目次
- 未経験から事務職は目指せる! 必要な対策を理解して行動開始!
- 未経験から事務職への転職が難しいといわれる3つの理由
- ①職種としての人気が非常に高くライバルが多いため
- ②業務の自動化が進み仕事の需要が減りつつあるため
- ③辞める人が少なく欠員が出ない限り募集がかからないため
- 未経験から事務職への転職を成功させられる人の特徴3選
- ①周囲のサポートやチームワークを楽しめる
- ②業務の優先順位をつけて計画的に取り組める
- ③ルーティンワークを飽きずに続けられる
- 未経験から事務職に転職するための2つの行動指針
- 指針①経験のなさを補う「事務のスキル」を身に付ける
- 指針②事務に活かせる「他職種のスキル・実務経験」をアピールする
- 今からできる! 事務のスキル習得に役立つ3つの方法
- ①資格を取得を目標に勉強を始める
- ②普段の業務のなかで意識的にアウトプットする
- ③短期アルバイトやボランティアで自分のスキルを試す
- これまでの経験を振り返ろう! 事務職に活かせる前職のスキル・経験
- 目的に沿った適切な資料に仕上げる「書類作成経験」
- 業務を円滑に進める「コミュニケーション能力」
- 期日までに確実に業務を完了する「スケジュール管理スキル」
- 業務関係者と良好な関係を維持する「ビジネスマナー」
- 未経験から事務職を目指す際に検討したい正社員以外の働き方
- 契約社員:同じ会社で正社員登用を目指せる場合がある
- 派遣社員:さまざまな職場を経験することで汎用的なスキルが身に付く
- パートタイマー:ワークライフバランスを取りながら実務経験を積める
- 未経験から事務職へ転職するか決めてキャリアチェンジに向けた一歩を踏み出そう
未経験から事務職は目指せる! 必要な対策を理解して行動開始!
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。
未経験で事務職への転職を考えている人から、よくこんな相談を受けます。

転職先として事務職は非常に人気です。しかしその需要に対して、未経験歓迎の正社員求人は意外とすくないもの。そういった事実をなんとなくでも理解しているからこそ、そもそも未経験から事務職に転職できるのか不安になる気持ちはよくわかります。
ただ、これまでキャリアアドバイザーとして転職支援をしてきたなかでは、未経験から事務職に転職を成功させた人はたくさんいます。重要なのは、理想をかなえるための「道順」を正しく理解することですよ。
そこでこの記事では、未経験から事務職へ転職するための方法や、必要なスキルの習得方法などを解説します。転職に向けてこれから何をすべきかを押さえて、さっそく行動に移していきましょう。
未経験から事務職への転職が難しいといわれる3つの理由

未経験から事務職へ転職を目指す人は多いですが、実際は就職のハードルが高く、すぐに転職が決まらないケースも珍しくありません。
ここからはその理由について、3つの観点から解説します。未経験から事務職に転職するのが難しい理由を知っておけば、今から適切な対策を立てることができ、就職のチャンスを少しでも広げることができますよ。
①職種としての人気が非常に高くライバルが多いため
事務職は転職希望者が多い職種です。サービス業や営業職をしている人が、デスクワークに切り替えたいと考えて転職を希望することも多いですよ。つまりその分だけ競争率が高くなるということで、未経験者が採用されるのは簡単ではありません。
- 体力的な負担が少なく長く働きやすいため
- 特別な資格がなくても応募できる場合が多いため
- デスクワークで安定して働けるイメージがあるため
- 土日休みや定時退社が可能な企業が多いため
採用側としても採用後に自社で活躍してくれる即戦力を採用したのが本音なので、経験があるならそちらの方に魅力を感じてしまうものです。経験がないというハンデを背負って高倍率の選考を勝ち抜くには時間をかけた対策が必要になりますよ。
②業務の自動化が進み仕事の需要が減りつつあるため
近年、事務職の業務はデジタル化や自動化が進み、これまで人力でおこなっていた仕事の一部がシステムやAI(人工知能)に置き換えられています。
そのため企業も事務職の採用人数を減らす傾向にあり、未経験者が新たに事務職に転職するのが、以前よりも難しくなっています。
- データ入力:AI(人工知能)による自動入力ツール
- 経費精算・請求書管理:クラウド会計ソフトによる自動処理
- スケジュール管理・会議室予約:グループウェアによる自動管理
- 問い合わせ対応:チャットボットによる自動対応
- 書類作成補助:RPAや電子契約システムの導入
ただし、すべての事務職の仕事がなくなるわけではありません。自動化が進んだことで、むしろシステムを適切に管理できる事務職や、データ分析ができる事務職の需要は増えています。
未経験から事務職を目指す場合は、自動化ツールを用いたデータ整理や業務効率化などを学んでおくと就職に近づけますよ。
キャリアアドバイザーが読み解く!どの業界の事務職がねらい目?
