目次
- 最終面接の不合格フラグと実態を解説! 合格フラグも併せてチェック
- 現役アドバイザーに聞いた! 最終面接の合格・不合格フラグは実際ある?
- 最終面接の19個の不合格フラグと企業側の本音
- ①面接が予定時刻より大幅に早く終わる
- ②面接が雑談だけで終わる・雑談が異常に長い
- ③面接官が自分の部署や名前を名乗らない
- ④面接官の態度が冷たい
- ⑤面接官がメモを取っていない
- ⑥面接官が時計を頻繁に確認する
- ⑦面接官がこれまでの面接で話した内容を全く把握していない
- ⑧志望動機やガクチカなど基本的な質問しかされていない
- ⑨質問への回答を強く否定される
- ⑩質問の回答に対して深掘りされない
- ⑪同じ質問を複数回される
- ⑫入社意欲や就活状況について聞かれない
- ⑬入社後の働き方や条件面についてまったく言及がない
- ⑭理念やビジョンへの理解度を確認しない
- ⑮スキルや経歴について求めているレベルではないと示唆される
- ⑯逆質問をしても当たり障りのない回答しか返ってこない
- ⑰面接終了後のプロセスについて言及がない
- ⑱「合否の連絡はメールで」と言われる
- ⑲「ご活躍をお祈りしています」といった外部向けの挨拶で締めくくられる
- 最終面接の11個の合格フラグと企業側の本音
- ①面接時間が予定時間を大幅に超える
- ②待遇や条件面について具体的な話が出る
- ③入社後の役割や期待値が明確に伝えられる
- ④回答に対する深掘りの質問が多い
- ⑤会社の魅力について強くアピールされる
- ⑥志望度や就活状況について詳しく聞かれる
- ⑦オフィス見学や社員との面談を打診される
- ⑧面接官に笑顔が多い
- ⑨面接中に回答や所作を褒められる
- ⑩入社にあたっての懸念事項を問われる
- ⑪合否に関して「期待して良い」などと言われる
- 最終面接の合格・不合格フラグについてよくある質問に回答!
- ①最終面接の合格・不合格フラグってありますか?
- ②最終面接の合格・不合格フラグを見分けるコツはありますか?
- ③不合格フラグがあっても合格することはありますか?
- 最終面接の合格・不合格フラグはあくまで推測! 次に向けた行動を起こそう
最終面接の不合格フラグと実態を解説! 合格フラグも併せてチェック
「今後の話もなかったし、最終面接落ちたのかな」
面接官の声も態度も表情も、振り返るほど不合格フラグに見えてくる。不安なところがあるからこそ合否が気になって、どうにも次に向けて動き出せない人を多く見てきました。
最終面接において「不合格フラグ」と呼ばれる一般的なケースは下記です。
このフラグが出たら本当に不合格なのか、逆に合格フラグはどうなのか。最終面接を振り返るうえで一番気になるポイントを、アドバイザーの知見と合わせて解説します。
現役アドバイザーに聞いた! 最終面接の合格・不合格フラグは実際ある?
