目次
- 出版社のインターンは参加倍率が高いので対策が肝になる
- そもそも出版社って何するの? 代表的な職種の仕事内容を押さえておこう
- 編集
- 営業
- 校閲
- 出版社のインターンシップの種類と内容
- 短期:雑誌・書籍の企画立案など編集者の業務を体験する実務体験型が多い
- 長期:編集アシスタントなど特定の役割で経験を積める就業型が多い
- 出版社のインターンに参加する際に知っておくべきポイント
- 出版社の長期インターンの求人数はかなり少ない
- 出版社のインターン以外でも現場の経験を積む機会はある
- 希少価値が高い! 出版社のインターンの情報をゲットするコツ
- 雑誌や出版社の公式HPやSNSをチェックしておく
- 大学の窓口や教授に相談してみる
- OB・OG訪問でインターンやアルバイトについて相談してみる
- 出版社のインターンへの参加の鍵はESの対策が握っている
- 3ステップで簡単! 出版社へのインターンに参加しやすくなるESの作成法
- ①インターンへの熱意を述べる
- ②インターン先の出版社を志望する理由を具体的に盛り込む
- ③インターンでの目標を明確に述べる
- 出版社へのインターン選考を突破しやすくなる例文
- ①短期インターン
- ➁長期インターン
- 出版社のインターンシップに関するQ&A
- 出版社のインターンの募集時期は?
- 出版社のインターンは採用に直結する?
- 出版社のインターンに参加する際の服装は?
- 完璧なESを作成して出版社のインターンシップに参加しよう
出版社のインターンは参加倍率が高いので対策が肝になる
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。出版社のインターンへの参加を検討している学生から
「出版社のインターンではどんなことをするのでしょうか」
「高倍率のインターンの選考を突破する方法を教えてください」
という声が寄せられています。
出版社のインターンは参加倍率が高い場合が多いので、「選考で落ちてしまうかもしれない」と悩む学生もいるのではないでしょうか。
インターンの選考突破はエントリーシート(ES)対策にかかっています。無策のままESを提出してしまうと、担当者の印象に残らず、参加できない可能性が高いです。
この記事は出版社の業務内容やインターンの種類、出版社のインターンに参加する際に知っておくべき情報、ES作成法を例文付きで紹介します。出版社のインターンに参加したい学生はぜひ読んでみてくださいね。
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そもそも出版社って何するの? 代表的な職種の仕事内容を押さえておこう
出版社を志望している学生でもまだ業務内容について詳しく知らない人もいるのではないでしょうか。
出版社とは、書籍や雑誌などの企画・製作をおこなうの企業のことです。読者を増やすため、書籍などの販売先や図書館に働きかけたり、広告・宣伝をおこなったりします。職種ごとに業務内容は大きく変わるので、ここで覚えておきましょう。
編集
出版社と言えば、編集部門の仕事を思い浮かべる学生も多いですよね。
編集部門では主に書籍や雑誌を製作して売り出すまでの作業を担当しています。具体的な業務の流れは以下の通りです。
- 出版物に関する企画案を作成する
- 企画実現に必要な執筆者をピックアップして予算取りをする
- 企画の承認が降りれば、必要なスタッフに仕事を発注する
- 執筆者と打ち合わせ、紙面構成の考案や校正作業を経て、原稿を作成・編集していく
予定の発売日に間に合うようにスケジュール管理をおこなうのも編集者の業務です。必要ならば、イラストレーターやカメラマンにも仕事を発注するので、さまざまな人とコミュニケーションをとる必要がありますね。
営業
出版社の営業職には書店営業と広告営業の2種類があります。
- 書店営業:書店(小売店)や書店に卸売りしてくれる取次に対して、少しでも多く自社で製作した出版物を販売してもらえるように交渉する
- 広告営業:企業や広告会社に足を運んで、広告主に雑誌のスポンサーになってくれるように交渉する。契約が成立すると、スポンサーの広告が載る
編集によってできた書籍は書店で販売してもらわなければなりませんよね。そこで書店営業は、データや市場の状況を鑑みて、書店の売上に貢献する提案をおこないます。
加えて、著者によるサイン会やトークショーのイベントを企画したり、書店で特設コーナーを作ってもらうように企画交渉したりするのも業務の一つですね。
キャリアアドバイザー
校閲
これまで紹介した職種の中で一番馴染みがない職種が校閲部門ではないでしょうか。
校閲とは製作中の出版物の内容に誤りがなく、適切な内容であるかをチェックする仕事のことです。文章や情報のエキスパートとして、出版物の製作を支える重要な役割を担います。
- 誤字脱字の発見:表記の統一やルビの記載も確認する
- 記載されている情報の誤りの発見:情報によっては当事者に話を聞いたり、現地に出向いたりして事実確認をおこなう
- 不適切な内容がないかの確認:不快な表現にならないように緩和したり、差別的な内容を排除したりする
万が一、出版した書籍に誤情報や不適切な内容があると作品だけでなく、出版社の評価や売上にも被害が出てしまう可能性があります。
キャリアアドバイザー
作品と出版社を守るために、校閲は最後の砦として細心の注意を払いながら確認をおこなっている部門ですね。
ES通過には近道がある!
