目次
- 自分史を活用した自己分析で就活を効率良く進めよう!
- 就活に役立つ! 自分史をつくる際に押さえておきたいこと
- 自分史とは人生を時系列順に整理する自己分析法のこと
- 自分史を作るとESや面接の回答に説得力が出る
- 全部埋めることを目的としないことが大切
- 自分史の書き方3ステップ
- ステップ①過去を思い出すための材料を集める
- ステップ②箇条書きで表を埋める
- ステップ③特に印象的な出来事について詳細を書き足す
- 表の項目ごとの記入例とポイントを紹介!
- ①出来事:5W1Hを意識する
- ②頑張ったこと:プロセスに着目する
- ③行動した理由:内的な要因と外的な要因を考える
- ④学んだこと:行動の前後でどのように変化したかを考える
- ⑤感じたこと:感情の推移を書いておく
- 自分史がなかなか埋まらない人へ! 過去を深掘るための質問リスト
- 自分の軸を見出そう! 自分史を使った自己分析方法
- ①各出来事のキーワードを書き出す
- ②キーワードをもとに共通点を考える
- ③共通点から自分の核となる部分を考える
- 活用しよう! 就活における自分史の役立て方3選
- ①ES作成時のエピソードに活用する
- ②応募企業の絞り込みに活用する
- ③面接での深掘り質問に活用する
- 自分史で自己分析の質を高めて就活をスムーズに進めよう!
自分史を活用した自己分析で就活を効率良く進めよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活準備を始めたばかりの学生から、
「自己分析って何から始めればいいのかわからない……」
「自分史って本当にやる意味あるんですか?」
という質問や相談をよく受けます。自己分析は、企業選びやエントリーシート(ES)・面接の対策に欠かせない大切なステップです。なかでも自分史は、診断ツールだけでは見えてこない「自分の本質」を深掘りするのに役立ちます。
この記事では、自分史を使って自己分析を進める方法やポイント、就活でどう活かせるのかまでわかりやすく解説します。
一見ハードルが高そうな自分史ですが、ポイントを押さえればスムーズに取り組めます。ぜひこの記事を参考に、あなただけの自分史を作ってみてください。
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就活に役立つ! 自分史をつくる際に押さえておきたいこと


就活生

キャリアアドバイザー
たしかに手間はかかりますが、自分の価値観や強みを深く理解するにはとても効果的なんですよ。自己分析の土台になる方法です!
自分史を就活に役立てるために、まずは自分史がどんなものなのか、そしてどんなメリットがあるのかを知っておきましょう。
自分史とは人生を時系列順に整理する自己分析法のこと
自分史とは、自分のこれまでの人生を「幼少期」「中学・高校時代」「大学時代」など、時系列で振り返り、経験や出来事、感情の動きなどを整理する自己分析の方法です。
単に出来事を並べるだけではなく、「なぜその選択をしたのか」「どんなことを感じたのか」「その経験から何を学んだのか」まで掘り下げるのがポイントです。そうすることで、自分が大切にしている価値観や行動パターンが見えてきます。
たとえば、「小学生の頃から友達の相談役になることが多かった」「文化祭の運営では裏方に回ることにやりがいを感じた」といったように、無意識のうちに繰り返している行動から、自分らしさが浮かび上がってきます。
自分史以外にも自己分析にはさまざまな方法があります。以下の記事で詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
テンプレ・見本付き! モチベーショングラフの書き方&活用法を解説
実例付き|マインドマップで自己分析を進めるための3ステップ
強み・弱みが必ず見つかる10の自己分析法|OK・NG例文付き
自分史を作るとESや面接の回答に説得力が出る
ESや面接の回答には論理的で説得力のある回答が求められます。たとえば、長所ひとつとっても、その長所は昔から身に付いていたものなのか、長所が役に立った場面はどんな時かなどの長所を裏付けるような情報が面接官は欲しいのです。
一度で多くの情報を集められる自分史は、エピソード探しにぴったりです。主観がメインになってしまいがちな就活の自己PRにおいて、自分史の結果は客観的な視点を与えてくれますよ。

