同業他社への転職はOK? 注意点とメリット・デメリットを徹底解説

この記事のアドバイザー

注意点も解説! 同業他社への転職 成功させるカギは○○!

目次

  1. 同業他社への転職には注意点もある! 実態を押さえて慎重に進めよう
  2. 同業他社に転職しても大丈夫? 基本から押さえよう
  3. ①同業他社への転職は法的に問題ない
  4. ②競業避止義務に違反すると訴訟のリスクがある
  5. 待遇が良くなる可能性も!  同業他社に転職するメリット4選
  6. ①キャリアアップが狙える
  7. ②給与が上がる可能性がある
  8. ③採用される可能性が高くなる
  9. ④即戦力としてなじめるのが早い
  10. 企業風土の違いに戸惑うことも! 同業他社に転職するデメリット3選
  11. ①経験を期待され結果を出さなければいけないプレッシャーを感じる
  12. ②前職の同僚との関係が悪化する可能性がある
  13. ③必ずしも前職と同じやり方で活躍できるとは限らない
  14. 同業他社への転職はモラルを守りつつ自分に合う企業を探すことが重要
  15. 超重要! 同業他社への転職の流れとポイントを解説
  16. ①転職開始前:同業他社への転職に関する社内規定をまず確認する
  17. ②転職開始:なぜ同業他社に転職したいのかを明確に説明できるようにする
  18. ③退職準備:引継ぎは進めつつも転職先は言わずに円満退職を目指す
  19. ④入社後:顧客情報の持ち出しなどモラルに反したことはしないようにする
  20. 内定承諾前にチェック! 志望先の同業他社が自分に合うかを見極める4ステップ
  21. ①志望先でやりたい仕事ができるか確認する
  22. ②自分の理想の働き方が実現できるか確認する
  23. ③現職ではなく志望先でなければできないことはあるかチェックする
  24. ④長期的なキャリアビジョンと志望先のビジョンが合致するか検討する
  25. これで差を付けよう! 同業他社への転職を実現させるための3つの対策
  26. 企業理念や社風など内面への共感を全面に押し出す
  27. 同業で働いていた経験を入社後どう活かすかを具体的に伝える
  28. 就職エージェントに相談して選考対策を進める
  29. 同業他社への転職は可能! 両社に気を配りながら自分が決めた道を進もう!

同業他社への転職には注意点もある! 実態を押さえて慎重に進めよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの今井です。

同業他社に転職しようかどうか悩んでいる人から、よくこんな相談を受けます。

「同業他社に転職しても大丈夫?」
「同業他社に転職するメリットは何?」
「同業他社に転職するとき何に気をつけたほうが良い?」

同業他社への転職は経験を活かせる部分が多いなどメリットもある反面、気をつけなければいけないポイントもいくつかあります。

同業他社に転職する人は実際多くいます。成功させるためには現職と転職先の両方の企業への気配りを忘れずに、自分に合った企業を探すことが大切ですよ。

この記事では、同業他社への転職で気をつけるべきポイントや自分に合う企業を探す方法について解説します。希望の転職先へスムーズに進めるように、一緒に見ていきましょう。

【完全無料】
大学生におすすめ!
就活準備で必ず使ってほしい厳選ツール

1位:自己分析ツール
選考で使えるあなたの強み・弱みがわかります

2位:適職診断
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

3位:面接力診断
39点以下は要注意!面接を受ける前にあなたの面接力を診断しましょう

4位:内定者ES100選
大手内定者のESが見放題!100種類の事例から受かるESの作り方がわかります

5位:WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBなどの頻出問題をこれ1つで効率的に対策できます

【併せて活用したい!】
選考前に必ず使ってほしい厳選ツール

自己PR作成ツール
自己PRがまとまらない人は、AIツールを活用して自己PRを完成させよう

志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、AIが受かる志望動機を自動で作成します

同業他社に転職しても大丈夫? 基本から押さえよう

同業他社に転職することについての実態

同業他社への転職を考えていると、「そもそも同業他社に転職しても大丈夫?」「後でなにか問題になることはない?」などと心配になることもありますよね。

転職が初めての場合だと、なおさらそのような不安を抱くことがあります。しかし、必要以上に心配することはないですよ。同業他社に転職する際に守るべきことを事前に把握していれば、問題になることはありません。