大手企業に内定した先輩のESを参考にしよう
一からESを作ろうと苦労していませんか?
就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、ESだけに時間をかけてはいけません。
そんな時は大手企業に内定した先輩達のESを見れる「ES100選」を参考にしましょう。この資料を見れば、あらゆる業界と職業100種類のES回答例がわかります。
無料で見れるので、書き方を参考にしながらES作成に役立ててください。
出版社のインターンシップの種類と内容
就活生
出版社のインターンではどんなことをするのでしょうか?
キャリアアドバイザー
内容は長期・短期など種類によって異なるため、事前に確認が必要ですね。
就活生
なるほど……。裏を返せば、志望していない出版社でもインターンの種類によっては身になる経験が積める可能性もありますね!
出版社のインターンは種類によって体験できる内容が大きく異なります。やっとの思いで選考突破して参加したインターンが、ほとんど企業の説明会と変わらない内容の場合もあるかもしれません。そこで、どんなインターンがあるのかを事前に確認しておきましょう。
短期:雑誌・書籍の企画立案など編集者の業務を体験する実務体験型が多い
2〜4日間程の短期インターンでは実務体験型が多いのが特徴ですね。
インターンで経験を積みたい学生も多いかもしれません。実務体験型のインターンシップは実際の業務を任されて体験できるため、そんな学生にも持ってこいな内容ではないでしょうか。
- 雑誌・書籍の企画立案の体験
- 営業・Webプロモーション
長期インターンほど時間はかけられませんが、短期インターン用に業務のポイントが凝縮されたプログラムが用意されています。
実際に実務を体験することで自分の職種への適性が分かったり、先輩社員からフィードバックをもらえて学びになったりするのは今後の就活で役立つかもしれませんね。
短期インターンの種類や参加するメリット・デメリットについて詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。
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短期インターンは場数を踏むことで業界・職種理解は深まりますよ。 この記事では、短期インターンの特徴、メリット・デメリット、探し方、就活への活かし方などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画もあるので効率的な企業研究に役立ててくださいね!
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長期:編集アシスタントなど特定の役割で経験を積める就業型が多い
出版社の長期のインターンシップでは、特定の職種を任されることになる場合が多いですね。
- 編集アシスタント
- ライター
- メディア担当
- 営業アシスタント
- 運営サポート事務
ただ、出版社の業務である代表的な編集に携われることはあまり多くありません。編集の業務は高い専門性が必要になるため、仕方がないと割り切りましょう。
ただ、上記の職種でもその出版社の風土や書籍が作成されるまでの流れといったことを学ベるため、長期インターンに参加するメリットはかなり大きいですね。
キャリアアドバイザー
どうしても編集の業務を体験したい場合は、編集プロダクションのインターンや出版社の編集アシスタントのアルバイトに応募してみるのをおすすめします。
出版社のインターンに参加する際に知っておくべきポイント
実は長期インターンを実施している出版社はかなり少ないのが現状です。募集を待つのも一つの手段ですが、実務体験型の短期インターンに参加したり、出版社でアルバイトをしたりするなどの対策がおすすめですね。
出版社の長期インターンの求人数はかなり少ない
出版社で長期インターンを経験して、就活でアピールしたい学生もいるのではないでしょうか。
ただ、長期インターンを開催している出版社はかなり少ないです。開催している場合でも短期インターンが多いので、就活の自己PRの経験としては弱いかもしれませんね。
事実、「リクナビ2026」のインターンシップ情報によると、2024年9月現在でインターンを募集している出版社は66社でした。この中で長期インターンの実施はほとんどありません。
キャリアアドバイザー
長期インターンが開催される際には募集が少ない枠に応募が殺到するため、倍率が高いことを肝に銘じておきましょう。ES対策は必須になりますね。
専門性の高い部署が多くインターンを募集しにくい
出版社のインターンが募集しにくい背景として、専門性の高い業務が多く、学生を受け入れられる部署が少ないことが挙げられますね。
