目次
- フリーターとは? 定義や選べる将来の選択肢を知って行動を起こそう!
- そもそも「フリーター」とは? まずは前提から確認しよう
- フリーターの意味
- フリーターになることのメリット・デメリット
- フリーターの人口割合
- ニートとの違い
- 既卒・第二新卒との違い
- フリーターがベストな選択肢かは長期的な視点で判断!
- 手段を知って視野を広げよう! フリーターから選べる4つの選択肢
- ①フリーターをそのままずっと続ける
- ②目標を実現するまではフリーターとして頑張る
- ③非正規雇用からスタートして正社員を目指す
- ④正社員就職を目指して就活する
- 決断の前に必ず確認! 就活市場におけるフリーターの実態
- 企業からはマイナスな印象を抱かれやすくなる
- フリーター期間が長引けば長引くほど就活は不利になる
- 企業からどう見られる? フリーターが抱かれやすいイメージと解消法
- ①「何か問題があって正社員として就職できなかったのでは」
- ②「働くことへの意欲が低いのでは」
- ③「楽そうだからとあえてフリーターを選んだのでは」
- ④「ほかにやりたいことがあるのでは」
- マイナス要素ばかりじゃない! フリーターの就職にチャンスが訪れている2つの理由
- 人材不足の影響で多くの企業が採用の窓口を広げている
- 若手人材であることの柔軟性や将来性は企業にとっても魅力的
- フリーターからの就職を目指すなら3つの就活対策が欠かせない!
- ①長引くほどに不利になることを理解して行動計画を立てる
- ②フリーターになった理由とフリーター期間にしていたことを整理する
- ③これまでの経験から自分の興味のあることや得意なことを洗い出す
- 探し方の手札を増やそう! フリーターでも応募可能な求人の探し方6選
- ①求人サイトで「フリーター歓迎」「未経験歓迎」の求人を調べる
- ②知人・友人の伝手をたどって探す
- ③OB・OG訪問を活用する
- ④ハローワークに相談する
- ⑤大学のキャリアセンターを利用する
- ⑥就職エージェントに相談する
- フリーターとは何かの理解を深めて自分に一番合った選択肢を見極めよう!
フリーターとは? 定義や選べる将来の選択肢を知って行動を起こそう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
フリーターについて考えている人から、よくこんな相談をもらいます。
フリーターという言葉自体は何気なく使っていても、その具体的な意味まではよくわからない……そういった人は多いものです。
フリーターとは何かを正確に知ることは、今の自分のポジションを理解するのに役立つほか、将来の働き方や選択肢について考えやすくなります。またフリーターでいることの影響や、その後の選択肢まで含めて押さえておけば、将来設計にも役立ちますよ。
この記事では、フリーターに関する基本的な情報からフリーターの今後の選択肢まで解説しています。一緒に自分の現状について分析し、長期的な将来を見すえたうえでベストな選択をしましょう。
そもそも「フリーター」とは? まずは前提から確認しよう
今後フリーターでいるべきかどうかを考える前に、まずはフリーターについて正しく理解することから始めましょう。ここからは、フリーターに関する基礎知識を解説していきます。フリーターの実情を理解したうえで将来について考えてみてくださいね。
フリーターの意味
「フリーター」という言葉に法律で決められた定義はありません。
ただし総務省統計局が国内の労働力人口に関する調査結果をまとめた「労働力調査」のなかでは、フリーターを15~34歳の若年層で、おもには定職についていない人を指しています。また、下記のうちどれかに当てはまる人をフリーターと呼びますよ。
- 雇用者であり、パート・アルバイトとして勤めている
- 何の仕事もしていない人のうち、探している仕事の形態がパート・アルバイトである
- 働くことができず、家事や通学をしていない人のうち、内定を得ておらず、探している仕事の形態がパート・アルバイトである
つまり、フリーターとは一般的にパートやアルバイトで収入を得ている人のことを指します。また働いていなくても、働く意思を持って就職活動をしていればフリーターに当てはまる場合がありますよ。
フリーターになることのメリット・デメリット
