目次
- 面接の基本マナーを守ることで土俵に立てる
- 面接に役立つ「ハロー効果」
- マストでチェック! 面接直前の身だしなみチェック
- スーツ・シャツ:シワや汚れがついていないか
- 髪型:移動中に乱れていないか
- バッグ・靴:汚れがついていないか
- メイク:濃すぎ・薄すぎないか
- 口臭:歯磨きは済んでいるか
- 体臭:タバコや香水の匂いはついていないか
- マナーを押さえよう!面接で気をつけること
- ①受付:約束の10分前には到着する
- ②入室:背筋を伸ばして堂々とする
- ③挨拶:明るく笑顔ではっきりと
- ④話し方:表情と姿勢にも注意
- ⑤退室:最後まで気を抜かない
- 常に意識しておきたい面接中のチェックポイント
- 面接官と目を合わせているか
- 面接官の話を聞いているか
- 声が小さく、早口になっていないか
- 正しい言葉遣いができているか
- 面接のフェーズ別・気をつけること
- 一次面接:一貫性のある回答をする
- 二次面接:入社後の意欲をアピール
- 最終面接:面接を重ねて得た成長を見せる
- オンライン面接で気をつけること
- 雑音やWi-Fi環境に配慮する
- 背景に映り込みがないかチェック
- 普段より声のトーンを上げる
- メイクは普段より濃くてもOK
- 面接前に画面の自分をチェック
- 面接当日の持ち物チェックリスト
- 筆記用具・メモ帳:その場でメモを取る
- 印鑑:シャチハタではなく認印
- 現金:カードが使えないことを想定
- スマートフォン:しっかり充電しておく
- 提出書類:クリアファイルと封筒に入れる
- 面接の前に改めてマナーをチェックしよう
面接の基本マナーを守ることで土俵に立てる
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。面接を控えた学生から
「面接で気をつけることはありますか?」
「面接中のマナーを教えてください」
という相談をされることがあります。面接で話す内容も重要ですが、面接ではそれ以前の基本的なマナーを守ることが実はとても大切です。無自覚であってもマナー違反をしてしまうと、面接をマイナスの印象からスタートさせてしまうことになります。
ここでは、面接で守るべきマナーをすべて紹介します。昨今増えているオンライン面接における注意点についても紹介しますので、面接を控えている学生はぜひ参考にしてください。
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面接に役立つ「ハロー効果」
- 米国の心理学者により提唱された社会心理学用語で「ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に影響されて、ほかの特徴についての評価も変わる現象」のこと
短時間で人物を評価する面接は、まさにこのハロー効果が起こりやすい場だといえます。たとえば、面接で最初に明るい学生だと好印象を持つと、その後の評価まで良くなる傾向にあるのです。
つまり、このハロー効果を意識して取り入れた人は、面接において一歩有利に立てます。逆に面接でマナーが悪い印象を残すと、その後の評価に悪影響を及ぼす可能性もあります。
最初の面接でできるだけ良い印象を残し、プラスのハロー効果を手に入れるためには具体的に何をすればいいのでしょうか。
マストでチェック! 面接直前の身だしなみチェック
第一印象は評価に大きく影響します。印象を良くするために、まず心掛けたいのは「身だしなみ」です。会社員として最低限必要とされる身だしなみを整えることで、面接官はあなたのことを「社会常識を理解し、実践しようとしている」と判断します。
好印象な身だしなみに整えるためのチェックポイントについて順番に説明しますので、実践して第一印象に磨きをかけましょう。
スーツ・シャツ:シワや汚れがついていないか
まずは基本となるスーツ周りについては、以下のポイントをチェックしましょう。
- スーツやシャツにシワが入っていないか、汚れが付いていないか
- パンツは、センタープレスが取れていないか
- 新品の場合、ポケットなどの仕付け糸や袖口のラベルなどを取ってあるか
- ボタンのあるレギュラータイプのシャツの場合、第一ボタンまで留まっているか
- シャツの襟元からインナーが見えていないか
- シャツがパンツやスカートからはみ出していないか
- 男性の場合、ネクタイは緩んでいないか、長すぎないか
- 女性の場合、スカートの丈は長すぎず、短すぎないか
パンツスーツはプレスされてラインが入っている状態がベスト。スカートの場合は立っているときに膝丈くらいになるものを選びましょう。
髪型:移動中に乱れていないか
