目次
- 出戻りとは何かを理解して今の自分にベストな選択か見極めよう!
- 「出戻り」とは一度離れた企業に再度就職することを指す
- 出戻りを考えたら最初に知っておきたい3つの前提
- ①出戻りをする人は増えている
- ②出戻りは企業側にもメリットが多い
- ③必ずしも出戻りができるわけではない
- 実情を知ろう! 出戻り転職のメリットとデメリット
- メリット:転職がしやすくいち早く活躍できる可能性が高い
- デメリット:条件面や前回の退職要因が改善されているとは限らない
- 出戻りがベストな選択? 今の自分に最適な選択肢を判断するチェックリスト
- 退職の要因となったものを自ら改善できる見込みがある
- ほかの企業と比較検討しても出戻りする以上の好条件がない
- 出戻りしにくい要素がない
- 在籍時にある程度の実績を残している
- 出戻りに向けて動き出すなら同じ悩みを抱えないための対策がマスト!
- 出戻り前に必ずしておきたい! 退職要因改善のための準備4ステップ
- ステップ①以前退職をした理由を振り返る
- ステップ②企業の現状について調べる
- ステップ③以前抱えていた悩みを解消できるか考える
- ステップ④悩みを解消したうえでのキャリアビジョンを立てる
- 出戻りを確実に成功させる! 出戻りに欠かせない就活対策
- ①志望動機|以前抱えていた不満を解消できることを伝える
- ②退職理由|退職理由と出戻りしたい理由に一貫性を持たせる
- ③自己PR|転職先で身に付けたスキルを押し出す
- ④ビジョン|出戻り先でどのように貢献できるか伝える
- 出戻りに向けた第一ステップ! 出戻りをする4つの方法
- ①当時一緒に仕事をしていた上司や同僚につないでもらう
- ②人事部宛に直接コンタクトをとる
- ③一般に出回っている求人に再応募する
- ④就職エージェントに相談する
- 出戻りまでの手順を3ステップで理解! 出戻り転職の流れ
- ①以前辞めた企業が出戻りが可能かどうか調べる
- ②入社にあたり必要な手続きについて確認する
- ③選考を受ける
- 出戻りとは何かを理解してチェックリストを参考にベストな選択を見極めよう!
出戻りとは何かを理解して今の自分にベストな選択か見極めよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
出戻りについて考えている人から、よくこんな相談をもらいます。
そもそも出戻りとは何か、どんな場合に出戻りができるものなのか気になることもありますよね。
出戻りをするかどうかを考える際には、まずその意味を正しく理解することが重要です。そのうえで今の自分にとってベストな選択肢なのかを考えてみましょう。
この記事では、出戻りの意味や今のあなたが出戻りをするべきなのかを見極める方法、出戻りを成功させるためのポイントについて解説します。一緒に出戻りについての正しい知識を身に付け、選択肢を見極めましょう。
「出戻り」とは一度離れた企業に再度就職することを指す
出戻りするかどうかを検討するうえでは、まず出戻りの意味を理解しておく必要があります。
出戻りとは、その名のとおり以前就職していた企業に戻ることを指す言葉です。新卒で入社した企業から転職した場合、転職先から新卒入社した企業に戻る状態が出戻りですね。
出戻りをするのにはメリットもありますが、もちろんデメリットもありますよ。それらをきちんと理解し、今のあなたにとってベストな選択肢なのかを冷静に見極めることが大切です。
出戻りを考えたら最初に知っておきたい3つの前提
出戻りについて理解できたら、次に知っておきたいのは出戻りに関する実情です。出戻りをすることは一般的なのか、出戻りは現実的に可能なのかを理解したうえで慎重に判断する必要がありますよ。
ここからは、出戻りを考えたらまず知っておきたい前提について解説します。決断をする前に確認し、判断材料にしてくださいね。
①出戻りをする人は増えている
出戻り転職になじみがある人はあまりいないかもしれませんが、近年出戻りをする人は増加の傾向にあります。最近の人手不足の影響もあり、なかには企業の方から「戻ってきてほしい」と打診を受ける場合もありますよ。
出戻りを検討する側としても、前職の労働条件が悪くないなら出戻りをした方が、まったく知らない企業への転職を目指して一から就活をするよりハードルが低い場合があります。
一度企業を離れることで魅力に気がつく場合もあるので、そういった事情でも出戻りをする人は一定数存在しますよ。