今後も安定した需要が見込まれる業界がおすすめ!
AIやシステムの発展により、データ入力や定型的な書類作成など一般的な事務作業の需要が減少しているのは事実です。ただ、すべての事務職が不要になるわけではなく、特に専門知識が求められる分野においては、今後も安定した需要が見込まれます。
たとえば、個別の患者対応や医療制度の理解が求められる医療事務の場合、対人スキルが求められる業務を現状のAIで代替することはできません。また、法律や国際ルールを理解したうえで関係各所との調整をおこなう貿易事務なども、AIによる自動化が難しい分野です。
上記のような事務職であれば、専門知識はもちろん、人の判断や対応が不可欠となるため、AIの進化が進んだとしても安定した需要が見込まれますよ。これから事務職への転職を目指すのであれば、このようなジャンルの事務職に転職するのがおすすめです。
③辞める人が少なく欠員が出ない限り募集がかからないため
事務職は辞める人が少ないという前提もあります。そもそも中途採用は新規採用と違って欠員補充が中心です。狙える良い求人は枠が空きにくいことも、未経験から事務職への転職が難しいといわれる理由の一つなのです。
- 体力的な負担が少なく長く続けやすいため
- 欠員が出たときは契約社員や派遣社員でカバーするため
- 社内異動で事務職に就くケースがあるため
また、企業側も教育コストが少ない即戦力人材を求めているケースが多く、求人に「未経験可」と書いてあっても経験者が優遇されることがあります。
ただし、契約社員や派遣社員として経験を積んで正社員登用を目指したり、専門性の高い事務職を狙ったりすれば、未経験からでも採用のチャンスは広がりますよ。
未経験から事務職への転職を成功させられる人の特徴3選

事務職に転職したいけれど「自分に向いているのかわからない」「続けられるか不安」と感じて転職活動に踏み出せない人もいます。
そこでここからは、事務職に向いている人の特徴を3つ紹介します。この特徴に当てはまる人は、未経験からでもその持ち前の性質を活かせば十分に事務職への転職が狙えますよ。
選考で押し出したい要素ともいえるので、当てはまらないと感じたときはこういった部分を伸ばしていくことも一つの対策としてとらえておきましょう。
①周囲のサポートやチームワークを楽しめる
事務職は、一人で黙々と作業をするだけではなく、以下のように周囲の業務をサポートしながらチームで仕事を進める仕事です。
そのため、周囲の人を支えることが好きだったりチームで協力するのが得意だったりする人は、事務職に向いていますよ。
企業側が未経験者に感じる不安は「採用したとしても事務職としてやっていけるか」です。そこで、応募者にこういった事務職向きの性質があるとわかれば「十分やっていけるだろう」と判断できる要素にもなります。
- 営業の補佐業務
- 社内外のスケジュール調整
- 経費精算・請求処理のサポート
- トラブル対応のサポート
サポート業務にやりがいを感じるかどうかは、事務職の適性を判断するポイントの一つです。誰かを支える役割に楽しさを見出せた経験があるかどうか、考えてみましょう。
②業務の優先順位をつけて計画的に取り組める
事務職には定期的に発生するルーティン業務と突発的に発生する業務があり、複数の業務を並行して進めなければいけない場合が多いです。
そのため、以下のように業務の優先順位を考えながら計画的に取り組める人が向いていますよ。営業職や販売職などでこういったスキルを獲得してきたなら、それは事務職としても十分に活かせる強みといえます。
- 突然業務が発生しても対応できるように余裕のあるスケジュールを組んでおく
- ほかの人のタスクに影響するものから先に済ませる
- 締め切りの近さだけでなく業務の重要度も加味して取り組む順番を決める
事務処理能力が高く効率的に仕事を終わらせられる人の多くは、この「計画性」が優れています。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!計画性を鍛えるにはどうすればいい?
