目次
- 内定承諾書を出した後も事態は可能! ただし手続きは慎重に
- 内定承諾書提出後の辞退に慎重にならなければいけない理由
- 「内定承諾書」で企業と入社を約束をしている状態だから
- 企業が承諾者の定員を参考に入社準備を進めているから
- 例文付き|内定承諾書の提出後に辞退する流れ
- ①電話で直接連絡する
- ②辞退したい旨とその理由・謝罪を述べる
- ③対応事項がないか確認する
- ④メールや手紙でお詫び状を送る
- 内定承諾書を提出後に辞退するときに押さえておくべきマナー
- ①辞退の連絡を先延ばしにしない
- ②嘘やごまかしを避け誠意をもって話す
- ③謝罪の言葉を忘れない
- 内定承諾書を提出した企業を辞退するリスク
- 辞退した企業への再挑戦・就職が難しい
- グループ会社・子会社の選考に影響する可能性がある
- 賠償を求められるケースがある
- 内定承諾書を提出後の辞退に関して学生からよくある質問に回答!
- 内定承諾書を提出してから辞退はできますか?
- 内定承諾書を出してから辞退する際の注意点はありますか?
- 内定承諾書の提出後に辞退するなら早めに連絡しよう
内定承諾書を出した後も事態は可能! ただし手続きは慎重に
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「内定承諾書を提出したけど、やっぱり迷いがある」
「承諾後に辞退をしても訴えられたりしませんか?」
とたずねられることがあります。企業から内定をもらい内定承諾書を提出したものの、何らかの事情で辞退したいということもあるでしょう。内定承諾書を提出後の辞退は原則NGですが、やむを得ずに辞退を検討する人もいるかもしれません。
内定に関する基本知識や内定承諾書と辞退の関係性を解説し、その後に考えられる就活の影響も紹介します。
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内定承諾書提出後の辞退に慎重にならなければいけない理由
結論から言うと、内定承諾書を提出した後でも企業の内定を辞退することは可能です。ただし、内定承諾書の提出前と提出後では状況が変わり、辞退の重みが変わってきます。
まずは、内定承諾書を提出した状態がどのような状況で、かつどのようなトラブルを引き起こす可能性があるのか、その背景を確認しておきましょう。
「内定承諾書」で企業と入社を約束をしている状態だから
内定承諾書とは、就活生が内定を受け入れるかどうかの意思確認をおこなう書類です。
この内定承諾書を提出した時点で、「企業が一方的に内定を出している状態」ではなく「内定者と企業の合意があって入社を約束している状態」になります。
つまり、内定承諾書を提出した後の辞退はこの約束を破ることになり、お互いの信頼関係を壊すことにつながるため、企業からの心象も良くありません。内々定のように、企業からオファーを受けている状況とは異なるため、一層慎重に辞退の手続きを進める必要があります。
企業が承諾者の定員を参考に入社準備を進めているから
企業は、入社予定の応募者の人数をもとに予算や新人研修の計画を立てています。そのため、辞退を伝えるタイミングによっては「すでにあなたの分の研修費を払ってしまった」「社宅の契約を進めてしまった」という事態もあり得ます。
これが原因で、「入社直前の悪質な内定辞退である」とみなされた場合には、損害賠償を求められるケースも少なからずあります。そのため、辞退の連絡タイミングや理由の伝え方に、いっそう慎重になる必要があるのです。
例文付き|内定承諾書の提出後に辞退する流れ


就活生
辞退をするときは、直接企業に行かないといけませんか?

キャリア
アドバイザー
基本的に、企業に直接行く必要はありません。ただし、失礼のないように連絡することが大切です。
辞退ができるといっても、実際に内定承諾書を提出してしまうと、本当に辞退して良いのかと思ってしまうことも少なくありません。また、辞退の方法に悩む人も多いです。
辞退をしても後悔がなく、やむを得ない事情で辞退をする場合は内定承諾書を提出した後の正しい方法を知り、失礼のないよう企業に申し出ましょう。
就活生:わたくし、○○大学○○学部○○学科の(氏名)と申します。人事課の○○様はいらっしゃいますか?
担当者:〇〇です。お電話代わりました。
就活生:〇〇様、お世話になっております。先日内定をいただいた、○○大学の(氏名)です。ご連絡したいことがあるのですが、ただいまお時間よろしいでしょうか?
担当者:はい、大丈夫です。
就活生:先日は御社から内定をいただき、ありがとうございました。内定をいただきながら、誠に勝手ではありますが、内定を辞退させていただきたくご連絡差し上げました。
担当者:そうなんですね、残念です。差し支えなければ辞退の理由を教えていただけますか?
