目次
- モチベーショングラフは「書いて満足」に要注意! 書き方&活用法を押さえよう
- そもそもモチベーショングラフとは? 基本知識を押さえよう
- 人生のモチベーションの高さを曲線で表すもの
- モチベーショングラフを活用して自己分析をおこなう4つのメリット
- ①過去・現在・未来を通して自己理解を深めることができる
- ②モチベーションの源泉がわかる
- ③企業選択をおこなう指標になる
- ④的確な自己分析ができるため面接準備にも活用できる
- 型をまずは押さえよう! モチベーショングラフの書き方例をパターン別に紹介
- ①アルバイトを頑張ったパターン
- ②部活を頑張ったパターン
- ③目立ったガクチカはないが共通点を見出したパターン
- 5ステップで構成を理解しよう!モチベーショングラフの書き方
- ステップ①縦軸は「モチベーション」横軸は「時間」と設定する
- ステップ②幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生と時期をわける
- ステップ③当時の出来事に応じたモチベーションの高さを点で表す
- ステップ④点と点をつないで曲線にする
- ステップ⑤モチベーションの高低の共通点を抽出する
- 作例付き! Excel/スプレッドシートを使ったモチベーショングラフの作り方
- ①背景をすべて白に塗りつぶす(Ctrl+A→白塗りつぶし)
- ②図形挿入でモチベーショングラフのアウトラインを作る
- ③過去の出来事を整理し点を付ける
- ④補足としてテキストボックスを挿入して黒字で記入する
- ⑤点と点を線でつなぐ
- ⑥モチベーションの高低の共通点を赤字で記入する
- 要チェック! モチベーショングラフを書く際のポイント
- 自分に素直になってありのままで作成する
- 感情を具体的に言語化する
- 第三者が見ることを意識する
- 併用することで効果倍増! モチベーショングラフ以外の自己分析方法
- 自分史
- マインドマップ
- モチベーショングラフを活用して自分を最大限にアピールしよう
モチベーショングラフは「書いて満足」に要注意! 書き方&活用法を押さえよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「モチベーショングラフとはどのようなものでしょうか? 」
「モチベーショングラフの作り方や活用方法を教えてください! 」
といった質問を受けます。モチベーショングラフとは、就職活動の自己分析に活用されるツールで、自分の内面を効率的に整理できることからこれまで長く活用されています。
モチベーショングラフは自己分析にとても役立つ手法ではありますが、あくまで分析結果を就活に活用してこそ意味をもちます。
だからこそ、詳しい作り方を押さえると同時に、自分の就活にどう活かせるのかということも押さえておくことが欠かせません。そこでこの記事では、モチベーショングラフの書き方から、活かし方、注意点などを詳しく解説していきます。
モチベーショングラフを上手に活用すれば就活成功はグッと近づきます。就活に役立てるためにも、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
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そもそもモチベーショングラフとは? 基本知識を押さえよう
就活の自己分析方法の1つとして、モチベーショングラフはよく活用されるツールです。幼少期から現在までの出来事を振り返り、モチベーションの上がり下がりをグラフに表すことで自分を客観視し、自己分析に役立てることができます。
就活で活用するためにも、まずはしっかりとモチベーショングラフについて理解していきましょう。
人生のモチベーションの高さを曲線で表すもの
モチベーショングラフとは、人生のモチベーションの高さを曲線で表すものです。具体的には、過去から現在までに自分の出来事や体験を一つひとつ振り返って、モチベーションの上がったときと下がったときなどを時系列でグラフに表します。
モチベーション曲線とも呼ばれ、今までの人生を振り返ることで自分がどんなことに対してモチベーションが上がるのか、つまりは興味の方向性や適性などを知ることができます。
キャリア
アドバイザー
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
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モチベーショングラフを活用して自己分析をおこなう4つのメリット
- 過去・現在・未来を通して自己理解を深めることができる
- モチベーションの源泉がわかる
- 企業選択をおこなう指標になる
- 的確な自己分析ができるため面接準備にも活用できる
就活生
モチベーショングラフってこういうツールなのですね! でも具体的にどんなことに役立つのでしょうか……?