フリーターの道を選択すべきかを考えるときには、メリットとデメリットを理解したうえで考えることが重要です。
今のあなたにとってベストな選択肢は何かを見極めるためにも、メリットとデメリットを正しく理解して判断基準にしましょう。
フリーターのメリット
- 時間の都合がつけやすく自分で働く時間を調整できる
- 一つの職種に縛られずさまざまな経験ができる
- 責任の重い仕事が割り振られにくい
フリーターになるうえでのメリットは、何と言っても自由度の高さです。働くペースを柔軟に調整できることが多く、プライベートを中心とした生活がしやすい傾向にありますよ。
フリーターのデメリット
- 就職難易度が上がる
- 専門的なスキルを身に付けづらい
- 雇用が安定していない
- 正社員に比べると賃金が低い
一方で、フリーターのデメリットとして大きな要素なのが雇用や収入が不安定な点です。フリーターは長期的な雇用が保証されていないため、状況によっては突然解雇されてしまう可能性がありますよ。
また正社員が受け取っているボーナスや福利厚生などの適用範囲外とされる場合が多く、長期的に見たときに正社員よりも収入が低くなる傾向にあります。
米田 有希
フリーターの人口割合
フリーターについて考えた時、ほかにどの程度フリーターと言える人がいるのかも気になるところですよね。
「労働力調査」によると、2022年の時点でパートやアルバイトをしている人のうち、フリーターとされる若年層の人数は約132万人です。
同年での同世代の人口は2,463万4,000人のため、単純に計算すると18人に1人はフリーターということになりますね。
本田 百合香
全体的に見ても、フリーターの人数は少ないことがわかります。フリーターを続けていく選択をする人が少ないなかで、あなたの場合はどのように将来設計をしていくのか慎重に考えましょう。
ニートとの違い
自分がフリーターなのか、これから選ぼうとしている道がフリーターと言えるのかを考えた時、ニートとの違いについて疑問を抱く人もいると思います。
ニートは一般的に15~34歳の若年層のうち、通学も通勤もしておらず、仕事に就くための活動も一切していない人を指しますよ。つまりフリーターとニートの違いは働いているか、働く意欲があるかという点にあります。
松下 建都
仮に働いていなかったとしても、働く意欲があればニートではなくフリーターと呼べるということですね。
フリーターとニートの違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。もっとよく知りたい人は参考にしてください。
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フリーターとニートの違いはわかりにくいですよね。同じシーンで使われることも多いので、その違いがはっきりしていない人もいるかもしれません。この記事では専門家を交えて言葉の意味の違いやそれぞれの就活対策について解説していきます。
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既卒・第二新卒との違い
フリーターと似た意味合いの言葉に、既卒や第二新卒も挙げられます。これらもフリーターとは異なる意味を持つので、正確に理解しておく必要がありますよ。
- 既卒:学校を卒業後に一度も働いたことがなく、社会人経験がない人のこと
- 第二新卒:新卒として企業に入社した若手社員のこと。また若手のうちに転職を視野に入れている、転職活動をしている人を指す
既卒とフリーターに大きな違いはありません。フリーターのなかに既卒も含まれると考えればわかりやすいでしょう。
第二新卒に関しては、若手のうちに転職をするため退職し、その後すぐに転職せずパートやアルバイトとして働いている状態、もしくは働かずに転職活動をしている状態がフリーターに含まれますよ。
米田 有希
学校を卒業後就職をしたか、現在働いているかどうかで呼び方が異なります。今の自分はどのような状況なのかを理解しておきましょう。
第二新卒に該当する場合、就活の際にはこちらの記事を参考にしてください。第二新卒のより詳しい意味や就活の極意を解説しています。
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フリーターがベストな選択肢かは長期的な視点で判断!