最終面接の19個の不合格フラグと企業側の本音
- 面接が予定時刻より大幅に早く終わる
- 面接が雑談だけで終わる・雑談が異常に長い
- 面接官が自分の部署や名前を名乗らない
- 面接官の態度が冷たい
- 面接官がメモを取っていない
- 面接官が時計を頻繁に確認する
- 面接官がこれまでの面接で話した内容を全く把握していない
- 志望動機やガクチカなど基本的な質問しかされていない
- 質問への回答を強く否定される
- 質問への回答に対して深掘りされない
- 同じ質問を複数回される
- 就活状況について聞かれない
- 入社後の働き方についてまったく言及がない
- 理念やビジョンへの共感を求めてこない
- スキルや経歴について求めているレベルではないと示唆される
- 逆質問をしても当たり障りのない回答しか返ってこない
- 面接終了後のプロセスについて言及がない
- 「合否の連絡はメールで」と言われる
- 「ご活躍をお祈りしています」といった外部向けの挨拶で締めくくられる
①面接が予定時刻より大幅に早く終わる
- これ以上聞いても合格基準を満たさないと判断された
- すでにほかの合格者が決まっていて面接時間を短縮された
- 学生への興味関心が薄く形式的な質問だけして終わらせようと思われた
採用活動における最後のステップ。はたしてこの学生を本当に採用しても良いのか、可能な限り時間をかけて慎重に見極めたいのが企業側の本音です。
にもかかわらず面接が予定されている時刻よりも大幅に早く終わってしまった場合は、早い段階で不合格の判断を下されてしまった、つまり不合格フラグと考えることができます。
ただ実際には最終面接に至るまでの過程ですでにほぼ合格が決まっていて、最終面接は意思確認だけと考えていたため、早く選考が終わった可能性もあります。
②面接が雑談だけで終わる・雑談が異常に長い
- すでに不合格が確定しており、形式的な面接時間を雑談で埋めている
- スキルがそもそも基準に達していないため、質問をしても意味がないと判断された
- 採用意欲が低く、真剣に評価するつもりがなかった
「ミスマッチのない採用であるか」をさまざまな観点で確かめるはずの最終面接。だからこそ業務の理解度を問うものなど、これまで以上に深い質問をするケースが多いです。
そのため面接のほとんどの時間が雑談だったり、それだけで終わってしまった場合は、そもそも面接官の採用の意志が低い可能性があります。
しかし企業によっては学生の自然体の姿を見るために雑談の時間をあえて長くとっている場合もあります。雑談ばかりだったからと言って必ずしも不合格になるとは限りません。
③面接官が自分の部署や名前を名乗らない
- 採用意思が低いため、名乗る必要はないと判断された
- 今後一緒に働く可能性が低いため、自己紹介をする必要はないと思われた
- 不採用にする相手に個人情報を伝えたくないという意思が働いた
これから一緒に働く人とわかれば、今後に向けた関係構築にも気を遣うもの。内定に最も近い最終面接という場面で相手が名乗らないのは、「不採用のため自己開示する必要がない」と考えている可能性があります。
ただ、単に名乗り忘れているだけのケースや、経営層が面接官を担当することから当然学生側が知っているものとして名乗らずに進めるケースもあります。
④面接官の態度が冷たい
- 不採用にすることが決まっているため、事務的に対応している
- 早期に不採用と判断できたため、冷めた態度になっている
- 学生が社風や価値観に合わないと強く感じ、それが態度に出てしまっている
もし面接官が「この学生を採用したい」と感じた場合、内定承諾に向けたクロージングとして優しく穏やかな態度をとることが多いです。
もし面接官の態度が過度に冷たい、そっけない態度だった場合は不合格フラグの可能性があります。
一見冷たく見えても面接官にはまったくそのつもりはなかったというケースも考えられますよ。また、入社後のギャップがないよう、あえてシビアに接している可能性もあると覚えておきましょう。
⑤面接官がメモを取っていない
- すでに不合格と判断したため、記録を残す作業を省略している
- ほかの面接官への情報連携が不要であると判断された
