目次
- 自分史を活用して完璧な自己分析をしよう
- まずは知っておきたい! 自分史とは
- 自分史は自己分析の方法の一つ
- 自分史が就活で役立つ2つの理由
- ①自分史は企業選びの軸を明確にするから
- ②ESや面接の回答に説得力を持たせるため
- 3ステップで簡単! 自分史の作り方
- ①過去のデータを集めよう
- ②図や表にまとめてみよう
- ③多角的な視点を重視してデータの分析に取り組もう
- 苦手や挫折にも向き合おう! ネガティブな経験の分析方法
- ①結果的にネガティブから抜け出せた場合
- ➁解決をあきらめた場合
- 自分史を活かせる質問と回答例文
- 自己PR
- 学生時代に頑張ったこと
- 好きな言葉
- 働く上で大切なこと
- 自分史で自己分析の質を最大限に高めよう
自分史を活用して完璧な自己分析をしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「自己分析の自分史作りってどうすればいいですか? 」
「自己分析を診断ツールだけで済ませるのはダメですかね」
という悩みを就活準備を始めた就活生からよく聞きます。就活の準備において避けては通れないのが自己分析。自己分析にはさまざまな方法がありますが、中でも自分史を使った自己分析は企業選びの軸を明確にし、ESや面接の回答に説得力を持たせます。
ここでは、自分史を使った自己分析の方法やメリット、具体的なエントリーシート(ES)や面接での活用方法などを説明します。一見時間がかかりそうに見える自分史ですが、要点を押さえれば簡単に作成することができます。この記事を参考にしながら、実際に取り組んでみてくださいね。
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まずは知っておきたい! 自分史とは
自分史とはどのようなものか、イメージがあいまいな学生もいますよね。就活準備を始めて、なんとなく耳にするようになった人が多いかもしれません。まずは自分史の意味をしっかりと押さえていきましょう。
自分史は自己分析の方法の一つ
自分史とは自分の過去から現在までを振り返った記録を指します。自分史は自己分析の方法のひとつでもあり、自分がどのようにして形成されてきたのかを明確にします。自分の過去の行動パターンから、将来を見据えるためのヒントを得られることも多いので、就活の自己分析にて推奨されるケースが多いです。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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自分史が就活で役立つ2つの理由
自分史が就活で役立つ理由は2つあります。「自己分析でとりあえず自分史をやっておくように言われた」など、しっかりとした理由までは把握できていない学生もいるかもしれませんね。実際に自分史を作る前に、まずはなぜ就活で自分史が活きるのかを見ていきましょう。
①自分史は企業選びの軸を明確にするから
就活生
キャリアアドバイザー
学生時代の思い出で、他にも楽しかったことってあったりしますか?
就活生
ボランティアサークルで子供たちに紙芝居をしてあげた時に喜んでくれたのも良かったなぁ。
キャリアアドバイザー
それはもしかすると、「服が好き」なだけではなくて「人とかかわる中で喜びを感じる」のかもしれませんね。他の販売職や、営業も視野に入れてみてはどうでしょう。
就活生
確かにそうかも! もう少しいろんな企業も見てみようかな。
自分の思考の傾向や行動を分析してみると、思わぬ共通点が見つかることもあります。自分の価値観や大切にしていることの深掘りができると、企業選びの軸も見つけやすくなかもしれません。
同じように服が好きな人でも「服を売ること」が好きなのか「服を作ること」が好きなのかで企業選びも変わりますよね。面接官から「あなたの企業選びの軸は何ですか」と直接的に聞かれることもあるので、自分史を活用してしっかりと言語化しましょう。
自分史を活用した自己分析から、自分が働く上で大切にしていることなどがわかる場合もあるので、こちらの記事も活用しながら対策を進めてくださいね。
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②ESや面接の回答に説得力を持たせるため
就活生
「自己分析には自分史! 」って先輩に言われました。でも診断ツールで自己分析はしたし、時間がかかるのが嫌だったのでまだできていないです……。
キャリアアドバイザー
自分史を使った自己分析は得られる情報量が他の方法よりも格段に多いので、やっておいて損はないですよ。
ESや面接の回答には論理的で説得力のある回答が求められます。たとえば、長所ひとつとっても、その長所は昔から身についていたものなのか、長所が役に立った場面はどんな時かなどの長所を裏付けるような情報が欲しいものです。