本田 百合香
②出戻りは企業側にもメリットが多い
一度離れた社員が、経験を積んだうえで出戻りしてくるのは企業からしてもメリットが多いものです。おもには以下のメリットが挙げられます。
- 即戦力として活躍が期待できる
- 採用・育成コストがかからない
- 社風になじみやすい
一度は企業内で働いていた人なので、人柄や能力を理解したうえで採用をすることができます。また即戦力としての活躍も期待でき、その企業について何も知らない人を採用するよりも育成コストが削減できるのは企業からすれば大きな魅力になりますよ。
松下 建都
企業からしてみれば、出戻りをしてくれる程自社が魅力的だったという考え方もできますよね。そういった意味では、出戻り後は意欲高く働いてくれるだろうと期待もできます。
③必ずしも出戻りができるわけではない
出戻りに関して覚えておきたいのが、人材不足の状況が続いているとはいえ必ずしも出戻りができるわけではないということです。
- 選考に落ちる
- 企業がそもそも出戻りを受け入れていない
企業によって出戻りに関する制度はさまざまですが、なかには出戻りとは言っても選考をおこなう企業があります。それに落ちてしまえば当然不採用になるほか、そもそも出戻りの受け入れをしていない企業もありますよ。
米田 有希
選考がなかったとしても、出戻りをしたい理由などはほぼ必ず聞かれます。そこでしっかりとした納得感のある返答ができなければ、企業側も受け入れについて前向きになれない可能性がありますよ。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
出戻りを受け入れていない場合、出戻り枠ではなく、通常の中途採用枠で応募できるのかが気になる人もいると思います。募集要項に「一度辞めた社員は応募不可」などと明示するケースは考えにくいため、中途採用枠に応募すること自体は可能です。
しかし、履歴書などの提出書類で氏名や経歴を見れば、出戻りかどうかは簡単に見極めることができます。そのため、会社の方針として、一度退職した社員は採用しないということが決められている場合は、通常の中途採用枠で入社することも難しいでしょう。
また、会社の方針として出戻りを採用するかどうか決めていなければ、出戻りを希望する人ごとに、個別で判断していくことになります。このパターンの場合、退職前の仕事ぶりや退職の仕方などが、合否に大きくかかわってきます。
退職前の評価が高く、円満な退職であれば採用される可能性も高くなりますが、退職前の仕事ぶりが評価されていなかった人、退職時の引継ぎが適当だった人、会社と揉めて退職した人などは、採用されにくくなる可能性があることは覚えておきましょう。
実情を知ろう! 出戻り転職のメリットとデメリット
- メリット:転職がしやすくいち早く活躍できる可能性が高い
- デメリット:条件面や前回の退職要因が改善されているとは限らない
出戻りをするか判断するうえでは、出戻り転職のメリットとデメリットを理解して慎重に検討を重ねることが大切です。
ここからは出戻りにどのようなメリットとデメリットがあるのかを解説するので、あなたにとってベストな選択肢かどうかを考えてみてください。
メリット:転職がしやすくいち早く活躍できる可能性が高い
出戻りの大きなメリットは、ほかの企業で一から選考を受けるよりも転職がしやすい可能性がある点です。また以前働いていた企業に戻ることになるので、職場になじみやすいのも大きな魅力ですよね。
- 即戦力として活躍しやすい
- 社風になじみやすい
- 企業によっては選考過程が短縮できる
- これまで働いていたほかの企業での経験が活かせる
以前働いていた企業に戻るので、企業の内部事情を把握したうえで転職を検討できる点も出戻りの魅力の一つです。比較的ハードルが低く、転職に際して生じる負担も抑えることができる可能性が高いですよ。
デメリット:条件面や前回の退職要因が改善されているとは限らない
メリットが多いとは言っても、一度はその企業を退職した経験がある以上はデメリットも考えられます。
- 退職要因となったものに再度悩まされる可能性がある
- 在籍時よりもポジションや待遇が下がる可能性がある
- 一度退職した経験から居心地が悪くなる可能性がある
なかでも忘れてはいけないのが、前回の退職要因が改善されているとは限らない点です。以前退職した理由をふまえ、仮に出戻りをした場合にどのように対処していくべきかは事前にしっかりと考えておく必要がありますよ。