- 候補者の回答が一般的なものばかりで、メモに取るような内容がない
採用が決まっている人であれば、今後のクロージングや入社後の配属などに向けて情報を集めていくのが一般的。
また、最後の合否を慎重に見極めるために、しっかり話を掘り下げていくためのメモを取ることも多いです。
そういった背景がある最終面接で面接官がメモを取る気配もない場合は、採用意欲が低い可能性があります。
そもそも採用が確定していて、入社意思の確認として面接を設定している場合はメモを取らない、というケースもあります、また面接間によってはそもそもメモを取らない人もいるため、一概に不合格とはいえませんよ。。
⑥面接官が時計を頻繁に確認する
- 早い段階で不合格と判断したため、早く時間が終わらないかと気にしている
- 早く面接を終わらせて、次の業務や予定に移りたいと考えている
- 学生の冗長な回答に苛立ちを感じ、時間が気になってしまっている
最終面接となれば面接官は経営層。時間の制約は一般社員よりも大きく、早く終えられるなら早く終えたいのが本音です。
「この人は不採用」と判断した場合、切り上げるタイミングを考えたり、規定時間までのリミットを確認するうえで時計を頻繁に確認することもあります。
しかし面接官は採用面接以外にも多くの業務を抱えています。面接後に重要な会議などを控えていたために、終了時間を気にして時計を確認していた可能性も考えられます。
⑦面接官がこれまでの面接で話した内容を全く把握していない
- 採用意思が低いため、これまでの選考資料に目を通す価値がないと判断された
- すでに合格者が決まっていたため、事前の情報共有がされなかった
- これまでの選考内容は合否に関係ないと判断された
「この人は採用したい」という期待度の高い学生の情報は、これまでの面接を通してヒアリングした内容も含めて、社内で共有されているものです。
不合格にする、と事前に決まっていようと、面接を設定している以上は面接官に詳細を共有するものです。
そういった前提があるのに把握していないということは、別の合格者がすでに出ていて枠が埋まり、優先度が下がっているなどの可能性が考えられます。
単に社内での連携にミスがあったなども考えられます。また改めてフラットな視点で見極めるためにあえてそういった態度をとっている可能性もゼロではありません。
⑧志望動機やガクチカなど基本的な質問しかされていない
- 高度な質問をしても求めるような回答は返ってこないと思われている
- 採用意思が低いため、形式的な質問だけして終わらせようと考えている
- 基本的な企業理解や自己分析が不足しており、高度な質問に進めないと判断された
採用すべきかどうかを判断する場面だからこそ、これまでの選考とはまた違った別角度からの質問や、より深い質問をして入念に見極めるのが一般的。
もし志望動機やガクチカといった、これまでも聞かれたような基本的な質問で終わってしまった場合、これ以上の深掘りは不要と考え、形式的な質問だけして終わらせようと考えている可能性もあります。
これまでの選考で十分深掘りができていると判断された場合は、基本的な質問だけで面接が終わることもめずらしくありません。これまで同じ質問しかされなかったからといって、落ちたとは限りません。
⑨質問への回答を強く否定される
- あまりにも見当違いなことを言われたためにいらだっている
- 面接官の気に障るような回答をしたために怒らせてしまった
- 回答内容が企業の核となる理念や価値観に反すると判断された
面接は企業と学生相互に見極めあう場。学生側にも企業を選ぶ権利がある以上、選んでもらうための努力を企業もします。
その前提を承知のうえで回答を強く否定するということは、企業側が学生に対してミスマッチを感じ、不採用に舵を切ったとも考えられます。
ただ場合によっては回答を否定した際の学生の対応を見たいがために、意図して否定的な意見を述べている可能性も。ここで諦めずに食らいつくような回答をすることで、むしろ採用に近づくケースもあります。
⑩質問の回答に対して深掘りされない
- 学生の回答に関心がわかず、これ以上聞かなくていいと判断された
- 不合格が決まっているため、形式的な質問だけして終わらせようと思われた
