目次
- 合わない会社はさっさと辞めるべき? 4ステップで総合的に判断しよう
- 今の会社が合わなくてさっさと辞めたいと考えている人に伝えたいこと
- 無計画にさっさと辞めることはミスマッチな選択につながる
- 「合わない」という違和感を無視し続けるのは避けるべき
- 「合わない会社はさっさと辞めるべき」という声がある4つの理由
- ①ストレスによって心身に影響が出るリスクがある
- ②仕事のモチベーションが維持できない
- ③大切な成長の機会を逃す可能性がある
- ④成果が出せずキャリアアップがしにくい
- 「会社が合わない」でさっさと辞める3つのデメリット
- ①早期離職の経歴が転職活動に響くケースがある
- ②転職してから「もう少し働けば良かった」と後悔する可能性がある
- ③タイミングによっては退職金がもらえない場合がある
- 「会社が合わない」と感じたときの行動指針を立てる4ステップ
- ①「合わない」と感じる原因をすべて洗い出す
- ②「合わない」と感じる原因が会社にあるのか自分にあるのかを明確にする
- ③会社を辞めて転職すれば解決するのか考える
- ④会社を辞めるメリットとデメリットを踏まえて冷静に判断する
- 会社が合わないと感じるよくある5つの原因と対処法
- ①人間関係がうまくいっていない
- ②社風や経営方針が自分の価値観と合わない
- ③思ったより活躍できない
- ④ワークライフバランスが保てない
- ⑤職場でハラスメントや嫌がらせがある
- 合わない会社をさっさと辞めるべきかは現状を分析して慎重に検討しよう!
合わない会社はさっさと辞めるべき? 4ステップで総合的に判断しよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
働き始めたものの、仕事や会社の文化が合わないなと感じている人からこんな相談を受けることがありました。

仕事はただでさえストレスのかかるもの。そのうえ仕事が合わないと感じてしまえば「早く辞めたい」と思ってしまうのは自然なことです。ただ、それによってリスクがあることも理解しているからこそ多くの人が悩むのでしょう。
ただ、合わない会社に居続けるのは避けるべきと考えるものの、さっさと辞めてしまうと後悔する可能性があるというのがアドバイザーとしての意見です。一度冷静になって状況を分析したうえで、総合的に会社を辞めるべきか判断するのが大切ですよ。
この記事では、合わないと感じる会社をさっさと辞めるべきかを判断する方法を解説します。後悔のないベストな選択ができるように、あなたの状況に合わせた行動指針を立てていきましょう。
今の会社が合わなくてさっさと辞めたいと考えている人に伝えたいこと

現在の職場環境が自分に合わず、「さっさと辞めたい……」と感じている人は多いですでも、感情的に判断してしまうと、あとになって「辞めなければよかった……」と後悔する可能性があるため、無計画に「さっさと辞める」ことは避ける必要がありますよ。
これから今の会社が合わなくてさっさと辞めたいと考えている人に伝えたいことを解説します。「会社が合わない」と感じたときにどのように行動したらいいのか考える際の参考にしてくださいね。
無計画にさっさと辞めることはミスマッチな選択につながる
今あなたが置かれている状況を理解せずに無計画に退職すると、次の職場選びでも同じミスマッチを繰り返し、退職したことを将来後悔するかもしれません。
- 会社の人間関係に悩んでいたが、次の職場でも同じことが起きた
- 残業が多いことに不満があったが、次の会社でも長時間労働を強いられた
- 会社の社風が自分の価値観と合わないと感じていたが、前の会社の社風は悪くなかったことに辞めてから気づいた
感情的にすぐに会社を辞めると、思わぬ落とし穴があります。そのため、一旦冷静になって会社を辞めるかどうかを決めましょう。
「合わない」という違和感を無視し続けるのは避けるべき
「合わない」と感じる気持ちを無視し続けると、仕事に影響があることはもちろん、私生活にも悪影響が及ぶ可能性があります。
- 仕事のモチベーションが低下する
- メンタルヘルスの不調をきたす
- 仕事のやりがいを感じなくなる
「会社が合わない」という気持ちのままでいると、仕事のモチベーションが下がったり、仕事のやりがいを感じなくなったり、またメンタルヘルスの不調を感じたりするようになります。
「合わない」という気持ちは何か行動に移すべき合図です。あなたの正直な気持ちを大切にしましょう。
仕事が合わないと感じたときの影響についてはこちらでも解説しています。
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仕事や職場に対する不満があったりうまくいかないことが多いと、仕事が合わないと感じてしまうときがありますよね。自分に合う仕事はほかにあるんじゃないかと不安になることもあるでしょう。この記事では、専門家のアドバイスを交えて本当に仕事が合わないのかを見極める方法や、そう感じてしまう理由を解説していきます。