キャリアアドバイザー
モチベーショングラフを使うことでどんなメリットがあるのか、というのも気になるポイントですよね。具体的には4つのメリットが挙げられます。
モチベーショングラフは、過去の出来事から自分がどのような影響を受け、何を感じたのかという視点から、自分の特徴、強み、価値観を分析することができます。
これらの結果は自身のパーソナルな情報として、就活のさまざまな場面で役立てられる貴重な情報となり、これこそがモチベーショングラフを活用することのメリットといえます。
このメリットをここからは4つの分解して詳しく解説していくので、活用方法を考える指針としてしっかりとチェックしておきましょう。
①過去・現在・未来を通して自己理解を深めることができる
人は過去の積み重ねでできているため、現在の状況は過去に自分がおこなってきた結果であるといえます。そのため、モチベーショングラフで自分の過去を可視化することは、自分の現在地を明確にイメージすることにつながります。
キャリアアドバイザー
過去を分析すると、未来を鮮明に描くことができるようになり、結果的に今自分がすべきことが明確になるのです。これこそモチベーショングラフを活用することのメリットといえるでしょう。
②モチベーションの源泉がわかる
モチベーショングラフは自分がどのようなことでモチベーションが上がるのか、何が原因で下がるのか一目で見てわかるため、感情、思考、外的要因などがどれだけ自分のモチベーションに影響があるのか客観視することができるようになります。
いわば自分にとってのモチベーションの源泉が整理し明確化できるのもモチベーショングラフを活用することの1つのメリットといえますね。
キャリアアドバイザー
就活は長いキャリアを見据えて選択する必要があります。モチベーションの源泉を自分で把握しておくことは、仕事をするうえでも大切な指標になるでしょう。
③企業選択をおこなう指標になる
モチベーショングラフは自分のモチベーションの上げ下げをグラフにすることで、自分が何が好きなのか、積極的になるポイントはどこなのかなどを明確にできますが、この分析結果はそのまま企業選択にも活かせる情報になります。
自分がモチベーション高く取り組めたことを洗い出して共通点を見出し、それを働くなかで得ることができるかという視点で企業選択を進めていけば、ミスマッチな就職を避けることができます。
いわば自分なりの軸を立てることにもつながる点でも、モチベーショングラフは役立てられるわけです。
④的確な自己分析ができるため面接準備にも活用できる
モチベーショングラフは、過去の実際にあった出来事に対して、感情や思考などを詳細にする形の自己分析法です。
そのため過去から現在にかけてのエピソードとセットで自分の考えや感情を知ることができますが、これは具体的な事例などを交えて説得力を高める必要がある自己PR準備などにも役立ちます。
ありきたりな内容ではなく、実体験を含んだ深みのあるエピソードも交えたアピールは、企業側からの好印象にもつながりやすいため、モチベーショングラフを活用することは内定につながる対策としても効果的です。
面接準備についてはこちらの記事も参考になりますよ。合わせてチェックしておきましょう。
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キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる
自己分析をおこなうツールはさまざまですが、「何から手を付けたらいいのかわからない」という人にとってモチベーショングラフは特におすすめです。モチベーションが高い・低いに分ける作業から始まるので、言葉にすることが苦手な人でも直感的に進めることができるからです。
モチベーショングラフは自分の気持ちを一目で可視化させるツールなので、面接前の整理にも使えますし、志望動機や就活の軸を考える際にも参考にしやすいです。絶対に作成しなければいけないというものではありませんが、就活の基本は自己分析です。何から始めればいいかわからない場合には、ぜひモチベーショングラフの作成から着手してみてくださいね。
型をまずは押さえよう! モチベーショングラフの書き方例をパターン別に紹介
モチベーショングラフの作成は難しくなく、やり方を理解していればすぐに取り入れられる自己分析法です。ただこれまで一度も作ったことがないなら、作成イメージはつかみにくいですよね。
そこでここからは、 モチベーショングラフの書き方の例を「アルバイト」「部活」「目立ったガクチカがない」場合の3つのケース別に解説していきます。書き方の型をここでつかんでおきましょう。
①アルバイトを頑張ったパターン
