20回答例|転職理由は本音をベースに+αの「前向きさ」で選考突破

この記事のアドバイザー

ケース別20例文 転職理由は 本音を伝えつつ ○○を意識しよう!

目次

  1. 転職理由は建前ではなく本音を伝えよう! 好印象につながる工夫をチェック
  2. そもそも面接官が転職理由を聞いてくるのはなぜ? 企業側の意図を解説
  3. 長期的に働いてくれる人材かどうかを見極めるため
  4. 自社にマッチする人材かどうかを見極めるため
  5. ケース別20回答例を紹介! 本音で転職理由を伝える際のポイントと回答例
  6. ①給与に不満があったケース
  7. ②労働環境に不満があったケース
  8. ③評価方法に不満があったケース
  9. ④雇用形態に不満があったケース
  10. ⑤働き方に不満があったケース
  11. ⑥人間関係が悪かったケース
  12. ⑦社風が合わなかったケース
  13. ⑧職種や業種が合わなかったケース
  14. ⑨企業や業界の将来性に不安があったケース
  15. ⑩結婚や介護などの個人的な都合のケース
  16. 転職理由は本音をそのまま伝えるのではなくポジティブな表現に変換しよう!
  17. 要チェック! 本音の転職理由をポジティブに言い換える4ステップ
  18. ステップ①退職を決意したきっかけをリストアップする
  19. ステップ②転職によって実現したいことをリストアップする
  20. ステップ③応募先で実現したいことを中心に転職理由の構成を組み立てる
  21. ステップ④全体を通して前向きな表現や言葉に置き換える
  22. 転職理由はなるべく本音ベースで伝えたほうが良い3つの理由
  23. ①建前の理由は面接官に見抜かれる可能性が高い
  24. ②正直に話したほうが結果的に好印象につながる
  25. ③本心を隠したまま入社するとミスマッチが生じやすい
  26. 好印象につながる! 本音の転職理由に説得力を持たせるためのポイント4つ
  27. ①転職理由と志望動機に一貫性を持たせる
  28. ②数値などを用いてなるべく具体的な内容にする
  29. ③現状を改善するために努力したことも盛り込む
  30. ④伝えないことをあらかじめ決めておく
  31. 転職理由はポジティブな表現で本音を伝えて好印象につなげよう!

転職理由は建前ではなく本音を伝えよう! 好印象につながる工夫をチェック

こんにちは。キャリアアドバイザーの今井です。

転職を考えているものの、面接対策をする際の頻出質問について悩んでいる人から、

「転職理由の答え方がわかりません……」
「どう答えれば印象が悪くならないでしょうか?」

といった質問をもらうことがあります。面接で転職理由を聞かれた際に、本音を伝えても良いのか迷うこともあるかと思います。内容によっては本音で話しにくいものもあるため、非常に悩ましい部分ですよね。

結論を言うと、転職理由は建前ではなく本音を伝えることをおすすめします。ただ、転職理由の内容によってはネガティブな印象につながる可能性もあるため、転職理由は本音をそのまま伝えるのではなくポジティブな表現へ変換する工夫が必要です。

この記事では、本音で転職理由を伝える際のポイントや回答例などについて解説していきます。選考の突破率を上げるためにも、好印象につながる転職理由を考えていきましょう。

第二新卒ならではの転職理由の作成方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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そもそも面接官が転職理由を聞いてくるのはなぜ? 企業側の意図を解説

面接官が転職理由を聞いてくる理由

転職理由は面接における定番の質問の一つとも言えますが、それだけ頻繁に聞かれるのには理由があります。

そこでまずは、面接官が転職理由を聞いてくる理由について解説します。企業側の意図を理解することで、転職理由を考える際のポイントも見えてくるようになるため、ここでしっかりとチェックしておきましょう。

長期的に働いてくれる人材かどうかを見極めるため

多くの企業は、少しでも長く働いてくれる人材を求めています

というのも、人を雇うには多くのコストや時間を要することから、苦労して採用した人材がすぐに退職すると、大きな損失となってしまうからです。また長期的に働いてくれる人材であれば、企業側としても将来的に重要なポジションを任せやすくなります。

このような背景もあり、面接官は応募者に転職理由を質問することで「同じ理由でまた辞めないだろうか?」といった点を確認し、長期的に働いてくれる人材かどうかを見極めようとしているのです。

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キャリアアドバイザー

特に今は転職が当たり前の時代となっていることもあり、長期的に働いてくれる人材かどうかはより重視される傾向にあります。

自社にマッチする人材かどうかを見極めるため

企業は、なるべく自社の文化や風土にマッチする人材を採用したいとも考えています。というのも、どんなに優秀な人材であっても企業の価値観や理念とずれていると、入社後に期待通りの活躍ができない可能性が高くなるからです。

たとえば、「チームで協力しながら成果を目指す環境で働きたい」という理由で転職を決意した人は、個人の業績を重視する環境の企業では活躍しづらいと考えられますよね。

そのようなミスマッチを避けるためにも、面接官は応募者の転職理由からその人の価値観を推測し、自社との相性を見極めようとしているのです

キャリアアドバイザーが読み解く!転職理由を考えるうえで意識すべきポイントは?

