目次
- 転職を繰り返す人の末路が悲惨とは限らない! ビジョンを立ててベストな選択をしよう
- まず知っておきたい! 転職を繰り返すことの影響と実態
- 転職回数については特に気にしない企業もある
- 3回以上の転職で「気になる」とする採用担当者が多い
- 実際のところどうなる? 転職を繰り返す人に考えられる4つの末路
- ①短期離職を繰り返したせいでスキルが身に付かない
- ②転職を繰り返すたびに収入が下がっていく
- ③市場価値が下がり希望の企業に入社する難易度が上がる
- ④焦りから自分にマッチしていない企業に入社してしまう
- こんなパターンなら要注意! 転職を繰り返す人によくある6つの特徴
- ①衝動的に仕事を辞めがち
- ②今の職場で問題を解決する努力ができない
- ③明確なキャリアビジョンがない
- ④企業に求めるものが多すぎる
- ⑤自分からコミュニケーションを取るのが苦手
- ⑥企業分析や自己分析が不十分なまま転職先を決める
- 悪いことばかりじゃない! 転職を繰り返す人ならではの3つの強み
- ①多様なスキルを身に付けることができる
- ②多くの職場を経験することで本当に自分に合った環境がわかる
- ③仕事について考える際の視野が広がる
- どうすれば転職を繰り返さずに済む? 長く働ける職場を見つける4ステップ
- ステップ①明確なキャリアビジョンを立てる
- ステップ②転職をしなければならない理由を整理する
- ステップ③ビジョンの実現と転職理由の解消が両立できる環境を明確にする
- ステップ④徹底した企業分析で希望をかなえられる企業を見つける
- 転職を繰り返す人の末路を理解して目的をもった転職をしよう
転職を繰り返す人の末路が悲惨とは限らない! ビジョンを立ててベストな選択をしよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
転職を検討している人や、複数回目の転職を考えている人から、こんな相談を受けることがありました。

前提として、転職をすることは自由です。自由意思でおこなわれる行為だからこそ、何回繰り返そうとそれを否定できる人は誰もいません。
ただ、採用側の視点に立てば、転職を繰り返してきたという経歴に不安を感じてしまうことがあるのも事実。今後のキャリア形成という観点ではリスクがあるのは確かです。
この記事では、実際に転職を繰り返すとどうなるのか、想定されるリスクを減らすにはどうすればいいのかをキャリアアドバイザーが解説します。一緒に今後のビジョンをしっかりと立て、後悔のない選択がどのようなものか考えてみましょう。
まず知っておきたい! 転職を繰り返すことの影響と実態
転職を繰り返してしまうことを不安に感じている人にとっては、実際のところどうなるのか、どの程度転職を繰り返すことにリスクがあるのかが気になるところですよね。
ここからは、まず知っておきたい転職を繰り返すことの影響と、その実態について解説していきます。転職を繰り返すとどうなることが考えられるのか、ここで確認してみましょう。
転職回数については特に気にしない企業もある
転職を繰り返すことで考えられるリスクとして、転職の難易度が上がることが考えられます。そのため「転職回数が増えるごとに末路が悲惨なものになるのでは」と不安に感じる人もいると思います。しかし、実際には転職回数について特に気にしない企業もありますよ。
リクナビが実施した2017年に採用担当者に向けて実施したアンケート「転職回数が多いと不利?年代別の転職回数と採用実態」によると、「転職回数については気にならない」と答える採用担当者が一定数いることがわかります。なかには転職をした回数と個人の能力には関連性がないと考える人もいますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!転職を繰り返している人でも受け入れられやすい環境は?
