インターンシップの選考に通過する自己PRの作り方|OK・NG例文

この記事のアドバイザー

目次

  1. インターンシップ選考で上手に自己PRしよう
  2. インターンと本選考は重視する基準に違いがある
  3. インターン:基礎的な能力や参加への意欲
  4. 本選考:志望度の高さや人間性
  5. 採用担当者が自己PRで見ている3つのポイント
  6. ①企業の求める能力と合致するか
  7. ②わかりやすく伝えられているか
  8. ③参加意欲が高いか
  9. 自己PRを作る前にやるべきこと
  10. 過去の経験を洗い出す
  11. 企業が求める能力や姿勢を把握する
  12. 過去のインターン参加者の体験談をチェックする
  13. インターンで高評価を受ける自己PRの構成
  14. ①自分の強み
  15. ②強みを裏付ける具体的なエピソード
  16. ③インターンで実現したいこと
  17. どんな強みを選ぶべき? 2つの切り口から考えよう
  18. ①インターンの期間
  19. ②インターンの形式
  20. 強み別で紹介! 自己PRのOK例文・NG例文
  21. OK例文①協調性
  22. OK例文②問題解決能力
  23. OK例文③粘り強さ
  24. OK例文④コミュニケーション能力
  25. OK例文⑤周りを巻き込む力
  26. OK例文⑥慎重さ
  27. OK例文⑦サポート力
  28. NG例文①具体的なエピソードがない
  29. NG例文②結論から伝えられていない(エピソード先行)
  30. NG例文③商品やサービスが好きなだけのアピール
  31. 自己分析や企業研究を念入りにして自己PRを作成しよう

インターンシップ選考で上手に自己PRしよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「特別な経験がないからPRすることが思い付かない」
「強みを言葉にすることが難しい」

インターンシップの選考で初めて自己PRを作成する学生から、このような戸惑いの声をよく聞きます。インターンの選考で志望動機と並んで問われる可能性が高い質問が自己PRです。選考を突破するためにも、高評価を得る自己PRを準備する必要があります。

インターンに参加する多くの就活生に選考経験がないことと、企業研究が進んでいないことを考えると、これらが差別化のポイントになります。この記事では、インターンの選考で企業がみている選考ポイントや例文を交えながら、効果的に自己PRをおこなう方法を詳しく解説します。

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インターンと本選考は重視する基準に違いがある

インターンと本選考はまったく異なる評価基準ではありませんが、重視する基準には違いがあります。本選考の対策本や対策セミナーをそのままインターンの選考に活かしてしまうと、ずれた対策をしてしまう可能性があるので、整理しておきましょう。

まず、インターンとは企業・学生の双方にとって「お試しの場」です。企業は、その「お試しの場」を利用して、自社の魅力を知ってもらいたいという目的や、優秀な学生を囲い込みたいという目的などがあります。もちろん企業やインターンの規模・目的によって選考基準は異なりますが、以下を傾向として参考にしてください。

インターン:基礎的な能力や参加への意欲

インターンは本選考と比べると、仕事を進めるうえでのコミュニケーション能力など基礎的な力を見ています。また、1dayインターンなど企業説明会や職業体験会などの意味合いの強いインターンの場合、企業への志望度や理解度よりも、インターンそのものに意欲的に取り組むかどうかという基準がより重視されます

リクナビ のインターンシップの疑問解消! 自己PRの考え方・伝え方解説によると、インターンの自己PRで重視する内容について、62.3%の採用担当者が「学生の志向や価値観(人物像)」と答えました。特に「積極性、前向きな態度、物事に対してポジティブに受け止めて対応できるところ」「自社の業界に対してのやる気や想い」のように、インターンに意欲的に参加してくれるかを重視する採用担当者が多いようです。

インターンの目的や取り組む姿勢はこちらの記事でも詳しく紹介しています。

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本選考:志望度の高さや人間性

本選考ではインターンよりも、「企業で実際に働くこと」をより意識した選考基準が加わります。「企業で長く活躍してくれる人材か」ということですが、そのためには企業への志望度の高さのほか、社風や企業の雰囲気と合致しているかという点も重視されます

