目次
- インターンについていけないときは原因別の対処法を実践しよう!
- まず理解! 「インターンについていけない」と悩む人は実は多くいる
- インターンについていけない原因は4つに分類できる
- 原因①知識・スキルに問題があるパターン
- 原因②コミュニケーションに問題があるパターン
- 原因③マインドセットに問題があるパターン
- 原因④環境に問題があるパターン
- インターンについていけないときのケース別対処法8選!
- 【知識・スキル改善①】「わからない」はその日のうちに解消する
- 【知識・スキル改善②】メンター・上司にインプットの方法を聞く
- 【コミュニケーション改善①】「5分悩んだら相談」のルールを作る
- 【コミュニケーション改善②】上手な質問の仕方を知る
- 【マインドセット改善①】比較する対象は自分にする
- 【マインドセット改善②】「できたこと」にフォーカスする
- 【環境改善①】悩んでいる状況を積極的に相談する
- 【環境改善②】ほかのインターンも並行して始める
- 「インターンについていけない」は自分に合った対処法で打開しよう!
インターンについていけないときは原因別の対処法を実践しよう!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。インターンシップ(インターン)に参加したものの、思うように成果が残せず気持ちが落ち込んでいる学生から、
「インターンについていけません」
「インターンについていけないときはどうしたら良いのでしょうか……」
といった相談を受けることがあります。
初めて会社で働く経験となるのがインターンだった、という人は実際多く、だからこそ指示内容が理解できなかったり、ついていけずモチベーションが下がったりといったことは実際よくある悩みです。
インターンについていけず、「その企業に向いていないかもしれない」と相談に来る学生も毎年多いですよ。まず取り組むべきなのは原因を明確にすること。原因がわかれば、それに合わせた対処法を打ち出すことができます。
この記事では、インターンについていけない原因や現状を打開する方法を解説していきます。一緒に状況を打開する方法を見つけ、万全な状態でインターンに臨みましょう。
まず理解! 「インターンについていけない」と悩む人は実は多くいる

就活生

キャリアアドバイザー
そうとは限りませんよ。実はインターンについていけないと悩む人は多いです。なかにはインターンについていけないと感じていた企業から、無事に内定をもらったケースもあります。
インターンについていけずに悩むのは珍しいケースではありません。特にインターンに参加したものの内容があまり理解できなかったり、周囲の優秀な学生を見ることで「ついていけない」と感じたりするのはよくあることです。
実際に、マイナビが学生のインターン参加についての調査内容をまとめた「2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(9月)」では、インターンに参加した学生の57.5%がが「ほかの学生が優秀に見え、焦りを感じた」と回答しています。
インターンについていけないと悩むのはあなただけでなく、参加した多くの学生が感じること。自分だけがついていけないというわけではないので、落ち込みすぎずに「どうすればインターンを有効活用できるのか」という考え方に切り替えることが大切です。

キャリアアドバイザー
インターンについていけなくとも、その企業に合っていないとは言い切れません。なぜついていけないと感じたのか、原因から対処法を見つけて対策をすることで内定獲得の可能性を上げることもできますよ。
キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへインターンについていけないならあきらめるべき?
自分の熱意と限界を見てあきらめるべきか判断しよう
実際インターンについていけないと感じた時、それでもそのまま最後まで続けるべきか、あきらめて別を探したほうが良いのかで悩む人も多いと思います。とはいえそれにはっきり「こうすべき」という答えを出すことは難しいです。インターンについていけないことが理由であきらめるべきかどうかは、その学生の状況によるためですね。
もし、その仕事や業界に対して強い憧れや明確な目的意識を持って参加しているのであれば、できる限り頑張り抜いたほうが良いでしょう。しかし、「就職活動に有利だから」といった、なんとなくの理由で続けている長期インターンの場合は、辞めることも一つの選択肢です。
つらい状況を我慢しすぎると、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。ご自身の限界を超えそうだと感じたら、無理をせずに別の道を探すほうが賢明です。
インターンについていけない原因は4つに分類できる