アルバイトを頑張ったという経験が軸となったモチベーショングラフです。ポイントはアルバイト以前の体験もしっかりと振り返ることで、きっかけになる出来事までも振り返ることができている点です。
辛いことや悔しいことをバネに、自分を変えようと努力ができるという特徴を読み取ることができます。
キャリアアドバイザー
このように、自分の過去と感情を振り返ることで、思わぬ強みに出会えるのもモチベーショングラフの効果です。
②部活を頑張ったパターン
部活動を頑張った経験が軸となったモチベーショングラフは、その該当期間前後がメインになりますが、それよりもっと前の時期にも何かしらの入部のきっかけがあるかもしれません。部活を始めようと思ったきっかけは自分の内面を知る手掛かりにもなるので、入念に振り返ってみましょう。
キャリアアドバイザー
これまで気づかなかった一面や特徴は、思わぬ就活での強みや、本当にマッチした仕事に出会える手掛かりにもなるかもしれません。全体を通して感情の浮き沈みや思考の癖を見つけることが大切です。
③目立ったガクチカはないが共通点を見出したパターン
キャリアアドバイザー
モチベーショングラフをもとに思いつく印象に残っている出来事を書き出していくと、目立ったガクチカはなかったものの、自分では気が付いていなかった共通点や価値観を見出せることもあります。
たとえば上記のモチベーショングラフからは、スポーツで野球をおこなってきてはいるため、大人数で何かを成し遂げることを好むように見えますが、実はモチベーションが高くなっている部分の共通点から、一人で取り組むことの方が性に合っていることがわかりますね。
そこまで大きく感情に左右されるタイプではないこと、物事をそつなくこなしていくなどの特徴が読み取れます。
実際に調べてみて、書き出した感情や行動に共通点がないか、その共通点から見出せる自分の特徴などはないかという視点でもぜひチェックしてみてくださいね。
5ステップで構成を理解しよう!モチベーショングラフの書き方
就活生
モチベーショングラフのイメージはできました! ただ実際に作るとなったら、まず何から取り掛かればいいのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
わかりました! ここからはモチベーショングラフの基本構成を5ステップで解説していきますよ!
モチベーショングラフの構造はとてもシンプルです。ただ、大枠はつかめていても、中身の詳細がわかっていなければなかなか着手もできませんよね。さっそく作成に取り掛かるためにも、ここから解説するモチベーショングラフの基本構造をしっかりとチェックしておきましょう。
ステップ①縦軸は「モチベーション」横軸は「時間」と設定する
モチベーショングラフを書くうえでまず取り組みたいのが枠を設計することです。縦軸は「モチベーション」横軸は「時間」と設定してみましょう。縦軸と横軸の2軸を使った構成が基本となり、縦軸に記載するモチベーションの高さは100%〜−100%に設定するとわかりやすいですよ。
また、数値を入れずに大まかな曲線で表す場合もあります。おすすめの作成方法はExcelやスプレッドシートを活用した方法ですが、白紙とペンさえあればいつでもどこでも取り組めます。
キャリアアドバイザー
Excelやスプレッドシートを使った詳しい方法はあとで解説するので、そちらも合わせてチェックしてくださいね。
ステップ②幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生と時期をわける
縦軸は「モチベーション」横軸は「時間」と設定した後に、次は幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生と時期を大きくわけて整理していきましょう。
幼少期の記憶はあいまいな場合でも、グラフを作成する中で印象的なことは思い出せるはずです。ただ注意点として、「就活で好印象につながりそうだから入れておこう」「これは採用担当者にマイナスなイメージをもたれそうだからやめよう」といった考えで作成するのは避けましょう。
重要なことは、これまでの人生を客観的に振り返る過程で自分のモチベーションの原点を確認することです。そのため、自分の人生に影響を与えた出来事に関しては、マイナスなことでも記載するように意識してくださいね。
ステップ③当時の出来事に応じたモチベーションの高さを点で表す
モチベーショングラフのベースが作成できたら、当時の出来事に応じたモチベーションの高さを点で表していきましょう。
幼少期から過去を振り返り、当時の印象に残っている出来事や感情などについて具体的に書き出しモチベーションの高さ(数値)に点を入れて、グラフ全体を作成してみてください。