キャリアアドバイザー
自分史を通して、自分の過去と今、そして未来が自然につながるような自己PRや志望動機をつくることが可能になります。選考で一歩リードしたい就活生にこそ、おすすめしたい自己分析法です。
キャリアアドバイザーが読み解く!自分史は自分自身を詳しく知る手段!
自分史の作成で自己の特性を言語化できる
自分史は、過去の取り組みを時系列的に振り返れるだけでなく、実際に手を動かして自分の経験を可視化できるためおすすめです。
また、自分史を作成することで、自分自身を客観的にとらえやすくなります。そのため、作成している過程であなた自身の「人間性」や「特徴」、さらには「行動特性」といった要素を言語化しやすくなるのです。
過去の取り組みを振り返るなかで、「なぜそのような行動をしたのか」「どんな思いで決断したのか」などの、自分の感情や行動に共通する点の理解も容易になります。自分自身のことをより具体的に知る手段になるので、ぜひ作成してみてください。
全部埋めることを目的としないことが大切
自分史をつくるときに陥りがちなのが、「すべての時期を均等に埋めなければ」と頑張りすぎてしまうことです。たとえば、小学校から大学までの経験をすべて丁寧に書こうとすると、量も膨大になりますし、途中で疲れて手が止まってしまうことも少なくありません。
大切なのは、すべてを同じ深さで振り返るのではなく、印象的な出来事や価値観に影響を与えた経験に絞って深掘りすることです。あまり記憶に残っていない時期はざっくりでも構いません。

キャリアアドバイザー
最初から完璧を目指す必要はありません。一度つくってみて、あとから追加・修正するくらいの気持ちで取り組みましょう。
自分史の書き方3ステップ


就活生
自分史って、具体的にどうやって書き始めればいいんですか? いざ紙とペンを持ってみても、何から書けばいいのかわからなくて……。

キャリアアドバイザー
大丈夫、最初はみんな戸惑うものです。段階を踏んで進めれば、自然と形になっていきますよ。
自分史と聞くと「なんだか大変そう」と感じるかもしれませんが、3つのステップに分けて取り組むことで、無理なく進めることができます。ESや面接で使えるエピソードを見つけるためにも、焦らず一歩ずつ取り組んでみましょう。
ステップ①過去を思い出すための材料を集める
まずは自分の過去を振り返るためのヒントになる材料を集めましょう。
- 学生時代の写真
- 通知表
- 賞状
- 日記
- スマートフォンのアルバム
- SNSの投稿
このように、材料はどんなものでも構いません。「どんな時に嬉しかったか」「悔しかったか」「夢中になったことは何か」など、自分の感情が動いた出来事を思い出すことで、自己理解が一気に深まります。

キャリアアドバイザー
家族や友人に昔の自分について聞いてみるのもおすすめですよ。「自分が認識していた自分」と「他人の視点から見た自分」の差異を見つめ直すことで、自分の意外な一面を発見できるかもしれません。
ステップ②箇条書きで表を埋める
次に、思い出した出来事を時系列に沿って箇条書きで整理していきましょう。小学校・中学校・高校・大学……と時期を分け、それぞれの時期に経験したこと、自分がどう感じたか、行動したかを書いてみます。
「何をしたか」だけでなく、「そのときどう考えていたか」「周囲にどんな影響を受けたか」といった視点も入れるとより深みが出ます。書き出すうちに、自分の価値観や行動パターンの共通点が見えてくるはずです。
そのまま使える自分史フォーマットはこのあとの「表の項目ごとの記入例とポイントを紹介!」で紹介しているので、ぜひ活用してくださいね。
ステップ③特に印象的な出来事について詳細を書き足す
表を埋めたら、特に印象的だった経験を1〜2つ選び、そこを詳しく深掘りしていきます。
「なぜその行動を取ったのか」「どんな課題があったのか」「その経験から何を学び、どう変わったのか」など、ESや面接で使えるレベルまでストーリーを整理するのが目的です。
このステップを通じて、自分らしい強みや価値観を言語化できるようになっていきます。

キャリアアドバイザー
自分史は「完成させること」よりも「考える過程」に意味があるものです。焦らず取り組んでみてくださいね。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
表の項目ごとの記入例とポイントを紹介!