就活生
インターンについていけないのは私だけではないのですね。とはいえついていけない状況はなんとかしたいです。

キャリアアドバイザー
まずは原因を特定することが必要です。何が原因でついていけないと感じるのか、それさえわかれば解決策も見えてきますよ。
インターンについていけないという状況を解決するためには、何よりも原因を把握することが重要です。そこで、ここからはインターンについていけない原因としてよくある事例を4つのパターンに分けて解説します。
4つのなかに自分に当てはまっているものはないか、今置かれている状況のなかで一番近いのは何かを確認してみてくださいね。
原因①知識・スキルに問題があるパターン
インターンについていけない原因の一つとして挙げられるのが、「知識・スキルに問題があるパターン」です。
単純にインターンに参加するうえで必要なものが身に付いておらず、内容が理解できないと感じてついていけなくなってしまうケースですよ。
- インターンの内容について説明を受けてもなかなか理解できない
- インターンを進めるなかで聞いたことのない用語が複数出てくる
- 周囲の学生に対し「自分よりも多くのことを知っている」と感じる
- 専門性の高い傾向にある業界・職種のインターンに参加している
特に専門性の高い分野への就職を目指している場合は、このパターンに当てはまる可能性が高いと言えます。働くうえで最低限必要な知識やスキルが備わっているのか、勉強が足りていない部分がないかを今一度考えてみましょう。

キャリアアドバイザー
このパターンに当てはまるなら、「【知識・スキル改善①】「わからない」はその日のうちに解消する」「【知識・スキル改善②】メンター・上司にインプットの方法を聞く」の内容が参考になりますよ。
原因②コミュニケーションに問題があるパターン
インターンについていけない理由としては「周囲の学生や社員とコミュニケーションがうまくとれない」ということも挙げられます。知識やスキルは十分に身に付けていても、コミュニケーションが苦手なためにそれをうまく発揮できないケースです。
- グループワークやグループディスカッションに特に苦手意識がある
- 周りの学生は多くの発言をしているのに比べ、自分は何も発言できないと感じることがよくある
- 聞きたいことや言いたいことが発信できないことがよくある
特に日頃からコミュニケーションに苦手意識を感じていたり、初対面の人と話すことに苦手意識がある場合、コミュニケーションがうまくとれずに「ついていけない」と感じている場合があります。

キャリアアドバイザー
このパターンに当てはまる人は「【コミュニケーション改善①】「5分悩んだら相談」のルールを作る」「【コミュニケーション改善②】上手な質問の仕方を知る」の内容を参考にしてください。
原因③マインドセットに問題があるパターン
インターンについていけないと感じる人のなかには、インターンに臨む際のマインドにズレが生じている場合もあります。必要以上に「自分はできない」と自分を責めてしまい、モチベーションが下がってしまっているパターンもありますよ。
- インターンに参加している際頻繁にほかの学生と自分を比べてしまう
- インターンを終えた後に「ついていけなかった」と振り返り落ち込むことが多い
参加中、もしくは参加する以前から「自分にできるのかな」と不安に思うこともあるかもしれません。
また、周りの学生との差などもつい気になってモチベーションが下がってしまっているといった人は、インターンに臨むうえでのマインドセットを今一度見直したほうが良いでしょう。

キャリアアドバイザー
このパターンに当てはまると感じた場合は「【マインドセット改善①】比較する対象は自分にする」「【マインドセット改善②】「できたこと」にフォーカスする」の章を確認して対処法を見つけましょう。
原因④環境に問題があるパターン
インターンについていけないケースとして、そもそも選ぶインターンの環境が自分に合っていないパターンもあります。自分が求めているものやインターンに期待していたこととのギャップがあり、そのためにインターンについていけないと感じるケースです。
- 力量以上の企業のインターンに参加している
- インターン先での人間関係や業務内容などが自分に合っていないと感じる
特にインターンに参加していても「空気感に溶け込めないな」「なじめていないな」と感じる場合はこのパターンに当てはまる可能性が高いと言えます。またインターンの環境に問題がある場合、自分では解決できないケースが多いですよ。

キャリアアドバイザー
このパターンに当てはまるなら「【環境改善①】悩んでいる状況を積極的に相談する」「【環境改善②】ほかのインターンも並行して始める」の章が参考になります。
インターンについていけないときのケース別対処法8選!

就活生
インターンについていけない原因って、こんなにあるんですね。

キャリアアドバイザー
そうです。同じ悩みでも、原因は人によって違いますよ。このなかからあなたに当てはまるものはあったでしょうか?