髪型については以下の点に注意しましょう。
- 清潔感はあるか
- 色は黒色かダークトーンの茶色か
- 前髪は目にかかっていないか
- 男性の場合、襟足にかかる長髪はNG、髭の剃り残しはないか
- 女性の場合、髪の毛が肩より長い場合は後ろでひとつ結びになっているか
- 移動中に乱れたり崩れたりしていないか
女性の場合、ダウンスタイルの髪型では、お辞儀の際に垂れ下がってだらしなく見えてしまったり、サイドの髪の影で表情が暗く見えてしまったりします。耳の高さと同じ位置で結ぶと、フレッシュさと知性の両方をアピールできますよ。
バッグ・靴:汚れがついていないか
バッグや靴も就活では重要なアイテムのひとつです。ビジネスシーンにふさわしい色やデザインか、汚れがついていないかをチェックしましょう。バッグも靴も、定番のカラーは「黒」です。茶色やベージュなど、明るい色はカジュアルな印象を与えてしまいます。女性の場合は、歩く際にカツカツとヒール音が鳴らないかも注意しましょう。
バッグは機能性も大切です。A4サイズの書類が入る大きさ、軽めの素材で長時間持ち歩いても疲れにくいなどの点も考慮しましょう。ただし、リュックサックは控えましょう。面接時にはバッグを足元に置く必要も出てきます。床に置いても自立できるバッグを選んで、面接に集中しましょう。
- ビジネスシーンにふさわしいデザインか
- 目立つ傷や汚れはないか
- バッグはA4のクリアファイルが入るサイズか
- 靴ひもはほどけていないか
就活に向き不向きのバッグについてはこちらの記事が詳しいです。
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メイク:濃すぎ・薄すぎないか
女性からはメイクについての悩みも多く聞かれますね。就活にふさわしいメイクのポイントは以下の通りです。
- ナチュラルメイクになっているか
- 意欲や知性、清潔感の感じられるメイクになっているか
- ベースメイクは厚塗りになっていないか
- 眉毛は丁寧に整えられているか
- 自然な発色のチークを入れているか
- リップは健康的な印象の色を選べているか
ベースメイクの厚塗りはメイク崩れの原因にもなります。頬以外は薄めにしてメリハリをつけるとよいでしょう。リップは赤い口紅、グロスやパール感が強いものは派手な印象を与えてしまうため、ナチュラルなカラーがおすすめです。
口臭:歯磨きは済んでいるか
口まわりの印象は、清潔感に直結します。口臭や汚れた歯は不潔な印象を与えます。就活に向けた歯のケアは、セルフケアと歯科医院でのケアの二段階でおこなうことをおすすめします。セルフケアでは、歯ブラシだけでなくデンタルフロスも使って、口の中の清潔を保ちましょう。
一度ついてしまった歯石は、セルフケアで落とすのは困難です。気になる人は、面接の前に歯科医院でクリーニングをしておくことをおすすめします。口まわりがきれいであれば、笑顔にも自信が持てますね。
昼食後に面接をおこなう場合は、ニンニクなど強いにおいを放つ料理は避け、さらに直前にも歯磨きをしておきましょう。歯ブラシに加えて、デンタルフロスやマウスウォッシュも持ち歩くと、口臭予防に効果的です。
体臭:タバコや香水の匂いはついていないか
香水、タバコ、汗の匂いについても注意が必要です。自覚がなくても、これらのにおいは周囲に不快感を与えてしまう場合があります。具体的には、以下のポイントを心掛けましょう。
- 就活中には香水の使用は控える
- 汗やタバコの匂いを抑える
- 走って汗をかかないように、時間に余裕を持って行動する
- 夏場などで汗をかきやすい場合は、香り付きの汗拭きシートでカバーする
- 面接直前の喫煙は控える
- 匂いが強い柔軟剤も使用しない
汗の匂いは意図せず発している場合があります。時間の経過と共に匂いが強くなるため、走って移動して汗をかくということがないように時間に余裕を持って行動しましょう。
このほかに押さえておきたい就活での身だしなみについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せて読んでおきましょう。
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面接当日のチェックポイントやトラブル回避法については、こちらの記事で解説しています。
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マナーを押さえよう!面接で気をつけること
ここからは、実際の面接における注意点について解説します。面接では、面接中以外にも、到着時間や入退室のマナーなど、注意したいポイントがいくつもあります。