- 内容が一般的で、掘り下げても新しい情報が出ないと思われた
企業側からしても最後の見極めの場。十全に活かすために、これまでの面接を通じて集めた情報をもとに、念入りに質問を用意して最終面接に臨んでくるものです。
にもかかわらず、一問一答のような形で反応が悪かったり、回答を深掘りされなかった場合「これ以上は聞かなくてもいい」と不合格の判断をされている可能性が考えられます。
しかし質問への回答が過不足なく完璧で、面接官がこれ以上聞くことはないと判断した場合には深掘りされない可能性も十分あり得ます。その場合は合格フラグとも言えますね。
⑪同じ質問を複数回される
- 質問の意図とまったく違う回答をされたため再度質問をしなおしている
- 回答が嘘であると疑われており、真偽を確認するために聞きなおしている
- これまでの面接や別の質問での回答に矛盾があり違和感を抱かれた
時間に限りがある面接だからこそ、面接官側もさまざまな質問をして採用判断の材料を集めたいと考えます。
それでも同じ質問を何度も繰り返すのは、回答がずれている、わかりにくい、といったために何度も聞きなおしている可能性が高いです。その時点で評価はマイナスです。
むしろ「ここが重要だ」と判断して深掘りしている可能性も考えられます。なぜ繰り返すのかは面接官にしかわかりませんが、そこには必ず意図があるので、角度を変えて答えてみる、など対応を変えて反応を確かめるのも手です。
⑫入社意欲や就活状況について聞かれない
- 不採用にするため、就活状況などを聞く必要がないと判断した
- 意欲以外の部分を深掘りしたがっている
最終面接で最もよく見られているのは「入社意欲」。採用したとして本当に入社するのか、働く意欲はどうなのか、そのすり合わせにつながる質問をするのが一般的です。
最終面接で意欲を確かめるような質問をされない、ということは、入社意思のすり合わせが不要であると判断されたケース、つまり不合格と判断されていると考えられます。
そもそも最終面接で何を聞くかは企業によって異なります。すでに入社意欲のすり合わせが済んでいて、それ以外の見極めをしたいがために時間を使っているだけの可能性も当然ありますよ。
⑬入社後の働き方や条件面についてまったく言及がない
- そもそも不合格が決まっていて条件面を聞くつもりがなかった
- 面接中に不採用判断をしたため入社後のことに言及をしないようにしている
採用意欲が高い学生に対しては、ミスマッチな部分をつぶすために入社後の働き方や配属先などに言及することも多いです。
もしこういった「未来」に関することにまったく言及がなかった場合は、そもそも入社後のことをもう考えていないとも考えられます。
しかし、企業によっては内定を出した後に面談の機会を設けて、そこで詳しい条件に関して再度説明する形をとっていることも多いです。そのため面接で働き方や条件面に言及がなかったからといって、必ずしも不合格とは限りません。
⑭理念やビジョンへの理解度を確認しない
- 当然理解しているものとしてあえて聞いていない
- 不採用判断をしていて形式的な質問だけをしている
企業の背骨ともいえる理念やビジョン。そこへの共感は企業が最も重視する要素の一つです。これこそがマッチ度の高さを測る指標にもなります。
採用を決める最終面接という場で、理念やビジョンの理解度を確かめる質問を「しない」ということ。その裏には、すでに不採用判断をしているといった企業側の意思が隠されていることが考えられます。
これまでの選考過程で理念・ビジョンへの理解度が十分に確認できていると判断している可能性もゼロではありません、その場合は省略されるケースもありますよ。
⑮スキルや経歴について求めているレベルではないと示唆される
- 企業が求めるレベルと候補者の経験に明確なミスマッチがある
- 入社後のミスマッチを防ぐため、敢えて厳しい現状を伝えている
「採用したとして入社後に活躍できそうか」も企業が見ているポイント。とくにエンジニアやデザイナーといったスキルがもとめられる職種では一層重視されます。
最終面接という場面で、スキルや経歴について懸念する様子を面接官が見せた。それはつまり、学生を試すためではなく、純粋に「自社ではやっていけないかも」と感じている可能性がありますよ。