フリーターについて正しく理解ができたら、次は今のあなたにとってフリーターを選ぶことが本当にベストなのかどうかを見極める必要があります。ここで重要なのが、将来を長期的な目線で見たときにどのような選択肢があるのかを理解することです。
たとえば目の前の選択肢はフリーターを選ぶかどうかの2択ですが、その先のことを考えれば「フリーターになって夢をかなえるための活動に時間を費やす」「フリーターをしながら正社員を目指す」といったように、選択肢は多岐にわたります。
それらをしっかりと見すえたうえで今取るべき行動を見極めることが、今のあなたのためにも、将来のあなたのためにも重要です。この先で長期的な目線で見た選択肢について解説していくので、参考にしてくださいね。
手段を知って視野を広げよう! フリーターから選べる4つの選択肢
フリーターを選ぶかどうかを判断する際には、長期的な将来を見すえて選択肢を検討することが重要です。ここからは、フリーターから選べる4つの選択肢について解説していきます。
あなたの場合はどのような選択ができるか、どのような将来が理想かを考えながらそれぞれの選択肢を検討してみてくださいね。
①フリーターをそのままずっと続ける
- メリット:プライベート中心に比較的自由な生活ができる
- デメリット:将来の急な出費に備えるのが難しい
もし今の時点で現状に満足しており特に不自由なく生活ができているなら、フリーターを続けることも選択肢の一つです。
フリーターは正社員などと比べるとある程度働く時間を自由に決めることができるので、プライベートを中心として自分のペースで生活していくことができます。やりたいことが明確にある人には、うってつけの環境と言えますよね。
ただし、決断をするにあたっては将来のリスクも把握しておく必要があります。たとえば急な病気や事故で入院する時、家族の介護、老後の蓄えなどを考えれば、フリーターの収入ではやり繰りができなくなってしまう可能性もありますよ。
本田 百合香
フリーターとしてやり繰りするなら、生活を切り詰める必要も出てくるでしょう。そのようなリスクに備えることができるかどうかは、しっかりと考える必要があります。
②目標を実現するまではフリーターとして頑張る
- メリット:目標達成に向け集中して取り組むことができる
- デメリット:フリーター期間が長引くほど希望をかなえるのが難しくなる可能性がある
もし今かなえたい明確な目標があり、その目標に向かって努力する時間を確保するためにフリーターの道を選ぶなら、それも選択肢の一つです。自由な時間を確保できるので、場合によっては最短で希望をかなえられるでしょう。
この選択肢を選ぶときに重要なのが、目標達成までの期限を決めておくことです。いつまでもフリーターでいると金銭的な余裕がなくなってしまい、目標達成に集中することが難しくなる可能性がありますよ。
確実に目標を達成するためにも、綿密な行動計画を立てて着実に準備を積み重ねていきましょう。
松下 建都
フリーターでいる期間が長引くほど経歴の空白期間が増えるので、仮に就活をすることになった際に難易度が上がりやすくなることも覚えておいてくださいね。
③非正規雇用からスタートして正社員を目指す
- メリット:職場環境を理解したうえで正社員として働き出すことができる
- デメリット:必ずしも正社員になれるとは限らない
現時点ではフリーターを選ぶものの、将来的には正社員を目指しているという場合は正社員登用を目指して働くのもおすすめです。
正社員登用とは、アルバイトとして働いている人や派遣社員・契約社員を正社員として雇うことができる制度を指します。フリーターであっても、実力が認められたり一定の功績を上げれば、正社員登用を狙える可能性があります。
ここで気をつけたいのが、そもそもフリーターとして働く企業で正社員登用をしてもらえるのかという点です。正社員登用制度はすべての企業にあるわけではないため、事前に確認しておきましょう。
米田 有希
また正社員登用制度があったとしても、必ず正社員になれるわけではありません。多くの場合正社員登用をするための条件や選考があり、それらをクリアしなければ希望はかなえられないことも覚えておいてくださいね。
そのほかの注意点や正社員登用を成功させるポイントは、こちらの記事で解説しています。興味がある人は参考にしてください。
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非正規雇用から正社員を目指すことができる正社員登用制度。利用したいと思っても、どんな制度なのかがわからないと、なかなか一歩を踏み出しづらいですよね。この記事では、専門家のアドバイスを交えながら正社員登用制度の基礎知識から対策まで解説。一緒に正社員としての一歩を踏み出しましょう。
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キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
非正規雇用から正社員になることは決して簡単ではなく、誰もが正社員になれるわけではありません。正社員になれる確率を上げるためには、いくつかの点を意識しておくことが必要です。