就活生:別に応募していた企業があり、このたびそちらの企業から内定をいただきました。最後まで悩みましたが、自分の展望や適性などを慎重に考えた結果、このような決断をいたしました。
担当者:そうなんですね。大変残念ですが承知いたしました。
就活生:大変申し訳ございません。辞退に際して、私から対応することがあれば教えていただけますと幸いです。
担当者:それでは、ご案内している企業マイページの退会と、お送りしている書類の返送をお願いします。
就活生:承知しました。すぐに対応いたします。本来ならば直接御社に伺うべきところですが、お電話でのご連絡となり大変申し訳ありません。
担当者:いえいえ、わざわざお越しいただかなくても結構ですよ。
就活生:ありがとうございます。貴重なお時間をいただきながら、このような結果となってしまい大変ご迷惑おかけしました。それでは、失礼いたします。
①電話で直接連絡する
内定承諾書の提出後に辞退する場合は、まずは電話で連絡しましょう。内定承諾書が書類なので、辞退する場合も書類を作成した方がいいと思う人もいるかもしれませんが、早く伝えることが優先です。書類だと郵送に時間がかかり、辞退の旨を伝えるのが遅くなってしまいます。
電話で連絡する場合は、担当者が忙しい時間を避けることが大切です。午前9時から午後6時まで勤務の場合、10~12時、14~17時に電話をかけてください。

キャリア
アドバイザー
担当者が不在の場合は企業の方から折り返すと言ってもらえるかもしれませんが、「こちらからかけなおす」と言って丁重にお断りしましょう。
電話がつながったら、挨拶をしたあとに内定をもらったことへのお礼と、内定辞退をする旨を簡潔に伝えます。担当者から辞退の理由について聞かれた際は、嘘をつかずに正直に理由を述べましょう。
辞退を受け入れてもらえたら、直接企業に伺って手続きができなかった、電話口での辞退の連絡になったことをお詫びします。ほとんどの場合、「来社は必要ない」と言ってもらえるので、再度謝罪の言葉を伝え、最後の挨拶をしてから電話を切ります。
内定を辞退する際の電話の注意点と例文はこちらの記事でも紹介しています。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!マナーを守って辞退連絡をスムーズにするコツ
事前に担当者にアポイントを取るのも手段の一つ
人事や採用担当者は非常に忙しいです。そのため、いきなり電話で連絡をしても、つながらない可能性もあります。いつまでも連絡が通じず、時間だけが経っていた、という辞退にならないよう、事前にメールで電話をしても良い時間を聞いたり、アポイントを取り付けたりするのも手段の一つです。
まずは、「内定の件で電話をしたい」という旨を記載し、電話がつながる日時・時間帯についてメールで決めておけると、連絡もスムーズになります。
やむを得ない事情があってメールで内定辞退を伝えたい場合、単純に辞退連絡をするよりもどういった経緯で今回内定辞退をすることになったのか。理由を添えてメールをするよう心掛けましょう。
メールだと気軽に送りやすいだけに「簡単に済ませる人なんだな」と思われるリスクがあります。最後まで印象良く終わるためにも、よりいっそう丁寧なメール作成をしましょう。
②辞退したい旨とその理由・謝罪を述べる
辞退の連絡をする際は、「辞退したい旨」と「その理由」を明確に伝えることが大切です。特にメールで伝える場合は文面によっては辞退の意思が伝わらないこともあるため、注意しなければなりません。伝えづらいからといって、回りくどい表現を使ってしまうと、結局何を伝えたいのかわからず、正しく辞退を受け入れてもらえない場合もあります。
また、誠意をあらわすには理由を伝える必要がありますが、他社を優先する理由、辞退する企業を貶める理由はNGです。何を伝えるべきか悩むなら「一身上の都合」「諸般の事情」と、オブラートに包んで伝えても良いでしょう。
③対応事項がないか確認する
辞退の理由を伝えておしまい、というわけではありません。承諾書を提出したあとに、入社に向けて企業から借りているものや登録しているマイページなどがあれば、返却や退会の対応が必要になります。
辞退するからといって、すべてを企業まかせにするのではなく、アフターフォローをする姿勢が重要です。電話口で締めの挨拶をする前に、自分からすべきことがないかを直接確認しましょう。
④メールや手紙でお詫び状を送る
電話が終わったあとは、改めて担当者に謝罪するメールを送ります。「電話で連絡をとったからもういいのでは」と考える人もいるかもしれませんが、電話は記録に残りません。双方の認識のずれを防ぐと同時に、誠意を見せる対応としてメールを作成しておくと安心です。
メールを作成する場合、「内定辞退のご連絡/○○大学○○学部 (氏名)」という風に、ひと目で要件が伝わる件名にしましょう。本文には、お互いの認識に食い違いが起こらないよう、しっかりと内定辞退をする旨を明記します。ここでも、内定をもらったことへの感謝の言葉は忘れないようにしましょうね。
