目次
- 転職はスキルの有無が明暗を分ける! 企業のニーズから必須スキルを分析しよう
- 転職にスキルって必要? まずは前提から理解しよう
- スキルがなくても転職することは可能
- スキルがあれば転職を有利に進めやすくなることは事実
- 即戦力採用や専門職採用についてはスキルが必須になるケースも
- 転職は時間が限られてるからこそ狙いを絞ろう! スキル選びの2つの指針
- ①まだ特定の志望先が決まっていない:汎用性の高いスキル
- ②興味のある業界や企業がある:志望先の業務に関連するスキル
- 幅広い業種・職種への転職で役立つ4つのスキルをチェック!
- ①業界を超えて活かせる「ポータブルスキル」6選
- ②仕事へのスタンスや価値観を表す「ヒューマンスキル」3選
- ➂専門性や高度な特定ジャンルで発揮できる「テクニカルスキル」6選
- ④チームや組織を率いる「マネジメントスキル」4選
- 8業種別に解説! 転職先で活かせるスキル一覧
- ①エンジニア職
- ②クリエイティブ職
- ➂営業職
- ④販売・サービス系
- ⑤事務職
- ⑥金融・コンサルタント職
- ⑦外資系
- ⑧マーケティング職
- 年齢別で解説! 20~30代の転職で企業が求めるスキル
- 「企業の求める人物像」からニーズの高いスキルを見極めることが転職成功のカギ!
- 要チェック! 志望企業にマッチするスキルを見極める3ステップ
- ステップ①志望企業が求める人物像をさまざまな手段を駆使してリサーチする
- ステップ②「求める人物像」から「求めるスキル」を細分化する
- ステップ③就職後そのスキルでどのように貢献できるかを言語化する
- 転職に必要なスキルを身に付ける方法
- 資格取得を目指す
- スクール・通信講座を受講する
- 交流会に参加する
- 研修・セミナーに参加する
- 転職に活かせるスキル発見に役立つ5つの秘策
- ①自分のスキルや実績を「時系列」でまとめる
- ②やる気を表す「モチベーショングラフ」を作成する
- ➂「当たり前にできること」をスキルに変換する
- ④第三者の客観的な意見を聞く
- ⑤就職エージェントに相談する
- 活かせるスキルや経験を明確化して転職後のキャリアアップを目指そう!
転職はスキルの有無が明暗を分ける! 企業のニーズから必須スキルを分析しよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。転職を検討している人から、
「転職にはどんなスキルが必要なのでしょうか?」
「必要なスキルをどう身に付けたら良いですか?」
といった質問をもらうことがあります。転職活動に割ける時間は限られています。ですから転職するとなったら必要なスキルが何かを見極めて、効率的に進めたいですよね。
この記事では、転職先の業種別に必要なスキルやその見極め方、転職成功のポイントなどを解説します。
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転職にスキルって必要? まずは前提から理解しよう
転職を目指す人の多くは、転職の段階で企業が求めるスキルを完全に身に付けておかなければならないと思いがちです。しかし、転職者の年齢層や、志望企業の職種によっては、転職の段階でスキルが求められない場合もあります。
転職の段階では不要なスキルを必要だと思い込み、応募を躊躇してしまうとせっかくの機会が無駄になってしまいます。転職を決意したら、自分の年齢や志望企業の特徴に即して、どんなスキルが必要なのかを確認しましょう。
スキルがなくても転職することは可能
とくに20代前半などの若手であれば、採用でスキルに加えてポテンシャルが重要視されることが多いです。
ポテンシャルとは、「可能性」や「潜在的な力」を指す言葉。若手の場合は、社会人経験が浅く、ビジネススキルが十分に身に付いていないと判断されることが一般的です。一方で必要なスキルが身に付けば、将来的に大きく成長する伸びしろがあると判断されます。
このように、業務に必要な専門的なスキルや知識は入社してから身に付ければ良いというケースもあります。自分の年齢や応募先の企業がどんなスキルを必要としているのか、採用に際して何を重要視しているかを見極めることが大切ですよ。

キャリアアドバイザー
スキルがあれば転職を有利に進めやすくなることは事実
ポテンシャルが重要視される場合でも、転職に必要なスキルがあれば他の応募者と差別化を図れます。またスキルがあれば、志望企業の幅を広げやすくなり、選考を突破する確率も高まるでしょう。
さらに、企業から直接オファーが届く「スカウトサービス」でも、スカウトが届きやすくなりますよ。