まず、普段から正社員として働きたいという意思表示をしておいてください。上司や人事担当者などに意思を伝えることで、正社員の候補者として見てもらえるだけでなく、その会社で長く働き続けたいという意欲の高さや熱意をアピールできます。
また、非正規雇用であっても売上や数字を意識して仕事に取り組むことが重要です。非正規雇用は正社員に比べ補助的な業務が多く、数字を求められるケースは少ない傾向にあります。だからこそ売上や数字を意識した働き方をすれば、周りと差別化でき正社員としても活躍できるという評価につながりやすくなりますよ。
このほか、社内での人間関係も意識しておきましょう。いくら仕事ができる人でも、人間関係に不安要素があれば企業側としては長く雇用しづらくなるため、非正規雇用の段階から良好な人間関係を築いておくことが大切です。
④正社員就職を目指して就活する
- メリット:成功すれば安定した雇用と収入が得られる
- デメリット:精神的な負担がかかる
もし大きな目的がなくフリーターでいる場合や、フリーターでいることに少しでも不安や焦りがあるなら、勇気を出して正社員になるために就活を始めるのが最もおすすめです。
- 雇用や収入が安定し将来に備えた貯蓄ができる
- 安定した収入が確保でき将来設計がしやすくなる
- 社会的な信用を得られローンやクレジットカードの審査に通過しやすくなる
とはいえ、正社員として就活をするのには心身共に負担がかかることもあります。就活にあてる時間と休む時間にはしっかりとメリハリをつけ、行動計画を立てて着実に就活を進めていくことが大切です。
本田 百合香
いきなり正社員を目指すことに不安がある場合は、派遣社員や契約社員から始めてみるのも手段の一つですよ。
正社員を目指すべきか悩んだときは、こちらの記事も参考にしてください。正社員のメリットとデメリットについて詳しく解説しています。
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決断の前に必ず確認! 就活市場におけるフリーターの実態
今後の選択肢について考えた時、フリーターを選ぶ場合は就活におけるフリーターの実態を把握しておく必要があります。仮にフリーター期間を挟んでから就活をするとしたらフリーターはどのような立ち位置なのか、どのようなリスクがあるのかを事前に理解しておくことで、ある程度備えることができますよ。
ここからは、フリーターの実態を解説していきます。自分の場合はどのように向き合っていけるのかを考えながら読んでみてくださいね。
企業からはマイナスな印象を抱かれやすくなる
フリーター期間にあなたがどのように過ごしていたとしても、企業からはマイナスな印象を抱かれやすくなるものです。場合によってはフリーターとして過ごした空白期間があるだけで、書類選考に通過するのが難しくなる可能性もありますよ。
- 本当に働く意欲はあるのか
- ほかにやりたいことがあるのではないか
- フリーターになったのは何か問題があるからではないか
少しでも働く意欲があり問題なく働ける状態なら、学校を卒業する際に新卒として就職をするはずと考える企業は多くあります。企業のこの不安を解消しないことには、就活は順調にいかない可能性が高いですよ。
フリーター期間が長引けば長引くほど就活は不利になる
フリーターを選んだ場合、そこから就活をするとなるとフリーター期間が長引くほど不利に働くことがあります。
- 空白期間が長くなり企業からの印象が悪くなる
- 若手ではなくなるため選択肢が狭まる
- 将来の不安による焦りから就活が難航する
アルバイトやパートとして働いていたとしても、職歴としては空白期間として扱う企業も多いです。つまりその間は何もしていなかったと見なされてしまうケースもあり、もし将来的に就活をするとしたら不利に働くことが多いですよ。
また年齢を重ねれば若手と呼ばれる期間を過ぎてしまい、採用の間口が狭くなったり年齢に応じたスキルが求められハードルが高くなることも考えられます。
松下 建都
フリーター期間が長引いた後、急に就活を始めるとしてもそう簡単にはいかないことは理解しておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
フリーター期間が長引けば長引くほど、就活において不利になりやすいのは事実です。ただ、なかにはすでにフリーターになってから数年が経過している人もいると思います。フリーター期間が長い場合、まずは一刻も早く動き出すことが大切です。フリーター期間の長さから就活に対して不安を感じてしまうかもしれませんが、悩んでいる間もフリーター期間はどんどん伸びていってしまいます。
まずは転職サイトに登録してみる、近所のハローワークに相談してみるなど、すぐにできそうなことを考えアクションを起こしましょう。実際に動き出せば、次にやるべきことも見えてきます。
またフリーター期間が長い人は、就活のなかで特に”空白期間の伝え方”を意識してください。「そもそも働く意欲はあるのか」など、企業はフリーターに対し少なからずネガティブな印象を持っていることがあります。