就活生
フォーマットに沿ってなんとなく自分史を書き始めてみたものの、これでいいのかな? と不安になってきました。

キャリアアドバイザー
よくある悩みですね。大切なのは、項目ごとにポイントを意識することです。具体例を参考に、一つずつブラッシュアップしてみましょう!
自分史のフォーマットに沿ってエピソードを書いていくとき、「どこまで書けば良いのか」「何を意識して書けば良いのか」で手が止まる就活生は多いです。
ここからは、実際の記入例とともに、各項目で意識すべきポイントを紹介します。一つずつチェックして、就活で使える自分史を作っていきましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!出来事の裏にある感情を引き出してみよう
喜びを感じる瞬間の共通点が見えてくるはず
就活を進めているうちに「自分の人生には何もない」と、自信をなくしてしまうこともありますよね。それは、アピールになるような壮大なエピソードを探そうとするあまり、「何も書くことがない」と感じてしまうのではないでしょうか。
実際に、私もそのような学生の悩みを聞くことが多いです。相談を受けたときは、「どんなに小さなことでも良いので、とりあえず出来事を書き出してみて」とアドバイスしています。
これまで経験してきた出来事に対して、必ず喜怒哀楽のなかの何かしらの感情が伴っているはず。「そのときどのような感情だったか」をうまく引き出してみてください。数々の出来事から生まれた感情を並べていけば、「自分がどのようなときに喜びを感じるか」の共通点が見えてくるはずです。
①出来事:5W1Hを意識する
この項目では、出来事の概要を客観的かつ簡潔に説明することが求められます。5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を意識すると、状況を自然にイメージできる文章になります。曖昧な言葉を避け、具体性を持たせるのがコツです。
- いつ(When):高校2年のとき
- どこで(Where):学校の文化祭で
- 誰が(Who):クラスの模擬店の実行委員長として
- 何を(What):たこ焼き屋を企画・運営した
- なぜ(Why):クラスの一体感を高め、売上1位を目指すという目標で
- どのように(How):メニュー決定や仕入れ、当日のシフト管理までを担った

キャリアアドバイザー
ここでは、事実をありのまま書くことが大切です。就活で自分を良く見せたいという気持ちはわかりますが、自己分析の段階では決して盛らず、事実と自分の正直な気持ちを振り返るようにしましょう。
②頑張ったこと:プロセスに着目する
頑張ったことをただ「頑張った」と書くだけでは、自分史の意味がありません。どんな課題があり、それに対してどのような行動をとったのか、プロセスを時系列で説明しながら、自分の工夫や思考の痕跡がわかるように書きましょう。
- 最初は準備の段取りがうまくいかず混乱したが、メンバーと何度も話し合って役割分担を見直した
- 仕入れや調達でコスト削減を工夫しながら、品質は落とさないよう注意した
- 当日は忙しかったが冷静に対応し、トラブルがあってもすぐに対処した

キャリアアドバイザー
頑張った過程を具体的に書くことで、あなたの行動力や問題解決力が見えてきます。結果だけでなく、どんな工夫をしたか、困難をどう乗り越えたかを意識すると良いですね。
③行動した理由:内的な要因と外的な要因を考える
行動の背景を探ることで、「なぜそれを選んだのか」という意思の根拠が浮かび上がります。「自分が大切にしている価値観」や「過去の経験」が内的動機となっているか、あるいは「他人からの期待」や「環境の変化」など外的な影響があったのか、両方の視点から考えてみましょう。
- 内的な要因:自分の成長につながる経験を積みたいと感じていた
- 外的な要因:クラスの担任の先生からリーダーを任されてやる気が出た

キャリアアドバイザー
内的な動機は「自分の価値観や感情」がベースになる一方、外的な動機は「周囲の環境や人からの影響」がかかわってきます。両方の視点を整理して、自分の行動の理由を深掘りしてみましょう。
④学んだこと:行動の前後でどのように変化したかを考える
この項目では、経験から何を得たのか、そしてそれが自分にどんな影響を与えたのかを振り返ります。できるだけ具体的に「経験前の自分」と「経験後の自分」の違いを描写することで、成長が伝わります。現在の行動や思考にどうつながっているかまで言及できるとベストです。
- 問題が起きても誰かがなんとかしてくれると思っていたが、自分から動く大切さに気づいた
- コミュニケーションの重要性を実感し、積極的に意見を伝えるようになった
- 責任感が強くなり、計画的に物事を進められるようになった