ただ、新卒採用ではほとんどの学生に実務経験がなく、スキルが不足しているのは当然のことですよね。入社後の業務についていくには相当な努力が必要になるため、その覚悟ができているのかを確かめる意図でスキル不足を指摘している可能性も考えられます。
⑯逆質問をしても当たり障りのない回答しか返ってこない
- 不採用の学生に対して深い情報開示をする必要がないと判断された
- 形だけ質問に答えて早く面接を終わらせようと考えている
面接官は内定を出す場合、その後の承諾を見据えて、少しでも自社の魅力をアピールしたり、学生の不安や懸念を払しょくしたいと考えるもの。逆質問された際には積極的に回答します。
もし逆質問をしたにもかかわらず簡素な返答しか返ってこなかった場合は、面接官の採用意欲が低いとも考えられます。
またそもそも逆質問の内容が粗く、その程度の答えしか返ってこないということもあり得ます。その場合は「解像度が低いな」と思われているので、このケースもまた、不合格に近づいているといえます。
しかし面接官が経営層だった場合、かかわりの薄い業務や部署については解像度が低く、簡素な説明しかできなかった可能性も考えられます。
⑰面接終了後のプロセスについて言及がない
- 不採用が確定しており、今後の選考プロセスを説明する必要がないと判断された
合格の場合、内定承諾書の共有や人事とのやり取りなど「その後の対応」が発生します。その場で詳細を共有し、スムーズに事を進めようと考えるのが自然です。
一方で不合格の場合は、ほとんどの場合電話かメールで不採用を伝えて終わり。面接が終わった後のプロセスについて詳細な共有がないのは、今後の対応がない、つまり不合格を示唆しているとも言えます。
ただ、最終面接の面接官は経営層が担うことが多いため、合否連絡などの実務は人事担当者がおこなうことも。そもそも面接官自信が深く詳細を把握しておらず伝えられなかった可能性も考えられます。
⑱「合否の連絡はメールで」と言われる
- 不採用のためメールで簡潔に合否を伝えようと考えている
採用が決まった学生への連絡は電話でおこなう企業も多いです。内定を承諾してもらうためのクロージングも兼ねて、できる限り温度感高く接点を持ちたいと考えるためです。
一方で不採用者にはメールを使って事務的に一斉送信で連絡するのが一般的。「合否の連絡はメールで」は、不合格フラグとも推測できます。
ただ、電話は時間帯によっては相手につながらない可能性があるのに対し、メールは送信すれば基本的には連絡が届くため、合否に関わらず候補者全員にメールで一斉に通知するルールになっている企業も増えています。
⑲「ご活躍をお祈りしています」といった外部向けの挨拶で締めくくられる
- 不採用のため、ほかの場所で活躍できるようにというせめてもの気持ちを込めている
- 不採用であることをそれとなく示そうと考えている
基本的に面接中に合否を出すことはなく、面接後に判断して連絡するのが一般的です。
だからこそ、「ご活躍をお祈りしています」といった、かなり形式ばった、一見すると「不合格」として受け止めてしまうような発言をするケースは稀です。
その発言の背景には、うっかり不合格の意思が漏れたしまったか、面接官に裁量があり不合格をそれとなく示したか、ということが考えられます。
ただ企業によっては学生に合否を悟らせないために、締めくくりの言葉を特定の定型句に固定しているケースもあります。それがたまたまこのフレーズだったということも考えられますよ。
最終面接の11個の合格フラグと企業側の本音
①面接時間が予定時間を大幅に超える
- 入社してもらうために時間をかけて徹底的に懸念点をなくそうと考えている
- すでに採用が決まっており、入社の意思決定を促すための対話に時間を費やしている
- 学生が非常に魅力的であり、もっと話を聞きたいと感じている
最終面接を担当する面接官は経営層であることが多く、一日のスケジュールが分単位で組まれていることも。
それでも面接が予定時刻を大幅に超えて続く場合、面接官があなたにかなり高い関心を抱いている可能性が高いです。
しかし終了時間を過ぎているのに面接を続けるということは、面接の時間内に合格を決定できるほどの材料が集まっておらず、まだ合否に迷っているともとらえられますよ。