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「合わない会社はさっさと辞めるべき」という声がある4つの理由

20代は自立して仕事に打ち込めるようになり、将来を見据えるうえで重要な時期です。会社が合わなければ心身の健康に影響があり、最終的に社会人としてのチャンスを逃してしまう恐れがあります。
「合わない会社はさっさと早めに辞めるべき」という声があるのは事実です。これからさっさと辞めるべきと言われる4つの理由を解説するので、一緒に確認していきましょう。
①ストレスによって心身に影響が出るリスクがある
合わない職場に長くいると、ストレスが溜まりがちです。最終的には心身の不調を招く可能性もあります。
仕事と私生活の両立が難しくなり、以下のような心身の不調が現れます。
- 朝起きたら仕事と思うと夜も眠れない
- 仕事に行くのが怖い
- なんだか急に泣けてくる
- 家族や友人と過ごす時間を楽しめない
- 好きな趣味ですら楽しむ気力がなくなる
心身に不調が出た結果仕事のパフォーマンスも落ち、それによって上司に注意されてまた仕事が合わないと感じて……という、負のスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。そうなれば抜け出すことも難しいため、その前に辞めるべき、という意見があるわけです。
心身に不調が現れる前に、状況を変える必要がありますよ。
②仕事のモチベーションが維持できない
あなたと合わない会社では、いずれ仕事に対するモチベーションを保つのが難しくなります。価値観や適性とマッチしない職場では、やる気が出ないということはよくあります。
- 夜遅くまでの残業が常態化している
- 会社の方針に共感できない
人生の大半を仕事に使うことを考えれば、生き生きと働けるかはとても重要です。その点で合わない会社で働くのは長い目で見てももったいないからこそ、さっさと辞めるべき、と言われているわけです。
モチベーションは仕事に取り組む原動力です。仕事に取り組む姿勢に影響が出ていないかを確認してみましょう。
③大切な成長の機会を逃す可能性がある
心身の不調が出てきたり、仕事のモチベーションが沸かなかったりすると、思うように仕事に打ち込めません。その結果、大切な成長の機会を逃すことも少なくありません。
本当はもっと意見やアイデアを提案したいのに新人の意見を取り合ってもらえないような環境に身を置き続けると、モチベーションも維持できないですよね。さらには、本来備わっていた資質などが、そういった環境によって矯正されてしまう可能性もあります。
本来であれば「もっと成長して活躍したい」「好きな仕事と向き合いたい」と感じていた気持ちも、気づけば色あせてしまい、社会人として成長が期待できる期間も棒に振ってしまう可能性があるわけです。
「合わない会社はさっさと辞めるべき」という声もあなたの将来を考えてのメッセージでもあるのです。
④成果が出せずキャリアアップがしにくい
能力を発揮しづらい環境では、会社からも評価されにくく、キャリアアップが難しくなるため注意が必要です。
成果が出せずキャリアアップしにくい事例としては、次のようなことがあります。
- 自分の特性や価値観と合わず、仕事のモチベーションが保てず成果が出せない
- 人間関係がうまくいかず、落ち着いて業務に専念できない
- 目の前の残業に取り組むのが精一杯で成果を出せる機会がない
仕事に専念できる状態でないと、思うような成果を残せません。自分の長所や特性が発揮できない環境は、もどかしく感じるものです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!現状に不満を感じているあなたへ
20代は社会人としての基礎を培える重要な時期
20代は、社会に出てはじめの一歩を踏み出す大切な時期です。この時期は社会人としての基礎を身に付けるとともに、自分のキャリアを築くための土台を作る重要な時期でもあります。
何かわからないことがあっても、上司や先輩は丁寧にサポートしてくれます。失敗や挫折することがあっても、「学び」として寛大に受け止めてもらえることが多く、自己成長につなげることができるのです。
20代のうちに自分の価値観や目的に合った会社で働くことができれば、将来への明るい展望が開けます。自分の強みを活かし、自分らしく活躍できる環境が整うことで、仕事に対して前向きに取り組むことができますよ。
似た仕事でも価値観の合う企業で働ければ成長につながる
価値観や目的が合わない会社で働くことは、強いストレスを感じたり、モチベーションが下がってしまい仕事に集中することが難しくなる可能性があります。しかし、同じ仕事でも自分の価値観や志向に合った会社であれば、仕事に対する意欲も高まるでしょう。
