目次
- 新卒の最終面接はほぼ合格とは限らない! 今できる対策をしよう
- 新卒の最終面接がほぼ合格とは限らない2つの理由
- 「顔合わせ」ではなく「見極め」の場である場合があるから
- 最終面接の合格率は約50%といわれているから
- こんな場合は合格の可能性も! 合格可能性が高い3パターンを解説
- ①入社後の具体的な話をされる
- ②会社の魅力を重点的に説明される
- ③他社の選考状況について詳しく聞かれる
- 企業側の本音も解説! 不合格の可能性がある最終面接の3つのケース
- ①深掘り質問をしてこない
- ②否定的な態度を取られる
- ③面接時間が極端に短い
- 企業の意図は測れない! どんな最終面接でも合格できるよう対策しておこう
- 合否を分ける重要ポイント! 最終面接だからこその3つの評価軸と対策法
- ①「志望度の高さ」:その会社でなくてはならない理由を明確にする
- ②「社風とのマッチ度」:志望先の社風と自分の共通項を言語化する
- ③「ビジョンの理解」:志望先で成し遂げたいことを具体的にする
- 最後まで気を抜かない! 最終面接ならではの3つの注意点
- ①一次面接や二次面接で答えたことと矛盾する回答をしない
- ②想定される面接官のリサーチは必ずおこなう
- ③逆質問は経営層に聞く質問としてマッチしているか精査する
- それでも不安になってしまう人へ! 最終面接前に持つべき心構え2つ
- ①不合格=合わない会社に入らなくて良かったと考える
- ②他に会社はいくらでもあると理解する
- もう最終面接が終わった人へ! 最終面接後にやるべきこと
- 今回の面接で良かった点・悪かった点をまとめる
- 気持ちを切り替えて次の面接準備をする
- 新卒の最終面接についてよくある質問に回答!
- 新卒の最終面接はほぼ合格って本当ですか?
- 新卒の最終面接で気をつけるべきことは何ですか?
- 新卒の最終面接はほぼ合格ではない! 万全の準備で内定を勝ち取ろう
新卒の最終面接はほぼ合格とは限らない! 今できる対策をしよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「新卒の最終面接はほぼ合格と聞いたのですが、本当でしょうか?」
「最終面接を控えています。今やるべきことを教えてください」
という相談をよく受けます。最終面接までくると、内定まであともう一歩というところなので、合格できるのかどうか気になってしまいますよね。
結論、新卒の最終面接はほぼ合格とは限りません。そのため、次が最終面接だからといって気を抜かず、今できる準備を最大限おこなっていくことが大切ですよ。
この記事では、新卒の最終面接がほぼ合格とは限らない理由の解説から、最終面接だからこそ必要な対策などを詳しく解説していきます。一緒に最終面接の準備を整えて、内定獲得に王手をかけましょう。
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新卒の最終面接がほぼ合格とは限らない2つの理由
- 「顔合わせ」ではなく「見極め」の場である場合があるから
- 最終面接の合格率は約50%といわれているから
就活生
キャリアアドバイザー
おめでとうございます! それはよかったですね。
就活生
はい! うれしくて友達に報告したら、新卒の最終面接はほぼ落ちることはない、もう合格みたいなものだ、といわれました。本当でしょうか?