専門性の高い業界やベンチャー企業がねらい目
転職を繰り返している人でも受け入れられやすい業界の特徴として、専門性の高い業界が挙げられます。たとえば、医療系やIT系など高い専門性が求められる業界の場合、ほかの業界に比べて、採用面で転職回数よりも専門技術や知識が評価される傾向にあります。
また、介護業界や宿泊業界など人材不足が深刻な業界は未経験人材であっても積極的に採用しており、これまでの経験や転職回数といった経歴ではなく、年齢など将来性を重視する企業も多いため、転職を繰り返している人でも受け入れられやすい業界と言えますよ。
このほか、ベンチャーなど創業期で多様な価値観を重視する企業の場合、さまざまなバックグラウンドや経験を持つ人材を積極的に受け入れる傾向にあるため、転職回数などを気にすることなく、そのほかの部分を評価してもらえる可能性が高いですね。
転職回数が多い人の就活についてはこちらの記事でも解説しているので、あわせて参考にしながら対策を練っていきましょう。
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3回以上の転職で「気になる」とする採用担当者が多い
採用担当者のなかには、転職の回数に注目している人もいます。リクナビの「転職回数が多いと不利?年代別の転職回数と採用実態」によると、アンケート対象者となった採用担当者のうち、40%の人が「3回目からの転職歴が気になる」としています。
3回以上転職をしているとなると、短期間に何度も転職をしているということが考えられます。そうなると、「自社もすぐに辞めてしまうのでは」と不安に感じる企業が多く、転職歴を気にする採用担当者も増えるということですね。
この不安を解消するためには、しっかりと志望企業で働き続けるビジョンがあることを伝えるのが必須ですよ。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
実際のところどうなる? 転職を繰り返す人に考えられる4つの末路
転職を繰り返すことを不安に感じている人にとって、もっとも気になるのが「転職を繰り返した結果どうなってしまうのか」ということですよね。
一概に悪い結果につながるとは言えませんが、ある程度のリスクがあるのは確かなので、その点は正しく理解しておくことが必要です。
ここからは、転職を繰り返すことでどうなってしまう可能性があるのか、考えられる末路について解説します。あくまで可能性があるという話に過ぎませんが、待ち受ける未来の一つとして理解を深めておきましょう。
①短期離職を繰り返したせいでスキルが身に付かない
転職を繰り返すこと自体は悪いことではないものの、短期離職には注意が必要です。入社してからあまりにも短い期間で転職することを繰り返していると、スキルが身に付かない可能性が高くなりますよ。
社会人経験を積むなかで、多くの人は何らかのスキルや強みを身に付けます。スキルや強みを身に付けることは自分の市場価値を上げることにつながり、結果として年収アップや希望のキャリアの実現につながりやすくなるのです。
短期離職を繰り返すことでこれらのスキルが身に付かないとなると、市場価値が下がっていくことが考えられます。そのため、キャリアを築くうえでも選択肢が限られてしまったり、希望の条件で働くことができなくなる可能性がありますよ。
社会経験が長ければ、転職の際にもそれなりのスキルを期待されます。それがアピールできないとなると、企業からしてもマイナスの印象につながってしまう可能性が高いですよ。
短期離職をすることでキャリアにどのような影響を及ぼすのか、具体的に知りたい場合はこちらの記事を参考にしてください。
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②転職を繰り返すたびに収入が下がっていく
転職を繰り返すことで考えられるリスクとして、収入が減ることも考えられます。転職市場はシビアな面があり、新卒の際よりも低い初任給を提示される場合もあることを覚えておきましょう。
ここで初任給を伸ばすための要素となるのが前職での実績やスキルになりますが、転職を繰り返すことでこれらがアピールできないと希望の条件で働くことは難しくなる可能性がありますよ。
もちろん入社後の働き次第で収入アップを図ることはできます。入社した後にどの程度の活躍が見込めるか、意欲的に働き続けられるかも転職の際にはよく考えましょう。
③市場価値が下がり希望の企業に入社する難易度が上がる
転職を繰り返したという経歴は採用側からすれば不安要素の一つです。その点で言えば、需要と供給のバランスで成り立つ市場価値の観点では、転職を繰り返すごとに市場価値が下がってしまう可能性があります。
何度も転職している人を警戒する企業は少なくないので、その点でも転職活動の難易度が上がっていく可能性が高いことは覚えておきましょう。
難易度が高いなか転職活動を成功させるには、転職を繰り返していることへの納得感ある説明と、これまで身に付けたスキルや実績のアピールが重要になります。特にスキルや実績は中途採用である以上求められる可能性が非常に高いですよ。
特にアピールできるスキルや実績がないとなると、それだけ転職活動も難航しやすくなります。結果として条件を下げることになり、希望の企業に入社するのが難しくなることが考えられるのです。
転職をしたいけどスキルがない場合、こちらの記事の対策がおすすめです。
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④焦りから自分にマッチしていない企業に入社してしまう
転職を繰り返すなかで注意したいのが、「はやく転職先を見つけなければ」と焦るあまり自分にマッチしていない企業に入社してしまうことです。
転職を繰り返していると転職の難易度が上がり、焦りが生まれることで内定さえもらえればどこでも良いといった考えに陥ってしまう場合があります。結果として入社後のストレスや不満につながり、早期離職を繰り返すことにつながる可能性がありますよ。
転職を繰り返さないためには、自分にマッチしている企業を選ぶことが欠かせません。転職活動を成功させるためには、企業を冷静に見極めるだけの心の余裕が必要になりますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!転職を繰り返してきた人はもう無理?
