目次
- 働くことに向いてないと悩むときは原因を分析して考え方を変えてみよう
- 働くことに向いてないと悩むあなたに知ってほしい3つのこと
- ①働くことに向いてないと自分を責めすぎる必要はない
- ②就職したら仕事に対するイメージが変わる可能性がある
- ③「働くことに向いてない」と感じる原因の深掘りが何より大切
- 働くことに向いてないと感じる7つの原因と気持ちの切り替え方
- ①そもそも働きたくない
- ②人とのコミュニケーションが苦手
- ③やりたい仕事や興味の持てる仕事がない
- ④アルバイトでもミスが多く自信がない
- ⑤長く働いていく自信がない
- ⑥仕事の責任をプレッシャーに感じる
- ⑦規則正しい生活が苦手
- 働くことに向いてないと悩むときは少しずつでも行動することが大事!
- 今日からできる! 働くことに向いてないと悩む人におすすめの行動5選
- ①自己分析をして自分の得意なことや好きなことを知る
- ②企業研究を深めて「働く」イメージを広げる
- ③自分の理想の働き方をリストアップする
- ④インターンシップやボランティア活動など実際に体験する
- ⑤就職や正社員に限定せずに働く方法も考える
- 一人で悩まないで! 働くことに向いてないと悩んだときに頼りたい相談先3選
- ①大学のキャリアセンター
- ②身近な友人や先輩
- ③就職エージェント
- 働くことに向いてないと悩むときは原因を整理することから始めよう!
働くことに向いてないと悩むときは原因を分析して考え方を変えてみよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「自分が働くことに向いていないと思うのですが、就職できるか心配です……」
「働く自信がない場合はどのように対処したら良いですか?」
といった相談を受けることがあります。就職する前から働くことに向いていないのではと思う部分があると、心配になる気持ちはよくわかります。
そのようなときは、なぜ自分がそう感じるのか原因を分析することが大切ですよ。悩んでいる原因がわかれば、それに合った対処法が見えてきます。
この記事では、働くことに向いていないと悩むときの原因の分析方法や気持ちの切り替え方、具体的な行動の仕方について解説していきます。悩んでつらい状況を打開できるように、一緒に進めていきましょう。
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働くことに向いてないと悩むあなたに知ってほしい3つのこと


就活生

キャリアアドバイザー
仕事を始める前、まだやったことがないことに対してうまくできるだろうかと心配になるのは、ほかの人にもあることですよ。

就活生
でも自分はその心配が大きいような気がするんです。うまく就職活動を進められるか気が重いのですが、どうするのが良いですか?

キャリアアドバイザー
まずは気持ちを落ち着けることから始めましょう。一人で悩みすぎないことが大事なので、そのための気持ちの持ち方をお伝えします。
生活リズムの変化や社会人として求められるものなどに対し不安を感じ「働くことに向いてない」と考えてしまうケースは誰しもあります。対策に移る前に、その気持ちを受け止めて原因を分析していけるようマインドセットをしましょう。
ここからは、働くことに向いていないと悩むあなたに知ってほしい3つのことを解説します。行動に移る前に、ここで不安や懸念を解消してくださいね。
①働くことに向いてないと自分を責めすぎる必要はない
まず悩んでいるあなたに知ってほしいのは、働くことに向いていないと自分を責めすぎる必要はないということです。
実際に働いている社会人も仕事に悩みを抱えている人がたくさんいます。厚生労働省が実施している、働く人を対象とした調査結果をまとめた「労働安全衛生調査」によると、働いている人のストレスについての質問に対し「仕事について強い悩みや不安、ストレスがある」と回答した人の割合は、2023年度の時点で82.7%にも上っています。そのなかでも「仕事の失敗や責任の発生等」の割合が39.7%と最多でした。
仕事に何かしらの不安を持っているのは新卒の学生に限らず、社会人も同様なので孤独に感じることはありません。