キャリアアドバイザー
そのような噂はよく聞きますが、残念ながら正しくありません。理由を一緒に確認していきましょう。
新卒の最終面接はほぼ合格扱いだという噂をよく聞きます。しかし、実際のところ、ほぼ合格とは言い切れません。
理由としては、最終面接の位置付けが企業によって違うこと、最終面接の合格率は50%といわれていることがあります。新卒の最終面接でも、ほぼ合格とは言い切れない理由をしっかりと理解し、気を引き締めて最終面接に臨むようにしましょう。
「顔合わせ」ではなく「見極め」の場である場合があるから
最終面接をどういった位置付けにするかは、企業によって異なります。
最終面接がほぼ合格ではないのは、入社意思の最終確認をするだけなどのいわゆる顔合わせの場とされるケースだけでなく、通常の選考同様にシビアに合否が判定されるような、いわゆる見極めの場である場合も多いからです。
- 顔合わせ目的:最終的な意思確認の場であり、ほぼ合格なケースもある
- 見極め目的:通常の選考と同様に厳しく見られる。落ちる可能性は十分にある
そのため、最終面接に進んだからといって一様に「ほぼ合格」とは言えないのです。
キャリアアドバイザー
最終面接を顔合わせの場として設けている企業でも、あまりに話の内容が曖昧だったり失礼な態度をとってしまったりした場合、不合格になる場合があります。気を引き締めて臨みましょう。
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
最終面接の位置付けは企業によって異なりますが、基本的にはどの企業だとしても「見極めの場」として臨みましょう。しっかりと準備し、気を緩めることなく面接を受けることが望ましいです。
そのうえで、「顔合わせ」の場と「見極め」の場の一般的な傾向や特徴を伝えると、中小企業などあまり規模が大きくない会社の最終面接で、かつ応募者が少ない時は顔合わせとしての位置付けになっている可能性が高いです。
特に人材不足の業界や企業などでは、その確率がさらに高くなります。人材不足の業界を挙げると、医療、福祉、建設、物流、宿泊、飲食、情報サービスなどです。また、企業の規模によらず離職率が高めの会社だと、できるだけたくさんの人材を確保したいという意図から「最終面接まで残った能力のある学生であればほぼ採用」とするケースはあります。
逆に大手企業や人気企業、人員過剰になっている職種(事務職など)であるほど最終面接が見極めの場である可能性が高くなります。最終面接の段階で自分以外にも多くの学生が残っていることがあり、会社側としても多くの応募者の中から選べる状況だからです。
よって、基本的にはどんな面接においても「見極め」の場であると考えて臨むことが必要ですが、特に第一志望になりがちな倍率の高い企業であればあるほど気を引き締めて臨む必要があることを把握しておきましょう。
最終面接の合格率は約50%といわれているから
最終面接の合格率は何%であるという正確なデータはありません。しかし、一般的には50%前後だといわれています。
一般的に、一次面接や二次面接の通過率が30〜40%の通過率といわれているため、最終面接の合格率は高いように感じるかもしれません。しかし、裏を返せば2人に1人は不合格ということになります。そのため、「ほぼ合格」とは言い切れないことがわかります。
ほぼ合格だろうと油断したまま面接を受けた場合、落ちてしまう可能性も十分にあると肝に銘じて臨むようにしましょう。
キャリアアドバイザー
合格率にとらわれず、自分にできる対策を徹底することが大切ですよ。
こんな場合は合格の可能性も! 合格可能性が高い3パターンを解説
就活生
志望先がどういう意図で最終面接を設けているのか、事前に知る方法はないのでしょうか。
キャリアアドバイザー
残念ながらありません。ただし、面接中の面接官の様子から合格か不合格かある程度予想することはできますよ。
結局のところ面接の結果は連絡が来るまでわかりませんが、面接中の面接官の様子や、質問の内容によっては合格の可能性が高いか否かを推し量ることができる場合があります。
ここからは、合格の可能性が高いパターンについて解説していきます。一概にどうと断言することはできませんが、どうしても気になる場合は参考にしてみてください。
キャリアアドバイザー