併せて、内定辞退に対する謝罪と担当者へのお礼を述べたら、最後に企業への挨拶で締めます。署名も忘れないようにしてください。
新規メッセージ
○○○○○@shukatsu.com
△△△△△@shukatsu.com
内定辞退のご連絡/○○大学○○学部 (氏名)
○○ ○○○○株式会社
人事部人事課採用担当
○○様
お世話になっております。
○○大学○○学部 (氏名)と申します。
このたびは内定のご連絡をいただきまして、誠にありがとうございます。
内定をいただいたにもかかわらず誠に恐縮ですが、自分の適性を改めて試みた結果、貴社への入社を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。
貴重なお時間を取っていただいたにもかかわらず、このようなお返事となり大変申し訳ございません。本来なら、直接お会いしてお詫び申し上げなければならないところ、メールでのご連絡となりますことをご了承いただきたくお願い申し上げます。
採用にかかわってくださった皆様には大変お世話になりましたことを心より感謝しております。末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
―――――――――――――――
港 太郎(みなと・たろう)
○○大学○○学部○○学科○年
携帯電話:080-○○○○-○○○○
メール:minato@○○○○○○.ab.jp
――――――――――――――
内定の返信メールのマナーはこちらの記事でも紹介しているので参考にしてみてくださいね。
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内定承諾書を提出後に辞退するときに押さえておくべきマナー
ここまで内定辞退を伝える手段や流れについて解説してきましたが、実際に連絡するにあたって守るべきマナーもあります。
特に、連絡のタイミングや辞退の背景の説明は、誤ってしまうとトラブルに発展する可能性もあります。円満に内定辞退をするためにも、押さえておきたいマナーを3つ紹介します。
①辞退の連絡を先延ばしにしない
どんなに気が乗らなくても辞退をすると決めたらすぐに連絡をしましょう。連絡を迷っている間に、企業では着々と入社準備が進み、辞退連絡を延ばせば延ばすほどトラブルになるリスクが高まります。
また、学校推薦などの枠で内定をもらっている場合、学校を巻き込んでの対応が必要になることもあります。その場合は学校の担当者にも連絡することを忘れないようにしましょう。
②嘘やごまかしを避け誠意をもって話す
辞退の連絡をする際、人事からその理由を聞かれることは少なくありません。そのとき、気まずいからと本当の理由を話さず「急に地元で就職することになった」など、嘘をつくことはおすすめしません。
というのも、就職してから辞退した企業とかかわる可能性もあります。また、人事は採用のプロなので生半可な理由はすぐに見抜かれてしまうかもしれません。嘘がばれると「誠意がない」と判断され、今後かかわる機会があった際にマイナスになる恐れがあるため、正直に理由を話すようにしてくださいね。
担当者に伝える内定辞退の理由に悩む人は、この記事を参考にしてみてください。
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③謝罪の言葉を忘れない
辞退するとはいえ、一度は承諾書を提出し入社することを自分で決めた企業です。なかには辞退の理由が企業にある人もいるかもしれませんが、それでも辞退することへの謝罪の言葉は忘れずに伝えましょう。
辞退の連絡を伝える電話口や、おわび状として送るメールの文面などで、「このような結果になってしまい、大変申し訳なく思っている」という反省の文章を入れるよう心掛けてください。
内定承諾書を提出した企業を辞退するリスク
内定承諾書を提出後も辞退はできるものの、それが就活にどのような影響を与えるのか気になる人は多いでしょう。内定辞退がほかの企業の選考に悪影響を及ぼすなら、辞退はしないほうがいいのではないかと思う人もいるはずです。
ここでは、内定承諾書を提出した後に辞退をすることで起こり得る具体的なリスクを3つ解説します。
辞退した企業への再挑戦・就職が難しい
内定辞退は一度申し出ると撤回できず、その企業に再び就職できる可能性はかなり低いです。「辞退=新卒での就職のチャンスを逃す」というのはよく理解しておき、慎重に決めることが大切です。もちろん、何事にも例外はあり、辞退した企業に就職できるケースもあります。辞退を申し出て引きとめられ、それに応じた場合はそのまま就職できるでしょう。
また、辞退を受諾された後でも、やはり撤回したいと連絡して、企業からOKが出るなら内定が復活することもあります。これはよほど評価が高く、かつ企業でも人材が足りていないといった特殊な状況のみで起こることで、基本的にはめったにない状況です。
また、二次、三次以降の募集をしているなら、それに応募して再挑戦することも可能ですが、一度辞退していることでマイナススタートになりやすいことは理解しておきましょう。