最低限気を付けるべきポイントについて説明しますので、模擬面接でも練習しておきましょう。
①受付:約束の10分前には到着する
面接では遅刻は厳禁です。約束の10分前には到着し、最後の身だしなみチェックをおこないましょう。
- コートは会場に入る前に脱いでいるか
- 髪型に乱れはないか
- 服装に乱れはないか
交通機関の影響でやむなく遅れてしまう場合は必ず一報を入れ、到着予測時刻を伝えます。寝坊や道に迷ったなどの理由で遅れてしまうと、面接をまず謝罪から始めなくてはなりません。ルーズな人という印象を与えてしまうだけでなく、最後まで自分のペースをつかめずに面接が終わってしまうかもしれません。
遅刻は厳禁といっても、早すぎる到着も相手の迷惑になってしまうものです。時間よりも早く着いてしまった場合は、先に会場を確認し、近い場所で待機しましょう。予定よりも早く受付に行くと、担当者に気を遣わせてしまいます。
どんなに気をつけていても、やむをえず遅刻してしまうこともあるでしょう。面接に遅刻してしまったときの対処法はこちらの記事をご覧ください。
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また面接に向かう際の最適な到着時間についてはこちらでより詳しく説明しています。
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②入室:背筋を伸ばして堂々とする
立ち姿ひとつで、面接官に与える印象は大きく変わります。入室の際は、背筋をまっすぐに伸ばし、肩の力は入れ過ぎずに手の指先も伸ばしましょう。頭は起こして顎も引きます。それだけで、美しい立ち姿になり、堂々して見えます。逆に猫背では、元気や自信がなさそうに見えてしまいます。
入室の際には、コート類は先に脱いでおきましょう。ノックの回数は3回です。中から「どうぞ」などの声が聞こえたら、「失礼します」と挨拶をして入室します。ドアに体を向け、静かにドアを閉めましょう。入室後は、面接官のほうを向いてお辞儀をします。お辞儀の角度は30度です。首だけでのお辞儀は軽い印象を与えます。
入室時のマナーについてはこちらの記事でも解説しています。面接マナーの重要性について詳しく知りたい学生は参考にしてください。
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③挨拶:明るく笑顔ではっきりと
自己紹介の挨拶は、できるだけ笑顔でおこないましょう。面接官としても、真顔で挨拶されるよりも笑顔のほうが、気持ちが良いものです。
元気よくハキハキと自己紹介しましょう。緊張しているからといって、あまりにオドオドした態度を取ったり、小さな声で挨拶したりするのは印象が良くありません。挨拶をした後に一礼します。挨拶と一礼が同時にならないようにしましょう。着席を促されたら、先に「失礼します」と述べ、さらに一礼してから着席するのがマナーです。
このとき、自己紹介で話す項目については以下を参考にしてください。
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自己紹介の例文はこちらで紹介しています。
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④話し方:表情と姿勢にも注意
面接官に好印象を与える話し方のコツは次の4つです。
- 結論から話す
一人当たりに使える時間が限られている面接では、自己PRや志望動機をいかにわかりやすく簡潔に伝えられるかが重要です。先に結論を知ることで、面接官はその理由に関心を持ちます。
- 話し方に抑揚をつける
抑揚をつけて話すと、同じエピソードでもより熱意をもって伝えられます。文節に適度な間を取ることも伝えるテクニックのひとつです。重要な単語を言う前に少し間を取ると、その単語が強調され、強い印象を残せます。不自然にならない程度に表情もつけると、より効果的です。
- 語尾まではっきりと伝える
語尾の「です」「ます」まで、はっきりと発音することで、自信のある印象を与えられます。
- リラックスし過ぎない
緊張せずに面接に臨むのは大事なことですが、リラックスし過ぎると、言葉遣いや態度、姿勢が乱れやすくなります。背筋を伸ばして面接官を見て話し、面接を受けている側としての緊張感は保ちましょう。
面接では話の内容だけでなく話し方もチェックされています。話し方の基本テクニックはこちらの記事でも解説しているので、参考にしてください
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⑤退室:最後まで気を抜かない