ただ、これから解説するケースはあくまでも可能性の話になります。過信はせず、参考程度にするようにしましょう。
①入社後の具体的な話をされる
- 配属の希望を聞かれる
- 上司になる予定の人の紹介がある
- どんな活躍を期待しているか説明される
- 担当業務についての詳しい説明をされる
面接中、面接官から配属の希望を聞かれたり、入社後の上司を紹介されたりといった入社後の具体的な話がある場合、合格の可能性が高い場合があります。
なぜなら、会話のなかで「この学生に入社してほしい」と思ったからこそ、入社前提で話をする場合が多いからです。面接官は、入社後の話を積極的にすることで学生に具体的なイメージを持ってもらい、入社意欲を高めようとします。
そのため、入社後の話を詳しくされる場合は、合格の可能性が高いかもしれません。
キャリアアドバイザー
とはいえどんな学生にもそのような説明をしているだけという可能性もあるので、あくまで傾向として押さえておきましょう。
②会社の魅力を重点的に説明される
- 業界内でいかに優位性があるかについて説明される
- 社宅やフレックス制度など福利厚生の充実についてアピールされる
- 若手のリーダー登用などキャリアのかなえやすさを説明される
面接官からしきりに会社の魅力を説明される場合も、合格の可能性が高いかもしれません。
面接官は、良い人材を採用するためにたくさんの労力と費用をかけています。良いと思った学生を逃したくはありません。そのため、自社のどこが魅力的なのか、他社と比べていかに優位性があるかについて説明し、志望度を上げてもらおうとします。
特に、近年は人手不足により、就職活動において学生が有利な「売り手市場」といわれています。そのため、学生に自社を選んでもらえるよう、企業側が逆に学生を口説いてくるケースもあります。
このように、面接官から会社の魅力を積極的にアピールするような話をされた場合、合格の可能性が高い場合があります。
キャリアアドバイザー
ただ、基本的な説明として話をされているだけのケースもありますので、絶対ではないということを念頭に置いておきましょう。
③他社の選考状況について詳しく聞かれる
- 志望順位を聞かれる
- 他社への返事の期日を聞かれる
面接のなかで、他社の選考状況について詳しく聞いてくる場合も、合格の可能性が高い場合がありますよ。
他社の選考状況を聞いてくるのは、企業が内定を出すタイミングを図っているからというケースが考えられます。
もしすでに内定を持っているのであれば、他社に負けないよう早めに内定を出す必要があり、逆に他社の選考が遅れているようであれば、内定承諾期間の調整が必要になるでしょう。
このように、学生を採用したいがゆえに他社の選考状況について詳しく聞いてくる場合がありますよ。
キャリアアドバイザー
他社の選考状況に関しては一般的な質問でもあるので、形式的に聞いているだけの場合も否定できません。過信しないようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
面接の場において、他社の選考状況を詳しく聞かれた場合は合格の可能性が高いと考えられますが、単に「他社の選考状況はどうですか」というくらいに、さらっと聞かれただけであれば合格可能性が高いとは言い切れません。単に話の流れで出た質問かもしれないからです。
たとえば他社の選考状況について、スケジュールを詳しく聞かれることがあります。他社の最終面接はいつか、内定はいつ頃までに出るかといったものです。その場合、他社のスケジュールを把握して、いつ自分たちのオファーを出すのがいいかを見極めたいから聞いてくる場合が多く、こういった質問があれば合格を強く意識している可能性が高いでしょう。
入社後の動きを具体的に挙げて確認されることもあります。たとえば「入社後1年間は◯◯を担当する可能性が高いですが、その後は◯◯を任せるということも考えています。そういったことに抵抗はありませんか。」と確認されるようなケースです。
このように話に具体性があるということは、採用した後どのような配属にするか明確にイメージしているからであり、合格可能性が高いと言えるでしょう。
企業側の本音も解説! 不合格の可能性がある最終面接の3つのケース
就活生