緊急度と重要度でタスクを分類するクセを付けてみよう
未経験から事務職への転職を目指しているものの、仕事の優先順位づけが苦手で不安を感じている人もいると思います。優先順位は、緊急度と重要度でタスクを分類すれば判断しやすくなりますよ。すぐに対応が必要な緊急度の高い業務や成果に直結する重要度の高い業務を優先して影響が少ない業務は後回しにするイメージです。
また、それぞれの業務の期限を常に意識することも大切です。納期のある仕事はスケジュール表やカレンダーに書き出して可視化すれば、期日を意識しながら仕事を進めることができ、自然と優先順位をつけられるようになりますよ。
まずは簡単なタスク管理からで構わないので、根気強く取り組み、計画的に業務を進める習慣をつけていきましょう。
③ルーティンワークを飽きずに続けられる
事務職には、日ごとや月ごとに決まった業務を正確にこなすルーティンワークが多いです。そのため、決まった手順やルールを守りながら、同じ業務を飽きずにコツコツ続けられる人は、事務職に向いているといえますよ。
- データ入力・管理(顧客情報売上データ、発注情報の入力・更新など)
- 請求書・伝票処理(毎月の請求書作成や経費精算、領収書の整理など)
- 勤怠管理・給与計算の補助(タイムカードや出勤簿のチェックなど)
- 受付・来客対応(訪問者の受付や会議室の予約など)
ルーティンワークを楽しむには、自分なりに目標を設定し達成に向けて取り組むなど、主体的な工夫が求められます。そのような工夫ができる人は、事務職の仕事を楽しめる素質がありますよ。
未経験から事務職に転職するための2つの行動指針

未経験から事務職に転職するのは簡単ではありませんが、決して無理ということではありません。未経験でも採用してもらうための工夫をすることで、チャンスを広げられますよ。
具体的には「事務のスキルを身に付けること」と「他職種のスキルや実務経験を事務職に活かせる形でアピールすること」が重要です。
ここからは、この未経験から事務職を目指すための行動指針について詳しく解説していきます。
指針①経験のなさを補う「事務のスキル」を身に付ける
企業はできる限り即戦力で働ける人材を求めているため、未経験から事務職に転職するには「未経験でもすぐに業務に対応できる」と企業にアピールできるスキルを身に付けることが重要です。
スキルがしっかり備わっていれば「少しサポートすればすぐ活躍できるようになりそう」と前向きに評価されやすくなり、採用の可能性を高められますよ。
- パソコンソフト操作スキル
- データ入力・処理スキル
- スケジュール管理・タスク整理スキル
- 会計ソフト・経費精算システム操作スキル
スキルの習得方法については「今からできる! 事務のスキル習得に役立つ3つの方法」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
事務職に必要なスキルは幅広いため、優先順位を決めて学習を進めることが重要ですよ。
指針②事務に活かせる「他職種のスキル・実務経験」をアピールする
未経験から事務職に転職する際は「他職種で培ったスキルを事務職にどう活かせるか」を考え、アピールすることも重要です。
- 営業職:提案資料作成、社内外の調整など
- 接客・販売職:電話・メール対応、顧客対応、クレーム処理能力など
- コールセンター:ビジネスマナー、マルチタスク対応など
事務職では正確性や調整力、マルチタスク処理などが求められるので、まずはこれまでの仕事を振り返って、これらのスキルや経験があるかどうか考えてみてくださいね。
「培ったスキルを事務職でどう活かせるか」を面接で具体的に説明できるように、過去の業務での成功事例や工夫していたことなどを整理しておくと良いですよ。
今からできる! 事務のスキル習得に役立つ3つの方法
- 資格取得を目標に勉強を始める
- 普段の業務で意識的にアウトプットする
- 短期アルバイトやボランティアでスキルを試す
未経験から事務職に転職するためにスキルを身に付けようと思っても、実際にどうすれば良いのかわからないと困りますよね。
そこでここからは、事務経験がない人でもすぐに始められる、スキル習得のための3つの方法を紹介します。これらの方法を取り入れれば、事務職に必要なスキルを「実務で使える状態」にして、転職活動で自信を持ってアピールできるようになりますよ。
①資格を取得を目標に勉強を始める
事務のスキル習得に役立つ方法の1つ目は、資格取得を目標に勉強を始めることです。「資格を取る」という具体的な目標があれば、資格試験対策を進めるなかで自然とスキルを身に付けることができますよ。
また、資格はその資格を取ったという行動も含めて「高い意欲がある」とみなされ、ほかの応募者と差をつけやすくなるというメリットもあります。
資格取得には時間がかかるため、試験日や転職希望時期から逆算して計画的に勉強を進めましょう。
キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへ働きながらどう資格取得を目指せばいい?