明確な目的を持っての転職なら良い結果につながる
キャリアアドバイザーとしてこれまで数多くの転職者をサポートしてきましたが、転職を繰り返すことで理想とする良い結果につながる人もいれば、想定外の悪い結果につながってしまった人もいます。
良い結果につながった例として、転職をするたびに年収アップを実現したり、さまざまな仕事を経験した結果、本当に自分に合う仕事に出会えたことなどが挙げられます。明確な目的を持って転職している人ほど、上記のような良い結果につながっていますよ。転職の回数が多かろうが、その結果は変わりませんでした。
目的のない転職は悪循環を生む
一方、「嫌なことがあったからとりあえず転職した」など、目的のない転職を繰り返している人の場合、今の職場から離れることが最優先事項となるため、年収が下がったり、早期離職を繰り返してしまうなど、悪い結果につながる傾向があります。一回目の転職でもこういった事態に陥ってしまうケースがあったこともふまえ、回数よりも「質」を気にすることが大切だと思います。
自分自身を守るために転職で環境を変えることも大切ですが、どこを変えれば長く働けるようになるのか、どのようなキャリアを歩みたいのかなどを考えなければ、いつまで経っても自分に合う職場には出会えないので、注意が必要です。
こんなパターンなら要注意! 転職を繰り返す人によくある6つの特徴

実際働いていく中では転職をしたくなる瞬間もあるかもしれません。それを我慢することが正解というわけではありませんが、その理由をよく分析すると、自責的に受け止めるべき理由が隠されているケースもあります。
その状態を解決しようとせず転職を決断してしまうと、結果的に次の環境でも同じ理由で転職を繰り返してしまうかもしれません。自分に原因があるなら、環境を変えても根本の原因は解決されていないからですね。
ここからは、そういった転職を繰り返してしまう人によくある特徴について解説します。
①衝動的に仕事を辞めがち
転職を繰り返す人によくある特徴として、衝動的に仕事を辞めてしまうことが挙げられます。嫌なことやうまくいかないことがあったときに勢いのまま仕事を辞めてしまうと、転職を繰り返す原因になる場合がありますよ。
- 挫折を乗り越える経験ができない
- 辞め癖がつく
- 転職先を決める前に仕事を辞めてしまう
仕事をしていると誰しも嫌なことや大変なことに遭遇する瞬間があるものですが、それがきっかけで辞めてしまうと「前も何とかなったし大丈夫」と考えてしまい簡単に辞めてしまう癖がつく可能性があります。
挫折を乗り越える経験は社会人として成長するためにも必要不可欠なものです。自分を成長させるために必要なことと考え、向き合う姿勢を持ちましょう。
②今の職場で問題を解決する努力ができない
今の職場に抱えている不満があるものの、それを解決するためのちょっとした努力もしないまま辞める決断をしてしまいがちな人も、転職を繰り返しやすい傾向にありますよ。
- 誰かに相談することで事態が打開できる可能性はないか
- 自分の行動を少し変えるだけで環境が変わる可能性はないか
もちろん自分の力では解決できないこともありますが、なかにはあなた自身の考え方や行動を変えることで解決に近づくものもあります。また周囲の人を頼ることで解決できることもあるはずなので、転職の決断をする前に一度解決策がないか考えてみましょう。
悩みを一人で抱え込むのではなく、まずは周囲に相談する意識を持つことも大切です。働きやすい職場にするために、あなたにできないことがないか考えてみてくださいね。
たとえば人間関係で仕事を辞めたいと思ったときは、こちらの記事で解説している対処法もありますよ。
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③明確なキャリアビジョンがない
将来に対しての目標やキャリアビジョンがなく、ただ何となく仕事をしているという場合も、転職を繰り返すことが多い傾向にあります。
- 仕事への意欲が上がらず思うように成果が出せない
- 将来への見通しがなくキャリアアップに時間がかかる
キャリアビジョンがあれば問題に直面したときも「希望のキャリア実現のためにどうするのが最善か」を基準として判断ができますが、キャリアビジョンがないとなるとそういった判断基準がありません。
結果として何となくで転職をしてしまい、キャリアアップしにくくなることが考えられますよ。
キャリアビジョンがないと目標も立てにくくなり、仕事へのモチベーションが下がりやすくなります。結果として仕事を辞めるハードルが下がり、転職を繰り返す可能性がありますよ。
④企業に求めるものが多すぎる
企業に多くのものを求めるあまり、ちょっとしたことが大きな不満につながり満足度高く働けないのも転職を繰り返す人の特徴として挙げられます。
- 「企業にこうしてほしい」ではなく「自分にできることはないか」と考える
- 今抱えている問題は本当に企業のせいなのかを考える