松下 建都
在籍時と同様なポジションが用意されているとは限らないことも覚えておきましょう。場合によってはなじみのない部署で働くことになったり、これまでよりも待遇が下がる可能性がありますよ。
出戻りがベストな選択? 今の自分に最適な選択肢を判断するチェックリスト
出戻りのメリットとデメリットが理解できたら、次は今のあなたにとって出戻りをすることがベストな選択なのかどうかを考えてみましょう。
ここからは、出戻りがベストな判断かチェックする際の指標となる項目について解説します。あなた自身の状況に当てはめて考えてみてくださいね。
退職の要因となったものを自ら改善できる見込みがある
何よりも重視したいのが、退職の要因となったものを改善できるかどうかです。この点をしっかりと解消できる見込みがあるなら、出戻りについて前向きに検討するのがおすすめですよ。
ただ、企業側があなたの出戻りのために現場の環境を改善してくれることはそうそうないので、自分から改善に向けた行動をする必要があるということは覚えておいてください。
米田 有希
退職要因の改善方法に関してはこの先で詳しく解説しているので、出戻りを考えている人は欠かさずに目をとおしておきましょう。
ほかの企業と比較検討しても出戻りする以上の好条件がない
転職をしたいと思った時、どれほど調べても出戻りをする以上の好条件がないのであれば、出戻りがベストな選択である可能性が高いです。
特に職場環境に関しては、以前働いていたことから社風にもなじみやすいでしょう。出戻り先の企業の職場環境が自分にぴったり合っていたと感じるなら、前向きに検討するのも良いですね。
本田 百合香
ただし、必ずしも以前働いていたときと同様な環境・待遇で働けるとは限りません。出戻りをするとなったらまず担当者に連絡を取り、どのような条件になるかを確認しましょう。
出戻りしにくい要素がない
出戻りするのがベストか検討する際には、出戻りがしにくいと思えるような要素がないかをよく考えてみてください。
- 職場の人間関係が良好ではなかった
- 入社後に短期間で退職した
- 退職時にトラブルがあった
たとえば退職時にトラブルが起き円満に退社できなかったとしたら、受け入れる側の企業も「またトラブルの原因になるかも」と不安に思ってしまう可能性があります。出戻りを成功させるには、あくまで出戻り先企業との関係構築ができていることが前提条件になりますよ。
米田 有希
出戻り先の企業の厚意によって受け入れてもらえるという側面もあるので、以前の退職の際にも誠意を持って企業と向き合っていたかどうかが重要になることを覚えておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
「退職してから数カ月しか経ってないけど、出戻りできるのだろうか」と悩んでいる人もいますよね。出戻りしにくい要素の一つとして、退職をしてからあまり時間が経っておらず、早い段階で出戻りを考えているケースがあります。
もちろん退職前の評価などによって変わりますが、基本的に退職から数カ月での出戻りは「そのときの気分で転職を選んだのでは?」といった不安を抱かれることからマイナス評価を受けやすく、難易度も高い傾向にあるのです。
一度出戻り枠に応募し、そこで選考に落ちれば再度挑戦することは難しくなるという点を考慮すると、退職してから早い段階で出戻りを希望するよりも、一定期間が経過し、プラスアルファのスキルなどを身に付けた段階で出戻り枠に挑戦する方がおすすめですよ。
ただ、退職前の仕事ぶりに対する評価が非常に高かった人や企業側からオファーを受けた人であれば、退職してから早い段階だったとしても、出戻りできる可能性は十分にあります。
在籍時にある程度の実績を残している
在籍時にある程度の実績を残している場合、出戻りがしやすい可能性があります。出戻りで希望をかなえられるなら、前向きに検討してみるのがおすすめです。
- 5カ月連続で新入社員のなかで1位の売り上げを達成した
- 新サービスの立ち上げプロジェクトを成功に導いた
実績を残している社員であれば、企業側も「ぜひ戻ってきてもらいたい」と思えるでしょう。また選考を受けるうえでも出戻り後企業に貢献できることがアピールしやすいため、スムーズに選考を進められる可能性が高いですよ。
出戻りに向けて動き出すなら同じ悩みを抱えないための対策がマスト!