一度で多くの情報を集められる自分史は、エピソード探しの方法にぴったりです。
主観がメインになってしまいがちな就活の自己PRにおいて、自分史の結果は客観的な視点を与えてくれるでしょう。
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自己分析をおこなう上で自分史を作成してみるのはとても有効です。自分史を作成することで過去の取り組みを時系列的に振り返ることにつながるだけでなく、実際に手を動かして自分の経験を可視化させることになるので、自分自身を客観的に捉えやすいという特徴があります。
そのため、自分史を作成している過程であなた自身の「人間性」や「特徴」、さらには「行動特性」といった要素を言語化することができるのです。
過去の取り組みのエピソードを振り返る中で、「なぜそのような行動をしたのか」「どんな思いで決断したのか」などの自分の感情や行動の特徴を理解することにもつながるので、診断ツールよりも精度が高く自己分析をすることができるでしょう。
診断ツールを使えばあっという間に自己分析はできて楽かもしれませんが、少し面倒でも自分史を作成することは自分自身のことをより具体的に知ることができるので断然おすすめですよ。
3ステップで簡単! 自分史の作り方
自分史は手間がかかりそうに思う人もいるかもしれませんが、実は3ステップで簡単に作成できます。他の方法ですでに自己分析を終えている人も、自己分析の実の向上や具体性を増すためにも、ぜひ一度自分史に取り組んでみましょう。
①過去のデータを集めよう
まずは、記憶をさかのぼって過去のデータを集めましょう。趣味や人間関係、頑張ったことのほか、誰かに言われて印象に残っている言葉など些細なことでも構いません。過去の記憶がなかなか思い出せない人に向けて、データを集めるときの方法もいくつか解説しているので、参考にしてくださいね。
時系列ごとに自分を振り返る
自分史作成の基本は自問自答です。時系列ごとに自分を振り返りデータを集めます。質問が思いつかない人は時系列ごとに参考質問を用意したので、実際の自分史づくりに役立ててみてくださいね。感情の揺らぎや印象に残った出来事を中心に、自分を振り返りましょう。
- 家族はどんな人か?
- 幼少期に興味を持っていたことは?
- 活発な子どもだったか?
- 一番初めの記憶は?
- 住んでいたのはどこか?
- 小学生の頃に好きだった遊びは?
- 小学校の放課中は何をして遊んでいたか?
- 小学生の頃に好きだった先生の特徴は?
- 小学生の頃はどんな習い事は何をしていたか?
- 小学生の頃に失敗した経験は?
- 中学生の時に一番嫌だった出来事は?
- 中学生の時に好き(得意)だった教科は?
- 中学生の時の趣味は?
- 獲得した賞などはあるか?
- 中学生の時に親からはどんな性格だと言われていたか?
- 高校生の時の悔しかった思い出は?
- どんな部活に入っていた?
- どんな人が苦手だった?
- 高校生の時に先生や親から褒められたことは何か?
- 将来の夢はあった?
- 今の学部入った理由は?
- 一人ではどんなことをして過ごすか?
- 複数人ではどんなことをして過ごすか?
- 貫いている信念はあるか?
- 大学時代に1番感動した思い出は?
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自分史を作成する際には時系列ごとに振り返ると情報を整理しやすくなるのでおすすめです。なぜなら、幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生と節目節目で区切ることで、各年代で自分に影響を与えた経験のエピソードを振り返ることにつながるからです。
また、各年代ごとに振り返ることで、あなた自身の成長の過程を把握できるだけでなく、幼少期から大学生まで変わらない価値観や信念に気づくことができるでしょう。
例えば、各年代で取り組んだ内容こそ違ったとしても「なぜ頑張れたのか」と振り返った時に、「誰よりもうまくなりたい」「できない状態だと悔しい」といった思いが共通してあったとしたら、あなたは「負けず嫌い」な性格ということに気づくことができるでしょう。
自分史を作成する時におすすめの質問は行動を起こした時や、感情の変化があった時を思い出して「なぜその行動したんだろう」「なぜそのように感じたんだろう」と自分に問いかけてみることです。さらに、1度きりの「なぜ」で終わるのではなく、「なぜなぜ分析」の要領で「なぜ」を複数回繰り返すことで、真因に辿り着くことができるようになります。
卒業アルバムや日記を参考にする
卒業アルバムや日記も自分史のデータとして活用できます。過去の記録は自分史の貴重なデータです。特に日記をつけていた場合には内容以外に、日記を付けていた期間や、更新頻度、日記を始めたきっかけなども自分史の材料になりますね。