業務に参加するにはある程度のスキルが必要になり、万が一、学生がミスをした場合、大きな責任問題に発展してしまうかもしれません。
たとえば、編集者として原稿を取りにいく作業で無くしてしまった場合は出版が遅れてしまったり、部数の発注をミスした場合は大損害を被る可能性があったりします。
任せられる仕事が少なく、ミスをした場合に企業へ与える損失が多いため、出版社はインターンを実施しにくい傾向がありますね。
キャリアアドバイザー
事実、集英社・講談社・小学館など大手出版社でもインターンの募集をしていない場合が多いですね。
出版社のインターン以外でも現場の経験を積む機会はある
出版社のインターンは狭き門であるため、どんな学生でも無条件に参加できるわけではありません。
しかし、インターンの募集をしていない出版社でもアルバイトの募集をおこなっていたり、編集プロダクションでインターンを経験して業界理解を深めたりする方法もあります。
出版社のインターンだけにこだわって貴重な時間を無駄にするより、視野を広げて、出版業界の仕事を経験を積んでみてはどうでしょうか。
出版社のアルバイトや編集プロダクションのインターンがおすすめ
インターンに参加する一番の目的は実際の業務内容を知ることです。そこでアルバイトの求人を探すのも一つの手段として検討してみてましょう。
編集アシスタントなど実践的な業務に携われるアルバイトがあるので、企業の公式サイトやアルバイト求人サイトをこまめにチェックしておくのをおすすめします。
前述した通り、出版社の長期インターンに参加しても、編集の業務に携われる可能性は高くありません。
もう一つの手段として、編集業務を専門としている編集プロダクションのインターンをおすすめします。編集プロダクションは自前でPR活動や販売をおこないませんが、基本的な業務内容は出版社の編集部と大きく変わりません。
どちらも編集者の業務を体験するのは持ってこいな環境のため、出版社のアルバイトや編集プロダクションのインターンも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
キャリアアドバイザーコメント清水 沙也香プロフィールをみる
編集にかかわる仕事は出版社だけでなく、Webメディアを運営しているWebマーケティングの業界でも積むことができますよ。出版社に比べるとインターンシップを実施している企業が多いため編集の仕事に触れる機会が作りやすい特徴があります。
Webメディアがユーザーに読まれるためにユーザーを分析し、分析した内容に沿ってWebライターが記事を執筆していきます。その内容を編集する仕事も発生するので、同じではないものの一連の流れを体感することができます。出版社に比べると1つの記事をWebに公開するスピードが速いため、さまざまなシーンにかかわるチャンスが多いことも魅力的です。
さらにおすすめのポイントは、Webマーケティング会社の仕事を体感することで出版社の魅力を再発見するきっかけにもなることですね。「Webメディアのインターンシップに参加した結果、やはり紙の出版物に魅力を感じた」というエピソードを面接で伝えられると、より強い志望度をアピールすることにもつながりますね。
希少価値が高い! 出版社のインターンの情報をゲットするコツ
出版社のインターンの情報は新卒就活サイトでも多くありません。ただ、企業によっては他の方法でインターンについて告知している場合もあります。インターンの募集を見逃さないためにも、出版社のインターンの情報をゲットするコツを把握しておきましょう。
雑誌や出版社の公式HPやSNSをチェックしておく
リクナビやマイナビなど新卒就活サイトを探しても、なかなかインターンの情報が見つからず、悩んでいる学生も多いのではないでしょうか。
ただ、企業によっては新卒就活サイトより雑誌や出版社の公式ホームページ(HP)やSNSで告知している場合もあります。特にSNSでは情報を早く手に入れられて、他の学生に差をつけるチャンスです。
雑誌単位で募集している場合もあるので、出版社が創刊している雑誌のSNSをフォローしておき、投稿されるごとに通知が来る設定にしておくのをおすすめします。
もちろん、採用ページなどにインターンの募集情報が掲載されていることも多いため、サイトをブックマークしておき、1日に1回はチェックしてみてはどうでしょうか。
キャリアアドバイザー
新卒就活サイトや企業の公式HPに掲載されていなくても、インターンを募集している場合もあるため、気になってる企業にはメールや電話で直接と問い合わせてみてくださいね。
大学の窓口や教授に相談してみる
大学のキャリアセンターで出版社のインターンの募集がないか質問してみましょう。
大学によっては企業側が1〜3年生を対象に企業の魅力を説明してくれるセミナーを開いている場合もあります。積極的に参加して、インターンの募集がないかを社員の方に声をかけてみてください。
