インフラ業界のインターンに行こう! 業界特徴や志望動機を解説

この記事のアドバイザー

目次

  1. インフラ業界を目指すならインターンに参加しよう!
  2. まずはインフラ業界の分類を知ろう
  3. エネルギー
  4. 交通
  5. 通信
  6. 運輸
  7. インフラ業界に就職するメリットは?
  8. 安定している
  9. 福利厚生や待遇が充実している
  10. 勤務年数に応じて収入が増える
  11. やりがいのある仕事ができる
  12. インフラ業界のインターンに参加するべき理由
  13. インフラ業界の特徴を目で見て学べる
  14. インターンの選考が本選考の練習になる
  15. インフラ業界を目指す理由がより明確になる
  16. 本選考で優遇されることもある
  17. インフラ業界インターンに参加するときの注意点
  18. インフラ業界向けの選考対策をする
  19. 第一志望という気持ちで参加する
  20. インターン先の規則を守る
  21. 報告・連絡・相談とメモを徹底する
  22. インフラ業界インターンの志望動機で書くべき内容
  23. ①インフラ業界に興味を持った理由
  24. ②将来のビションについて
  25. ③インターンで学びたいこと
  26. インフラ業界インターンの志望動機の例
  27. エネルギー系企業
  28. 交通系企業
  29. 通信系企業
  30. 運輸系企業
  31. インフラ業界のインターンに落ちてしまったら本選考は受けられない?
  32. インフラ業界に就職するためにインターンの準備をしよう

インフラ業界を目指すならインターンに参加しよう!

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、

「インフラ業界を目指しているのですが、インターンには参加すべきですか?」
「インターンではどんな志望動機を書けばいいですか?」

と相談を受けることがあります。

昨今ではインターンシップ(インターン)を実施する企業が増えてきたため、就活の第一歩として積極的にインターン参加を考えている人も多いでしょう。結論から言うと、インフラ業界を目指すのであればインターンに参加するのがおすすめです。というのも、インターンには企業理解を深めたり本選考の準備ができたりといったメリットがあるからです。

この記事では、インフラ業界の分類やインターンのメリット、志望動機の書き方などを解説します。インフラ業界に興味がある人はぜひ参考にしてくださいね。

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まずはインフラ業界の分類を知ろう

インフラ業界の分類

インフラとは「infrastructure(インフラストラクチャー)」の略で、生活の基盤を支えるサービスを提供する業界のことを指します。「安定している」「社会貢献度が高い」といったイメージから、インフラ業界を第一志望にしている就活生も多いですね。しかし、ひとくちにインフラ業界といってもその種類はさまざまで、その全体像を理解している人は少ないでしょう。

そこでまずは、インフラ業界の企業の分類について解説します。これを理解しておかないと企業選びの軸がぶれたり志望動機があいまいになったりするので、しっかり読んでおいてくださいね。

エネルギー

エネルギーインフラとは、電気やガス、石油といった生活に欠かせないエネルギーを供給する業界です。東京電力やエネオス、大阪ガスなどがこれに該当します。国民のライフラインにかかわるものなので、インフラ業界の中でも安定性の高い企業が多くみられます

ただし、原子力発電の安全性が問題視されて火力発電にシフトしたり、自動車の電動化が進んだりと時代によって業界動向があるのもエネルギー業界の特徴です。そのため、安定業界とはいえ今後もずっと大規模な倒産やリストラがないとは限りません。一方で太陽光やLP発電機など、新しいエネルギーの開発も進みつつあります。エネルギー分野を目指すなら、こうした業界動向にも目を向けておくべきでしょう。

交通

交通インフラとは、鉄道やバス、航空機といった公共交通機関、道路、トンネルなど私たちが日常で使う交通機関を開発・運営する業界です。代表的な企業としては、JR東海やANA、NEXCO中日本などが挙げられます。

交通インフラは歴史の長い伝統的な企業が多く、安定した収入が期待できる分就職での人気も高いです。また、基本的に地域独占状態で新規参入が難しい分野であるため、良くも悪くも役人気質の風土が強い傾向にあります。一方で、電車の自動操縦や映像解析などIT技術を積極的に取り入れているのも交通インフラの特徴と言えます。