②待遇や条件面について具体的な話が出る
- 採用担当者が内定通知に向けた最終確認として、具体的な条件提示に備えている
- 優秀な人材の入社意欲を高めるため、魅力的な条件や待遇を提示している
- 給与や福利厚生に関する認識にズレがないか、最終確認している
入社後の待遇や条件面のすり合わせは、そもそも不合格と決めている人とは必要がありませんよね。
また条件面のすり合わせは、内定後にまた別途時間を設けておこなう企業も多いです。それが最終面接の場でおこなわれたということは、入社後を見据えた対応として、合格の可能性があると考えられますよ。
ただ募集要項に条件面を細かく記載していない企業や確認事項が多い職種では、面接を受けに来た学生に一律で条件面の説明をすることも多いです。
③入社後の役割や期待値が明確に伝えられる
- 内定後の早期活躍を想定し、具体的な配属やミッションを明示している
- 入社後の役割を明確に伝えることで、ミスマッチを防ぎたい
- やりがいのあるポジションを示すことで、入社意欲を上げたい
入社後はこんな期待をしている、といった話が出た場合、ある種企業側が「口説き」に入ったとも取れます。
合格を出そうと考えていて、内定承諾の意向を高める意図があると考えられます。
また、期待値を伝えたうえでそれに違和感がないか、就活生側との最終的なすり合わせをしたいと考えている可能性もありますが、この場合も入社を見据えた、合格フラグであると言えます。
ただ面接では入社後のミスマッチを防ぐため、形式的に入社後のポジションや役割について説明することが決められている場合も一定存在しますよ。
④回答に対する深掘りの質問が多い
- 学生の思考のプロセスや価値観を深く理解し、入社への適性を見極めている
- 学生のスキルや経験が、入社後に活かせるかを徹底的に確認している
- 学生の最も重要な強みや経験について、さらに詳細な情報を引き出したい
話を深掘りするということは「もっと聞きたい」という意思表示です。何が強みなのか、なぜその強みを獲得したのか、就活生の内面の根っこの部分を見て、自社とのマッチ度を確かめるためです。
興味を持って深く聞いているということは、その時点で面接官の懐に一歩入りこめているということ。
不採用と判断している人は基本的に流して進められるケースが多いとを考えれば、合格可能性が高い状況といえます。
一方で、何度も深掘りの質問をされるということは、面接官があなたの回答に納得がいっていないという可能性も考えられます。そこで挽回しきれていないと不合格になるケースもありますよ。
⑤会社の魅力について強くアピールされる
- 内定承諾をしてもらうために、企業側の優位性や魅力を積極的に伝えている
- 入社後意欲を高めるため、企業のビジョンや将来性を熱く語っている
- 学生が非常に優秀なため、自社に入社してほしいと強くアピールしている
「自社の○○という制度はとても人気です」など魅力付けを始めた場合、それは面接官があなたへのクロージングに入ったとも考えられます。
合格と判断して魅力付けに舵を切り、スムーズに内定承諾をしてもらうために時間を使っているケースです。
ただ仮に不採用の学生だったとしても、その後取引先や消費者になる可能性があるため、面接の機会を用いて自社の魅力をアピールしている可能性は十分に考えられます。
⑥志望度や就活状況について詳しく聞かれる
- 内定を出した場合に入社してくれるか、就活状況から見極めようとしている
- 学生の入社時期や意思決定のスピードに合わせて、採用計画を調整したい
- 内定辞退を防ぐため、他社との比較状況や不安要素を把握しようとしている
採用側が最も避けたいのが「内定を出しても承諾してもらえない」というケース。内定を出せる数には限りがあり、承諾前に辞退されると採用計画が狂うためです。
面接官も就活生が他の企業も受けていることは当然理解しています。内定を出したとして本当に承諾してくれそうなのか、意思確認を慎重に進めたいがために聞かれているとも考えられます。
合格可能性が高い状況でなければこういった懸念は生まれません。合格フラグといえます。
