目次
- 転職活動に疲れた……そんなときはまず状況を整理することから始めよう!
- 「転職活動疲れた……」気持ちが落ち込んだときに忘れないでほしい2つのこと
- 「疲れた」という気持ちを無視して続けても良い結果にはつながりにくい
- 気持ちを切り替えるための対策を考えることが重要
- 転職活動に疲れた原因を見極めて次の行動を明確にすることが大切
- 次の一歩を見極める! 転職活動に疲れたときの7つの原因別対処法
- ①不採用が続いて自己肯定感が下がる
- ②今の仕事と転職活動の両立が負担
- ③希望に合う企業が見つからずモチベーションが下がる
- ④転職活動による出費が大きく気持ちに余裕がない
- ⑤転職活動に関する悩みを相談できる人がいない
- ⑥転職先が決まらず将来が不安
- ⑦休む時間が確保できない
- 転職活動の再スタートは振り返りから! まず取り組みたい準備3ステップ
- ステップ①これまでの転職活動の結果を書き出す
- ステップ②つまずくポイントや良かったポイントの共通点を見つける
- ステップ③苦手なポイントに合わせた対策をして弱点をなくす
- 同じ悩みは繰り返さない! 転職活動の疲れを溜め込まない4つの極意
- ①転職活動は期間を決めた短期決戦で挑む
- ②面接日程や応募は自分に合ったペースに調整する
- ③頼れる相手を見つける
- ④プライベートの時間とのメリハリをつけてリフレッシュする
- 「転職活動に疲れた」それでも転職を目指して行動するなら覚えておきたいこと
- 「疲れた」と感じるほど努力したその経験は必ずこれからの転職に生きる
- 着実に準備と行動をしていけば理想の転職はかなえられる
- 転職活動に疲れたときは自分に合った対処法を見極めて行動指針を立てよう!
転職活動に疲れた……そんなときはまず状況を整理することから始めよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
転職活動を続けるなか、なかなか結果が出ず疲れたと感じている人からよくこんな相談をもらいます。
転職活動は働きながら進めなければいけなかったり、たくさん準備をしてもなかなか結果に結びつかなかったりと、心身ともに負担のかかるものですよね。
転職活動に疲れた気持ちを抱えたまま無理に続けていては、なかなか思うような結果は得られないものです。大切なのは、まずは疲れたと感じる原因を解明し次に起こす行動を慎重に見極めることです。
この記事では、転職活動に疲れたときの対処法や疲れたときにすぐできる対策を解説していきます。まずは一緒に転職活動に疲れたときの対策法を知り、次に踏み出す一歩を見極めましょう。
「転職活動疲れた……」気持ちが落ち込んだときに忘れないでほしい2つのこと
転職活動に疲れたと感じた時、自然と自己肯定感が下がってしまったり視野が狭くなって自分を追い込んでしまうことがあるかもしれません。今の状況を冷静に見極めて次の行動を考えるなら、まずはそんな後ろ向きな気持ちを解消する必要がありますよ。
ここからは、転職活動に疲れたと感じて気分が落ち込んだときに忘れないでほしい2つのことを解説していきます。まずは現状の解決に前向きに取り組むための気持ちを作りましょう。
「疲れた」という気持ちを無視して続けても良い結果にはつながりにくい
- モチベーションが保てず転職活動の目的を見失う
- 転職先が見つからない焦りや不安から心身に負担がかかる
- 焦った結果ミスマッチな選択をしてしまう可能性がある
疲れた気持ちを無視して転職活動を続けると、モチベーションが保てなかったり、焦りばかりが募ってミスマッチな選択をしてしまう可能性もあるなど、良い結果にはつながりにくいです。
転職活動は新卒の頃の就活に比べて難易度が上がりやすく、念入りな戦略を立てて着実に内定を狙うことが大切です。疲れた状態で対策に力を入れることは難しく、モチベーションも保ちづらいので、万全な状態で転職活動に挑むために「疲れた」という気持ちを解消する必要があります。
米田 有希
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