キャリアアドバイザー
未経験職種への転職を目指す場合は、スキルを身に付ける時間がないケースも多いでしょう。しかし、選考段階でスキルを必要としない企業であればなおさら、スキルが身に付いていることはプラスの評価につながりますよ。
即戦力採用や専門職採用についてはスキルが必須になるケースも
企業によっては、即戦力や専門的なスキルを必要とすることもあります。とくに専門職採用の場合は、資格取得が求められるケースもあるでしょう。
このような企業の場合、入社してから指導を受けたりマニュアルを共有されたりするだけでは、スキルが身に付かないことが多いためです。
即戦力採用や専門職採用の企業に転職する場合は、以下の点を押さえてしっかり準備に時間を割く必要がありますよ。
- 求められるスキルと自分のスキルの差はどの程度か
- 必要なスキルをどんな方法で身に付けていくのか
- スキルを身に付けるためにどのくらいの時間や費用がかかるのか
- スキルを身に付ける時間や費用はあるのか

キャリアアドバイザー
転職活動は、継続的に進めることが最重要です。国家資格が必要な仕事などでは専門性の高さが求められ、スキルを身に付けるまでに時間がかかるケースもあります。その点を考慮して計画的に準備を進めましょう。
転職は時間が限られてるからこそ狙いを絞ろう! スキル選びの2つの指針
一般的には転職活動にかかる期間は3カ月が目安とされています。とくに在職中に転職活動を進める場合は、準備にかける時間が限られるでしょう。したがって、限られた時間で転職に必要なスキルを分析する必要があるのです。
しかし、転職に対して焦る気持ちから、どうスキル選びをしたら良いのかわからないケースも少なくありません。ここからは、限られている時間のなかで、転職に必要なスキルを絞り込む2つの指針を解説します。転職活動の状況に合わせて、スキルを選定しましょう。
①まだ特定の志望先が決まっていない:汎用性の高いスキル
転職を希望する職種や業界が決まっていても、特定の志望先を絞り込めていない場合もあるでしょう。そのような場合は汎用性の高いスキルを選ぶのがおすすめです。
汎用性の高いスキルにはさまざまありますが、代表的なスキルとして以下が挙げられます。
- コミュニケーションスキル
- 交渉力
- 発信力
- 引き出し力
- 理解力
- 戦略思考力
- リサーチ力
- 文章作成スキル
これらのスキルはどの企業であっても必要とされるもの。いつか「ここで働きたい!」と思える企業に出会ったとき、選考を有利に進めることができますよ。

キャリアアドバイザー
汎用性の高いスキルは、過去の人とのかかわりなど普段の生活でも発揮されることが多いです。自分の汎用性スキルが見つからない場合は、生活に視点を広げさまざまな場面を想定して発揮したスキルが何かを検討しましょう。
キャリアアドバイザーが読み解く!汎用性の高いスキルを身に付けるメリットは?
汎用性の高いスキルを身に付けることは将来のキャリアにも役立つ!
汎用性の高いスキルを身に付けることは、単に転職に役立つだけでなく、転職後のあなたのキャリアにとっても良い影響があります。
たとえばあなたが営業職に転職する場合、事前にコミュニケーションスキルや交渉力を身に付けておけば、活躍できる可能性は高まりますよね。成果を残すことで給与などを上げることができれば、やりがいも大きくなります。また汎用性の高いスキルはどのポジションや業務でも活かすことができるため、昇進などキャリアアップのチャンスをつかむことにも役立ちます。どこでも求められるスキルなので、あなた自身の市場価値を高めることにもつながりますよ。
つまり汎用性の高いスキルを身に付けておくことで、将来的に転職や独立などをする場合にも選択肢が増え、より自分の理想とするキャリアの実現につながるということです。目の前の転職のためだけでなく、長期的なキャリアの観点からも汎用性の高いスキルを身に付けておくことは非常に重要ですよ。
②興味のある業界や企業がある:志望先の業務に関連するスキル
特定の業界や企業が決まっている場合は、志望企業の業務に活かせるスキルを選びましょう。多様なスキルを持っていても、志望企業が必要としているスキルと乖離があれば転職につながりません。
企業が求めるスキルは、求人情報や企業の採用ページなどから分析できます。求人情報から、求める人材像や必要なスキル・資格、経験などをチェックし、そのなかから活かせそうなスキルを選定することが必要です。

キャリアアドバイザー
志望企業が求めるスキルが足りない場合も、「努力次第で克服できるのか」を考えましょう。入社するまでに必要なスキルが身に付けば、転職先の企業で活躍できる見込みは十分にありますよ。
幅広い業種・職種への転職で役立つ4つのスキルをチェック!