本田 百合香

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本田 百合香

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転職理由と退職理由はそれぞれ意味が異なる

転職理由と退職理由を同じものだと考えている人もいますが、それぞれ異なるニュアンスを持っています。

まず、転職理由とは「新しい職場に移る目的や理由」を指します。自分自身のキャリアアップやスキルの向上、給与や待遇面の改善など、なぜ新しい職場を求めているのかを説明するものであり、基本的にポジティブな内容になるのが転職理由です。

一方、退職理由は「現在の職場を辞める理由」を指す言葉です。人間関係や職場環境の問題、仕事内容や待遇面に対する不満、家庭の事情など、なぜ今の職場を辞める必要があるのかを説明するものであり、ネガティブな要素も含まれます。

両者の違いを理解して使い分けることが転職成功のカギ

転職理由や退職理由は面接で質問される機会も多く、両者を混同してしまうと適切な回答ができないため、違いをしっかりと理解しておくことが重要です。一見するとどちらも同じように見えますが、未来について語る転職理由と過去について語る退職理由には大きな違いがあるため、混同しないように注意してくださいね。

まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認しましょう

自分に合った職業・合わない職業を見つけることは、就活の成功に不可欠です。しかし、見つけることが難しいと感じる人も多いでしょう。

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格が分析され、向いている職業・向いていない職業が診断できます

自分の適職・適さない職業を今すぐチェックしてみてください。

また、業界も含めてより向いている職業を知りたい場合は「業界&職種マッチ度診断」、業界研究や職種が決まっている場合は「志望動機作成ツール」がおすすめです。

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ケース別20回答例を紹介! 本音で転職理由を伝える際のポイントと回答例

転職理由は人によってさまざまなため、ケースごとの回答例を参考にしてイメージをつかみたいという要望もあるかと思います。

そこでここからは、本音で転職理由を伝える際のポイントと回答例を10ケース紹介します。それぞれのケースではOK例とNG例の2通りを記載しているので、両者を比較しながらポイントを押さえていきましょう。

①給与に不満があったケース

前職の給与に不満があったことをそのまま伝えてしまうと、面接官から「お金のためだけに働いているのでは?」「うちでも給与に不満が生じたら、すぐに辞めてしまうのでは?」といった不安を抱かれてしまいます。

そのため、給与に不満があったケースにおいては、「給与アップが実現することで、これだけの貢献ができる」といった、入社後の貢献意欲や熱意をしっかりと伝えることがポイントです

また、現状を説明する際は、満足な給与を得られないことでどんな影響が出ているのかを、数字も交えながら具体的に伝えるようにしましょう。

OK回答例

前職は月収○○万円で入社しましたが、売上目標を毎月達成しているにもかかわらず、昇給は一度もありませんでした。奨学金の返済もあることから現在の給与ではギリギリの生活であり、将来的に家族を持つことも考えるとこのまま働き続けるのは難しいと判断し、転職を決意しました。

御社では成績に応じた評価や給与が得られるとうかがっています。前職で培った営業スキルを活かして御社の売上に貢献しつつ、私自身も経済的な困難を克服して、意欲的にキャリアアップに取り組んでいきたいと考えております。

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現状について具体的な数字を交えながら説明しているので、説得力があります。入社後の貢献意欲や熱意について、しっかりとアピールできている点も良いですね。

NG回答例

前職では入社以来、昇給が一度もありませんでした。これまではギリギリの生活で耐えてきましたが、将来的に家族を持つことも考えると、このまま働き続けるのは難しいと判断し、転職を決意しました。

今後はより良い生活を送るために、成績に応じた評価や給与が得られる御社で精一杯頑張りたいと思います。

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現状についての具体的な説明がないため、いまいち説得力がなく、面接官から「成果を出していないから、昇給できないのでは?」と思われる可能性があります。また、「より良い生活を送るために」という目的は自分本位の印象が強いため、それよりも入社後の貢献意欲や熱意を重点的にアピールするようにしましょう。

②労働環境に不満があったケース

残業や休日出勤が多いといった、前職の労働環境に不満があったケースにおいては、その事実が及ぼす悪影響をしっかりと説明しましょう。

そのうえで、「効率性を重視した働き方がしたい」といったように、今後の仕事との向き合い方をアピールすることでポジティブな印象になります

また、現状を説明する際は、「月の残業時間が○○時間を超える」といった客観的な根拠を示すようにしましょう。多い少ないの基準は人によって異なるため、客観的に見ても納得できるような根拠を示すことで、面接官の納得感も得やすくなるはずです。

OK回答例

前職は長時間労働を美徳とする考え方が定着しており、月の残業時間が○○時間を超えていました。仕事にはやりがいを感じていましたが、長時間労働により睡眠時間も満足に確保できず、その影響で体調を崩すことも増えたため、このまま働き続けるのは難しいと判断し、転職を決意しました。

御社では効率性を重視しているとうかがっているため、メリハリを持って働き、効率的に成果を上げてキャリアの幅を広げていきたいと考えております。

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現状について客観的な根拠を用いて説明しているため、説得力があります。今後の仕事との向き合い方をアピールしている点も良いですね。