また、教授の中に出版社とつながりがある人がいるかもしれません。そんな教授を見つけた場合はインターン先を紹介してもらえるようにお願いしてみるのをおすすめします。
キャリアアドバイザー
一見、研究分野が出版とは全く関係のない教授がインターン先を斡旋できる可能性もあるため、キャリアセンターや就職に強いゼミの友人に聞いてみてはいかがでしょうか。
OB・OG訪問でインターンやアルバイトについて相談してみる
OB・OGが人事やインターンやアルバイト社員を受け持つ部署の場合は紹介してもらえるかもしれません。
ただ、インターンやアルバイトとは全く無関係の部署もあるので、紹介が難しい場合はすぐに引き下がりましょう。
相手は忙しい業務の合間を縫って参加してくれています。失礼に当たるような行為は厳禁ですね。
キャリアアドバイザー
OB・OG訪問ではあくまで疑問を解消することを念頭に置き、質問の最後に「もしアルバイトやインターンの募集があれば、教えていただけると幸いです」と付け足すようにしましょう。
OB・OGの見つけ方を知りたい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。
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出版社のインターンへの参加の鍵はESの対策が握っている
インターンを募集している出版社は少ないですが、志望する学生は多いのが現状です。その分、倍率は高い傾向があるため、エントリーシート(ES)の対策が必須になります。
応募者が多いと時間の関係上、一人ひとりのESを念入りにチェックするのは難しくなるため、ESを作成する際は採用担当者が確認しているポイントを押さえましょう。
- インターンに対する熱意はあるか:参加枠が限られているので、熱意のある学生に参加してほしい。ESの中で意欲的で主体的な姿勢をアピールする
- 自社にマッチした人材か:優秀な学生でも企業もビジョンや考え方に合わないと活躍は難しい。応募先企業のビジョンや求める人物像など情報収集したうえでESを考える
- インターンへの目的意識はあるか:「インターンシップを通じて学びたいこと」など明確な目的を持っている学生が評価されやすい
- 簡潔で分かりやすい内容かどうか:読んですぐに理解できないESは内容が良くても高い評価を得にくい
インターンのESの作成方法について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。
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インターンシップのエントリーシートでは、しっかりと意欲が伝えることが大切です。今回は、企業が求めるエントリーシートの書き方を、キャリアアドバイザーが解説していきます! 絶対に押さえておきたい4つの評価ポイントも紹介するので、ポイントを押さえて意欲の伝わるエントリーシートを作成しましょう。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
ここまで説明した通り、出版社のインターンシップ参加は狭き門です。募集を見つけたとしても多くの学生が応募するため、一際目立つESを作成しなければならないと言っても過言ではありません。
インターンシップの選考に通過するためには、ESでアピールする経験を戦略的に作るところから始めることも必要になります。それだけ入念に準備しないと高倍率の出版社のインターンシップに参加するのは難しいと言えますね。
たとえば、大学によっては出版研究会やマスコミ研究会といったサークルもあります。このような出版社の仕事につながる経験を早くからしておくと、ESで志望する熱意はもちろん、出版社に関する知識もアピールできますね。サークル以外にも書店でのアルバイトでも、自分が販売にかかわった経験はアピールポイントになりますよ。
ここまで読んだ学生の中には「そこまでやらなきゃいけないの」と思った人がいるかもしれません。それだけ人気の業界なので、インターンシップであってもしっかりと対策をしておきましょう。
3ステップで簡単! 出版社へのインターンに参加しやすくなるESの作成法
出版社のインターンに参加したいなら採用担当者が確認しているポイントを把握して、ESを作成しましょう。学生の中には初めてのES作成で自信がない人もいますよね。ただ、ここで紹介する手順通りに作成すれば、難しくありません。ぜひ、試してみてください。
①インターンへの熱意を述べる
まずはインターンへの熱意を述べることが重要になります。出版社のインターンは狭き門です。企業側としては、受け入れ定員が決まっているインターンなら自社への志望度の高い学生や意欲的な学生に参加してほしいと考えています。
キャリアアドバイザー
ESの中で「学びを得て成長したい」といった姿勢を示すことは、熱意を伝えるのにおすすめの手段です。