合格の可能性が高い場合についてはこんなサインがあるんですね。逆に不合格のサインもあるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
良い質問ですね。その通り、不合格な可能性が高いといわれているサインも存在します。どんな場合なのか、一緒に確認していきましょう。
合格の場合のパターンを聞くと、逆に不合格のケースも気になってきますよね。一般的に、企業としてはどのような学生にも平等に面接をしようと試みるため、不合格だからといって明確に態度を変えるわけではありません。
ただ、質問の仕方や面接時間などによって、不合格の可能性が高いかどうか予測することができる場合があります。詳しく見ていきましょう。
キャリアアドバイザー
なお、合格のサインと同じように、「こういった態度を取られた場合は絶対に不合格」という明確なサインはありません。あくまでも目安としてくださいね。
①深掘り質問をしてこない
不合格な可能性があるケースとして、面接官が深掘り質問をしないことがあげられます。面接官は、学生が話す内容が魅力的だと感じた場合、採用を判断する材料を増やすためにも話を深掘りしてきます。
しかし、学生の話す内容が特段魅力的に感じなかったり、話している内容がよく理解できなかったりすると、面接官は学生に対して深掘り質問をしない場合があります。
これ以上質問をしても意味がない、もしくはどう質問をすれば良いかわからないと思われているかもしれません。
キャリアアドバイザー
ただし、自分の回答で十分わかりやすく、何も掘り下げる必要がなかったため深掘り質問をされなかったというケースも考えられます。その場合は、むしろ高い評価をされている可能性もありますよ。
②否定的な態度を取られる
面接中に話した内容に対して、「いや、それはちがうんじゃないかな」「うちには合っていないかもね」など、面接官に否定的な態度をとられる場合、あまり高い評価を得られていない可能性があります。
その場合、あまりにも社風や風土とマッチしないことをアピールしてしまったり、意図した回答とまったく異なる回答をしてしまっているかもしれません。
キャリアアドバイザー
あえて否定的な態度を取ることにより学生の対応力を測ろうとしている場合もあります。その場合、前向きに対応できれば十分合格になる可能性もありますよ。
③面接時間が極端に短い
面接の時間が予定よりも大幅に短い場合も、不合格の可能性があるかもしれません。
特に人気の会社ともなれば、毎日何人もの就活生と面接をすることになります。そのため、不合格と判断した学生に対しては、時間や労力を削減するためにも面接を短く切り上げることがあります。
特に予定時間の半分以下の時間で面接が終了した場合や、面接官の態度が素っ気ない場合は不合格の可能性が高いと考えられます。
キャリアアドバイザー
ただし、少々面接が早く終わった程度であればその限りではありません。一次面接や二次面接で内定を出すことがほぼ決まっており、最終面接では多くの時間が必要ないと判断されている場合もあります。
企業の意図は測れない! どんな最終面接でも合格できるよう対策しておこう
ここまで、合格可能性が高い場合と不合格の可能性が高い場合の傾向、サインについて解説してきました。
ただ、どんなサインがあろうとその企業や面接官によるところが大きいため、落ちたと考えた面接が実は受かっていたり、うまくいったと喜んでいた面接が実は不合格だったりすることはよくあります。
そのため、最も大切なのはどのような面接でも合格できるような対策を講じておくことです。自分ではどうしようもないことで一喜一憂するのではなく、自分が最終面接を突破するためにはどうしていけば良いのか対策を立てることに力を注いでくださいね。
キャリアアドバイザー
すべき対策については続く内容で解説していきます!
合否を分ける重要ポイント! 最終面接だからこその3つの評価軸と対策法
就活生
せっかく最終面接まできたので、絶対に落ちたくないです! また一からやり直しなんて気が遠くなります……。
キャリアアドバイザー
そうですよね。確実に合格を狙うためにも、しっかりと対策をしておきましょう。
就活生
せっかく最終面接まできたので確実に合格を狙いたいです。対策の方針としては何か変わったりするのでしょうか?
