目次
- 大学中退後の就職は企業の不安解消が命! ポイントを押さえて対策すれば就職できる!
- 大学中退者の就職は難しい? リアルな就職実態をチェック!
- 大学を中退する人は全体の割合から見てもかなり少ない
- 大学中退者の内定獲得率は全体の半数以下
- 「大学中退」という経歴は就職後にも影響がある
- これだけは押さえておきたい! 大学中退者の就活における3つの事実
- ①大卒扱いにならないので学歴面で不利になりやすい
- ②高卒で応募できる企業が少なく選択肢が狭まりやすい
- ③大学を中退した事実は企業の採用への不安につながる
- 企業の不安の解消をするには「大学中退理由」と「就職理由」の説明がマスト!
- 頻出質問を押さえて徹底対策! 企業が大学中退者に感じやすい5つの不安と解消法
- 「大学中退のときと同じ理由で退職しないかな」
- 「嫌なことから逃げたくて中退したのかも」
- 「大学中退後の空白期間は何をしてたんだろう」
- 「働くことに熱意はあるのかな」
- 「すぐに辞めてしまうかも」
- 大学中退理由はポジティブ変換して志望理由につなげよう! 5つの理由と言い換え例文
- ①金銭的な事情
- ②卒業単位が足りなかった
- ③大学での人間関係
- ④ほかにやりたいことができた
- ⑤本人や家族の病気・ケガ
- 大学中退者ならではの対策が必須! 5つのテクニックで内定獲得率アップ
- ①大学中退後は3年以内を目安に就活を始める
- ②求人サイトは「未経験可」「学歴不問」で検索
- ③ハローワークやエージェントはフル活用
- ④大学中退者が就職しやすい職種を把握する
- ⑤面接では高卒にない経験から得た強みやスキルを押し出す
- 選択肢を広げよう! 大学中退者でもチャレンジしやすい職種の特徴3選
- ①資格を持っていることが前提の職種
- ②体力が必要で若手人材の需要が高い職種
- ③特定のスキルや個人の技術が重視される職種
- ストレートな就活だけじゃない! 希望を叶える4つの選択肢
- ①正社員登用を目指し非正規雇用から始める
- ②フリーランスになる
- ③起業する
- ④期間を決めてフリーターになる
- これだけは忘れないで! 中退後の就職を成功へ導く2つのマインド
- 大学中退後の就職を不可能にするのは自分自身
- 周りと自分を比べる必要はない
- 無意識な学歴詐称に要注意! 大学を中退した経歴はしっかり書こう
- 大学を中退後の就活は企業の不安を解消して希望のキャリアへ一歩踏み出す!
大学中退後の就職は企業の不安解消が命! ポイントを押さえて対策すれば就職できる!
大学を中退してから就活に挑もうとする人から、よくこんな相談を受けます。大学を中退した経歴があることで、キャリアにどんな影響が出るのか不安になってしまいますよね。大学中退の事実を負い目に感じてしまう気持ちも、とてもよくわかります。
確かに、大学を中退すると応募できる企業が限られてしまったり、選考通過が難しくなる場合があります。ただ、だからといって就職ができないなんてことは決してありません。ポイントを押さえて対策すれば、希望のキャリアはつかめます。
大切なのは、企業が大学を中退した人に対して感じている不安を解消すること。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交え、企業が大学中退者に抱く不安とそれを解消するための答え方例文、就活対策のポイントや大学中退後に就職しやすい職種までを徹底解説。
大学を中退してからの就職を目指すなら必見の内容ばかりなので、ぜひ最後まで確認してくださいね。
大学中退者の就職は難しい? リアルな就職実態をチェック!
大学を中退したあとの就職が簡単ではないことは、あなたもきっと理解していることでしょう。ただ、今の就活市場は大学中退者にとって不利なことしかないというわけではありません。
そこで、まずは大学を中退したあとの就活の実態はどんなものなのか、リアルな実状を知っておきましょう。就活戦略の第一歩は、自分の立ち位置を正しく知ること。事前準備として知識を身につけておくことが大切です。
大学を中退する人は全体の割合から見てもかなり少ない
文部科学省から発表された学生の修学状況調査「大学などにおける令和4年度前期の授業の実施方針などに関する調査および学生の修学状況(中退・休学)などに関する調査の結果」では、2021年度末時点での学生数に対する大学を中退した人の割合は、1.95%。かなり少ないことがわかりますよね。
就活は団体戦というくらいですから、お互いに励まし合い、たくさんの人の力を借りて進めていく人が多いでしょう。つまりここでいえるデメリットは、同じ境遇で頑張ることができる仲間が少ないことです。
松下 建都
大学中退者の内定獲得率は全体の半数以下
独立行政法人労働政策研究・研修機構が発表している「大学等中退者の就労と意識に関する研究」では、大学・大学院中退者の就業率は男女計で33.9%。大学中退者の就活が難航していることがわかります。
現在の就活市場は売手市場の傾向があるものの、それでも大学中退者の就活が厳しいのは事実なのです。
米田 有希