NG回答例

前職はとにかく残業や休日出勤が多く、このまま働き続けるのは難しいと判断し、転職を決意しました。

御社では全社的に残業時間が少ないとうかがっているため、ワークライフバランスの実現を目指して頑張っていきたいと思います。

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ただ単に残業や休日出勤が多いと説明するだけでは、面接官の共感を得ることは困難です。また、「ワークライフバランスの実現を目指したい」という主張も決して悪くはありませんが、入社後にどのように貢献できるかという点も伝えるようにしましょう。

③評価方法に不満があったケース

ただ単に前職の評価方法に不満があったことを伝えるだけでは、面接官から「成果を出していないから、評価されていないだけでは?」と疑われる可能性があります。

そのため評価方法に不満があった場合は、前職の評価制度でミスマッチが生じていた理由を説明したうえで「正当に評価されることで、これだけの貢献ができる」といったように、入社後の貢献意欲やモチベーションをしっかりとアピールすることがポイントです。

また、前職では評価されなかったものの、自分なりに積み上げてきた実績や成果があれば、それらも積極的にアピールしていきましょう

OK回答例

前職は年功序列制度が根付いていたこともあり、○カ月連続で売上目標の○○%を達成したにもかかわらず、それが評価されることはありませんでした。

私自身は在籍年数よりも成果を重視する環境のほうがモチベーションを維持しやすく、前職の年功序列制度ではミスマッチが生じていると感じていました。

御社は実力主義の風土が根付いているとうかがっています。前職で培った提案力を活かしつつ、意欲を持って仕事ができる環境でキャリアを積み重ねていきたいと考えております。

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具体的な数値を用いて現状を説明しているので、納得感がありますね。前職の実績や入社後の貢献意欲をアピールできている点も好印象です。

NG回答例

前職は年功序列制度が根付いていたこともあり、部署内の誰よりも高いモチベーションを持って仕事に取り組んでいましたが、それが評価されることはありませんでした。

今後は仕事に対する姿勢が評価される環境で働きたいと考え、御社への転職を決意いたしました。入社後はこれまでと同様に、全力で仕事に取り組んでまいります。

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モチベーションが評価されないという理由だけでは、どうしても説得力に欠けてしまいます。面接官の納得感を得るには、具体的な数値や事例を用いて説明するようにしましょう。

④雇用形態に不満があったケース

前職では正社員になれなかったなど、雇用形態に不満があった場合には、「正社員になりたい」という理由を正直に伝えても問題はありません。

ただ、「なぜ前職で正社員になれなかったのか?」という点は面接官も気になる部分ではあるため、「そもそも正社員登用制度がなかった」「制度自体はあったが完全に形骸化していた」などの具体的な説明が必要です。

そのうえで、「正社員としての責任を強く持ち、御社に貢献したい」といったように、入社後の熱意や貢献意欲をしっかりとアピールするようにしましょう

OK回答例

前職では契約社員として入社し、徐々に任される業務の幅も広がり、やりがいを感じて業務に取り組んでいました。ただ、前職には正社員登用制度がなかったため、より責任のある立場で主体性を発揮して仕事をするためには、転職が必要と判断しました。

御社には正社員登用制度があり、過去の登用実績も豊富にあるとうかがっております。前職で○○の業務に○年間従事してきた経験を活かして、御社にしっかりと貢献し、責任のある立場を目指したいと考えております。

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前職で正社員になれなかった経緯や、正社員を目指したい理由がしっかりと説明できていますね。入社後の貢献意欲をアピールできている点も好印象です。

NG回答例

前職は契約社員として入社しましたが、正社員になることができませんでした。契約社員は正社員に比べて給与が低く雇用も安定しないため、より安定した働き方がしたいと考え、転職を決意しました。

御社には正社員登用制度があり、過去の登用実績も豊富にあるとうかがっています。安心して働き続けられるよう、正社員を目指して精一杯頑張りたいと思います。

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「給与や雇用の安定のために」とハッキリ伝えてしまうと、自分本位の印象が強くなるため、それよりも入社後の貢献意欲を重点的にアピールするようにしましょう。また、前職で正社員になれなかった経緯の説明がないため、その点も改善が必要です。

⑤働き方に不満があったケース

在宅ワークができないなど、前職での働き方に不満があった場合には、そのことが原因でどのような影響が出ているかを説明したうえで、仕事に対する前向きな姿勢をアピールすることがポイントです。

働き方は条件に関する部分であるため、そのことを前面に押し出してしまうと、あまりポジティブには映りません。それよりも、理想の働き方を実現することでチャレンジしたいことや、貢献できることを中心に説明するようにしましょう

OK回答例

前職は在宅ワークができず、出社勤務しか認められていませんでした。私にはまだ小さい子どもがいることもあり、出社勤務しかできない環境では仕事と育児の両方に支障をきたす場面も多くあり、転職を決意いたしました。