「転職活動で疲れるのは当たり前」「すぐに休むなんてダメに決まっている」そう思い込んでいませんか? 転職活動で最も大切なのは、焦らず余裕を持ち万全な状態で挑戦することです。
焦りが出て表情が険しく、笑顔がぎこちない、心に余裕がなく時間に追われている、普段しないようなミスをしてしまう……。そんな状態になっているなら、一度立ち止まり体勢を立て直しましょう。多少回り道でも万全な状態に戻す方が、良い結果につながるものです。
就活に疲れたと感じた際は、こちらの記事もあわせて参考にしてください。打開策が見つかる可能性がありますよ。
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就活に疲れたときの対処法! 疲れた時は就活の方法を変えよう
就活が続くと誰しも疲れたり辞めたいという気持ちになることがあります。就活に疲れて体や気持ちがボロボロになったときは無理をせずにリフレッシュすることが一番。 この記事では、就活で疲れる原因や疲れやすい人の特徴、疲れたときの対処法や疲れない方法を知ることができます。 また、キャリアアドバイザーが就職以外の進路と就活方法の変え方についても解説するので参考にしてください。
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気持ちを切り替えるための対策を考えることが重要
- 美味しいものを食べる、旅行するなど自分へのご褒美を考える
- 一度転職活動から離れて休憩する期間を作る
転職活動に疲れた時、大切なのはマイナスに傾いた自分の気持ちをうまく切り替えて次の行動につなげることです。もし沈んだ気持ちから立ち直れないと感じたときは、意識的にリフレッシュのための行動をとりましょう。
リフレッシュや休息の時間を日々の生活に取り入れることで、ストレスを軽減したり転職活動による心身の疲れを回復できます。その分気持ちにゆとりができるので、うまくいかない原因をこれまでよりも冷静に分析する余裕もできますよ。
本田 百合香
気持ちを切り替えるには、体や心が疲れたサインに気づくことも大切です。何かに一生懸命に取り組んでいるとつい見落としがちですが、そんなときこそ体や心の調子に注意深く耳を傾けましょう。
- 気分が落ち込む
- 睡眠や生活リズムに影響が出る
- 自己肯定感が下がる
- 志望動機が思いつかなくなる
- 転職をやめることを考える
転職活動に疲れた原因を見極めて次の行動を明確にすることが大切
転職活動に疲れたと感じるということは、少なからずうまくいかない状況なのではないでしょうか? これまでの方法でうまくいっていないということは、何かしら対策をする必要がありますよね。ただ闇雲に動いていては、状況も改善されず余計に疲れてしまうかもしれません。
転職活動がうまくいかないと一言に言っても、不採用が続いているのか、希望の就職先が見つからないのか、現職との両立が負担なのか、その理由は人それぞれです。まずは自分の状況を整理して、疲れたと感じる根本的な原因を見つけましょう。
ときには一時中断の選択が有効な場合もあります。「もう転職活動に疲れた……」と気持ちが落ち込んでしまうのは、あなたがこれまで全力で転職活動に向き合い、努力をしてきた結果であるということを忘れないでください。
米田 有希
ずっと全力を出し続けることは簡単ではありません。休憩をしてまずは転職活動をするためのコンディションを整えることが、希望をつかむための一番の近道となる可能性もありますよ。
次の一歩を見極める! 転職活動に疲れたときの7つの原因別対処法
転職活動に疲れたときは、まず疲れの原因を見極めることから始めましょう。原因に応じた対策をすることで、モチベーションが維持しやすくなったり、転職活動を効率良く進めていけるようになる可能性がありますよ。
ここからは転職活動に疲れてしまう原因と、原因別の対処法について解説していきます。次の一歩を踏み出すためにも、この先の内容はしっかりチェックしておきましょう。
①不採用が続いて自己肯定感が下がる
●不採用=人格否定ではないことを忘れずに自分を認めてあげよう!