ここからは、同業他社に転職する場合に押さえるべき基本について解説していきます。

①同業他社への転職は法的に問題ない

まず、法律的に同業他社への転職は禁止されていないので、転職するのは個人の自由です。

国民には職業選択の自由があります。これは日本国憲法の第22条第1項で「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」と定められています

そのため、同業他社に転職する場合も後ろめたく思ったり、心配に思う必要などなく、堂々と転職することができますよ。

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

同業他社からはスカウトやヘッドハンティングなどで人材が引き抜かれるケースもあります。それに合意するのも職業選択の自由の範囲のため、法律で禁止されていることはありません。

②競業避止義務に違反すると訴訟のリスクがある

個人に職業選択の自由がありますが、転職の際に「競業避止義務」には気をつけなければいけません

競業避止義務とは
  • 特定の条件のもとに競合他社との競争を避けるために会社の従業員などに課される義務。情報や知的財産の流出を防いで企業の利益を保護する目的がある

入社時の契約で「競合他社への転職をしない」という競業避止義務が含まれるケースがあります。それを破って同業他社に転職した場合や、情報流出などで企業に損害を与えた場合は、訴訟に発展するリスクがあることには気をつけなければなりません。

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

競業避止義務については従業員規則などにも記されているので、同業他社に転職する場合は違反にならないか事前にしっかりチェックするようにしましょう。

キャリアアドバイザーが読み解く!万が一訴訟を受けた場合今後のキャリアに影響する?

松下 建都

キャリアアドバイザー

松下 建都

プロフィールをみる
訴訟となればキャリアに悪影響になる可能性も

同業他社へ転職することは決して問題があるわけではありません。自分の培った力を活かしやすいという意味でも好条件での転職が可能ともいえます。しかし、注意すべき点がいくつかあることも事実です。

実際に起きた事例として、同業他社に転職した際に転職前の企業のシステム情報や顧客情報を転職先で利用してしまい訴訟事件に発展したというニュースもあります。意図しておこなった場合は悪質ですが、知らないうちに自分がおこなってしまっている可能性もあるのです。

結果として、転職先からも断りが入ってしまうことや、転職前の企業から訴訟、最悪の場合には刑事訴訟ということもありえます。そうなれば、心身への負担も大きく、今後のキャリアにも影響が出てしまうでしょう。そのため、同業他社への転職の際には、自分が持っている情報の取り扱いに注意する必要があります。

自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう

就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。

そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけあなたの強み・弱みが簡単にわかります

無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。

無料自己分析スタート

待遇が良くなる可能性も!  同業他社に転職するメリット4選

同業他社への転職を検討しているときは、なにがメリットになるかは気になる点ですよね。

やりたい仕事の実現や収入アップなど、転職でかなえたい目標があるはずですが、同業他社への転職だと実現しやすいケースもあります。

ここからは、同業他社に転職する4つのメリットについて解説していきます。自分がどのメリットを求めているか、チェックしながら見ていきましょう。

①キャリアアップが狙える

同業他社への転職はキャリアアップを狙いやすいことがメリットとなります。

同業であれば業界の基本情報は把握していて、これまでの仕事の経験を活かすことができます。たとえば、転職先で扱う商材が同じ、営業スタイルが似ているなど、共通点があるのでこれまでのキャリアに上積みしていくことが可能です

そのため、転職先でさらに経験を積んで大きな仕事に取り組む、希望の仕事にチャレンジするなど、キャリアアップを実現しやすくなります。

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

同業でも企業によって事業の規模や仕事の種類は異なるので、その企業でしかできないことを目指して転職するのもキャリアアップの選択肢の一つですよ。

②給与が上がる可能性がある

同業他社への転職は給与が上がる可能性があることもメリットです。

前職で目立った実績があり、転職後も企業の業績に貢献できる可能性が高いと判断された場合は高待遇を提示されることもあります。また、入社に向けた条件の交渉のなかで実績をアピールし、給与アップにつなげることも可能ですよ。