特にフリーターだった空白期間に何をしていたのかという点を気にしている企業は多いため、アルバイトや資格取得のための勉強など、フリーターの期間で継続的に取り組んだ内容を整理してください。空白期間の取り組みをしっかり伝えることができれば、選考を突破できる確率も上がるでしょう。
フリーター期間が長い人の就活のコツについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。参考にしながら対策を進めましょう。
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企業からどう見られる? フリーターが抱かれやすいイメージと解消法
フリーターの経歴は企業からマイナスイメージを抱かれやすく、就活市場においては不利に働くことが多いものです。ただし、だからといって就職ができないわけではありません。企業に抱かれやすい不安への対処法を知ることで、内定獲得の可能性を上げることができますよ。
ここからは、フリーターに対して企業が抱きやすい不安とその解消法について解説していきます。しっかりと確認し、対策を練っていきましょう。
①「何か問題があって正社員として就職できなかったのでは」
●フリーターを選んだ明確な理由を伝えよう
フリーターの経歴を見た時、企業は「何か問題があってフリーターを選んだのかも」と不安に感じることがあります。この不安を解消するには、なぜフリーターになったのか、明確な理由を伝えることが重要です。
ただし、ここで「就活がうまくいかなかったので、一旦辞めてフリーターになりました」と事実をそのまま伝えてしまっては、マイナスイメージを解消することはできません。大切なのは、フリーターになった理由を自責的に捉え、反省から得た学びをあわせて伝えることです。
フリーターになった理由の伝え方はこの先で詳しく解説しているので、参考にしながら徹底した対策をしましょう。
米田 有希
病気や家庭の事情などやむを得ない理由でフリーターになった場合は、事実をそのまま伝えて問題ありません。ただし、今後長期間働けなくなる可能性は低いことをしっかり伝えましょう。
こちらの記事では、職歴がない場合の就活について解説しています。これまで職歴がない人は参考にしてくださいね。
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職歴なしの状態での就活に不安を抱えている人も多いのではないでしょうか? 職歴なしだと企業に不安視されることも多く、就活が難航しやすいのは事実です。この記事では、専門家のアドバイスを交えて職歴なしの人の就活対策について解説していきます。
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②「働くことへの意欲が低いのでは」
●長期的なキャリアビジョンを伝えて意欲をアピールしよう
フリーターの経歴があるということは、その間は正社員として働いていなかったことになりますよね。その点で企業は「働く意欲がないのでは? 」と不安に思うことがあります。この不安を解消するために、長期的なキャリアビジョンを持っており、長く働く意思があることを伝えましょう。
このとき重要なのが、長期的な目標をゴールにすえた後、それをかなえるための中期、短期的な目標もあわせて伝えることです。遠い未来の大きな目標だけでは説得力がないので、そこにたどり着くまでの行動計画を伝えましょう。
本田 百合香
入社1年後、5年後、10年後と期間を区切って目標を立てるのがおすすめです。はっきりとしたビジョンがあることが伝わりますよ。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
どれだけ働く意欲があったとしても、フリーター期間が長いと正社員として働くことに不安を感じる人もいると思います。フリーターだったこれまでとはまったく違う生活になるので、不安が生じるのは当然のことです。
そもそもフリーターに限らず、誰でも正社員として働く前は不安を感じます。「しばらくフリーターをしていた自分は大丈夫だろうか」などと自分の過去に負い目を感じる必要は一切ありません。大切なのは、これから正社員としてどう働いていくかという未来です。
また正社員として働くモチベーションを維持するためには、未来をイメージするのがおすすめです。就職活動が成功し、フリーターから正社員になれた近い未来だけでなく、正社員としてどのように活躍していきたいか、どんな生活をしたいのかなど、自分の理想をイメージしてみてください。
フリーターのままであれば、その理想をかなえることはできません。反対に、今は苦しいかもしれませんが、その苦しさやつらさを乗り越え正社員になることができれば、理想に一歩近づけるわけです。この点を意識し続けることで、正社員として働くモチベーションも維持することができますよ。
キャリアビジョンの立て方について、詳しくはこちらの記事で解説しています。キャリアビジョンの例もあるので、参考にしながら将来について考えてみましょう。
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キャリアビジョンとは? 10例文付きで解説する作成の極意!