また、本選考ではインターンよりも視野を広げて総合的に選考するために、何段階ものステップを経て採用する人を見極めます。本選考ではインターンに参加した時の印象も含めて評価されるので、インターンが「お試しの場」だからといって気を抜かないように注意しましょう。

吉川 智也

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入社意欲が低くても自己PRはしっかり作ろう

「とりあえず受けてみよう」という気持ちで、インターンの選考を受けることもあると思います。選考を受けるときには「とりあえず」でも、インターンに参加することで志望する業界や企業の視野が広がったり社員とのつながりを持てたりと、プラスになることもあります。貴重な機会を逃さないためにも、インターンを志望する企業別にしっかりと自己PRを作り込みましょう。

インターンのエントリーシート(ES)の書き方はこちらも参考にしてくださいね。

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採用担当者が自己PRで見ている3つのポイント

自己PRで見ているポイント

自己PRとは、自分にどんな魅力があり、自分を採用したらどんなメリットがあるかを伝えることです。「あなたの強みはなんですか?」や「あなたのセールスポイントはなんですか?」と聞かれる場合と答えはほぼ同じでよいでしょう。

冒頭で、インターンの選考基準は「意欲的に取り組むかどうか」とお伝えしました。これは、面接官が自己PRで重点的に見ているポイントでもあります。詳しく見ていきましょう。

①企業の求める能力と合致するか

自己PRは自分の強みをアピールする場です。しかし、企業の求める能力と自己PRの強みがまったく合致しない場合、もちろん選考に漏れてしまう可能性があります。

企業は当然ながらインターンを充実させたいと思っていますし、優秀な学生がいる場合、採用につなげたい思いがあります。 チームワークが重要な職種で、インターンもグループで活動する体験が多いにも関わらず、「一人でコツコツ物事を進める能力があります」とアピールしたところで、面接官に響かないのは当然ですよね。

②わかりやすく伝えられているか

わかりやすく伝えられているかどうかで、コミュニケーション能力の基本を見られています。伝えたい要点を絞り、話を論理的に組み立てて、簡潔で説得力のある構成にすることが大事です。わかりにくい話や長すぎる話は、印象に残らないどころか不快感を残す場合もあります。

また、どこかで聞いたことのあるようなテンプレート通りの話も、印象に残りません。自分が感じたこと、経験を通じて得たものを自分の言葉でしっかり表現しましょう。面接では、話す内容だけではなく、話すスピードや声の出し方なども意識してください。早口になりすぎないように、ハキハキと緩急を付けて話すとより面接官の記憶に残りやすいでしょう。

③参加意欲が高いか

参加意欲が高い学生は、インターンに参加する目的が明確であることがほとんどです。「企業の知識を深めたい」「〇〇事業について学びたい」など、その企業のインターンに参加することで得られる知識やスキルが明確です。「なんとなく参加する」という学生であっても、「インターンで何を学びたいか」「どう成長したいか」を言語化できるようにしましょう。

「お試しの場」とはいえ、企業は参加する学生にしっかり現場の仕事を教えたいという熱意があります。「なんとなく面白そう」「なんとなく就職に有利そう」という中途半端な気持ちの学生を企業は採用したがりません。

そのため、積極的にインターンに取り組む姿勢があるかは大事なポイントです。採用担当者は自己PRで「積極性」「熱意」「行動力」「やる気」などの行動特性に着目しています。自分の頭で考え、主体的に行動を起こすようなエピソードやチャレンジをした経験を交えると積極性がアピールできるでしょう。

自己PRで行動力を効果的にアピールする方法はこちらの記事でも例文付きで紹介しています。

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自己PRを作る前にやるべきこと

自己PRを書こうと意気込んでも、なかなか上手く書けない人が多いのではないでしょうか。完璧な自己PR文は一発では書けないので、事前準備が必要です。自己PRの文章を作る前に必ずおこなってほしい2つのステップがあります。1つ目は、自己PRの材料を集めるために過去の経験を洗い出すこと。2つ目は、企業が求める能力や姿勢を把握することです。

過去の経験を洗い出す

まずは、自己PRの材料を集める必要があります。過去の経験で意欲的に取り組んだことを思い出して書き出してみましょう。アルバイト、サークル、部活、ゼミ、研究など何でもよいです。地味なことでもかまいません。成功したことだけでなく、挫折や失敗も含めて洗い出しましょう