特にモチベーションを左右する原因となる出来事は、なるべく多く思い出して記載をしておくと、あとで自己分析しやすくなりますよ。
ステップ④点と点をつないで曲線にする
当時の出来事に応じたモチベーションの高さを点で表すことができたら、点と点をつないで曲線にしていきましょう。実際にモチベーションの上下をグラフで確認することができ、当時の出来事や分岐点での自分のモチベーションの揺れ動きを客観的に分析することができます。
どんなときに嬉しいと感じるのか、何に対して頑張れるのか、反対にどんなことに落ち込みやすいのか、など自分の特徴や価値観が浮き彫りになります。
このような内容は面接で深掘りされる場面も多いため、自分の中に落とし込こんでおくことは、就活対策としても大切ですよ。
ステップ⑤モチベーションの高低の共通点を抽出する
点と点をつないで曲線にすることができたら、モチベーションが高いときと低いときのエピソード同士を比べて見て、そのなかで共通している要素を探し出していきましょう。
どのようなときにモチベーションが上がったり下がったりするのかも考えることで、モチベーションの源泉を見つけることができます。
たとえば、モチベーションが高いときに共通する要素が、家族や仲間など周囲の人の喜びであれば、誰かのために取り組むことにモチベーションを感じる価値観の持ち主であるといえます。
キャリア
アドバイザー
ここまでの一連の作業を通して自分の内面を過去を通して整理していくのが、モチベーショングラフの全体像です。
キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
多くの学生は、幼少期または大学生時代どちらかを起点として振り返りを始めます。ここで気を付けるポイントは時間配分です。幼少期の出来事を考えすぎるあまり項目が多くなって、大学時代に行きつくまでに集中力が途切れてしまっては本末転倒ですよね。年齢や学年で区切りをつけて、ある程度の項目をピックアップできたら、まずは次の時代に進んでください。
モチベーショングラフの大まかな部分は1日で仕上げて問題ありませんが、抜け漏れてしまった部分や更なる深掘りには時間をかけることをおすすめします。最初から緻密なグラフを作成するのではなく、まずは自分自身のことをざっくりと振り返る気持ちで取り組むようにしましょう。
作例付き! Excel/スプレッドシートを使ったモチベーショングラフの作り方
- 背景をすべて白に塗りつぶす(Ctrl+A→白塗りつぶし)
- 図形挿入でモチベーショングラフのアウトラインを作成
- 過去の出来事をプロットしていく
- プロットしたできごとを補足するためにテキストボックスを挿入して黒字で記入
- 点と点を線でつなぐ
- モチベーションの高低の共通点をテキストボックスを挿入して赤字で記入
就活生
モチベーショングラフをさっそく作ってみようと思います! どこでもすぐに取り組めそうなので今は手書きを考えていますが、他にもおすすめの方法はありますか?
キャリア
アドバイザー
良いですね! おすすめはExcelやスプレッドシートを活用して作る方法です。詳しく解説しますね!
モチベーショングラフを作る手段は人それぞれですが、なかでもExcelやスプレッドシートを使った方法が特におすすめです。
手軽に作成に取り掛かれるうえ、グラフは何度も修正する可能性があることを踏まえると、何回でもやり直しや修正ができるExcelやスプレッドシートはとても便利なのです。
また近年モチベーショングラフの提出を求める企業が増えてきていることもあり、手書きで書いたものを結局データ化する必要がでてくる場合もあります。ここからはExcelやスプレッドシートを使った作成方法を詳しく解説していくので、ここでしっかりと押さえておきましょう。
①背景をすべて白に塗りつぶす(Ctrl+A→白塗りつぶし)
最初の作業としては、まず背景をすべて白に塗りつぶすところから始めていきましょう。やり方は、Ctrl+Aで全部のセルを選択したのちに、ホームから塗りつぶしの色を選択、テーマの色を白にするだけで、簡単に白背景のExcelを作成することができます。
白く塗りつぶす理由は、モチベーショングラフを作成するときにセルの線があると、自分が実際に引いてる線と見た目がごちゃごちゃになってしまい、わかりにくくなることや見栄えが悪くなることを避けるためです。
もちろんこれが一番正しい作り方というわけではありませんが、モチベーショングラフの目的は自身の内面を過去を整理しながら分析していくことです。結果がわかりやすいか、分析と整理がしやすいかというポイントはしっかりと押さえておきましょう。
②図形挿入でモチベーショングラフのアウトラインを作る