在宅ワークに完全対応している御社であれば、仕事と育児を両立させることができ、仕事においても高いパフォーマンスを発揮できると考えております。

必要があれば週○日の出社にも対応できるため、周囲ともしっかりとコミュニケーションを取りつつ、前職で培った○○のスキルを活かして御社に貢献したいと思います。

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現状について影響の部分まで伝えているため、納得感がありますね。入社後のビジョンがしっかりと説明できている点も好印象です。

NG回答例

前職は在宅ワークができず、出社勤務しか認められていませんでした。私は交通の便が悪い地域に住んでいることもあり、もっと柔軟な働き方ができる環境で仕事がしたいと考え、転職を決意いたしました。

在宅ワークに完全対応している御社であれば、仕事とプライベートの両立ができると考えております。

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上記の内容では自分本位の印象が強く、面接官から「在宅ワークができるという理由だけでうちを選んでいるのか?」と疑われる可能性があります。入社後は具体的にどう貢献できるかの部分まで説明するようにしましょう。

⑥人間関係が悪かったケース

転職理由が人間関係である場合には、客観的な事実だけを伝えることがポイントです。

人間関係のトラブルはどこの企業や組織でも起こりうるため、たとえ自分に非がなかったとしても、感情的になったり否定的な意見を口にしたりすると、面接官から「うちでも同じようなトラブルになるのでは?」といった不安を抱かれてしまいます。

人間関係が悪かったケースでは現状を客観的に伝えたうえで、「私はこのような環境で働きたい」点を強調することで、全体的にポジティブな印象になりますよ

OK回答例

前職は個人主義の色合いが強く、職場内のコミュニケーションが希薄で、自分のアイデアを自由に発信することが難しい環境でした。

私自身はチームのメンバーがお互いに自分の意見を出し合い、アイデアを形にできる環境で働きたいと考えております。

御社は風通しが良く、率直な意見を出し合える職場環境であるとうかがっており、御社であれば自身の能力を最大限に発揮できると考え、転職を決意いたしました。

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現状を客観的に伝えており、このような環境で働きたい旨の説明もあるため、全体的に前向きな内容となっていますね。

NG回答例

前職は個人主義の色合いが強く、職場内のコミュニケーションが希薄でした。特に上司との相性が悪く、経験が浅いことを理由にないがしろにされる場面も多く、私のアイデアが採用されたことは一度もありませんでした。

このような環境ではモチベーションを維持することが難しく、私自身も成長できないと感じております。

御社は風通しが良く、率直な意見を出し合える職場環境であるとうかがっており、御社であれば自分らしく働くことができると考え、転職を決意いたしました。

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事実に基づいた内容ではありますが、このままではどうしても環境や上司のせいにしている印象が強くなります。否定的な意見は避け、今後どのように働きたいのかを重点的に述べるようにしましょう。

⑦社風が合わなかったケース

社風は人によって合う合わないがあるため、社風が合わなかったことを事実として伝えるのは問題ありません。ただ、前職の企業理念や価値観を否定するような言い方では、どうしてもネガティブな印象になってしまうため、事実のみを伝えるようにしましょう。

そのうえで、自分はどのような理念のもとで働きたいかを伝え、「御社であればそれが実現できる」旨を論理的に説明できれば、ポジティブかつ説得力のある転職理由になるはずです。

社風は仕事のモチベーションにも大きくかかわるため、企業研究を通して事前にしっかりと確認しておきましょう

OK回答例

前職は利益を最優先とする社風で、新規顧客の獲得にもっとも力を入れていました。企業として新たな顧客を開拓して利益を追求することも大切ですが、私は既存の顧客の満足度も重視したい考えであるため、前職の社風に違和感を覚え、転職を決意しました。

御社は、顧客満足度にもこだわりながら事業を展開しているとうかがっています。御社であれば前職で培った○○の経験や○○のスキルを活かしつつ、高いパフォーマンスを発揮できると考えています。

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前職の社風に違和感を覚えた理由と今後実現したいことに一貫性があるため、説得力がありますね。前職の経験やスキルによって、貢献意欲をアピールしている点も好印象です。

NG回答例

前職は利益を最優先とする社風で、新規顧客の獲得にもっとも力を入れていました。そのため、既存の顧客の満足度をないがしろにする場面も多く、上司や先輩社員の仕事の進め方に強い違和感を覚えることも少なくありませんでした。

このような環境では私自身の成長も止まってしまうと考え、新たな環境で自らの仕事の幅を広げるために転職を決意しました。

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全体的に前職の社風や働いている人たちを否定するような内容となっているため、どうしてもネガティブな印象が強くなっています。また、「今後はどのような環境で働きたいのか」について言及していないため、その部分も改善が必要です。

⑧職種や業種が合わなかったケース

職種や業種が合わなかったことで転職を決意した場合には、単にその事実を伝えるだけでは、面接官から「好き嫌いだけで仕事を選んでいるのでは?」といった不安を抱かれる可能性があります。

そのため、職種や業種が合わなかったケースにおいては、仕事に対する価値観や今後のキャリアビジョンもあわせて伝えることがポイントです。自分がやりたいことや目標とする将来像を明確に伝えることでポジティブさが増し、入社意欲のアピールにもなります。

キャリアビジョンについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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OK回答例