キャリアアドバイザー
社会人も悩みを抱えながら働くことに向き合っている人は多いです。働くことに向いてないと感じているのは自分だけと責めるのは避けてくださいね。
働くのが怖いときの原因分析や克服法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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②就職したら仕事に対するイメージが変わる可能性がある
今は働くことに向いていないと悩んでいるかもしれませんが、就職したら仕事に対するイメージが変わる可能性があります。
たとえば、学生でアルバイトをしていて、その仕事内容から働くことに向いていないと感じる場合、仕事がおもしろくない、やりがいがないといったことが原因かもしれません。アルバイトの場合は就業時間も正社員と異なり、任される仕事にも違いがあります。
就職に向けて自分がやりたい仕事を探し、実際に就職して1日の多くを仕事に費やすようになったら仕事との向き合い方が変わり、向いていないと思っていた気持ちが変わることがあります。

キャリアアドバイザー
アルバイトと社員では仕事内容や責任の重さが異なります。就職したらより大きな仕事ができて、収入も上がるなど仕事の魅力を発見することもありますよ。

キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
「働くことに向いていないのではないか」という悩みに対し、自分一人で考えれば考えるほど、ネガティブになってしまいがちです。悩みが深くなることでストレスによって体調を崩し、就活だけでなく私生活にも影響を及ぼす可能性があります。
このような最悪の事態を防ぐためにも、早い段階で周囲に助けを求めることが大切です。まずは家族や友人など、気軽に相談できる人に抱えている悩みを打ち明けてみてください。抱え込んでいた悩みを誰かに話すだけでも、気持ちが楽になりますよ。
周囲に相談するのが難しい場合は、病院を頼ってみてください。病院を受診することに抵抗を感じたり、大げさだと思う人もいるかもしれませんが、心身に症状が出る前に相談すれば回復するのも早くなるため、早期に受診するのがおすすめです。
一度メンタル不調に陥ってしまえば回復するまでに長い時間を要するため、自分一人で悩みを抱え込むのではなく、違和感を感じた段階ですぐに周囲や病院を頼ることが大切だということを忘れないでくださいね。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
③「働くことに向いてない」と感じる原因の深掘りが何より大切
働くことに向いていないと悩むときは、原因の深掘りが何よりも大切です。悩んでいる原因がわからないままだと、そこから抜け出せず、具体的な対処法もわからないからです。
原因をふまえて今のあなたに合った対処法を練ることができれば、不安や悩む気持ちは解消しやすくなります。自分自身としっかり向き合い、どうして働くことに向いていないと感じるのか、その気持ちはどうすれば解決できるのかを冷静に見極めることが大切ですよ。

キャリアアドバイザー
この先の内容で働くことに向いてないと感じる原因とその対処法について解説しているので、参考にしてくださいね。
働くことに向いてないと感じる7つの原因と気持ちの切り替え方

就活生
働くことに向いていないと感じるのは、私だけではないのですね。それを知れただけでも少し気が楽になりました。

キャリアアドバイザー
それは良かったです。解決に向けたマインドセットができたようですね。それでは、具体的にどうすれば悩みを解消できるのかを見ていきましょう。

就活生
悩みを解消するためには、原因から対処法を知る必要があるんでしたよね?

キャリアアドバイザー
その通りです! ここからよくある原因とそれに合わせた対処法を紹介していくので、一緒に見ていきましょう。
働くことに向いてないと感じたときは、原因に合わせた対処法を講じることが大切です。ここからは、働くことに向いていないと感じるときによくある7つの原因と、それぞれに応じた気持ちの切り替え方を解説していきます。
自分がどれに当てはまるか考えながら、悩みを解消するために何ができるのか、具体的な行動をイメージしてみてくださいね。
①そもそも働きたくない
働くことに向いていないと悩んでいるとき、そもそも働きたくない気持ちが大きいことが原因になっていることがあります。
- 仕事をするのが面倒
- 仕事が難しそうでやりたくない
- 長い時間働くのが嫌
- できるだけ楽をしたい
なるべく仕事をしたくない、大変なことをやりたくないという気持ちが、働くことに向いていないという思いにつながっているかもしれません。
独立行政法人労働政策研究・研修機構が2022年3月に発表した「労働政策研究報告書」によると、働くことに対する意識について、25〜34歳の男性の61.3%、同年齢の女性の53.6%が「できれば仕事はしたくない」と回答しています。調査は2021年時点のもので、5年前と比較して男性、女性ともに10%前後上昇しました。
「自分だけが働きたくないと思っているのではないか」と心配な場合は、ほかにも同様の気持ちを持つ人がいることを覚えておいてください。