自分のスキルや実績を整理して、転職先の企業が求めている人材像に合わせて貢献できる部分を伝えることが大事です。

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

とはいえ、給料だけが働きやすさややりがいにつながるわけではありません。仕事内容や働き方、福利厚生なども含めて考え、自分に合った環境を選択することが大切です。

③採用される可能性が高くなる

同じ業界内での経験があることから、採用される可能性が高くなることも同業他社に転職するメリットです。

企業側からすると、同業の経験値がある社員に対しては研修などで教育する手間が省けます。未経験の人と比べた場合に、転職活動で優位に立てることは間違いありません

また、業界を知っていることや、これまで同じような仕事をしてきたことから、「仕事が合わない」という理由で辞めてしまうリスクが低い点も企業は重視します。

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

採用される可能性が高いことで、結果的に応募する企業が少なく済むケースもありますよ。

④即戦力としてなじめるのが早い

同業他社への転職は、前職の経験を活かして即戦力として活躍したり、なじめるのが早いという点もメリットです。

業界の慣習など、実際にその業界で働くことで身に付く知識やスキルがあります。転職先で仕事の進め方は多少異なるかもしれませんが、全体像を把握していればそれに合わせて順応していくことができるはずです

前職の経験を土台に、新しい企業で覚えることを積極的に吸収して上積みしていく姿勢を大事にしたいですね。

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

同業だと慣習や仕事の流れをわかっていることで上司や同僚とコミュニケーションを取りやすいというメリットもあります。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!同業他社への転職は良いことしかない?

本田 百合香

キャリアアドバイザー

本田 百合香

プロフィールをみる
同業他社へ転職のメリットはあるものの落とし穴に注意が必要

同業他社への転職は、すでに経験したことを活かすことができるため仕事への移行がスムーズにおこなえることが魅力の一つです。経験を活かして更にスキルアップと待遇面のアップを狙うこともできる魅力があるといえるでしょう。

ただし、同じ業種や職種とはいえ社風が異なることや、企業の方針や作業内容などは異なることがあります。「前の企業ではこうだったから」というようなこだわりが良い方向へ影響することもあれば、悪い方向に影響することも考えられるのです。

たとえよく知った業界であっても、その企業では自分は新人であるという気持ちを持つことが大切です。戦力として求められているという矛盾のようなギャップに苦しんでしまうこともあるかと思いますが、わからないことは素直に教わる気持ちを忘れないことが働きやすい環境を作る一歩ですよ。

自己分析がまだの人は、ツールを活用して今月中に終わらせよう

就活を成功させるためには、自己分析がとても重要になります。しかし、自己分析を後回しにしている人も多いでしょう。

そんな人は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけあなたの強みや適職を特定できます

自己分析がまだの人は、ぜひツールを活用してみてください。

無料診断スタート

企業風土の違いに戸惑うことも! 同業他社に転職するデメリット3選

同業他社への転職はメリットばかりというわけではありません。

業界は同じでも転職先の仕事のやり方が前職と異なる部分があり、新たに覚えなければならないことが多いケースがあります。デメリットがあることも頭に入れたうえで転職活動を進めることをおすすめします。

ここからは、同業他社に転職する場合の3つのデメリットについて解説していきます。

①経験を期待され結果を出さなければいけないプレッシャーを感じる

同業他社への転職は経験を期待され、その分の成果も求められます。過度な期待はときにプレッシャーとなることもあります。

たとえば、プロスポーツ選手でも移籍してチームが変わると、それまでのような成績を残せないことがありますよね。仕事も同様に企業が変わると、環境の違いから思うような成果を出せないことはあります

前職の経験への期待がプレッシャーになるときの対策
  • 自分を大きく見せすぎない
  • 新しいことを覚える謙虚な姿勢を大事にする
  • 結果を出すためには時間も必要と考える
  • 必要以上に自分を追い込まない
アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

結果が求められるなかでプレッシャーをゼロにすることは難しいかもしれないですが、わからないことは上司や先輩に相談するなど一人で抱え込まないことも大切ですよ。

キャリアアドバイザーから就活に悩むあなたへプレッシャーが怖くて同業他社への転職に悩む……

米田 有希

キャリアアドバイザー

米田 有希

プロフィールをみる
肩の力を抜いて余裕を持つのがプレッシャーから開放されるコツ

同業他社への転職では、即戦力として期待されることが多いです。ただ、いくら同業他社とはいえ、まったく同じ仕事ということはありません。仕事をこなすスピードや技術などは、現場で経験を積むことで身に付くものです。

せっかく入社したからには頑張るぞと意気込んだり、成果を出そうとすることは決して悪いことではないですが、ときにそれが焦りやストレスにつながることもあります。まずは肩の力を抜いて周りを見渡す余裕を持つことから始めましょう。