キャリアアドバイザー
そうですね、最終面接だからこそ重点的にチェックされる部分もあります。その点を踏まえて対策するのが良いですよ。
最終面接で最も重視されるポイントは、本当に自社に入社する意欲があるのかという点です。入社の意志がしっかりと伝わるように話しましょう。
また、入社後活躍できそうかどうかや、会社になじめそうな人材かどうかもチェックされることになりますよ。それぞれの評価軸について、詳しく確認していきましょう。
なお、最終面接でよく聞かれる質問についてはこちらの記事に記載しています。評価軸と対策方法を確認したら、質問に対する回答も合わせて準備しておきましょう。
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①「志望度の高さ」:その会社でなくてはならない理由を明確にする
- 自己分析をして自分の会社選びの軸を明確にする
- 企業分析をしてその会社の強みや特徴を整理する
- その会社の強みや特徴と自分の会社選びの軸の共通項を言語化する
企業が最終面接で一番知りたいのは、学生が本当に自社に入社してくれるかどうかです。なぜなら、企業としても採用計画があり、せっかく内定を出したのに不承諾されてしまうような事態は避けたいと考えるからです。
そのため、最終面接では志望度の高さをアピールすることが大切です。志望度の高さをアピールするためには、「なぜその会社なのか」という理由を明確に説明することが必要になります。
改めて、なぜその業界、職種、企業なのか、なぜ同業他社ではダメなのかを整理しておきましょう。ポイントは、自己分析の結果と企業分析の結果を組み合わせて説明することです。
なお、納得感のある志望動機の伝え方についてはこちらの記事で解説しています。最終面接前に必ず確認しておきましょう。
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②「社風とのマッチ度」:志望先の社風と自分の共通項を言語化する
- ホームページや募集要項などをチェックし志望先の社風を分析する
- 自分の大切にしている価値観や力が発揮できる環境を書き出す
- 分析した社風と自分の価値観がマッチする部分を探す
企業は、せっかく採用した学生にはなるべく長く働いてもらいたいと考えます。社風になじめず早期離職になってしまうと、お互いにとって不幸です。そのため、企業は学生が自社の社風と合うかどうかを見極めたいと考えます。
だからこそ、最終面接では「この学生はうちの社風とマッチしそうだ」「なじんでくれそうだ」と感じてもらえるよう振る舞う必要があります。
社風とマッチしそうだと感じてもらうために、最終面接前には志望先の社風と自分の共通項を整理し、説明できるようにしておきましょう。
なお、自分にどんな社風が合うかや業界ごとの社風について掘り下げて考えたい 人は、以下の記事を参考にしてみてください。
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入社後に後悔しないためにも、社風の理解はとても大切です。今回の記事ではキャリアアドバイザーが、なぜ社風を理解することが大切かを解説した上で、社風を把握するための切り口や方法を紹介していきます。業界ごとの社風の傾向も紹介しているので、自分に合った企業探しの参考にしてみてください。
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③「ビジョンの理解」:志望先で成し遂げたいことを具体的にする
- 新サービスを開発して多くの人々に届ける
- 事業をグローバル市場へ発展させる
- 新規事業を開拓する
- 部署の垣根を超えて活躍する営業になる
入社後成し遂げたいことを明確に語ることで、志望先の事業の方向性や強み、業務内容をよく理解していることをアピールできます。
また、主体的にキャリアを積んでいこうという意欲や計画性も伝えられるため、企業にも入社後の活躍イメージを持ってもらうことも期待できますよ。
そのため、入社後にどんなことをしたいか、どんなふうに成長していきたいかを具体的に伝えられるようにしましょう。ポイントとしては、その企業だからこそかなえられるビジョンを語ることです。
なお、面接のなかでのキャリアプランの伝え方については、こちらの記事で解説しています。キャリアプランの考え方から丁寧に解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
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面接でキャリアプランを聞かれたときは、最終的な目標と、目標を叶えるための計画、達成に向けてすべき努力について述べましょう。今回はキャリアプランを考えるメリットやキャリアプランの評価基準を解説していきます。またキャリアアドバイザー監修のもと、キャリアプランの考え方や面接での伝え方も例文付きで紹介しますよ。
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最後まで気を抜かない! 最終面接ならではの3つの注意点
就活生
最終面接で重視されることはよくわかりました。この3つを完璧に対策できれば、合格できるわけですね!