退室する姿は、面接中の態度と同じくらい重要です。退室時のマナーも評価に含まれていますので、最後まで気を抜かないようにしましょう。
面接終了となったら、着席のままお礼を述べて一礼します。立ち上がり、椅子の横でもう一度お礼を述べてまた一礼します。面接官の方を向いて、最後に「失礼いたします」と述べて一礼し、ドアを開けて退室しましょう。背中を見せながらドアを閉めるのは避けてください。
面接の流れを知りたい人はこちらの記事もおすすめです。事前に流れをつかんでおくと、当日も余裕を持てるでしょう。
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キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
面接でのマナーの中でも、学生がやりがちな悪印象につながりやすいものがあります。
たとえば、挨拶をすべきタイミングで挨拶ができないことが挙げられます。受付や面接部屋への入室時には問題なく挨拶できる学生は多いですが、廊下で社員とすれ違ったときなど、面接以外のタイミングで挨拶をしない人が意外と多く見受けられます。人事以外の社員でも、選考に携わっている社員は数多くいますので、会社の敷地内にいる限りは誰に対しても挨拶を心掛け、誰に見られても問題のない行動を取りましょう。
日常でよくやってしまう落ち着きのない行動も意識的に改善しておこう
ほかにも、面接中に髪の毛や手を触ったり、貧乏ゆすりなどの落ち着きのない行動も避けるべきです。面接は緊張する場のため、無意識のうちに上記の行動をとってしまうこともあるでしょう。無意識の行動は癖でもあるので、強く意識しないと確実に行動に出てしまいます。普段から思い当たるような癖がある場合は、日頃の会話から癖が出ないように意識するといった対策にも取り組んでみましょう。
常に意識しておきたい面接中のチェックポイント
ここからは、面接の最中に終始意識しておきたいチェックポイントを解説します。あなたの印象に大きく関わるポイントです。どれだけ真剣に考えた回答でも、面接中の態度によってはうまく伝わらないかもしれません。
真面目な姿勢を伝えるため、これらのチェックポイントをぜひとも頭に入れておきましょう。
面接官と目を合わせているか
相手と目を合わせて話すのは、コミュニケーションの基本です。面接中も面接官と目線を合わせるようにしましょう。目線の動かし方によって、相手に与える印象は大きく変わってきます。顔を上げて、しっかりと面接官の目を見て話せる人は、自信や熱意がある人と評価されるでしょう。
また、面接官の目や表情を見ながら話すことで、「もっとこの話を聞きたいと思っているのか」あるいは「次の話題に移りたそうか」など、面接官側の気持ちも読み取りやすくなります。
キャリアアドバイザー
ただし、凝視したり目線を合わせ続けたりすると、圧迫している印象を与えます。穏やかな視線を心掛け、適度に目線を外すことも大切です。目が合っていると緊張してしまう人は、面接官の鼻や口あたりを見ながら話してもかまいません。
面接官の話を聞いているか
面接は演説の場ではなく、面接官との「会話」の場だということも忘れずに。事前に回答を準備しておくのは重要なことですが、一字一句、丸暗記したように答えるのはかえってマイナスです。一方的に話すのではなく、質問を題材に面接官と言葉のキャッチボールをするつもりで臨みましょう。
面接では、面接官の質問意図を汲み取り、相手が知りたいことを簡潔にわかりやすく回答できる人が評価されます。また、なるべく短く回答することで、面接官はより多くの項目をあなたに質問できます。面接官の質問には真剣に耳を傾け、適度なあいづちを打つなどして会話しやすい場の雰囲気を自ら作っていくことも大切ですよ。
キャリアアドバイザー
ただし、すべての質問に即答するのも考えものです。質問の中には、きちんと頭で考えてから回答してほしいものも混ざっています。たとえば、あなたの強みや弱み、大学時代でもっとも印象に残っているエピソードなど、自己分析の深さを知るための質問については、少し間を置くほうが真摯な印象を与えます。
面接官との会話をうまく進めるコツについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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声が小さく、早口になっていないか
緊張すると、普段よりも早口になってしまうという人も多いのではないでしょうか。面接官に自分の言葉をしっかりキャッチしてもらうためには、ゆっくりと話すことが大切です。一般的なアナウンサーが原稿を読むスピードは、「1分300文字」とされています。実際に試してみると意外にゆっくりだと感じるかもしれません。普段から練習をして、このくらいの落ち着いた話し方を手に入れましょう。