キャリアアドバイザー
上記のデータの2016~2021年の変化はコロナ禍の自粛期間があり、働き方や仕事に対する考え方に社会全体で大きな影響があったことも考えられます。働くことへの意識は時代によって変わることがあります。
切り替え方:働かないデメリットに目を向けてみる
働きたくない気持ちが強いときは、働かないデメリットに目を向けてみることが大切です。働かないと収入が得られず生活が苦しくなるなど、自分の身の回りに直結することを考えると気持ちに変化があるはずです。
- 収入を得られない
- 将来が不安になる
- 社会とのつながりが希薄になる
- 生活に張り合いがなくなる
資金的な余裕があり、働かなくても生活できるケースはあるかもしれません。ただ、そうした人はごく一部で、多くの人は生きていくための収入が必要です。
自分にどのくらいの生活費がかかるかを計算してみて、まずはその額から稼げるように働いて少しずつ収入を増やしていくのもおすすめです。

キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
生涯年収とは、個人がその人生を通じて得る総収入のことです。一般的には働き始めてから定年退職するまでの期間に得られるすべての給与や報酬を合計した額になります。
例として、独立行政法人労働政策研究・研修機構が労働及び賃金に関するデータをまとめた「ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-(2024年版)」によると、大学を卒業した男性の生涯賃金は2億5,000万円、大学を卒業した女性の生涯賃金は2億円とされています。
人が生きていくために必要な金額は生活スタイルやライフプランによって大きく変わりますが、平均的な家庭では月30万円から40万円程度、22歳から65歳の43年間で1億5,000万円から2億円程度のお金が必要です。
これに加えて、老後の生活費については、生活水準を維持するとなると現役時代の7割程度といわれており、月20万円から30万円程度、老後期間が25年の場合、総額で6,000万円から9,000万円程度のお金がかかることになります。
「働きたくない」という気持ちを解消する方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。参考にしながら働きたくない気持ちの解消法を考えてみてください。
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働きたくないと感じた時、「甘えてるのかな」「どうすれば改善できるんだろう?」と考える人もいますよね。この記事では、働きたくない気持ちの乗り越え方をキャリアアドバイザーが解説します。
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②人とのコミュニケーションが苦手
人とのコミュニケーションが苦手なことも、働くことに向いていないと感じる原因となりやすいです。仕事は人とかかわりながら進めることが多いため、周りの人との意思疎通や連携に苦手意識があると、仕事にも影響が出ることがあります。
- 自分に自信がない
- 人と話すときに緊張してしまう
- 何を話せば良いか思いつかない
- 相手の反応が気になってしまう
- 人の話を聞かない
コミュニケーションが苦手なことには外部要因も考えられます。たとえば、アルバイト先で苦手な先輩がいたり、雰囲気が悪かったりして、それが原因で仕事が嫌になってしまうケースがあるかもしれません。

