、給料に関する情報が得られることがありますよ。
本田 百合香
ただ口コミ情報が正しいとは限りません。あくまで参考程度にしつつ、不安なら社員面談などを設定してもらって、より正確な情報をキャッチしていきましょう。
- 上場企業は金融庁提供のサービス「EDINET」で有価証券報告書を確認
- 企業の口コミサイトで提示された給料よりも低い額での支給だったなどの口コミがないかチェック
- エージェントに相談し実際の年収について聞く
収入面の問題として、ボーナス制度のない会社も挙げられるのではないでしょうか。不安に思っている理由がボーナスについての人は、次の記事を読んでその会社で良いのか判断してみてください。
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ボーナスがない会社は収入の安定性が強み|入社前に必ず見たい5条件
ボーナスがない企業について考えた時、生活はしていけるのか、ボーナスがない企業にメリットはあるのかが気になる人も多いですよね。この記事では、ボーナスがない企業に関する基礎知識やメリットについてキャリアアドバイザーが解説します。
記事を読む
上司はきちんと評価してくれるのかな
●評価制度の詳細を面接の逆質問で聞いてみよう!
「頑張っても評価されないかもしれない」「かなり厳しい目線での評価だったらどうしよう」そんな不安がある場合は、企業の評価制度についても調べておきましょう。
評価制度に関しては、面接で聞いても印象が悪くなることはないでしょう。聞き方によっては上昇志向のアピールになる場合もあるので、逆質問のときに聞いてみるのがおすすめです。
松下 建都
こちらも企業の口コミサイトで情報が得られる場合があるので、一度見てみるのが良いですね。
- 御社の人事評価の基準を教えてください
- 御社ではどのように個人の頑張りが評価されますか?
今の自分の実力で通用するのかな
●どんなスキルや知識が必要になるか調べて入社前に勉強しよう!
未経験の職種にチャレンジするときはもちろん、前職と同じ職種への転職だったとしても、今の自分の実力で入社して苦労しないかどうかは気になるところですよね。
入社時点での自分の実力に不安がある場合は、応募職種で必要になりそうなスキルはどんなものかを調べ、入社までにある程度勉強しておきましょう。
- 募集要項に推奨スキルや資格などの記載がないかチェックする
- 過去に表彰された社員のインタビューや社員が発信しているSNSを見る
ブラックな労働環境だったらどうしよう
- 求人票で離職率を確認する
- 企業の口コミサイトでブラック企業ととらえられるような口コミがないかチェックする
●求人票では離職率に注目しよう!
たとえば転職先の条件があまりにも良かったり、自分の希望にぴったりだと、「何か事情があるのでは?」と不安になってしまうこともあるでしょう。
過酷な労働環境でないか、実は残業が多い企業ではないかなど、いわゆる「ブラック企業」かどうかを見極めるには、離職率を見てみましょう。
厚生労働省が発表している「令和4年雇用動向調査結果の概況」を見ると、2022年の離職率は15%。一つの指標として、離職率がこの数値を下回る企業は辞める人の少ない働きやすい環境である可能性が高いと言えますね。
スタートを切る前に要確認! 転職を成功に導く3つの心構え
ここまでで、かなり転職への不安も解消されたのではないでしょうか? 転職の不安を解消することができたら、いよいよ転職へ踏み切る! という前に、ここで一度転職へ向けての心構えを確認しておきましょう。
転職は簡単なものではありません。その困難を乗り越え希望のキャリアを手に入れるために、これからお伝えする3つの心構えを忘れずに転職に挑んでくださいね。
自己分析なしに転職の成功はない!
第一に、転職の成功には「転職の軸」が必要不可欠。これを見つけるには、自分自身について深掘りし、見つめなおす作業がとても重要です。自己分析なしには転職が成功することはないと思っておきましょう。
米田 有希
逆に言えば、自己分析をしっかりとすれば内定へ一歩近づけるわけです。転職を後悔のない選択にするためにも、自己分析を必ずしてから転職に挑んでくださいね。
徹底した情報収集が転職活動を制す!