とはいえ、若手人材は重宝されやすいもの。しっかりと対策をしてあなたの魅力をアピールできれば、チャンスは必ず訪れます。
既卒の人の就活に関してはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてくださいね。
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そもそも既卒って? そういった前提の部分からチェックしておきたいなら、こちらの記事が参考になりますよ。
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「大学中退」という経歴は就職後にも影響がある
- 新卒入社と比べ給料が低い傾向にある
- 選べるキャリアが限られる可能性がある
ここで忘れないでおきたいのは、大学中退の経歴が就職をしたあとのキャリアにも影響を及ぼす可能性があること。大学を中退すると高卒としてのスタートになるので、大学を卒業した人と比べると入社後の収入が低くなる場合が多いのです。
また、応募できる企業の数が新卒に比べて少ないので、キャリアの選択肢もある程度絞られる可能性があります。
本田 百合香
とはいえ、あなたの将来を変えるのは入社後の働き方。目標を持って積極的に知識やスキルを身につけることで、選択肢はどんどん広げることができますよ。
大学中退者のその後について、もっと詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
大学中退という経歴は、転職活動にも影響を及ぼす可能性があります。人事担当者は、応募者の経歴を評価する際、学歴や学位に一定の重要性を置く場合があるからです。
たとえば、大学中退の経歴がある場合、大学で学ぶ予定だった知識やスキルの獲得ができていない可能性がありますよね。人事担当者は、大学教育を通じて習得できるはずの学問的な基礎や学習能力が備わっているのかどうか、不安を抱く場合があるのです。
また、大学は社会人としての基礎を築く場でもあり、コミュニケーション能力や人間関係の構築においても重要な役割を果たします。大学中退の経歴がある場合、そのようなスキルや経験に不安を抱かれてしまう可能性がありますよ。
これだけは押さえておきたい! 大学中退者の就活における3つの事実
大学中退者として就活をするなら、その経歴が就活にどんな影響を与えるのかを把握しておくことが欠かせません。自分の経歴はどの程度のマイナス要素になるのか? どうして就職が難しくなってしまうのか? それを正しく把握し、的確な対策をしましょう。
ここからは、大学中退後の就活の難易度が上がる3つの理由を解説していきます。今あなたの目の前にある具体的な課題を知って、対策に向けての心構えをしておきましょう。
①大卒扱いにならないので学歴面で不利になりやすい
- 大卒の人材と比較されることで書類選考の通過難易度が上がりやすい
- 面接では企業の不安の解消が必要になる
大学を中退すると経歴としては高卒とほぼ同じになるので、大卒の経歴をもつ人材と比較されることで書類選考の通過が難しくなる局面もあります。
また、書類選考を通過したからといって安心もできません。企業の印象は「大学を中退してるのはなにか問題があるのでは」とマイナスからスタートしている場合があるので、そのイメージを払拭する必要があります。
松下 建都
面接でしっかりとあなたの魅力をアピールし、企業で活躍する力があることを知ってもらいましょう。
②高卒で応募できる企業が少なく選択肢が狭まりやすい
- 応募条件を大卒以上にしている企業もある
- 大学中退後の空白期間が長いと就職しづらくなる
求人を出している企業の中には、応募条件を大卒以上としているところも多いです。応募できる企業が少なくなってしまうので、選択肢が狭まりやすいのも大学中退者の実状。
ただ、大切なのは入社後にどんな働き方をするかです。希望を叶えるためにその企業でできることをして、次のキャリアにつなげることだってもちろんできます。
米田 有希
応募できる企業が少なくても、長い目で将来を見すえた就活をすることで、あなたの希望を叶えるための大きな一歩にできるはずです。
③大学を中退した事実は企業の採用への不安につながる
- 打たれ弱いのかも
- 逃げ癖があるのかも
- 仕事に対する熱意がないのかも
「大学を中退した」と聞くと、採用担当者の中には「打たれ弱いのかも」「逃げ癖があるのかも」と不安に感じてしまう人もいるかもしれません。また、事情があるとしてもまた同じような理由で仕事を辞める必要が出てくるのでは? と考えてしまうこともあります。
そういった不安を1つずつ解消する必要があるのが、大学中退者として就活をするうえでの難しいところ。大学を卒業見込みで就活する人に比べると、高いハードルが用意されている状態でのスタートになるわけです。
本田 百合香
企業の不安の解消法は、この先の内容で詳しく解説しています。大学中退者ならではの対策をすればこの困難も打開できるはず。一緒に就活対策を進めていきましょう。
企業の不安の解消をするには「大学中退理由」と「就職理由」の説明がマスト!