面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。
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③「楽そうだからとあえてフリーターを選んだのでは」
●空白期間に何をしていたかを伝えよう
フリーター期間があると聞くと、「その間何もしていなかったのでは? 」「楽な道に逃げたのかも」と不安を抱く企業もあります。この不安を解消するには、空白期間に何をしていたかの説明が不可欠です。
- 就活のために自分と向き合い、自己理解を深める時間にしていた
- 資格取得に努めていた
フリーター期間に何もせずに過ごしていたのではなく、目的意識を持って行動を積み重ねていたことが伝われば、ただ楽をしたいからとフリーターを選んだわけではないことに説得力が生まれます。フリーター期間中の経験を振り返り、明確に説明できるよう準備しておきましょう。
米田 有希
もし何もせずに過ごしていた場合は、就活の傍ら今からでもできることを積み重ねていくのがおすすめです。基本的なPCスキルは比較的早い段階で身に付けられる場合がありますよ。
④「ほかにやりたいことがあるのでは」
●これまで志していた希望と企業との共通点を押し出そう
フリーターを選んでまで目指していた夢があった場合、企業側は「その夢がかなえられるようになったら辞めてしまうかも」「仕事に身が入らないのでは? 」と不安に思う可能性があります。
この不安を解消するには、これまで抱いていた希望と企業の仕事との共通点を押し出し、今後は志望企業での仕事に集中する意欲と根拠があることを示しましょう。
- 希望:出版社で働きたかった
- 企業との共通点:印刷会社で自分の好きな書籍との接点を持った働き方ができる
今後は志望企業での仕事に集中して取り組む意欲を伝えることで、企業も安心できます。入社後も仕事に真剣に向き合う覚悟があることをしっかりとアピールしましょう。
マイナス要素ばかりじゃない! フリーターの就職にチャンスが訪れている2つの理由
ここまでフリーターとして就活をする際の実態について解説してきましたが、フリーターとしての就活が必ずしも難航するというわけではありません。むしろ近年は人手不足に悩まされている企業も多く、あなたの強みをしっかりとアピールすることで内定獲得のチャンスをつかむことはできます。
ここからは、フリーターの就職にチャンスが訪れていると言える局面について解説します。何を押し出せば企業から好印象を持ってもらえるか確認してみましょう。
人材不足の影響で多くの企業が採用の窓口を広げている
最近の少子高齢化の影響で、人手不足の問題を抱えている企業も少なくありません。そのため採用の間口を広げている企業も多く、フリーターであろうと関係なくマッチ度が高ければ積極的に採用をする企業も増えていますよ。
着実に対策を重ねて企業に自分の魅力をアピールすることで、内定獲得ができるチャンスはあります。あまり悲観的になりすぎず、今持っているあなたの強みをしっかりと伝えましょう。
本田 百合香
とはいえ、決して楽に就職ができるわけではありません。対策を重ねて活躍する意欲があること、企業に貢献する意思があることを伝えてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
少子高齢化や転職の活性化などにより年々人材不足に悩む企業が増えていますが、なかでも医療・福祉業界の人材不足は深刻な状況になっています。
高齢化の影響で需要が拡大し続けている業界ですが、低賃金で重労働といったイメージもあり、人が集まりにくいのです。いずれも専門性の高い分野ではありますが、福祉や介護などは未経験者を募集しているケースも多く、採用の可能性も高くなっています。
また、旅館やホテルなどの宿泊業も人材不足が深刻な業界です。24時間体制で営業しており、シフト制による深夜勤務など負担が大きいことから、離職率も高い傾向にあります。一方で、接客のアルバイト経験などを活かせる業界のため、アルバイト経験のあるフリーターなどは目指しやすい業界と言えます。
このほか、IT業界についても、DX化の推進など需要が急拡大しているものの、そのペースに人材の確保が追いついておらず、人材が不足している状態です。専門的なイメージもありますが、社内教育が充実している企業などは未経験者も採用しているため、フリーターからでも採用のチャンスはあります。
若手人材であることの柔軟性や将来性は企業にとっても魅力的
最近は特に若手人材が不足している傾向にあり、ほかの企業風土に染まっていない柔軟性や、企業の将来を担う存在となってくれる可能性のある将来性を持った若手は、企業からしても多くの魅力があります。採用に関しても20代を歓迎する企業は多いですよ。
つまり、フリーターから正社員としての就職を目指すなら、少しでも早いうちに行動を開始することが大切です。若手であることも非常に大きな武器となるので、それを活かせる間に動き出すことで就職成功の可能性が上がりますよ。
フリーターからの就職を目指すなら3つの就活対策が欠かせない!