なんでも企業のせいにしてしまうと、「辞めれば問題が解決する」という考えにつながり、結果として転職を繰り返すことになる可能性があります。企業に多くを求めすぎず、自分で解決することはできないかを考える姿勢も必要です。
転職をする際にも、企業に求めるものが多すぎると自分にマッチした企業が見つかりにくくなる可能性がありますよ。
⑤自分からコミュニケーションを取るのが苦手
コミュニケーションへの苦手意識があることも、転職を繰り返す人の特徴の一つです。周囲とうまくコミュニケーションが取れないと人間関係に関する不満が溜まりやすかったり、悩みを一人で抱え込んでしまい結果として転職する決断につながりやすくなりますよ。
- 自分から挨拶をする習慣をつける
- 話しかけられたときは笑顔で対応する
仕事をしていく以上は、同じ職場で働く人との関係構築が必要です。円滑にコミュニケーションを取れるようになることで、仕事をするうえでの充実感につながるのはもちろん、仕事をスムーズに進めやすくなりますよ。
コミュニケーションを取ることへの苦手意識は、普段のちょっとした行動の変化で克服できる可能性があります。まずは笑顔を心掛けて人と接することから始めましょう。
コミュニケーションに苦手意識があるなら、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
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⑥企業分析や自己分析が不十分なまま転職先を決める
転職を繰り返す人は、自分のことや志望企業への理解が浅い傾向にあります。
自分自身がどのような企業で働きたいのか、志望している企業が希望に合致する企業なのかがわかっていないため、入社後にギャップが生まれ転職をするケースが挙げられますよ。
- 入社後にイメージとのギャップが生まれストレスが溜まる
- 転職後に前職と同様なストレスを抱える可能性がある
転職を検討している場合、なぜ転職したいのか、転職先は希望の働き方ができる企業なのかを慎重に確認する必要があります。転職を繰り返さないためにも、あなた自身と志望企業への理解を深めることが大切ですよ。
転職を繰り返さないための企業分析・自己分析法は「どうすれば転職を繰り返さずに済む? 長く働ける職場を見つける4ステップ」の章で詳しく解説していますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!転職を繰り返していても諦める必要はない
未来に目を向けて行動し続けよう
上記の特徴に当てはまっており、すでに何度も転職を繰り返していることで、「転職を繰り返してしまう自分はだめな人間だ」などと悲観的になってしまう人もいると思います。自己否定してしまう気持ちも十分理解できますが、自分自身の将来をあきらめてはいけません。
理想とする人生やキャリアを実現するために重要なのは、過去ではなく未来です。なぜ転職を繰り返してしまうのか、どうすれば自分に合う仕事に出会えるかなど、過去の反省を生かし、未来に目を向けて行動し続ければ、自分の希望を実現できる可能性は十分にあります。
自分に合う仕事に出会い、理想とする人生を歩むことは決して簡単なことではなく、時間がかかるものですが、自分自身や目の前のやるべきことに向き合い続けることができれば、必ず希望は実現できます。粘り強く取り組むことを大切にしてくださいね。
悪いことばかりじゃない! 転職を繰り返す人ならではの3つの強み

転職を繰り返すのは良くないことと思われがちですが、デメリットしかないわけではありません。さまざまな環境を経験したからこその知見や強みがありますよね。そういったならではの強みに目を向けてみることは、今後のキャリアを考えていくうえでも役立ちますよ。
ここからは転職を繰り返す人ならではの強みを紹介していくので、転職を繰り返すことでどのようなメリットがあるのかを確認してみてください。
①多様なスキルを身に付けることができる
転職を繰り返してさまざまな職種や職場を経験することで、多様なスキルを身に付けることができる場合があります。
同じ職種であっても企業によって仕事の進め方や使用するツールなども違うので、知識を取り入れることで自身の成長につなげることができますよ。
特にIT系職種のような専門性の高い仕事は、企業によってかかわることのできる仕事の種類も変わります。そのように幅広い経験をしスキルを身に付けられる点に、転職を繰り返すことのメリットがあると言えますよ。
幅広い経験を積むことを目的として転職をすることは、決して悪いことではありません。どのようにキャリアを積んでいきたいか、どのような力を身に付けたいかを考えることが大切です。
②多くの職場を経験することで本当に自分に合った環境がわかる
転職を繰り返して多様な職場で経験を積むことは、自分に合った環境への理解を深めることにもつながります。
- 接しやすいと感じる相手の特徴
- 溶け込みやすい社風