企業の不安を解消する時、大学の中退理由は必ず伝えておくべき大切な要素です。事情があってやむを得ず大学中退をした場合はもちろん、ポジティブな理由なら採用担当者からの印象もマイナスになりにくくなりますよ。
では、マイナスな理由で大学を中退した場合はどうするのか? そこでもう1つ大切な要素になるのが、就職をしようと思った理由。
たとえば大学を中退した理由が「勉強についていけなくなった」などの場合でも、それをしっかりと反省して学びを得たうえで就職を決意したことを伝えれば、必要以上にマイナスなイメージになるのを避けられます。
また、やむを得ない中退の場合でも、入社後に同じ事情で仕事を辞めることにはならないと伝えなければ、不安は解消しきれません。企業の不安を解消するには、「大学を中退した理由」と「就職をする理由」、この2つが何よりも大切な要素なのです。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
企業は採用選考プロセスにおいて、候補者の経歴や動機に一定の注目をしています。学歴や学位に関心を持つだけでなく、大学を中退した理由にも大きな関心がありますよ。
なぜ大学中退という選択をしたのか、やむを得ない中退だったとしても、その過去の経験から何を学び、どのように対処したのかを知りたいのです。
また、大学中退後に就職を選択した理由についても、人事担当者の気になるところ。入社後の継続性や、志望度に関する不安はないかを確認する意図があります。
重要なのは、自分の経歴や動機を冷静に認識し、その経験や能力を具体的に伝えることです。大学中退や就職の動機については、それを乗り越えた成長や学び、自分の強みや貢献意欲をアピールすることが重要です。企業は、ポテンシャルや適性を総合的に評価し、採用の判断をします。
頻出質問を押さえて徹底対策! 企業が大学中退者に感じやすい5つの不安と解消法
大学を中退した経歴を必要以上にマイナスなイメージにしないためには、企業の本音をふまえた選考対策が必須。企業が大学中退者に感じる不安を事前に知っておき、その不安を解消できるような受け答えをしましょう。
確実な対策ができるよう、ここからは大学中退者の面接での頻出質問と、効果的な回答法を解説していきます。回答例文も紹介するので、あなたのこれまでの経歴を整理しながら、自分自身に当てはめて考えてみてくださいね。
「大学中退のときと同じ理由で退職しないかな」
●大学を中退した理由を具体的に伝えよう!
松下 建都
企業にとっての大きな不安の1つは、あなたが大学を中退した理由です。採用後、大学を中退したのと同じ事情で会社を辞めることになってしまう可能性がないかを確かめる意図があります。
ここで大切なのは、中退した明確な理由を伝えること。ネガティブな理由であったとしても、きちんと伝えることが大切です。言いにくさから無理に隠そうとした結果、大学中退の理由をあいまいに伝えてしまうと、企業の不安は解消されず、採用を見送られてしまう原因になりかねません。
質問&回答例文
私が御社の一員として就職したいと思ったのは、祖母の介護を通し、人の役に立つことの楽しさや、誰かを支えることの喜びを知ったからです。それを仕事にして、お年寄りに寄り添い、やりがいを感じながら働いていきたいと思いました。
私は祖母の介護に携わるために大学を中退し、2年間祖母の介護をしてきました。その際によく祖母の友人とお話をすることがあり、「あなたはお話がうまいし気が利くから、一緒にいて楽しい」と言われたことがきっかけで、就職ができるようになったらたくさんの人を笑顔にしながら支えていける仕事がしたいと思っていました。
これからは祖母の介護の経験から得たコミュニケーション能力と相手の気持ちを汲み取る力を活かし、介護士としてたくさんの人を笑顔にしていきたいと思っています。
「嫌なことから逃げたくて中退したのかも」
●反省点や学んだことを伝えよう!
大学を中退したと聞くと、採用担当者の中には「打たれ弱いのでは?」「何か嫌なことがあればすぐに逃げ出してしまう癖がついているのでは?」と不安に思ってしまう人もいるかもしれません。
社会人には責任が求められるもの。仕事を簡単に投げ出してしまうような人や、目の前の壁に向き合えない人に大きな仕事を任せるのは、企業としては難しいものです。
この不安を解消するには、大学を中退することになってしまった原因をしっかりと振り返り、反省点や学びとして得たものを明確に伝えることが大切。仮に逃げ出した過去があったとしても、それを反省し、入社後に同じことを繰り返さない決意を伝えましょう。
松下 建都
特にネガティブな理由で大学を中退した人は、この不安解消への対策が必須です。時間をかけて自分と向き合い、マイナスなイメージで終わることのないよう、反省と学びを言葉にできるようにしてくださいね。
- 大学を中退することになった原因
- 反省から得た学び
- 入社後にどのような学びを活かすか
質問&回答例文
私が大学を中退したのは、大学での勉強に身が入らず、大学へ行く意欲を失ってしまったためです。
私は第一志望ではない大学に入学してしまったことからなかなか学業への意欲が持てず、大学で友人を作ったり、サークル活動などに励んだりすることもできないまま2年間を過ごしました。そのうち大学へ行く意味がないように感じてしまい、恥ずかしながら中退の道を選んでしまいました。
それからは自ら大学でできることを見つけようともせずに逃げてしまったことを深く反省し、改めてスタートを切ろうと資格取得に力を入れました。その結果応用情報技術者試験に合格することができ、自ら挑戦し結果を出すことの大切さを実感しました。
今後は目の前の課題から逃げず、与えられた環境でできることを見つけ、大学を中退してから今まで身につけたスキルを活かし、エンジニアとして御社に貢献していきたいと思っています。
「大学中退後の空白期間は何をしてたんだろう」
●大学を中退してから努力したことを伝えよう!