そのうえでプレッシャーやストレスを感じるときは、業務内容であれば上司に相談、人間関係であれば人事課に相談をするなど、早め早めに手を打つことが自分を守ることにつながります。なんのために転職をしたのかを忘れないようにしてくださいね。

②前職の同僚との関係が悪化する可能性がある

同業他社に転職することで、前職の同僚との関係が悪化する可能性があります。

転職先と前職はライバルになるため、前職の同僚は競争相手にもなり得ます。なかには同業他社への転職を裏切りと捉える人もいます。そうなると、一緒に働いていた頃と同じように接することができなくなってしまうかもしれません。

転職が決まってから、転職先が同業他社ということが社内の人にわかった場合、退職までの期間を気まずい雰囲気で過ごさなければならないケースもあります

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

転職によって人間関係が悪化してしまう可能性はありますが、企業が変われば接する人も変わるので割り切ることも大事ですよ。

③必ずしも前職と同じやり方で活躍できるとは限らない

同業他社への転職は経験を活かせることが多いですが、必ずしも前職と同じやり方が通用するとは限りません。

組織が異なれば仕事の進め方やコミュニケーションの方法も変わります。即戦力で活躍できると思っていたところが企業風土の違いに戸惑い、思い描いていたほどの成果が出せないこともあります

同業であっても職種が違ったり、未経験の仕事を任されるなどの理由から、前職の経験が十分に活かせないケースも考えられます。

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

思っていたのと違ったというギャップが生まれないためには、入社前の交渉で自分を活かせる仕事の希望を細かく伝えるなど、入念なすり合わせが大切ですよ。

時間がない人におすすめ!
たった3分で自己分析が完了します

自分の弱みはわかっても、強みは思いつかないものですよね。「それ強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。

そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、3分程度の質問に答えるだけ選考でそのまま使える強みがわかります

無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。

無料診断スタート

同業他社への転職はモラルを守りつつ自分に合う企業を探すことが重要

同業他社への転職対策

同業他社への転職を円滑に進めるためには、機密情報を漏らさない、前職の悪評を流さないなど常識的な行動を心がけることが大切です

前職にとっては人材の流出は痛手です。これまでの仕事で経験を積ませてもらったことに敬意を示しつつ、円満に退職できるようにしたいですよね。

ここからは、同業他社に転職する際のポイントや転職を成功させるための対策などを解説していきます。モラルを守りながら転職することを心に留めて、自分に合う企業を見つけましょう。

超重要! 同業他社への転職の流れとポイントを解説

同業他社への転職の流れとポイント

同業他社への転職を決意しても、実際にどのような流れで進めれば良いのだろうと疑問に思うことはありますよね。

競業避止義務に違反しないかなど、同業他社への転職特有でチェックしなければならない点もあります。事前にやるべきことを把握して、段取り良く転職活動を進めていきましょう。

ここからは、転職開始前から入社後まで同業他社へ転職する際の流れとポイントについて解説していきます。

①転職開始前:同業他社への転職に関する社内規定をまず確認する

同業他社に転職しようとするときは、転職活動を始める前にまず社内規定を確認しましょう。

特に競業避止義務に関する項目は細かくチェックする必要があります。

同業他社に転職する前に社内規定で確認する点
  • 同業他社への転職は禁止されていないか
  • 退職から何年以内は同業他社へ転職しないなどの定めがないか

基本的に転職は自由ですが、個別に誓約書にサインした場合はその効力が発生します。同業他社への転職を妨げるものがないか、しっかり確認することが後で問題が起きるのを避けることにもつながりますよ。

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

誓約書はサインをしてしまったとしても、不合理なものについては無効となる場合もありますよ。

②転職開始:なぜ同業他社に転職したいのかを明確に説明できるようにする

転職を決意したら、なぜ同業他社に転職したいのかを明確に説明できるようにしましょう。

企業選びや働く条件を整理するためにも重要な部分です。転職したいときは現職になにかしらの不満があったり、転職先のほうがより良い条件で働けるといった個別の事情があるはずです。面接での質疑応答にもつながるので、自分の軸をしっかり定めましょう

同業他社に転職したい理由の例
  • キャリアアップを目指したい
  • より良い給与や待遇の企業で働きたい
  • 同業で新たな挑戦をしたい
  • 将来性がある企業で働きたい
アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

転職する理由を書き出して、それはなぜかと自問自答するというように思考を可視化するのが頭の中を整理するためにもおすすめですよ。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!あ同業他社への転職面接では何を聞かれる?