日記はこれから書き始めても就活に役立ちますよ。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
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家族や友人に聞いてみる
家族や友人に年代ごとの自分の姿を一緒に振り返ってもらうことで、自分史に客観性が生まれます。また「自分が認識していた自分」と「他人の視点から見た自分」の差異を見つめ直すことで、自分の意外な一面を発見できるかもしれません。
特に自分の記憶があまりない幼少期の出来事は、積極的に周囲の人に聞いてみましょう。
②図や表にまとめてみよう
キャリアアドバイザー
集めたデータは、図や表を使って整理します。まとめ方はいくつかあるので、情報量に合わせて自分に合った方法を選んでいきましょう。
データの整理方法は主に3つです。それぞれ特徴が異なるので、自分に合った方法を探してみてくださいね。
モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、ある過去から現在までのモチベーションを振り返り、自分のモチベーションの上下とその理由を追究することで自分の価値観やターニングポイントを明確にすることができる自己分析方法です。
概要としては縦軸をモチベーション、横軸を時間に設定し、自分のやる気の変化を見える化します。モチベーションが高いとき、低いときをそれぞれ集めて分析をすると共通点が見えてくるケースもあるので、自己分析のデータをまとめるのにはぴったりの方法です。
モチベーショングラフについては以下の記事でも詳しく解説しているので読んでみてくださいね。
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マインドマップ
中心となるテーマから枝葉を広げるように、言葉やイメージをつなげていく方法がマインドマップです。「自分」や「好きなこと」のような大枠のテーマから「小学生」「中学生」など年代ごとのテーマまで、さまざま切り口で自己分析ができます。派生させた言葉が多くなるほど、より深い部分まで自分を知ることができるので、限界まで言葉を連鎖させましょう。
マインドマップを実際に作ってみたい人はぜひこちらの記事も読んでみてください。
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喜怒哀楽でグループ分けをする
自分の感情に基づいてグループわけをするのも一つの方法です。楽しかったことや嬉しかったことだけでなく、怒りや悲しみの感情からは「自分が譲れないポイント」や「他者にも大切にしてほしいこと」が浮き彫りになる可能性が高いので、綺麗な思い出だけでまとめる必要はありません。揺さぶられた感情をもとにグループ分けをしましょう。
③多角的な視点を重視してデータの分析に取り組もう
自分史に一番大切なのは、分析を怠らないことです。自分史作成で図や表でまとめ上げた段階で満足感を得てしまい、分析がおろそかになっている学生が多々いますが、非常にもったいないです。データの分析は、多角的な視点を重視して綿密におこないましょう。
フォーマットから分析する
分析が苦手な学生は既存のフォーマットを使用しても良いでしょう。共通点や変化を書く欄が予め用意されているので、比較的簡単に分析ができます。
また自分でも気が付いた新たな視点は積極的に書き足していきましょう。情報の整理と共通点や学びの分析を一度におこなえるフォーマットを用意したのでぜひ活用してみてくださいね。
周囲との関わり方の傾向を分析する
年代ごとに自分の性格が少しずつ変わるように、人付き合いも変わっていきます。休み時間の過ごし方ひとつとってもみんなの輪の中で外遊びをすることが好きだった学生が、のちに教室での読書を好むようになったりもしますよね。また大学に進学してからひとり暮らしをはじめ、周囲との関わり方が変化した学生もいるかもしれません。
「類は友を呼ぶ」ということわざがあるように、周囲の人間は自分と鏡合わせの存在であることがあります。自分だけでなく周りの変化に着目することも視点のひとつです。
自分のモチベーションの上下に共通項目を探す
モチベーショングラフで情報を整理した場合には、モチベーションが高い場所と低い場所にそれぞれ順位をつけ、その原因に共通点はないかを探ってみましょう。モチベーションの源泉がわかれば、就活での質問対策に役立つだけでなく、今後働く上で自分がどのようなことに充足感や達成感を見出すのかの参考にもなります。
人生のターニングポイントとなっている場所は特にモチベーションの上下が表れやすいので、注意してみてみましょう。ターニングポイントについて知りたいときは、以下の記事も参考になりますよ。
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年代ごとの「将来の夢」から分析する