キャリアアドバイザー
その通りです。でも、油断は禁物ですよ。その3つのほかにも、最終面接だからこそ注意してもらいたいことがあります。合わせて確認してみましょう。
最終面接で重視されることやその対策方法についてが理解できたところで、特に注意しておきたいことについても把握しておきましょう。
最終面接は、一次面接や二次面接とは異なり、役員クラスが出てくることが多いです。そのため、今までよりも気を引き締めて面接に臨むことが大切です。ここからは、最終面接だからこそ注意したいこと3つについて解説していきます。
①一次面接や二次面接で答えたことと矛盾する回答をしない
最終面接は、当然一次面接や二次面接とは異なる面接官が出てきます。だからといって、以前の面接とまったく異なるような回答をするのは避けましょう。
一般的に、一次面接や二次面接で回答したことについては面接官の間で共有されています。そのなかで、もっと掘り下げて聞いた方が良さそうなことや気になる点などについては、次の面接で聞くよう連携されている場合があります。
そのため、以前は業務内容が手広いことを志望動機としてあげていたのに、最終面接では一つの業務に集中できることを志望動機として話していたという場合は、「嘘をついていたのかな」「自分の意見をコロコロ変える人なのか」と思われてしまう可能性があります。
- エントリーシート(ES)を今一度読み直す
- 一次面接や二次面接で回答した内容を思い出す
キャリアアドバイザー
誠実で一貫性があると思ってもらえるようにするためにも、以前の面接と大きく意見を変えないよう心掛けましょう。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
選考過程を通じて、自分の考えに一貫性を持たせることは非常に大切です。なぜかというと、企業は応募者がどういう人かを詳しく知りたいと考えており、答えに一貫性がないと「結局この人はどういう人間なのかよくわからない」という印象になります。よくわからないということは「リスクがある」として、採用を見送る判断につながりかねません。
ただし、一次、二次、最終面接と話す内容を全く同じにしなければならないということではありません。大切なことは、最も大切な価値観、つまり自分の軸となる部分がぶれていないことです。軸がぶれていなければ肉付けする内容や具体例について多少変化があっても違和感はありません。
たとえば「挑戦することが好き」という軸があった場合、1次面接では「さまざまなアルバイトをした」というエピソードを話し、最終面接ではアルバイトのエピソードに加えて「常に挑戦している◯◯さんを尊敬している」という話をしても問題ありません。大切なことは、しっかりと自己分析をして自分の軸を言語化し、それを表す具体的な材料を複数揃えておくことです。
②想定される面接官のリサーチは必ずおこなう
最終面接では、企業のホームページやインタビューサイトなどで紹介されているような社長や役員などの重役が面接官として出てくる場合が多いです。そのため、通常の面接と異なり、面接官のリサーチが事前にできるのです。
面接で意欲や計画性をアピールするためにも、社長や役員がどういった経歴で、どんなビジョンを持った人なのか調べておきましょう。逆質問をするときなどにリサーチに基づいた内容を質問すれば、好印象が期待できますよ。
リサーチ方法については、まず企業のホームページやリクルートサイトをチェックする方法があります。また、面接内容やどんな面接官だったかが口コミで分かるサイトで情報を集めたり、直接採用担当者に聞いたりする方法もありますよ。ぜひ調べてみてください。
- 企業のホームページを見る
- 企業のリクルートサイトを見る
- 実際の選考の様子がわかる口コミサイトで調べる
- 採用担当者に聞いてみる
キャリアアドバイザー
採用担当者に直接聞くのが一番正確な情報を得られます。ただし、企業によっては教えてくれない場合もあるので、その場合はホームページやリクルートサイトでリサーチするようにしましょう。
③逆質問は経営層に聞く質問としてマッチしているか精査する
最終面接でも、通常の面接と同様に逆質問の時間が取られているケースが多いです。
逆質問を準備するうえで注意したいのは、本当に経営層に聞くに相応しい内容か、必ず精査してから質問するということです。
たとえば、質問内容が年間休日や転勤についてなど調べればすぐわかるような内容だと、情報収集する力がないのかと疑われてしまいます。
経営層に質問する内容として適切なのは、ネットや資料には載っていないかつ役員だからこそ答えられる、企業が目指す方向性の確認などがおすすめですよ。
- 御社は〇〇事業に力を入れていると思いますが、今後はどのような事業に注力しようと考えていらっしゃいますか?
- 仕事をするうえでの信念などはありますか?
- 〇〇さまが考える御社で活躍する社員にはどんな特徴がありますか?
なお、最終面接の逆質問として適切な質問の例などは、こちらの記事で解説しています。質問が思い浮かばない人はぜひ目を通してみてください。
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最終面接の逆質問では企業とのマッチ度を確認! おすすめの逆質問一覧
最終面接の逆質問では企業が自分の軸にマッチするかを確かめると有効ですよ! この記事では最終面接でおすすめの逆質問、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 面接前にいくつか用意して万全な状態で臨みましょう。
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それでも不安になってしまう人へ! 最終面接前に持つべき心構え2つ
- 不合格=合わない会社に入らなくて良かったと考える
- 他に会社はいくらでもあると理解する
キャリアアドバイザー
ここまで、最終面接の対策方法や注意すべきことを解説してきました。これで最終面接に自信をもって臨めそうですか?