松下 建都

キャリアアドバイザー

松下 建都

プロフィールをみる
「なぜ同業他社である弊社なのか」を中心に聞かれる場合が多い

同業他社に転職をするということは、ライバル企業に転職をするともいえます。あなたがなぜ自社を希望するのかは面接官にとって非常に気になる内容といえるでしょう。あなたと同じ行動をしている人が、その企業にもいるかもしれないからです。

「より良い労働条件を求めているのか」「なにか前の企業であったのではないか」そんなことを考えてしまう面接官だからこそ、あえて同業他社を志望する動機は必ず聞かれることになります。

また、「現在の勤め先ではできないことが、なぜ自社ならできると思ったのか」「それはどういった内容で、企業にどのような利益をもたらすのか」など、同業他社であるからこそ、自分の強みがその企業にどう影響を与えることができるのかを具体的に説明することも求められます。

③退職準備:引継ぎは進めつつも転職先は言わずに円満退職を目指す

希望の転職先から内定を得ることができたら、引継ぎを進めながら円満退職を目指しましょう。転職先を企業に言うべきか迷うかもしれませんが、転職先の企業名については伝えなければいけない決まりはありません。

状況によっては転職先を言わないほうが周囲への影響が少なく、スムーズに退職を進められます。引継ぎを万全にするなど、最後まで現職の企業に貢献することが大切ですよ

同業他社への転職に向けて円満退職するポイント
  • 転職先は言わない
  • 退職の意思はできるだけ早めに伝える
  • 引継ぎを入念におこなう
アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

同業他社への転職を伝えた場合、強く引き止めを受ける可能性があります。転職先から企業名は伏せるように言われている、一身上の都合など、企業名を明かさずに伝える方法もありますよ。

④入社後:顧客情報の持ち出しなどモラルに反したことはしないようにする

同業他社への入社後は、顧客情報のような機密情報の持ち出しなどモラルに反することはないかを注意しましょう。

モラルに反する行動の例
  • 機密情報を持ち出す
  • 前職の悪評を流す
  • 前職の人材を引き抜く

過去には、転職の際に設計データを私物のハードディスクに保存して持ち出したことで、不正競争防止法違反容疑で転職者が逮捕される事案がありました。

企業は情報管理にも気を配っていて、不審な行動はチェックできるようにしています。情報漏洩は刑事事件に発展する可能性もあることは覚えておきましょう

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

情報漏洩は刑事罰の対象になるだけでなく、損害賠償請求訴訟で金銭的な補償を求められることもあります。

転職の流れについては、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。

関連記事

転職の流れは4段階で理解! 「いつ何をやるか」を期間別で知ろう

転職を成功させたいと思っても、流れが理解できないとうまくいく確率は下がってしまいます。まずは、おおまかな流れを理解して、理想の転職をかなえていきましょう。この記事では転職の流れについて詳しく解説しています。

記事を読む

転職の流れは4段階で理解! 「いつ何をやるか」を期間別で知ろう

自己分析をするならツールを使って簡単に済ませましょう

自分の弱みは言語化できても、強みを言語化できない人も多いでしょう。

そんな時は「自己分析ツール」がおすすめです。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ選考で使えるあなたの強みを言語化できます

自分の強みがわからない人は、今すぐ診断してみましょう。

無料自己分析スタート

内定承諾前にチェック! 志望先の同業他社が自分に合うかを見極める4ステップ

同業他社が自分に合うかを見極める4ステップ

同業他社への転職活動を進めるなかで、希望の企業の内々定を得ることができたら、内定承諾前にその企業が本当に自分に合うかを細かくチェックしましょう。

入社後に想像していたのと違ったというミスマッチを防ぐためです。給与といった待遇面など、気になる点は企業と納得するまで交渉することが大切ですよ。

ここからは、志望先の同業他社が自分に合うかを見極める4ステップについて解説していきます。

①志望先でやりたい仕事ができるか確認する

まず同業他社の志望先でやりたい仕事ができるかどうかを確認しましょう。

企業研究をしっかりして、志望先にどのような仕事があるか、自分の経験からどの仕事をするのが合っているか明確にすることが大切です。具体的に自分がどの仕事や部署で働くことを想定して採用される方針か、志望先に聞くのも手ですよ。