転職を成功させるためには、幅広い業種や職種で活かせるスキルを身に付けておくことが大切。志望企業の選択肢を広げられるからです。そして、多様なスキルを持っていれば、入社後もさまざまな仕事を任せてもらえるようになります。
では、転職で役立つスキルにはどんなものがあるのでしょうか。以下の4つのスキルに分けて転職に必要なスキルを解説します。自分が持つスキルが何に活かせるのかを考慮して、スキルを選ぶことが大切です。
①業界を超えて活かせる「ポータブルスキル」6選
「ポータブル」とは、「携帯可能な」という意味であり、「ポータブルスキル」はどんな仕事でも役立つスキルを指します。ポータブルスキルがあれば、異業種へ転職する場合も「自分のスキル」としてアピールできるのです。
ポータブルスキルには、以下のようなものがあります。
- ビジネスマナー
- コミュニケーションスキル
- 目標設定スキル
- 目標達成スキル
- 自己管理能力
- 論理的思考力
ビジネスマナーは、社会人として仕事をするうえで必要とされるスキルです。具体的には、正しい敬語やTPOに合う身だしなみなど。そのほか「時間厳守に行動できるか」「協調性があるか」といった点も求められます。
コミュニケーションスキルは、言葉どおり人と会話をするスキルのこと。初対面の人との会話や笑顔で会話するスキルは、とくに販売職や営業職で求められます。
目標設定スキルや目標達成スキルは、仕事の目標を設定し、目標達成に向けて計画的に業務を遂行していくスキルのことです。
自己管理能力は、社会人として責任を持って仕事をするために必要なスキルです。体調管理も含まれます。
論理的思考力とは、話の要点を整理して論理的に組み立てるスキルです。物事を客観的に捉えて分析する力を指します。

キャリアアドバイザー
これらのスキルは、いずれも転職活動において求められる汎用性のあるスキルです。ですから、転職活動中からスキルをアピールすることで、入社後も活躍できる人材として評価が高まる可能性もありますよ。
②仕事へのスタンスや価値観を表す「ヒューマンスキル」3選
対人関係や仕事への考え方を表すのがヒューマンスキルです。とくに管理職に求められるビジネススキルとも言われていますが、組織で働くすべての人に欠かせないスキルでもあります。
ヒューマンスキルには、おもに以下が挙げられます。
- 忍耐力
- 協調性
- 柔軟性
いずれも組織のなかで調整を図り、業務を円滑に進めていくために求められるスキルです。仕事をしながら身に付けていく部分もありますが、日常生活など人とのかかわりのなかでも育まれるスキルと言えます。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!スキルを何も持っていないときはどうする?
スキルは今の仕事や普段の生活での意識を変えることで習得できる!
今の段階でポータブルスキルやヒューマンスキルを持っていないからといって、不安になる必要は一切ありません。ここまでご紹介したスキルは、今の仕事や日常生活のなかで意識することで今からでも習得することができます。
たとえばポータブルスキルに含まれる目標設定スキルや目標達成スキルなどは、今の仕事のなかで目標に向けた計画的な行動を意識すれば自然と身に付いていきます。またヒューマンスキルの場合は、仕事だけでなく、家族や友人など日常生活のなかでかかわる人に対して意識するだけで伸ばすことができます。
ポータブルスキルやヒューマンスキルは知識や経験を求められるスキルではなく、日頃の意識によって誰でも身に付けることのできるスキルです。その積み重ねが将来的にあなたの転職活動に役立つだけでなく、転職後のキャリアにもさまざまなメリットをもたらしてくれるので、ぜひ今日から意識して行動してみてくださいね。
➂専門性や高度な特定ジャンルで発揮できる「テクニカルスキル」6選
専門性が求められる業界・職種への転職では、このテクニカルスキルが必要です。志望企業で必要とするテクニカルスキルを持っていれば、転職で他者と差別化できる強力な武器となるでしょう。
- 資格専門スキル
- PC操作
- プレゼンテーションスキル
- 事務処理能力
- 問題解決能力
- 交渉力
PCスキルは、基本的なパソコンに関するスキルです。具体的には「Word」「Excel」「PowerPoint」のこと。
マイクロソフトオフィス製品に関するスキルを証明する資格には、「MOS資格」があります。マイクロオフィススペシャリストといい、志望企業によっては資格取得が強いアピール材料となりますよ。
事務処理能力とは、とくに事務職で必要なスキルです。データ入力や書類作成、整理などのスキルが該当します。正確性と効率性が必要です。
問題解決能力は、ビジネス全般で不可欠なスキルと言えます。課題や問題を発見し、どのように解決していくかを考え、実行に移していくスキルのことです。
そして、交渉力は顧客との取引に欠かせないスキルです。相手の話をふまえたうえで、自社の立場を明確に示します。ときには妥協点を見出していくことも必要です。