大学を中退したのに理由があり、ただ嫌なことから逃げ出したわけではないことの裏付けとなるのが、中退後の空白期間に何をしていたかです。
中退してからしていたアルバイトや、もし就職に向けての準備期間として努力していたことがあればそれについてしっかりと伝えましょう。
本田 百合香
企業側としても、しっかりと空白期間の説明があり、意欲的に毎日を過ごしていたことがわかれば安心して迎え入れることができますよね。
質問&回答例文
大学を中退してからは、アパレル業界での経験を積もうと、アパレルショップでアルバイトをしていました。
接客のノウハウはもちろん、そこで働いている誰にも負けない商品知識を身につけて、誰よりも自社商品の魅力を顧客に伝えられるスタッフになる目標を掲げていました。その結果、店舗での売り上げ1位を5カ月間継続して取ることができました。
今後はアルバイト経験から得たノウハウを活かし、御社での接客スタッフとして売り上げに貢献していきたいと思っています。
「働くことに熱意はあるのかな」
●入社後のイメージを伝えて意欲をアピールしよう!
大学を中退した経験から、「大学で熱心に学ぶことができなかった人が、仕事に対してしっかりと熱意を持って取り組めるのかな」と不安になってしまう採用担当者もいるかもしれません。
松下 建都
企業としても、働くことへの熱意がなく、自ら行動し成長する意欲のない人をあえて採用しようとは思いませんよね。
そんな不安を解消するには、あなたの仕事に対する意欲をアピールすることが大切。入社後にどんな活躍がしたいのか、そのためには今から何をするべきなのかを具体的にイメージできていることが伝われば、「しっかりと仕事に向き合って活躍してくれそうだな」と採用担当者も安心しやすいでしょう。
質問&回答例文
御社に入社後は、事務職として会社で働く皆さんが自分の力を出し切れるような環境づくりに努めたいと思っています。
私は大学を中退後、スキルを身につけるためにExcelと簿記検定の取得をしました。入社後は日々課題意識を持って業務に取り組み、PCスキルを活かして業務の効率化を最速で実践していきたいと思っています。
「すぐに辞めてしまうかも」
●長期的な視点での目標を伝えよう!
たとえ大学を中退したあとの期間を自分磨きや就職に向けた準備期間にしていたとしても、経歴としては空白期間となってしまっているのは事実。企業としては、「どこでも良いからとりあえず就職したいのかも」と不安を抱いてしまう場合もあるかもしれません。
そんな不安を解消するためには、今後長期的に勤めていく意欲があることをアピールするのが重要です。
米田 有希
目標意識を持って仕事ができること、志望企業の一員として叶えたい夢や希望があることをしっかりと採用担当者に伝えましょう。
質問&回答例文
私の将来の夢は、この街のシンボルとなるような、たくさんの人が集う施設を自分の手で作り上げることです。
私は都市開発事業に強みのある御社で、たくさんの人が一目見ただけで笑顔になるような建物の建設に携わり、自分が育ったこの街をよりおしゃれで多くの人が集まる都市にできればと思っています。
大学中退理由はポジティブ変換して志望理由につなげよう! 5つの理由と言い換え例文
面接の場では、大学の中退理由はほぼ100%聞かれます。まずは中退理由をはっきりと答えられるようにすること、そのうえでマイナスなイメージになりすぎるのを回避するために、ポジティブな印象で終えることが内定を勝ち取る秘訣です。
とはいえ、大学を中退する理由は人それぞれ。対策の方法や、言い換え方も理由によって変わります。
ここからは、大学中退の理由別の言い換え方法と実際に答える際の例文を紹介。大学中退後の就活のカギとなるこの中退理由で少しでもプラスな印象を残せるよう、ここでしっかりと対策を固めておきましょう。
①金銭的な事情
- 金銭的な事情が原因での中退の場合は事実をそのまま伝える
- 大学を中退せざるを得なかった経験をできるだけプラスにとらえようとする姿勢
大学を中退する理由としてもっとも多く挙げられるのが、金銭的な事情。大学に通い続けるにはとても多くのお金が必要なので、やむを得ない事情で中退しなければならなかったこともあるでしょう。その場合はそれを素直に伝えてください。
より採用担当者へ好印象を残すポイントは、その過去をプラスにとらえようとする姿勢を示すことです。
本田 百合香
何事も前向きにとらえて自分の力に変えることができる人は、どんな企業でも必要とされるはず。一言付け加えるだけで印象がグッと上がりやすくなるので、ぜひ試してみてください。
私が大学を中退したのは、父が病気で働くことができなくなり、医療費や学費をやり繰りすることが難しかったためです。
家計を支えるためにアルバイトを始めたのですが、そこでこの業界に興味を持ったのがきっかけです。
大学で学ぶことはできなくなってしまいましたが、自分が明確にやりたいと思えることを見つけることができ、実務経験を積めたので、これから社会に出て働いていくうえでは非常に価値のある経験ができたと思っています。
②卒業単位が足りなかった
- 大学を中退した結果から学んだこと
- 反省からどのように自分を変えることができたか
- 反省点をどのように入社後に活かすか
大学での勉強についていけなくなってしまったり、意欲を持てなくなってしまうことで単位を取得できずに中退を選んだときは、その結果から学んだことを伝えましょう。
大切なのは、客観的な視点で当時の自分を振り返ること。過去を悔やんだ結果から、学んだことが必ずあるはずです。過去の自分から何を学び、今の自分はどんなふうに変わることができたのかを明らかにしましょう。