キャリアアドバイザー
コミュニケーションが苦手な場合は、原因が自分にあるのか、周りにあるのか分析することが改善につながりますよ。
切り替え方:できるだけ人とのかかわりが少ない仕事を探してみる
コミュニケーションが苦手な場合は、できるだけ人とかかわりが少ない仕事を探してみましょう。「実際に人とのかかわりが少ない仕事をしてみたら、意外と自分に向いてた」といったような適性が見えてくる場合もあります。
- 工場作業員
- 清掃スタッフ
- トラック運転手
- 配達員
- 警備員
- ITエンジニア
人とのかかわりが少ない仕事は一人の作業時間が長く、黙々と取り組めるものが多いです。人にペースを乱されたくない、顧客対応をできるだけしたくないなど、人と接する時間を短くしたい人に向いています。
黙々と取り組むことができる仕事についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。職種例も紹介しています。
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黙々とできる仕事20選|求人の探し方から適職を見極めるコツを伝授
黙々とできる仕事って何がある? どうすれば就ける? この記事ではキャリアアドバイザー監修のもと、そういった疑問に対して徹底的に解説。あなたが本当に働きたいと思える「黙々とできる仕事」に出会うための情報が満載です。
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どんなに人とのかかわりが少ない仕事を選んだとしても、コミュニケーションの機会は必ずあります。苦手意識を少しでも払拭したいと感じるときは、こちらの記事からあなたに合った対処法を探し、苦手を克服しましょう。
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コミュニケーションへの苦手意識がある人は多いものです。コミュニケーションがうまくとれないと、仕事に支障が出たり、普段の生活でのストレスのもとになることもありますよね。この記事では、専門家のアドバイスを交え、コミュニケーションへの苦手意識を克服する方法について解説していきます。
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③やりたい仕事や興味の持てる仕事がない
やりたい仕事や興味が持てる仕事がないことも、働くことに向いていないと感じる原因となります。
- 世の中にどんな仕事があるかまだ知らない
- 自分がやりたいことを真剣に考えていない
- 失敗を恐れてあきらめてしまう
今はまだやりたい仕事が見つかっていないだけと考えることもできます。自己分析や業界研究など、自分と仕事に対する理解が不足しているとも言えるので、改善できる可能性が高いですよ。

キャリアアドバイザー
自己分析の方法などはこの後の具体的な行動の部分で解説するので、そこで理解を深めましょう。
切り替え方:「やりたいこと」だけでなく「できること」から逆算する
やりたい仕事や興味が持てる仕事がないときは、「できること」に目を向けることが大切です。自分が得意なことを仕事にすることで、徐々にやりがいが出てくることも少なくありません。
- 世の中にある数多くの仕事を調べる
- まずやれそうなものをいくつか選んで行動を起こすハードルを下げる
- できることから始めてスキルを上げていき成長していくと考える
就職する前に働くことに向いていないと思っていても、できることを明確にして、そこから取り組んでいくことで自身の成長が感じられ、仕事が楽しくなっていくことはあります。
自分にできる仕事がわからないときの対処法については、こちらの記事を参考にしてください。
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興味の持てる仕事を見つけるためには、前提として徹底した自己分析が必要になります。あなたがどのようなことに関心を持っているのか、こちらの記事の内容を参考にしながら掘り下げてみましょう。
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④アルバイトでもミスが多く自信がない
アルバイトでミスが多いことも、働くことに向いていないと感じる原因となります。誰にでもミスは起こり得ますが、繰り返してしまうと自信をなくして落ち込んでしまうのは仕方のないことです。
アルバイトでミスが多いことで、自分は就職してからもミスをしてしまうのではないかと不安になる気持ちはわかります。ただ、アルバイトと就職先の仕事は別物なので、仕事内容が変われば自分に向いていると感じられる可能性はあります。

キャリアアドバイザー
アルバイトでミスをしてしまったらメモを取って次は気をつけるなど、繰り返さない習慣を作ることが大切です。就職してからの仕事のやり方にも活かすことができますよ。
切り替え方:小さな成功体験を積んで「楽しい」を見つける
アルバイトでミスが多く自信がないときは、小さな成功体験を積み重ねて「楽しい」を見つけることで気持ちを切り替えることができます。落ち込んでいる状況だとしても、できたことに目を向けることが大切です。
- 時間どおりに仕事ができた
- 前日よりも良い成績を残せた
- 顧客に感謝された
- 同僚を助けることができた
アルバイトで何かを作る仕事の場合、自分なりに前よりもうまく作れたとプラスのことを見つけると、より仕事が楽しくなるはずです。また、人に感謝されたり、仲間をサポートするなど、人とのかかわりに楽しさを見つけることもできます。
⑤長く働いていく自信がない
長く働いていく自信がないときも、働くことに向いていないと感じやすいです。就職してから退職までの長い時間のことを考えて、働き続けられるだろうかと不安になることは珍しいことではありません。
- 仕事が向いているかわからない
- 職場の人間関係が合うかわからない
- 体調を崩さないか心配
- 会社や社会の変化に適応できるか心配
大卒で就職した場合、65歳が会社の規定で定年退職だとすると40年以上働くことになります。何が起こるかわからない将来への漠然とした不安から、仕事に対しても自信を持てなくなる人はいます。