前職は営業職として勤務をしていましたが、顧客のニーズを直に耳にする機会も多く、徐々に商品の企画や開発に携わりたいという気持ちが強くなり、転職を決意しました。

御社の商品は常に高い顧客満足度を獲得しており、私自身も魅力を感じています。前職で培った顧客のニーズをくみ取るスキルを活かしつつ、御社の商品開発チームで顧客本位の商品づくりに尽力していきたいと考えております。

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自分のやりたいことや仕事に対する価値観を説明できており、「入社後に活躍してくれそう」だと期待感を抱かせる内容となっていますね。

NG回答例

前職は営業職として勤務をしていましたが、ノルマに追われるだけの日々に嫌気がさし、転職を決意しました。

今後は前職で培った顧客のニーズをくみ取るスキルを活かし、御社の商品開発チームで商品づくりに尽力していきたいと考えております。

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「嫌気がさした」とストレートに伝えるのではなく、「こんな仕事がしてみたい」といった前向きな表現に言い換えてみましょう。また、「なぜ商品開発の仕事がしたいか」の説明がないため、その点も改善が必要です。

⑨企業や業界の将来性に不安があったケース

将来性という言葉はやや抽象的であるため、将来性に不安を感じて転職を決意した場合には、どのような点に不安を感じたのかを具体的に伝えることが必要です。

そのうえで、「入社後に何を実現したいのか」をしっかりと説明することで、ポジティブかつ説得力のある転職理由になります。未経験の業種や職種へ転職する場合には、「なぜこの業界や仕事に興味を持ったのか」といった点もあわせて伝えると効果的です

OK回答例

前職は業界全体が縮小傾向にあり、直近○年で売上が○○%、社員数が○○%減少していることから、長期的に働くことは難しいと判断し、転職を決意いたしました。

御社は業界のなかでもトップシェアを獲得し、急成長を遂げています。未経験の業界ではありますが、顧客の課題に対して最適な解決策を提案する業務は前職と通じるところがあり、私自身も強いやりがいを持って働けると感じております。

業界への影響力の大きい御社で働くことで、業界全体の成長に貢献しつつ、自らのキャリアの幅も広げられると考えております。

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具体的な数値を用いて現状を説明しているため、説得力があります。未経験の業界に挑戦する意欲がアピールできている点も良いですね。

NG回答例

前職は業界全体が縮小傾向にあり、売上の減少や事業所の閉鎖が続いていたため、将来性に不安を感じていました。

御社の業界は急成長を遂げており、しかも御社の○○は業界内でも急速にシェアを拡大しているため、御社であれば安心して長く働き続けることができると思い、転職を決意しました。

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上記の内容では、面接官から「将来性だけでうちを選んでいるのか?」と疑われる可能性があります。「入社後に何を実現したいのか」といった意欲もしっかりと伝えるようにしましょう。

⑩結婚や介護などの個人的な都合のケース

結婚や介護など、個人的な都合で転職することになった場合は、可能な範囲で事実をそのまま伝えて問題ありません。

ただ、単に事実を伝えるだけではアピールにはならないため、入社後の貢献意欲や前職での実績をしっかりと伝えることがポイントです

その際は、家庭の事情によって業務に支障をきたさないこともあわせて伝えておけば、面接官も安心できます。もし家庭の事情で仕事に何らかの影響がある場合には、事前にその旨を伝えておきましょう。

OK回答例

私は昨年から家族の介護が必要となり、転勤の多い前職では仕事と介護の両立が難しくなったため、転職を決意いたしました。

御社では、介護をしている従業員をサポートする制度が充実しているとうかがっています。御社の環境であれば仕事と介護を両立させつつ、前職で○○の業務に○年間従事してきた経験を活かして、高いパフォーマンスを発揮できると考えております。

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個人的な都合のケースでは、これくらい端的な説明でも問題はありません。その分、入社後の貢献意欲や前職での実績をアピールするようにしましょう。

NG回答例

前職の退職理由は、親の介護が必要となったためです。

退職後は介護に専念していましたが、収入面の不安もあり、仕事に復帰する決断をしました。今後は仕事と介護の両立を目指しつつ、御社に貢献できるよう精一杯頑張りたいと思います。

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「収入面に不安が出てきたから仕事に復帰したい」という理由では、入社したいという意欲が伝わりません。また、面接官の不安を払拭するために、入社後に問題なく働けるのかどうかについての説明も入れる必要があります。

キャリアアドバイザーが読み解く!退職理由が思いつかないときの対処法!

本田 百合香

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退職理由が特にない場合は未来に視点を向けて転職理由を考えるのがおすすめ

「なんとなく合わないと感じたから辞めてしまった」など、明確な退職理由がない人もいると思います。退職理由がはっきりしなければ、なぜ転職しようと思ったのかというきっかけの部分が曖昧になるため、転職理由を考えるのも難しくなってしまいますよね。

退職理由が特にない場合、「今の環境に不満はないものの、さらに◯◯というスキルを身に付け、キャリアアップするために貴社への転職を決意した」など、未来に視点を向けて転職理由を考えるのがおすすめです。

未来視点の転職理由であれば、ポジティブな内容となるため、好印象を残しやすくなります。また、具体的な退職理由がなかったとしても、ステップアップのための退職だと伝えれば、退職理由に関して面接官が不信感を抱くこともありません。

あなたが受けないほうがいい職業を診断しよう

就活では、自分に合った仕事が見つからず悩むことも多いでしょう。

そんな時は「適職診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけあなたの性格や強みを分析し、適職・適さない職業を提案してくれます

自分の適職・適さない職業を知ることで、自信を持って就活を進めましょう。

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転職理由は本音をそのまま伝えるのではなくポジティブな表現に変換しよう!