志望度や就活状況に関する質問は面接では定番の質問でもあります。不採用の学生に対しても形式的に質問をすることは十分考えられるので注意しましょう。
⑦オフィス見学や社員との面談を打診される
- 職場の雰囲気を体感してもらうことで、入社意欲を高めようとしている
- 選考プロセス外の特別対応で、候補者への期待の高さを伝えている
- 配属が想定される部署に紹介することで、モチベーションの向上を図っている
職場を見せて働くイメージが具体的にしてもらい、内定辞退の可能性を減らしたい。それが、社内との接点を持たせようとする企業側の狙いです。
最終面接後にそのままオフィス内見学や社員面談を設定された場合は、合格と判断されている可能性が高いですよ。
一方で最終面接に参加した学生全員にオフィス見学や社員面談を打診している企業もめずらしくありません。特にオフィス見学に関しては、最終面接とセットでおこなうことが決まっている企業も多いです。
⑧面接官に笑顔が多い
- 学生に対し好意的な心証を抱いており、それが表情に表れている
- 学生の人柄や雰囲気が社風に合うと感じ、親近感を持っている
- これから一緒に働く仲間として、親しみやすい雰囲気を作ろうとしている
面接は人対人のコミュニケーションの場。盛り上がれば笑顔も増え、逆に白けた雰囲気なら早めに切り上げるといったことも当然あります。
面接官も人間だからこそ、好感の持てる学生が面接相手だった場合、思わず笑みがこぼれてしまうこともあります。
初対面の人と話すとき、ネガティブな印象を抱いたのに笑顔が出てくる、なんてことはありませんよね。好印象を抱かれている可能性が高く、合格フラグと言えます。
ただ近年は圧迫面接などが問題視されているため、面接官は学生に威圧感を与えないように意図的に笑顔を多めにしていることも多いです。
⑨面接中に回答や所作を褒められる
- 学生の回答や所作が期待以上であり、その場で高く評価している
- 内定承諾に向けて、学生のモチベーションを高めようとしている
面接中に思ったことを素直に口にする面接官も一定存在します。面接中に回答や所作を褒められた場合は、言葉通りに高く評価されている可能性が高いですよ。
また、こまめな褒めなどを取り入れたコミュニケーションを図るのは、関係値を作ろうとしている、つまり入社後のことを見据えた対応であることも考えられます。
本当にそう思っただけで、面接の合否は回答内容のクオリティだけで判断されることもあります。褒められた=合格した、と安易に判断しないことも大切です。
⑩入社にあたっての懸念事項を問われる
- 学生が入社を躊躇する要因を事前に把握し、払しょくしようと考えている
- 不安要素に対して、会社側が可能な限りサポートする体制を整えようとしている
- 学生の立場に立って不安を取り除く姿勢を見せることで、信頼関係を築こうとしている
ミスマッチな採用をしてしまうのは、学生にとっても企業にとっても不幸なこと。事前に懸念していることをヒアリングするのは、相互に納得した状態で採用に進めるようにするためです。
つまり、内定を見据えた学生にこそしておきたい質問といえ、合格フラグの可能性がありますよ。
企業のなかには必ず聞く項目として設定しているだけの可能性もあります。また懸念事項が企業側で解決できないものである場合、見送りになることも。懸念していることを伝えずミスマッチな入社になるのは避けるべきですが、伝え方には注意しましょう。
⑪合否に関して「期待して良い」などと言われる
- 選考プロセスのルール上断定はできないが、実質的に合格であることを伝えている
- それとなく内定を示すことで、他社への承諾の意思決定を遅らせようとしている
- 優秀な学生に対し、不安を感じさせないよう、安心感を与えている
面接官から合否に関して「期待して良い」といった言葉をかけられた場合は合格の可能性が非常に高いです。
不採用にする学生にあえてこのような言葉をかける必要は一切ないですよね。この類の発言が出た場合、かなり信ぴょう性の高い合格フラグと言えます。
ただ面接の段階では採用と決まっていたとしても、その後に面接をした学生がさらに優秀だった場合、採用上限の決まりなどによって不採用になってしまう可能性も存在します。
キャリアアドバイザーが読み解く!最終面接特有のフラグって?