通信

通信インフラは、電話やインターネットに使われる通信回線を提供する業界のことで「ITインフラ」とも呼ばれます。NTTドコモやソフトバンク、KDDIなどがこれに該当します。スマートフォンやパソコンが普及した現代では、通信インフラも電気やガスと同じように生活に欠かせないものとなりました。今こうしてインターネットを利用できるのも、通信インフラ業界の企業が通信回線を安定供給してくれているからですね。

また、昨今では乗り物や家電、医療機器などあらゆるものがインターネットにつながるIoT時代に突入しました。インターネットの接続デバイス数の増加に伴い常に新しい変化がもとめられているため、インフラ業界の中でも高い成長が見込まれる分野と言えるでしょう。

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運輸

運輸インフラとは、陸海空といったさまざまな交通網を駆使して人やモノを運ぶ業界です。日本郵政や商船三井、日本通運などがこれに該当します。一言で言えば「荷物を運んで運送料を貰う」というビジネスモデルですが、細かく見ると輸送や保管、包装、流通加工、情報管理などさまざまな事業があります。

昨今では「3PL(3rd Party Logistics)」といって物流を一括受託する形態が増えており、コストや時間の大幅な削減が実現できるようになりました。また、増大する物流量と人手不足に対応するため、IoTを活用した在庫管理やデータ分析による需要予測などIT技術を活用する動きもみられます。

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インフラ業界に就職するメリットは?

インフラ業界に就職するメリット

前述したように、インフラ業界は「安定している」「社会に欠かせない存在」といったイメージから就活生から高い人気を集めています。みなさんの中にもなんとなく「インフラ業界に就職できれば安心」というイメージを持っている人がいるでしょう。

では、実際にはどんな魅力があるのでしょうか。ここではインフラ業界に就職するメリットを4つ紹介します。

安定している

インフラ業界は人々の生活に欠かせないモノやサービスを提供する業界なので、経営が安定している傾向にあります。不景気になっても需要がなくなる可能性は低く、もし業績不振になったとしても、公共性が高い事業であることから国からの支援が期待できます。

エネルギーなど一部競争が激化している分野もありますが、業界全体の需要がなくなる可能性は極めて低いでしょう。要するに、倒産やリストラの可能性が他業界と比べて低いので安心して働き続けられるということです

ただし「比較的」安定というだけで絶対に安定とは言い切れません。現に新型コロナウイルスの影響で航空など一部のインフラ企業は大きな打撃を受けています。いつ何が起こるかは誰にもわからないので、

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就活生

安定のインフラ業界に就職できれば安心!

と安易に考えないようにしましょう。

清水 沙也香

キャリアアドバイザーコメント清水 沙也香プロフィールをみる

安定しているインフラ業界を別の側面からもみられるようになろう

「業界が安定している」と聞くとメリットを感じる人が多いのではないでしょうか。ですが、人によっては安定している業界の働き方や風土が合わないこともあるので注意が必要です。

たとえば「新しいことにチャレンジしたい」や「自分が介在することで価値提供をしたい」と考えている人の場合は、需要が安定しているインフラ業界ではやりがいが感じにくいかもしれません。また、組織の風土もベンチャー企業のような気質がある企業は少ないため、人によっては刺激が少ないと感じることがあると思います。

もちろん企業によって仕事に対するスタンスや風土は異なりますが、安定しているインフラ業界に共通する特徴もいくつかあります。これから紹介するインフラ業界の特徴をきちんと理解して、安定した業界が自分にあっているのか考えてから志望するようにしましょう。

福利厚生や待遇が充実している

インフラ業界は経営が安定している傾向にあるため、福利厚生が手厚く待遇も充実している企業が多いです。たとえば、毎年一定額以上の賞与が支給されたり、残業手当や住宅手当も適性に支給されたりと、比較的安定した収入が期待できます。

また、自社の公共交通機関の運賃が無料になったり直営のホテルに格安で宿泊できたりと、独自の福利厚生を設けている企業も多いです。資格取得の支援制度や留学制度を利用できるケースも多いので、専門知識を身に付けたい人にもメリットがあると言えるでしょう。