建前の転職理由では入社後のミスマッチが生じることもあることから、転職理由はなるべく本音ベースで伝えることをおすすめします。

とはいえ、転職理由の内容によっては面接官からネガティブな印象を持たれる可能性もあるため、転職理由は本音をそのまま伝えるのではなく、ポジティブな表現へ変換することが大切です

本音の転職理由をポジティブに言い換える手順については、この先の「要チェック! 本音の転職理由をポジティブに言い換える4ステップ」で解説しているので、あわせてチェックしてくださいね。

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ネガティブな転職理由であっても、工夫次第でポジティブな表現に言い換えることができるため、あえて建前の転職理由を用意する必要はありませんよ。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!ネガティブな転職理由が選考に起こす影響とは?

米田 有希

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米田 有希

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選考通過の確率が大幅に下がるからこそ面接におけるネガティブな表現は避けるべき

面接でネガティブな表現を避けるべき理由は、選考を通過する確率が大幅に下がってしまうからです。現職に対する不満や愚痴ばかりを並べ、自分の非は認めず、他責思考でしか物事を考えられない人材を採用する企業はありません。

また、ネガティブ思考の人材を採用した場合、周りの社員に負の影響を与えるリスクも考えられます。どのような業界や職種であっても、組織である以上、周りと連携しながら仕事を進めることになるため、周りに悪影響を与える人材を企業は採用しないでしょう。

このほか、ネガティブな表現は、これまでの経験や実績、身に付けたスキルなどに対して自信がない印象を与えてしまいます。どれだけ素晴らしい実績やスキルがあったとしても、ネガティブな表現をしてしまえば、評価にはつながらないのです。

あなたが受けないほうがいい職業を確認しておこう

就活の成功は、自分に合う仕事・合わない仕事を知ることが鍵です。しかし、それがどんな仕事なのかが分からず悩む人も多いでしょう。

そんな時におすすめなのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけあなたの強み・弱みを分析したうえで、合う仕事・合わない仕事を診断できます

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要チェック! 本音の転職理由をポジティブに言い換える4ステップ

本音の転職理由をポジティブに言い換える4ステップ

転職理由は本音をそのまま伝えるのではなく、ポジティブな表現に変換したうえで伝えることが重要です。とはいえ、実際にどのように転職理由を作成していけば良いのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。

そこでここからは、本音の転職理由をポジティブに言い換えるための手順を4ステップで解説していきます。転職理由の作成に行き詰ってしまったときは、ぜひ参考にしてくださいね。

ステップ①退職を決意したきっかけをリストアップする

まずは、退職を決意したきっかけをリストアップしていきましょう。

転職理由を考えるにあたって、「なぜ退職を決意したのか?」を明確にする必要があります。とはいえ、実際はさまざまな要因が絡み合って退職を決意するケースも多いため、自分のなかで退職を決意したきっかけを整理することが大切です

あくまで自分のなかで整理するだけなので、内容自体はネガティブなものでも問題ありません。思い当たる点はすべてリストアップしていきましょう。

退職を決意したきっかけの例
  • 仕事にやりがいを感じられなかった
  • 企業文化が合わなかった
  • いくら成果を出しても評価されなかった
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リストアップする際は、後から見返すときのことも考慮して、実際に紙やパソコンに書き出してみることをおすすめします。

ステップ②転職によって実現したいことをリストアップする

続いて退職を決意したきっかけをもとに、転職によって実現したいことをリストアップしていきましょう。

転職理由は転職先で実現したいことでもあるため、退職を決意したきっかけと転職によって実現したいことをセットで考えることで、転職理由にも説得力が生まれやすくなります

先ほどの例でいえば、

  • 仕事にやりがいを感じられなかった → もっと興味の持てる仕事がしたい
  • 企業文化が合わなかった → 自分の価値観とマッチする社風の企業で働きたい
  • 成果を出しても評価されなかった → 実績や成果が評価される環境で働きたい

といったように、転職によって実現したいことをリストアップしていきましょう。

ステップ③応募先で実現したいことを中心に転職理由の構成を組み立てる

退職を決意したきっかけと転職によって実現したいことのリストアップが完了したら、次は実際に転職理由の構成を組み立てていきましょう。その際は、応募先で実現したいことを中心に据えることがポイントです。

面接官からすれば、「入社後にどのような活躍をしてくれるのか?」といった部分に強い興味があるため、退職を決意したきっかけのボリュームが多すぎると、面接官も応募者の入社後のイメージをつかむことができません