フリーターから正社員としての就職を成功させるには、ポイントを押さえた就活対策をする必要があります。
ここからはフリーターからの就職を成功させるための3つの就活対策について解説していくので、しっかりと確認して就活成功の可能性を上げましょう。
①長引くほどに不利になることを理解して行動計画を立てる
フリーター期間が長引くほど、就活は難航する傾向にあります。そのためフリーターからの就職を目指す際には、就活が間延びしないよう綿密な行動計画を立てて臨むことが重要です。
一例として、まずは3カ月後を目安に目標設定をし、ゴールから逆算してスケジュールを立ててみましょう。内定を獲得するには自己分析や企業研究など、やるべきことが多くあります。それらを無理のないペースで進めることを意識しながら、小さな目標を立てていくのがおすすめです。
- 〇月〇日までに就活の軸を決める
- 〇月〇日までにエントリーする企業を10社選ぶ
- 〇月〇日までに5社にエントリーする
目標を達成していくことで着実に前に進んでいる実感ができ、モチベーションを維持しやすくなります。またメリハリのある就活ができるので、空白期間が間延びすることを防止できますよ。
就活に必要な準備についてはこちらの記事で解説しているので、スケジュールを立てる際に参考にしてください。
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正しい就活準備が内定への近道! 準備不足が招くリスクも解説
就活準備はやり方が重要! スケジュールと要点を押さえて選択肢の幅を広げよう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「就活の準備っていつ何から始めたら良いですか? 」「どの準備をどれくらいすればいいでしょうか?」 […]
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②フリーターになった理由とフリーター期間にしていたことを整理する
内定獲得に向けたスケジュールを立てたら、次にフリーターになった理由とこれまでのフリーター期間でしていたことを振り返りましょう。この2つは面接においてもほぼ必ず聞かれるので、面接対策として明確に言葉にできるようにしておく必要がありますよ。
フリーター期間にしていたことを丁寧に振り返るのに役立つのが、自分史です。学校を卒業してから現時点にいたるまでを時系列順に整理していくことができるので、ぜひ活用してくださいね。
松下 建都
フリーターになった理由を言語化する方法に関しては、「企業からどう見られる? フリーターが抱かれやすいイメージと解消法」で解説しているので、そちらも参考にしてくださいね。
自分史の作成法はこちらで解説しているので、参考にしながらこれまでの出来事を整理してみましょう。
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簡単3ステップ! 自分史を使った自己分析で説得力をアップしよう
就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
フリーター期間に特にしていたことがなかったとしても、悲観する必要はありません。もちろん企業に対し何もしていなかったと伝えれば、採用される可能性はかなり低くなるため、伝え方や伝える内容を工夫することが大切です。
具体的にはフリーターの期間で仕事に対する考えや思いを整理したなど、自分自身と向き合っていたことを伝えましょう。少し抽象的ではあるものの、これからしっかりと働くために必要な準備期間であったと前向きに伝えることで、マイナスイメージをカバーできる可能性があります。
また、アルバイトなどしていたとしても、特にアピールできるような経験が思い浮かばない場合は、改めて自己分析を深めてみてください。特にアルバイトで褒められた経験などを整理すれば、自分の強みとなる部分や説得力のあるエピソードなどが見つかりやすいですよ。
このほか、アルバイト先の同僚などに自分自身のことを質問する「他己分析」も、アピールできる経験が見つからないときの有効な手段となります。自分以外の客観的な視点から自分を見つめ直し、これまで自分では気付けなかった部分を知ることで、アピールできる経験が見つかるでしょう。
③これまでの経験から自分の興味のあることや得意なことを洗い出す
フリーターになった理由とフリーター期間にしていたことを整理できたら、最後にこれまでの経験を振り返って興味のあることや得意なことを洗い出しましょう。興味のあることや得意なことを深掘りしていくことで、どのような仕事が自分に合っているのかがわかりますよ。
興味のあることや得意なことを洗い出す際には、モチベーショングラフを使うのがおすすめです。フリーターになってからのことを整理しつつ印象的な出来事について振り返ることもできるので、面接対策にも役立ちます。
米田 有希
得意なことはあなた自身の強みとして企業へのアピールポイントになりますよ。自己PRを作成する際にも役立つので、ここであなたの魅力を見つけましょう。
モチベーショングラフの作成法や上手な使い方をこちらの記事で解説しているので、参考にしてください。
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テンプレ付き! モチベーショングラフの作り方と就活活用法を大公開
就活で重要な自己分析。そんな、自己分析をおこなう際におすすめの方法の1つが「モチベーショングラフ」です。この記事では、キャリアアドバイザーがモチベーショングラフの書き方など、テンプレを参考に徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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探し方の手札を増やそう! フリーターでも応募可能な求人の探し方6選