松下 建都
学びを活かし、入社後には同じことを繰り返さない決意を伝えることができれば、面接での印象もマイナスになりすぎずに済むでしょう。
私が大学を中退したのは、大学での授業についていけなくなってしまったからです。
私は自分の偏差値よりも上のランクの大学に挑戦し、精いっぱい勉強に励んだ結果合格することができました。入学後は勉学と同時にサークルや友人との交流も楽しんでいたのですが、次第に授業についていけなくなってしまい、留年が決まった時点で親に迷惑をかけることができず中退を選びました。
大学を中退してからは自分がすべきことの取捨選択や適性の見極めが甘かったことを反省し、今後同じような失敗を決して繰り返さないよう、今自分がすべきことやできることの見極めをしっかりとし、一つひとつの仕事に計画性を持って向き合っていきます。
③大学での人間関係
- 経験から何を学んだのか、どんなふうに成長したのか
- 今の自分にどんな変化があったのか
- 入社後はどのように仲間たちとかかわりながら働いていくか
大学の中退理由が人間関係なら、同じようにその原因になってしまったのは何なのか、その経験からあなたが何を学び、どんなふうに成長したのかを伝えることが重要です。
人間関係の問題は、生涯あなたから切り離せないものといっても過言ではありません。だからこそ、周りの人とどうやってコミュニケーションを取っていくのかは、採用担当者も気になるところですよね。
特に大学を中退する理由となってしまうほどのことがあったなら、あなたにしっかりと協調性があるのかどうかも不安要素の1つになるでしょう。
米田 有希
過去の自分にどんな欠点があったのか、今はそれが改善できているのか、改善をしたうえでどんなふうに志望企業で働いていくのかをしっかりと伝えてくださいね。
大学では軽音楽サークルに所属していたのですが、ちょっとしたことでメンバーとの仲が険悪になってしまい、精神的にも追いつめられ大学を中退する選択をしました。
目の前の問題から逃げるためだけに軽率な判断をしてしまったことを、今では深く反省しています。また、私は自分の考えを相手に押し付けるばかりで人の意見に耳を貸さず、それが衝突の原因になってしまったことに気がつきました。
このままではいけないと思い、大学を中退してからはボランティアに参加して、介護施設や保育園での活動を通し、協調性を身につけました。その結果サークルのメンバーとも無事和解することができ、自分の主張を押し殺さずにうまく周りの人とかかわっていく方法を知りました。
この学びをしっかりと活かし、入社後はチームで密な連携を取りながら活躍していきたいと思っています。
④ほかにやりたいことができた
- 留学での経験をふまえ入社後はどのように活躍していくか
- 留学経験を志望企業で活かすのが難しい場合は、志望企業へアピールできる点をピックアップする
留学や明確な目標があって中退をした場合は、あまり印象がマイナスにはならない場合も多いでしょう。理由を素直に伝えても問題はありません。
ただ、海外とのかかわりがない企業など、留学経験を志望企業で活かせる場面があまりないようであれば、留学経験そのものよりは企業へアピールできそうな点をピックアップして伝えるのがおすすめです。
本田 百合香
目標に向かって前進できる、行動力のある人材と評価してもらえる可能性もありますよ。
私は大学の授業の一環で短期留学したのをきっかけに、将来は日本と海外をつなぐような仕事がしたいと思うようになり、大学を中退して海外の学校で学ぶ決意をしました。
海外の学校に編入してからは、より実践的な語学力を身につけるため、旅行会社でアルバイトをして多くの人とのかかわりを持ち、英語力と同時にコミュニケーション能力を身につけました。
入社後はこの英語力とコミュニケーション能力を活かし、海外の顧客との友好な関係を築きながら御社に貢献していきたいと思っています。
⑤本人や家族の病気・ケガ
- 自分自身の不調の場合は、今はしっかり働ける状態であること
- 家族の不調の場合は、介護や介助を続けているのか、続けていても仕事に支障は出ないこと
自分自身や身の回りの人の身体の不調による中退も、やむを得ない事情ですよね。本人にどれだけ大学で学ぶ意欲があったとしても、中退という選択しかできない場合は存在するものです。これに関しても、事情をそのまま伝えるのが良いでしょう。
1つ注意しておきたいのは、同じ原因で退職する心配はない旨を伝えることです。やむを得ず大学を中退する選択をしたときでも、最後まで企業の不安を解消する姿勢を忘れないことが就活をスムーズに進める秘訣です。
私は大学2年のときに病気を抱え、その治療に専念するために中退をすることを選びました。
ゆっくりと体を休める期間を設けたことで、現在は体の調子を療養前の状態にまで戻すことができました。業務に支障が出ることはありません。また、リハビリの期間からおこなっていた筋トレを今でも続けており、体力には自信があります。
入社後は療養期間中に培った精神力と筋トレによって備わった体力を活かし、営業として御社に貢献してまいります。
キャリアアドバイザーコメント松下 建都プロフィールをみる
大学中退理由をポジティブに変換して志望理由につなげることは重要ですが、その前提として原因をしっかりと受け止め、自責的に捉えることが大切です。企業は、あなたが自分の選択や決断に責任を持ち、学びと成長の意識を持っていることをもとめています。
大学中退は、様々な事情や困難に直面した結果かもしれません。その原因を認識し、自分の責任として捉え、反省や学びを経て進んできた姿勢があるかどうかは、企業にとって重要な要素です。