未経験の場合と異なり、同業他社であれば企業側も経験やスキルをふまえた配属先を考えているはずです。遠慮せずに入社前に希望とすり合わせるようにしましょう

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

入社後すぐにはやりたい仕事ができなくても、経験を積んで何年後には希望の部署に配属される可能性があるなど、具体的なキャリアプランも確認すると良いですよ。

②自分の理想の働き方が実現できるか確認する

同業他社に転職したら、志望先で自分の理想の働き方が実現できるかを確認しましょう。

ワークライフバランスを重視してプライベートも充実させたい、社会への貢献を感じられる仕事がしたいなど、実現したい項目を整理することが大事です。そのうえで、勤務時間の目安やキャリアパスの例などを志望先に聞きましょう

理想の働き方の実現のために確認する項目の例
  • 残業などの勤務時間
  • 休日の日数
  • 成長できる環境があるか
  • 研修などでスキルアップできるか
アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

なりたい自分の姿や送りたい生活の形を具体的にイメージすることが大事です。自分の理想が細かく決まっていれば、確認する内容もより具体的になりますよ。

③現職ではなく志望先でなければできないことはあるかチェックする

同業他社に転職する際は、現職ではなく志望先でなければできないことがあるか確認しましょう。

やりたい仕事があって、それが現職でできる可能性があれば転職しないことも選択肢になるかもしれません。現職で異動や配置転換の希望を出すという手段もあります。やりたい仕事が転職先にしかなければ、積極的に転職する理由となります。

現職で足りないと感じている部分が志望先で満たされるかチェックしましょう

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

志望先でなければできないことがあるかどうかは、転職のタイミングを見極めるためにも重要です。はっきりこれだと見つけることができれば適切なタイミングといえますよ。

④長期的なキャリアビジョンと志望先のビジョンが合致するか検討する

同業他社に転職する前には、自身の長期的なキャリアビジョンと志望先のビジョンが合致するかを照らし合わせましょう。

キャリアビジョンは将来のなりたい自分の姿や、やりたい仕事をイメージしてその道筋を描くものです。また、志望先には企業理念や社是があり、企業が目指すべき方向性が示されています。

自分と企業のビジョンが行動指針やどのように社会に貢献するかといった部分で共通しているかは、同じ方向を目指して長く働くうえで重要なので確認したいポイントです

アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

同業でも企業によってビジョンはさまざまです。社風や企業理念は、自分のパーソナリティと合うかの目安になるのでホームページなどでしっかりチェックしましょう。

キャリアビジョンを考えようと思っても、方法を知らなければ具体的にイメージするのは難しいですよね。キャリアビジョンの作成法については、こちらの記事で解説しています。

関連記事

キャリアビジョンとは? 10例文付きで解説する作成の極意!

面接対策としてキャリアビジョンを考える時、難しく感じることがありますよね。キャリアビジョンを考えるコツは、今と理想の将来像、そこへ近づくためにするべきことを見極めること。この記事では、専門家のアドバイスを交えキャリアビジョンの例文から考え方まで解説していきます。

記事を読む

キャリアビジョンとは? 10例文付きで解説する作成の極意!

これで差を付けよう! 同業他社への転職を実現させるための3つの対策

同業他社への転職を実現させるための3つの対策

同業他社に転職する場合、転職を優位に進めて成功させるために意識したい点があります。

面接で経験やスキルを積極的にアピールすることに加えて、この企業で働きたいという意欲を伝えることも大切です。

ここからは、同業他社への転職を成功させるための3つの対策について解説していきます。

企業理念や社風など内面への共感を全面に押し出す

同業他社への転職では、面接で企業理念や社風といった企業の内面への共感を全面に押し出すことが重要ですよ。

共感を伝えるとともに、自分自身の性格やこれまでの経験、目指す姿との共通点があることもアピールしたいポイントです

企業理念や社風への共感をアピールする方法の例
  • 企業理念の新たな価値の創造と、前職で挑戦したことをリンクさせる
  • 人に喜びを与えるという企業理念と、誰かのためになることに喜びを感じる自分の性格をつなげる
  • 自由闊達な社風を企業分析で見つけ、魅力を感じていることを伝える
アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