ここまで出戻りのメリット・デメリットや出戻りがベストな選択か見極める方法を解説してきました。これらをふまえてやはり出戻りがしたいと思うなら、出戻り先で退職時と同じ悩みを抱えないための行動をすることが何よりも重要です。
退職時に抱えていた悩みを解決できる見込みがないのであれば、これまでと同様なストレスを感じながら働くことになります。場合によってはそれが再び退職をすることにつながる可能性もあるので、企業も出戻りを受け入れることに不安を持ってしまいますよね。
ここからは、出戻り先で退職時と同じ悩みを抱えないためにできることを解説していきます。出戻り転職を成功させるためにも、この先の内容にもしっかり目をとおしておいてくださいね。
松下 建都
出戻り先でまた気持ち良く働くことができるよう、どうすればストレス要因を解消したうえで働けるのか考えてみてくださいね。
出戻り前に必ずしておきたい! 退職要因改善のための準備4ステップ
出戻り先で以前と同じ悩みを抱えないためには、退職のきっかけとなった要因を改善することが欠かせません。ただし出戻りをしていきなり退職要因を改善するのは難しいので、出戻りをする前にどうすれば改善できるのかを考え、準備をしておく必要がありますよ。
ここからは、出戻り先での退職要因を改善するために必要な準備を4ステップで解説していきます。あなた自身の退職理由を振り返りながら確認してくださいね。
ステップ①以前退職をした理由を振り返る
まずは退職を決意した理由について考えてみましょう。何がうまくいかなかったのか、何を求めて転職する判断をしたのかを振り返ってみてください。
- 仕事内容が自分に合っていないと思ったから
- 職場の人間関係が良くなかったから
退職の決め手は、必ずしも一つだけとは限りませんよね。複数の不満があった場合は、思い当たる分だけ書き出してみてください。可視化することで頭のなかが整理でき、退職要因の改善法も考えやすくなることがあります。
ステップ②企業の現状について調べる
退職理由を明確にできたら、次は出戻り先の企業の現状についてリサーチしてみましょう。現在の職場環境はどのようなものか、業務形態や労働条件に変化はあるのかを調べてみてくださいね。
- 企業のホームページのニュース欄を確認し新たな情報が出ていないか確認する
- 当時一緒に働いていた人に連絡を取り現状について聞いてみる
- 四季報から情報を得る
- 企業の口コミサイトから自分が退職した後に書かれた口コミを確認する
- 就職エージェントに事情を伝え可能な範囲で教えてもらう
企業の内部事情については自分で調べるのも限界があるので、今でもその企業に在籍している人に連絡を取るのが確実です。あわせて出戻りについての相談ができる場合もあるので、協力が期待できそうな人がいれば声をかけてみましょう。
ステップ③以前抱えていた悩みを解消できるか考える
企業の現状がある程度わかれば、以前抱えていた悩みが解消できるかどうかが判断しやすくなります。悩みを解消できるか、完全に解消はできなくとも問題なく働けるような環境があるかを慎重に考えてみましょう。
- 上司が苦手だった→上司のポジションが変わったため問題なく働ける可能性が高い
- 所属部署の雰囲気が苦手だった→前回までとは違う部署で働くことで解消できる可能性が高い
仮に自分一人では解消する方法が浮かばなかったとしても、誰かに相談することで解決策が見出せることがあります。可能なら出戻り先企業で働いている同僚や上司に相談し、悩みを解消できる可能性があるかを考えてみましょう。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
以前抱えていた悩みのなかで、給与のような自分自身では解消しにくい部分が該当する人も多いと思います。スキルや専門知識などの悩みは自分次第で解消できますが、待遇面や環境面など全体にかかわる部分は、自分ではどうしようもないこともありますよね。その場合は、まず条件面に優先順位をつけてみてください。
給与、勤務地や転勤の有無、働く環境、福利厚生などさまざまな条件を書き出し、そのなかで自分が重視したいものから順位づけをした後、許容できない条件がどの順位に位置しているのかを見てみましょう。
上位に位置しておりどうしても譲れない条件であれば、いったん出戻りすることを考え直すのがおすすめです。一方で、許容できない条件の優先順位が低く、上位の条件がすべて満たされている場合は、出戻りしても問題ない場合が多いですよ。
出戻りする前に抱えていた悩みが解消できるか考えることは非常に重要ですが、すべての悩みを解消できるケースはかなり稀なので、しっかりと優先順位をつけ、許容できるかどうかを見極めていくことが大切です。
ステップ④悩みを解消したうえでのキャリアビジョンを立てる
最後に、出戻り先での悩みを解消したうえでどのように活躍していけるのか、キャリアビジョンを立ててみてください。