本田 百合香
企業分析の重要性を前の内容でお伝えしましたが、入社後のミスマッチを防ぐには徹底した情報収集が欠かせません。
転職先への不安を解消するのはもちろん、転職したことを後悔しないためにも、企業研究はしっかりとしておきましょう。事前の企業研究が希望のキャリアへの近道といっても過言ではないのです。
- 転職者向けの求人サイト
- 転職者向けの就職エージェント
- 志望企業のOB・OGを訪問しリサーチする
- 人事担当者とのカジュアル面談などの活用
決断を焦るとミスマッチにつながる!
- 給料や休日日数、残業時間など、自分にとってミスマッチになることを見落としていないか
- 本当にその企業で自分の希望を叶えることができるのか
なかなか転職先が見つからないと、焦ってしまう気持ちはよくわかります。選考が進まない状況でやっと一社内定をもらえたとなると、そこに決めてしまいたくもなるでしょう。
けれど、焦って決断をしてはいけません。どんなに企業研究を重ねていたとしても、内定を承諾する前に見落としがないか、本当にその企業で希望が叶えられるのか、一度立ち止まってよく考えてみてください。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
上記の補足となりますが、内定を承諾する前に見落としをしないためにも、労働条件についての詳細をまとめた「労働条件通知書」の確認は欠かせません。労働条件通知書では、主に以下のポイントを入念に確認しておきましょう。
①雇用形態(正社員、契約社員、パートタイムなど)や雇用期間(契約期間、無期限など)が正しく記載されているか
②勤務時間と休日は予定通りか、違反していないか
③給与や手当が合意した内容と一致しているか、詳細な金額や支払い方法が正しく記載されているか
④福利厚生(社会保険、厚生年金、労働保険など)に関する情報が適切に記載されているか
⑤会社の規則や規程、または労働条件の変更に関して、承知しておくべきルールや変更事項が記載されていないか
労働条件通知書は、労働契約の内容を明確にする重要な文書。内容を正確に理解し、疑問があれば遠慮なく質問して説明を受けることが大切です。また、労働条件通知書は法的な意味を持つため、大切に保管しておくことも忘れずにしましょう。
なかなか最初の一歩を踏み出せないときにすぐできる3つのこと
転職への不安が解消できても、なかなか一歩を踏み出せないときもありますよね。転職はリスクをともなうもの。早めにした方が良いのはわかってるけど、気が進まない……なんてこともあるでしょう。
そんなときに大切なのは、まず何か1つでも行動をしてみること。気が進まないから今はやめとく、ではなく、就職に向けてすぐにできることをしてみましょう。ここからは、転職への一歩をなかなか踏み出せないときにおすすめのハードルの低い行動を紹介します。
まずは転職サイトに登録だけでもしてみる
- 頻繁に新着求人やおすすめ求人の情報が入ってくる
- 転職活動を始めていなくても転職に対する意識を途切れさせずにいられる
転職サイトに登録をすると、定期的にあなたにぴったりな求人についての情報が送られてきます。まずはそれを見てみるだけでも大丈夫。もしそのなかに興味を惹かれる募集があれば、その企業について調べてみるのも良いでしょう。
求人はいつでもあるわけではありません。あなたに合った求人も、あっという間に募集が終了してしまう可能性があります。転職への意欲がわくような求人に出会うまでアンテナを張っているだけでも、モチベーションの維持には効果的ですよ。
応募書類を書いて記入欄をすべて埋められるか確認
企業に提出する応募書類のフォーマットは、大きくは変わりません。今始めよう! と思い立ったときにすぐに応募ができるよう、事前に応募書類の内容を考えておくのもおすすめですよ。
その際、埋められない箇所がある場合はそれについてしっかり考えておきましょう。たとえば自己PR欄が埋まらないときは、あなたの強みが何かを知るために自己分析をする必要がありますよね。
松下 建都
すぐには転職に向けての行動ができなかったとしても、いざ行動を始めるときに何をすれば良いのかがわかっていると、一歩が踏み出しやすくなりますよ。