自分に合った学習方法を見つけて短期間で資格を取得しよう
上記のような事務職に活かせる資格を取得するとスキルの証明となるため、特に未経験から事務職を目指す人は積極的に取り組みましょう。
短期間で資格を取得するには、日々の隙間時間を活用することが大切です。通勤時間や仕事の休憩時間を使ってテキストを読んだり、スマホアプリで問題演習をおこなったりと短い時間を積み重ねることで、効率的に学習を進めることができます。
また、通信講座を活用するのも有効な手段の一つです。通信講座であれば通学の手間がないことに加え、自分のペースで勉強を進められるため、日々の仕事と両立しながらでも学習に取り組めますよ。資格取得に向けた学習方法にはいくつかの種類があるため、自分に合った学習方法を見つけることが大切です。
②普段の業務のなかで意識的にアウトプットする
事務のスキル習得に役立つ方法の2つ目は、普段の業務のなかで意識的にアウトプットすることです。アウトプットの機会を多く設けるとその分記憶が定着し、スキル習得を効率的に進められますよ。
- これまで手作業で計算していたものをExcelで対応する
- 同僚が担当している報告書や議事録の作成を手伝う
- 電話対応やメール対応を積極的に引き受ける
- マニュアルや業務フローを自主的に整理する
また、事務スキルを活用した業務経験があれば、転職時に「実際に前職で〇〇した経験があるためスキルには自信があります」など、具体的なエピソードを付けてスキルをアピールをしやすくなりますよ。
事務スキルに限らず何かを習得したいと思ったら、インプットとアウトプットの両方に力を入れることが大切です。
③短期アルバイトやボランティアで自分のスキルを試す
事務のスキル習得に役立つ方法の3つ目は、短期アルバイトやボランティアで自分のスキルを試すことです。「実務を経験する」ということが目的になります。
- 自分の今のスキルレベルが仕事で通用するのか確認できる
- 事務職になるために何が足りていないのか見つけられる
- 必要なスキルがわかり効率的な習得計画を立てやすくなる
実際に仕事を引き受けてスキルを試す方法であるため、これまで紹介した2つよりも適度な緊張感を持つことができ、転職後の業務のイメージがわきやすくなりますよ。
ここで力を身に付けられたらそのまま選考でアピールできますし、事務職としてそのまま採用されるケースもゼロではありません。
- 短期アルバイト募集サイトで事務職に応募する
- クラウドソーシングで事務系の仕事を受注する
- 自治体やNPOのボランティアで書類作成を担当する
これは比較的時間に余裕がある人におすすめの方法です。忙しくてこの方法を実践できそうにない人は、これまで紹介した2つの方法に取り組みましょう。
これまでの経験を振り返ろう! 事務職に活かせる前職のスキル・経験

「事務の経験がないから転職は難しいかもしれない」と不安になるかもしれませんが、これまでの仕事で培ったスキルや経験は、事務職でも十分に活かせますよ。
たとえば事務職に求められる書類作成スキルやコミュニケーション能力は、さまざまな職種で培われる汎用的なスキルです。これまで仕事に取り組んできた中で得られたスキルの中にはそういった事務職でも活かせるものがあるかもしれません。
ここからは、事務職でも役立つ前職のスキル・経験について詳しく解説します。押し出すべき自分の強みを見つけるためにも、しっかしチェックしていきましょう。
目的に沿った適切な資料に仕上げる「書類作成経験」
前職で、目的に沿った適切な資料に仕上げる「書類作成経験」があると、事務職に転職した後にとても役立ちます。書類といってもさまざまなものがありますが、たとえば以下のようなものは事務職としての仕事に通じるものです。
- 営業職:企画書やプレゼン資料の作成
- 販売・接客業:業務マニュアルや顧客対応マニュアルの作成
- 飲食業:アルバイト向けマニュアルや発注管理表の作成
- コールセンター:応対マニュアルや問い合わせ記録の作成
こういった経験を洗い出したうえで、事務職への転職で書類作成経験をアピールするには、どんな目的で書類を作成し、どのような工夫をしたのかを具体的に伝えると効果的です。
たとえば「営業職としてプレゼン資料を作成し、視覚的に伝わりやすいようにレイアウトを工夫しました」など、目的や工夫まで説明すると良いですよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!書類作成業務の経験を押し出す際のコツ
どのような工夫をしたのかを具体的にアピールすることが重要!