キャリアアドバイザー
テクニカルスキルは、志望企業の特性に応じて求められるスキルが異なります。志望する業界や職種に応じて、必要なスキルを把握しておくことが不可欠ですよ。業界や職種ごとの必要なスキルについては、後述します。
④チームや組織を率いる「マネジメントスキル」4選
マネジメントスキルは、とくにリーダーや管理職などに求められるスキルです。組織を統括するために必要とされます。
マネジメントスキルとして、おもに以下をチェックしましょう。
- アセスメントスキル
- コーチングスキル
- リーダーシップスキル
- 進捗管理スキル
アセスメントスキルとは、人材のスキルや能力を正しく評価したり評価にもとづき適切な業務を任せたりするスキルのこと。アセスメントスキルをアピールするためには、これまでどう人材を評価してきたかという経験を伝えることが大切です。
コーチングスキルは、部下などに教育の機会を与えてスキルアップを促すスキルを指します。部下の現状に即した指示出しが不可欠です。
リーダーシップスキルとは、組織やチームを率いていくスキルを指します。そして、リーダーシップスキルを発揮するためには、実行力や論理的思考力などが必要です。

キャリアアドバイザー
マネジメントスキルは、ポータブルスキルやヒューマンスキル、テクニカルスキルとも重複するスキルです。管理職への転職を目指したい人は、これらのスキルを持っているかを確認する必要があります。
8業種別に解説! 転職先で活かせるスキル一覧
「ポータブルスキル」「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」「マネジメントスキル」と4つの観点から転職スキルを確認したところで、ここからは業種別のスキルを確認しましょう。
ビジネス全般で必要なスキルは転職後においても重要視されます。しかし、転職において企業は、自社が求めるスキルに合致する応募者を探しているのです。
したがって、志望企業との適性をアピールするためには、業種で求められるスキルをチェックしておくことが不可欠。ここでは、以下8業種で必要な転職スキルを解説します。
①エンジニア職
エンジニア職は、チームで連携して業務を進めることが多いです。したがって、相手の意図を汲み取り、自分の意見を伝えるコミュニケーションスキルが求められます。
また、エンジニア職は、納期が決められていることがほとんどです。納期から逆算して、質の高い仕事をこなしていく必要があるため、マネジメントスキルも必要と言えます。
専門的な知識やスキルも不可欠。ただし、企業によっては入社してから必要なスキルを身に付けられる場合もあるため、事前に求人情報などで必要なスキルを確認しましょう。

キャリアアドバイザー
エンジニア職といっても仕事の種類は多岐にわたるのが特徴です。
- プログラマー
- システムエンジニア
- Webエンジニア
- フロントエンジニア
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- ゲームエンジニア
- セールスエンジニア
職種に応じて、必要なスキルは異なります。どんなスキルが求められているかを、求人情報や会社説明会などで確認する必要がありますよ。
②クリエイティブ職
クリエイティブ職は、Web・グラフィックデザイナー、ライターなど、発想力を発揮して何かを生み出していく仕事です。
ただし、上手な絵や文章を作成できるだけの人材を企業は求めていません。顧客が求めるニーズや目的が何かをしっかりヒアリングしたうえで、顧客が納得する作品を作ることが不可欠です。
このような視点から、クリエイティブ職にはコミュニケーション力や課題解決力、企画力、自己管理能力などが求められます。

キャリアアドバイザー
クリエイティブ職にもさまざまな仕事があるので、漠然と「クリエイティブ職に就きたい」というだけでは転職は難しいでしょう。就きたい仕事でどんなスキルが必要なのか、きちんと企業分析をする必要があります。
企業が求めるスキルを分析する企業分析の方法は以下のとおりです。
- 求人情報や企業の採用ページから必要なスキルをチェックする
- 企業のビジョンや経営理念からどんなスキルを欲しているかを分析する
- 実際にその企業で活躍している人が持っているスキルや特性を分析する
➂営業職
営業職でキャリアアップを目指したいと思う人も多いはず。営業職は商談や顧客対応といった現場で活動するため、未経験者も現場でスキルや経験を積めます。
営業職に求められるスキルには以下が挙げられます。コミュニケーション力など必要なスキルの幅が広く、他の職種にも役立つスキルばかりです。
- コミュニケーション力
- 交渉力
- 課題発見力
- ロジカルシンキング
- ヒアリング力
- マーケティング力
- タイムマネジメント能力
- クロージング能力