就活生
はい。対策方法も注意すべきこともよくわかりました。ただ、やはり最終面接本番となれば緊張してしまいそうです。
キャリアアドバイザー
どうしても緊張してしまいますよね。確かに、ここまで進んでこれたからこそ、落ちることが一段と怖いという人も多いかもしれません。気持ちを落ち着けるためにも、最終面接前に持つべき心構えを紹介しますね。
不安な気持ちがあまりにも大きいまま面接に臨むと、本番で委縮してしまいあなたの良さが伝えきれない可能性があります。
そういった事態を避けるためにも、ここからは最終面接前に持つべき心構えについて解説していきます。
少しでも不安を解消して、あなたの普段の良さが十分伝えられるようなコンディションに整えたうえで本番に臨みましょう。
①不合格=合わない会社に入らなくて良かったと考える
まず、全力を尽くして臨んでも不合格になってしまった場合、その会社はあなたに合わない会社だったと捉えてみましょう。
最終面接まで進めた場合、基本的な能力や資質は合格ラインだったはずです。であるにもかかわらず不合格だったということは、あなたのキャリアビジョンや将来かなえたい働き方、性格特性などが、その会社には合わないと判断された可能性が高いです。
自分の希望した働き方がかなえられなかったり、社風と合わなかったりする会社に間違って入社してしまった場合、あなたにとってもプラスにはなりません。場合によっては短期で退職し、別の会社を探すことになってしまいます。
そのため、不合格だったとしても、過剰に落ち込む必要はありません。合わない会社に入らなくて良かったと考えるようにしましょう。
キャリアアドバイザー
あまり心配し過ぎず、ありのままの自分をぶつけることが大切ですよ。
②他に会社はいくらでもあると理解する
経済産業省統計局の「我が国の事業所・企業の経済活動の状況」によると、現在日本には約368万の企業があるといわれています。極端に言うと、その368万社のなかから一社でも自分と合う会社に内定をもらえれば良いのです。
確かに、思い入れがある企業や第一志望の企業に落ちてしまうのは辛いでしょう。しかし、視野を広げて探せばもっと魅力的な、もっと自分に合う会社があるかもしれません。最終面接に落ちたからといって絶望せず、まだまだ会社はいくらでもあると考えましょう。
キャリアアドバイザー
どうしても入社したい会社に落ちてしまった場合は、ほかに合う会社でスキルを高めてから挑戦するという手もありますよ。
もう最終面接が終わった人へ! 最終面接後にやるべきこと
- 今回の面接で良かった点・悪かった点をまとめる
- 気持ちを切り替えて次の面接準備をする
就活生
最終面接に臨む心構えはしっかり理解できました。ちなみに、終わった後にすべきことってあるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
最終面接後は、頭を切り替えて「次」に進むための準備を始める必要ありますよ。
最終面接が終わると、俗に言う「合格フラグ」「不合格フラグ」を検索する手が止まらないという人も多いでしょう。しかし、面接の結果は結局のところ面接官しかわかりません。調べる手はほどほどにして、次への準備をするようにしましょう。
今回の面接で良かった点・悪かった点をまとめる
最終面接後にまずやるべきことは、振り返りです。今回の面接で良かった点や悪かった点をまとめて、ノートなどに書き出しておきましょう。冷静に振り返りをすることで、頭を整理することができますよ。
- どんな質問があったか書き出す
- 自分が回答した内容を書き出す
- 面接でよかった点・悪かった点をまとめる
- 次の面接でどう活かすかまとめる
また、悪かった点とその理由についてはすぐ思いつくけれど、良かった点となぜうまくいったのかについては思いつかないという人が多いです。しかし、次に活かすためにはなぜうまくいったかを詳しく分析しておくことも大切です。しっかり振り返っておきましょう。
キャリアアドバイザー
面接の振り返り専用のノートをつくっておくと、まとめて復習できて便利ですよ。
気持ちを切り替えて次の面接準備をする