面接ではその企業で働きたいとどのくらい思っているのか、それに自分がふさわしいということを積極的に伝えることが大切ですよ。

同業で働いていた経験を入社後どう活かすかを具体的に伝える

同業他社への転職を成功させるためには、経験を入社後にどう活かすかを具体的に伝えることが大事になります。

未経験の人よりも経験があることは有利ですが、ただ経験がありますと伝えるだけではそこまでのアピールポイントにはなりません。自分が取り組んできた仕事の量や質をわかりやすく整理して伝えたうえで、それが入社後のどの仕事で役立つかを説明することが大切です

同業の経験をどう活かすかの例
  • 営業で社内トップだった実績を活かしたい
  • マーケティングで市場調査に5年間携わった経験を活かしたい
  • 広報の経験を活かして渉外担当をしたい
アップロードした画像


キャリア
アドバイザー

前職での自分にしかない経験や工夫した点があるはずです。それらを入社後の仕事とリンクさせることが重要ですよ。

就職エージェントに相談して選考対策を進める

同業他社への転職を成功させるためには、転職エージェントの活用も有効な手段となります。

一人での転職活動は不安なこともあったり、どうやって情報収集すれば良いか迷うこともありますよね。そのようなときに転職エージェントのサポートがあると、数々の転職先を紹介してきた経験から、適切なアドバイスを受けられますよ。

また、志望する同業他社の企業があなたに本当に合っているかどうか、客観的な視点で評価してもらえます。面接対策なども含めて内定までを一貫して支えてもらえるのも転職エージェントを利用するメリットです。

キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!同業他社への転職を成功させるコツをキャリアアドバイザーが解説!

本田 百合香

キャリアアドバイザー

本田 百合香

プロフィールをみる
転職するための情報探しは何でするべき?

転職活動の手段はいくつかありますが、特に多いのは転職サイトと転職エージェントの利用です。

転職サイトの良い点は手軽さが挙げられるでしょう。スマートフォン一つで多くの求人を簡単に探すことができますし、条件の確認や応募もボタン一つでできるため、時間のない人にとっては非常に便利な手段の一つです。しかし、面接対策や経歴書の作成などはすべて自分でおこなう必要があります。

一方、転職エージェントの場合は転職希望者にアドバイザーがつき、さまざまなアドバイスを受けながら転職活動を進められます。また、求人サイトには公開されていない非公開求人を知ることができる場合もある点も魅力の一つです。

基本的には転職サイトと転職エージェントの併用がおすすめ

転職エージェントでも、アドバイザーとの相性が悪いと結果として転職活動がうまくいかない可能性がある、というデメリットがあります。その場合、転職者は自分で選んだのではない、言われたとおりにやったのにこうなったという不満から、またすぐに転職をしてしまい定着しない可能性も考えられます。

どちらにもメリット・デメリットは存在しますが、最近では転職サイトとエージェントサービスが一体となったようなサービスも存在します。自分に合った方法で満足の行く転職をおこなうことが、今後のキャリアアップやプライベートの充実につながるため、併用するのもおすすめですよ。

同業他社への転職は可能! 両社に気を配りながら自分が決めた道を進もう!

ここまで、同業他社に転職する場合の注意点や自分に合った転職先を見つける方法について解説してきました。

同業他社に転職することは特に問題なく、経験や実績を活かせるという点でメリットも多いです。ただ、競業避止義務に違反しないようにするなど、モラルには気をつける必要があります。

同業他社への転職は、現職と転職先の両社に気を配りながら自分が決めた道を進みましょう。

あなたが受けないほうがいい業界をチェックしよう

36の質問であなたを徹底解剖 12タイプ性格診断からあなたの強み・適職を特定 適職を診断する(無料)

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。

そんな時は適職診断を活用して、志望する職業と自分の相性を確認してみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。

無料診断スタート

記事についてのお問い合わせはこちら

キャリアパーク就職エージェント 就活対策から内定まで徹底サポート!

  • キャリア面談は
    完全オンライン
  • 選考対策では模擬
    面接までできて完璧!
  • 安心して入社できるまで
    内定後もサポート
まずは就活の悩みを相談してみる

既卒・第二新卒の人はこちら

関連コラム