キャリアアドバイザー
話すスピードに加えて声の大きさも重要です。声が小さいと、「元気さ」「明るさ」などの評価は得にくくなってしまいます。一見簡単なことに聞こえるかもしれませんが、緊張で声の大きさが小さくなってしまう学生は案外多いものです。
面接の受け答えも評価対象です。好印象につながる受け答えについては、こちらの記事も参考にしてください。
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正しい言葉遣いができているか
言葉遣いには、あなたの人柄が表れます。面接では、「ですます調」の敬語で話すのがマナーです。敬語での会話はビジネスの基本であり、正しく使いこなせているかどうかで、社会人としての基礎が身に付いているかをチェックされます。
特に、尊敬語と謙譲語を混同しない、面接先の会社のことは「御社」と呼ぶ、一人称は「わたくし」を使うといった点に注意しましょう。さらに、「恐れ入りますが」「差し支えなければ」などのクッション言葉も使いこなせると、より丁寧な印象になりますよ。
キャリアアドバイザー
ときに面接官は、学生の「素」を引き出そうとフランクに話しかけてくる場合もあります。つられて言葉遣いが乱れないようにしましょう。
面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
そこで、活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、伊藤忠商事や森永製菓、トヨタ自動車などの人気企業の面接でも実際に聞かれたような質問とその答え方が一目でわかります。
どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!
面接中の言葉使いについてはこちらの記事もおすすめです。こちらで正しい言葉遣いを押さえておきましょう。
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面接で正しい言葉使いができると人柄の面で好印象になるかもしれません。 この記事では、面接での基本的な言葉遣い・間違った言葉遣い、話し方のポイントをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考にして、周囲と差をつけましょう!
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逆に誤った言葉使いについてはこちらの記事を読んでおきましょう。
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絶対気を付けたい面接NGワード|評価に影響する事例を状況別で解説
面接にNGワードがあるのは知っていましたか? 今回は、絶対に気をつけたい状況別の面接NGワードをキャリアアドバイザーが紹介します。また、履歴書やESでのNGワードも解説しているので、しっかりと頭に入れて面接に挑みましょう。
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就活シーンでは「御社」と「貴社」の使い分けも必要です。ふたつの違いはこちらの記事を参考にしてください。
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「御社」「貴社」の違いは就活でマストの知識|使い分けのポイント
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面接のフェーズ別・気をつけること
就活の面接は、一次面接から最終面接までと、少なくとも2、3回はあるものです。また、それぞれの目的や面接官のレベルも異なってきます。ここからは、フェーズ別の注意点について解説します。
一次面接:一貫性のある回答をする
- 面接官:人事部門の中堅社員、現場の主任クラスの社員
- 主なチェック項目:入社意欲、社会人としての基本的なマナーやコミュニケーション能力
一次面接では、エントリーシートの中身について、質問・深堀りされます。あなたが大学で学んできた内容や信念、価値観などが、志望動機と一致しているかをチェックされるでしょう。
どの切り口から質問されても一貫性のある回答ができるようにしっかりと自己分析しておきましょう。一次面接では、質問への受け答えがひと通りできる、身だしなみやマナーで悪目立ちしていないなど、大きなマイナス点をつけられないことも大切です。