そのほか、日常生活で意識していることや、譲れない考え方などもあれば書き出してください。友人や家族に客観的な意見を聞くこともおすすめです。書き出したら、そこから「自分がどういう人間で、何ができる人間なのか」を言語化していくプロセスに入ります。

いきなり強みを列挙してもよいですが、うまく出てこない場合は「好きなこと」「得意なこと」を挙げることから始めてください。そして「なぜ好きなのか」「なぜ得意なのか」「なぜその行動を選択したのか」と深く自分に問いかけて、自分の能力、志向、価値観を言語化していきましょう。

そうすると、自分ならではの強みがおのずと見えてくるはずです。その強みとエピソードを結び付けて自己PRを作成していきましょう。

得意なことを見つける際はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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企業が求める能力や姿勢を把握する

企業が求める能力や姿勢の把握は、他の学生との差別化につながります。インターン時点でこうした情報を収集している学生は少ないので、理解しておくだけで採用担当者の印象に残れるでしょう

多くの学生は、説明会で企業が求める人物像などの情報を得ます。インターン時点で企業に関する情報を持っているほど、企業への関心が高く意欲がある学生だと認識されるでしょう。企業のホームページ(HP)や書籍を使って情報を集めるのがおすすめです。

この記事では、自分史やモチベーショングラフを使った自己分析の方法を解説しています。

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過去のインターン参加者の体験談をチェックする

自己PRを作る際に活用したいのが、過去にインターンに参加した人の体験談です。企業がインターンの特別ページを作っているケースや、新卒採用の座談会ページで内定者がインターンのことを語っているケースがあります。

こうした生の声を確認して自己PRに取り入れることも、インターン対策として効果的です。体験談を確認する際に注目したいのが、参加者の取り組み方や考え方です。例えばチームでのグループワークであれば「どのような役割でチームをゴールに導いたのか」という視点を持ちましょう。「自分だったらどうするか」を考えることが大切です。

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インターンで高評価を受ける自己PRの構成

インターンで高評価を受ける自己PRの構成

自己PRで高評価を得るには、あなたの強みだけでなく、やる気や企業とのマッチ度も確実に伝わるように表現する必要があります。どんなに素晴らしい強みを持っていても、情報が多すぎたり、事実の羅列だけになったりすると、相手はどこを評価していいのか困惑します。

まず、簡潔で分かりやすく伝えるために、アピールポイントはひとつにしぼりましょう。文章の構成は、①結論②具体的なエピソード③インターンへの活かし方、という流れでまとめると効果的に相手に伝わります。

①自分の強み

確実に相手に言いたいことを伝えるには、結論を最初に述べることが大事です。今回の結論は「自分の強み」なので、自己PRの一番初めに「私の強みは○○です」と述べましょう。最初に印象付けたほうが、そのあとの話に説得力が増します。また初めにエピソードを長々と書いたあとに結論を書くと、採用担当者が話の全体像をつかめずに説得力が半減してしまうこともあります。

②強みを裏付ける具体的なエピソード

強みだけを述べるのでは説得力に欠けるので、結論を述べたあとには強みを発揮できた具体的なエピソードを述べましょう。大事なのは、エピソードが強みの裏付けになっていることです。強みとエピソードを無理やりつなげて、つじつまが合わない話にならないように気をつけましょう。

エピソードは文章が長いので、以下の2つのポイントを意識してまとめましょう。

5W1Hを意識する
  • 5W1Hとは、だれが(Who)、どこで(Where)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)の頭文字をまとめた言葉です。これらを盛り込むことで、漏れなく明確に相手に伝えることができます。
考えや感情を盛り込む
  • ただ事実を羅列するだけでは、人物像を伝えられません。自分自身の考えや感じたことを盛り込みながらエピソードを書くことで、あなたという人物をより理解してもらえます。

③インターンで実現したいこと

最後に、インターンで強み活かして実現したいことをまとめましょう。これにより、あなたが「インターンで活躍したい」という意気込みを企業に伝えことができます。強みや学んだことをインターンのどのような場面で発揮できるのかを具体的に書いてくださ。