②インターン先の出版社を志望する理由を具体的に盛り込む
インターン先の出版社ではないといけない独自性のある理由がないと、「同業他社でも良いのでは?」と採用担当者に思われてしまう可能性があります。
企業研究の徹底度合いはその企業への志望度の高さと判断されやすいです。次でESに具体的な内容を取り込む方法を紹介するので、参考にしてみてくださいね。
インターン先の事業内容やどんな出版物を制作しているのかに触れる
ESでは、インターン先の事業内容やどんな出版物を制作しているのかに触れてみてください。ただ、出版社の情報の効率的な調べ方が分からない学生も多いかもしれません。
企業研究は、IR情報を調べるのをおすすめします。IR情報とは、企業が投資家向けに経営状態や財務状況など業績に関わる情報を発信しているものです。
IR情報を調べることで近年の業績や今後の成長戦略が分かります。企業独自の内容に近づきやすいので、活用してみましょう。
インターンでエントリーする前の準備について詳しく知りたい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
出版物の何について調べれば良いかイメージが湧いていない学生も多いのではないでしょうか。そのような人は、出版物が「どのような顧客に向けて販売されているのか」を調べることがおすすめです。インターネットで調べるだけでなく、書店でどのような人が購入しているか観察することも効率的な情報収集の手段ですね。出版物は自分が伝えたいことを書くのではなく、読者が欲しい情報を届けることが大切です。そのため、想定している読者を知ることはとても重要なことなのです。たとえば、年齢層や男性・女性なども重要な読者の情報です。
他にも、休日の過ごし方など細かく設定されているかもしれません。このような情報を徹底的にリサーチしましょう。
これらの情報を調べておくと、企業へどのような貢献ができるのかも伝えられるようになりますよ。リサーチを通じて知識が深まれば、社員が知らない情報・新しい考え方を伝えることで貢献できますし、インターンシップで一緒に働くメリットを採用担当者は感じてくれますよね。
出版物のターゲットを知ることは基本ですが、アピールポイントにもなるため時間をかけて取り組みましょう。
③インターンでの目標を明確に述べる
目標を設定している学生は今やるべきことが明確化されているため、有意義なインターンを過ごせる可能性が高いです。
「〇〇を学びたい」といったゴールが見えていると、それを達成するための計画を具体的に考えられますよね。
たとえば、「編集者の仕事を学びたい」といった目標があると、
就活生
事前に業務について調べておこう !
就活生
インターン先で製作している書籍を読んでおこう!
など努力をしてからインターンに臨んでくれるイメージを与えやすいです。そのため、インターンでの目標は明確に述べられるようにしましょう。
「SMART」で目標設定に大切な5つの要素を押さえる
目標設定における考え方に「SMART」という法則があります。
SMARTとは、目標設定における重要な要素の頭文字を取った言葉です。この要素を入れて、インターンで学びたいことを構成すると、企業に伝わりやすい目標が設定できます。
キャリアアドバイザー
「1日で先輩社員へ業務に関する質問を3回以上する」といった具体的で計測可能な目標設定は達成可否が明確化されるため、インターン後に振り返りもしやすいですね。
出版社へのインターン選考を突破しやすくなる例文
出版社へのインターン選考を突破しやすくなる1DAY・短期・長期インターンの例文を3つ紹介します。実際にインターンの選考を突破するためのESを作成する上で参考にしてみてくださいね。
①短期インターン
私はこのインターンを通じて、教育書籍の編集者としての適性を測りたいと思い、応募させていただきました。
教科書や参考書を中心に教育を支えられる仕事に魅力を感じております。その中でも、貴社が発刊している、大人がもう一度勉強するための参考書を拝見して、いつからでも学ぶ機会があっても良いという考えに深く共感しました。今回のプログラムでは、編集業務を体験できるとお伺いしておりますが、周囲の学生と競争しながら、インターンを通じて成長したいと思っております。教育書籍の編集者としての適正の把握と貴社の企業理解を深めたいと考えております。
キャリアアドバイザー
短期インターンに多い就業体験型では、実際に業務の一部に取り組むことになります。自分の実力を図るための機会として、インターンを活用する意気込みを伝えましょう
➁長期インターン
出版社の出版営業職のスキルを身につけたいと考え、応募させていただきました。