キャリアアドバイザー
近年は転職も活発になり、週休3日制など働き方も柔軟になってきているので、自分に合った働き方を見つけることが大切ですよ。
切り替え方:キャリアビジョンを立てて中長期的な行動計画を立てる
長く働くことに自信がないときは、キャリアビジョンを立てて中長期的な行動計画を立てることが効果的です。自分が進むべき道が定まっていないと不安かもしれませんが、少し先の未来、またその先の将来とやるべきことが明確になれば解消されるからです。
- 自分がやりたいことや強みを整理する
- 自分の強みと仕事を結びつける
- 5年後、10年後のなりたい自分の姿をイメージする
- 目標に向かって行動する
40年後のようなあまりにも先の将来を考えると、未知な部分が多く不安になるかもしれません。一方で、数年後、10年後というような比較的近い将来であれば目標も立てやすく、なりたい自分に向かって頑張ることができるはずです。
キャリアビジョンの作り方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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⑥仕事の責任をプレッシャーに感じる
仕事の責任をストレスに感じ、プレッシャーに思うことで、働くことに向いていないと感じることがあります。就職前だと、実際に働き始めてからの仕事の責任を過度に考えすぎてしまっている部分もあるかもしれません。
- ノルマがある
- 仕事を完璧にこなしたい気持ちが強い
- 周囲の期待に応えなければという気持ちがある
学生のアルバイトでも同様に仕事のプレッシャーを感じることはあります。ただ、プレッシャーを感じるのは責任感や仕事をうまくやりたい気持ちがあるからでもあり、それが就職してからも大事なことは忘れないでください。

キャリアアドバイザー
仕事の責任を重く感じるときは、自分でコントロールできるものとそうでないものに分けて考えることが大事です。ノルマが高すぎるなど、自分では変えることができないこともあるからです。
切り替え方:そもそも仕事は一人で進めるものではないことを理解する
仕事の責任をプレッシャーに感じるときは、仕事は一人で進めるものではないと少し視野を広げて考えてみましょう。周囲に助けを求めることでプレッシャーがやわらぐはずです。
就職する前は、早く一人前に仕事ができるようにならなければと思い、それをプレッシャーに感じることがあるかもしれません。
ただ、初めから完璧に仕事をこなせる人は、そう多くはいません。失敗したり、教えてもらったりしながら覚えていくことが多いです。会社の仕事は協力しながら進めるものと考え、一人の責任を感じすぎないことが大事です。
とは言え、そもそもストレスが少ない仕事に就きたいと感じる人も多いですよね。上記のようなプレッシャーをはじめとするストレス要因が少ない仕事については、こちらの記事で紹介しています。参考にしてください。
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⑦規則正しい生活が苦手
規則正しい生活が苦手なために、働くことに向いていないと思うこともあります。始業時間が決まっている会社は多く、就職前はそれに合わせて毎日生活ができるか不安になることも考えられます。
学生の間は自分で選択できる授業が多いので、不規則な生活になりがちです。夜型の生活に慣れてしまって、朝起きるのがつらいということもあるかもしれません。