出戻り先で長期的に働いていくビジョンが立てられなければ、そもそも出戻りをするのがベストとは言えません。一度は退職をした経歴があることをふまえ、その原因を確実に解消した場合にどのようなキャリアを積んでいけるのかをよく考えてみましょう。
本田 百合香
企業側も出戻り後の長期的な活躍を見込んでいます。次は辞めることなく、将来を見すえたうえでの決断であることを伝えるためにも、キャリアビジョンは明確にしておきましょう。
出戻りを確実に成功させる! 出戻りに欠かせない就活対策
出戻りをするにあたって必要な準備ができたら、次に出戻りを確実に成功させるための選考対策を進める必要があります。面接のような正式な選考がなかったとしても、出戻りをする理由や出戻り後のビジョンはほぼ確実に聞かれるので、ここでしっかりと考えておきましょう。
①志望動機|以前抱えていた不満を解消できることを伝える
まずはなぜ出戻りをしたいと感じるのかを明確にしましょう。ここで大切なのは、以前抱えていた不満を解消できる見込みがあることと解消する方法、そのうえで長期的に働いていく意思があると伝えることです。
以前抱えていた不満を解消したうえで企業に貢献する意欲があることを伝えれば、志望度の高さをアピールできます。活躍意欲があることを伝え、好印象を持ってもらうことが大切ですよ。
松下 建都
転職先でうまくいかなかったから戻ってくるのではなく、転職先での経験をふまえてやはり出戻り先企業でないとだめだと感じた理由を伝えましょう。
第二新卒の転職の場合の志望動機の作成法について、詳しくはこちらの記事で解説しています。参考にしながら志望動機を考えてくださいね。
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②退職理由|退職理由と出戻りしたい理由に一貫性を持たせる
出戻りをする場合、「なぜ転職先から戻ってこようと思ったのか」と聞かれることもあるでしょう。そのような場合にはっきりと答えられるよう、転職先から退職する理由も整理しておく必要があります。
このとき意識しておきたいのが、退職する理由と出戻りをしたいと感じる理由に一貫性を持たせることです。
ここで矛盾が生じてしまうと「転職先での悩みを自社でも抱えてまた退職してしまうのでは」と不安に思われる可能性があるので、矛盾点がないかしっかり確認してくださいね。
米田 有希
そもそも出戻り先でなければだめな確固とした理由が整理できていれば、矛盾は発生しないはずです。自分自身としっかり向き合い、退職理由と出戻り理由を整理しておきましょう。
転職先を退職する理由を整理する際には、こちらの記事を参考にしてください。例文付きで詳しく解説しています。
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③自己PR|転職先で身に付けたスキルを押し出す
出戻りをする場合は、自己PRも重要な要素の一つです。出戻りをしたうえでどのように活躍できるのかを伝えることで、企業側にも「戻ってきてほしい」と思ってもらうことができますよ。
このとき意識したいのが、転職先で身に付けたスキルを押し出すことです。出戻り先とは違った考え方や社風の企業でどのような成果を上げたのか、どのようなスキルを身に付けたのかを整理しておきましょう。
松下 建都
ほかの企業で積んだ経験は、あなたならではのアピールポイントになります。転職先で得た考え方や視点、価値観についても振り返り、それを出戻り先でどう活かせるか考えてみてください。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
出戻りしたいと考えているものの、転職先での経験が浅く、出戻り先へのアピールとなるようなスキルがないことに悩んでいる人もいると思います。ほかの会社での経験がある以上、新しいスキルなどをアピールしなければとプレッシャーを感じてしまいがちですよね。
もし転職先での新しいスキルや知識に自信がないのであれば、出戻り先に在籍していた当時の強みをさらに伸ばしたというアピール方法がおすすめです。たとえば、退職前は営業職として在籍しており、新規顧客とのコミュニケーション能力を評価されていたとします。
転職先でもこの強みを活かしつつ、常に一歩踏み込んだ対応を意識することで、高い信頼獲得につながるレベルにまで強みを伸ばしたとアピールする方法です。
退職前に評価されていたということは、出戻り先で間違いなく活かせる強みであり、その強みをさらに伸ばしたとアピールすることで、即戦力としての貢献度の高さも伝わります。
転職先で新しい知識やスキルを身に付けたとしても、それが必ず出戻り先で活かせるわけではありません。場合によっては、もともと備わっていた強みをさらに伸ばしたという自己PRの方が評価されることもありますよ。
④ビジョン|出戻り先でどのように貢献できるか伝える