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勤務年数に応じて収入が増える

インフラ業界は年功序列の風土が根強く残っている企業が多いです。そのため、勤務年数を重ねるほど役職や収入が上がっていきます。福利厚生や待遇の充実に加えて、安定して年収が増えていくので腰を据えて長く働きたい人には大きなメリットになるでしょう。

ただし、年功序列は裏を返せば若いから急に昇格・昇給する可能性が低いということです。実力主義でのし上がっていきたい人は、「頑張っているのに評価されない」ともどかしさを感じる可能性があります。自分がどんなスタンスで働きたいのかを考え判断してくださいね。

やりがいのある仕事ができる

インフラ業界は人々の生活に欠かせないモノやサービスを提供する業界なので、やりがいを持って仕事に取り組めます。たとえば、電車に乗って大学に通えることも、インターネットで調べものができるのもインフラ業界のおかげといっても過言ではありません。なくなると多くの人の生活に支障が出るので、ダイレクトに人の役に立っているという実感を得られるでしょう

その分ミスが許されない場面も多いですが、「お金だけのために働けない」「やりがいが原動力になる」という人には大きなメリットと言えます。

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インフラ業界のインターンに参加するべき理由

インフラ業界のインターンに参加すべき理由

インフラ業界を目指すならインターンに参加することをおすすめします。というのも、インターンに参加することによりその後の就活も有利になる可能性があるからです。特に、インフラ業界は人気が高く本選考では激戦になることが予想されるのでインターン参加も重要なポイントとなるでしょう。

では、インターンに参加すると具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、インフラ業界のインターンに参加すべき理由を4つ紹介します。

インフラ業界の特徴を目で見て学べる

インターンに参加すると、インフラ業界の理解が深まります。業界研究・企業研究は会社説明会や合同説明会、企業ホームページなどでもできますが、それだけでリアルな情報を得るのは難しいですよね。

たとえば、電力会社について調べても「そもそも電気ってどうやって運ぶの?」「なぜ24時間安定供給できるの?」など、細々した疑問が浮かんでくるでしょう。インターンに参加すればこうした漠然とした疑問を目で見て解決することができます。また、社風や働いている人の雰囲気など、言葉ではなかなか伝わらないことも自分の目で確認できます

業界理解や企業理解を深められれば、自分にどの企業が合っているかを判断する材料になりますし、より納得性の高い志望動機を書けるでしょう。

インターンの選考が本選考の練習になる

インターンにはエントリーシート(ES)や面接などの選考が設けられているケースも多くあります。特に大手企業が多いインフラ業界は応募者も多いので、本選考のように複数回の面接を実施する企業も少なくありません。インフラ業界のインターンに参加するとこれらの選考も経験できるので、本選考の練習になるでしょう。

特に面接は、一生懸命準備をしても緊張してうまく話せなかったり頭が真っ白になったりすることも多いです。しかし、インターンで面接を経験しておけばその場の雰囲気がわかりますし、面接官とも顔見知りになれる可能性があります。そのため、インターンそのものだけでなく選考もその後の就活に役立つでしょう。

インフラ業界を目指す理由がより明確になる

インターンに参加しておけば、インフラ業界を目指す理由が明確化され、より説得力の高い志望動機を作成できます。というのも、前述したようにインターンに参加することで業界理解・企業理解が深まるため、より具体的に仕事をイメージできるようになるからです

たとえば、

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就活生

人々の生活を支える物流を通して社会貢献をしたい。

という志望動機では他の就活生に埋もれてしまいますよね。一方、

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就活生

IT技術を活用した需要予測や在庫管理によって、低コストで安定供給できる物流の仕組みを作りたい。

という志望動機なら、「仕事内容をよく理解しているな」という印象を与えられるでしょう。

また、「インターンに参加してより入社意欲が高まった」と伝えれば、志望度の高さをアピールすることもできます。要するに、インターンで学んだことやインターンに参加したという事実が志望動機の説得力を上げてくれるということです。

本選考で優遇されることもある

インターンは、就活生が企業や仕事内容を理解するための機会であると同時に、企業が優秀な人材を確保するための機会でもあります。そのため、インターンで実績を残せば本選考でも早期に選考を受けられたり一部の選考が免除になったりと、優遇を受けられる可能性があります。中にはインターンの参加を本選考のエントリーの条件にしている企業や、内定に直結する企業も存在します。