キャリアアドバイザー
営業職に就いたら、日々の業務を振り返り、「良かった点」「改善点」を洗い出すことがスキル習得に不可欠ですよ。転職活動では、入社後にさまざまなスキルを習得していく積極的な姿勢をアピールすると効果的です。
④販売・サービス系
販売・サービス系の職種は、おもに店頭で接客をして商品やサービスの魅力を来客者に伝えることが仕事です。職務経験を積むことで、店長や支店長などキャリアアップが期待できます。
販売・サービス系の職種に役立つスキルは、おもにコミュニケーション力です。そして、接客経験なども活かせます。働くうえでは商材に関する知識も不可欠ですが、基本的には入社後に実務で身に付けていくケースがほとんどです。

キャリアアドバイザー
接客業では商品やサービスの魅力を理解し、顧客の要望に耳を傾けることが大切です。アルバイトなどで接客経験がある人は、そこでの成功体験や失敗経験などのエピソードからあなたにしかない接客経験をアピールしましょう。
⑤事務職
事務職は、書類作成やファイリング、データ入力、伝票処理などの細かい作業を正確にこなしていくスキルが必要です。
おもに以下のようなスキルが求められます。
- 作業の正確性・スピード
- 臨機応変な対応力
- スケジュール管理能力
- PCスキル
- コミュニケーション力
決められたルールにもとづき、スピード感を持って正確に業務を遂行していくスキルが必要です。

キャリアアドバイザー
単に指示を受けて行動するだけでなく、一歩先を読み行動できる力があれば、事務職でのキャリアアップが期待できるでしょう。
⑥金融・コンサルタント職
金融・コンサルタント職では、投資運用業務の煩雑さや目まぐるしさから、機敏性や緻密性が求められます。過去の膨大な情報やデータを処理し、相場を予想していく必要があります。
また変化が著しい状況下で投資チャンスを得るために、的確な判断力やスピーディーな対応力・行動力が不可欠です。

キャリアアドバイザー
顧客の利益を考えて行動することが、自社の信頼性を高めることにつながります。仕事に対する責任感が求められますよ。
⑦外資系
外資系の企業とは、外国法人や外国人が一定以上の出資をする日本の企業を指します。外資系で働くためには、以下のスキルが必要です。
- 英語力
- アピール力
- 情報処理能力
- 自己管理能力
外資系企業への転職には、英語に関する資格があると有利に転職活動を進められます。そのほか、証券外務員資格を有していれば、証券取引やM&Aなどの投資にかかわる業務に活かせることをアピールできますよ。

キャリアアドバイザー
外資系企業は成果主義であることが多く、結果を出せば待遇も良くなるケースもあります。さまざまな情報から必要な情報を選択して、自分の時間を管理しながら効率的に成果を出していくスキルが求められますよ。
⑧マーケティング職
マーケティング職は、市場のニーズを調査・分析して、商品やサービスから利益を得る仕組みを構築する仕事です。企業によって扱う商材が異なるため、マーケティング職の内容も多岐にわたります。
マーケティング職には、おもに以下のスキルが必要です。
- 情報収集力
- プロモーションスキル
- プレゼンテーションスキル
- コミュニケーションスキル
収集した情報を分析し、社会に向けて認知度を高めていくプロモーションスキルが不可欠です。そして、情報収集や他チームなどとの円滑な連携が必要となるため、コミュニケーション力も求められますよ。