仕事の中には好きではないことややりたくないこともありますが、自分に合った環境であれば、工夫や挑戦を通じて成長することができます。だからこそ、20代のうちに自分に合った会社を見つけることが大切ですよ。
今が転職すべきタイミングなのかは、こちらの記事の解説でも判断できますよ。
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「会社が合わない」でさっさと辞める3つのデメリット

合わないと感じる会社を早い段階で退職することは、一見ベストな選択に見えるかもしれません。しかし、あとで後悔しないためにも、安易な退職には落とし穴があることを知っておく必要がありますよ。
退職は人生において一つの大きなイベントです。もちろん状況次第では無理に今の会社に残るべきではありません。
ただし、辞めるべきかどうかを判断するためには、これから紹介する早期に離職する3つのデメリットをしっかりと理解しましょう。
①早期離職の経歴が転職活動に響くケースがある
企業は求職者の新しい会社へ定着する意欲や勤務態度を重視する傾向があるため、これまで働いていた会社を早いうちに辞めたことに対して不安をもたれることがあります。
そのため、早期離職の経歴があることによって転職活動に影響が出る場合があります。
- 早期離職
会社に新卒あるいは転職してから3年以内に退職することを指す
ただ、早期離職の経歴があるからといって就職できなくなるわけではありません。伝え方の工夫などで転職を成功させている人は大勢いるので、そういった実態もあるということだけ押さえておきましょう。
ただ次の会社の採用面接では「なぜ早くに前の会社を退職したのか」という質問に対して、明確に答える必要があることを覚えておいてくださいね。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!企業目線で見た早期離職への印象は?
早期離職を嫌がる企業もあるため転職活動が難航する可能性もある
早期離職をしたからといって、必ずしも転職が難航するとは限りません。しかし、転職を目指す企業からマイナスな印象を抱かれてしまうリスクもあるため、あまりに早期に離職するのはおすすめできないのです。
たとえば、企業は早期離職をした人に対し、「自社に入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」と疑念を抱いてしまいます。企業としては採用した人材が自社で活躍し、その期間が長期である方が好ましいと考えているからです。
そのため、早期離職の経歴によって転職活動において書類選考が通りにくくなったり、面接選考でも早期離職の理由について深掘りされる可能性があります。早期離職していない人の転職に比べて難航することもあるので、その点は覚えておきましょう。
②転職してから「もう少し働けば良かった」と後悔する可能性がある
退職後に会社の良さに気づいたり、転職後の会社でミスマッチを感じたりすると、「前の会社で状況を変えるために何か試してみればよかった」「退職をもっと冷静に判断するべきだった」と振り返って後悔することがあります。
- 退職直前に新しいプロジェクトが始まり、やりがいを感じられるようになった
- 人間関係がうまくいかなかった上司が異動になり、風通しの良い職場になった
- 転職後の会社でも前の会社と同じく「合わない」と感じるようになった
退職を決断する前に状況分析が不十分だったり、感情的に退職に踏み切ったりしてしまうと、あとから後悔することにつながります。
退職に踏み切る前には、冷静な状況判断が欠かせませんよ。
転職してから公開するケースについてはこちらの記事でも紹介しています。
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転職で後悔をしてしまうケースは実際多くありますが、その原因の多くは事前のリサーチ不足などあります。この記事でキャリアアドバイザーが解説する事前に調べておくべきチェック項目や注意点を押さえれば、後悔のない転職をかなえられますよ。
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③タイミングによっては退職金がもらえない場合がある
退職のタイミング次第では、退職金を受け取れないリスクがあります。退職金の支給条件は会社によってさまざまで、勤続年数が短いと支給の対象外になることも少なくありません。
- A社:勤続2年以上
- B社:勤続3年以上
上記の例でそれぞれの会社で2年9カ月働いた場合を考えてみましょう。A社であれば、勤続が2年を超えているため退職金が支給されます。一方のB社では勤続が3年未満のため退職金は支給されません。
退職時期によっては、わずかな日数の違いで受給資格の有無が変わります。今すぐ会社を辞めることで退職金がもらえない可能性があることも理解しておきましょう。