まず、しっかりと過去の経験を客観的に見て原因を受け止めたうえで、自分の成長や学びと捉えていることをポジティブに伝えましょう。過去の経験から何を学び、どう成長してきたのか? それが今後の仕事や職務にどう活かせるのか? それを企業は見ています。
大学中退者ならではの対策が必須! 5つのテクニックで内定獲得率アップ
ここまで大学を中退した人の基本になる対策法を解説してきましたが、内定獲得率アップにはもう一押しも大切です。基本から一段アップした応用編までをマスターし、希望のキャリアを確実につかみましょう。
ここからは、大学を中退した人ならではの5つのテクニックを紹介します。大学を中退してから就職するまでの期間や求人の探し方など、少しの工夫と上手な就活の方法を知るだけで、あなたの就活をスムーズに進めやすくなるかもしれません。しっかりとチェックして、万全な対策をしておきましょう。
①大学中退後は3年以内を目安に就活を始める
- スキルや経験よりもポテンシャルを重視してもらいやすい
- 若手であるという点が就活に活かせる場合が多い
大学を中退してからはあまり期間をあけず、3年以内を目安に就活を始めましょう。
企業は若手人材や未経験者の採用をする場合、多くはその人のポテンシャルを見て採用を決めます。つまり、あなたに成長性や将来性、やる気、意欲がどれくらいあるかを重視しているのです。
若手人材であるということも、就活市場では大きな価値。それを活かせるうちに就活をするのも、内定を勝ち取るための大切な戦略の1つですよ。
松下 建都
とはいえ、焦って就活を進めてしまい、ミスマッチな選択をしてしまうのは良くありません。大学中退後の就活準備のときにはしっかりと自己分析をし、自分に合った企業を見極める指標を見つけましょう。
②求人サイトは「未経験可」「学歴不問」で検索
大学を中退した時点でのあなたの経歴は高卒。求人はたくさんあっても、なかなか高卒向けの求人に出会うのは難しいときもあるでしょう。効率良く求人を探すには、求人サイトの使い方にも一工夫が必要です。
「未経験可」「学歴不問」などで検索をすることで、応募できる求人を見つけやすくなります。中途採用枠への応募を検討してみるのも良いですね。
米田 有希
応募可能な募集にとりあえず応募するのではなく、しっかりと企業研究をしましょう。あなたの就活の軸に合っているかどうかは、その後の働き方にも影響してきますよ。
- 未経験可
- 学歴不問
- 高卒以上
③ハローワークやエージェントはフル活用
あなたが就活を進めていくうえでは、ハローワークや就職を支援してくれるエージェントサービスなど、頼れるものはたくさんあります。
ハローワークと聞くと求人紹介のイメージが強いかもしれませんが、就活対策にかかわるサポートもしてくれます。履歴書の書き方から模擬面接まで、今のあなたに必要なことを一つひとつ教えてくれるので、ぜひ活用してみてくださいね。
また、エージェントサービスの利用もおすすめです。こちらは一対一であなたのペースに合わせたサポートをしてくれます。応募企業が過去に採用した人の傾向と照らし合わせた、その企業ならではの対策をしてくれるのもうれしいポイントですね。
本田 百合香
就活を一人きりで進めていくのは難しいことです。きっと不安なことや難しいこともあるでしょう。そんな時、相談にのってくれたり、背中を押してくれる存在があるだけでも就活がしやすくなりますよ。
- わかものハローワーク:正社員就職を目指すおおむね35歳未満の人を対象に支援するハローワーク窓口
- 新卒応援ハローワーク:大学・大学院・短大・高専・専修学校などの学生・生徒や、これらの学校を卒業後おおむね3年未満の人を対象に支援するハローワーク
ハローワークの詳しい利用方法や概要についてはこちらの記事で解説しています。併せて参考にしてみてくださいね。
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ハローワークとは? 使い方や就活に役立つ8つのサービスを徹底解説
仕事探しにハローワークを使ってみたいけど、利用のハードルが高く感じてしまう人もいますよね。この記事では、そんなあなたのためにハローワークでできることや上手な使い方、初めてハローワークに行くときに必要なものを専門家のアドバイスを交えて解説。私たちと一緒にハローワークについて学んでみましょう。
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④大学中退者が就職しやすい職種を把握する
大学中退後の就活をスムーズに進めるポイントは、選ぶ職種にもあります。というのも、資格があれば学歴関係なく就活が有利になったり、学歴よりも個人のスキルが重視されるなど、さまざまな要因で大学中退の経歴があっても関係なく就職しやすい職種があるのです。
松下 建都
具体的にどんな仕事が良いのか、どんな職種があるのかはこの先の内容で解説しています。就活を始めるときに、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
⑤面接では高卒にない経験から得た強みやスキルを押し出す
- アルバイト
- サークル活動
- 勉強・研究
- 大学受験
大学中退の経歴から高卒扱いになってしまうとはいっても、高卒ではできなかった経験もしているはず。そこから得た学びやスキルがありますよね。
たとえば、大学受験。中退してしまったとしても、その大学に入学できるくらいの勉強をし、たくさんの知識を身につけたはずです。計画性の高さや、仕事を効率化する能力などがアピールできることもありますよね。