就活生
はい! 私はパターン①と③に原因があるように感じました。

キャリアドバイザー
自分の状況を客観視できていてすばらしいです! では、ここからは実際の対処法を解説していきますね。あなたが今やるべきことは何かを明確にしていきましょう。
インターンについていけない原因が明確になったら、次にすべきことはそれを改善するための対処法を実践すること。ここからは、すぐに実践できる対処法をインターンについていけないと感じる原因にあわせて解説します。
一緒にしっかり内容を確認し、次のインターンに活かしていきましょう。
【知識・スキル改善①】「わからない」はその日のうちに解消する
知識やスキルが足りずにインターンについていけないと感じる場合は、まずわからなかったことをそのままにしないことが何よりも大切です。
- わからないことがあったらすぐにその場で質問する
- 同じインターンに参加しているほかの学生にわからないことを聞く
- 「わからない」「難しい」と感じたことは必ずメモしておき、その日のうちに確認する
インターン中に疑問を解消できた場合でも、一日の終わりには振り返りをして再確認をしておきましょう。知識を定着させることで、次回のインターンにも活かすことができますよ。

キャリアアドバイザー
インターンで周囲の学生とコミュニケーションを取りたい場合は、積極的に質問をしたり「今の説明はこういうことかな?」と聞いてみるのがおすすめです。
【知識・スキル改善②】メンター・上司にインプットの方法を聞く
もしインターン先で特定のメンターや上司がいるなら、「どうやってこの知識を覚えれば良いのか」「このスキルはどのように身に付ければ良いのか」ということを直接聞いてみるのもおすすめです。
仕事の進め方については、誰よりも実際にその仕事をしている人が理解しています。またその人もあなたと同じように仕事の進め方について悩んだ経験があるかもしれないので、良い解決策を提示してくれる可能性が高いですよ。
- メンター:必ず自分のなかで仮説を立てたうえで質問をる
- 上司:上司の手が空いていそうなタイミングを見計らい簡潔に要件を伝える

キャリアアドバイザー
場合によっては質問すること自体が意欲の表れと評価される場合もあるので、臆さずに質問をする意識を持って臨みましょう。
【コミュニケーション改善①】「5分悩んだら相談」のルールを作る
インターンについていけない理由がコミュニケーションにあると感じる場合は、まず周囲の人とコミュニケーションをとる習慣をつけることが重要です。そこでおすすめなのが「5分悩んだら相談」というルールを作ること。
インターンをするなかで発言に悩んだり、やり方がわからずに手が止まるようなことがあったら、自分で5分考えたうえで周囲に聞くように意識してみましょう。
- 相手の手が比較的空いていそうなタイミングを見計らう
- まずは隣の席に座っている人やインターンでよく顔を合わせる人など比較的距離感が近い相手に声をかける
一人とコミュニケーションをとれるようになれば、周囲の人とも交流が広がっていく可能性があります。結果としてインターンでの発言なども気軽にしやすくなり、苦手意識を克服できますよ。

キャリアアドバイザー
コミュニケーションをとることは、インターンを円滑に進めるうえでは非常に重要です。「迷惑をかけるかも」などの考えは一度やめて、積極的に声をかけてみましょう。
【コミュニケーション改善②】上手な質問の仕方を知る
周囲の人とコミュニケーションをとるうえでは、上手な質問の仕方を知ることも大切です。質問のタイミングや声のかけ方など、基本的なことを理解しておくことで声をかける際のハードルも下がりますよ。
- 相手の手が空いていそうなタイミングを見極める
- 事前に質問したい内容をまとめてスムーズに共有できる状態にしておく
- 初めて声をかける場合は最初に笑顔で名乗る
- 答えてもらった場合は必ずお礼の言葉を伝える
質問の仕方一つで、相手に残す印象は大きく変わるもの。「いつでも答えてあげたい」と思ってもらえるよう、質問の仕方を工夫しましょう。

キャリアアドバイザー
質問をした相手には、後日「お陰様で○○ができるようになりました」など成果を報告すると、さらに印象が良くなりますよ。
【マインドセット改善①】比較する対象は自分にする
インターンについていけない理由がマインドセットの面にあり、特に周囲と自分を比較してしまうことが多い場合は、比較対象を自分にすることを意識してみてください。
- 一日の終わりに昨日の自分と比べてできるようになったことを書き出す
- インターン前に「昨日の自分を超えるための目標」を設定する
複数人でインターンに取り組んでいるとどうしても周囲と自分を比べがちですが、キャッチアップのスピードは人それぞれ。何よりも大切なのは、インターンに参加する前と後で自分自身にどのような変化があったかです。
それを忘れず、常に過去の自分と今の自分を比べて一歩でも前に進んでいるという実感を持てる状態にしておくことが大切ですよ。