キャリアアドバイザーが読み解く!退職判断は冷静にすべき理由
後先考えずに会社を辞めると生活に困ることもある
転職先が決まっていないまま会社を辞めたり、後先を考えずにさっさと辞めたりすることで、自分の生活が苦しくなってしまうことがあります。そのため、辞めた後の生活をイメージしておくことが大切です。
たとえば、仕事を辞めることで収入が途絶えてしまいます。失業保険などもありますが、給付には条件があったり、すぐには給付を受けられなかったりして、生活がままならなくなってしまう可能性もあるのです。
転職したい気持ちがある場合は、安易な考えから辞めてしまうのではなく、辞めたいという気持ちを転職活動の原動力に変え、転職先が決まってから退職をするのがベターといえますよ。
働きながら転職をするのがおすすめである理由はこちらの記事で解説しています。
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「会社が合わない」と感じたときの行動指針を立てる4ステップ

よくある失敗が「会社を辞めさえすればすべて解決する」と思い込んでしまうこと。感情に流されて退職を急ぐあまり、あとで後悔する人は多いです。
そうならないためにも「合わない」と感じた会社を本当に退職すべきかは、一度冷静になって検討することが大切です。
ここからは4ステップに分けてどのように行動すべきかを解説するので、参考にしながらあなたにとって最適な行動指針を立ててみましょう。
①「合わない」と感じる原因をすべて洗い出す
はじめのステップとして、「合わない」と感じる原因をすべて洗い出してみましょう。まずは自分なりの「合わない」理由を細かく洗い出すことが大切です。
漠然とした不満では具体的な対策が立てられないためです。また、原因を深掘りしたら、「実は原因は他にあった」なんてこともよくあることです。
- 今置かれている状況:人間関係がうまくいかない
- 真っ先に考えられた原因:上司や同僚との価値観や性格の相違
- 他の原因1:自分のコミュニケーション力が低い
- 他の原因2:自分の人と接するときの態度や言動に課題がある
- 他の原因3:職場の人間関係を大切にする風土が欠如している
- 他の原因4:自分が新人や異動組で、まだ馴染めていない
- 他の原因5:ハラスメントや嫌がらせなどの問題行為がある
たとえば、人間関係がうまくいかない状況では、真っ先に「同僚との価値観や性格の違いのせい」と思い込みがちです。でも実際は自分のコミュニケーション力や相手への接し方が今の状況を引き起こしたかもしれません。
このように真っ先に思いつく原因を深掘りし、できるだけ関連する原因を洗い出すことで、真の原因を突き止め対処できるようになります。
あなたが置かれている状況をできるだけ客観的に振り返ってみることで、思わぬ原因がみつかるかもしれませんよ。試してみてくださいね。
振り返るうえでは、こちらの記事で解説している自己分析がおすすめですよ。
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転職の場合、新卒と違い就業経験を積んでいるので、その経験を踏まえた自己分析が必要となりますよ。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えつつ、転職で自己分析が重要な理由から自己分析の方法、自己分析の具体的なやり方まで詳しく解説します。
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②「合わない」と感じる原因が会社にあるのか自分にあるのかを明確にする
次に「合わない」と感じる原因が自分自身にあるのか、それとも会社側にあるのかを見極めましょう。原因次第で、解決方法が大きく変わります。
- 責任の所在:会社
長時間労働の常態化
職場の人間関係を大切にする風土が欠如している
ハラスメントや嫌がらせなどの問題行為が横行している - 責任の所在:自分
自分のコミュニケーション脳力が低い
人と接するときの自分の態度や言動に課題がある
自分の適性や長所が発揮できる職場を選べなかった
たとえば、長時間労働が常態化しているのは会社の職場環境によるもので、会社側に責任があると考えられます。一方、適性や強みが発揮できる職場を選べなかったのは自分側に責任があると言えます。
特に自分側の原因を考えるときは客観的な視点で物事をみてみましょう。
③会社を辞めて転職すれば解決するのか考える
「合わない」と感じる問題は、転職すれば必ず解決するわけではありません。自分に原因がある場合は、会社を変えても同じ悩みを抱える可能性があります。
| 責任の所在 | 合わないと感じる原因 | 転職すれば解決できるか |
|---|---|---|
| 会社側 | 長時間労働の常態化 | はい |
| 会社側 | 職場の人間関係を大切にする風土が欠如している | はい |