- 働きやすい業務体系
職場の雰囲気やその職場での働き方が合っているかどうかは、実際に働いてみなければわかりません。そういった実体験を積まなければ判断できないことが、転職をして多くの職場で働いてみることで徐々に明らかになっていく可能性がありますよ。
それぞれの職場でしっかりと自分と向き合い、今の環境で自分の力を発揮することができているのか、できていないとしたらどのような環境が良いのかを考えることで自分に合った環境がわかりますよ。
③仕事について考える際の視野が広がる
転職を繰り返すことで、同じ職場にいるよりも多くの人とかかわる機会を得ることができます。
人それぞれに働き方や仕事に対する考え方があるので、そういったものを見聞きすることで視野が広がるのも転職を繰り返すことのメリットと言えますね。
- 同じ職場の人に積極的に仕事との向き合い方に関する質問をする
- 同じ職場で働いている人の仕事の進め方を真似する
多くの人とコミュニケーションを取ってその人の視点や考え方を聞くことは、自分の視野や考え方の幅を広げるのに役立ちます。そういったさまざまな学びを得る機会があるのは、転職を繰り返す人ならではの強みと言えますよ。
仕事について考えるうえでも、目の前の選択肢を知っているのといないのとではキャリアの積み方に違いが生まれます。学びを深めるためにも、転職先では積極的にコミュニケーションを取りましょう。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ転職を繰り返すメリットは誰にでもあるわけではない
真摯に仕事に向き合わなければメリットは得られない
転職を繰り返すことで上記のようなメリットがあるのは事実ですが、在籍期間や仕事内容にかかわらず、どの職場であっても目の前の仕事に真摯に向き合い、精一杯やりきることができなければ、いずれのメリットも得ることはできません。
どれだけ幅広い業界や職種の仕事を経験したとしても、日々の業務を適当にこなしているだけではスキルは身に付かないほか、仕事に対して精一杯取り組んでいなければ自分自身の適性なども理解できず、本当に自分に合った環境を見極めることも難しいでしょう。
上記のとおり、ただ転職を繰り返すだけでは将来に活かせる経験は限られてしまいます。また、転職するかどうかに関係なく、目の前の仕事に全力で取り組めなければ、理想とする将来も実現できないので、一つひとつの仕事に真摯に向き合うことを大切にしてくださいね。
自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう
自分の弱みは言語化できても、強みを言語化できない人も多いでしょう。
そんな時は「自己分析ツール」がおすすめです。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで選考で使えるあなたの強みを言語化できます。
自分の強みがわからない人は、今すぐ診断してみましょう。
どうすれば転職を繰り返さずに済む? 長く働ける職場を見つける4ステップ

これまで転職を繰り返すことのメリットを解説しましたが、せっかくなら長く働ける環境を見つけたいのが本音ですよね。
そこでここからは、転職を繰り返さずに済む、本当に自分に合った企業探しの方法を4ステップで解説するので、実践しながらあなたにぴったりな職場を探してみましょう。
ステップ①明確なキャリアビジョンを立てる
長く働いていける職場を探すうえで重要なのが、明確なキャリアビジョンを立てることです。キャリアビジョンがあれば将来進むべき方向が見えてくるので、希望を実現できる企業を見つけやすくなりますよ。
- キャリアの積み方に迷わなくなる
- キャリアについて考えた際の判断基準になる
- 目標意識が生まれることで仕事への意欲が生まれる
明確なキャリアビジョンがあれば、今の自分に何が足りないのか、何を学ぶべきなのかが明確になります。入社した企業でも目的意識を持って働くことができるため、理想のキャリアを実現できる可能性が上がりますよ。
何年後に達成したい目標なのか、どのようなスキルを発揮したいのかを明確にしておくことで、よりはっきりとビジョンを思い描くことができますよ
詳しいキャリアビジョンの作成法を知りたい場合は、以下の記事も参考になりますよ。より明確なキャリアビジョンを立てるためにも、あわせて目を通しておいてくださいね。
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面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。
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ステップ②転職をしなければならない理由を整理する
キャリアビジョンを作成して将来の見通しが立てられたら、次になぜ今転職をする必要があるのかを明確にしましょう。