一次面接の評価ポイントや対策についてはこちらの記事で解説していますよ。
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二次面接:入社後の意欲をアピール
- 面接官:人事部の課長クラス、現場の課長クラス
- 主なチェック項目:入社意欲の再確認、ビジョンやパーソナリティ・社風とのマッチング
二次面接以降では企業側として、もっとも避けたいのは内定後の辞退です。自社への入社意欲がきちんとある人のみを最終面接に進めたいと考えています。他社の選考にまつわる質問も想定されますので、ハキハキと答えましょう。
面接では、入社後のキャリアプランといったビジョン、物事に対する向き合い方など、パーソナリティの確認が中心となります。それらに説得力を持たせる独自性の高いエピソードを用意し、あなたの取った行動や意図、判断基準など、エピソードを深堀りする質問への対策も行っておきましょう。二次以降は、個人面接の割合が高くなるのも特徴です。
一次面接で高評価を得ても、二次面接も同じ回答をすると受からないかもしれません。こちらの記事では二次面接の対策を詳しく解説しています。
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最終面接:面接を重ねて得た成長を見せる
- 面接官:部門の責任者、役員クラス、社長
- 主なチェック項目:面接を重ねて得た成長、志望動機に説得力はあるか、入社後にどのように活躍したいか
最終面接ではそれまでの面接を通じて得た情報や気持ちの変化に応じて、志望動機と自己PRをブラッシュアップしましょう。「企業研究が進むにつれて、入社意欲がさらに増した」「目標を叶えるための課題が明確になり、克服するための取り組みを始めている」など、根拠のある本気の回答が求められます。
最終面接では、時事関連の質問対策も必要です。世の中で起こっている問題を志望企業での課題に転換し、その課題に対してあなたなりの提案を持っていることをアピールできると、経営的視点のある学生だと評価してもらえます。
最終面接についてはこちらの記事で対策をしておきましょう。面接官のチェックポイントも解説していますよ。
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キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
一次面接では、他の学生との比較というよりは「社会人として問題がないか」といった基準で合否が決まり、その基準にマナーが大きく関与しています。面接での発言内容以上に、挨拶、言葉遣いなどの基本的なマナーに問題がないか入念に確認しましょう。
二次面接では「役員や社長に会わせても問題がないか」といった観点で合否が決定します。そのため、特に対人印象に関わるマナーが重視されます。たとえば会話のキャッチボールができるか、質問に対して簡潔に回答ができるか見られるため、模擬面接などの対策が有効ですね。
最終面接では「入社意欲が高いか」といった点が最も重要となります。業界・企業研究を徹底し、なぜ他社ではなくその企業なのか、熱意をこめて伝えることが大切です。最終面接の面接官は、身だしなみに厳しい年齢の離れた社長や重役の場合もあるので、服装への配慮は特に心掛けましょう。スーツにしわがないか、靴ひもがほどけていないかなど最後まで気を抜かず準備を重ねて挑みましょう。
オンライン面接で気をつけること
現在ではオンライン面接も増えていますよね。オンライン面接の内容は、場合によっては録画される可能性もあるため、気が抜けません。「面接官との会話」を心がけるという点においては、オンライン面接も従来の対面面接も変わりません。
しかし、オンライン面接ならではの注意点があり、対策をしておくことでほかの学生を一歩リードできます。オンライン面接で注意したい点について、順番に紹介しますのでチェックしてくださいね。
雑音やWi-Fi環境に配慮する
オンライン面接でまず気を付けたいのは、雑音やネット環境です。大学やカフェなどでは周囲の雑音が入りやすく、公衆Wi-Fiは不安定です。面接は、できるだけ自宅の書斎などで受けましょう。家族がいる場合は面接時間を先に伝えて協力してもらうことも大切ですね。
- できるだけ静かな場所
- 周りに人がいない個室
- 防音設備がある部屋
- 個室型ワークスペース
自宅の場合でも、インターネット回線が遅すぎないかは確認しておきましょう。Wi-Fiルーターの近くに座る、有線LANケーブルでネットに接続するなどの工夫も大切です。ネットが不安定だと、面接官とのタイムラグが生じたり、画面がフリーズしたりして、まともな面接になりません。