| 会社側 | ハラスメントや嫌がらせなどの問題行為が横行している | はい |
| 自分側 | 自分のコミュニケーション力が低い | いいえ |
| 自分側 | 自分の人と接するときの態度や言動に課題がある | いいえ |
| 自分側 | 自分の適性や長所が発揮できる職場を選べなかった | 自己分析をしっかりおこなうことで転職で解決可能 |
例を挙げると、人間関係に悩まされている状況下で転職しても、そもそも自分のコミュニケーション脳力に問題があれば、同じ人間関係のトラブルは転職先でも起こる可能性は十分にあります。
また、自分側にある原因にも明確な対処法があれば、転職で解決できる場合もあります。
原因が会社と自分のどちらにあるかに限らず、会社を辞めて次の会社で働くことで解決できる原因なのかどうかを慎重に判断することが大切ですよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!退職を決断する前に知っておくべきこと
会社を辞めれば解決すると考えるのは原因の解消につながらない
会社に対して何かしらの不平不満があり、会社を辞めたいと考えているときは、「会社を辞めて転職すれば解決するのかを考える」というステップが最も大切になります。このステップをないがしろにすると会社を辞めたい原因を深掘りできず、原因を解消できないかもしれないのです。
もしも、「会社を辞めればすべて解決する」と安易な決断をした場合、次の会社でも同じ問題に直面したときに、また会社を辞めることになってしまう可能性が高いです。辞めたい原因を乗り越える方法を身に付け、対処できるようにしておきましょう。
会社を辞めなくても解決する方法はないか、と考えることで新たな発見があるかもしれません。まずは、会社を辞める前に原因を追求し、後悔しない決断ができるような準備を整えていきましょう。
④会社を辞めるメリットとデメリットを踏まえて冷静に判断する
最後に会社を辞めるメリット・デメリットを天秤にかけ、総合的に会社を辞めるべきかを判断しましょう。
- メリット
新しい職場環境で人間関係をリセットできる
ストレスによる心身の不調の不安が解消する
仕事のモチベーション低下から抜け出せる
自分に合った職場を見つけられる - デメリット
早期離職の経歴が付き、次の転職活動が不利になる可能性がある
次の職場でも同じような人間関係のトラブルに見舞われる可能性がある
転職活動に時間と労力が必要になる
キャリアの節目でブランクが生じる
考えられる会社を辞めるメリットとデメリットをできるだけ書き出してみてください。それからメリットとデメリットのどちらが上回るかを考えてみましょう。
ポイントは1つ前に考えた「そもそも会社を辞めて転職さえすれば抱えている問題は解決するのか」をふまえて、最終的に判断することです。
それでも悩むときは、こちらの記事で解説している方法で転職をするべきか細かく整理してみましょう。
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自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう
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会社が合わないと感じるよくある5つの原因と対処法
「会社が合わない」と感じることは誰にでも起こり得ることです。そのときにまず考えられる原因から社内でできる解決策を導き出し、試してみるのが重要です。
これからよくある「会社が合わない」と感じる理由と、まずは試してみてほしい対処法を紹介します。あなたが抱える悩みがあれば、参考にして対処法を試してみてくださいね。
①人間関係がうまくいっていない
相手の価値観や性格との不一致から、社内で人間関係のトラブルに発展することはよくあることです。この問題にアプローチするときのポイントは、うまくいっていないと感じる相手とかかわり過ぎないことです。
- 嫌なことがあっても受け止めずに受け流す
- 自分の業務を前に進めるために必要な人とだけかかわるようにする
- 自分が相手の気持ちを考えて行動しているか振り返る
最低限仕事にかかわる人とコミュニケーションが取れれば、仕事を前に進められます。
また、うまくいかない相手の言動を真摯に受け止めていては、心身的に耐えられなくなります。受け止めるのではなく、嫌なことはすべてスルッとかわすことで気持ちの負担を軽減できますよ。
とはいえどうしてもかかわらないといけない場合もありますよね。そんなときは冷静に第三者に相談をして、配置転換や、状況改善について検討してもらいましょう。
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②社風や経営方針が自分の価値観と合わない
「実際に入社したら採用選考時に感じた社風と違った……」というミスマッチに悩む人は少なくありません。ただ社風は目に見えない主観的な要素なので、「合わない」と感じてすぐに会社を辞めるのは性急な判断です。