次は白に塗りつぶした背景に、「図形挿入」でモチベーショングラフのアウトラインを作成していきましょう。
やり方は簡単で、まずは挿入からモチベーショングラフのメインになる四角の図形を選択してください。色は図形の上で右クリックすることで出てくる塗りつぶしで「塗りつぶしなし」を選択し、その後にサイズの大きさを調整するだけです。
次は、挿入からテキストのボックスを選択し、縦軸はモチベーションを100から−100までの数値、横軸は時間を幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生と時期をわけて入力し、最後に挿入から図形で線を選択して、線を引いていけばアウトラインの完成です。
③過去の出来事を整理し点を付ける
モチベーショングラフのアウトラインの作成が完了したら、過去から出来事を遡っていき、当時のモチベーションの高さに合わせて点を打っていきましょう。
やり方は、描画で好きな太さのペンを選び、幼少期からの出来事のモチベーション値に点を入れるだけです。
特に、モチベーションを左右する原因となった出来事に関しては、可能な限り思い出して記載をしておくとより詳細に自己分析が進められますよ。
④補足としてテキストボックスを挿入して黒字で記入する
次は補足としてテキストボックスを挿入し、当時の出来事を記入していきましょう。図のようにテキストボックスとプロットした点を線でつなぐと視覚的にもわかりやすく整理ができますよ。
起きた出来事や感情はできるだけ具体的に記載しておくと、モチベーショングラフが完成して全体を通して見たときに自己分析がしやすくなるため、詳細に記載をしておくことがおすすめです。
⑤点と点を線でつなぐ
ここまできたら、次は点と点を線でつなぐ作業をおこないます。やり方は、描画のペンを選択し自分の手で引くか、挿入で図形から線を選択し点同士を結ぶ方法の2パターンがありますよ。
参考の図を見てわかるように、点と点で結ぶことでモチベーションの上下を確認することができ、当時の出来事や分岐点での揺れ動きを客観的に把握することができます。
何をしているときが楽しいのか、どんなことに対して頑張ろうと思えるのか、反対に何が原因で落ち込むのかなど自分の特徴や価値観が明確になります。
⑥モチベーションの高低の共通点を赤字で記入する
最後のステップはモチベーションの高低の共通点をテキストボックスを挿入して赤字で記入する作業です。
モチベーションの高いときと低いときの共通点を抽出することで、環境や人間関係など、自分が影響を受けるのはどんな要素なのかを整理することができます。
参考の図からは、幼少期からモチベーションが上がるときは両親が褒めてくれること、下がるときは、両親が認めてくれないことが読み取れます。
両親もしくは周囲の人の応援があれば頑張れるタイプであり、自分でモチベーションを上げて何かを取り組むよりも他人に上げてもらうことでやる気につなげていくという特徴の持ち主であるといえますね。
要チェック! モチベーショングラフを書く際のポイント
- 自分に素直になってありのままで作成する
- 感情を具体的に言語化する
- 第三者が見ることを意識する
モチベーショングラフは、自己理解を深めることで、モチベーションの源泉に気が付いたり、企業選択をおこなう指標になったりとメリットが多いです。しかし、作成時の書き方によっては正しい分析結果が得られないこともあります。
ここからはしっかりと自分の内面に向き合うために押さえておきたい、モチベーショングラフを書く際のポイントを3つ解説していくので、ここで確実に押さえておきましょう。
自分に素直になってありのままで作成する
モチベーショングラフを作成する目的は、自分を理解し、就活に活かすためであり、作成時に自分を偽ったり大きく見せようとしたりしてはまったく意味がないものになってしまいます。
素直にありのままで作成することで、自分の本当の価値観に触れたり、モチベーションの源泉を発見することができるものです。
人生は誰しも嬉しい出来事もあれば、悲しいことや隠しておきたいこともありますが、モチベーショングラフを作成するときは、自分をもっと深く理解するためだと考えて、偽ることなく整理していきましょう。
感情を具体的に言語化する
感情を具体的に言語化するのも大切なポイント。具体的であればあるほど共通点を探しやすくなり、モチベーションの上がったとき、下がったときの理由も具体的になっていきます。
どのような状況でどういった感情を感じたのか、なぜそれがモチベーションを上げたのか、もしくは下げたのかなどを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
キャリアアドバイザー