キャリアアドバイザー
そのほか情報を収集したり拡散したりするために、SNSやWebサイトなどのデジタルメディアを活用するスキルも必要です。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージスキルを手に入れるうえで必要な心構え
地道な努力を続けられる人が唯一無二の強みを手に入れることができる!
業種別に求められる具体的なスキルが把握できたので、さっそくスキルを身に付けようと考えている人も多いですよね。とくに希望する業界や職種がある程度決まっている人であれば、なおさらその思いは強いかと思います。
ここで知っておいてほしいのは、上記のようなスキルを身に付けるには地道で継続的な努力が必要であり、それなりに時間がかかるということ。大変さを理解したうえでしっかりと行動し続けていくことが重要です。
身に付けたスキルは、あなたの転職活動を大いに助けてくれる武器になるはず。地道で時間がかかる努力は、決して簡単なものではありません。けれど誰でもできることではないからこそ、それをやり遂げることで身に付くスキルはあなたにとって唯一無二の強みとなることを忘れないでくださいね。
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年齢別で解説! 20~30代の転職で企業が求めるスキル
企業が必要とするスキルは、応募者の年齢によっても異なります。
20代の転職者には、一般的にポータブルスキルが求められます。20代の場合、比較的社会人経験が浅く、即戦力として役立つスキルを持っていないケースが多いためです。
転職の際は、課題解決力やコミュニケーション力などをアピールすると効果的。また伸びしろがあると評価されやすく、仕事への積極的な姿勢や熱意が評価の対象となります。
30代の転職者に対して、企業は即戦力を求めています。そして、30代になるとチームリーダーなどの役職に就く人が増えるため、部下の育成、現場の課題解決、チーム全体の調整を任せられることもあります。
このようなことから、30代の転職ではマネジメントスキルやテクニカルスキルが必要です。

キャリアアドバイザー
年齢に応じて必要なスキルが画一的に決まるわけではありません。あなたの経験や目指す転職先の業務との関連性を考えて、必要なスキルを見極めていきましょう。
「企業の求める人物像」からニーズの高いスキルを見極めることが転職成功のカギ!
ここまで、業種別・年齢別に転職に必要なスキルを見てきました。しかし、同じ業種でも、企業によって重要視するスキルは異なります。
転職を成功させるためには、志望企業が求める人物像を分析し、どのスキルが必要なのかを絞り込むことが不可欠です。その企業が重要視するスキルを調査し、一歩踏み込んでニーズの高いスキルを見極めることが必要なのです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!どんなスキルを身に付ければ良い?
志望企業に刺さるスキルを身に付けることが何より大切
ただスキルを身に付けるだけでは、転職の成功にはつながりません。転職先が求めるスキルをしっかりと理解し、そのスキルを兼ね備えていることをアピールして初めて企業に評価されるのです。
たとえば営業職を希望している人が事務職スキルを一生懸命売り込んでも、企業側には魅力として刺さりにくいですよね。どれだけ素晴らしい事務スキルを兼ね備えていたとしても、採用するポジションで活かせなければアピールにはなりにくいのです。このように業種や職種によって求められるスキルが異なる以上、相手の「欲しい」に刺さるものを考え、的確に把握することが重要です。
スキルを身に付けるためにこれまで積み重ねてきた努力を無駄にしないためにも、志望企業が求めるものをしっかりと調査してくださいね。
要チェック! 志望企業にマッチするスキルを見極める3ステップ

転職成功には必要なスキルの見極めが肝心であるとわかっても、実際に「情報収集のやり方がわからない」「収集した情報からスキルの見極め方がわからない」という人も多いはず。
転職活動中、さまざまな企業の情報を耳にします。多くの情報のなかから必要なスキルを取捨選択して自分がどう貢献できるかという「戦略」を導き出すことも容易なことではありません。
企業が求めるスキルをきちんと分析できていても、自分が貢献できるスキルとマッチしていなければ転職後の活躍は見込めないのです。
ここでは、志望企業にマッチするスキルの見極め方について、3つのステップを解説します。
ステップ①志望企業が求める人物像をさまざまな手段を駆使してリサーチする
志望企業が決まったら、その企業が必要とする人物像などの情報をあらゆる方法で収集することが転職成功に不可欠です。
求人情報や会社説明会、企業の採用ページなどから、その企業が求める人物像の情報を得られます。そのほか、インターンシップやSNS、ダイレクトリクルーティングなどさまざまな手段を駆使して情報を集めましょう。
ステップ②「求める人物像」から「求めるスキル」を細分化する
求める人物像を把握したら、その情報からどんなスキルが必要になるかを考えましょう。「求める人物像」は、企業のビジョンや目標、コンピテンシー、社風などが反映されています。
企業は自社とマッチする人材を獲得するために、具体的な人物像を作成するのです。こうしたことから、求める人物像から志望企業への転職に必要なさまざまな情報を入手できます。
たとえば、求める人物像が「さまざまなデータを分析して企画立案につなげられる人」となっている場合、「分析力」「企画立案力」などのスキルが求められることがわかります。
同時に情報を得るためには人と円滑に連携することが不可欠なため、コミュニケーション力や交渉力、対応力なども必要だと言えるでしょう。