将来の夢に着目をして分析を進めるのも良いでしょう。将来の夢からは、自分の憧れの姿や将来を明確に意識しだした時期がわかります。将来の夢が進路に直接影響している場合もありますよね。また、面接の質問として将来の目標についてたずねられるケースもあるので、現状も含めてしっかりと整理しておきましょう。
面接で将来の夢について聞かれたときの回答はこちらでも解説しています。
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苦手や挫折にも向き合おう! ネガティブな経験の分析方法
自分史を作成していると、苦手なことや過去に挫折した出来事を思い出すこともありますよね。頑張ったことや成長できたエピソードと比較すると、これらのネガティブな経験は向き合うのをためらってしまったり、そもそも分析の方法がよくわからない学生もいるかもしれません。
ネガティブな経験の分析には過去の状況をまず一度詳しく整理してみることが大切です。
①結果的にネガティブから抜け出せた場合
結果的にネガティブから抜け出せた場合には、どのようにして失敗や挫折、苦手を乗り越えたのかを整理しましょう。「困難を乗り越えた経験」は就活でもよく聞かれる質問のひとつなので、自分史で簡単にまとめておくと後で振り返ったときに便利です。
ひとりで解決したのか
自分の課題や困難に対して、ひとりで解決をしたのかまたは周囲の手助けがあったのを思い出してみてください。また「相談事をなるべく親しい友人には打ち明けるようになった」などネガティブな経験を乗り越える前と後で周囲とのかかわり方に変化があった場合にも、書き出してみましょう。
解決の糸口はどうやって見つけたのか
解決の糸口をどのようにしてみつけたのかを考えるのも分析の視点のひとつです。解決のための情報収集をどこでおこなったのかなども参考になります。解決手段のきっかけをどうやって得たのかは、今後同様の問題にぶつかったときに解決の方法を見つけるためのヒントにもなりますね。
➁解決をあきらめた場合
解決をあきらめてしまった出来事もしっかりと向き合って分析をしましょう。「困難を乗り越えた経験」が問われるように、「挫折した経験」を意図的に問う企業もあります。振り返るのをためらってしまう人もいるかもしれませんが、自己分析の質を高めるためには大切な作業です。
あきらめた理由を考える
まずは、どうしてあきらめてしまったのかを考えてみましょう。「ギリギリまで一生懸命頑張ったけれどできなかった」のと「適性がないと判断したので効率を考えて諦めた」のでは見えてくる性格も異なりますよね。小さな理由でも構わないので、成功につながらなかった要因を言語化してみましょう。
同じ問題が起きた場合の解決策を考える
とくに前述の「挫折した経験」や「失敗談」を企業に問われたときに次に予想される質問として「同じような問題が起きた時に次はどう対処しますか」と聞かれることがあります。大切なのは、同じ失敗を繰り返さないことです。次はきちんと対処できるように、解決策を練っておきましょう。
下の記事では失敗談した経験の見つけ方や考え方を紹介しているので参考にしてみてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
自分史を作成する際に過去の成功した取り組みばかりにフォーカスをあてて振り返りをしたくなりますが、成功例だけの振り返りだけでは自己分析として物足りないと言えるでしょう。
面接官の中には「過去の挫折からどのように乗り越えたのか」を知りたいと思っている人も多いため、「挫折した経験」や「失敗談」からどのように行動を起こして対処したのかをアピールにつなげるのは非常に重要です。
そのため、自分史を作成する際には挫折や失敗の経験も振り返ってみて、挫折や失敗をどのように乗り越えたのかを把握しておきましょう。さらに、次に同じような失敗を起こさないように工夫した点があれば、そこもしっかり振り返っておきましょうね。
挫折や失敗を乗り越えた経験と、同じことを繰り返さないための次回に活かす対策は面接では強力なアピールポイントとなることでしょう。
自分史を活かせる質問と回答例文
ここでは、自分史から見つけたエピソードや学びを活かした回答例文を紹介します。部活動やアルバイトなど学生の日常シーンを題材によくある質問への回答例をまとめたので、参考にしてくださいね。
自己PR
わたしは、環境の違う人々が集まる組織の中でも相手の目線に立って物事を考え、課題解決に向かうことができます。
わたしは学生時代に働いていたファストフード店でバイトリーダーを任されていました。わたしの店舗には海外からの留学生のアルバイトの方も多く、言語や文化の異なる人たちとコミュニケーションを取りながら、お店を回していたことが印象的です。