不採用通知が続くと、どうしても自己肯定感が下がり転職活動に疲れたと感じてしまいますよね。「自分は誰からも必要とされていない」と考えてしまうこともあるのではないでしょうか。
不採用の理由は、単純に企業との相性が合わなかったからという場合が多いことを忘れないでください。だからこそ、「自分に魅力がないから」などと考える必要はありません。あなたを必要としている企業は必ずありますよ。
松下 建都
企業の社風や働いている人の雰囲気となじむかどうかも、中途採用のときには重視されます。あなた自身にマイナスな印象がなかったとしても、相性が合わず不採用になる可能性もありますよ。
- 不採用が人格否定ではないことを理解する
- 自分の頑張りを認めて肯定してくれる人に会う
- 日々の小さな頑張ったことや感謝されたこと、褒められたことを書き出す
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
多くの企業から連続して不採用通知を受け取ると、自分を否定された気分になってしまうかもしれません。落ちてしまった原因は自分にあるのでは? と自分の悪いところ探しばかりに時間を費やしてしまうこともあるでしょう。
振り返りは大切ですが、そのように自分を責め続けると自信がなくなってしまい転職活動へのモチベーションが下がりやすくなってしまいます。「自分はダメだ」と思うのではなく、次の行動につながるような振り返りをすることが大切です。
たとえばスーツや靴、鞄などの身に着けるものを改めてチェックしてみる、髪型やメイクを変えてポジティブな印象にする、証明写真の表情を見直してみるなど、まずは取り掛かりやすいところから改善できることがないか探してみましょう。
今すぐできることから少しずつ取り組んでいくことが、転職活動を成功させるためのコツですよ。
②今の仕事と転職活動の両立が負担
●小さな目標を立てて隙間時間に少しずつ転職活動を進めていこう!
働きながら転職活動をしている時、両立がうまくいかずに疲れたと感じることもあるでしょう。そんなときは焦って転職活動を進めようとしたり無理に転職活動をするための時間を捻出するのではなく、隙間時間を使ってうまく進めていくことを意識してください。
- 通勤時間に企業研究をするなど隙間時間を有効活用してコツコツ進める
- 「今週中に3社分の書類を作成する」などの小さな目標を立てて計画的に進める
自分のペースでできることから少しずつコツコツと続けていくことで、心にゆとりができて疲れたと感じる気持ちが軽減されることもありますよ。
本田 百合香
転職活動の期間が長引くと、メリハリがつかず思うような結果が出にくくなることがあります。小さな目標を立てて計画的に取り組むのがおすすめです。
③希望に合う企業が見つからずモチベーションが下がる
●希望条件に優先順位を付けて視野を広げた企業探しをしよう!
- 優先順位が一番高い条件をかなえられる企業から探す
- 業界や職種を限定せず幅広い視野で企業探しをする
転職活動が疲れたと感じる原因の一つには、希望に合う企業がなかなか見つからずモチベーションが下がるというものもあります。そんなときに意識してみてほしいのが、次の企業に求める条件が多すぎないかという点です。
しっかりとした転職の軸があるに越したことはありませんが、希望条件が多すぎると転職先がかなり限られてしまいます。好条件な企業ほどライバルも多いので、難易度も上がります。
まずは希望する条件を書き出し、それぞれに優先順位を付けてみてください。「絶対にかなえたいこと」「できればかなえたいと思っていること」に分け、絶対にかなえたいことにフォーカスした企業探しをするのがコツですよ。
米田 有希
業界や職種を限定せず、幅広い視野で企業探しをすることも大切です。業務内容を知れば新たに興味を引かれる分野が明らかになる可能性もあるので、まずはたくさんの企業を見てみましょう。
- 本にかかわる仕事:出版社、印刷会社、書店員
- 音楽にかかわる仕事:音楽評論家、アーティスト、音楽教室の講師、音響スタッフ
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
新卒就活時の求人数に比べると、中途採用の求人は母数が少なくなります。また中途採用は実績や経験があることを前提にした求人も多いので、まだ実績などが少ない若手の場合は企業探しが難航してしまう可能性があります。そんなときは、就職エージェントに頼るのがおすすめです。
企業に合わせた就活対策を提案してくれたり、条件にマッチしていれば非公開求人を紹介してもらえることもあります。ミスマッチのない選択をするためにも、自分一人でなくプロの力を借りることを視野に入れてみてくださいね。
希望条件のなかに在宅ワークを含むときは、こちらの記事を参考に職種探しをしてみてください。
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職種30選|在宅ワークの種類から自分に最適な仕事の探し方まで伝授