私は将来的にマーケティングを担当していたいと考えています。そのためには現場を見ておくことと営業マンとして商売感覚を養っておくことが必要だと考えました。御社では、出版の規模が大きく、地方の書店まで行き届くような書籍を発刊しているので、さまざまな地域で売れているものを見るには最適な環境だと感じました。
実際の就業環境に限りなく近い形で働けるこのインターンで、業務理解と営業スキルを身につけたいと考えております。自分の力を最大限に発揮できるように精進するので、よろしくお願いいたします。
キャリアアドバイザー
長期インターンでは、入社後の業務内容に限りなく近い形で業界や企業理解を深められます。出版業界で必要なスキルや能力を身につけられるので、将来のキャリアプランが決まっている場合は伝えてみるのがおすすめです。
出版社のインターンシップに関するQ&A
ここでは出版社のインターンシップに関するQ&Aについてまとめました。気になるところがあれば、チェックしてみてくださいね。
出版社のインターンの募集時期は?
出版社のインターンは短期と長期で募集の時期が異なります。
- 短期インターン:他の業界と同様に夏季や秋季が多い傾向がある。ただ、「夏の終わりから秋にかけて」など募集期間が長い
- 長期インターン:不定期で募集がかけられている。前述した通り、募集企業自体が少ないため、企業のSNSやHPを定期的に確認する。長期インターン:不定期で募集がかけられている。前述した通り、募集企業自体が少ないため、企業のSNSやHPを定期的に確認する
どちらも定期的にチェックしておくことが、出版社のインターンに参加するための第一歩になります。気になる企業の情報は見逃さないように、採用サイトをブックマークしたり、SNSをフォローして、投稿後に通知が来るように設定したりしましょう。
出版社のインターンは採用に直結する?
「先輩がインターン経由で採用された」といった噂を聞いたことがある学生もいるのではないでしょうか。
実際、2025年卒からは採用直結型インターンシップが政府公認になっています。
以前までは、文部科学省が経団連企業に対して採用直結型インターンの禁止を要請していました。しかし、近年の就職活動の早期化が止まらない実態に合わせて、一定基準をクリアした場合は企業がインターンで得た学生情報を採用活動に活用できるよう、方針が改正されました。
そのため、特に長期インターンに関しては、「内定に直結する場合もある」ということができます。少しでも就職活動を有利に進めるためにも、インターンには積極的に参加しておきましょう。
インターンからの直接採用について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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インターンからの採用がある企業は実際あります。ただ、すべての企業がそうというわけではないため、採用を狙って参加するなら事前リサーチが欠かせません。この記事ではキャリアアドバイザーがインターンに参加することによる採用へのリアルな影響を解説します。
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出版社のインターンに参加する際の服装は?
企業から指定がある場合を除いては、一般的にインターンに参加する際はリクルートスーツで参加するのをおすすめします。
もし、ファッション関係の部署でのインターンで「私服で参加してほしい」と伝えられた場合でも、ジャケットやパンプスなどオフィスカジュアルを心掛けた服装で臨みましょう。
キャリアアドバイザー
不安な場合はインターンの担当者にメールや電話で確認しておくのがベターですね。
「オフィスカジュアルを心掛けた服装とはどんな服装なのか?」と疑問に思った学生はこちらの記事を参考にしてみてください。
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オフィスカジュアルの面接で好印象を残そう こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「面接でオフィスカジュアルを指定されたけれど、何を着ていけばいいか分からない」 「オフィスカジュアルでスニーカーはありですか?」 と […]
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完璧なESを作成して出版社のインターンシップに参加しよう
出版社のインターンは狭き門ですが、実際に業務を体験できる貴重な機会です。出版社の仕事が自分に向いているかを把握できるので、入社後のミスマッチを防げるかもしれません。まずは書類選考が第一関門になります。完璧なESを作成して出版社のインターンシップに参加しましょう。
実は雑誌の売上構造は広告収入が大部分を占めています。そのため、広告営業はかなり重要なポジションだと覚えておきましょう。