最後に、出戻りをした後に描いている将来像を考えてみましょう。出戻り先ではどのように活躍できるのか、どのようにステップアップしていきたいのかを明確にしてください。
明確なキャリアビジョンを伝えることで、出戻り先で長期的に働いていく意思があることが伝わります。一度は退職している経歴があるからこそ、また辞めてしまう可能性がないかは企業側も確認したいポイントです。明確なビジョンを伝え、この不安を解消しましょう。
米田 有希
この時、転職先で得られたスキルや知識をどのように活かして活躍していきたいかまで伝えられると、将来性に期待できるキャリアビジョンにすることができますよ。
キャリアビジョンの作成法については、こちらの記事で詳しく解説しています。キャリアビジョンの例も紹介しているので、参考にしてください。
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面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。
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出戻りに向けた第一ステップ! 出戻りをする4つの方法
出戻りを成功させるための就活対策ができたら、気になるのは実際に出戻りをするにはどうすれば良いのかということですよね。ここからは、出戻り先の企業とのコンタクトの取り方や求人への応募方法について解説します。
①当時一緒に仕事をしていた上司や同僚につないでもらう
出戻りをする際の一般的な方法が、当時一緒に働いていた人に連絡を取り人事部とつないでもらうことです。
- 上司や同僚から推薦してもらえる可能性がある
- 状況説明の手間を省くことができる
- 社内の状況に関する情報が得やすい
当時一緒に仕事をしていた人であれば、あなたの人柄や実力についてよく理解しています。そのうえで人事部に掛け合ってもらえたり、「以前御社で働いていて~」といったような状況説明や手続きを省略できる場合がありますよ。
松下 建都
社内の人からの紹介であれば事実確認の手間も省けるので、場合によっては企業側にもメリットがあります。もし社内に信頼のおける上司や同僚がいれば、まずは連絡を取ってみるのがおすすめです。
②人事部宛に直接コンタクトをとる
出戻りをする際には、連絡先がわかるなら人事部に直接コンタクトを取るのも手段の一つです。
- 一般の選考過程を省略できる場合がある
- 採用に関する不明点をすぐに質問できる
人事部に直接連絡をする際には、まずメールで出戻りを希望している旨を伝えるのがベストです。急に電話をかけると相手の時間を拘束してしまったり、確認作業が発生するためどちらにしても改めて連絡が必要になる場合が多いので控えましょう。
出戻りを打診する際のメール例文
〇〇〇〇@theport.jp
貴社への再就職に関して
〇〇株式会社
人事担当者様
お世話になっております。
〇年〇月〇日まで貴社の□□部△△科に在籍しておりました、〇〇と申します。
このたびは、貴社で再就職をさせていただきたくご連絡をさせていただきました。
一身上の都合で退職をさせていただいたにもかかわらず、
このようなご連絡をさせていただくこと、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
つきましては、一度ご面談の機会を賜りたく思っております。
ご都合の良い日時をご教示いただけましたら、ご指定のお時間に伺わせていただきますので、ご検討いただけますと幸いです。
ご多忙のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
こちらの記事で企業とメールでやり取りする際のマナーについて解説しているので、事前に目をとおしておきましょう。
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③一般に出回っている求人に再応募する
出戻りをする方法としては、一般に出回っている求人に改めて応募するというのも挙げられます。
この場合、書類選考の時点ではほかの中途採用への応募者と同じ扱いになるので、履歴書や職務経歴書をとおして出戻りを希望している旨をきちんと伝えましょう。
- 一緒に働いていた人や人事部と直接連絡を取る手段がなくても応募できる
- 個人的に連絡を取る手間を省略できる
経歴を見れば出戻りを希望していることは伝わりますが、加えて「一度は退職の運びとなりましたが、ぜひ再度貴社で活躍するチャンスをいただければと思います」といったような一言を添えることで、熱意が伝わりますよ。
米田 有希
ただしそもそも中途採用の募集をしていない場合もあるので、事前に企業ページをチェックしておきましょう。
職務経歴書の書き方はこちらの記事で解説しているので、作成前に改めて確認しておきましょう。