在宅ワークが気になっていたり、調べていたりする人からこのような相談を受けることがあります。近年は在宅ワークを取り入れる企業も増えていて、「在宅ワーク可能」という求人を見かけることも多くなってきました。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスをふまえ、在宅ワークの種類やメリット、求人の探し方、在宅ワークに就く前に知っておきたい注意点などについて解説していきます。
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④転職活動による出費が大きく気持ちに余裕がない
●転職活動を中断して活動資金を貯める時間を作るのも一つの手
転職活動には思っていた以上のお金がかかることがあります。交通費はもちろん、移動先での飲食代や面接の際に必要なものをそろえるための出費など、まとまったお金が必要になることもありますよ。
- 説明会会場・面接会場までの交通費
- 移動先での飲食費
- スーツやバッグなど面接に際し必要なものを準備する費用
転職活動での出費が負担になってしまい、金銭的な余裕のなさから気持ちが追い込まれて疲れたと感じるときは、一度転職活動を休憩して活動資金を貯めることも視野に入れてみましょう。
転職活動を休憩すると復帰できなくなりそうで不安なときは、3カ月など期限を決めて貯金に専念するのが良いですよ。また休憩中も就職エージェントから無料のサポートを受け、着々と準備をしておくことで転職活動もスムーズに進めやすくなります。
米田 有希
すでに前職を退職しているときは、アルバイトをして金銭面の不安を緩和するのもおすすめです。ハローワークでサポートを受けることも検討しておきましょう。
ハローワークについてはこちらの記事で解説しているので、利用前に一度目をとおしておきましょう。
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仕事探しにハローワークを使ってみたいけど、利用のハードルが高く感じてしまう人もいますよね。この記事では、そんなあなたのためにハローワークでできることや上手な使い方、初めてハローワークに行くときに必要なものを専門家のアドバイスを交えて解説。私たちと一緒にハローワークについて学んでみましょう。
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⑤転職活動に関する悩みを相談できる人がいない
●専門家に相談して的確なアドバイスをもらおう!
転職活動がうまくいかず、それを相談する相手もいないためモヤモヤとした気持ちばかりが溜まる……そんな状況が疲れたと感じる原因になっている可能性もあります。
転職についての相談は話しづらい部分もあって、誰にでもできるものではありませんよね。もし近くに相談できる人がいないなら、就職エージェントなどの転職活動の専門家に相談してみるのがおすすめです。
- プロの目線から的確なアドバイスをもらえる
- 自分の強みの発見やぴったりの企業探しをサポートしてもらえる
松下 建都
出身大学のキャリアセンターに相談するのも一つの手です。卒業後3年以内なら相談を受け付けている大学も多いので、一度チェックしてみましょう。
⑥転職先が決まらず将来が不安
●これまでの転職活動の方法を見直して対策を練り直そう!
転職先が一向に決まらず、このままずっと決まらないのでは……という将来への不安が疲れた気持ちにつながることもありますよね。転職活動が難航していることそのものが負担になっているときは、一度これまでの対策を見直してみましょう。
転職活動がうまくいかないということは、何かしらの原因があるのかもしれません。まずはそれを知ってうまくいかない原因を解消することが大切ですよ。
- 書類選考と面接のどちらで落ちているのか
- 企業が求めるニーズと自分のアピールにズレはないか
- 面接でうまく回答できなかった質問はあるか
本田 百合香
うまくいかなかった結果から得られるものはたくさんあります。希望をつかむためにも、転職活動の振り返りは欠かせません。
将来への不安が転職そのものへの不安にもつながっていると感じる場合は、こちらの記事を参考にしながら自分の気持ちと向き合ってみましょう。
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転職は不安なことが多いですよね。良い転職先は見つかるのか、転職先でうまくやっていけるのか……そう考えるとなかなか一歩踏み出せない人も少なくありません。この記事では、専門家のアドバイスを交えて転職の不安を解消する方法や成功に導く心構えを解説。一緒に新たなキャリアへ自信に満ちた一歩を踏み出しましょう。
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⑦休む時間が確保できない
●活動量を調整してゆっくり休める日を作ろう!