インターンの募集要項だけでなく、企業の仕事内容や過去のインターンレポートを参考にするといいでしょう。以上の流れで自己PRをおこなうことで、やる気や企業とのマッチ度などの要素を盛り込みつつ、確実に強みを伝えることができます。

塩田 健斗

キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる

インターン選考では「仕事への熱意」を伝えて差別化をはかろう

前提として、新卒採用では就業経験のない求職者を採用するため「入社後に活躍するかどうか」を見極めるのが困難です。そんな中、企業で就業するインターンはその前段階となるお試し期間です。

その上で意識したい点は2点あります。1点目は、その仕事(職種)に向いていることを自信を持って伝えること。2点目は「なぜ向いているのか?」を伝えることです。2点目については、実績やモチベーションを意識するといいと思います。

一方で、本選考に比べて上記の2点は具体性が持ちにくいのが事実ですよね。それは他の学生も同じ。だからこそ、その点の力を入れることで他の就活生と差別化が図れます。企業は就活生に対して「頑張ってほしい」「成果を出してほしい」と思っているので、これらを意識してアピールしていきましょう。

どんな強みを選ぶべき? 2つの切り口から考えよう

強みを考えるための2つの切り口

インターンの自己PRに盛り込むべき内容や構成はわかったものの、実際にどんな強みをアピールしたらいいのかわからないという学生もいるのではないでしょうか。インターンを2つの切り口から見てみることで、アピールするべき強みが見つかるかもしれません。一緒に確認していきましょう。

①インターンの期間

一口にインターンと言ってもその期間はさまざま。1DAYと呼ばれる、一日数時間のみおこなわれるインターンから、1ヶ月~半年など長期間かけておこなわれるものもあります。それぞれのインターンによって重視されるポイントが違うので、参加するインターンの長さに応じて強みを選んでも良いでしょう。

1DAY・短期インターン

一日限りや2日~1週間など短期間でおこなわれるインターンでは、おもに「参加意欲」が求められます。そのため、インターンに積極的に参加する姿勢をうかがわせることが重要です

積極性や行動力、チャレンジ精神など、前向きな強みをアピールすると良いですね。

短期インターンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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長期インターン

長期インターンでももちろん参加意欲は重要になります。しかしそれ以上に企業が見ているのは「自社で長期間頑張れるかどうか」という点。そこを見極めるために、自社との相性や成長意欲などを評価しています。

短期インターンは、数日間の体験ですから企業との相性はそこまで重要ではないと言えるでしょう。しかし長期インターンでは社員に混ざって長期間働くことになるため、短期と比べて企業との相性も見られています。

そのため、「インターンで多くのことを吸収したい」という成長意欲や知的好奇心をアピールすると良いでしょう。また、事前に企業の社風や風土を理解しておき、それに沿った強みをアピールするのもおすすめです。チームワークや仲間を大切にしている企業であれば協調性やコミュニケーション能力、成長志向が高い企業であれば行動力や粘り強さなどが考えられますね。

長期インターンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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②インターンの形式

インターンの形式

先ほど、インターンにはさまざまな期間のインターンがあるとお伝えしました。それと同様に、実際におこなわれるインターンの形式にもさまざまな種類があります。形式によって求められることも少しずつ変わるので、形式を確認したうえで強みを考えるのでも良いでしょう。選ぶと良い強みの紹介のほかに、それぞれの形式についても軽く触れていきますね。

①セミナー・説明会型

セミナーや会社説明会型のインターンは、企業からの話を受講するスタイルのインターンです。企業のホームページ(HP)やパンフレットではわからなかった詳しい会社情報を知れるので、企業理解を深めるのにはうってつけの形式ですね。

また、この形式では先輩社員と話せる座談会や質問の時間がある場合も。社風や雰囲気、実際の仕事内容など実際に働く人からしか聞けないような話が手に入ることもあります。必ず事前に質問を用意しておいて、時間を有効に活用するようにしましょう。

インターンでするべき質問についてはこちらの記事を読んでみましょう。

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②会社見学型

学生にはあまり馴染みのないBtoB企業や工場を持つメーカーの企業などは、会社見学型のインターンを実施するケースがあります。説明を聞いただけではなかなか仕事のイメージがわきづらい企業・業界を志望している人にはこの形式のインターンがおすすめですね