キャリアアドバイザー
求人情報にスキルが記載されているケースもあります。しかし、「求める人物像」が設定された背景や根拠などを一歩踏み込んで考えることで、企業の特性を深く理解できるようになるのです。そして、深い考察により企業研究を徹底的に実施することで、転職面接などで高い評価を得られる可能性もありますよ。
ステップ③就職後そのスキルでどのように貢献できるかを言語化する
必要なスキルが何かを見極めたら、転職後にどう活躍していくかを言語化することが重要です。転職活動の最終ゴールは、内定獲得ではありません。転職先の企業で活躍し、あなたが目指すキャリアの最終ゴールを見すえて、どう貢献していくかを考えることが不可欠です。
そして、長期的な視点に立って将来的なキャリアを考えられていれば、転職活動において採用担当からあなたが活躍する具体的なイメージを持ってもらえるようになります。
たとえば、「PCスキル」「情報処理能力」「コミュニケーション力」といったスキルの場合を考えてみましょう。単にスキルを並べてアピールするのではなく、「他部門との調整・交渉役を担い情報収集をしたうえで、プロジェクトに必要なスキルを取捨選択して確実に業務を遂行していきます」といったアピールができます。

キャリアアドバイザー
志望企業が求める人物像を考慮して、複数挙げたスキルを関連づけてストーリーとしてまとめることが重要ですよ。
転職に必要なスキルを身に付ける方法

企業が求めるスキルがわかったところで、そのスキルを持っていないケースもあるはずです。しかし、スキルが足りないからといって志望企業への転職をあきらめてしまうのは時期尚早と言えます。
入社までに足りないスキルを身に付けられれば、転職先で活躍できる可能性は十分にあるのです。そして、企業が必要とするスキルを把握し、足りないスキルをカバーしようとする姿勢は、転職活動で高い評価を受けられる可能性もありますよ。
ここでは、転職に必要なスキルを身に付ける方法を解説します。
資格取得を目指す
企業によっては資格取得を条件としている場合もあります。資格取得が条件となっていない場合も、業務に活かせる場合は資格取得を目指す方法もあるでしょう。
たとえば、事務職なら「MOS資格(マイクロオフィススペシャリスト)」などPCスキルを証明できる資格があります。また、営業職を目指すなら、ビジネス・キャリア検定などがあるでしょう。

キャリアアドバイザー
資格を持っていると、職務に必要な知識や実務能力・スキルに対する評価を得られていることを証明できますよ。
スクール・通信講座を受講する
スクールや通信講座を受けることでも、スキルをカバーできます。独学で習得も可能ですが、モチベーションを維持しにくいという側面もあるので注意が必要です。
最近では、オンラインで資格取得に必要なスキルや知識を身に付けられるケースもあります。合間の時間にスキルを習得できるため、転職を検討中の段階でも在職中に資格取得がかなう場合もあるでしょう。

キャリアアドバイザー
スクールや通信講座を受講すれば、提供されたカリキュラムに沿って、プロの講師から必要なスキルを体系的に学べますよ。
交流会に参加する
交流会に参加することで、さまざまな業種の人との交流からビジネスマナーやスキルを学べます。また、身に付けたビジネスマナーを参加者に実践する機会とも言えるのです。さらに、自ら積極的に他の参加者に話しかけることで、コミュニケーション力を高められます。

キャリアアドバイザー
さまざまな業種の参加者から刺激を受けて、転職へのモチベーションアップにつなげられますよ。
研修・セミナーに参加する
研修やセミナーから必要なスキルを身に付けられます。とくに現職がプログラマーや事務系の職種などであり社外に出る機会が少ない場合、他業種の人から刺激をもらう機会にもなるでしょう。
参加者同士の交流を深められ、他業種の仕事に関するさまざまな情報を交換できます。

キャリアアドバイザー
最近では対面形式の研修だけでなく、オンライン研修・セミナーも実施されています。移動時間や交通費を抑えられる点がメリットですよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!スキルをもっと手軽に身に付ける方法とは?
普段の業務のなかでの一工夫がスキル習得につながる!
上記で紹介した方法以外に、今働いている職場のなかで普段の業務に一工夫加えることも、スキルを身に付けるための有効な手段です。
たとえばコミュニケーションスキルを身に付けたいなら、先輩や上司のなかでコミュニケーションに長けている人の仕事の進め方を真似るだけでも、コミュニケーションスキルを磨くことができますよ。また職場の人であれば直接相談することもできるため、普段何を意識して行動しているのか、どのようにしてスキルを身に付けたのかなど、有益なアドバイスをもらうこともできますよね。
なにより重要なのは、あなたに合った方法でスキルを身に付けることです。あなたが求めるスキルを持っている人が職場にいるなら、上記のように普段の業務に一工夫加える方法が良いですよ。もしいない場合は、上で紹介しているように社外の交流会やセミナーなどを活用する方法もあります。
転職に活かせるスキル発見に役立つ5つの秘策