仕事と並行して転職活動をしていると、休日のまとまった時間を使ってエントリーシート(ES)作成や企業研究、選考対策などをすることもあるでしょう。また平日の仕事終わりに面接を受けることもあるかもしれません。
そんな状況でゆっくり休むことができずに疲れたと感じてしまうときは、思い切ってゆっくり休む日を確保してみてください。
- 1週間のうち1日は転職活動から完全に離れる日を作る
- 1日休むのに抵抗があるときは昼間だけ転職活動をして夜はやめる
転職はただでさえ心身ともに負担がかかるものです。仕事もしながら休みなく続けていると、体調を崩してしまう可能性もあります。万全な状態で就活に挑むためにも、休息を取ることは重要です。
転職活動の再スタートは振り返りから! まず取り組みたい準備3ステップ
転職活動に疲れたときは無理に続けようとするのではなく、まとまった休憩期間を作ることも大切です。ただ一度休んでしまうと再開するのが難しくなるのではと不安だったり、何から始めれば良いのかわからないこともあるでしょう。
ここからは、転職活動の再スタートを切るときにまずやりたい準備について解説していきます。
ステップ①これまでの転職活動の結果を書き出す
転職活動の振り返りをするなら、まずはこれまでの選考結果を思い出せる限りノートに書き出してみましょう。書類選考で落ちたのか面接で落ちたのか、どんな形態の選考だったか、洗いざらい書き出してみてくださいね。
- 選考結果
- 書類選考と面接どちらで落ちたのか
- 筆記試験や実技試験はあったか
- 面接官のポジション
- 受かった際はなぜ内定を辞退したのか
振り返りはできるだけ細かく具体的にするのがポイントです。ここで細かく書き出しておくことでこの先の振り返りがかなりスムーズになるので、時間をかけて結果と向き合ってみましょう。
企業のHPや採用ページに各面接を担当する面接官のポジションが書かれているときもあります。思い出せないときは一度見てみるのがおすすめですよ。
本田 百合香
企業のHPや採用ページに各面接を担当する面接官のポジションが書かれているときもあります。思い出せないときは一度見てみるのがおすすめですよ。
ステップ②つまずくポイントや良かったポイントの共通点を見つける
選考結果が整理できたら、次は自分がどんなときにつまずきやすいのかを考えてみましょう。そこから共通点を見出すことで、対策すべきポイントが見えてきますよ。
- つまずくところ:書類選考と面接どちらが苦手か、苦手な質問はないか
- うまくいくところ:面接官の反応が良い質問は何か
またうまくいったポイントの共通点も忘れずに整理しておきましょう。この点は次回以降の対策にも活かしていきたいところなので、言語化しておくことが大切です。面接官の反応が良かった質問などには特に注目してみてくださいね。
松下 建都
不採用になった企業の傾向を考えてみるのもおすすめです。社風や企業が掲げているビジョンなどに共通点があれば、あなたがそれに合致していない可能性もあります。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
選考でつまずくポイントの共通点が見つからず、なぜ不採用になるのかわからない……そんなときは、原点に立ち戻った自己分析をしてみましょう。転職がしたいと思った理由やきっかけを振り返ってみてください。
もしネガティブな要因が強く現状から逃げたい気持ちで転職活動をしているとしたら、焦るあまり「どこでも良いから早く転職したい」という気持ちが表情や態度に出てしまっているのかもしれません。
「どうしても御社じゃなければダメなんです」という熱意や積極性を選考で示すことができているでしょうか? もちろんスキルや経験、人柄も大切ですが、意欲やポジティブな気持ちをアピールすることも転職活動では欠かせません。
将来を見すえ、前向きな気持ちで転職活動に挑めているのかもしっかりと考えてみてくださいね。
ステップ③苦手なポイントに合わせた対策をして弱点をなくす
自分の苦手なポイントがわかったら、後は対策を固めて弱点をなくすだけです。
- 志望動機:企業研究をやり直して志望企業の特徴をつかむ
- 転職の軸:自社分析や自己分析をやり直す
- 書類選考:選考書類を作成するときのマナーをおさらいする
- 面接:頻出質問対策に加えて模擬面接を重ねる
振り返りと対策を繰り返していけば、確実に内定に近づいていきます。振り返りには時間がかかるのですぐに次の企業に応募したくなる気持ちはあるかもしれませんが、それをグッとこらえて、しっかりと結果と向き合いましょう。
米田 有希