「企業との相性」への言及に着目しよう
最終面接は、学生の能力や経験だけでなく、企業との相性やマッチ度が重点的に見られる傾向にあります。
そのため、面接官が企業との相性について言及した場合は、あなたの評価を間接的に示している「フラグ」である可能性が高いです。たとえば、「あなたはうちの社風にとても合っているね」といった言葉をかけられた場合、それは合格フラグととらえられます。
一方、「あなたが活躍できるのは、うちの会社とは別の環境かもしれない」といったように相性の不一致が示唆された場合は、残念ながら不合格フラグである可能性が高いですよ。
最終面接の合格・不合格フラグについてよくある質問に回答!
最終面接の合格・不合格フラグ。それは自分が受かっているのかを推測する手がかりになるからこそ、「本当なのか」「どんなものが該当するのか」と調べたくなるものです。
そういった「フラグ」に関するよくある質問に、アドバイザーが解説します。
①最終面接の合格・不合格フラグってありますか?
最終面接の合格・不合格フラグは一定存在すると言えます。面接官も人間なので思わず態度や表情に考えが出てしまうことはあり、それらが世間一般的に言われているフラグというものにつながっています。
ただ、あくまでフラグは参考程度にしかならないのも事実。面接官や企業によって考え方やスタンスはそれぞれなので、安易にフラグを信じ込むことは避けましょう。
また面接の時点で考えられていた合否が、その後の状況によってくつがえることもめずらしくありません。フラグを過信してその後の行動を安易に決めることはおすすめしません。
②最終面接の合格・不合格フラグを見分けるコツはありますか?
フラグを見分ける最大のコツは、「面接官が採用後のイメージを持っているかどうか」です。
合格フラグは、企業側があなたを社員としてあつかおうとしている姿勢から表れます。入社後の具体的な待遇やかかわる業務について言及があった場合は、企業があなたの将来的なビジョンをしっかりと想定している証拠です。
逆に面接が形式的な質問だけで終わってしまうなど、あなたのことを事務的に扱っているような姿勢が見られた場合は、残念ながら不合格フラグの可能性が高いかもしれません。
面接官の話が具体的で未来志向か、それとも表面的で事務的か。ここに注目することがフラグを見分けるコツと言えますね。
③不合格フラグがあっても合格することはありますか?
結論、不合格フラグがあっても合格することはあります。不合格フラグはあくまで「不合格の可能性がある」というだけで、必ずしも不合格になるわけではありません。
あなたの受けた面接で「不合格フラグ」があったとしても、まだあきらめる必要はありませんよ。
最終面接の合格・不合格フラグはあくまで推測! 次に向けた行動を起こそう
ここまで解説した最終面接の合格・不合格フラグはあくまで推測にしかすぎません。面接官や企業によって面接のやり方やスタンスはまったく異なるので、すべての面接に100%当てはまるフラグは存在しないと言っていいでしょう。
とはいえ合否の連絡が来るまで気持ちが落ち着かず、次の選考の準備に支障が出てしまっては困りますよね。
今回紹介したフラグを参考におおよその合否の予測を立てて、気持ちを整理したうえで、次の選考に向けた行動を起こしていきましょう。
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キャリアアドバイザーが読み解く!合格・不合格フラグは存在する?
キャリアアドバイザー
吉川 智也
プロフィールをみる一定存在するがあくまで参考程度に
結論から言うと合格・不合格フラグというのは一定存在すると言えます。
合格フラグで言うと、一部の企業では「これは合格だな」という学生に対して、入社後の待遇や条件を話すことで入社意欲を高めようと試みる場合があります。
また不合格フラグの場合は「面接の時間が極端に短い」や「質問を深掘りされずに終わってしまった」というケースは、たしかに不合格になってしまう場合が多い印象です。
ただ、明確に「これはフラグです」と公言してる企業は当然存在しません。フラグは一定存在するものの、あくまで参考にしかならないというのが実態だと思います。