ほかにもアルバイト経験やサークル活動など、短期間しかかかわっていなかったとしても、そこから得た学びがあれば積極的にアピールしましょう。
キャリアアドバイザーコメント米田 有希プロフィールをみる
大学に入学せずに高卒になった人ではなく、大学中退者だからこそ期待される点があります。
大学進学には大学受験の準備が必要であり、その経験から仕事においても目標に向かって熱心に取り組む姿勢を期待されることがあります。企業によっては、大学進学の決断を評価してくれることもありますよ。
また、大学在学中にアルバイトやゼミ、サークル活動などに参加することができるため、高校時代には経験できなかったさまざまな経験を持っていますよね。これもまた高卒者との差別化要素となるでしょう。
選択肢を広げよう! 大学中退者でもチャレンジしやすい職種の特徴3選
大学中退者の就活は、不利になる点も多々ありますよね。そんな中で最速でゴールを目指すコツの1つは、大学を中退した経歴があっても就職しやすい職種を狙うことです。
試験に合格すれば資格を得られる職種や、若手の需要が高い職種、個人の技術がもっとも重要とされる職種など、大学中退の経歴が評価に影響を与えにくい職種は思いのほかたくさんあるものですよ。
ここからは、大学中退後でも就職しやすい職種の特徴と、実際に当てはまる仕事を紹介していきます。もしかしたら、この中にあなたにぴったりな職種が見つかるかもしれません。ぜひチェックしてみてくださいね。
①資格を持っていることが前提の職種
- 公務員
- 会計士
- 保育士
- 美容師
大学を中退していても就職しやすい職種の1つに、資格を取る必要のある職種が挙げられます。資格を持っていれば、大学を中退していたかどうかは関係なくその仕事をするだけの能力がある証拠になるので、経歴面でのマイナスイメージもカバーできますよ。
米田 有希
時間はかかるかもしれませんが、資格を持っていればその職種での選択肢は一気に広がります。もし気になるものがあればチャレンジしてみるのもおすすめですよ。
②体力が必要で若手人材の需要が高い職種
- 介護
- 物流
- 建設
- 接客
特に力仕事が多かったり、長時間の立ち仕事があり体力がもとめられる職種にいえることですが、若手人材が重宝されやすい傾向にあります。若手ならではのポテンシャルが大きなアピールになるため、比較的若手に対する間口が広く、就職しやすい場合が多くありますよ。
本田 百合香
未経験でもチャレンジしやすく、就活自体も比較的スムーズに進みやすい場合があるのでおすすめです。ぜひ一度検討してみてくださいね。
③特定のスキルや個人の技術が重視される職種
- IT系職種
- Web系職種
- 事務職
仕事をするのに特定のスキルが必要な場合や、技術が重視される職種もおすすめです。特にプログラマーやWebデザイナーなどは、資格がなくても技術が高ければ業界で重宝される場合が多く、独学で技術を学ぶことも可能ですよ。
松下 建都
資格は必須ではありませんが、持っていればより市場価値が高まり選択肢が広がります。興味のある業界があれば、積極的にチャレンジしてみてくださいね。
ストレートな就活だけじゃない! 希望を叶える4つの選択肢
あなたの希望を叶える手段は、いきなり正社員を目指しての就活だけとは限りません。目標に向かって歩くペースも、近づいていく方法も人それぞれ。正社員としての就職が一番の近道ではないことだってあります。
ここからは、正社員として就活をする以外にもあなたの希望を叶えられるかもしれない5つの方法を紹介します。今の自分に合った選択肢を見極めるために、ぜひここからの内容もチェックしてみてくださいね。
①正社員登用を目指し非正規雇用から始める
- 就活自体のハードルが下がりやすい
- 事前に職場の実態や業務を知ったうえで正社員になれる
ストレートに正社員を目指すよりも時間はかかりますが、正社員登用を狙って非正規雇用から始めるのも1つの手です。まず契約社員から始める、正社員登用制度のある企業でアルバイトから始めるなどの方法があります。
非正規雇用であればストレートに正社員を目指しての就活よりはハードルが下がるので、チャレンジしやすい場合があるのです。
ただし、正社員登用制度はすべての企業にあるわけではありません。また、制度自体があったとしても正社員登用実績がなければ挑戦する機会をなかなか与えてもらえない場合もあります。志望企業のリサーチはしっかりとしてからにしましょうね。
正社員登用についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。併せて参考にしてみてくださいね。
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②フリーランスになる
- 正社員になるよりも早く自分の仕事が収入につながるときもある
- 自由な働き方がしやすい
もしあなたに実践的なスキルが備わっているものがあるなら、それを仕事にしてみるのもありかもしれません。最近はフリーランスとして自分で仕事を取り、実績に応じて報酬をもらう働き方も増えています。
場合によっては正社員になるよりも早く成果を出せる場合もあり、自由な働き方がしやすいのがフリーランスの魅力。もし自信を持って仕事として取り組めるものがあるなら、挑戦してみても良いですね。
③起業する
- パソコン一台で始められるものもある
- 会社勤めよりも多くの収入が得られる場合がある
最近は学生で起業した、なんて人もたくさんいますよね。今は起業することへのハードルもそこまで高くはなく、家にあるパソコン一台で始められるものもあります。