背景に映り込みがないかチェック
背景は、自宅の白色の壁が基本です。画面越しに、清潔感や明るい印象を与えることができます。注意したいのは映り込みです。自宅の家具や生活用品などが写り込むと、ごちゃごちゃと見えてしまうので、事前にできるだけ物をしまっておきましょう。ワンルームなどで映り込みを回避できない場合は、家具などに白い布を被せるのも手です。
使用するツールによっては、バーチャル背景を設定できるものもあります。ただし、バーチャル背景の場合、不自然に見えたり不具合が生じたりする可能性も考えられるため、慣れていない人は使わないほうがいいでしょう。
普段より声のトーンを上げる
オンライン面接では、どうしても多少のタイムラグは発生します。相手の反応や表情も感じにくいため、普通にしているつもりでも暗い印象に見えがちです。オンライン面接では、普段よりも声のトーンを上げるのがポイントです。
「ハキハキと丁寧に話す」「表情を豊かにする」「面接官の話にあいづちを打つ」などリアクションは大きめにしましょう。面接を受ける前から発声練習などをして気持ちを上げておくことも大切ですね。
メイクは普段より濃くてもOK
画面越しだとメイクが薄く見えたり、顔色が悪く映ったりしますので、メイクは普段より濃くてもかまいません。対面では、ほどよいナチュラルメイクが好まれますが、オンライン面接ではカメラ映りが優先されます。
ただし、派手になり過ぎないように注意しましょう。アイシャドウは控えめにして、アイラインを引いて目元を強調する、鼻筋にハイライトを入れて顔の立体感を強調するなど、メリハリの効いたメイクがおすすめです。リップやチークなどはいつもより濃くして、顔色を良く見せましょう。
面接前に画面の自分をチェック
面接の前に、Zoomなど使用するツールを立ち上げて、画面の自分を最終チェックしておくことも大切です。
- 自分の肩から上が画面内に収まるか
- 目線と同じ高さにカメラがあるか
- 部屋が暗くないか
オンライン面接で面接官と目を合わせたいのなら、「画面ではなくカメラを見る」ことを心掛けましょう。基本的にパソコンのカメラは画面上部に付いていますので、画面を見て話してしまうと面接官には伏し目がちなあなたが映ってしまいます。
さらに、部屋が暗いと陰気な印象を与えます。日中であれば、カーテンを開けて自然光を取り入れましょう。照明を使う場合は、できるだけ自然光に近い色を選び、前方から照明が当たる位置を選ぶのがポイントです。照明が背後にあると逆光になり顔が暗く見えます。
Web面接の準備についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。面接までにチェックしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
オンライン面接はWi-Fi環境やシステムの不備に左右されることもあるため、時間に余裕をもってスタンバイしておきましょう。
企業によっては、面接開始時間の5分、もしくは10分前にスタンバイしておくよう事前に告知されることもあります。もし指示がなくとも、面接開始の10分前にはパソコンの前に座っておきましょう。そうすれば、ネットワークが不安定でうまくインターネットに接続できないような不備があっても、余裕をもって対応ができます。また、当日の企業の緊急連絡先も事前に確認し、すぐに電話できるよう番号を控えておくこともおすすめです。
不要な音にも注意! 事前に電源をオフにしたり、離れた場所で面接に臨もう
ほかにも、音が鳴る可能性のある機械のスイッチをオフにしておくことも忘れないようにしましょう。対面の面接だと、マナーとしてスマートフォンの電源をオフにしたり機内モードにしている人が多いですが、オンライン面接だとうっかり忘れてしまうこともあるでしょう。オンライン越しでもスマートフォンなどの通知音はしっかり聞こえてしまいます。スマートフォンに限らず、家にある電化製品で音が鳴る可能性のあるものはすべて電源をオフにしておくと安心ですね。
面接当日の持ち物チェックリスト
面接当日の持ち物は、忘れないように前日の夜までに準備しておきたいですね。当日に必要なものは以下の通りです。それぞれのチェックポイントを解説します。
- 筆記用具・メモ帳
- 印鑑
- 現金
- スマートフォン
- 提出書類
筆記用具・メモ帳:その場でメモを取る
筆記用具は、以下のようなシーンで必要になります。
- 筆記試験
- アンケートや同意書への記入
- 受付での記入
- 面接官とのやり取りのメモ