自分の苦手に向き合うことはストレスがかかるかもしれませんが、着実にレベルアップするための方法であるとポジティブに捉えて行動していきましょう。
自己分析についてはこちらの記事で詳しく解説しています。転職時に役立つ7つの自己分析方法や意識したいポイントについても紹介しています。
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転職の場合、新卒と違い就業経験を積んでいるので、その経験を踏まえた自己分析が必要となりますよ。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ、転職で自己分析が重要な理由から自己分析の方法、自己分析の具体的なやり方まで詳しく解説します。
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同じ悩みは繰り返さない! 転職活動の疲れを溜め込まない4つの極意
転職活動を再開した時、また同じように疲れた気持ちに悩まされるのはできるだけ避けたいですよね。転職活動は心身ともに負担がかかるものです。負担なく続けていくには、転職活動の進め方を工夫することが大切ですよ。
ここからは、転職活動の疲れを溜め込まないための方法について解説していきます。この先の内容もしっかりと確認し、気持ちにゆとりを持って転職活動を進めましょう。
①転職活動は期間を決めた短期決戦で挑む
転職活動が長引いてしまうと「いつまで経っても就職先が決まらなくて疲れた」という気持ちにつながりやすくなります。またメリハリもなくなってしまい身が入らずに転職活動が難航しやすくなる可能性もありますよ。
この事態を避けるには、転職活動は短期決戦という意識を持つことが大切です。まずは今から何カ月後に転職するのかを決めて、計画的に進めましょう。企業探しなど含めると、一般的に転職活動は3カ月かかることが多いので、まずは3カ月後をゴールにするのが良いですね。
松下 建都
自分のペースに合った現実的な目標設定をすることが大切です。また目標が達成できなかった際にモチベーションを下げないよう、状況に合わせ目標を調整することも忘れないでくださいね。
転職のタイミングに悩んでいるときは、こちらの記事を参考にベストなタイミングを見極めましょう。
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転職のベストタイミングを選ぶための3要素とは? 避ける時期も紹介
転職したいと考えているけど、自分に合ったタイミングがわからないと悩んでしまう人もいますよね。転職のタイミングは時期や年齢、状況などで変わってきます。この記事では転職のタイミングを見極めるための必須知識について解説しています。
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②面接日程や応募は自分に合ったペースに調整する
「転職活動疲れたな……」そんな気持ちに悩まされないためには、スケジュールを詰め込みすぎないことも大切です。特に仕事をしながら転職活動をする場合は、ESの提出期限や面接日程を慎重に組むことが大切ですよ。
万が一仕事のトラブルでスケジュールを変更しなければいけなくなった場合、予定を詰め込み過ぎていると調整に時間がかかったり手間がかかってしまいますよね。ただでさえ忙しいなかでの転職活動なので、日程調整のストレスは最低限に抑えられるようにしましょう。
本田 百合香
応募するときはまずESの提出期限を確認してください。また面接も勢いのまま詰め込まず、対応可能な日時をしっかりと交渉することが大切です。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
面接日程を決めるとき「定員が埋まらないうちに面接をしていまいたい」「募集が開始されたらすぐ受ける方が意欲があると判断してもらえる」と考えることもあるかもしれません。
不安から面接を詰め込みたくなる気持ちはわかります。けれどすべての面接を早めに進めようとはせず、優先順位を決めて日程を組みましょう。
志望度が高かったり、募集要項に「募集人数若干名」「定員に達し次第募集終了」と書かれている場合には、早めに応募し優先的に面接日程を入れた方が安心です。その企業を優先する分、ほかの企業は少し日にちを後に回して一週間に受ける面接の回数を調整するのも一つの手ですよ。
転職活動は焦らずに自分のスタミナと相談して進めることが大切です。本番であなたの力を出し切るためにも、余裕のあるスケジュールで進めていきましょう。