もちろん決して簡単なことではなく、マネジメント能力を含めたさまざまな能力・スキルが必要とされ、あらゆる管理を自分でしなければならない難しさもあるでしょう。ただ、不可能ということはありません。これも挑戦したい分野があれば、考えてみても良い選択肢ですよね。
④期間を決めてフリーターになる
- 自分磨きのための時間が確保できる
- 留学や資格取得など安定した時間確保が必要なことに取り組みやすい
計画性があり、はっきりとした目的意識があるなら、フリーターになるのも1つの手です。その間に興味がある分野の勉強をしたり、本当に自分がしたいことを見つけるのも良いでしょう。
ただ、経歴の空白期間が長くなるほど就職が難しくなるのも事実。計画性を持って自分と向き合うことが難しいのであれば、決しておすすめはできません。
フリーターについて詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。就活市場の実態についてや企業から抱かれやすいイメージについても紹介していますので、フリーターについての理解を深めたい人におすすめです。
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これだけは忘れないで! 中退後の就職を成功へ導く2つのマインド
- 大学中退後の就職を不可能にするのは自分自身
- 周りと自分を比べる必要はない
大学中退の経歴を負い目に感じてしまったり、自分の立場が就職において不利だと実感するほどモチベーションが下がりやすくなってしまいますよね。「自分に就職なんて無理だ」と自分自身を否定したくなるときもあるかもしれません。
就活の成功は、そんなマイナスの感情を乗り越えなければ難しいもの。けれど、それを乗り越えることこそがとても難しいですよね。そんな負の感情に飲み込まれそうになったときは、これから紹介する2つのことを思い出してみてください。
大学中退後の就職を不可能にするのは自分自身
米田 有希
第一に、就職を不可能にするのはあなた自身であること。自分の可能性をここまで、と決めつけてしまっては、成功するものもしなくなってしまいます。
まずは自分を少しだけでも信じてあげる気持ちを持ち続け、挑戦をやめないことが大切です。
大学を中退した事実は、確かに不利に働きやすいもの。ただ、就職は決して不可能ではありません。うまくいかないと思うことが多くても、そこから学ぶことは必ずあるはず。学び続けて歩みを止めなければ、希望のキャリアはつかめますよ。
周りと自分を比べる必要はない
就活をしながら「あのとき一緒に過ごした仲間は今も楽しくやってるのに」「同じ年代の人はとっくに就職しているのに」と自分と周りを比べてしまうこともあるでしょう。特に同じ大学で過ごした仲間の情報は耳に入ってきやすいもの。気持ちが塞ぐときもありますよね。
ただ、自分と周りを比べる必要はありません。できることもできないことも、今置かれている状況も、人によってさまざまです。比べるものではありませんよね。
本田 百合香
焦らずに一歩ずつ、あなたはあなたのペースで、確実に歩みを進めていきましょう。
無意識な学歴詐称に要注意! 大学を中退した経歴はしっかり書こう
就活をしている時、履歴書の提出はほぼ確実に求められるもの。あなたはそこにしっかりと大学を中退したことを書いているでしょうか?
言わなければバレることもないし、面倒だから書かなくて良いと思ってしまうこともあるかもしれませんが、実はこの中退の経歴を書かないと、学歴詐称と判断されてしまう場合があるのです。
あとから判明した場合、減給や懲戒免職、解雇をされる場合もあります。大学を中退した経歴はしっかりと書いておきましょう。
松下 建都
大学の中退経歴を書かずに空白期間だけがある場合、そちらの方が印象が下がってしまう場合もあります。就活にも悪影響になってしまうので、経歴は正しく記入してくださいね。
キャリアアドバイザーコメント本田 百合香プロフィールをみる
履歴書は、自身の経歴を正確に記載する必要があります。大学中退という事実も正直に履歴書に記載しましょう。もし中退の経歴を記載しなかった場合、意図的であったかどうかに関わらず、学歴詐称と見なされる可能性があります。
さらに、履歴書に中退経験を書かずに面接に臨んだ場合でも、空白期間についての質問をされることがあります。その際に適切に回答できず、中退経歴がその場で明らかになってしまう可能性も。その場合信頼性に欠けるとして、選考中止になるケースもあるのです。
また、内定後に中退経歴が発覚し、解雇や懲戒処分の対象となったケースもあります。中退に関する情報を隠すことなく、正直に伝えることが重要です。
大学を中退後の就活は企業の不安を解消して希望のキャリアへ一歩踏み出す!
ここまで、大学を中退したあとの就活の進め方や、就活をスムーズに進めるためのポイント、頻出質問対策などについて解説してきました。
大学中退の経歴があるうえでの就活は、不利になることが多いのは事実。企業の印象もマイナスからのスタートになる場合が多いので、難しいことやうまくいかないこともあるでしょう。
ただ、ここまで一緒に学んできた知識を活かして対策法をしっかりと実践し、企業の不安を解消することができれば、ゴールは見えてくるはず。希望のキャリアをつかむために、私たちと一緒に一歩を踏み出しましょう。
ただ、これから解説していく知識や情報がきっとあなたの役に立つはず。あなたの就活をサポートする情報を余すことなく紹介していくので、一緒に就活を乗り切っていきましょう。