- 家族や友人に話を聞いてもらう
- 時が経つのを待ってみる
- 部署やチームの異動を考える
たとえば、自分は自由な発想や意見を大切にしたいけど、同調圧力が強く組織の雰囲気に合わせざるを得ないと感じているとしましょう。でも、一度親しい人に話を聞いてもらい客観的な意見をもらうと、考えが変わるかもしれません。
その社風はあなたの思い込みで、「周りの人がただ単に発言が苦手で意見を挙げられていないだけではないか」という気づきが得られることもあります。
そのほかにも時間が経つと社内の見え方が変わったり、部署やチームを異動すると雰囲気が変わったりと良い変化があるかもしれません。
自分の価値観を変えるのは簡単ではありませんが、上記の対処法を試してみることによって、気持ちの変化や物事を違った角度から見られるようになりますよ。
③思ったより活躍できない
「やれるだけのことはやっているのに、思うように活躍できない」というもどかしさも、会社に合わないと感じる原因になります。
背景として、十分な働きをしているにもかかわらず適切な評価がされていないことや、若手のため力不足であることの2つが考えられます。
- 適切に評価してもらえるように上司に実績をアピールする
- 上司や先輩社員からアドバイスを求めてみる
- 自分に足りない部分を補ってみる
周りと比べても成果を残していると感じる場合は、上司との定期的な面談や期末評価の際に具体的にどんな成果をあげたのかをきちんと話してアピールするのが効果的です。
あなた自身の力が足りていない認識があれば、補うために先輩からアドバイスをもらったり、社内研修を活用したりして自己研磨に励むのも改善につながりますよ。
とはいえ活躍できるかどうかは環境にも大きく左右されるため、転職をして環境を変えるというのも一つの手です。転職の流れはこちらで解説しています。
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④ワークライフバランスが保てない
残業が習慣化している、休日出勤や無理なシフトが組まれている、などワークライフバランスが保てない状況では、仕事自体へのストレスが溜まっていきますよね。そんなときは、まず上司に業務量の調整を相談してみましょう。
- 数字を使って具体的に業務過多の程度を伝える
- 何をしてほしいのかを明確に伝える
仕事を割り振る側は、実はあなたに適した仕事量であると考えている可能性があります。その状況に応え続けている間は調整が入ることもないので、まずは現状をしっかりと共有することが大切です。
しかし、上司によっては誠実に対応してくれず、なにも状況が改善しないということもあるかもしれません。もし適切に対応してもらえなければ、上司の上長や人事へ直接相談することも検討しましょう。
仕事が終わらない……それで私生活が圧迫されてしまうケースもありますよね。そんなときの対策はこちらの記事で解説しています。
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⑤職場でハラスメントや嫌がらせがある
パワハラやセクハラなどのハラスメントや嫌がらせは重大な問題で、場合によっては第三者の介入を検討する必要があります。我慢し続けても心身に大きな負担となり、良いことはありません。会社や労働組合に相談窓口があれば、積極的に利用しましょう。
会社の窓口で話しづらければ、外部の相談窓口を利用するのも選択肢の一つです。また必要に応じて休職制度を利用したり、またはすぐにでも転職に向けて動き出すことも視野に入れてくださいね。
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会社としても放置することのできない問題なので、発覚すればほとんどの場合すぐに動くはずですよ。
合わない会社をさっさと辞めるべきかは現状を分析して慎重に検討しよう!
合わないと感じる会社をさっさと辞めるべきかを判断する手順や辞めることを決断した人に向けて効率的な退職の方法を解説しました。
会社が合わないと感じてすぐに辞めるべきか悩む人は少なくありません。悩み続けるのは精神的、肉体的につらいものです。
しかしながら、会社を辞めて転職すれば解決するのかを冷静になって分析し、辞めるメリットとデメリットを踏まえて考えることによって、総合的に会社を辞めるべきかを判断できるようになります。
会社を辞めるかどうかは人生に大きな影響を与える重要な決断です。ここまでの解説を参考に、合わない会社をさっさと辞めるべきかは現状を分析して、ベストな道を見つけましょう。
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じっくりと自分を見つめ直し、合わないと感じる原因や価値観をしっかり把握したうえで次のステップを検討することが大切ですよ。