中にはまだ日本語の習得が完璧ではない店員もいて、ある日お客様との意思疎通に不安を覚えていることを相談されました。私自身、留学先で思っていることがうまく伝わらずにつらい経験をしたことがあったので、接客シーンで使う簡単な日本語の読み書きをまとめた資料を彼に作ってあげました。すると、見る見るうちに他の店員にも資料がいきわたり、お店全体での接客の質が大きく向上しました。店長にもお褒めの言葉を頂き、自分の行動が周りに回ってお店全体に良い影響を与えたことがとても嬉しかったです。御社に入社後も、バックグラウンドが異なる同期や先輩の方々の視点を大切にしながら、課題解決に尽力いたします。
キャリアアドバイザー
「バイトリーダーの経験」「過去の留学経験」などが学生の相手を思いやる行動につながってうまくまとまっていますね。
学生時代に頑張ったこと
私が学生時代に頑張ったことは、ベンチャー企業での長期インターンです。
人前で話すことが苦手な自分の殻を破る機会が欲しくて、挑戦を決めました。配属された部署は営業の部署で、各自に割り当てられた目標達成に向けて、他の学生とやり方を試行錯誤しながら日々業務に励みました。ところが話し方や販売方法を改善しても目標の数字にはおよそ届かず、最初の方は投げ出したい気持ちになったことを覚えています。
しかし社内の先輩が「人に何かを勧めるのであればまずは自分が良さをいちばんに理解しなければならない」とアドバイスをくれたことにより、まずは商品の自社が提供しているサービスの研究を徹底しました。サービスへの理解度が深まるにつれて、営業にも自然と自信がつきました。最終日には初日の3倍の売り上げを出し、チームの表彰にも貢献出来たことがうれしかったです。
このインターンから学んだことはまずは焦らず物事の本質を見つめることが大切である、ということです。入社後も課題改善に向けて、不足点をしっかりと見極めていきます。
キャリアアドバイザー
数字が明確になっていて、論理的に課題解決をアピールできていますね。はじめて会う面接官に、自分のもともとの性格について説明しているのもわかりやすくていいですね。
好きな言葉
わたしの好きな言葉は「笑う門には福来る」です。これは高校時代に所属していた合唱部の顧問の先生が大切にしていた言葉でした。私の学校は合唱の強豪校で、毎年おこなわれる関東大会では連続5年金賞を取っています。その分チームに与えられるプレッシャーも大きく、自分の代で先輩たちの栄光を途絶えさせるわけにはいかないという強い意志と、万が一入賞すらできなかったらどうしようという不安の中で、本番を迎えました。
最後のリハーサルで、先生は「後は楽しんで本番を迎えるだけ。笑う門には福来ると言うでしょう」といってわたしたちを舞台に送りました。私はその時、日々努力をしてきた人がチャンスをつかむ最後の一押しは、笑顔で楽しむことであると学びました。
社会に出たら、つらいことや仕事の責任に押しつぶされてしまいそうになってしまう時もあるとは思います。そんなときこそこの言葉を思い出して、笑顔で前に進んでいきたいです。
キャリアアドバイザー
自分の過去の経験の中で「いつ」「どんな人が」発した言葉なのかが明確でわかりやすいですね。「好きな言葉」から当時何を学んだのかも、自分史をヒントに洗い出しましょう。
働く上で大切なこと
働く上で大切なことは、誠実さをもって人と接することだと思います。
私は塾講師のアルバイトをしていましたが、担当していた小学生は勉強嫌いでテスト勉強はおろか宿題さえも満足にやってこない生徒でした。
しかし、日々会話を重ねるうちに生徒が「勉強の楽しさを知らない」ことに気づき、まずは勉強をすることに親しみを持ってもらうことから始めました。イラストを書き込んだオリジナルの簡単なテキストを用意してみたり、できないことよりもできたことに着目して褒めていくうちに、少しずつではありますがやる気を出してくれたことがうれしかったです。徐々に成績が伸び始め、得意の算数で100点を取った日には「理数科目が好きだ」と話してくれたことに達成感を得ました。
塾のアルバイトは人の心を動かし、成果につなげるためにはまずは自分が相手に対して実直な態度で向き合うことが大切であることを学んだ経験です。社会に出てもまずは自分が人に誠実に接することで、周囲の信頼を得ていきます。
キャリアアドバイザー
自分の積極的な行動が周囲を変えた経験も就活のエピソードとして好印象ですね。人とのつながりを題材にしたエピソードはあなたの人柄もアピールできますよ。
自分史で自己分析の質を最大限に高めよう
就活で大切なことは、まずは自己理解を深めることです。自分のことがよくわからないまま、面接官に自分の良さをPRすることは難しいですよね。自分史を使った自己分析は、就活に役立つ過去の情報を整理できるだけでなく、自身と向き合う良い機会です。自分史で自己分析の質を最大限に高め、内定への一歩を踏み出しましょう。
3ステップで簡単! 「自分史」づくりで就活を進めよう
僕は学生時代の洋服屋でのアルバイトが楽しかったので、アパレル業界に行きたいと思っています。お客様に喜んでもらった時とか、特に印象的です。