③頼れる相手を見つける
転職活動をするときは、できるだけ身近に相談できる相手や頼れる人を見つけておくことも大切です。疲れたと感じたときに悩みを相談できる人がいれば、気持ちも楽になりますよ。
誰かに相談することで解決策が見つかったり、今のあなたの状況を客観的に見てもらうことができます。まず冷静に現状について考えるためにも、第三者に相談するのがおすすめです。
- 気軽に相談できる相手:家族、友人
- アドバイスをくれる相手:就職エージェント、OB・OG
④プライベートの時間とのメリハリをつけてリフレッシュする
転職活動に日々圧迫されて自由な時間を確保できていないと、常に休まず頑張っているような状態になってしまいます。そのような状況では、疲れたと感じてしまうのは当然ですよね。
そんなときは、プライベートと仕事、転職活動の時間にメリハリをつけることを意識してみてください。休むときは仕事や転職活動のことをいったん忘れてしっかり休むことが、集中力やモチベーションを高く保つためのコツです。
- 友人に会い近況を報告し合う
- 旅行する
- 趣味に没頭する
- マッサージなど体のメンテナンスをする
松下 建都
常に何かに追われていては疲れが溜まってしまうものです。転職活動の質を上げてスムーズに進めるためにも、意識的に休憩の時間を取り入れてくださいね。
リフレッシュの方法はこちらの記事でも紹介しています。気持ちを切り替えて転職活動に挑むためにも、ぜひ参考にしてください。
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「会社行きたくない」の解決は原因を知ることから|15の原因を解明
「会社に行きたくない」という気持ちはあなただけでなく多くの人が抱えています。この気持ちを克服するには、理由や対処法を知ることが重要です。この記事では、「会社に行きたくない」と思っている人の対策方法について、キャリアアドバイザーと解説します。
記事を読む
「転職活動に疲れた」それでも転職を目指して行動するなら覚えておきたいこと
転職活動に疲れたときは、一度休むことも大切です。ただそれでも「まだ頑張りたい」「努力し続けたい」そんなふうに考えることもあるでしょう。無理は禁物ですが、目標に向かって惜しみない努力のできるあなたの姿勢は必ず報われますよ。
ここからは、転職活動に疲れた気持ちを抱えながらも頑張っているあなたに覚えておいてほしいことについて解説していきます。
「疲れた」と感じるほど努力したその経験は必ずこれからの転職に生きる
今転職活動に疲れたと感じているということは、あなたがこれまで全力で転職活動に取り組み努力をしてきた証拠です。苦しいことも多いかもしれませんが、その経験は必ず今後のあなたの転職活動に活きるものですよ。
また率先して努力ができる人材は、企業も求めています。今はうまくいかなくても、本当にあなたに働いてほしいと思う企業には必ず巡り合えます。努力が無駄になることは決してないということを忘れないでくださいね。
本田 百合香
転職活動を続けるうちに、あなたが企業へ望むものや希望の働き方が明確になってくることもあります。転職活動だけでなく、新しいキャリアを歩み始めたあなたにも今の経験は必ず役立ちますよ。
着実に準備と行動をしていけば理想の転職はかなえられる
仮に不採用続きだったりうまくいかずに疲れたと感じることが多かったとしても、あなたのその頑張りは必ず理想の転職につながるものです。
着実な準備と行動、転職活動の結果に対する振り返りを繰り返していくことで、少しずつあなたの転職活動の質そのものが上がっていきます。アピールポイントも見えてきて、自分を魅力的に見せる方法も身に付いてくるでしょう。
その積み重ねが、理想の転職をかなえます。行動なしに現状が変わることがないように、行動を積み重ねていくだけ前に進んでいることを忘れないでください。
転職活動に疲れたときは自分に合った対処法を見極めて行動指針を立てよう!
ここまで、転職活動に疲れたと感じたときの原因と対処法、疲れを溜め込まない転職活動の方法について解説してきました。
転職活動は心身に少なからず負担がかかるものです。疲れたと感じてしまうときももちろんあるでしょう。大切なのは、その気持ちと向き合って原因を見極め、今のあなたにぴったりな対処法を見つけることです。決して無理はせず、あなたのペースで進んでいきましょう。
これまでうまくいかなかった方法を同じように続けても、状況が改善される可能性は低いです。転職活動がうまくいかないときは一度気持ちを切り替え、新たな戦略を立てることが大切ですよ。