また、採用目的でインターンを実施していない企業であったとしても、インターンに参加して好印象を残せば本選考にも良い影響を与えられるでしょう。

インターンの趣旨について詳しく知りたい人はこちらも読んでください

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インフラ業界インターンに参加するときの注意点

インフラ業界を目指すならインターンに参加するのがおすすめだと説明しましたが、ただ参加するだけではあまり意味がありません。貴重な情報収集をする機会であり内定につながる可能性もあるので、しっかりと準備をすることが大切です。

ここでは、インフラ業界インターンに参加するときの注意点について詳しく説明します。

インフラ業界向けの選考対策をする

インフラ業界は非常に人気のある業界なので、インターンでも応募が殺到することが予想されます。「とりあえず受けてみよう」という軽い気持ちで何の対策もせずに応募しても、落ちてしまう可能性が高いでしょう

また、インターンの選考は本選考の練習にもなる貴重な機会なので、なんとなく受けてしまうのは大変もったいないことです。そのため、インターンに参加するならインフラ業界向けの選考対策を念入りにやっておきましょう。

具体的には、事前に業界や企業の基礎知識を学んでおくことや、志望動機の精度を高めることが大切です。キャリアセンターなどでES添削や面接練習などを受けておくと選考通過率はさらにアップするでしょう。志望動機の書き方については後で詳しく紹介しますね。

堀内 康太郎

キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる

インフラ業界のインターンは高倍率なので対策がマスト

インフラ業界のインターンは本選考よりも高倍率になることも多いです。インフラ業界に限らずインターンへ参加した学生は、本選考で1次面接が免除になることもあります。そのためインフラ業界を志望している学生は、高倍率の本選考で優遇されるためにインターンへエントリーしています。

さらに、インフラ業界を志望している学生だけでなく、就職活動の力試しでインターンに応募している優秀な学生も多数います。このように本選考ではエントリーしない人もインターンにはエントリーするため、応募者が多く倍率が非常に高くなるのです。

優秀な学生も多数エントリーする中でインターンへ参加するためには、やはり選考対策はとても重要になります。この記事を何度も読み返し、インフラ業界についてきちんと理解した上でインターンの志望動機の作成や面接対策を徹底しましょう。

インターンの面接対策について詳しく知りたい人はこちらも読んでくださいね。

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第一志望という気持ちで参加する

「インターン=職場見学」と捉えている人もいるかもしれません。しかし実際は本選考にもつながり得る大切な機会であり、目的のないまま参加しても何も収穫できないまま最終日を迎えることになります。また、明らかにやる気のない態度をとるのはわざわざ時間を作ってくれた社員に対して大変失礼なことです。そのため、たとえ第一志望の企業でなくても「この会社で働きたい」という前向きなイメージを持って臨みましょう。

たとえば、こんな行動は控えましょう。

NG行動の例

・企業研究をまったくせずに臨む
・うわの空で社員の話を聞かない
・グループワークで何もしない

インターン先の規則を守る

インターン中は、企業から以下のような規則を提示されることが多いです。これらはトラブルなく円滑にインターンを実施するためのものなので、参加する際は必ず守るようにしてください。

インターン中の規則の例
  • 服装や持ち物
  • 立ち入り禁止の場所や触ってはいけないもの
  • 欠席や遅刻の連絡
  • スマホの使用
  • 機密情報の厳守

特に注意したいのが機密情報の厳守です。インターンに行くと普段見られないものや現場を目にすることになります。つい友人や家族に話したくなるかもしれませんが、情報は企業にとって非常に大切な経営資源なので絶対に漏らしてはいけません。

もちろん、許可された場所以外で写真を撮ったりSNSに載せたりするのもご法度です。インターンに参加する際は、その企業の社員になったつもりで規則に従うようにしましょう。

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報告・連絡・相談とメモを徹底する

報告・連絡・相談とメモは社会人としての基本的なビジネスマナーです。インターンも社会人を体験する場なので、これらを徹底するようにしましょう。

たとえば、一度説明されただけでは理解できなかったときや、ミスをしてしまったときはすぐに近くの社員に声をかけてください。万が一遅刻してしまった場合は、その事実を正しく報告しましょう。こうしたマナーを守らなければ、取り返しのつかないミスにつながったり企業に迷惑をかけたりすることになる可能性があります。