フリーターから正社員としての就職を目指して行動を開始するとなった時、まずはどのような職種・企業に応募できるのかを知り、目標を定めることが必要になります。応募できる求人が限られる場合があるので、複数の求人探しの手段を知っておき選択肢を増やしましょう。
ここからは、フリーターでも応募可能な求人探しにおすすめの方法を紹介していきます。複数の情報源をうまく活用して、効率的に求人を探しましょう。
①求人サイトで「フリーター歓迎」「未経験歓迎」の求人を調べる
求人探しをするとき、まず求人サイトで情報収集をする場合が多いですよね。求人サイトでフリーターでも応募できる求人を探す際には、「フリーター歓迎」「未経験歓迎」で検索して探してみましょう。
求人サイトは隙間時間にいつでも求人を探すことができる、非常に便利なツールです。一方で掲載されている求人数が多く、フリーターでも応募でき、かつ希望に合った求人にたどり着くまでに時間がかかることがあります。自分に合った求人を厳選するためにも、検索機能をうまく活用してくださいね。
本田 百合香
求人サイトを利用するときは、一つのサイトにこだわらず複数の求人サイトを並行して利用しましょう。より多くの求人に出会うことができ、選択肢が広がります。
②知人・友人の伝手をたどって探す
もし周囲に企業探しにおいて頼れる知人や友人がいれば、その伝手をたどってあなたに合った企業を探すのもおすすめです。最近は社員を通じて企業に合っていると思える人を紹介してもらい採用するリファラル採用をしている企業も増えているので、積極的に声をかけてみましょう。
特にフリーターに関しては、書類選考の時点でその経歴に警戒心を持つ企業もあります。そこで知人や友人から自分のことを企業に紹介してもらうことで、ある程度の信用を得た状態で選考に臨むことができる可能性が高いですよ。
松下 建都
ただし、知人や友人に紹介してもらったからといって合格の可能性が高まるわけではありません。しっかりと対策をしたうえで選考に臨んでくださいね。
③OB・OG訪問を活用する
フリーターでも応募できる企業を探す際には、OB・OG訪問を活用するのもおすすめです。OB・OGから企業についての話を聞くことができ、フリーターでも応募できるかどうかはもちろん、企業の実情や選考対策についてのアドバイスももらえる可能性がありますよ。
またフリーターの採用実績がなくとも、OB・OGから応募可能な企業に関しての情報を得られる可能性も十分にあります。OB・OG訪問を積極的に活用し、情報収集をしましょう。
米田 有希
実際に働いている人から話を聞くことで、仕事を始めることへの不安が和らぐ可能性もあります。そういったマインドセットをするのにも、OB・OG訪問は役立ちますよ。
OB・OG訪問をする際の手順や、事前準備についてはこちらの記事で解説しています。参考にしながらOB・OG訪問を活用してくださいね。
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④ハローワークに相談する
就職先について、ハローワークに相談するのも一つの手です。ハローワークでは求職者へ向けた求人紹介や選考対策セミナー、職業訓練なども実施しているので、就活に対し不安があっても安心して進めることができます。
- 就職に関する相談
- 求人探し
- 各種選考対策に関するセミナーや講義
- 職業訓練への応募
- 補助金制度に関する相談
ハローワークはフリーターの人も多く利用するので、フリーターでも応募できる求人が探しやすいですよ。またスキルを身に付けることでフリーターであっても応募できる企業が増える可能性が高いため、職業訓練を受けたうえで就活を始めるのもおすすめです。
ハローワークについてはこちらの記事で解説しているので、利用前に目をとおしておきましょう。詳しい利用方法や上手な活用法がわかります。
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⑤大学のキャリアセンターを利用する
もし大学を卒業してからあまり時間が経っていないなら、大学のキャリアセンターを利用できる可能性があります。キャリアセンターではおもに大学生向けに特化した就職支援をおこなっていますが、サポートを受けることができないか確認してみましょう。
場合によってはフリーターでも応募が可能な企業や、その大学の卒業生に向けた求人を紹介してもらえる可能性もあります。選択肢を広げるための手段の一つとして、キャリアセンターの利用も視野に入れてみてくださいね。
⑥就職エージェントに相談する
フリーターでも応募できる企業を探す際には、就職エージェントを利用するのもおすすめです。
就職エージェントは就活支援のプロなので、あなたの状況や希望に応じてぴったりな企業を紹介してもらうことができますよ。場合によっては非公開求人を紹介してもらえることもあるので、掘り出し物の求人に出会えるかもしれません。
またそのほかの選考対策や、内定が決まった際の給料交渉も代わりにしてもらうことができます。フリーターからの就職となると希望条件も妥協しなければならない場合がありますが、就職エージェントに相談することで希望に近い働き方ができるようサポートしてもらえますよ。
フリーターとは何かの理解を深めて自分に一番合った選択肢を見極めよう!
ここまで、フリーターの意味やフリーターを選ぶことのメリット・デメリットなどを解説してきました。
フリーターの道が合っているのかどうかは人それぞれですが、長期的な視点で見たときにリスクがともなう場合もあります。単純に今フリーターになるかどうか、フリーターを続けるかどうかではなく、その一歩先の将来を見すえたうえで自分に合っている道を選択することが大切です。
ここで紹介したフリーターの実態や、フリーターから選べる4つの選択肢を参考にしながら、今後についてしっかりと考えてみましょう。
あなたが仕事に求めるものを整理し、フリーターが希望する働き方に近いのか、フリーターを選択した際に将来の希望をかなえられるのかを慎重に判断することが大切です。