アピールするべき強み

セミナー・説明会型と会社見学型に共通することは、企業理解をより深められることです。外側からだけではわからなかった内容を知ることができます。よりインターンを充実させるためには、自分から積極的に理解を深めようという姿勢が大切です。

そのため「インターンで企業理解を深めたい」という勉強意欲や好奇心、積極性をアピールすると良いでしょう。企業側にも「しっかり自社を理解しようとしてくれているな」と好印象に映りますよ。

③グループワーク型

特に短期インターンに多い形式で、参加者同士でディスカッションをしたり、一緒にワークをおこなったりします。最終的にグループごとに一つの結論を導き出し、それをプレゼンする場合も多くあります。

グループワークで出されるテーマは企業によってさまざまですが、新規事業や商品を立案したり、その企業の商品を販売するプランを考えたりと企業やその業界に関連するテーマが出題されることが多いです。

アピールするべき強み

グループワークは周りと協力し合いながら一つの結論を出したり企業によってはによっては成果物を提出したりします。そのため、協調性やコミュニケーション能力は非常に重要になるスキルでしょう。

ほかにも、特に数日間のインターンならば発表までに細かくスケジュールを立てる必要があるので、計画性もアピールできる強みと言えます。グループワークにへ積極的に参加する姿勢も重要ですし、話し合いをまとめるリーダーシップやほかの人の意見をしっかり汲み取る傾聴力も大切になります。

このようにグループワーク型のインターンではアピールできる強みは非常に多いと言えます。そのため強みを絞りにくいときは、普段自分が友達など複数の人とかかわるときに、どういうポジションにいるかを考えてみると、アピールすべき強みが見えてくるかもしれません。

④実務体験型

先輩社員と一緒に、実際の業務をおこなうことができるインターンです。企業によっては、実際にお客様のもとに出向いたり、テレアポをしたり、商品企画や制作をしたりと専門的な業務を体験できることも。

実際に実務を体験することで、自分の適性がわかったり企業や部署の雰囲気がわかったりしますし、先輩社員からフィードバックをもらえることもあるので、学べることは非常に多いですよ。

アピールするべき強み

実務体験型は企業の一員として働くため、その企業や体験する職種との相性やマッチング度合が重要になるといえるでしょう。特に長期インターンで実務経験型のインターンに参加する場合は、長期間その部署で働く以上企業との相性は重視されやすいです。

また、たとえば営業職のインターンに参加するときに慎重さをアピールするのは、少し説得力に欠けますよね。行動力やチャレンジ精神などをアピールしたほうが高評価につながるでしょう。実務体験型のインターンの場合は企業や職種に応じた強みをアピールすると良いですね。

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強み別で紹介! 自己PRのOK例文・NG例文

自己PRでなにより大事なのは「自分の言葉」で語ることです。以下のOK例文とNG例文を参考に、自分ならどう企業に魅力を伝えるかを考えてみましょう。

OK例文①協調性

私の強みは、計画性があることです。何事にも目標や最適なゴールを見据え、そこから逆算して計画を立てないと気が済まない性格です。私が所属する研究室で最初に取り組んだ研究で、その強みを発揮しました。

研究室に入った新入生4名で最初に取り組むテーマを「○○」に決めたのですが、研究発表までの3ヶ月しかありませんでした。リーダーは別にいましたが、私は研究計画書の作成を自ら進んでおこないました。

他のメンバーと相談しながら研究の目的や期待される効果を明確に定め、必要な研究設備などを洗い出し、細かくスケジュールを立てました。計画通りに進まないこともありましたが、緻密に計画を立てていたので軌道修正がスムーズにいきました。

「○○君の計画書のおかげで研究発表がうまくいった」と言われてとても嬉しかったです。貴社のシステム構築の体験インターンでも最初の計画が要になると思いますので、私の強みを活かし成果を出したいです。

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塩田 健斗

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自己PRはアピールポイントを伝える最大のチャンス

インターンにおける自己PRの質問は、就活生のみなさんにとっては「ストレートに自分のアピールポイントを伝える最大のチャンス」と捉えてください。

この例文の良い点は、アピールしたい強みとそれを裏付けるエピソードに一貫性があることです。計画性とは「目標に向かって必要な行程や予想されるトラブルなどを鑑み計画を立て、着実に実行して目標を達成すること」です。