また、インターン中は説明を受けたり見学をしたりする機会も多いです。聞いた話を忘れてしまわないようにこまめにメモを取りましょう。そのとき感じたことや疑問点も書いておけば、後で質問することも可能です。

インフラ業界インターンの志望動機で書くべき内容

インフラ業界のインターンの志望動機で書くべき内容

前述したように、インフラ業界はインターンでも応募が殺到するため、いかに説得力のある志望動機を書けるかが選考突破の鍵となります。ありきたりな志望動機で応募しても、ESの時点で落ちてしまうでしょう。

では、インフラ業界のインターンではどのような志望動機を書けば良いのでしょうか?ここではインフラ業界インターンの志望動機で書くべき内容を3つ説明します。

①インフラ業界に興味を持った理由

インターンに限ったことではありませんが、志望動機ではなぜこの業界に興味を持ったかという点が好印象を与えるポイントとなります。

たとえば、「安定して長く働きたいから」「生活に密着したものに関わりたいから」といった浅い理由では、「なんとなく受けに来ただけかな?」という印象を与えてしまいます。逆に「災害時でも安定して情報共有できる社会を作りたいので通信インフラに興味を持ちました」と言えば、採用担当者も納得してくれるでしょう。

また、インフラ業界は「安定している」「地域に貢献している」というイメージが強いです。こうした曖昧な言葉を使うと「あまり業界を理解していない」と捉えられる可能性があるので注意しましょう

②将来のビションについて

将来のビジョンとは、どのように働き、どのように成長していきたいかを示す計画です。要するに、その企業に入社したらどんな仕事をしたいか、どんな存在になりたいかということですね。このような内容を志望動機に盛り込むことで、意欲の高さをアピールできるため選考突破にぐっと近づくでしょう。

アップロードした画像


就活生

でも、インターンの時点ではそこまではっきりわかりません。

確かに、これから将来のビジョンを明確化していくという人も多いでしょう。しかし、あくまで今思い描いている計画なので、その通りにならなければならないというわけではありません。どうしても思い浮かばない場合は、応募先のホームページを見て興味を持った仕事や先輩社員の働きぶりを参考にすると良いでしょう。

③インターンで学びたいこと

3つ目は、インターンで何を学びたいのかということです。これは本選考にはないインターンならではの内容ですね。インターンに参加する目的がはっきりしていなければ、「結局何がしたいの?」となってしまうので、なるべく具体的に書くようにしましょう

たとえば、以下のような書き方ができます。

  • 職種理解を深めて比較したい
  • この企業ならではの特徴を自分の目で確認したい
  • 先輩社員の話を聞いて社風なども確認したい
  • 〇〇の現場を実際に見てみたい

ただし、「他社と比較して志望企業を決めたい」「社会経験を積みたい」といった内容は、インターンを単なる手段として考えているという印象を与えるため避けた方が無難です。

石川 愛

キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる

なぜエントリーしたインフラ業界の企業に興味を持ったのか考えよう

紹介した通りインフラ業界はいくつかに分類されますよね。志望動機を考えるときには、なぜそのインフラに興味を持ったのかを伝えるようにしましょう。この理由が説明されていないと「他のインフラの方が志望度が高いのでは?」とインターンの採用担当者から疑われてしまい、参加の熱意がアピールできなくなってしまいます。

特定のインフラ企業を志望する理由は、「インフラ業界に興味を持った理由」で過去の経験を交えて説明することがおすすめです。インターンに参加する前は、就職後にどのようなことが実現できるのかイメージが湧きづらいですよね。そのため、興味を持ったきっかけを具体的に伝えるようにしましょう。

たとえば、電力会社であれば「ゼミでSDGsについて研究をして再生可能エネルギーに興味を持ったため」などと伝えると、志望理由が明確なだけでなくインターンで学びたいことにもつながりますよね。このように自分の経験を交えてインフラ業界のインターンを志望する理由を考えるようにしましょう。

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インフラ業界インターンの志望動機の例

ここまで、インフラ業の特徴や志望動機の書き方について説明してきましたが、志望動機のイメージはついてきたでしょうか?最後に、インフラ業界インターンの志望動機の例を紹介します。