キャリアアドバイザー
学びや成長は、あなたの将来への意欲や自己理解の深さを示します。漠然とした表現を避けて、具体的にどんなスキルを得たのか、どんなふうに考え方が変わったのかを書いてみてください。
⑤感じたこと:感情の推移を書いておく
感情を書くことで、エピソードにリアリティと人柄が出ます。特に、感情がどのように変化したのかを時系列で表すことで、聞き手が引き込まれるエピソードを作れます。就活では論理性も大切ですが、感情の動きを伝えることが、あなたの人柄を印象づける鍵になりますよ。
- 最初は緊張して不安だったが、お客さんが楽しそうにしているのを見て嬉しくなった
- 当日は忙しくて大変だったけど、終わった後の達成感が大きかった
- 仲間との連帯感を強く感じ、自信がついた

キャリアアドバイザー
感情の推移を書くと、人柄や価値観がより見えてきます。面接官は出来事だけでなく、あなたの考え方や価値観も重視しているので、素直な気持ちを書くことが大切です。
自分史がなかなか埋まらない人へ! 過去を深掘るための質問リスト
自分史を作ろうとしても、過去の出来事や感情をなかなか思い出せないこともあるでしょう。そんなときは、具体的な質問を自分に投げかけてみるのがおすすめです。質問に答えることで記憶や思考が刺激され、深掘りがスムーズになります。
以下の質問リストを参考に、自分の経験や感じたことをじっくり振り返ってみましょう。
- 家族はどんな人か?
- 幼少期に興味を持っていたことは?
- 活発な子どもだったか?
- 一番初めの記憶は?
- 住んでいたのはどこか?
- 小学生の頃に好きだった遊びは?
- 小学校の放課後は何をして遊んでいたか?
- 小学生の頃に好きだった先生の特徴は?
- 小学生の時にどんな習い事をしていたか?
- 小学生の頃に失敗した経験は?
- 中学生の時に一番嫌だった出来事は?
- 中学生の時に好き(得意)だった教科は?
- 中学生の時の趣味は?
- 獲得した賞などはあるか?
- 中学生の時に親からはどんな性格だと言われていたか?
- 高校生の時の悔しかった思い出は?
- どんな部活に入っていた?
- どんな人が苦手だった?
- 高校生の時に先生や親から褒められたことは何か?
- 将来の夢はあった?
- 今の学部に決めた理由は?
- 一人ではどんなことをして過ごすか?
- 複数人ではどんなことをして過ごすか?
- どんなアルバイトを経験したか?
- 貫いている信念はあるか?
- 大学時代に1番感動した思い出は?
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ挫折や失敗の経験も包み隠さずに思い返そう
挫折からの乗り越え方からあなたの強みがわかる
自分史を作成する際、過去の成功体験ばかりにフォーカスしていませんか。その気持ちもわかりますが、成功体験の振り返りだけでは、自己分析として物足りないものになってしまうかもしれません。
面接官のなかには、挫折した経験や失敗談から、「どのように行動を起こせる学生なのか」を知りたいと考えている人もいます。だからこそ、「過去の挫折からどのように乗り越えたのか」という質問が面接でなされます。
そのような質問にも対処できるようにするためにも、自分史を作成する際には挫折や失敗の経験も振り返ってください。そして、挫折や失敗をどのように乗り越えたのかを把握しておきましょう。さらに、次に同じような失敗を起こさないように工夫した点があれば、そこもしっかり振り返ってみてくださいね。
これらのことは、実は面接時の強力なアピールポイントとなっているため、包み隠さずに失敗経験も振り返ってみましょう。
挫折経験を聞かれた際の答え方は以下の記事で詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
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自分の軸を見出そう! 自分史を使った自己分析方法


就活生
自分史を作ってみたのですが、これはどうやって自己分析に使うのですか?