面接後に、次回の面接日程や時間について相談される場合があります。筆記用具があれば、面接官の話の中で重要だと思うポイントについて、その場でメモを取ることも可能です。
「メモを取る姿勢そのもの」も評価されます。スマホのメモ機能への入力は、面接の場では軽く見えてしまいがちです。
ただし、メモを取る際には気をつけたいマナーがあります。こちらの記事で確認しておきましょう。
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印鑑:シャチハタではなく認印
印鑑は最終面接での交通費の支払いで必要になるほか、最近では「個人情報取り扱い同意書」への捺印を求められるケースも増えています。
キャリアアドバイザー
個人情報取り扱い同意書とは、あなたの名前や住所などの個人情報を選考以外では使わないという旨が明記された書類です。健康状態に関する申告書に印鑑が必要になる場合もありますよ。
このような書類はいずれもオフィシャルな証明を目的としています。シャチハタではなく認印を持参するほうが適切です。ただし、銀行口座などの実印はなくすと大変なので、就活では持ち歩かないようにしましょう。
現金:カードが使えないことを想定
公共交通機関に遅延が発生した場合などには、急遽タクシーを使う必要も出てくるかもしれません。タクシーによっては、クレジットカードや電子マネー決裁ができないこともあります。いざというときに困らないように、十分な現金を持っておくことをおすすめします。
スマートフォン:しっかり充電しておく
スマホは、いざというときの連絡手段として必須です。面接会場までの移動方法や地図の確認にも使えます。充電は満タンにしておき、充電コードも持っておくと安心です。
ただし、面接会場に到着してからはマナーモードにし、面接前には電源を落としておきましょう。面接中に着信音を鳴らすのはマナー違反です。静かな部屋では、マナーモードの振動音も案外響くものです。
提出書類:クリアファイルと封筒に入れる
提出書類は、クリアファイルに挟んだうえで、封筒に入れて持参しましょう。むきだしのままバッグに入れると、中で折れたり汚れたりしてしまいます。提出書類を大事に扱うことで、あなたの本気度も示せますよ。
受け付けで手渡す場合は、封筒に入れたまま、相手に見やすい向きにして両手で差し出しましょう。一礼し、「よろしくお願いします」と一言付け加えると、より丁寧です。面接官に直接手渡す場合は、クリアファイルに入れた状態で封筒の上に重ねます。その後のマナーは受付時と基本的に同じです。
応募書類の封筒に関する注意点はこちらの記事でも解説しています。宛名の書き方や封筒の選び方などもチェックしておきましょう。
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持っていると便利なもの
前述のアイテムにプラスして持っておくと便利なものを紹介します。
- 手鏡
- ヘアブラシ
- 歯ブラシ
- エチケットブラシ
- ハンドタオル
- モバイルバッテリー
- 替えのストッキング
- 折り畳み傘
- 靴磨きグッズ
このほか、腕時計も必ず身に付けておきましょう。いつもはスマホで時間チェックをしている人もいるかもしれませんが、スマホを取り出すのが失礼な場面もありますので、時刻がわかる腕時計は必須です。
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面接では気をつけたいポイントが多くあります。理由も踏まえてその必要性を理解し、対策や準備をしっかりしておきましょう。これらのチェックポイントをリストにして、面接前日や当日、直前などに改めて確認することもおすすめします。
併せて、疑似面接も多くこなして自分の弱点を把握し、面接までに修正していくと良いでしょう。「準備が8割:本番が2割」というバランスで考えて、万全の状態で面接当日を迎えてください。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
面接にて最低限のマナーが守られていないと、面接官に一瞬で悪い印象を与えてしまいます。そもそも、なぜ面接ではマナーがそれほどまでに重視されているのでしょうか。
ビジネスにおけるマナーとは、社会において秩序や人間関係を良好に保つための礼儀作法です。社内外問わず多くの人と関わりをもつ社会人になると、マナーを守ることが何よりも重視されるため、面接の段階からチェックされるのです。
プラスのハロー効果を手に入れるためにも、身だしなみや言葉遣いなどのマナーが重要になります。限られた時間の中で合否が決まる面接だからこそ、プラスのハロー効果を最大限に引き出して、あなたの良い面を印象づけましょう。