転職を成功させるためには、あなたの強みやスキルをきちんと自己分析することが不可欠です。転職先が求めるスキルを理解していても、自己分析で自分の強みやスキルをきちんと理解できていないとミスマッチにつながるおそれもあります。
入社後も客観的に現状を分析するスキルが求められるため、転職活動では自己分析ができているかという点も評価の対象になるのです。
ここでは、転職に活かせるスキル発見のコツを解説します。
①自分のスキルや実績を「時系列」でまとめる
現在までの自分のスキルや実績を把握するために、時系列にまとめて可視化しましょう。時系列でまとめることで自分の記憶を整理できるのです。時系列にまとめる際、印象に残っているエピソードとあわせてスキルや実績を導くことが大切です。
スキルや実績を時系列でまとめたら、全体を俯瞰して、「手間をかけてきたこと」「成果を挙げられたこと」「評価されたこと」などを書き込みましょう。

キャリアアドバイザー
具体的なエピソードもあわせて時系列に加えることで、転職面接などで「強み」「長所」を質問されたときの回答にも説得力を持たせられます。そして、その当時「なぜ行動したのか」といった行動を起こした理由を分析することで、自分の「考え方」や「価値観」を分析できますよ。
②やる気を表す「モチベーショングラフ」を作成する
幼少期から現在にいたるまでのやる気を表したグラフを作成することも、スキル発見に役立ちます。グラフ化することで、やる気の源泉が何なのかを分析できるためです。どんなシチュエーションでモチベーションがアップするのか、下がるのかを把握できます。
グラフを見て、モチベーションアップしたときに「どんな行動を起こしているのか」「どんな成果を得られたのか」を細かく分析しましょう。逆に、モチベーションダウンしたときに「どうやって克服したのか」が見えてくれば、スキルを導き出せます。

キャリアアドバイザー
あなたが意識していない局面で思わぬスキルが発揮されている可能性がありますよ。モチベーショングラフを作成して、「やる気」という感情的な視点からもスキル発見の手がかりを見つけましょう。
➂「当たり前にできること」をスキルに変換する
これまで「当たり前」と思っていたことを考えることも、スキル発見に不可欠です。苦労せずにできていることでも、他人から見れば当たり前でないこともあります。
日常生活に目を向けて、一見仕事と関連性がなさそうに見える事柄も含めてスキルにつながる要素がないか検討してみましょう。

キャリアアドバイザー
転職に必要なスキルを考えるとき、何か特別な能力がなければいけないと思い込んでいる人もいるはず。しかし、他人にない特別な能力を探そうとしても、見つからないケースが多いです。他人と比べるのではなく、自分のなかに眠っている潜在的なスキルを発見することが大切ですよ。
④第三者の客観的な意見を聞く
一人で考えていても転職に活かせるスキルが思い浮かばない場合もありますよね。そんなときは、家族や友人、先生など、周囲の人から客観的な意見を聞くと効果的です。
過去のエピソードなどをもとに、あなたが気づかなかった「強み」「スキル」を発見できる可能性があります。

キャリアアドバイザー
優れている点は、本人では気づきにくいもの。「他人が真似できない」「うらやましい」と感じていることは、そのまま「スキル」としてアピールできますよ。
⑤就職エージェントに相談する
スキル発見のために、就職エージェントに相談する方法も。プロのサポートを受けながら自己分析できるので、自分では気づかなかったスキルを発見できる可能性もあります。
そして、徹底した企業研究のもと、志望企業が求めるスキルを考慮したうえで活かせるスキルを見極められるようになるでしょう。
活かせるスキルや経験を明確化して転職後のキャリアアップを目指そう!
この記事では、業種・年齢別に転職で活かせるスキルを解説してきました。しかし、転職に必要なスキルは画一的に決められるものではありません。
志望企業への転職を成功させるためには、企業が重要視するスキルを見極め、自分のスキルとマッチするかどうかを細かく分析する必要があります。
転職活動中に自分のこれまでの経験やスキルと向き合うことは、転職後のキャリア形成においても意味を持ちます。この記事で解説した「企業が求めるスキルの見極め方」とあなたの「スキル発見の秘訣」を理解して、キャリアアップを目指しましょう。
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