事務職では、ただ情報をまとめるだけでなく相手に意図が伝わるわかりやすい書類作成が求められるため、前職での書類作成経験を伝える際には「どのような工夫をして書類を作成したか」について、具体的にアピールすることが重要ですよ。
たとえば、表やグラフを多く取り入れて視覚的に伝わりやすく工夫したり、クライアント向けの資料作成において専門用語を減らして誰が読んでも理解しやすい表現に工夫した経験などは、具体性や説得力があり、大きなアピールになります。
業務を円滑に進める「コミュニケーション能力」
事務職は社内のさまざまな関係者とのやりとりが多く、業務を円滑に進めるコミュニケーション能力が求められる職種です。そのため、これまでの業務でコミュニケーション能力を磨いてきた人は、自信を持って転職活動でアピールしましょう。
- 上司や部下や他部署の人など多くの人を巻き込みスムーズに問題を解決する力
- 顧客のニーズや不安に合わせたベストな解決策を提案する力
転職活動でアピールするときは「業務を円滑に進めるためにどのような報連相を心掛けていたか」という点を、具体的なエピソードと一緒に説明すると効果的です。
企業によっては、事務としての専門的なスキルよりも「周囲と良い関係を保ちながら業務に取り組んでくれそうか」を重視していることもあります。そのくらい、事務職は周囲との連携が欠かせない仕事ということですね。
期日までに確実に業務を完了する「スケジュール管理スキル」
事務職では、複数の業務を並行して進める必要があるため、期日までに確実に業務を完了する「スケジュール管理能力」が必要不可欠です。
そのため、前職で以下のようなスケジュール管理スキルを身に付けられている人は、事務職の転職活動において自分のアピールポイントの一つとして活用できますよ。
- 緊急度と重要度を判断する「タスクの優先順位付け」のスキル
- コツコツ確実に業務を進めていく「進捗管理」のスキル
「どのように優先順位をつけて業務を進めたか」「スケジュールの遅れを防ぐためにどう工夫したか」を具体的に説明してアピールすれば、採用担当者に強みとして伝わりやすくなります。
業務関係者と良好な関係を維持する「ビジネスマナー」
事務職は、営業や経理などの社内の他部署とやりとりをするだけでなく、取引先との電話・メール対応を任されることもあります。そのため、取引先と良好な関係を維持する「ビジネスマナー」が求められます。
これまでの仕事で接客対応や顧客とのやりとりを経験してきた人は、すでに事務職に必要なビジネスマナーがしっかり備わっている場合が多いですよ。その点を押し出すことができれば、信頼できるビジネスパーソンとして、経験の有無を超えて魅力的だと判断され採用につながるかもしれません。
- 要件を簡潔にスムーズに伝達する電話・メール対応マナー
- 相手や自分の立ち位置を踏まえた適切な言葉使い
ビジネスマナーは転職活動において大きなアピールポイントにはなりません。しかし、マナーが徹底されている人は面接で好印象を持ってもらいやすく、「事務職として問題なくやっていけそう」と採用の後押しになる可能性があります。
未経験から事務職を目指す際に検討したい正社員以外の働き方

事務職は人気があり新規の採用も少ないため、すぐに正社員として転職するのが難しい場合があります。しかしだからといって諦める必要はありません。契約社員や派遣社員、パートタイマーとして経験を積み、スキルアップしながら正社員を目指す道もありますよ。
ここからは上記の3つの働き方について、それぞれの特徴や正社員就職につなげるコツなどを解説します。未経験から正社員就職を目指すルートを多数知っておけば、キャリアの可能性を広げられますよ。
契約社員:同じ会社で正社員登用を目指せる場合がある
契約社員は、1年単位など一定期間ごとに契約期間を更新していく働き方です。正社員に比べて応募条件が厳しくなく、比較的採用されやすい傾向があります。
企業によっては、一定期間働いた契約社員を正社員として採用し直す「正社員登用制度」を設けているところもありますよ。そのため、未経験から正社員の事務職を目指す間のキャリアとして人気です。
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すべての会社に正社員登用制度があるわけではないので、求人を探す際には「正社員登用制度あり」と書かれているか、過去に登用実績があるかなどを確認することが大切です。
派遣社員:さまざまな職場を経験することで汎用的なスキルが身に付く
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まずは派遣社員として事務職の経験を積んだ後、将来的に正社員で働きたいと考えているのであれば、紹介予定派遣を活用して正社員登用を狙うのもおすすめです。
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未経験から事務職への転職には確かに高いハードルが存在しま。しかしそれは転職が不可能であることを指し示すわけではありません。
事務職に必要なスキルを身に付けたり、これまでの仕事で得た業務経験やスキルをアピールしたりすることで、未経験からでも事務職は目指せますよ。
大切なのは、今の自分にできることを探して1つずつ取り組み始めることです。事務職へのキャリアチェンジをかなえるために今日から行動を起こしましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

もちろん成長意欲のある未経験者を歓迎する企業もあり、未経験者にまったくチャンスがないわけではありません。