- 今のタイミングでなければならない理由は何か
- 今抱えている不満は職場を離れなければ解消できないものか
やりたいことが明確で、それが今の職場で実現できないなら早めに行動をするのがおすすめです。しかし今の職場でも希望をかなえられる可能性があったり、希望の実現に必要なスキルを身に付けられるなら転職のタイミングはよく検討する必要がありますよ。
転職にはある程度のリスクがともなうことを忘れず、今転職をすることが本当にあなたにとってベストなタイミングなのかを明確にしましょう。
転職のタイミングについて悩んでいるときは、こちらの記事を参考にして転職タイミングを慎重に検討しましょう。
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転職のベストタイミングを選ぶための3要素とは? 避ける時期も紹介
転職したいと考えているけど、自分に合ったタイミングがわからないと悩んでしまう人もいますよね。転職のタイミングは時期や年齢、状況などで変わってきます。この記事では転職のタイミングを見極めるための必須知識について解説しています。
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ステップ③ビジョンの実現と転職理由の解消が両立できる環境を明確にする
転職をしなければならない理由が明確になったら、今のあなたにとって必要な環境を整理してみてください。またその際には、思い描いているビジョンの実現と転職理由の解消を両立できるかどうかを考えることが重要です。
- ビジョン:営業職ではなくWebデザイナーとして一からキャリアを積んでいきたい
- 転職理由:仕事内容や人間関係への不満
- 理想の環境:未経験でもWebデザイナーとしてキャリアを積んでいくことができ、個人主義で互いに切磋琢磨し合える環境
キャリアビジョンの実現と転職理由の解消、どちらかに偏ってしまうと転職先でも同じような不満を抱えることになったり、結果として希望のキャリアを実現できずに不満が残る転職となってしまう可能性があります。
ここでしっかりと自分の希望と向き合い、それを実現できる環境がどのようなものか考えてみてくださいね。
ステップ④徹底した企業分析で希望をかなえられる企業を見つける
自分が身を置くべき環境が明確になったら、最後に徹底的に企業分析をして自分の希望をかなえられる企業を見つけましょう。
- 店舗訪問や志望企業が販売している商品を試す
- 企業の公式SNSなどの情報発信を参考にする
- 会社の口コミサイトを参考にする
- エージェントに相談する
企業への理解を深める際には、企業側から発信している情報だけでなく、実際に企業で働いた経験のある第三者からの情報を集めることも大切です。会社の口コミサイトなども参考にし、よりリアルな情報を収集しましょう。
企業の口コミサイトに書かれているのはあくまで主観的な意見であることを忘れず、複数の情報源から幅広く情報収集をすることが重要ですよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!理想の環境探しで一番大切なのは?
理想の実現にはキャリアビジョンを立てることが不可欠
明確なキャリアビジョンを立てることのメリットは、長く働ける職場を見つけることだけではありません。自分自身が理想とするキャリアビジョンを立てておくことは、転職を繰り返す際にも存分に活かすことができるのです。
たとえば、ITエンジニアなどIT系の専門職の場合、新しいスキルを獲得するために転職を繰り返すケースは多々ありますが、幅広い知識やスキルを有したエンジニアになるという明確なキャリアビジョンに沿った転職なので、企業側もネガティブにとらえることはありません。
また、何のために転職するのかを自分自身でも理解できているため、転職を繰り返す自分を否定するようなこともなく、転職先でも前向きに働くことができます。上記のとおり、明確なキャリアビジョンを立てておけば、将来的に転職するかどうかにかかわらず、理想とするキャリアの実現に活かすことができるので、ぜひこの機会に自分自身のキャリアビジョンについて考えてみてください。
転職を繰り返す人の末路を理解して目的をもった転職をしよう
ここまで、転職を繰り返す人の末路や転職を繰り返さないための対処法、転職を繰り返したうえで希望の企業の内定を獲得する方法について解説してきました。
転職を繰り返すのは決して悪いことではありませんが、リスクがあることを正しく理解したうえで、本当に今の自分に必要な決断かどうかを見極めることが大切です。
記事で解説した分析方法を活用してあなたの未来と向き合い、ベストな選択肢を見極めましょう。
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とはいえ転職回数に注目するという人もいるので、どのような目的を持っての転職であるのかを答えられるようにしておくことが大切です。