キャリアアドバイザー
フレックスタイム制の導入など、就業時間を柔軟に設定する企業も増えてきているので、規則正しい生活が苦手でも選択肢が広がっていますよ。
フレックスタイム制については、こちらの記事でより詳細に解説しています。参考にして、自分に合った働き方かどうかを見極めましょう。
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切り替え方:完璧を目指さず楽しみを取り入れながらできる方法を見つける
規則正しい生活が苦手なときは、完璧を目指さないことも大事です。一気に規則正しい生活に変えるのは難しいので、就職をする前に少しずつ変えて生活リズムを体になじませていきましょう。
たとえば、就職したい仕事が9時始業の場合、まず週に2日間はその時間に間に合うように起きて行動するという具合です。また、それが達成できたら好きなものを食べるなど、自分に小さなご褒美を作ることも、楽しみながら生活リズムを変えるのに効果的です。
また、発想を変えて規則正しい生活が苦手であれば、シフト制など、始業時間がバラバラな仕事をする選択肢もあります。
夜勤のあるシフト制などの仕事に興味がある場合は、こちらの記事もあわせて見てみてください。夜勤がある職種を詳しく解説しています。
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働くことに向いてないと悩むときは少しずつでも行動することが大事!
働くことに向いていないと悩むのはつらいですよね。就職してもうまくやっていけるだろうか、就職活動は大丈夫だろうかと不安になることもあるかもしれません。
でも、そのようなときは少しずつでも改善に向けて行動することが大事です。一人で悩んでいるだけでは状況は変わりません。何か小さなことでも自分で動き出せば、変わるきっかけがつかめるはずです。
一人で行動に移すのが難しいときは、誰かに相談したり、助けを求めたりするという選択肢もありますよ。
ここからは、働くことに向いていないと悩んでいる状況を解消するための行動や相談先について解説していきます。実践して自分を少しずつ変えていくために、一緒に進めていきましょう。
今日からできる! 働くことに向いてないと悩む人におすすめの行動5選


就活生
なぜ自分が働くことに向いていないか悩んでいる原因がいくつか見えてきました。

キャリアアドバイザー
良かったです。原因がわかった時点で、解決に向けた一歩は踏み出せていますよ。

就活生
でもここからどうすれば良いのでしょうか?

キャリアアドバイザー
解決に向けて行動していきましょう。試してほしいことがあるので紹介していきますね。
働くことに向いてないと感じたときの原因別の対処法がわかったら、次に理解すべきは具体的にどのような行動をしていけば良いかということです。
ここからは、働くことに向いていないと悩む人におすすめの行動を5つ解説していきます。すぐに実行に移せるものもあるので、一つずつ着実に実行して悩みの解消につなげましょう。
①自己分析をして自分の得意なことや好きなことを知る
まず、自己分析をしっかりして自分の得意なことや好きなことを明確にすることが重要です。働くことに向いていないと感じるのは、自分の強みを活かせるものを見つけられていない可能性があるからです。
- 自分史を作りこれまでの出来事を振り返る
- 好きなことや価値観についてのマインドマップを作る
- 他己分析で他人から自分に対する見方を聞く
自己分析で自分が得意なことや好きなことがはっきりすれば、それを仕事に結びつけることもできます。

キャリアアドバイザー
自分が得意なこと、好きなことを仕事にできれば、働くことに向いていないという悩みよりも楽しい気持ちが大きくなるはずですよ。
自己分析の方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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強み・弱みの把握には自己分析が大事 こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「自分の強み・弱みを把握する方法を知りたいです」「自己分析の方法っていろいろありますが何が自分に合っているのかわかりません」 エントリーシ […]
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②企業研究を深めて「働く」イメージを広げる
働くことに向いていないかもしれないと悩んでいるときは、企業研究を深めて働くイメージを広げることも大切です。
就職する前で漠然と働くことに対する恐怖心があるだけかもしれません。企業を知って具体的に働く姿を想像することで、「やってみたい」「自分にもできそう」という気持ちにつながります。
- ホームページで企業理念や経営方針を調べる
- 業界内でのその企業の立ち位置を調べる
- その企業に関するニュースをチェックする
- 口コミサイトで企業の評判を見る
企業研究をして、興味がある企業にどんな仕事があるのか、自分がどの仕事をやってみたいのか具体的に考えることが大切です。

キャリアアドバイザー
企業によって社風や働き方が異なるので、企業研究をするときはいくつかの企業を比較して、違いをイメージすることも大事ですよ。
企業研究や会社選びの基準については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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③自分の理想の働き方をリストアップする
自分の理想の働き方を考えることは、働くことに向いていないという悩みから抜け出すきっかけになります。理想をイメージすることで思考をポジティブに変えていけるからです。
自分が思う理想の働き方を、紙やスマートフォン、パソコンのメモに書き出していきましょう。
- 仕事にやりがいを感じられる
- やりたい仕事、好きな仕事ができる
- 趣味の時間も充実させられる
- 希望の収入を得られる
- 休みをしっかり取れる
思いつくものをリストアップしたら、優先順位をつけると自分が重視していることが見えてきます。