この強みを理系向けのインターンでアピールするためには、短期間でのエピソードではなく、中長期的なプロジェクトベースでの経験をピックアップしお話しいただくのが効果的です。そのため、研究室での研究プロジェクトは非常にマッチしたエピソードと言えます。

また、目標を達成するための思考回路を考えた順番で「逆算思考」を伝えることができ、より計画性という強みに信憑性をもたせることができます。

協調性のアピールにはぜひこちらの記事も参考にしてみましょう。

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OK例文②問題解決能力

例文

私は小さな課題でも無視せず向き合い、きちんと解決できる問題解決能力があります。ゼミで研究していた地域の活性化の必要性について、基本的には文献での研究をおこなっておりましたが、文献だけでは確証が得られない部分があり、地元の方々に実地調査をおこないました。

実地調査では文献だけではわからなかった情報が得られましたが、逆にそれだけで疑問がすべて解消されるわけでもないこともいくつかありました。そのときは一度文献に戻り、必要に応じて実地調査を繰り返しておりました。分からない部分を細かく分解し、一つ一つ正解を見つけることで全体を解決し、学科の論文発表会では最優秀賞をもらうことができました。

貴社の営業職のインターンでもこの問題解決能力を活かして、小さな課題も見逃さず改善に努めたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

過去にどのように発揮したか詳しく述べられており、説得力が高められています。細かなことにも問題意識を持ち、積極的に行動してくれそうですね。

問題解決力をアピールしたい学生はぜひこちらの記事も参考にしてください。

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OK例文③粘り強さ

例文

私は、一度始めたことは最後まで投げ出さずにやり遂げられる粘り強さが強みです。小学生の頃から現在までバスケ部に所属しています。幼い頃に親にすすめられて始め、当初は非常に楽しく感じることが多かったです。しかし学年が上がるにつれ競争が激しくなり、レギュラー争いに負けて惨めな思いをすることも増えてきました。

もうバスケをやめようかと感じたこともありましたが、好きなバスケでは誰にも負けたくないと思い直し、日々熱心に練習を重ね続けました。その結果、大学はバスケで推薦を頂けるまでになり、常にレギュラーとして活躍してきました。貴社のインターンにおいても、諦めずに力を尽くし、与えられた課題を100%達成できるよう努めます。

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キャリアアドバイザー

強みの経験がしっかりとインターンでの行動に結びつけられているのが良いですね。インターンでも掲げた目標に向かい粘り強く努力してくれるだろうと想像できます。

粘り強さの自己PRにはこちらの記事を読んでみましょう。

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OK例文④コミュニケーション能力

私はコミュニケーション能力に自信があります。私は大学入学当初より、携帯電話販売のアルバイトをしています。携帯販売では、他社からの乗り換えやプラン変更など複雑な手続きをいかに分かりやすく説明するかが重要です。特にお年寄りに対して、要点を押さえて簡潔に説明する工夫を日々おこなっていました。

携帯販売の仕事で私が一番勉強になったことは、キャンペーンで店舗周辺を歩いている人に声を掛けることです。最初はとても緊張して声が小さいと怒られたこともありましたが、自主的に練習することで堂々と話す度胸が身に付きました。

それと同時に、商品に興味を持って頂くためのプレゼンテーション能力が身に付いたと実感しています。アルバイトを通じて身に付けたコミュニケーション能力は、貴社の営業職の販路開拓インターンにおいて活かせると考えています。

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コミュニケーション能力を身につけた背景を、アルバイトの具体的なエピソードを交えて説明しています。自主的に練習することで課題を克服したというエピソードにより、課題をそのままにしない責任感や主体性も感じられますね。

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OK例文⑤周りを巻き込む力

例文

私の強みは周りを巻き込む力です。私は高校、大学と卓球部に所属していましたが、大学2年になったばかりのころ、スランプに陥った部員がいました。私にも同様の経験があったので、何か部活全体で取り組めることはないかと考えました。

そこで、個人の強みや弱みを皆で共有し、解決するためのミーティングをおこなうことを提案しました。弱みも言わないといけないので、部内の雰囲気が悪くなることもありました。