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④就職エージェントに相談する
出戻りを検討しているなら、就職エージェントに相談してみるのもおすすめです。エージェントから企業に連絡を取ってもらうことができるので、あなたが出戻りを希望していることを伝えてくれますよ。
- エージェントから企業へ出戻りの旨を伝えてもらうことができる
- 就職エージェントから社内の内部事情について情報収集できる
また就職エージェントに相談することで、出戻り後の条件交渉をサポートしてもらえる場合があります。出戻り後の条件は重要な一方で、こちらから相談を持ち掛けるのはためらわれることもありますよね。そのようなときに、エージェントの力を借りるのがおすすめです。
出戻りまでの手順を3ステップで理解! 出戻り転職の流れ
いざ出戻りに向けて動き出すとなれば、この後の動きや流れについて把握しておきたいところですよね。この点は企業によって違いますが、ある程度決まった流れは存在します。ここからの内容を参考にして、出戻りの際の大まかな流れを理解しておきましょう。
①以前辞めた企業が出戻りが可能かどうか調べる
まず確認しておきたいのが、出戻り先の企業がそもそも出戻り転職を受け入れているのかどうかです。企業によっては基本的には受け入れていなかったり、通常の中途採用枠と同様の手順を踏まなければならない場合もあるので、事前に調べておきましょう。
- 企業のホームページに記載がないか確認する
- 在籍時の同僚や上司に連絡を取り確認してもらう
- 人事部に直接問い合わせる
- 就職エージェントに相談する
一番確実なのは社内で働いている顔見知りの人に直接確認を取ることですが、難しいようであれば企業に問い合わせたり就職エージェントに相談してみてくださいね。
②入社にあたり必要な手続きについて確認する
出戻りが可能な企業であれば、出戻りをする際に必要な手続きを確認する必要があります。場合によっては一般的に中途入社した人とは異なる手続きが必要なこともあるので、出戻りの意思を企業に伝えた段階で確認しておきましょう。
必要な手続きを調べようと情報をリサーチしていくなかでは、可能であれば選考を受ける前に今の職場環境や出戻り後の待遇について情報収集ができると良いですね。
選考を受けてから条件を聞き、やはり内定を辞退するとなると企業にも迷惑をかけてしまうので、できるだけ事前にリサーチをしておいてください。
③選考を受ける
出戻りの意思が固まり正式に出戻り転職に向けて動き出すとなると、選考や上司との面談の機会が設けられる場合があります。ここで労働条件などをすり合わせ、出戻り後も問題なく働いていけるかどうかを判断しましょう。
また、もし疑問点があればこの段階で直接企業側に聞いてみるのもおすすめです。気になることは事前に整理しておき、疑問を解消した状態で出戻りに関する判断ができるようにしておきましょう。
- 選考を受ける:面接での逆質問
- 上司との面談:上司に直接確認
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
出戻りする際の選考内容に関しては、企業の方針や応募方法によって大きく異なります。たとえば、転職サイトやハローワークなど一般に出回っている中途採用枠から応募すれば、基本的に求人に掲載されている選考フローの流れで進むことになりますよ。
これとは別に、当時の上司や同僚、人事部経由など人脈を通じて応募した場合、役員や人事担当者との面接のみで採用されるパターンや、書類選考のみ免除されるパターンなど、通常の選考フローと違い出戻り社員用のフローが用意されるケースもあります。
ただ、上記のような人脈を通じた応募だとしても、通常の選考フローを受けるケースもあるほか、人脈を使ったからといって必ず入社できるわけではありません。不合格になる可能性も十分あるという点は、理解しておいてください。
また、選考内容によって、やるべき事前準備や対策は大きく異なることから、選考を受ける前に一連の流れをしっかりと確認しておくことが重要ですよ。
出戻りとは何かを理解してチェックリストを参考にベストな選択を見極めよう!
ここまで、出戻りの意味や出戻りをするべきかどうかの判断基準、出戻りを成功させるためのコツについて解説してきました。
出戻りをするうえで大切なのは、出戻り先企業で以前抱えていた不満を確実に解消できるのか、出戻りが自分にとってベストな選択肢なのかをしっかりと見極めることです。ここで紹介したチェックリストを参考に、出戻りが最も良い選択なのかを見極めましょう。
そのうえで出戻りをする決断をした際には、転職先を退職する理由や出戻りを希望する理由を明確にし、希望をかなえる準備を入念にしておくことが大切です。万全な対策をして出戻り転職に挑んでくださいね。
まだ一般的とは言えないものの、現代の状況は出戻りを考える人にとって追い風とも言えますね。