キャリアアドバイザー
理想の働き方を書き出したら、そのためにはどう動けば良いかというように、次の行動へと進んでいくことができるはずですよ。
④インターンシップやボランティア活動など実際に体験する
インターンやボランティア活動を体験するのも、働くことに向いていない悩みを解消するのに効果的です。実際に業務を体験してみると、「意外と自分に向いているかも?」「無駄に心配していただけだったかも……」と思うことがよくあります。
なお、文部科学省・厚生労働省・経済産業省が発表しているインターンの取り扱いについてまとめた「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」によると、2023年度からは就業体験を必須としないオープン・カンパニーやキャリア教育に関してはインターンに含めないとされています。
それをふまえ、企業が「インターン」として実施するものには以下のようなものがありますよ。
- 汎用的能力・専門活用型インターンシップ:実際の職場で実務体験ができ、給料が出るケースがある
- 高度専門型インターンシップ:高度な専門性を必要とされる業務を実際の職場で体験でき、給料が出るケースがある
またボランティア活動に関しては、以下のようなものがおすすめです。
- 子どもの学習支援
- 留学生支援
- 地域の清掃活動
- イベントスタッフ
- 災害支援
ボランティアは基本的に無給ですが、仕事を通じて人の役に立つことが実感できます。

キャリアアドバイザー
インターンは短期のものをいくつか受けて、会社ごとの社風や雰囲気の違いを比べるという方法もおすすめですよ。
インターンについては、こちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
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「働くことに向いてない」は気持ちの切り替えで打開! 対処法7選
社会人になることを考えると「自分は働くことに向いてないのでは」と感じることもあると思います。そのようなときは、気持ちをうまく切り替えて就職することと向き合っていくことが大切です。この記事では、働くことに向いてないと感じたときの気持ちの切り替え方をキャリアアドバイザーが解説します。
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⑤就職や正社員に限定せずに働く方法も考える
就職や正社員以外の方法も選択肢としてあります。まずは自分にできる範囲で働き方を選び、慣れてきてほかにやりたいことが見つかったら転職などでその道へと進む方法です。
- 契約社員
- 派遣社員
- パートタイム(アルバイト)
正社員は安定した収入がある一方で、勤務時間を自分では選びにくいといったデメリットもあります。正社員以外の働き方は、給与は下がるかもしれませんが、時間の自由度は高くなります。パートで働き始めて、登用試験を受けて正社員になることも可能です。

キャリアアドバイザー
企業だけでなく、NPO法人のような公共性がある組織で働く選択肢もあります。自分がやりたいと思う働き方を選びましょう。

キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
ひと昔前までは正社員として入社した会社で定年まで勤め上げるのが一般的でしたが、近年は転職が一般化された影響もあり、終身雇用で働く人も減っています。将来的な転職が当たり前の時代だからこそ、正社員で終身雇用という働き方にこだわる必要はありません。
総務省が発表している「労働力調査」によると、2024年12月時点での非正規の職員・従業員数は全体の37.3%とされており、全体の4割近くを占めています。
上記のデータを見ると、正社員以外の働き方を選ぶ人が一定数いることがわかりますよね。特に最近は、リモートワークが普及したこともあり、フリーランスや副業など、多様な働き方が可能になったことで、正社員以外の働き方を選ぶ人が増えているのです。
非正規社員として働くことを検討している人は、事前に正社員と何が違うのかを理解しておくことも大切です。こちらで違いについて詳しく解説しているので、目を通しておきましょう。
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契約社員と正社員、どちらを選択するのが良いのか悩んだ際に、そもそも違いは何かと疑問に思うこともありますよね。この記事では、キャリアアドバイザーが契約社員と正社員の違いやそれぞれのメリットとデメリット、どちらを選択するか選ぶ基準について解説しています。
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一人で悩まないで! 働くことに向いてないと悩んだときに頼りたい相談先3選