ここで具体的にしておくことで、面接時に長所や短所を伝えるときにも説得力のあるエピソードをまじえることができるようになり、魅力的な回答ができるようになりますよ。
第三者が見ることを意識する
選考時にモチベーショングラフを課題にする企業や、エントリーシートの代わりとしての提出を求める企業が増えてきているため、第三者が見ることを意識して整理するのもポイントの1つです。
また自分の分析だから自分がわかるように書けばいいや、という考え方では、内容がごちゃごちゃになって詳細に振り返ることができなくなってしまうかもしれません。
モチベーショングラフは手段であって綺麗に書くことが目的ではないにしろ、分析結果を就活に活かしていくためには、誰かに見せる前提で綺麗にまとめることが結果的に役立つということは意識しておいてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
モチベーショングラフを作成したら、他の人のグラフと見比べてみるのもおすすめです。人それぞれモチベーションがあがる瞬間は異なります。自分にとっての当たり前は相手にとって当たり前ではないということに気づくことができれば、自分の強みの再発見にもつながるかもしれません。
モチベーショングラフは作って終わりではなく、さまざまなフィードバックをもらうためにぜひ活用していきましょう。もちろん、「他人に見られるからいい部分だけを書こう」となってしまえば正確な分析結果は得られないので、ネガティブなことにも向き合って記載していくようにしてくださいね。
そうして正直に書き出したモチベーショングラフを、信頼できる人と一緒に読み解くことで、より自身の内面への理解が深まり、自信をもって就活を進められるようになるはずですよ。
併用することで効果倍増! モチベーショングラフ以外の自己分析方法
モチベーショングラフは自分の強みやモチベーションの源泉を見つけ出せたりと非常に効果的な自己分析法であることは解説してきた通りです。ただ、自己分析の方法は他にもあり、併用することでより正確に自分を分析することができます。
ここからは、モチベーショングラフ以外の自己分析方法を2つ解説していくので、さまざまな方法を試してみる前提でチェックしていきましょう。
自分史
自分史とはその名の通り、自分のこれまでの経験などを歴史の年表のように並べて整理する自己分析法です。
モチベーションを振り返るモチベーショングラフとは異なり、過去の自分を振り返るのが自分史であり、書き出してわかるものは、自分の判断軸や自分に合っている環境や人間関係などです。
何が好きでどんなことが得意なのか、嫌いなことや苦手なことは何かが浮き彫りになる自分史を活用することで、企業が発信している理念やメッセージと自分の価値観を比べることができます。企業と自分がマッチしているのかを判断することにも役立つ自己分析法といえますね。
自分史の具体的な作り方、活用方法はこちらを参考にしてみてください。
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就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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マインドマップ
マインドマップとは、思考やアイデアを具現化するために、自分の頭の中にある考えや流れををクモの巣のように広げて形を作っていく手法です。
ビジネスシーンで使用される場面が多いですが、就活の自己分析としても、頭の中でおこなっている自己分析を視覚化したり、整理整頓といった用途で活用できます。
自分の思考から、何を大切にしたいのか、どんな原理を元に行動しているのかを明確にすることができることから、面接時に長所や短所、自己PR、志望動機でのアピールをより説得力のある内容に仕上げることにも役立ちますよ。
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モチベーショングラフを活用して自分を最大限にアピールしよう
理解しておきたいモチベーショングラフの知識、書き方、作成のポイントなどを詳しく解説しました。
モチベーショングラフを用いて自己分析をすることで自己理解が深まり、どんな企業が自分に合っているのかや、就活で活かせる自分の強みや弱みを的確に言語化できるようになります。
就活を進めていくうえで把握しておきたい情報を漏れなく分析できる手段として、最大限に就活に活かし、志望企業への就職につなげていきましょう。
分析結果は企業選びに活用できたり、面接の深掘り質問対策にもなったりと、就活のさまざまな場面で役立てられる情報を仕入れられるわけです。