キャリアアドバイザー
過去の自分と今の自分を比べるために、今の自分の状況や状態を記録しておくことも忘れないでくださいね。
【マインドセット改善②】「できたこと」にフォーカスする
インターンについていけないと感じる理由が「できないことが多い」と感じることにあるなら、まずは「できたこと」にフォーカスする習慣をつけることも大切です。
- 一日の終わりに今日のインターンでできたことを記録する
- インターン前に小さな目標を立て、達成できたときに自分を褒める習慣をつける
- 自分へのご褒美を用意する
できたことにフォーカスする習慣をつけることで、達成感を得ながらインターンに参加することができます。それがモチベーションアップにつながり、インターンへの意欲も上がりますよ。

キャリアアドバイザー
インターンに意欲的に取り組むことで、キャッチアップのスピードも上がりやすくなります。結果として成長速度が上がるという好循環を生み出せる可能性もありますよ。
【環境改善①】悩んでいる状況を積極的に相談する
インターンの環境が自分に合っていないために「ついていけない」と感じる場合は、その悩んでいる状況を周囲に相談するようにしましょう。一人で抱え込んでいても、状況が良くなることはほとんどないということを意識してください。
- インターン先の社員:状況を改善するための的確なアドバイスをくれる
- 一緒にインターンに参加している人:同じ目線で解決に向けたアドバイスをくれる
特に環境要因で悩んでいる場合、自分一人で解決するのは難しいこともよくあります。インターンの時間を有意義なものにするためにも、積極的に周囲に相談し悩みを解消した状態でインターンに臨めるようにすることが大切です。

キャリアアドバイザー
インターン先の人に言いにくいときは、まずインターンには関係のない友人や家族に相談するのも良いでしょう。自分一人で悩みを抱え込まないようにしてくださいね。
【環境改善②】ほかのインターンも並行して始める
インターンについていけないと感じる理由がインターン先の環境にある場合、無理に改善を試みるのではなくほかのインターンにも参加するのもおすすめです。違う環境でならインターン先でうまく溶け込める場合がありますよ。
- これまでとは違う業界・職種で応募する
- 気の合う友人と一緒に参加する
- インターンの種類を変える
新たに参加するインターンはこれまでと同じような内容でも問題ないですが、環境を変えることに重きを置くなら大きく雰囲気が変わりそうなインターンを選ぶのが良いでしょう。

キャリアアドバイザー
仮に興味のない分野のインターンだとしても、参加してみれば仕事の楽しさに気づく場合があります。視野を広げるためにも、これまでと違ったインターンに参加するのはおすすめです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!インターンについていけないときはどうする?
インターンで悩んだら第三者に相談するのが解決の糸口
インターンについていけなくて悩んでいる。そんな状況に置かれている人にまず伝えたいのは、とにかく私たちのようなエージェントなど、就職活動に関する知識が豊富な第三者に気軽に相談してほしいということです。
そのインターンが客観的に見てどれくらい大変なものなのかを正しく理解してくれる人に相談しなければ、抽象的で解決につながらないアドバイスで終わってしまう可能性があります。
誰でも良いので、自分よりも知識を持った人に相談することが大切です。一人で抱え込んでいても解決策は見つかりにくいので、積極的に周囲の人を頼ってくださいね。
「インターンについていけない」は自分に合った対処法で打開しよう!
これまで、インターンについていけないと感じる原因や原因に合わせた対処法を解説してきました。
インターンについていけないと感じる学生は毎年多く、その理由も人それぞれ違うもの。まずはあなたが具体的に何に悩んでいて、どうすれば改善する可能性があるのかを明確にすることが大切です。
一緒に自分に合った対処法を見つけ、インターンの時間を有意義に過ごせるよう行動に移していきましょう。
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この前志望企業のインターンに参加してきたのですが、全然ついていけませんでした。私には向いていない企業なのかもしれません……。