就活生
どうやって行動すれば良いかは理解できたのですが、一人だと心細いです……。

キャリアアドバイザー
そうですよね、就職活動についてわからないことも多いと思うので不安な気持ちはよくわかります。そんなときは人の手を借りるようにしましょう。
ここからは、働くことに向いていないと悩んだときに頼れる相談先を3つ紹介します。悩みすぎないように、早めに誰かに助けを求めることが大切ですよ。
①大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターや就職課では、学生の就職活動全般や仕事についての相談に乗ってくれます。自分が働くことに向いていないのではといった悩みも聞いてもらうことができますよ。
- 自分が通う大学の職員なので相談しやすい
- 授業の予定に合わせやすい
- エントリーシート(ES)作成など就活の相談もできる
大学のキャリアセンターには卒業生の進路などの情報も蓄積されています。そのような情報が自分が向いている仕事を探すヒントにもなります。

キャリアアドバイザー
大学のキャリアセンターは就活を控えた3年生に限らず、1年生から利用できます。
②身近な友人や先輩
働くことに向いていないと悩むときには、身近な友人や先輩に相談するのも手です。親しい人や信頼できる人のほうが自分の気持ちを素直に話せるからです。
- 緊張せずに相談しやすい
- 性格なども含めて自分のことを知ってくれている
友人が親身に相談に乗ってくれたり、先輩が自身の経験に基づいて的確なアドバイスをくれたりすることが前に進むきっかけにつながるでしょう。また、他人に自分が向いていそうな仕事が何かを聞くと、自分とは違った視点を得られるメリットもあります。

キャリアアドバイザー
改まって相談を持ちかけるのが恥ずかしかったり、気が引けるときは一緒に食事やお茶をして話すだけでも気分転換になるはずですよ。
③就職エージェント
一人で悩んでいるときは、就職エージェントに相談するのも選択肢の一つです。就職にかかわるプロとして、適切なアドバイスをしてくれます。
- 自分に向いてそうな仕事を探してくれる
- 自己分析やES作成などもサポートしてくれる
- 無料で利用できるところもある
就職エージェントには数々の学生の就職をサポートしてきた経験があります。自分と同じような悩みを抱えていた人もいるかもしれないので、まずは相談してみると良いですよ。

キャリアアドバイザー
就職エージェントで無料のところは採用が決まったら企業が報酬を支払う仕組みで、学生の負担がないかたちをとっています。安心して相談してみてくださいね。

キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
就職エージェントは種類が多く、どのエージェントを使うべきか悩んでいる人もいると思いますが、適当に選んではいけません。就職エージェントは学生が入社しなければ報酬が発生しないため、なかには利益優先で適当に企業を紹介されるケースもあるのです。
自分に合った優良エージェントを見極めるためには、まず複数のエージェントを利用するのがおすすめです。いくつかのエージェントを利用し、サービスや担当者の質を比較することで、自分に合ったエージェントを選びやすくなります。
また、求人を紹介された際、その求人を紹介した理由を詳しく聞いてみてください。あなたのことを第一に考えてくれている質の高いエージェントであれば、求人を選んだ理由やポイントを詳細に教えてくれます。一方、詳細な説明ができず、理由が判然としない場合は、エージェントの質が低いと言えるでしょう。
このほか、質問や疑問に対するレスポンスの速さ、面接対策や書類添削など選考サポートの充実度、実際の利用者の口コミやレビュー、選考に対するフィードバックの丁寧さなども優良エージェントかどうかを見極めるポイントとなります。
働くことに向いてないと悩むときは原因を整理することから始めよう!
ここまで、働くことに向いていないと悩むときの原因の探し方や、改善に向けた行動の仕方について解説してきました。悩むのはつらいですが、一人で考えすぎずに誰かに相談したり、できることから行動することが大切です。
まずは自分の原因がどこにあるかを見つけて、具体的な対処法につなげてください。この記事で紹介した行動を実践して、働くことに向いていないという悩みから抜け出しましょう。
まだ就職する前なのに、自分が働くことに向いていないのではと不安です……。