キャリアアドバイザー
自分史は過去の整理にとどまらず、そこから自分の価値観や強みを見つけ出すことができます。就活における自分の軸を見つけるのに役立てましょう。
自分史を効果的に活用するためには、過去の出来事をただ羅列するだけでなく、そこから意味や共通点を見つけることが重要です。ここからは、自分史を使った自己分析方法を3ステップで解説します。
これを通じて、あなたの「らしさ」や「働くうえで大切にしていること」が見えてきます。焦らず丁寧に、自分自身と向き合いながら進めていきましょう。
①各出来事のキーワードを書き出す
自分史に書いた出来事一つひとつを振り返り、そのなかから「キーワード」を抽出してみましょう。キーワードとは、その出来事であなたが大切にした価値観や特徴、行動のポイントを表す言葉です。
- 挑戦
- 協力
- 責任感
- リーダーシップ
- 計画力
この作業は、単に出来事を思い出すだけではなく、あなた自身がその時に感じたことや意識していたことを言語化する練習にもなります。細かく考えすぎず、まずは思いつくままに書き出してみましょう。

キャリアアドバイザー
キーワードはできるだけ短く簡潔に書くと、後で見返したときに全体像がつかみやすくなりますよ。
②キーワードをもとに共通点を考える
次に、書き出したキーワードのなかから共通点やパターンを探します。複数の出来事で繰り返し登場しているキーワードや、似た意味合いの言葉があれば、それがあなたの価値観や行動の傾向を示すサインです。
- 「挑戦」:新しいことに積極的に取り組むことが好き・得意
- 「協力」「チームワーク」:周囲との連携を重視するタイプ
このステップは少し時間がかかるかもしれませんが、根気よく繰り返すことで、自分の考え方や行動パターンがクリアに浮かび上がってきます。

キャリアアドバイザー
自分の強みや大切にしたいことを言葉にできると、今後の企業選びや面接準備でも大きな武器になりますよ。
③共通点から自分の核となる部分を考える
最後に、見つけた共通点をもとに「自分の軸」、つまりあなたの核となる価値観や信念を言葉にしてみましょう。これは「どんな時にやりがいを感じるのか」「何を大切にして行動しているのか」といった自分の本質的な部分を表します。
- 新しいことへの挑戦を楽しむ
- 自分の考えで動ける環境を好む
- 周囲と協力して目標を達成することに喜びを感じる
- 地道な努力を大切にしている
自分の軸が明確になると、企業選びの際に「自分の価値観と合うかどうか」を判断しやすくなります。また、ESや面接での自己PRも自然と説得力が増します。軸がブレにくくなることで、就活全体に自信を持って臨めるようになりますよ。

キャリアアドバイザー
この作業は自己理解を深めると同時に、将来のキャリアを考えるうえでも非常に役立ちます。焦らずじっくり取り組んで、自分らしい言葉を見つけてくださいね。
キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへ自分軸が見い出せない人にこそ自分史はおすすめ
自分のなかに共通する考えや価値観を見つけよう
「自分には何もない」「ガクチカが見つからない」と思っている人にこそ、自分史を用いた自己分析をおすすめします。なぜなら、過去の経験を洗い出すことで、何かしらの経験を思い返せるはずだからです。
また、自分自身を振り返ることで、自分のなかで共通する考えや価値観といった「自分軸」が見つけやすくなるでしょう。特にやりたいことが見つからず、自分の気持ちが見えなくなっている状態であれば、自分がどのような人生を歩んできたのかを整理してみてください。次第に自分軸が見えてくるはずですよ。
以下の記事では、さらに自分史の自己分析の質を上げる方法を解説しています。ほかの自己分析方法のポイントも解説しているので、あわせて確認してみてくださいね。
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自己分析の質を上げる4つの方法|オススメの本・サイトも紹介
こんにちは!キャリアアドバイザーの北原です。この記事では、自己分析の目的や具体的な方法についてご紹介していきます。自己分析とは、自分の過去の経験を整理して、長所や短所などの性格や物事に対する価値観について理解を深めること […]
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活用しよう! 就活における自分史の役立て方3選
自分の過去を振り返って整理する「自分史」は、単なる作業ではなく、自分の価値観や強みを発見する強力なツールです。
ここからは、自分史を就職活動のなかでどのように具体的に活用できるのか、3つの場面に分けて紹介します。
①ES作成時のエピソードに活用する
ESでは、限られた文字数のなかで、自分らしさを伝える必要があります。そんなとき、自分史に書き出したエピソードは強力な素材になります。自分が実際に経験してきたことのなかから「自分らしい行動」や「価値観が表れている場面」を選ぶことで、説得力のある自己PRができるのです。
たとえば、「チームで協力して困難を乗り越えた経験」や「自分で目標を決めて取り組んだ経験」など、自分史に書いた出来事から抜粋し、それをESに活用することで、エピソードに一貫性が生まれます。