- 職務経歴
- 自己PR
- 志望動機
就職エージェントに相談して不安を解消してもらう
- 就活の悩みに対し的確なアドバイスをくれる
- 自分にぴったりの求人を代わりに探してくれる
- 未公開求人を紹介してもらえる場合がある
- なかなか転職に一歩踏み出せないときに背中を押してくれる
どうしても転職への不安が大きくて一歩が踏み出せないときは、就職エージェントに相談するのがおすすめです。就活のプロに悩みを打ち明けることで、的確な解決策を提示してくれますよ。
エージェントに相談すれば、そこからあなたにぴったりの求人を探してくれたり、就活対策についてを教えてくれるので、スムーズに転職に踏み出せます。1人ではなかなか行動を始められないなら、エージェントに一対一でサポートしてもらいながら一緒に一歩を踏み出すのも良いですよ。
漠然とした不安は誰かに相談することで解消されることもある
- 悩みを口に出すことで考えが整理され、課題や問題点が明確にしやすくなる
- 自分の状況を客観的に見てもらうことで気が付いていなかった不安や悩みを見つけてもらえる可能性がある
もしあなたの不安が漠然としていて、何に不安を抱いているのかわからないなら、誰かに相談してみるのが良いですよ。頭の中で考えていることを口に出すことで、考えが整理されて課題や問題点が見えてくるかもしれません。
また、あなたの状況を客観的に見てもらうことで、自分では気がついていなかった不安や悩みを見つけてもらえることもあります。自分が何に悩んでいるのかわからない、なんとなく不安……そう思うことがあるなら、まずは信頼できる相手へ相談してみましょう。
- 家族
- 友人・知人
- OB・OG
- 信頼できる会社の同僚
- 就職エージェント
- ハローワークの相談員
転職の不安を相談するならハローワークを利用するのもおすすめです。詳しくはこちらの記事で解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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ハローワークとは? 使い方や就活に役立つ8つのサービスを徹底解説
仕事探しにハローワークを使ってみたいけど、利用のハードルが高く感じてしまう人もいますよね。この記事では、そんなあなたのためにハローワークでできることや上手な使い方、初めてハローワークに行くときに必要なものを専門家のアドバイスを交えて解説。私たちと一緒にハローワークについて学んでみましょう。
記事を読む
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
転職に不安を感じる場合、相談できる人がすぐに見つからない場合でも、自分の感じている不安を紙に書き出すことが助けになるかもしれません。
不安を紙に書き出すことで、自己探求の時間を持つことができます。あなた自身の感情や思考を整理する機会となり、不安要素を明確にできます。それによって、具体的な問題や懸念点に向き合い、対策を考えることができますよ。
また不安を紙に書き出して自身の気持ちや懸念点を整理しておくことは、相談する準備を整えることにもなります。いまは相談できる人が見つからなくても、将来的に相談できる人を見つけた際に具体的な不安要素を共有しやすくなりますよ。
転職の不安を1つずつ解消して冷静に選択肢を見極めよう!
ここまで、転職に対して抱きやすい不安やそれぞれの解消法、転職へ踏み出す前の心構えなどについて解説してきました。
転職は不安ですよね。特に第二新卒の転職となると、厳しい局面もあります。リスクもありますし、簡単なことではありません。ただ、しっかりと対策をして挑めば、転職を成功に導くことができます。
転職への不安を解消するためには、まずあなたが何に対して不安を感じているのかを深掘りして、それを一つひとつ解消していくことが大切。今あなたが抱えている不安を解消し、目の前にある選択肢が本当に選ぶべき道なのかを落ち着いて見極めましょう。
今この瞬間にも、転職に向けて一歩を踏み出し、不安ながらも前に進んでいる仲間がいる。そう思うだけで、少しは気持ちが軽くなるのではないでしょうか。