一般的には、転職理由は「退職を決めた理由:2割、転職で実現したいこと:8割」の構成で組み立てるのが良いと言われています。厳密に守る必要はありませんが、構成を組み立てる際は、この比率を一つの参考としてみてください。

ステップ④全体を通して前向きな表現や言葉に置き換える

転職理由の構成を組み立てたら、最後に全体を通して前向きな表現や言葉に置き換えていきましょう。

ポジティブとネガティブは表裏一体であるため、どんなネガティブな表現や言葉であっても、裏を返せばポジティブな表現や言葉に置き換えることができます

ポジティブな表現や言葉への変換例
  • 残業が多い → 仕事を効率的に進めて生産性を上げたい
  • 人間関係が悪い → 自分に合った環境で能力を最大限に発揮したい
  • 仕事にやりがいを感じられない → 新しいことに挑戦して仕事の幅を広げたい

いまいちイメージが湧かない場合には、「現状の不満を解消して、どのような働きたいのか?」といった視点から考えてみるのがおすすめです。

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理想の将来像をイメージすることで目標を立てやすくなり、志望動機やキャリアビジョンを考える際の参考にもなりますよ。

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転職理由はなるべく本音ベースで伝えたほうが良い3つの理由

転職理由はなるべく本音ベースで伝えた方が良い理由

人間関係や給与といったネガティブな理由で転職を決意した場合には、「建前の転職理由を用意したほうが良いのでは?」と思うこともあるかもしれません。

しかし、たとえネガティブな内容であっても、転職理由はなるべく本音ベースで伝えることをおすすめします。というのも、建前よりも本音で伝えたほうが良いと言える明確な理由があるからです。

ここからは、転職理由はなるべく本音ベースで伝えたほうが良い理由について解説していくので、一つずつ確認していきましょう。

①建前の理由は面接官に見抜かれる可能性が高い

まず挙げられる理由は、建前の理由は面接官に見抜かれる可能性が高いからです。

面接官はこれまでに数多くの面接に立ち会っており、経験も豊富にあることから、建前の理由は簡単に見抜いてしまいます。特に勘の良い面接官であると、転職理由に違和感を察知すると、さらに質問を投げかけて理由を深掘りしようとしてきます。

本心を隠していることが発覚すると、面接官からの印象悪化は免れません。場合によっては、誠実性を疑われて採用が見送りになる恐れもあるため、転職理由はなるべく本音ベースで伝えたほうが良いのです

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本心ではないことを話そうとすると、人によっては気付かないうちに声が小さくなったり早口になったりすることがあります。そういった小さな変化から、面接官に見抜かれるケースも少なくありません。

②正直に話したほうが結果的に好印象につながる

2つ目の理由は、転職理由は正直に話したほうが、結果的に好印象につながることが多いからです。

言いづらい内容をあえて正直に話すことで、面接官が好印象を抱くケースは少なくありません。面接官は面接での受け答えを通じて、応募者の人柄や人間性をチェックしているため、「正直に話す人=嘘をつかない誠実な人」といった好印象につながることも多いのです。

仮に言いづらい転職理由であったとしても、しっかりと事情を説明して面接官の納得感を得られれば、選考結果に影響が出ることはほとんどないため、転職理由はなるべく本音ベースで伝えるようにしましょう。

③本心を隠したまま入社するとミスマッチが生じやすい

3つ目の理由は、本心を隠したまま入社するとミスマッチが生じやすいからです。

面接官は転職理由を通して、応募者の仕事観や希望とする働き方を確認しているため、建前の転職理由を伝えてしまうと、入社後に自分の希望する働き方ができない可能性があります。

面接官の印象を悪くしないためとはいえ、本心を伝えないことでミスマッチが生じてしまっては、本末転倒といえますよね。また、ミスマッチが原因で早期退職につながってしまっては、企業側にも迷惑がかかってしまいます。

このように、建前の転職理由を伝えることは応募者と企業の双方にメリットがないため、転職理由はなるべく本音ベースで伝えたほうが良いのです

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面接は、企業側と応募者側がお互いの価値観や希望を確認し合う場でもあります。その点は念頭に置いておきましょう。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!正直に話しづらい転職理由の場合はどうすれば良い?

松下 建都

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本音ベースで伝えるべき部分とそうでない部分の線引きが必要

上記でお伝えしたとおり、転職理由はなるべく本音ベースで伝えたほうが良いですが、だからといってすべてを正直に話す必要はありません。面接の回答において、本音で話すべき部分は本音を伝えつつ、話す必要のない部分はあえて言わないという”線引き”が重要です。

たとえば、転職理由の本音がワークライフバランスの実現だった場合、メリハリがあり、効率性を重視した働き方を求めているという点は伝えても問題ありません。ワークライフバランスを重視している企業であれば、マッチング度合いの高さも伝わるでしょう。一方、単に「残業時間が少ないから御社を選びました」と伝えた場合、ただ楽がしたいから自社を選んだというネガティブな印象が強くなってしまいます。

本音ベースで伝えることを意識するあまり、不必要なことまで言ってしまえば、マイナス評価につながります。企業側がどんな印象を抱くかという客観的な視点を持ち、伝えるべき部分と話す必要のない部分の線引きを大切にしてください。