しかし、「勝ちたい」という気持ちを大事にしようと訴え続けたことで、徐々に皆が積極的に意見を言ってくれるようになったのです。その結果、卓球部全体の勝率が上がり、皆で達成感を味わうことができました。

貴社のインターンでのグループワークでも、この巻き込み力の高さを発揮しチーム一丸となって質の高い結果を残すことができると考えています。

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仲間と協力し、かつチームを動かせる力がよくアピールできています。グループワークのインターンや、チームワークを重視する企業には非常に有効ですね。

周りを巻き込む力をアピールしたい人はぜひこちらの記事も読んでみてください。

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この記事では、自己PRで部活経験を伝えるポイントについて解説していますよ。

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OK例文⑥慎重さ

例文

私は、慎重さを活かして事前にミスを防ぐことができます。学生時代はアパレル商品の検品のアルバイトをしていました。商品を1つ1つ検品をする必要がありましたが、時間短縮のために2つ同時に検品する人もいる中で、私はどれだけ忙しくても1つ1つ正確に検品をすることを徹底していました。

時間短縮の対策としては、事前にチェック箇所を決めてスピードを意識することで乗り越えました。チームのリーダーからは仕事が丁寧で早いと褒めていただくこともありました。貴社の企画開発職のインターンにおいても、この慎重な性格を活かして、不備やリスクを見落とさないような企画をしたいと思っています。

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慎重さは時間をかけすぎることの裏返しになってしまう場合もありますが、エピソードの中でスピードを上げるための方法についても触れているのが良いですね。

慎重さのアピール方法はこちらの記事で詳しく解説しています。併せて読んでおきましょう。

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OK例文⑦サポート力

例文

私の強みはサポート力です。大学時代はバレー部のマネージャーを務めていました。ユニフォームの洗濯やドリンクの補充、練習用具の準備や片付けといった通常業務に加え、試合でのスコアや各選手の活躍を記録したノートを付けました。

ノートを取るのは正直大変ではありましたが、監督からは選手のデータや状況の把握がしやすいと褒めていただき、部員からもライバル校のスカウティングがしやすいと言っていただきました。御社のグループワークのインターンでも、グループとしての目標達成をメインに置き、自分だけで動くのではなく仲間の発言をサポートすることでグループの力を高めたいと考えています。

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マネージャーという「チームのために努力をする」強みを伝えやすいエピソードになっているのが非常にわかりやすいです。グループワークでもチームをあぽーとして動いてくれそうですね。

サポート力に関しては、こちらの記事を参考にすると良いですよ。

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NG例文①具体的なエピソードがない

NG例文

私の強みはリーダーシップです。私は大学で○○というボランティアサークルの代表を務めています。このサークルは、地域の子どもたちの教育をサポートすることで、教育問題について考えることが目的で設立されました。

学習支援や子ども食堂支援などさまざまなボランティア活動をおこなっています。私は代表として率先して行動し、部員全員をひとつにまとめることができました。貴社でのインターンでもチームの意見をまとめ、リーダーシップを発揮したいと考えています。

NG例文②結論から伝えられていない(エピソード先行)

NG例文

私はずっとピアノに憧れていたのですが、高校までは部活と勉強で忙しく習う時間がありませんでした。大学入学と同時に思い切って電子ピアノを購入し習い始めたのですが、楽譜すら読めないところからスタートしたため、同年代の上手な人を見るたびに落ち込んでいました。

しかし、どうしても弾いてみたい曲があったので、毎日1時間は練習時間を確保し地道に練習をしてきました。その結果2年で憧れていたショパンの「子犬のワルツ」が弾けるようになりました。

このように目標へ粘り強く取り組む姿勢は、貴社のインターンの課題達成プログラムでも発揮できると考えています。

NG例文③商品やサービスが好きなだけのアピール

NG例文

私は貴社の○○という製品が好きで長年愛用させていただいております。貴社の製品はデザイン性に優れており、手にするだけで生活が豊かになったような気持ちになるのが一番の魅力です。

デザイン性だけではなく、環境にも配慮された開発スタイルにも大変感銘を受けました。デザイン性と省エネ、さらに低価格を同時に実現できている他に類をみない製品だと感じております。

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また、自己PRを作成した後は、インターンの面接対策と刺さる志望動機作りもしっかりとおこなっておきましょう。

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