面接後の気持ちをいつまでもひきずってしまうという人は多いですが、次の面接のためにも、さっぱり気持ちを切り替えることが大切です。
結果が気になる気持ちもよくわかりますが、すでに終わってしまったことに対しては、何もできることはありません。最終面接のことに関してはさっぱり忘れて、次の面接の対策にとりかかるようにしましょう。大切なのは、今できることに集中することです。
どうしても次の面接準備に身が入らないという人は、いったん自分へのご褒美として、好きなことをするのも良いでしょう。思い切りリフレッシュをして、気持ちを切り替えるようにしましょう。
- 次の面接の日程や募集要項を確認する
- 次受ける企業の企業分析をする
- 頻出質問の回答を練習する
キャリアアドバイザー
次の面接の募集要項や企業情報をチェック確認してみるだけでも、自然と気持ちが切り替えられる場合がありますよ。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
最終面接が終わった後も、面接の振り返りをする、別企業の面接準備をするなど、結果が出るまでは動きを止めないことが大切です。とはいえ、なかなか気持ちが次に向かないという人もいるかと思います。
そのような時は、誰かと話をするのがおすすめです。友人と一緒にカフェに行き、そこで最終面接の時の様子を話したり、今の状況を話してみましょう。それが自然と振り返りになり、今何をすべきか整理されたりもします。
一人でいると、考えがぐるぐると堂々巡りをして時間だけが過ぎていってしまうということもよくあります。最終面接が終わって、あまり動きたくないという時は、そのままにせず、何かしら理由を探して誰かと話をしてみましょう。そのとき面接のことや就活のことを少し話題にしてみると、結果的に次の動きに向けての材料が得られる時間になりますよ。
新卒の最終面接についてよくある質問に回答!
最終面接を直前に控えている人のなかには、最終面接の位置づけが気になったり、どんなことに気を付けて最終面接に臨めば良いかよくわからないという人もいるでしょう。
ここからは、そういった最終面接直前の人が抱えやすい疑問について、現役のキャリアアドバイザーが回答していきます。ぜひチェックしてみてください。
新卒の最終面接はほぼ合格って本当ですか?
結論、新卒の最終面接であっても、ほぼ合格とは限りません。なぜなら、企業によって最終面接の位置づけはさまざまだからです。
「顔合わせだけの場」として位置付けられている場合もありますし、「適性を見極める場」として位置付けられている場合もあります。そのため、一概には言えません。
また、最終面接は一次面接や二次面接より合格率が高いとは言え、一般的には50%前後といわれています。2人に1人は落ちてしまうことからも、決して「ほぼ合格」といえる状況ではないことがわかります。
そのため、最終面接であったとしても万全の対策をして臨むことが必要になります。
新卒の最終面接で気をつけるべきことは何ですか?
最終面接で気をつけるべきことは、一次面接や二次面接と矛盾した回答をしないようにすることや、事前に面接のリサーチをしてから臨むこと、逆質問の内容が適切かどうか確認することなどがあります。
面接官は一次面接や二次面接とは違い、役員など上の立場の人が出てくる場合が多いです。そのため、嘘やその場限りの回答は通用しないと肝に銘じましょう。
事前に面接官や逆質問について十分に準備したうえで、今までと一貫した素直な態度で面接に臨むようにしてください。
新卒の最終面接はほぼ合格ではない! 万全の準備で内定を勝ち取ろう
ここまで、新卒の最終面接はほぼ合格ではない理由から、最終面接の対策方法、最終面接だからこその注意ポイントなどを解説してきました。
確かに、最終面接は今までよりも高い合格率ではあるといわれています。しかし、油断して全力を出していない状態で面接に臨み、万が一不合格になってしまうと、大きな悔いが残ります。
そのため、この記事を参考にして入念に準備をしたうえで、できる最大限の力をもって面接に臨みましょう。全力で臨むことができれば、内定はもう目の前です。
実は先日、面接通過の連絡が来ました! 次が最終面接です!