この記事では、内定の辞退で後悔しないために、事前にチェックすべき要素について解説しています。悔いのない決断にするためにも、参考にしてみてくださいね。
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グループ会社・子会社の選考に影響する可能性がある
基本的には内定を辞退しても他社選考には影響しませんが、辞退した企業の子会社や関連企業を受ける場合は注意が必要です。この場合は情報を共有して、評価に影響する可能性はゼロではありません。
ただし、基本的には子会社や関連企業であっても情報を共有するということはなく、そもそも膨大な選考情報をすべて共有する余裕もないでしょう。
共有される場合があるとするなら、高評価を得ている場合です。最高ランクの評価を得ていて辞退した場合、子会社や関連企業を受けているなら、そこで採用したいと考え、情報が共有されるケースはあります。また、辞退のマナーが悪いといった低評価を受け、要注意人物と認定された場合も、情報が共有され、選考時に参考にされることもあるため注意が必要です。
内定承諾後の就活についてこちらの記事で詳細に解説しているので、合わせて確認しておきましょう。
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賠償を求められるケースがある
前にも説明した通り、内定承諾書の提出をもって「御社に入社します」という意思表明になります。そのため、辞退するまでに企業側が研修や社宅の用意などを進めており、かつそれを撤回できないタイミングでの辞退は、賠償を求められる可能性もあります。
承諾書の提出後も辞退ができるからといって、いつまでも連絡を先延ばしにしていたり、雑な対応をしたりするとそれだけで関係が悪化しかねません。
内定承諾書を提出後の辞退に関して学生からよくある質問に回答!
内定承諾書を提出したあとに辞退できるのか知りたい学生や、辞退の方法を知りたい学生もいるのではないでしょうか。そのような悩みを抱える学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
内定承諾書を提出してから辞退はできますか?
内定承諾書を提出したあとでも、法律的には辞退が可能です。雇用契約が正式に結ばれていない場合には、法的な拘束力がないからです。しかし、企業の採用活動に大きな影響を与えてしまうため、一度承諾した内定を辞退する場合はなるべく早く申し出ることが重要です。
また、辞退した企業や子会社・関連会社などには入社できない可能性が高いので、その点も踏まえたうえで慎重に判断するようにしましょう。
内定承諾書を出してから辞退する際の注意点はありますか?
内定を辞退する際は企業に対して真摯な態度で対応することを心掛けましょう。具体的にはなるべく早く連絡することや、基本的には電話で辞退の旨を伝えて誠意を見せることが重要です。また何も連絡せずにフェードアウトしようとする学生もいますが、これはご法度です。企業は内定承諾書を提出した学生に対して入社の準備を進めているため、連絡がなかったり入社の直前だと迷惑が掛かってしまいますよ。
一度内定承諾書を提出したら、「その企業に入社します」という意思表示をしたことになるので、誠意をもって対応することが重要です。
内定承諾書の提出後に辞退するなら早めに連絡しよう
内定承諾書を提出し、企業がこれを受諾すると、正式に内定契約が結ばれたことになります。内定契約は基本的に企業から打ち切ることはできず、正当な事由がない限り、契約取り消しにはなりません。
しかし、労働者側からの契約破棄は辞退の意志を提示するだけで可能であり、内定承諾書を提出した後でも辞退はできます。
辞退する場合は、企業に迷惑をかけないためには早く連絡しなければなりません。また、失礼のないよう伝え方の工夫も必要です。辞退の仕方によって企業に与える印象は大きく変わるため、最後にマイナスの印象を与えたり、迷惑をかけたりしないためにも、相手を思いやって辞退を告げましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!内定辞退を迷っている人がすべきこと
キャリアアドバイザー
根岸 佑莉子
プロフィールをみる連絡の前に懸念事項をはっきりさせよう
内定承諾書を提出した後で入社すべきか辞退すべきかを迷っている人は、まず辞退したい理由を明確にしましょう。もしかしたら、あなたの持っている情報が正確なものでなかったり、誤解をしていたりする可能性があります。
私も担当している学生から「辞退したい」と伝えられたときは「なぜ辞退したいと考えるようになったのか」「不安や不満に思っている点は何か」を詳細に考えるように促し、実際に企業との面談を通じて不安点が解消されたケースもありました。
そのうえで辞退を決めた場合は本人の意思を尊重しますが、アドバイザーとして「承諾後の辞退はどうしても企業に迷惑をかけてしまう」ということは伝えるようにしています。一般的には辞退を受け入れてもらえるケースがほとんどですが、気軽にできるものではないということは忘れずにいましょう。