好印象につながる! 本音の転職理由に説得力を持たせるためのポイント4つ

本音の転職理由に説得力を持たせるためのポイント

転職理由を伝える際はポジティブな表現の変換だけでなく、説得力を持たせることも大切です。転職理由に説得力があれば、面接官の納得感も得やすくなるはずです。

そこでここからは、本音の転職理由に説得力を持たせるためのポイントを4つ紹介します。面接の通過率を上げるためにも、ここでしっかりとチェックしておきましょう。

①転職理由と志望動機に一貫性を持たせる

転職理由がポジティブであったとしても、志望動機と一貫性がなければ、かえってマイナスな印象になってしまうこともあるため、注意が必要です

たとえば、転職理由が「成果がしっかりと評価される環境で働きたいから」という内容であるにもかかわらず、志望動機が「御社のチームワークを重視する企業文化に共感したから」という内容では、両者の間に一貫性がありません。

企業は一貫性を重視する傾向があるため、転職理由と志望動機の内容にブレが生じていると、不信感を持たれる可能性があります。転職理由と志望動機は必ずセットで考え、両者の間で一貫性を持たせるようにしましょう。

志望動機の作成方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

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②数値などを用いてなるべく具体的な内容にする

転職理由は数値などを用いてなるべく具体的な内容にすることで、説得力が生まれやすくなります。

たとえば、

  • 残業時間が多かったから → 毎月60時間前後、多い月は80時間を超える残業が発生していたから
  • 成果を出しているのに評価してもらえなかったから → 6カ月連続で売上目標の120%を達成したにもかかわらず、人事考課で一切評価してもらえなかったから

といったように、具体的な数値などを用いて客観的に転職理由を伝えることで、説得力が増して面接官の納得感も得やすくなるはずです

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客観的な事実を伝えることで、場合によっては論理的な説明ができる人材としてアピールにつながることもありますよ。

③現状を改善するために努力したことも盛り込む

転職理由に説得力を持たせるためには、現状を改善するために努力したことも盛り込むようにしましょう。

課題に対して自主的な行動を起こしたことを示すことで、現状を改善するために試行錯誤をしたうえでの転職であることを説明でき、転職理由にも説得力が増します。

特に前職をすぐに辞めてしまった場合には、面接官から「入社後に不満が生じたら、すぐに辞めるのではないか?」といった不安を抱かれる可能性が高くなります。そのような不安を払拭するためにも、現状を改善するために努力したことは積極的に盛り込むようにしましょう

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課題に対して自主的にアクションを起こせるような人材は、多くの企業にとって貴重であるため、アピールにつながる効果も期待できますよ。

④伝えないことをあらかじめ決めておく

転職理由に説得力を持たせるためには、伝えないことをあらかじめ決めておくのもおすすめです。

転職理由が一つではなかったとしても、すべての理由を伝える必要はありません。思っていることをすべて伝えてしまうと、志望動機との一貫性がなくなってしまう恐れがあります。

また、転職理由がネガティブなものであった場合には、何もかも伝えようとすると愚痴っぽくなる可能性が高くなります。

そのような事態を避けるためにも、伝えないことをあらかじめ決めておくようにしましょう。伝えないことが明確になっていれば、仮に面接官から転職理由について深掘りされたときも、余計なことを話して自ら不利な状況を生み出す事態も防げるはずです。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!どうしても転職理由が思い浮かばないときはどうする?

松下 建都

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転職理由で悩んだ場合は転職エージェントに相談するのも効果的

本音の転職理由を考えるポイントなどは理解できたものの、どうしても納得のいく転職理由ができずに悩んでいる人もいると思います。転職理由は面接における頻出質問であり、合否を左右する重要な項目となるため、悩んでしまうのも無理はありません。

一人で考えても悩みが解決しない場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。これまで多くの転職希望者を支援して得た知見を活かし、本音かつ企業に評価されやすい転職理由のつくり方や具体的なコツなどを教えてもらうことができます。

第三者の視点から転職理由をブラッシュアップすることもできる

また、転職エージェントを活用することで、自分以外の客観的な視点で転職理由を確認できます。矛盾した内容になっていないか、初見で理解できる内容になっているかなど、客観視しなければ気付けない改善点を見つけることができるでしょう。

もちろん自分自身で転職理由を考え抜くことも重要ですが、自分一人の主観的な視点ではブラッシュアップに限界があるため、キャリアの専門家である転職エージェントもぜひ活用してみてくださいね。

転職理由はポジティブな表現で本音を伝えて好印象につなげよう!

入社後のミスマッチを防ぐためにも、転職理由は建前ではなく本音ベースで伝えるようにしましょう。

ただし、本音をストレートに伝えてしまうと、ネガティブな印象につながる可能性もあるため、転職理由は本音をそのまま伝えるのではなく、ポジティブな表現へ変換する工夫が必要です。

転職理由は面接においてほぼ確実に聞かれる項目であるため、事前の対策は必須です。本記事で解説した内容を参考にしながら、好印象につながる転職理由を考えて選考突破を目指しましょう。

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