これらはあくまで例文なので、この通りである必要はありません。型にはまった志望動機では他の就活生に埋もれてしまうので、これを参考に自分なりにアレンジしてみてくださいね。

エネルギー系企業

例文

私が貴社のインターンに応募した理由は、世の中に欠かせない電力を通して安心して暮らせる社会作りに貢献したいと思ったからです。東日本大震災が起こったとき、私は停電の被害に遭いました。普段当たり前のように使っているものでも災害などが起これば一瞬で失ってしまうかもしれないという不安を感じ、改めてインフラの大切さを実感しました。

私のように災害時への不安を抱えている人は多いと思います。そのため、電力業界でどんなときでも安定した電力供給ができる仕組みを作りたいと考えています。
 
貴社のインターンでは、電力をテーマにしたグループワークや現場見学ができると存しています。業界理解・企業理解を深める絶好のチャンスなので、先輩社員の話も聞きながら就職後のイメージを明確化したいと思います。

交通系企業

例文

私は鉄道を通して経済を活性化したいと考えています。私は車社会の地域で生まれ育ったので、幼い頃は鉄道を利用したことがあまりありませんでした。しかし大学に通うため毎日電車に乗るようになり、鉄道は単なる移動手段ではなく地域を盛り上げる重要なものであると感じました。

そのため、将来は鉄道業界で地方の経済を活性化するための活動をしたいと思っています。貴社を選んだのは、〇〇地区最大の規模で展開しており地方創生に注力している点に惹かれたからです。
 
インターンに参加できましたら、鉄道業界の基礎を知るとともに地方創生のプロジェクトについても詳しく知りたいと思っています。

通信系企業

例文

私が通信インフラに興味を持ったのは、インターネットを通じて世界中どこにいても不自由なく人とつながれる社会を作りたいと思ったからです。たとえば、災害や感染症で外出したり人と会ったりすることが難しくなっても、仕事や学校などの日常生活が滞りなく送れるようになれば社会全体の幸福度が向上するのではないかと考えています。
 
その中でも貴社のインターンを選んだのは、ビッグデータやIoTなどの最新技術を駆使して常に新しい生活を提案している点に惹かれたからです。インターンを通して通信業界の理解を深めるとともに貴社ならではの特徴を自分の目で確認したいです。

運輸系企業

例文

私が物流業界に興味を持ったのは、物流を通して格差のない社会を作りたいと思ったからです。私は大学で地域経済学を学んでおり、過疎地域では物流業界の人手不足が深刻化していることを知りました。昨今ではインターネット通販が増え高齢化も加速しているので、今後はさらに物流の重要性が増していくと予想されます。そのため、人口減少・都市集中型社会に合った新しい物流システムが必要なのではないかと考えました。
 
貴社は単に人手を増やすのではなく、IT技術を駆使して人手不足の解消やコスト削減に取り組んでいると存じています。私が理想とする社会とマッチすると感じたので、ぜひインターンに参加し企業理解を深めたいです。

インフラ業界のインターンに落ちてしまったら本選考は受けられない?

インフラ業界のインターン選考に落ちてしまった場合でも、本選考を受けられないということは一部の企業を除いてほとんどありません。というのも、多くの企業はインターンと本選考を別ものとして捉えているからです。そのため、インターンに落ちた人でも本選考で内定を獲得できる可能性は十分あります。

ただし、インターンの選考と本選考は同じ部署が担当しているので、そのときの印象が残っている可能性はあります。この場合、インターンに落ちた理由を分析・改善しないと同じ評価をされる可能性があるので、落ちた反省点を踏まえた選考対策が必要になるでしょう。

インフラ業界に就職するためにインターンの準備をしよう

社会の基盤を支えるインフラ業界は、就活生から大変人気があります。インターンに参加することで、業界理解・企業理解を深められ本選考でも有利になる可能性があるため、インフラ業界に興味のある人はぜひ参加しましょう。中にはインターンが本選考のエントリー条件になっている企業や内定に直結する企業も存在します。

また、インターンに参加するなら納得性の高い志望動機を書くことが大切です。この記事を参考に自分らしい志望動機を作成して、インターンの準備を進めましょう。

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