キャリアアドバイザー
就活の時期が進むと複数社へのES提出が必要になります。自分史があれば、さまざまなエピソードのストックがある状態になるので、都度ゼロから考える手間が省け、効率的かつ効果的に書くことができるのもメリットです。
ESの書き方については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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エントリーシートの書き方は3つの基本で変わる|重要項目の例文付き
エントリーシートは基本の書き方を押さえるだけで伝わりやすい文章を書くことができます。ESの3つの基本から差をつけるためのコツ、各項目の書き方の例をキャリアアドバイザーが徹底解説します。
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②応募企業の絞り込みに活用する
「どんな会社を選べば良いのかわからない」という悩みを抱える就活生は多いですが、自分史を振り返ることで、企業選びの軸が見えてくることがあります。
自分が過去に何を大切にして行動してきたかを知ることは、「どんな環境でなら自分らしく働けるか」「どんな価値観を持つ企業とマッチしそうか」を考えるヒントになるからです。
- 自分は目標に向かって挑戦する環境で力を発揮してきた
→ベンチャー企業や成長志向の強い企業が向いているかも? - 安定したチームで協力して成果を出すことが好き
→大手企業やチームワーク重視の社風が合うかも?

キャリアアドバイザー
自分史から自分に合う環境を明確にすることで、やみくもな企業探しではなく、「自分に合った企業」を見つける精度が高まり、入社後のミスマッチも防ぎやすくなりますよ。
企業選びの軸の決め方や面接で聞かれたときの回答方法については以下の記事で解説しているので、こちらも確認してみてくださいね。
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「企業選びの軸」回答例40選! 適切な答え方で説得力を持たせよう
企業とのミスマッチを防ぐためにも、企業選びの軸を面接前にしっかりと決めておきましょう。今回は、回答例40選とともに、自己分析によって企業選びの軸を決めるときの手法をキャリアアドバイザーが紹介していきます。企業選びの軸をしっかりと決めることで、ミスマッチを防ぐことができますよ。
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③面接での深掘り質問に活用する
面接では、「なぜそう行動したの?」「具体的にどんな工夫をしたの?」「その経験から何を学んだの?」といった深掘り質問が飛んできます。こうした質問に答えるには、自分の経験をただ話すだけでなく、その背景にある思考や価値観まで言語化できている必要があります。
自分史を丁寧に作り、そこで出てきたエピソードに対して「なぜそうしたのか」「どう感じたのか」まで書き出しておくと、面接で突然深掘りされても落ち着いて答えることができます。特に、似たような質問が繰り返されるなかでぶれない答えができると、「芯のある人」という印象を残すこともできます。

キャリアアドバイザー
面接で的確でスムーズな受け答えができると、結果的に、「この人とは一緒に働けそうだ」と思ってもらえる確率も高くなりますよ。
以下の記事では、面接の頻出質問の一つである「ガクチカ」への深掘り質問に答えるための方法を解説しています。対策を進めたい人はチェックしてみてくださいね。
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ガクチカの深掘り質問に答えるための4つの対策|回答例文9選
ガクチカは面接で深掘りされることが多い こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から 「面接でガクチカを深掘りされた際、うまく答えられなかったのですが」「ガクチカではどんな質問が深掘りされるのか知りたい」 […]
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自分史で自己分析の質を高めて就活をスムーズに進めよう!
ここまで、自分史の作り方や自分史を使った自己分析方法、就活での活かし方などを解説してきました。
就活で重要なのは、まず自分自身を深く理解することです。自己理解が浅いままだと、面接で自分の魅力を伝えるのは難しくなります。自分史を使った自己分析は、過去の経験を整理し、自分らしさを言語化するのに役立ちます。
自分史を通じて見えてくる価値観や行動の傾向は企業選びの判断軸にもなります。また、自分とじっくり向き合うことで、将来への自信も育まれるはずです。自分史を活用し、就活の土台をしっかり固めて、内定への一歩を踏み出しましょう。
3ステップで簡単! 「自分史」づくりで就活を進めよう
自己分析の方法っていろいろありますけど、自分史ってなんですか? 正直、ちょっと面倒そうで……。